JPH0684877A - Siウエーハ保管ケースの乾燥方法及び乾燥装置 - Google Patents
Siウエーハ保管ケースの乾燥方法及び乾燥装置Info
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- JPH0684877A JPH0684877A JP23112092A JP23112092A JPH0684877A JP H0684877 A JPH0684877 A JP H0684877A JP 23112092 A JP23112092 A JP 23112092A JP 23112092 A JP23112092 A JP 23112092A JP H0684877 A JPH0684877 A JP H0684877A
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- drying
- wafer
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- Cleaning Or Drying Semiconductors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】表面変化発生率の小さいSiウエーハ保管ケー
スの乾燥方法及び乾燥装置を提供すること。 【構成】本願第1の発明たる乾燥方法は、鏡面加工及び
薬液洗浄後のSiウエーハを保管するケースの乾燥方法
であって、前記保管ケースを、真空度1〜100Tor
rの不活性ガスの雰囲気中で、該ガスを温度40゜C〜
80゜Cとして所定時間加熱する乾燥方法。本願第2の
発明たる乾燥装置は、鏡面加工及び薬液洗浄後のSiウ
エーハを保管するケースの乾燥装置であって、保管ケー
スを収納する気密保持可能な室本体と、該室本体に接続
された吸気ポンプと、上記室本体内の温度を調整するヒ
ータとからなる。
スの乾燥方法及び乾燥装置を提供すること。 【構成】本願第1の発明たる乾燥方法は、鏡面加工及び
薬液洗浄後のSiウエーハを保管するケースの乾燥方法
であって、前記保管ケースを、真空度1〜100Tor
rの不活性ガスの雰囲気中で、該ガスを温度40゜C〜
80゜Cとして所定時間加熱する乾燥方法。本願第2の
発明たる乾燥装置は、鏡面加工及び薬液洗浄後のSiウ
エーハを保管するケースの乾燥装置であって、保管ケー
スを収納する気密保持可能な室本体と、該室本体に接続
された吸気ポンプと、上記室本体内の温度を調整するヒ
ータとからなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本願の発明は、 鏡面加工及び薬
液洗浄後のSiウエーハを保管するケースの乾燥方法及
び乾燥装置に関する。
液洗浄後のSiウエーハを保管するケースの乾燥方法及
び乾燥装置に関する。
【0002】
【従来の技術】Siウエーハは、通常、鏡面加工及び薬
液洗浄後、保管ケースに収納される。
液洗浄後、保管ケースに収納される。
【0003】上記保管ケースに収められるSiウエーハ
の表面はきわめて活性であり、長期間の保管の場合、保
管状態によっては、経時的な表面変化を起こし、該経時
的な表面変化がデバイス工程での歩留りを低下させる原
因となる。
の表面はきわめて活性であり、長期間の保管の場合、保
管状態によっては、経時的な表面変化を起こし、該経時
的な表面変化がデバイス工程での歩留りを低下させる原
因となる。
【0004】上記経時的な表面変化を起こさせる物質と
して各種イオンが上げられ、また、水分が経時的な表面
変化の促進剤として働くことが知られている。そこで、
従来から上記保管ケースは、その使用の前に乾燥処理さ
れている。
して各種イオンが上げられ、また、水分が経時的な表面
変化の促進剤として働くことが知られている。そこで、
従来から上記保管ケースは、その使用の前に乾燥処理さ
れている。
【0005】具体的には、第5図に示すように、扉2か
ら保管ケース3を常圧の室本体1内に入れ、上記扉を閉
めてヒータ4により所定時間保管ケース3を加熱してい
る。図中、5はファンを示す。
ら保管ケース3を常圧の室本体1内に入れ、上記扉を閉
めてヒータ4により所定時間保管ケース3を加熱してい
る。図中、5はファンを示す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の乾
