JPH0454094Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、ビデオテープ、カセツトテープ等の
物品を収納する包装箱に関する。

従来の技術及び考案が解決しようとする課題 従来、上記包装箱は、例えば、ビデオテープ５
個入りの包装箱の大きさに多量に製造され、註文
に応じて１個乃至５個の前記物品を入れて発送し
ていたので、５個以下の物品の註文に対しては、
箱内空所に充填物を入れて満しておかねば、前記
物品ががたついて前記物品が破損する恐れがあ
り、また、箱内に充填物を入れた場合には、費用
と労力が嵩む欠点があつた。

本考案は、定数以下の直方体状の物品を収納し
て箱内空所が生じた場合でも、何らの充填物を入
れることなく、迅速容易に前記物品のがたつきを
防止できるようにした包装箱を提供するものであ
る。

課題を解決するための手段 すなわち、本考案包装箱は、直方体状の物品を
複数個整列させて収納する包装箱であつて、４側
壁の下端縁に底壁を設け、前記物品の整列方向に
直交する方向の対向する側壁の上端縁にそれぞれ
折線を介して１対のフラツプを連設し、前記各フ
ラツプに前記折線にほぼ平行な２つの折目を設
け、前記各フラツプの先端とこれに最寄りの折目
との間の部分を前記物品に当接できるようにする
と共に、前記各フラツプの先端から最寄りの折目
に至る切目を設けて、前記物品の整列方向の物品
の厚み寸法のほぼ整数倍の巾寸法の舌片を形成し
たものである。

実施例 本考案の実施例が第１図乃至第４図に示されて
いる。本考案包装箱は、４側壁１１，１１，１
２，１２と、４側壁１１，１１，１２，１２の各
下端縁に連設する底片１３１，１３２、１３３及
び１３４からなる底壁１３と、収納した物品２０
の整列方向Ｍに直交する方向の、対向する側壁１
１，１１の上端縁にそれぞれ折線１１１，１１１
を介して連設された１対のフラツプ１４，１４
と、収納した物品２０の整列方向Ｍの対向する側
壁１２，１２のうち、一方の側壁１２の上端縁に
連設された蓋壁１７と、蓋壁１７と折線１７１を
介して連設された差込片１８とからなつている。
更に、各フラツプ１４には、折線１１１にほぼ平
行な２つの折目１４１，１４２が設けられ、各フ
ラツプ１４の先端１４０と最寄りの折目１４１と
の間の部分は、整列した物品２０の上面に当接で
きるように形成されると共に、各フラツプ１４の
先端１４０から最寄りの折目１４１までの間には
切目１５が設けられ、これにより物品２０の整列
方向Ｍの物品厚み寸法のほぼ整数倍（本例では、
ほぼ物品１個分の厚み）の巾寸法の舌片１６を形
成している。

次に、第５図及び第６図に示すものは、第１図
乃至第４図に示すものを、更に改良した形態のも
ので、各フラツプ１４の折目１４１，１４２にそ
れぞれ等長の切目１５１，１５２と、切目１５
１，１５２の各一端を結ぶ折目１４３を設けて折
込片１６１を形成し、各フラツプ１４の先端１４
０と最寄りの折目１４１との間の部分を整列した
物品の上面に当接させたとき、折込片１６１を断
面コ字状に折り曲げたフラツプ１４内に折り込ん
で、断面コ字状のフラツプ１４が形崩れすること
を防止するものである。

作用及び考案の効果 従つて、第２図に示すように、本考案包装箱
に、物品２０が、例えば定数４個入りより少い３
個入りのときは、１対のフラツプ１４の各折目１
４１，１４２を折り曲げると共に、舌片１６を底
壁１３に向つてほぼ垂直に下すと、箱内に収納さ
れた３個の物品２０は、各フラツプ１４の先端１
４０と最寄りの折目１４１との間の部分に上面が
押えられると同時に、物品２０の整列方向Ｍの１
個分の厚みの巾に形成された舌片１６によつて側
面が押えられて、がたつくことなく収納されるこ
とになる。

以上のように、箱収納定数以下の物品数を整列
させて収納させても、これらの物品２０は整列を
乱してがたつくことはない。しかもフラツプ１４
の折曲げ及び舌片１６の垂下は迅速容易にでき、
何らの労力増や費用増を伴うことはない。

なお、物品２０を定数通り４個収納するとき
は、舌片１６を水平状態にしてフラツプ１４全体
をコ字形にすればよいことは云うまでもない。ま
た、舌片は複数個設けてもよい。更に整列した物
品２０の上面と折線１１１の間が、物品２０の整
列方向Ｍの物品厚み寸法のほぼ整数倍で、かつ折
線１１１の長さが整列している物品２０の高さと
ほぼ一致させれば、第３図に示すように、整列し
た物品２０の上面に物品２０の整数倍個（本例で
は１個分）を積み上げ、その上に各フラツプ１４
を延ばして重合させると定数を増やすことができ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は、本考案の一実施例を示し、第１図は斜
視図、第２図は定数以下の物品を収納したときの
斜視図、第３図は別の使用状態を示した斜視図、
第４図は展開図である。第５図及び第６図は本考
案の別の実施例を示す一部省略して拡大した各斜
視図である。 １１，１２……側壁、１１１……折線、１３…
…底壁、１４……フラツプ、１４０……フラツプ
先端、１４１，１４２……折目、１５……切目、
１６……舌片、２０……物品、Ｍ……物品の整列
方向。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 直方体状の物品を複数個整列させて収納する包
   装箱であつて、４側壁の下端縁に底壁を設け、前
   記物品の整列方向に直交する方向の対向する側壁
   の上端縁にそれぞれ折線を介して１対のフラツプ
   を連設し、前記各フラツプに前記折線にほぼ平行
   な２つの折目を設け、前記各フラツプの先端とこ
   れに最寄りの折目との間の部分を前記物品に当接
   できるようにすると共に、前記各フラツプの先端
   から最寄りの折目に至る切目を設けて、前記物品
   の整列方向の物品厚み寸法のほぼ整数倍の巾寸法
   の舌片を形成したことを特徴とする包装箱。