JPS585558Y2 - 加熱調理器類の蓋装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は加熱調理器類の蓋本体に対する摘゛みの取付構
造を改良した加熱調理器類の蓋装置に個する。

従来より加熱調理器類例えば蒸し機能を”備′えた餅製
造機゛では、餅原料の儒米を収容して該儒米を蒸すと共
に混練するため或いは茶碗蒸し調理物を蒸し調理するた
めの桶に蓋を被冠するようにしており、また鉄蓋には摘
みを取着し、該摘みを持って前記蓋を開閉し得るように
している。

ところが従来、前記蓋がステンレス等の金属にて作製さ
れているため及び前記摘みが前記蓋に密接状態に取着さ
れているため、蒸炊運転中に前記摘みが前記ステンレス
製の蓋の熱伝導を直に受けて過度に熱くなり、従ってこ
の摘みを掴み持った場合、火傷を来たす危険があった。

また材料たるステンレスは比較的高価であるだけにコス
ト的にも不利であった。

従って本考案の目的は、摘みが過度に熱くなることを防
止でき、さらに、コス゛ト的にも有利となる加熱調理器
類の蓋装置を提供するにある。

以下本考案を餅製造機に適用した一実施例につき出面を
参照し゛て説明する。

まず第１図において、１は外箱で、その内部にアルミニ
ウム合金等から成るボイラタンク２及びモータ３を配設
すると共に、ボイラタンク２′の外底面にヒータ４を装
着している。

５はボイラタンク２の内底部に立設された軸筒部６に挿
通支持した羽根軸で、これとモータ３の回転軸７とをベ
ルト伝達機構８により連結している。

９はボイラダシ・り２上に着脱可能に設けた桶で、その
底部に多数の蒸気孔１０を有し、ボイラタンク２め加熱
時ハ゛コの蒸気孔１０□を、介して供給される蒸気によ
り餅原料の濡米を或いは他の蒸し調理物を蒸炊する□構
成としている。

１１は羽根軸５の桶９内に突出した上端部に取着した混
線用羽根ヤ、これは第１図：に示□す構成から明らかな
ように毛−夕３によって回転せられるものであり、その
回転によって桶′９内の例えば蒸炊完了後の襦米を混練
じて餅を製造する□ものである。

。さて、１２は合成樹脂にて作製した：□蓋本体で、こ
れを加熱調理容器の開口部本実施例あ場合桶９の開口部
９ａにこれを開閉すべく被冠している。

第２図及び第３図において、１３は蓋本体１２の略中央
部にねじ座１４を残して形成した陥没部で、ねじ座１４
はねし例えば六角ボルト１５の頭部１５ａを回り止め可
能に挿入し得る形状となしている（第３図中破線参照）
。

１６は前記陥没部１３を囲繞するようにして前記蓋本体
１２の上面に突設した略環状をなす複数個の凸部で、該
凸部１６には複数の凹欠部１７を形成している。

１８は例えば合成樹脂にて作製した摘みで、これの取付
面たる下面にはその周縁部１８ ａを残して凹所１９を
形成しており、また該凹所１９の略中央部には摘み１８
の内部上方に指向するねじ孔２０を形成している。

而して斯る摘み１８は、ねじ座１４を通した前述の六角
ボルト１５にねし孔２０を螺合し、以てその周縁部１８
ａを前記凸部１６に当接せしめた状態で六角ボルト１
５により蓋本体１２に取着せられており、この取着状態
で前記陥没部１３と凹所１９の存在により、摘み１８の
取付面の周縁部１８ ａより内方の部分と前記蓋本体１
２との間に空間部２１が形成せられ、六角ボルト１５は
該空間部２１を通して摘み１８のねじ孔２０に螺合して
いる。

また、前記ねじ座１４は上記空間部２１特には摘み１８
の凹所１９の存在により所謂ばね座金同様の作用をする
弾性を奏する。

而して上記構成の本実施例によれば、蓋本体１２を合成
樹脂にて作製したから、餅製造機が蒸炊運転を行なって
いる場合に摘み１８に対する蓋本体１２の熱伝導を緩慢
ならしめ得、よって摘み１８が過度に熱くなることを有
効に抑えることができ、さらに、蓋本体を高価なステン
レスにて作製していた従来に比してコストの低廉化を図
ることができる。

