JPH0685216U - 容積を変更できる包装用箱 - Google Patents
容積を変更できる包装用箱Info
- Publication number
- JPH0685216U JPH0685216U JP3193593U JP3193593U JPH0685216U JP H0685216 U JPH0685216 U JP H0685216U JP 3193593 U JP3193593 U JP 3193593U JP 3193593 U JP3193593 U JP 3193593U JP H0685216 U JPH0685216 U JP H0685216U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 同一の包装用箱で、複数の容積を選択して蓋
できるようにした包装用箱の提供を図る。 【構成】 本体1と蓋体2との2部材から構成され、蓋
体2の垂下壁22の下端から少なくとも一つの挿入片2
3が延設されている。本体の側壁12には、係止部1
3,14が切り開かれている。この係止部13,14は
挿入片23に対応する位置に設けられ、且つ、この係止
部13,14の横幅は挿入片23の横幅以上とされてい
る。蓋をする際に、蓋体の挿入片23を係止部13,1
4より本体の側壁12の内側に挿入して係止した状態で
蓋をする大容積状態と、蓋体の挿入片23を係止部1
3,14より内側に挿入せずに本体の側壁12の外側に
配位したまま蓋をする小容積状態との、少なくとも2種
の容積状態を選択し得る。
できるようにした包装用箱の提供を図る。 【構成】 本体1と蓋体2との2部材から構成され、蓋
体2の垂下壁22の下端から少なくとも一つの挿入片2
3が延設されている。本体の側壁12には、係止部1
3,14が切り開かれている。この係止部13,14は
挿入片23に対応する位置に設けられ、且つ、この係止
部13,14の横幅は挿入片23の横幅以上とされてい
る。蓋をする際に、蓋体の挿入片23を係止部13,1
4より本体の側壁12の内側に挿入して係止した状態で
蓋をする大容積状態と、蓋体の挿入片23を係止部1
3,14より内側に挿入せずに本体の側壁12の外側に
配位したまま蓋をする小容積状態との、少なくとも2種
の容積状態を選択し得る。
Description
【0001】
本願考案は、包装用箱、さらに詳しくは、容積を変更できる包装用箱に関する ものである。
【0002】
従来より、図5の(A)に示すように、底部a1と側壁a2とを備えた本体a と、天部b1と垂下壁b2とを備えた蓋体bとの2部材から構成され、この本体 の側壁a2の外側に蓋体の垂下壁b2を沿わせるようにして蓋をする包装用箱は 、紙製の箱の代表的なものとして広く使用されている。そして、この箱では、蓋 をした際、本体aの側壁a2の上端が蓋体bの天部b1の下面に当接した状態で 蓋されるようになっている。また図5の(B)に示すように、ケーキの箱等の場 合では、本体aの底部a1を外側に張り出し、この張り出した部分に蓋体bの垂 下壁b2の下端を当接させて蓋するようにしたものも見受けられる。何れにして も、本体と蓋体との当接によって蓋の位置を決定しており、例えば、より大きな 被包装物cを収納する場合には、図5の(C)に示すように、被包装物cの上端 が蓋体bの天部b1の下面に当接した状態となり、不安定になることは免れない 。特に、これらの箱を何段にも積み重ねる場合には、被包装物cの変形が生じた りすることは勿論、被包装物cがケーキ等の壊れやすいものの場合には、このよ うな蓋の仕方は実質上不可能である。
【0003】 他方、今日のような多様化した社会では、商品の種類も多くなり、異なる商品 の大きさ毎に包装用箱を用意していたのでは、包装用箱の種類が多くなりすぎ煩 瑣である。
【0004】
そこで本願考案は、同一の包装用箱で、複数の容積を選択して蓋できるように した包装用箱を提供せんとするものである。
【0005】
本願の第1の考案は、底部11と側壁12とを備えた本体1と、天部21と垂 下壁22とを備えた蓋体2との2部材から構成され、この本体1の側壁12の外 側に蓋体2の垂下壁22を沿わせるようにして蓋をする包装用箱において、次の 構成を有するものを提供することにより、上記の課題を解決する。 この考案に係る包装用箱にあっては、上記の蓋体の垂下壁22の下端から、少 なくとも一つの挿入片23が延設されている。上記の本体の側壁12には、この 側壁の上端より下方の位置に係止部13,14が、切り開かれている。この係止 部13,14は上記挿入片23に対応する位置に設けられ、且つ、この係止部1 3,14の横幅は挿入片23の横幅以上とされている。そして、本体1に蓋体2 を被せて蓋をする際、上記の蓋体の挿入片23を係止部13,14より本体の側 壁12の内側に挿入して係止した状態で蓋をする大容積状態と、上記の蓋体の挿 入片23を係止部13,14より内側に挿入せずに本体の側壁12の外側に配位 したまま蓋をする小容積状態との、少なくとも2種の容積状態を選択し得るよう にしたものである。