燥処理が施された保管ケース3では、該保管ケース3に
収められたSiウエーハ6に、第4図に示すような経時
変化発生部7が、かなりの割合で生じる。
燥処理が施された保管ケース3では、該保管ケース3に
収められたSiウエーハ6に、第4図に示すような経時
変化発生部7が、かなりの割合で生じる。
【0007】本願発明者は、その原因を探るべく、経時
的な表面変化を起こしたSiウエーハと経時的な表面変
化を起こさなかったSiウエーハとを対比調査したとこ
ろ、水分はもとより経時的な表面変化を起こしたSiウ
エーハの有機物評価値が、経時的な表面変化を起こさな
かったSiウエーハのそれに比して高いことが判明し
た。上記経時的な表面変化を起こさせる有機物は、Si
ウエーハに付着していたものと保管ケースに付着してい
たものとの双方が考えられるが、少なくとも、保管ケー
スに付着していた水分及び有機物を取り除けばその分だ
け経時的な表面変化発生率が小さくなるはずである。本
願発明は、このような観点に立ってより経時的な表面変
化発生率の小さいSiウエーハ保管ケースの乾燥方法及
び乾燥装置を提供する目的でなされた。
的な表面変化を起こしたSiウエーハと経時的な表面変
化を起こさなかったSiウエーハとを対比調査したとこ
ろ、水分はもとより経時的な表面変化を起こしたSiウ
エーハの有機物評価値が、経時的な表面変化を起こさな
かったSiウエーハのそれに比して高いことが判明し
た。上記経時的な表面変化を起こさせる有機物は、Si
ウエーハに付着していたものと保管ケースに付着してい
たものとの双方が考えられるが、少なくとも、保管ケー
スに付着していた水分及び有機物を取り除けばその分だ
け経時的な表面変化発生率が小さくなるはずである。本
願発明は、このような観点に立ってより経時的な表面変
化発生率の小さいSiウエーハ保管ケースの乾燥方法及
び乾燥装置を提供する目的でなされた。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本願第1の発
明たる乾燥方法は、鏡面加工及び薬液洗浄後のSiウエ
ーハを保管するケースの乾燥方法であって、前記保管ケ
ースを、真空度1〜100Torrの不活性ガスの雰囲
気中で、該ガスを温度40゜C〜80゜Cとして所定時
間加熱するものであり、また、本願第2の発明たる乾燥
装置は、鏡面加工及び薬液洗浄後のSiウエーハを保管
するケースの乾燥装置であって、保管ケースを収納する
気密保持可能な室本体と、該室本体に接続された吸気ポ
ンプと、上記室本体内の温度を調整するヒータとからな
る。
明たる乾燥方法は、鏡面加工及び薬液洗浄後のSiウエ
ーハを保管するケースの乾燥方法であって、前記保管ケ
ースを、真空度1〜100Torrの不活性ガスの雰囲
気中で、該ガスを温度40゜C〜80゜Cとして所定時
間加熱するものであり、また、本願第2の発明たる乾燥
装置は、鏡面加工及び薬液洗浄後のSiウエーハを保管
するケースの乾燥装置であって、保管ケースを収納する
気密保持可能な室本体と、該室本体に接続された吸気ポ
ンプと、上記室本体内の温度を調整するヒータとからな
る。
【0009】ここで、真空度1〜100Torrとした
のは、実用的室本体の真空下限が1Torrであり、更
に、真空度を100Torrを超えると沸点の変化が大
きくなり不安定となるからである。また、乾燥温度を4
0゜C〜80゜Cとしたのは、40゜Cを下ると乾燥効
果が減少し、80゜Cを超えると保管ケースに変形を生
じる可能性が存するからである。
のは、実用的室本体の真空下限が1Torrであり、更
に、真空度を100Torrを超えると沸点の変化が大
きくなり不安定となるからである。また、乾燥温度を4
0゜C〜80゜Cとしたのは、40゜Cを下ると乾燥効
果が減少し、80゜Cを超えると保管ケースに変形を生
じる可能性が存するからである。
【0010】
【作用】本願第1の発明たる乾燥方法によれば、加熱真
空処理によって水分及び有機物が取り除かれる。
空処理によって水分及び有機物が取り除かれる。
【0011】本願第2の発明たる乾燥装置によれば、保
管ケースを一つの室本体内で加熱処理し負圧(真空処
理)による水分及び有機物除去処理がなされる。
管ケースを一つの室本体内で加熱処理し負圧(真空処