その土木実施例によれば、摘み１８の周縁部１８ Ｈの
内方部分と蓋本体１２との間に空間部２１を存在せしめ
る構成としたから、空間部２１にて蓋本体１２と摘み１
８との間に断熱空気層を形成でき、よって、前述の熱伝
導の緩慢化といった効果とも合わせて摘み１８の高温度
化を猶一層確実に防止できるものであり、従って火傷の
危険も一層確実に防止できる。

特に本実施例においては蓋本体１２の摘み１８の取付面
の周縁部１８ ａに当接する個所に凸部１６を形成して
、摘み１８と蓋本体１２との接触面積を線接触程度に抑
える構成としたから、摘み１８に対する蓋本体１２の熱
伝導を更に少なくできる。

さらに、凸部１６に凹欠部１７を形成して空間部２１と
外気との連通を図ったから、これによる空間部２１内の
空気の入替作用により、空間部２１にて形成せられた断
熱空気層の断熱効果を一層向上させ得、これによっても
摘み１８の高温度化を一層確実に防止できる。

加えて、ねじ座１４が所謂ばね座金同様の作用を果たす
ようにしたから、六角ボルト１５の緩みを確実に防止で
きるものである。

尚、上記実施例では、蓋本体１２の摘み１８の取付面の
周縁部１８ ａが当接した個所に凸部１６を形成したが
、凸部の代りに凹部又はその双方を形成してもよく、且
つその形成位置は摘み１８の周縁部１８ ａでもよく、
要は、凸部又は凹部或いはその双方を摘み１８の取付面
の周縁部１８ ａ及び蓋本体１２の前記摘み１８の取付
面の周縁部１８ ａが当接した個所の少なくとも何れか
一方に設ければ、先に述べたような一層の断熱効果が得
られるものである。

その他事考案は上記し且つ図面に示す実施例のみに限定
されるものではなく、例えば加熱調理器としては餅製造
機ばかりでなく他の加熱調理器全般に広く適用できる等
、要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できること
は勿論である。

本考案は以上説明したように、加熱調理容器の開口部を
開閉する蓋本体を合成樹脂にて作製し、この蓋本体と摘
みの取付面の周縁部の内方の部分との間に空間部を存在
せしめて、該摘みを前記空間部を通したねじにより蓋本
体に取着する様にすると共に、その摘み取付面の周縁部
及び蓋本体の前記摘みの取付面の周縁部が当接する個所
の少なくとも何れか一方に凹部又は凸部或いはその双方
を形設して熱伝導を一層少なくする構成としたから、摘
みの高温度化を確実に防止し得、よって火傷の危険を確
実に無くし得、更にコストを安く抑えることができる他
に、摘みを緩みなく取着し得る等、幾多の優れた効果を
奏する加熱調理類の蓋装置を提供し得るものである。

【図面の簡単な説明】 図面は本考案を餅製造機に適用した一実施例を示し、第
１図は餅製造機全体の縦断側面図、第２図は要部の拡大
縦断側面図、第３図は同拡大分解斜視図で゛ある。 図面中、９及び９ａは桶及びその開口部、１２は蓋本体
、１３は陥没部、１４はねじ座、１５は六角ボルト（ね
じ）、１６は凸部、１７は凹欠部、１８は摘み、１９は
凹所、２１は空間部である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 加熱調理容器の開口部を開閉゛するに合成樹脂によって
   作動せられた蓋本体と、この蓋本体に取付面の周縁部を
   当接さ丑それより内力の部分と前記蓋本体とあ間に空間
   部を′存在せ□しめて詠空間部を通したねしにより前記
   蓋本体に取着せられに摘み□と参゛具備し、゛その摘み
   の取付面の周縁部及び蓋本体の前記摘みの取付面の周縁
   部か当接する筒所め少なくとも何れか一方に凹部又は凸
   部或い゛はその双方を形設した三とを時機とする加熱調
   理器類の１□蓋装置。