【0006】 本願の第2の考案は、底部11と側壁12とを備えた本体1と、天部21と垂 下壁22とを備えた蓋体2との2部材から構成され、この本体1の側壁12の外 側に蓋体2の垂下壁22を沿わせるようにして蓋をする包装用箱において、次の 構成を有するものを提供することにより、上記の課題を解決する。 この考案に係る包装用箱にあっては、上記の本体の側壁12の上端から少なく とも一つの挿入片23が延設されている。また、上記の蓋体の垂下壁22に、こ の垂下壁の下端より上方の位置に係止部13,14が、切り開かれている。この 係止部13,14は上記挿入片23に対応する位置に設けられ、且つ、この係止 部13,14の横幅は挿入片23の横幅以上とされている。そして、本体1に蓋 体2を被せて蓋をする際、上記の本体の挿入片23を係止部13,14より蓋体 の垂下壁22の外側に導き出して係止した状態で蓋をする大容積状態と、上記の 本体の挿入片23を係止部13,14より外側に導き出さずに蓋体の垂下壁22 の内側に配位したまま蓋をする小容積状態との、少なくとも2種の容積状態を選 択し得るようにしたものである。
【0007】
本願の第1の考案では、本体1に蓋体2を被せて蓋をする際、上記の蓋体の挿 入片23を係止部13,14より本体の側壁12の内側に挿入して係止させるこ とにより蓋体2の進行が止まる。また、蓋体の挿入片23を係止部13,14よ り内側に挿入せずに本体の側壁12の外側に配位したまま蓋をさらに進行させて 通常の箱体のような蓋の状態とすることも可能である。このように、本願の第1 の考案では、蓋体の進行を具合を変更し得るものであり、これにより、大容積状 態と小容積状態との、少なくとも2種の容積状態を選択し得るものである。
【0008】 同様に、本願の第2の考案では、本体1に蓋体2を被せて蓋をする際、上記の 本体の挿入片23を係止部13,14より蓋体の垂下壁22の外側に導き出して 係止した状態で蓋をすることもでき、また、上記の本体の挿入片23を係止部1 3,14より外側に導き出さずに蓋体の垂下壁22の内側に配位したまま蓋をす ることもできる。このように、本願の第2の考案でも、大容積状態と小容積状態 との、少なくとも2種の容積状態を選択し得るものである。
【0009】
以下、図面に基づき本願考案の実施例を説明する。 図1は一実施例の包装用箱の開蓋状態の斜視図であり、図2は同包装用箱の小 容積状態の正面図であり、図3は同包装用箱の大容積状態の正面図である。
【0010】 この包装用箱は、本体1と蓋体2との2部材からなる紙箱である。この本体1 は、長方形の底部11と、これから上方に延設された前後左右の各側壁12とを 備える。この前後の各側壁12には、1つの水平辺13と、その左右両端から斜 め上方に延びる2つの斜辺14,14とにより規定された係止部が開設されてい る。
【0011】 他方、蓋体2は、上記底部11より一回り大きな長方形の天部21と、これか ら下方に延設された前後左右の各垂下壁22とを備える。前後の垂下壁22の下 端中央からは、夫々、略半円形の挿入片23が延設されている。 尚、この実施例では本体1及び蓋体2の双方共、紙製であり、紙材を適当な展 開図を基に切り抜き、曲げ加工や接着により箱の形状に形成される。
【0012】 この包装用箱は、図2の小容積状態と、図3の大容積状態との2種類の容積状 態を選択して蓋をすることができる。
【0013】 まず図2の小容積状態では、本体1の各側壁12の外側に蓋体2の各垂下壁2 2を外側に沿わせるようにして本体1に蓋体2を被せる。その際、上記の蓋体の 挿入片23を係止部の水平辺13より内側に挿入せずに本体の前後の側壁12の 外側に配位したまま蓋をする。これにより、本体1の各側壁12の上端が、蓋体 2の天部21内面に当接した状態で蓋の挿入が止まり、蓋の装着が完了する。
【0014】 この図2から明らかなように、蓋体2の天部21から挿入片23先端までの長 さは、本体1の側壁12の高さより少し短くなっている。但し、逆に長くしても 、挿入片23が、本体1の底部11より下方にはみ出すだけであり、このはみ出 した部分を折り曲げて底部11に沿わせるようにすれば、使用上問題はない。
