JPH068518U - 白蟻防止材 - Google Patents
白蟻防止材Info
- Publication number
- JPH068518U JPH068518U JP4407592U JP4407592U JPH068518U JP H068518 U JPH068518 U JP H068518U JP 4407592 U JP4407592 U JP 4407592U JP 4407592 U JP4407592 U JP 4407592U JP H068518 U JPH068518 U JP H068518U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- copper alloy
- alloy foil
- termite
- amorphous
- prevention material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Building Environments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 長期に亙って白蟻の防除効果が維持され、現
場における施工が容易な白蟻防止材を提供する。 【構成】 アモルファス銅合金箔1の片面に塗装膜2を
施し、他の面に粘着剤層3を介して剥離シート4を貼着
する。アモルファス銅合金箔の合金組成は、Cu60〜
81at%、Ni5〜15at%、P14〜20at%からな
ることが好ましい。剥離シート4を剥してアモルファス
銅合金箔1を木造家屋等の白蟻の住み易い部分に貼り付
ける。
場における施工が容易な白蟻防止材を提供する。 【構成】 アモルファス銅合金箔1の片面に塗装膜2を
施し、他の面に粘着剤層3を介して剥離シート4を貼着
する。アモルファス銅合金箔の合金組成は、Cu60〜
81at%、Ni5〜15at%、P14〜20at%からな
ることが好ましい。剥離シート4を剥してアモルファス
銅合金箔1を木造家屋等の白蟻の住み易い部分に貼り付
ける。
Description
【0001】
本考案は、木造家屋等の白蟻の住み易い部分に貼り付けることによって、白蟻 の被害を防止するようにした白蟻防止材に関する。
【0002】
木造家屋が多く、温暖多湿な気候である我が国においては、白蟻の被害が重大 な問題となっている。木造家屋の柱等に白蟻が住み着くと、知らない内に柱の内 部が食い荒らされ、家屋に甚大な被害を与える。したがって、特に木造家屋にお いては、白蟻の防除対策をとることが、必須条件となっている。
【0003】 白蟻防除剤としては、従来より有機塩素系殺虫剤(クロルデン類)が使用され ていたが、安全性の面で問題があり、環境汚染を起こす虞れがあるため、近年、 使用禁止になっている。このため、安全性が高く、環境汚染の少ない有機リン系 薬剤の転用がなされているが、有機リン系薬剤は、光分解をしやすく、効果の持 続性が短いという問題があった。
【0004】 また、建物の木部や土壌表面に対して金属を溶射し、白蟻の侵入を防ぐように する試みもなされているが、金属を溶射するために大がかりな装置や、作業が必 要となり、施工上困難なことが多かった。
【0005】
本考案は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、長期 に亙って白蟻の防除効果が維持され、現場における施工が容易な白蟻防止材を提 供することにある。
【0006】
上記目的を達成するため、本考案の白蟻防止材は、アモルファス銅合金箔を主 材とするものである。
【0007】 本考案に用いられるアモルファス銅合金箔は、アモルファス組織が形成できる 組成となるように配合された金属材料を溶解させ、例えば片ロール法、双ロール 法等の方法で、上記溶湯を回転する冷却ロールに衝突させて急冷凝固させること により得ることができる。
【0008】 本考案の好ましい態様においては、白蟻防止材は、アモルファス銅合金箔の片 面に塗装を施し、他の面に粘着剤層を介して剥離シートを貼着してなる。
【0009】 この場合、アモルファス銅合金箔の厚さは、20〜50μmが好ましく、塗装 膜の厚さは2〜5μm程度が好ましい。
【0010】 また、アモルファス銅合金箔の合金組成は、Cu60〜81at%、Ni5〜1 5at%、P14〜20at%からなることが好ましい。
【0011】 上記において、Cuが60at%未満では、白蟻防除効果が乏しくなり、Cuが 81at%を超えると、他の元素の含有量が制限されることから、アモルファス化 が困難となる。
【0012】 また、Niが5at%未満では、アモルファス合金になりにくく、かつ、銅合金 が酸化しやすくなり、白蟻防除効果の持続性が低下する。また、Niが15at% を超えると、必要とされる銅イオンの溶出量を確保することが困難となる。
【0013】 更に、Pは、14at%未満でも、また20at%を超えても、アモルファス合金 になりにくくなり、20at%を超えると、アモルファスが形成されても脆い材料 となる。