理)による水分及び有機物除去処理がなされる。
【0012】
【実施例】以下、本願発明を図1ないし図3に基づき説
明する。図1は、本願発明装置(請求項2)の一実施例
を示す断面図あって、11は保管ケース12を収める気
密保持可能な室本体である。13は上記室本体11内に
設けられた扉である。14は上記室本体11に付設され
たヒータであって、本実施例では熱効率を考慮してパネ
ルヒータが採用されている。15は上記室本体11内の
温度を検知する温度センサである。また、上記室本体1
1には、真空バルブ16、排気量調整弁20を介して吸
気ポンプ18が接続されている。19はガスパージバル
ブ、17は圧力センサを示す。
明する。図1は、本願発明装置(請求項2)の一実施例
を示す断面図あって、11は保管ケース12を収める気
密保持可能な室本体である。13は上記室本体11内に
設けられた扉である。14は上記室本体11に付設され
たヒータであって、本実施例では熱効率を考慮してパネ
ルヒータが採用されている。15は上記室本体11内の
温度を検知する温度センサである。また、上記室本体1
1には、真空バルブ16、排気量調整弁20を介して吸
気ポンプ18が接続されている。19はガスパージバル
ブ、17は圧力センサを示す。
【0013】次に、上記乾燥装置を用いた本願の第1発
明たる乾燥方法について具体的に説明する。まず、扉1
3を開けて洗浄された保管ケース12を上記室本体11
内に収め、ヒータ14で室本体11内の温度を60゜C
となし、この状態を数十分間維持して保管ケース12を
加熱させた。上記実施例ではヒータ14がパネルヒータ
であるため、保管ケース12が室本体11の内壁を伝わ
ってくる伝播熱で加熱される。上記乾燥処理の終った保
管ケース12を真空度50Torrでオーブン処理(負
圧で一定時間加熱すること)した。すなわち、まず、保
管ケース12を上記室本体11内に収めたまま、上記真
空バルブ16を開にして室本体11内を50Torrに
まで減圧した。この場合において、室本体11の急激な
空気排出は、室本体11の急激な温度低下を招き水分の
再付着を生ずる虞があるため、少なくとも室本体11の
温度を常温以上に保つように排気量調整弁20を調節操
作する。この真空オーブン処理によって、室本体11内
水分を含んだ空気が外部に排出されると同時に保管ケー
ス12に付着している有機物も上記空気とともに外部に
吸引排出される。そしてその後、ガスバージバルブ19
を開にしてアルゴンガス(その他例えば窒素ガス、ドラ
イエアー等)を室本体11内に封入し、室本体11内を
常圧にまで戻した。
明たる乾燥方法について具体的に説明する。まず、扉1
3を開けて洗浄された保管ケース12を上記室本体11
内に収め、ヒータ14で室本体11内の温度を60゜C
となし、この状態を数十分間維持して保管ケース12を
加熱させた。上記実施例ではヒータ14がパネルヒータ
であるため、保管ケース12が室本体11の内壁を伝わ
ってくる伝播熱で加熱される。上記乾燥処理の終った保
管ケース12を真空度50Torrでオーブン処理(負
圧で一定時間加熱すること)した。すなわち、まず、保
管ケース12を上記室本体11内に収めたまま、上記真
空バルブ16を開にして室本体11内を50Torrに
まで減圧した。この場合において、室本体11の急激な
空気排出は、室本体11の急激な温度低下を招き水分の
再付着を生ずる虞があるため、少なくとも室本体11の
温度を常温以上に保つように排気量調整弁20を調節操
作する。この真空オーブン処理によって、室本体11内
水分を含んだ空気が外部に排出されると同時に保管ケー
ス12に付着している有機物も上記空気とともに外部に
吸引排出される。そしてその後、ガスバージバルブ19
を開にしてアルゴンガス(その他例えば窒素ガス、ドラ
イエアー等)を室本体11内に封入し、室本体11内を
常圧にまで戻した。
【0014】
【効果】上述した本願の第1発明たる乾燥方法によれ
ば、図2に示すように、従来方法に比し水分の除去率が
良く、また、図3に示すように、従来方法と比較して経
時的な表面変化発生率が小さく、デバイス工程での歩留
りが向上する。なお、これら図において、黒丸は本願発
明の結果を、白丸は従来法の結果を示す。
ば、図2に示すように、従来方法に比し水分の除去率が
良く、また、図3に示すように、従来方法と比較して経
