JPH068453Y2 - 燃焼機器用消音器 - Google Patents

燃焼機器用消音器

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JPH068453Y2
JPH068453Y2 JP1985169565U JP16956585U JPH068453Y2 JP H068453 Y2 JPH068453 Y2 JP H068453Y2 JP 1985169565 U JP1985169565 U JP 1985169565U JP 16956585 U JP16956585 U JP 16956585U JP H068453 Y2 JPH068453 Y2 JP H068453Y2
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silencer
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成夫 渡辺
孝二 田嶋
秀文 坪井
常治 上石田
賢治 森
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Showa Denko Materials Co Ltd
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Hitachi Chemical Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、石油給湯機等の燃焼機器の排気部に設ける消
音器に関する。
(従来の技術) 第4図に石油小形給湯機の基本構造を示す。
ポンプ1により加圧された灯油がノズル2から噴霧さ
れ、ファン4から送られる空気と混合しバーナ3で燃焼
する。発生した高温の燃焼ガスは熱交換器5で入水口8
から入ってきた水を加熱し、その後消音器6を通り排気
口7から排出される。また、熱交換器で加熱された水
は、出湯口9から出湯される。ところで、バーナ3での
燃焼により発生する騒音は、1mの距離で約70〜80
dBと高く、またその音は排気口7から最も多く放出さ
れるため、排気部には消音器6を設けて消音する必要が
ある。第3図に従来の消音器の構造を示す。消音器は消
音器外箱10、パンチングメタル等で作られた内筒1
1、及びその間に充填された吸音材12から成ってい
る。排ガスと共に放出される音は、内筒11を伝播する
間に吸音材12によって消音される。この形式の消音器
は抵抗形と呼ばれ、その消音量(R)は、(1)式で表
わされる。
R=K・L/S・H……(1) K:定数 S:内筒断面積(=π/4・D)(m2) L:内筒周長(=πD)(m) H:消音器高さ (m) D:内筒直径 (m) 即ち、消音量を大きくするにはDを小さくするか、Hを
大きくすればよいことがわかるが、Dは煙突との接続及
び圧力損失の関係から寸法は限定される。定数Kは充填
される吸音材の吸音率に比例するものであり、一般に吸
音率は第6図のように低周波数域で小さくなる。また、
燃焼騒音は第7図に示すように全周波数域で大きな消音
量を持つことが必要である。そのため、第3図の従来の
消音器では幅広い周波数域でRを大きくするには、Hを
大きくし消音器を大形化する必要があった。また、大型
化しても低周波数域の音は充分には消音できなかった。
(考案が解決しようとする課題) 従来の消音器では、製品の騒音レベルを低くするために
は消音器が大形となるため、製品が大形化し、製品が大
形化すれば設置場所の制約が大きくなり、また騒音レベ
ルが高いと使用者及び周囲の人に不快感を与え、生活環
境を乱すことになる。また、製品を小形化すると、騒音
レベルが高くなるという問題があった。
本考案は、消音量が大きい小形の消音器を提供すること
であり、本考案の消音器を使用すれば、製品の小形化、
低騒音が達成できる。
(問題点を解決するための手段) 前記問題点を解決するための本考案の消音機構造を第1
図〜第2図に示す。本考案の消音器を第4図の石油小形
給湯機に使用した場合、排ガスは第1図〜第2図の下方
から流入し上方より排出する。
以下第1図をもとに詳細に説明する。本考案の消音器
は、消音器外箱10と、パンチングメタル等で作られた
2本以上の内筒11及びその間に充填された吸音材12
から成る第1の消音器と、それに接続し排ガス通路を1
本にする集合部13と、薄板の鋼板で作られ高さ方向の
中心部周囲に小穴を1列設けた1本の振動筒14及び空
洞部15から成る第2の消音器とから構成される。
まず、第1図の消音器は、従来の消音器と同様充填され
た吸音材12によって消音される抵抗形消音器であり
(1)式が成り立つ。しかし、従来の消音器に比べ、内
筒11の本数が複数であるため1本の内筒直径Dを小さ
くすることができる。即ち、(1)式のL/Sが大きく
なり、従来の消音器と同じ消音量を得るのに消音器高さ
Hを小さくできる。
しかし、前述した様に燃焼器騒音は幅広い周波数域を持
ち、また抵抗形消音器では低周波数域の音を更に消音す
ることが必要となる。第2の消音器はそのために設ける