【0014】 なお、アモルファス化を妨げない範囲で、上記元素の他に、Al等の他の元素 を含んでいてもよい。
【0015】
アモルファス銅合金箔を木造家屋等の白蟻の住み易い部分に貼り付けると、湿 気や雨水等に接触してアモルファス銅合金から銅イオン(Cu+ )が徐々に溶解 し、この銅イオンによって白蟻が侵入したり、住み着いたりすることが防止され るので、白蟻防除効果がもたらされる。
【0016】 また、アモルファス銅合金は、粒界がなく均一表面をもつため、銅イオンの溶 出が安定して徐々になされるため、上記白蟻防除効果を長期に亙って維持するこ とができる。
【0017】 更に、本考案の白蟻防止材は、アモルファス銅合金箔を木造家屋等の白蟻の住 み易い部分、例えば柱等に貼り付けるだけでよいので、現場においても施工が容 易で迅速に行うことができる。
【0018】 本考案の好ましい態様において、アモルファス銅合金箔の片面に塗装を施し、 他の面に粘着剤層を介して剥離シートを貼着した場合は、剥離シートを剥して柱 等に簡単に貼ることができ、また、塗装を施すことによって、銅イオンの溶出を 遅らせて白蟻防除効果を更に長く持続させることができる。この場合、銅イオン は、塗装膜の微細な孔から徐々に溶出する。
【0019】 また、アモルファス銅合金箔の合金組成が、Cu60〜81at%、Ni5〜1 5at%、P14〜20at%からなる場合には、アモルファスを形成しやすく、銅 イオンの溶出を徐々に行わせて白蟻防除効果を持続させることができる。
【0020】
図1に示すように、Cu72at%、Ni10at%、P18at%の組成からなる 厚さ25μm、幅10mmのアモルファス銅合金箔1の片面に、厚さ3〜5μm のアクリル樹脂塗装膜2を施し、更に、銅合金箔1の他の面に、酢酸ビニル樹脂 からなる粘着剤層3を塗布し、その上から塩化ビニル樹脂からなる剥離テープ4 を貼って、本考案の白蟻防止材を得た。
【0021】 この白蟻防止材の剥離テープ4を剥し、柱の木の土中に埋め込まれる部分に貼 り付け、その柱を白蟻がいる土中に差し込み、6箇月間放置した後に白蟻の被害 を調べたところ、白蟻によって食い荒らされた部分は発見されなかった。
【0022】
以上説明したように、本考案によれば、アモルファス銅合金箔を主材とするの で、これを木造家屋等の白蟻の住み易い部分に貼り付けるだけで、白蟻防除効果 を長期に亙って発揮させることができ、薬剤を用いる場合のように安全性や環境 汚染の問題がなく、金属の溶射に比べて手軽で簡単な作業で白蟻防除を行うこと ができる。また、アモルファス銅合金箔の片面に塗装を施し、他の面に粘着剤層 を介して剥離シートを貼着してなる場合には、剥離シートを剥すだけで柱等の必 要な部分に簡単に貼り付けることができる。
【図1】本考案による白蟻防除材の一実施例を示す部分
拡大断面図である。
拡大断面図である。
1 アモルファス銅合金箔 2 塗装膜 3 粘着剤層 4 剥離テープ
Claims (3)
- 【請求項1】 アモルファス銅合金箔を主材とする白蟻
防止材。 - 【請求項2】 アモルファス銅合金箔の片面に塗装を施
し、他の面に粘着剤層を介して剥離シートを貼着してな
る請求項1記載の白蟻防止材。 - 【請求項3】 前記アモルファス銅合金箔の合金組成
が、Cu60〜81at%、Ni5〜15at%、P14〜
20at%からなる請求項1又は2記載の白蟻防止材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992044075U JP2542284Y2 (ja) | 1992-06-02 | 1992-06-02 | 白蟻防止材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992044075U JP2542284Y2 (ja) | 1992-06-02 | 1992-06-02 | 白蟻防止材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH068518U true JPH068518U (ja) | 1994-02-04 |
JP2542284Y2 JP2542284Y2 (ja) | 1997-07-23 |
Family
ID=12681508
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992044075U Expired - Lifetime JP2542284Y2 (ja) | 1992-06-02 | 1992-06-02 | 白蟻防止材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2542284Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009030272A (ja) * | 2007-07-25 | 2009-02-12 | Koichi Nishimoto | 防蟻シートおよびそれを用いた防蟻構造 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS584601U (ja) * | 1981-06-26 | 1983-01-12 | 古河電気工業株式会社 | 防蟻性テ−プ |