時的な表面変化発生率が小さく、デバイス工程での歩留
りが向上する。なお、これら図において、黒丸は本願発
明の結果を、白丸は従来法の結果を示す。
【0015】本願第2の発明たる乾燥装置は、本願乾燥
方法を実施するのに適したものであって、保管ケース1
2を室本体11内において連続して加熱処理し乾燥処理
することができる。
方法を実施するのに適したものであって、保管ケース1
2を室本体11内において連続して加熱処理し乾燥処理
することができる。
【図1】本願発明装置の一実施例を示す断面図。
【図2】処理時間とケース重量との関係図(本発明によ
る場合は黒丸、従来法による場合は白丸で示す)。
る場合は黒丸、従来法による場合は白丸で示す)。
【図3】処理時間と経時変化発生率との関係図(本発明
による場合は黒丸、従来法による場合は白丸で示す)。
による場合は黒丸、従来法による場合は白丸で示す)。
【図4】Siウエーハの経時変化の態様図。
【図5】従来装置を例示する断面図。
11 室本体 12 保管ケース 14 ヒータ 18 吸気ポンプ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年9月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 Siウエーハ保管ケースの乾燥方
法及び乾燥装置
法及び乾燥装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本願の発明は、鏡面加工及び薬液
洗浄後のSiウエーハを保管するケースの乾燥方法及び
乾燥装置に関する。
洗浄後のSiウエーハを保管するケースの乾燥方法及び
乾燥装置に関する。
【従来の技術】Siウエーハは、通常、鏡面加工及び薬
液洗浄後、保管ケースに収納される。上記保管ケースに
収められるSiウエーハの表面はきわめて活性であり、
長期間の保管の場合、保管状態によっては、経時的な表
面変化を起こし、該経時的な表面変化がデバイス工程で
の歩留りを低下させる原因となる。上記経時的な表面変
化を起こさせる物質として各種イオンが上げられ、ま
た、水分が経時的な表面変化の促進剤として働くことが
知られている。そこで、従来から上記保管ケースは、そ
の使用の前に乾燥処理されている。具体的には、図5に
示すように、扉2から保管ケース3を常圧の室本体1内
に入れ、上記扉を閉めてヒータ4により所定時間保管ケ
ース3を加熱している。図中、5はファンを示す。
液洗浄後、保管ケースに収納される。上記保管ケースに
収められるSiウエーハの表面はきわめて活性であり、
長期間の保管の場合、保管状態によっては、経時的な表
面変化を起こし、該経時的な表面変化がデバイス工程で
の歩留りを低下させる原因となる。上記経時的な表面変
化を起こさせる物質として各種イオンが上げられ、ま
た、水分が経時的な表面変化の促進剤として働くことが
知られている。そこで、従来から上記保管ケースは、そ
の使用の前に乾燥処理されている。具体的には、図5に
示すように、扉2から保管ケース3を常圧の室本体1内
に入れ、上記扉を閉めてヒータ4により所定時間保管ケ
ース3を加熱している。図中、5はファンを示す。
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の乾
燥処理が施された保管ケース3では、該保管ケース3に
収められたSiウエーハ6に、図4に示すような経時変
化発生部7が、かなりの割合で生じる。本願発明者は、
その原因を探るべく、経時的な表面変化を起こしたSi
ウエーハと経時的な表面変化を起こさなかったSiウエ
ーハとを対比調査したところ、水分はもとより経時的な
表面変化を起こしたSiウエーハの有機物評価値が、経
時的な表面変化を起こさなかったSiウエーハのそれに
比して高いことが判明した。上記経時的な表面変化を起
こさせる有機物は、Siウエーハに付着していたものと
保管ケースに付着していたものとの双方が考えられる
が、少なくとも、保管ケースに付着していた水分及び有
機物を取り除けばその分だけ経時的な表面変化発生率が
小さくなるはずである。本願発明は、このような観点に
立ってより経時的な表面変化発生率の小さいSiウエー
ハ保管ケースの乾燥方法及び乾燥装置を提供する目的で
なされた。
燥処理が施された保管ケース3では、該保管ケース3に
