JPH0685625U - ジャー炊飯器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 ジャー炊飯器の内釜開口部に対向してこれを
閉塞するフタ部のホウネツバンをフラットな構造とする
ことにより、おねば等のふきとり清掃性を善くするとと
もに、フタ部の部品点数の削減を図り、組立性を向上さ
せたジャー炊飯器の提供。 【構成】 本体部の内部に着脱自在に内釜を収納し、上
部にフタ部２を取り付ける。フタ部の下面はフラットな
ホウネツバン６によって形成し、内釜３の開口部に対向
させる。またこのホウネツバンと、内釜の開口フランジ
面をシールするシールパッキン５及びフタ部の下面周縁
部を構成するホウネツバン支え４を、フタ部の外殻を構
成する外フタ８側から固定ネジ７で固定し、ユニット化
する。そしてこのユニットはホウネツバン支えの外周縁
部に設けた係合部４ａを外フタの内側周縁部に設けた係
合部８ａに嵌合することにより外フタに固定する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は一般家庭において使用する炊飯器に関し、内釜開口部を閉塞するフタ 部下面をフラットに形成して清掃性を向上しようとするものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のジャー炊飯器は、本体内に着脱自在に内釜を収納し、この内釜の上部開 口にフタ部をかぶせ、本体内の下部に炊飯用の熱源と内釜内部の調理物の沸騰状 態を判断する釜底温度センサーを備え、このセンサーからの信号により熱源の電 力を制御している。

【０００３】 そして前記内釜の上部開口に被せられるフタ部は図３に示すように、下面の開 口周縁部にホウネツバン支え４を強制的に嵌合し、それにホウネツバン６と、こ のホウネツバン６の外周に嵌め込まれるシールパッキン５を固定ネジ７によりホ ウネツバン６の下側からねじ込んで固定しており、さらにホウネツバン６の下面 中央部に止めボルト２６を固定してこれに内釜の上面開口を覆うウチブタ２７を その中央の穴周縁に取り付けたゴムブッシュ２８を嵌合することにより着脱自在 に保持している。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来例では炊飯を行なうと、ウチブタ２７の上面におねばなどが溜り、こ のウチブタ２７を止めボルト２６から取り外して洗わなければならず、取扱いが 面倒であった。

【０００５】 またこのおねば等のよごれはホウネツバン６の下面にも影響を及ぼすが、ウチ ブタ２７を取り外してこれを掃除しようとすると、固定ネジ７のネジ頭やネジ取 付部補強絞り６ａ等の段付が表面に現れているため、おねば等がネジ部や凹凸部 の端部に付着し、ぬれぶきん等でふき取る場合、清掃性が悪くなる欠点がある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために本考案は従来のウチブタを不用とし、それに伴って 内釜の開口部に対向してフタ部の下面を構成するフラットなホウネツバンと、内 釜の開口フランジ面をシールするシールパッキンと、フタ部の下面周縁部を構成 するホウネツバン支えとをフタ部の外殻を構成する外フタ側から固定ネジで固定 してユニット化し、このユニットを外フタの内側周縁部に嵌合固定するものであ る。

【０００７】

【作用】

上記の構成とすることによりホウネツバンの内釜開口部に対向する面をネジ頭 等のないフラットに形成でき、炊飯時に発生するおねば等が付着してもふきとり が容易で清掃性が改善される。また部品点数が削減できるとともに、組立性が向 上する。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面を用いて詳細に説明する。図１は本考案による 炊飯器の断面図である。

【０００９】 図中１は本体部、２はフタ部、３は内釜、４はホウネツバン支え、５はシール パッキン、６はホウネツバン、７は固定ねじ、８は外フタ、９は蒸気孔、１０は フタヒーター、１１はフタ温度センサー、１２は本体上枠、１３は外釜、１４は 熱源である炊飯ヒーター、１５は釜底温度センサー、１６は保温用ヒーター、１ ７は遮熱板、１８はケース、１９は電線巻取り機構、２０はソトワク、２１は電 源プラグ引き出し口、２２は電源プラグ、２３は制御部、２４は通電制御手段、 ２５はヒンジ部である。