JPS59687U (ja) * | 1982-06-25 | 1984-01-05 | 増子 健一 | 防虫テ−プ |
JPS6458735A (en) * | 1987-08-26 | 1989-03-06 | Toda Construction | Method of covering structure concrete with metallic foil |
-
1992
- 1992-06-02 JP JP1992044075U patent/JP2542284Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS584601U (ja) * | 1981-06-26 | 1983-01-12 | 古河電気工業株式会社 | 防蟻性テ−プ |
JPS59687U (ja) * | 1982-06-25 | 1984-01-05 | 増子 健一 | 防虫テ−プ |
JPS6458735A (en) * | 1987-08-26 | 1989-03-06 | Toda Construction | Method of covering structure concrete with metallic foil |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009030272A (ja) * | 2007-07-25 | 2009-02-12 | Koichi Nishimoto | 防蟻シートおよびそれを用いた防蟻構造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2542284Y2 (ja) | 1997-07-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2007041234A3 (en) | Granular controlled release agrochemical compositions and process for the preparation thereof | |
CA2428115A1 (en) | Device for catching flying insects | |
US20020098110A1 (en) | Exterior panels containing algae-inhibiting properties | |
JPH068518U (ja) | 白蟻防止材 | |
JP2001193181A (ja) | 床下防蟻構造 | |
JP2949315B2 (ja) | 金属溶射被膜による防カビ工法 | |
PT1920850E (pt) | Processo para a protecção de superfícies de produtos de cobre com pátina, bem como produto de cobre com pátina | |
JPS59142264A (ja) | 液状活性物質含有被膜形成性塗布組成物 | |
CN101096487A (zh) | 金属表面暂时性保护用涂料制造方法 | |
JP4001103B2 (ja) | ブロンズ像の腐食防止方法 | |
JPS59109638A (ja) | 床下の防虫防湿処理方法 | |
JPH0714324Y2 (ja) | 防虫用粘着テープ | |
JPH08119815A (ja) | 植物発芽抑制砂、植物発芽抑制材、植物発芽抑制材の製造方法、雑草発芽抑制施工方法 | |
JPH036404Y2 (ja) | ||
JPS6121942A (ja) | 軽量骨材の吸水防止法 | |
JPS5853947B2 (ja) | 天然砕石による化粧面施工法 | |
JPS63206460A (ja) | 基材表面の被覆処理工法 | |
JP2842391B2 (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
JPH11293863A (ja) | 絶縁防水施工法並びに絶縁防水構造 | |
JPS6212454Y2 (ja) | ||
JPH01219259A (ja) | コンクリートにおけるクラツク発生防止工法 | |
JPS6136487A (ja) | 防虫剤付き網戸で虫を防ぐ方法 | |
JP2789053B2 (ja) | 木材の腐食防止材料 | |
JP2566237B2 (ja) | 銅調軒樋 | |
JP5844614B2 (ja) | 被覆対象物への貼付用成形体 |