【0015】 次に図3の大容積状態では、本体1の各側壁12の外側に蓋体2の各垂下壁2 2を外側に沿わせるようにして本体1に蓋体2を被せる際、上記の蓋体の挿入片 23を係止部の水平辺13より内側に挿入する。これにより、蓋体2の挿入片2 3の基部の両端x,xが、本体の前後の係止部の水平辺13の両端y,yに係合 して、蓋の挿入が止まり、蓋の装着が完了する。即ち、この大容積状態では、蓋 体2が係止部の水平辺13の位置で停止する。他方、上記の小容積状態では、蓋 体2が本体の各側壁12の上端で停止するものであり、その差の分だけ、箱体の 容積が変更されるものである。
【0016】 この図3から明らかなように、蓋体2の挿入片23の横幅は、係止部の水平辺 13の横長さより、少し短めになっている。尚、挿入片23の横幅を、係止部の 水平辺13の横長さより、長くすることも可能であるが、この場合は、挿入片2 3基部の両端x,xが、本体の前後の係止部の斜辺14,14に係合することに なる。
【0017】 図4は本願の第2の考案に係る実施例を示すものであり、この実施例では、本 体1の側壁12に挿入片23を形成し、蓋体2の垂下壁22に水平辺13と斜辺 14,14とからなる係止部を設けた点が先の実施例と相違する。そして、この 図4に示すように、本体1に蓋体2を被せて蓋をする際、上記の本体の挿入片1 3を、係止部の水平辺13から蓋体の外側に導き出して係止すると、大容積状態 となる。そして図示は省略するが、本体1の挿入片23を係止部より外側に導き 出さずに蓋体2の内側に配位したまま蓋をすると、小容積状態となる。この実施 例では、本体1の底部11を外方向に延設した張出部11aを設けているため、 小容積状態においては、蓋体2の側壁22の下端が張出部11aに当接した状態 となる。
【0018】 尚、張出部11aを設けずに、小容積状態において、挿入片13の先端を蓋体 2の天部内側に当接させるようにしてもよい。また先の実施例でも、本体1の底 部11を外側に張り出させて、蓋体2の各垂下壁22の下端を底部11の張出部 に当接させるようにしてもよい。
【0019】 さらに、本願考案は適宜変更することが可能であり、例えば、図示の各実施例 では、挿入片と係止部とを2個ずつ、同一の形状、同一の大きさで設けたが、こ の数は1個以上の適当な数に変更して実施することができ、その形状や大きさを 異ならしめることもできる。また、係止部を複数設ける場合、その上下位置を異 なる2種以上のものとすると、3種類以上の容積の変更が可能となる。逆に、挿 入辺を延設する垂下壁或いは側壁の高さを、異なる2種以上のものとしても、3 種類以上の容積の変更が可能となる。係止部を、水平部と斜辺とから構成せずに 、斜辺に代えて垂直辺とすることもできるものであり、さらに水平部の位置に横 一文字のスリットを形成すれば、斜辺や垂直辺を廃止することもできる。またさ らに、箱体の形状を、直方体の他、多角柱状や円柱状等の他の形状にすることも 可能である。尚、本体と蓋体とは相対的な関係を示すものであり、両者の関係を 入れ換えて実施することも可能である。
【0020】
本願の第1及び第2の考案は、いずれも、同一の包装用箱で、複数の容積を選 択して蓋できるようにした包装用箱を提供し得たものであり、多くの種類の商品 の包装に対しても、より少ない種類の包装用箱で良好な包装を行うことができる ようになったものである。
【図1】一実施例の包装用箱の開蓋状態の斜視図であ
る。
る。
【図2】同包装用箱の小容積状態の正面図である。
【図3】同包装用箱の大容積状態の正面図である。
【図4】他の実施例の包装用箱の大容積状態の正面図で
ある。
ある。
【図5】(A)は従来の包装用箱の説明図、(B)は他
の従来の包装用箱の説明図、(C)は従来の包装用箱の
使用状態の説明図である。
の従来の包装用箱の説明図、(C)は従来の包装用箱の
使用状態の説明図である。
1 本体 2 蓋体 11 底部 12 側壁 13 水平辺 14 斜辺 21 天部 22 垂下壁 23 挿入片
Claims (2)
- 【請求項1】 底部(11)と側壁(12)とを備えた本体(1)
と、天部(21)と垂下壁(22)とを備えた蓋体(2) との(2)
部材から構成され、この本体(1) の側壁(12)の外側に蓋
体(2) の垂下壁(22)を沿わせるようにして蓋をする包装
用箱において、 上記の蓋体の垂下壁(22)の下端から、少なくとも一つの
挿入片(23)が延設され、 上記の本体の側壁(12)に、この側壁の上端より下方の位
置に係止部(13),(14)が、切り開かれ、 この係止部(13),(14)が上記挿入片(23)に対応する位置
に設けられ、且つ、この係止部(13),(14)の横幅が挿入