ものであり、第1図は音を振動筒14の振動に代えて消
音し、さらに小穴16と空洞部15とでヘルムホルツ共
鳴を起し消音するものであり、振動筒14の板厚、小穴
の位置、数、径及び周囲の空洞部15の大きさで消音で
きる周波数が決定されるが、一般には低周波数となる。
本考案で用いられる第2の消音器の振動筒14の薄板鋼
板の板厚は0.1mm〜1.0mm、好ましくは0.3mm〜
0.6mmのものが用いられる。即ち、第2の消音器はオ
クターブバンド中心周波数125Hzと250Hzの消音を
目的としており、特に問題となり低減すべき周波数は1
00〜200Hzである。一般的な板状材料の振動による
吸音効果は、共鳴周波数で最大となる。第8図(日本音
響材料協会編;吸音材料、技報堂出版、P19抜粋)に
板状材料の面密度と共鳴周波数との関係を示す。第8図
により、石油給湯機における第2の消音機の「薄板の鋼
板」の振動により、消音する場合の振動筒14の板厚範
囲を求める。
第2の消音器の実用的な寸法は、外箱10の外径200
〜300mm、振動筒14の直径φ60〜100であり、
振動筒14と外箱10との間に形成される空洞部15の
厚さは、第8図の背後空気層の厚さに相当し50〜12
0mmとなる。また、第2の消音器で消音する周波数は1
00〜200Hzであり、第8図の共鳴周波数は100〜
200Hzの値で設計する必要がある。つまり、第8図の
ハッチングで示す範囲が板状材料の振動を用いた消音器
として、石油小形給湯機に適用する範囲となる。これか
ら、板状材料の面密度、即ち振動筒14の面密度として
は、0.8〜7kg/m2が適切な範囲となる。振動筒14
は鋼板で製作されるので、鋼材の密度と上記面密度との
関係から、計算上振動筒14の板厚は0.1〜1.0mm
の範囲とするのが適切な値である。この範囲外の板厚で
は、共鳴周波数が目標とした100〜200Hzの範囲外
となり、石油給湯機の消音器としての効果はなくなって
しまう。
尚、第2の消音器で消音すべき周波数は、対象とする石
油小形給湯機により違いはあるが、最も多い周波数は1
20〜130Hz程度である。この場合には第8図の共鳴
周波数を120〜130Hzとして第8図から振動筒14
の適切な板厚を求めると0.3〜0.6mmとなる。
従って、振動筒14の板厚は、0.1〜1.0mm、好ま
しくは0.3〜0.6mmとなる。
また、第1図の振動筒14には小穴16を設けており、
振動筒14の振動以外に小穴16と空洞部15でヘルム
ホルツ共鳴を起すことによりさらに消音するものであ
る。ヘルムホルツ共鳴の周波数は、穴径、穴数、板厚及
び空洞の大きさ等を変更することで任意に設定できる。
ここで、小穴16を振動筒14の周囲全面にわたって多
数配置すると、実験の結果、共鳴周波数が高くなるとと
もに、振動筒14の振動による消音効果も低減してしま
う。このため、小穴16の数及び小穴16の位置が限定
される。即ち、石油給湯機に用いる場合には、振動筒1
4はφ80mm程度、消音器外箱10は幅250mm、奥行
き250mm、高さ300mm程度であるので、振動筒14
の振動による消音効果を低減させることなく問題となる
低周波数域の消音を行うには、振動筒14の高さ方向の
中心部周囲に小穴16を1列設けることにより消音効果
が充分あらわれることが実験により判明した。
また、第2図に示したものは、第1図の第2の消音器の
空洞部15に吸音材17を内張りしたものであり、第2
の消音器で消音する周波数域を広げる効果をもつ。
即ち、本考案は、抵抗形消音器の消音量は(1)式で決
定されることから、第1の消音器では内筒本数を複数と
してL/Sの値を大きくすることにより消音量を大きく
(又はHを小さく)し、更に消音しにくい低周波数の音
を第2の消音器で消音するものである。
(作用) 本考案になる消音器の消音特性を同一寸法の従来の消音
器の消音特性と比較して第5図に示す。図中(ニ)が従
来の消音器、(イ)が振動筒に小穴を設けてない消音
器、(ロ)が本考案の第1図の消音器、(ハ)が第2図
の消音器である。第5図より本考案になる消音器は全周
波数域で従来の消音器より消音量が大きく、特にオクタ
ーブバンド中心周波数125Hz、250Hzでの消音量が
大きい。即ち、従来消音が困難とされていた低周波数域
でも消音量が大きい消音器といえる。これは前述した様
に第1の消音器で主に高周波数域の消音を行い、更に第
2の消音器で低周波数域の消音を行うためである。
(実施例) 以下、本考案の実施例を説明する。消音器外箱10の寸
法が、幅250mm、奥行250mm、高さ300mmである
場合の本考案になる消音器と従来の消音器の消音特性を
比較する。
第3図に示した従来の消音器の内筒11は、パンチング
メタル製のφ80mmの内筒である。第1〜第2図に示し
た本考案になる消音器の第1の消音器の内筒11はパン
チングメタル製のφ40mmの円筒4本で構成され、第2
消音器の振動筒14は板厚0.6mm鋼板製のφ80mmの
円筒である。そして、消音器14には、振動筒14にφ
2mmの小穴を振動筒14の高さ方向中心部の周囲に一定
