JP3100528B2 - 断熱容器のベーキング方法 - Google Patents
断熱容器のベーキング方法Info
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Description
材が0.1トール以下の真空度に長期間保持され、かつ
約300℃以上の温度に曝される断熱容器の加熱真空処
理方法(以下、ベーキング方法という)に関するもので
あり、特に、高温度で運転されるナトリウム硫黄電池の
ような高温電池装置を格納するための断熱容器のベーキ
ング方法に関する。
て従来より断熱容器が用いられている。この断熱容器
は、通常ステンレス等の金属製の箱型形状の容器で壁部
は壁内空間に断熱材を充填した2重壁構造からなり、さ
らにこの2重壁内の空間は0.1トール以下の真空度に
長期間保持されながら、容器の内部に格納した300℃
以上の温度下で運転される高温電池装置の断熱を図るよ
うに設計されている。このような断熱容器にあっては、
内部に高温度の電池装置を格納するので断熱容器の内面
も高温に曝されることとなり、同時に断熱容器の壁内の
断熱材も同様な温度に曝される。ところが、この用途に
用いられる断熱材は、通常不燃性の無機物から構成され
ているものの、加熱による分解生成物例えば結合水分、
揮発ガス成分などまたは使用した接着剤が加熱分解して
炭酸ガスあるいは水蒸気を発生することがある。その結
果、外壁の内部空間の真空度が低下し、断熱性能が劣化
してしまうこととなる。
採用されていた方法として、特開平6−260154号
公報に記載の方法がある。この方法は、図4に示すよう
に、断熱材4を壁内空間に充填した2重壁構造からなる
断熱容器1を加熱炉6中に耐火置台61に乗せて配置
し、加熱炉6の加熱下で壁内空間より気体を真空ポンプ
5により真空引きするようにした方法である。このよう
な従来の方法の場合、断熱容器1全体を高温の加熱炉6
内に配置しなければならないうえ、加熱炉内部を400
℃程度まで昇温しなければならないから、大型な加熱炉
が必要になり設備投資が大となるうえ熱エネルギーを大
量に消費するという問題点があった。
点を解決するため完成したものであり、断熱容器全体を
加熱する加熱炉を必要とせず、消費する熱エネルギーを
最小限に抑制することが可能なる断熱容器の新規なベー
キング方法を提供する。
造をなす壁内空間に断熱材を充填した、高温電池装置を
格納するための断熱容器を、常圧下においてその内部に
備えたヒータにより内部から加熱して、その断熱容器内
部を前記高温電池装置を実装して運転するときに達する
温度に保持し、かつ断熱容器の外表面を前記高温電池装
置を実装して運転するときに達する温度プラス20〜2
00℃の範囲の温度に保持して、前記断熱材から加熱に
より発生するガスを遊離させ、ついで発生したガスと前
記壁内空間の空気とを排気して壁内空間を真空状態とす
ることを特徴とする断熱容器のベーキング方法により達
成される。そして、本発明は、高温電池装置を格納する
ための前記断熱容器を、その内部に備えたヒータにより
前記高温電池装置の少なくとも常用運転温度に内部から
加熱するとともにその断熱容器の外周を保温材で包囲し
て、その断熱容器の外表面が高温電池装置の常用運転時
に達する温度プラス20℃〜200℃の範囲に保温して
前記断熱材から加熱により発生するガスを遊離させる形
態の断熱容器のベーキング方法して具体化できる。
填した断熱容器の内部に備えたヒータの加熱により、前
記断熱材から加熱により発生するガスを遊離させ、つい
で発生したガスと前記壁内空間の空気とを排気して壁内
空間を真空状態とすることができるのであるから、断熱
容器全体を加熱する加熱炉を必要とせず、消費する熱エ
ネルギーを最小限に抑制することが可能となる。なお、
この場合、断熱容器の外表面の温度が高温電池装置を実
装して運転するときに達する温度よりも20〜200℃
高い温度となるよう、断熱容器の内部に備えたヒータに
より加熱するか、あるいは断熱容器の外周を保温材で包
囲して前記温度になるよう保温すれば、真空引きした後
高温電池装置を実装して運転するときにおいても、断熱
容器の外表面近傍に位置する断熱材からガスを発生する
ことがなく、真空度が低下しないため特に好ましい。
説明する。 (実施例1)図1において、断熱容器1は、ステンレス
金属製の有底箱状の容器部2と容器部2の上面を被覆す
る蓋部3から構成されている。この容器部2と蓋部3
は、いずれもその壁内空間にグラスウール製の断熱材4
を充填した2重壁構造とされている。また、この容器部
2の内部には、断熱容器1の内部を加熱するための電熱
ヒータ22が、断熱容器1の断熱性を損なわないよう適
宜に設けられた接続配線取出口(図示せず)を通じて外
部の電源(図示せず)と接続可能に設けられている。さ
らに、容器部2と蓋部3には、その壁内空間を排気する
ための排気パイプ55を接続するための接続口56が設
けられている。
グ方法を説明する。断熱容器1を常圧下において、まず
電熱ヒータ22に通電して断熱容器1の内部を加熱して
昇温せしめ、約400℃の温度に達したのち48時間保
持して断熱材から加熱により発生するガスを断熱材から
遊離させた。この場合、容器部2と蓋部3には、排気パ
イプ55の接続口56が開口しているから前記の発生ガ
スは容易に大気中に放出されるのである。また、この場
合、断熱容器1の内部を高温電池装置を実装して運転す
るときに達する温度例えば300℃〜400℃に加熱す
ると、断熱容器1の外表面は、内部の断熱材により断熱
されているものの、熱伝導により温度がある程度上昇し
て、上記運転時に達する温度に昇温することになる。こ
の外表面の温度は、断熱容器1の寸法形状により異なる
が約50℃から200℃の範囲であり、壁内空間の幅が
40mmであるこの実施例では70℃から180℃の範囲
であった。さらに、この実施例において、外表面の温度