片(23)の横幅以上とされ、 本体(1) に蓋体(2) を被せて蓋をする際、上記の蓋体の
挿入片(23)を係止部(13),(14)より本体の側壁(12)の内
側に挿入して係止した状態で蓋をする大容積状態と、上
記の蓋体の挿入片(23)を係止部(13),(14)より内側に挿
入せずに本体の側壁(12)の外側に配位したまま蓋をする
小容積状態との、少なくとも2種の容積状態を選択し得
るようにした容積を変更できる包装用箱。 - 【請求項2】 底部(11)と側壁(12)とを備えた本体(1)
と、天部(21)と垂下壁(22)とを備えた蓋体(2) との(2)
部材から構成され、この本体(1) の側壁(12)の外側に蓋
体(2) の垂下壁(22)を沿わせるようにして蓋をする包装
用箱において、 上記の本体の側壁(12)の上端から少なくとも一つの挿入
片(23)が延設され、 上記の蓋体の垂下壁(22)に、この垂下壁の下端より上方
の位置に係止部(13),(14)が、切り開かれ、 この係止部(13),(14)が上記挿入片(23)に対応する位置
に設けられ、且つ、この係止部(13),(14)の横幅が挿入
片(23)の横幅以上とされ、 本体(1) に蓋体(2) を被せて蓋をする際、上記の本体の
挿入片(23)を係止部(13),(14)より蓋体の垂下壁(22)の
外側に導き出して係止した状態で蓋をする大容積状態
と、上記の本体の挿入片(23)を係止部(13),(14)より外
側に導き出さずに蓋体の垂下壁(22)の内側に配位したま
ま蓋をする小容積状態との、少なくとも2種の容積状態
を選択し得るようにした容積を変更できる包装用箱。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3193593U JP2526929Y2 (ja) | 1993-05-20 | 1993-05-20 | 容積を変更できる包装用箱 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3193593U JP2526929Y2 (ja) | 1993-05-20 | 1993-05-20 | 容積を変更できる包装用箱 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0685216U true JPH0685216U (ja) | 1994-12-06 |
JP2526929Y2 JP2526929Y2 (ja) | 1997-02-26 |
Family
ID=12344837
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3193593U Expired - Lifetime JP2526929Y2 (ja) | 1993-05-20 | 1993-05-20 | 容積を変更できる包装用箱 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2526929Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005029242A (ja) * | 2003-07-11 | 2005-02-03 | Murazumi Kk | ロール状物保持具及びロール状物保持構造 |
WO2010134497A1 (ja) * | 2009-05-19 | 2010-11-25 | ユニ・チャーム株式会社 | 包装ケース、清掃具包装体、及び清掃具製品 |
-
1993
- 1993-05-20 JP JP3193593U patent/JP2526929Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005029242A (ja) * | 2003-07-11 | 2005-02-03 | Murazumi Kk | ロール状物保持具及びロール状物保持構造 |
WO2010134497A1 (ja) * | 2009-05-19 | 2010-11-25 | ユニ・チャーム株式会社 | 包装ケース、清掃具包装体、及び清掃具製品 |
JP2010269802A (ja) * | 2009-05-19 | 2010-12-02 | Fuji Seal International Inc | 包装ケース、清掃具包装体、及び清掃具製品 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2526929Y2 (ja) | 1997-02-26 |
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