収められたSiウエーハ6に、図4に示すような経時変
化発生部7が、かなりの割合で生じる。本願発明者は、
その原因を探るべく、経時的な表面変化を起こしたSi
ウエーハと経時的な表面変化を起こさなかったSiウエ
ーハとを対比調査したところ、水分はもとより経時的な
表面変化を起こしたSiウエーハの有機物評価値が、経
時的な表面変化を起こさなかったSiウエーハのそれに
比して高いことが判明した。上記経時的な表面変化を起
こさせる有機物は、Siウエーハに付着していたものと
保管ケースに付着していたものとの双方が考えられる
が、少なくとも、保管ケースに付着していた水分及び有
機物を取り除けばその分だけ経時的な表面変化発生率が
小さくなるはずである。本願発明は、このような観点に
立ってより経時的な表面変化発生率の小さいSiウエー
ハ保管ケースの乾燥方法及び乾燥装置を提供する目的で
なされた。
【課題を解決するための手段】すなわち、本願第1の発
明たる乾燥方法は、鏡面加工及び薬液洗浄後のSiウエ
ーハを保管するケースの乾燥方法であって、前記保管ケ
ースを、真空度130〜13000Pa(パスカル:N
/m2,130Pa=1Torr)の不活性ガスの雰囲
気中で、該ガスを温度40゜C〜80゜Cとして所定時
間加熱するものであり、また、本願第2の発明たる乾燥
装置は、鏡面加工及び薬液洗浄後のSiウエーハを保管
するケースの乾燥装置であって、保管ケースを収納する
気密保持可能な室本体と、該室本体に接続された吸気ポ
ンプと、上記室本体内の温度を調整するヒータとからな
る。ここで、真空度130〜13000Pa(1〜10
0Torr)としたのは、実用的室本体の真空下限が1
30Paであり、更に、真空度が13000Paを超え
ると沸点の変化が大きくなり不安定となるからである。
また、乾燥温度を40゜C〜80゜Cとしたのは、40
゜Cを下ると乾燥効果が減少し、80゜Cを超えると保
管ケースに変形を生じる可能性が存するからである。
明たる乾燥方法は、鏡面加工及び薬液洗浄後のSiウエ
ーハを保管するケースの乾燥方法であって、前記保管ケ
ースを、真空度130〜13000Pa(パスカル:N
/m2,130Pa=1Torr)の不活性ガスの雰囲
気中で、該ガスを温度40゜C〜80゜Cとして所定時
間加熱するものであり、また、本願第2の発明たる乾燥
装置は、鏡面加工及び薬液洗浄後のSiウエーハを保管
するケースの乾燥装置であって、保管ケースを収納する
気密保持可能な室本体と、該室本体に接続された吸気ポ
ンプと、上記室本体内の温度を調整するヒータとからな
る。ここで、真空度130〜13000Pa(1〜10
0Torr)としたのは、実用的室本体の真空下限が1
30Paであり、更に、真空度が13000Paを超え
ると沸点の変化が大きくなり不安定となるからである。
また、乾燥温度を40゜C〜80゜Cとしたのは、40
゜Cを下ると乾燥効果が減少し、80゜Cを超えると保
管ケースに変形を生じる可能性が存するからである。
【作用】本願第1の発明たる乾燥方法によれば、加熱真
空処理によって水分及び有機物が取り除かれる。本願第
2の発明たる乾燥装置によれば、保管ケースを一つの室
本体内で加熱処理し負圧(真空処理)による水分及び有
機物除去処理がなされる。
空処理によって水分及び有機物が取り除かれる。本願第
2の発明たる乾燥装置によれば、保管ケースを一つの室
本体内で加熱処理し負圧(真空処理)による水分及び有
機物除去処理がなされる。
【実施例】以下、本願発明を図1ないし図3に基づき説
明する。図1は、本願発明装置(請求項2)の一実施例
を示す断面図あって、11は保管ケース12を収める気
密保持可能な室本体である。13は上記室本体11内に
設けられた扉である。14は上記室本体11に付設され
たヒータであって、本実施例では熱効率を考慮してパネ
ルヒータが採用されている。15は上記室本体11内の
温度を検知する温度センサである。また、上記室本体1
1には、真空バルブ16、排気量調整弁20を介して吸
気ポンプ18が接続されている。19はガスパージバル
ブ、17は圧力センサを示す。次に、上記乾燥装置を用
いた本願の第1発明たる乾燥方法について具体的に説明
する。まず、扉13を開けて洗浄された保管ケース12
を上記室本体11内に収め、ヒータ14で室本体11内
の温度を60゜Cとなし、この状態を数十分間維持して