【００１０】 その構成の概略は本体部１とフタ部２から構成され、ヒンジ部２５によって開 閉自在にフタ部２が本体部１に取り付けられている。本体部１の内部には着脱自 在に内釜３が収納される。ホウネツバン６はフラットに形成され、内釜３の開口 部に対向してフタ部２の下面を構成する。またこのホウネツバン６と、内釜３の 開口フランジ面をシールするシールパッキン５及びフタ部２の下面周縁部を構成 するホウネツバン支え４は、フタ部２の外殻を構成する外フタ８側から固定ネジ ７で固定され、ユニット化されている。そしてこのユニットはホウネツバン支え ４の外周縁部に設けた係合部４ａを外フタ８の内側周縁部に設けた係合部８ａに 嵌合することにより外フタ８に固定されている。シールパッキン５はホウネツバ ン支え４とホウネツバン６の隙間から蒸気がフタ部２内部に侵入しないようにシ ールすると同時に、下端のツバ部が内釜３の上端と当接し、内釜３内で発生した 蒸気が周囲に漏れないようシールする働きもする。ホウネツバン６及び外フタ８ には穴が設けられており、このマイコンを蒸気孔９でつなぎ蒸気の排出口として いる。前記ホウネツバン６の上面側にはフタヒーター１０とフタ温度センサー１ １が取り付けられている。

【００１１】 本体部１は上端を為す本体上枠１２に外釜１３が取り付けられ、外釜１３の底 部に炊飯ヒーター１４及び釜底温度センサー１５が取り付けられている。前記内 釜３を本体部１に収納すると炊飯ヒーター１４及び釜底温度センサー１５に当接 し、炊飯ヒーター１４で内釜３を加熱すると同時に、釜底温度センサー１５で釜 底温度を検出出来るよう構成されている。外釜１３側面には保温用ヒーター１６ が巻き付けられている。外釜１３底面には炊飯ヒーター１４の熱を遮断する遮熱 板１７が取り付けられ、遮熱板１７にはケース１８を介して電線巻取り機構１９ が取り付けられている。

【００１２】 本体部１の外殻を為す上部開口有底筒状のソトワク２０は底部に電源プラグ引 き出し口２１を有している。ソトワク２０の上端は本体上枠１２と嵌合し、固定 される。このとき、電線巻取り機構１９の電源プラグ２２がソトワク２０の電源 プラグ引き出し口２１より外部に出る。本体部１内部には制御部２３が設けられ 、前記フタ温度センサー１１、及び釜底温度センサー１５が接続され、さらに炊 飯ヒーター１４、フタヒーター１０、保温用ヒーター１６の通電制御手段２４が 接続されている。

【００１３】 上記構成による本実施例の作用について説明する。

【００１４】 本考案は前記したように、ホウネツバン６とシールパッキン５とホウネツバン 支え４とを外フタ８側からねじ込んだ固定ネジ７で固定してユニット化し、これ を外フタ８に嵌合固定しているため炊飯中のおねばがホウネツバン６に付着して もネジ頭等がないためふきとりが容易で清掃性が向上できる。また部品点数の削 減が図れ、かつ組立性が向上する。

【００１５】

【考案の効果】

以上本考案によれば、内釜開口部に対向してこれを閉塞するフタ部の内面をネ ジ頭等のないフラットな構造とすることにより、炊飯時のおねばが付着してもふ きとり清掃性を改善できる。またフタ部内面の部品をユニット化しているため部 品点数が少なくなり、組立性も向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示すジャー炊飯器の断面図
である。

【図２】同要部分解図である。

【図３】従来のジャー炊飯器の要部分解図である。

【符号の説明】

３ 内釜 ４ ホウネツバン支え ５ シールパッキン ６ ホウネツバン ７ 固定ネジ ８ 外フタ

フロントページの続き (72)考案者 庄子 哲也 千葉県柏市新十余二３番地１ 株式会社日 立ホームテック内

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 本体開口部に着脱自在に設けた内釜と、
   本体開口部上枠の一端を支点として回動し、他端を本体
   と係合して内釜開口部を閉塞するフタ部を有するジャー
   炊飯器において、内釜（３）の開口部に対向してフタ部
   （２）の下面を構成するフラットなホウネツバン（６）
   と、内釜（３）の開口フランジ面をシールするシールパ
   ッキン（５）と、フタ部（２）の下面周縁部を構成する
   ホウネツバン支え（４）とをフタ部（２）の外殻を構成
   する外フタ（８）側から固定ネジ（７）で固定してユニ
   ット化し、このユニットを外フタ（８）の内側周縁部に
   嵌合固定したことを特徴としたジャー炊飯器。