が高温電池装置を実装して運転するときに達する温度プ
ラス20℃から200の範囲になるよう、ヒータ22の
加熱を調節することもできる。この場合には、後記の実
施例2に示す作用効果をも得ることができる。
ンプ5に接続している排気パイプ55を接続口56に接
続し、前記の温度を保持しながら、真空ポンプ5により
真空排気を行った。このようにすることによって、断熱
材4から加熱により発生するガスを除去するとともに容
器部2と蓋部3の壁内空間を真空状態にすることができ
るのである。
の最高温度に達したのち、断熱材4から加熱により発生
するガスを十分に遊離させる時間その温度を保持してか
ら、真空排気を行うことが必要である。その理由は、真
空排気を行うと断熱性が急激に高まるため断熱容器1の
外表面の温度が低下し、それに接触している外表面近傍
の断熱材4の温度も低下することになるから、最高温度
の保持が不十分なまま真空排気を行うと、断熱材4から
発生するガスを完全に遊離させることができないからで
ある。
と同様に準備した断熱容器1の周囲を図2に示すように
保温材7にて包囲したのち、内部の電熱ヒータ22に通
電して断熱容器1の内部を加熱して昇温せしめ、その断
熱容器1の内部に格納される高温電池装置(図示せず)
の少なくとも常用運転温度に加熱するとともに、断熱容
器1の外表面の温度が高温電池装置を実装して運転する
ときに達する温度よりも20〜200℃高い温度となる
よう保温しながら、以下上記と同じ方法で発生したガス
と前記壁内空間の空気とを排気して壁内空間を真空状態
とするものである。
7を選択することにより、ベーキング中の断熱容器1の
外表面の温度を調整することが可能となる。従って、断
熱容器1がおかれる実際の温度環境の変化に対応して、
より厳しい温度条件のもとでベーキングが行えるのでよ
り真空度が低下するおそれのない断熱容器1を得ること
ができる。
図3に示すようにその保温材7の内面に保温ヒータ71
を内蔵させて具体化すれば、ベーキング中の断熱容器1
の外表面の温度を細かく調整できるうえ、必要に応じて
断熱容器1の外表面のうち特に温度を高めたい部分にも
対応できるなどの利点がある。なお、本発明において断
熱容器の形状は、図1〜3の実施例に限定されるもので
はなく、容器部2と、容器部2の上縁部を外側から取り
囲むように形成した断面門型の蓋部、または容器部2の
上縁部の内側に嵌め込まれる蓋部からなる断熱容器にも
適用できるものである。
ング方法によれば、断熱容器全体を加熱する加熱炉を必
要とせず、消費する熱エネルギーを最小限に抑制するこ
とが可能となる他、高温炉を用いる従来の方法と比較し
て、操作が容易となる、広いスペースを必要としない、
任意の場所で行える、真空パイプの接続口の温度が低い
ので配管等の耐熱性能上の制限がない、断熱容器がおか
れる実際の温度環境に対応した温度条件のもとでベーキ
ングが行えるなどの優れた効果を奏するから工業的価値
大なるものがある。
4:断熱材、5:真空ポンプ、6:加熱炉、7:保温
材。
Claims (2)
- 【請求項1】2重壁構造をなす壁内空間に断熱材を充填
した、高温電池装置を格納するための断熱容器を、常圧
下においてその内部に備えたヒータにより内部から加熱
して、その断熱容器内部を前記高温電池装置を実装して
運転するときに達する温度に保持し、かつ断熱容器の外
表面を前記高温電池装置を実装して運転するときに達す
る温度プラス20〜200℃の範囲の温度に保持して、
前記断熱材から加熱により発生するガスを遊離させ、つ
いで発生したガスと前記壁内空間の空気とを排気して壁
内空間を真空状態とすることを特徴とする断熱容器のベ
ーキング方法。 - 【請求項2】高温電池装置を格納するための前記断熱容
器を、その内部に備えたヒータにより前記高温電池装置
の少なくとも常用運転温度に内部から加熱するとともに
その断熱容器の外周を保温材で包囲して、その断熱容器
の外表面が高温電池装置の常用運転時に達する温度プラ
ス20℃〜200℃の範囲に保温して前記断熱材から加
熱により発生するガスを遊離させる請求項1記載の断熱
容器のベーキング方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07037024A JP3100528B2 (ja) | 1995-02-24 | 1995-02-24 | 断熱容器のベーキング方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07037024A JP3100528B2 (ja) | 1995-02-24 | 1995-02-24 | 断熱容器のベーキング方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08236150A JPH08236150A (ja) | 1996-09-13 |
| JP3100528B2 true JP3100528B2 (ja) | 2000-10-16 |
Family
ID=12486090
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP07037024A Expired - Lifetime JP3100528B2 (ja) | 1995-02-24 | 1995-02-24 | 断熱容器のベーキング方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3100528B2 (ja) |
-
1995
- 1995-02-24 JP JP07037024A patent/JP3100528B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08236150A (ja) | 1996-09-13 |
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