保管ケース12を加熱させた。上記実施例ではヒータ1
4がパネルヒータであるため、保管ケース12が室本体
11の内壁を伝わってくる伝播熱で加熱される。上記乾
燥処理の終った保管ケース12を真空度6500Pa
(50Torr)でオーブン処理(負圧で一定時間加熱
すること)した。すなわち、まず、保管ケース12を上
記室本体11内に収めたまま、上記真空バルブ16を開
にして室本体11内を6500Paにまで減圧した。こ
の場合において、室本体11の急激な空気排出は、室本
体11の急激な温度低下を招き水分の再付着を生ずる虞
があるため、少なくとも室本体11の温度を常温以上に
保つように排気量調整弁20を調節操作する。この真空
オーブン処理によって、室本体11内水分を含んだ空気
が外部に排出されると同時に保管ケース12に付着して
いる有機物も上記空気とともに外部に吸引排出される。
そしてその後、ガスバージバルブ19を開にしてアルゴ
ンガス(その他例えば窒素ガス、ドライエアー等)を室
本体11内に封入し、室本体11内を常圧にまで戻し
た。
明する。図1は、本願発明装置(請求項2)の一実施例
を示す断面図あって、11は保管ケース12を収める気
密保持可能な室本体である。13は上記室本体11内に
設けられた扉である。14は上記室本体11に付設され
たヒータであって、本実施例では熱効率を考慮してパネ
ルヒータが採用されている。15は上記室本体11内の
温度を検知する温度センサである。また、上記室本体1
1には、真空バルブ16、排気量調整弁20を介して吸
気ポンプ18が接続されている。19はガスパージバル
ブ、17は圧力センサを示す。次に、上記乾燥装置を用
いた本願の第1発明たる乾燥方法について具体的に説明
する。まず、扉13を開けて洗浄された保管ケース12
を上記室本体11内に収め、ヒータ14で室本体11内
の温度を60゜Cとなし、この状態を数十分間維持して
保管ケース12を加熱させた。上記実施例ではヒータ1
4がパネルヒータであるため、保管ケース12が室本体
11の内壁を伝わってくる伝播熱で加熱される。上記乾
燥処理の終った保管ケース12を真空度6500Pa
(50Torr)でオーブン処理(負圧で一定時間加熱
すること)した。すなわち、まず、保管ケース12を上
記室本体11内に収めたまま、上記真空バルブ16を開
にして室本体11内を6500Paにまで減圧した。こ
の場合において、室本体11の急激な空気排出は、室本
体11の急激な温度低下を招き水分の再付着を生ずる虞
があるため、少なくとも室本体11の温度を常温以上に
保つように排気量調整弁20を調節操作する。この真空
オーブン処理によって、室本体11内水分を含んだ空気
が外部に排出されると同時に保管ケース12に付着して
いる有機物も上記空気とともに外部に吸引排出される。
そしてその後、ガスバージバルブ19を開にしてアルゴ
ンガス(その他例えば窒素ガス、ドライエアー等)を室
本体11内に封入し、室本体11内を常圧にまで戻し
た。
【効果】上述した本願の第1発明たる乾燥方法によれ
ば、図2に示すように、従来方法に比し水分の除去率が
良く、また、図3に示すように、従来方法と比較して経
時的な表面変化発生率が小さく、デバイス工程での歩留
りが向上する。なお、これら図において、黒丸は本願発
明の結果を、白丸は従来法の結果を示す。本願第2の発
明たる乾燥装置は、本願乾燥方法を実施するのに適した
ものであって、保管ケース12を室本体11内において
連続して加熱処理し乾燥処理することができる。
ば、図2に示すように、従来方法に比し水分の除去率が
良く、また、図3に示すように、従来方法と比較して経
時的な表面変化発生率が小さく、デバイス工程での歩留
りが向上する。なお、これら図において、黒丸は本願発
明の結果を、白丸は従来法の結果を示す。本願第2の発
明たる乾燥装置は、本願乾燥方法を実施するのに適した
ものであって、保管ケース12を室本体11内において
連続して加熱処理し乾燥処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明装置の一実施例を示す断面図。
【図2】処理時間とケース重量との関係図(本発明によ
る場合は黒丸、従来法による場合は白丸で示す)。
る場合は黒丸、従来法による場合は白丸で示す)。
【図3】処理時間と経時変化発生率との関係図(本発明