間隔で1列の小穴を設けてある。また、小穴の数を多く
して5列にすると、オクターブバンド中心周波数500
Hz付近の周波数の消音量は大きくなるが、オクターブバ
ンド中心周波数125Hz、250Hzの低周波数の消音量
は逆に低くなる。
前述したように、この寸法の従来の消音器では、特にオ
クターブバンド中心周波数125Hz、250Hzの低周波
数域の音が充分に消音できないので、本考案である消音
器の第2の消音器は、低周波数域の音を消音できるよう
にしてある。上記仕様の第2の消音器で消音できる周波
数を以下に示す。
(1)振動筒14と空洞部15による消音 振動筒14が板厚0.6mmの鋼板であるので、振動筒1
4の面密度(単位面積当たりの質量)は4.6kg/m2
空洞部15の厚さは85mmである。一般的な板状材料の
共鳴周波数の特性から、この仕様で消音できるオクター
ブバンド中心周波数は125Hzとなる。
(2)振動筒14の小穴16と空洞部15による消音 1つの小穴でヘルムホルツ共鳴を起して消音するので、
ヘルムホルツ共鳴の一般的な計算式から消音できるオク
ターブバンド中心周波数は125Hz乃至250Hzとな
る。
従って、小穴を明けない振動筒14の前記(1)の効果
と合わせて、オクターブバンド中心周波数125Hz乃至
250Hzの消音効果が得られる。
以上のように、本考案になる第2の消音器ではオクター
ブバンド中心周波数125〜250Hzの低周波数域の消
音を行うことができる。また、上記した周波数は、計算
上最も消音量が大きくなる周波数であり、実際には、そ
の周波数を中心としてある周波数範囲で消音することが
できる。第5図は、これらの消音量を実験的に求めた結
果である。
(考案の効果) 本考案になる消音器とすれば、燃焼騒音の全周波数域に
わたって大きな消音量が得られ、消音器を小形化するこ
とができる。即ち、石油小形給湯機等の製品に適用すれ
ば低騒音でしかも小形のものが達成できる。このことに
より、設置場所の限定が少なく小さなスペースに製品を
設置できると共に、使用者及び周囲の人の生活環境を乱
すこともなくなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す消音器の断面構造図、
第2図はその他の実施例を示す消音器の断面構造図、第
3図は従来の消音器の断面構造図、第4図は石油小形給
湯機の基本構造図、第5図は各消音器の消音特性を示す
図、第6図は消音器に使用する吸音材の吸音率の例を示
す図、第7図はバーナでの燃焼により発生する騒音レベ
ルを示す図、第8図は板状材料の面密度と共鳴周波数を
示す図である。 符号の説明 1……ポンプ、2……ノズル 3……バーナ、4……ファン 5……熱交換器、6……消音器 7……排気口、8……入水口 9……出湯口、10……消音器外箱 11……内筒、12……吸音材 13……集合部、14……振動筒 15……空洞部、16……小穴 17……吸音材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 坪井 秀文 茨城県下館市大字小川1500番地 日立化成 工業株式会社下館研究所内 (72)考案者 上石田 常治 茨城県下館市大字下江連1250番地 日立化 成工業株式会社結城工場内 (72)考案者 森 賢治 茨城県下館市大字下江連1250番地 日立化 成工業株式会社結城工場内 (56)参考文献 実開 昭49−111054(JP,U) 実公 昭57−267(JP,Y2)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃焼機器の排気部に設ける消音器におい
    て、周囲に吸音材を充填した2本以上の排ガス通路を持
    つ第1の消音器と、それに接続し排ガス通路を1本にす
    る集合部と、薄板の鋼板で作られ高さ方向の中心部周囲
    に小穴を1列設けた1本の振動筒を持ちその周囲に空洞
    部を設けた第2の消音器とから構成されることを特徴と
    する燃焼機器用消音器。
JP1985169565U 1985-11-01 1985-11-01 燃焼機器用消音器 Expired - Lifetime JPH068453Y2 (ja)

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JPS6278313U JPS6278313U (ja) 1987-05-19
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014190570A (ja) * 2013-03-26 2014-10-06 Noritz Corp 潜熱回収型燃焼装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5121408Y2 (ja) * 1973-01-20 1976-06-03
JPS57267U (ja) * 1980-05-29 1982-01-05

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