による場合は黒丸、従来法による場合は白丸で示す)。
による場合は黒丸、従来法による場合は白丸で示す)。
【図4】Siウエーハの経時変化の態様図。
【図5】従来装置を例示する断面図。
【符号の説明】 11 室本体 12 保管ケース 14 ヒータ 18 吸気ポンプ
Claims (2)
- 【請求項1】 鏡面加工及び薬液洗浄後のSiウエー
ハを保管するケースの乾燥方法であって、前記保管ケー
スを、真空度1〜100Torrの不活性ガスの雰囲気
中で、該ガスを温度40゜C〜80゜Cとして所定時間
加熱することを特徴とするSiウエーハ保管ケースの乾
燥方法。 - 【請求項2】 鏡面加工及び薬液洗浄後のSiウエー
ハを保管するケースの乾燥装置であって、保管ケースを
収納する気密保持可能な室本体と、前記室本体に接続さ
れた吸気ポンプと、前記室本体内の温度を調整するヒー
タとからなることを特徴とするSiウエーハ保管ケース
の乾燥装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23112092A JPH0684877A (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | Siウエーハ保管ケースの乾燥方法及び乾燥装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23112092A JPH0684877A (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | Siウエーハ保管ケースの乾燥方法及び乾燥装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0684877A true JPH0684877A (ja) | 1994-03-25 |
Family
ID=16918604
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23112092A Pending JPH0684877A (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | Siウエーハ保管ケースの乾燥方法及び乾燥装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0684877A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100669591B1 (ko) * | 2004-12-16 | 2007-01-16 | 세이코 엡슨 가부시키가이샤 | 가열로, 기판 건조 방법 및 장치의 제조 방법 |
JP2011222630A (ja) * | 2010-04-06 | 2011-11-04 | Mitsubishi Electric Corp | 光起電力装置の製造方法 |
JP2013070097A (ja) * | 2007-08-13 | 2013-04-18 | Alcatel-Lucent | 半導体基板の運搬および大気中保管のための輸送支持具を処理する方法、ならびにそのような方法を実施するための処理ステーション |
TWI681469B (zh) * | 2018-03-27 | 2020-01-01 | 創意電子股份有限公司 | 烘乾設備 |
-
1992
- 1992-08-31 JP JP23112092A patent/JPH0684877A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US8898930B2 (en) | 2007-08-13 | 2014-12-02 | Alcatel Lucent | Method for treating a transport support for the conveyance and atmospheric storage of semiconductor substrates, and treatment station for the implementation of such a method |
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