JPH0684448B2 - 連通孔を有する多孔質シ−トの製造方法 - Google Patents

連通孔を有する多孔質シ−トの製造方法

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JPH0684448B2
JPH0684448B2 JP61164321A JP16432186A JPH0684448B2 JP H0684448 B2 JPH0684448 B2 JP H0684448B2 JP 61164321 A JP61164321 A JP 61164321A JP 16432186 A JP16432186 A JP 16432186A JP H0684448 B2 JPH0684448 B2 JP H0684448B2
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resin sheet
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は気体は通すが水は通すどとのない微細な連通孔
を有する多孔質シート、すなわち、通気性を必要とする
各種物品用の包装材料をはじめ、包帯,ベット用シー
ツ,枕カバー,衛生ナプキン,紙オムツ等の各種医療,
衛生材料、フィルム,電池用セパレーター等の産業用資
材、雨天用衣類,手袋等の衣料用材料等としての用途を
有する多孔質シートの製造方法に関するものである。
[従来の技術] 通気性と不透水性とを兼備する樹脂シートを得る代表的
な方法には、 (1)結晶部分と非晶部分とを有する樹脂シートを延伸
処理に付してシート中の非晶部分をフィブリル化させ、
該フィブリル化部分において通気性を発現させるように
する方法、 (2)無機質充填剤を含有する樹脂シートを延伸処理に
付して多孔質化する方法、 (3)被抽出物を含有する樹脂シートを前記被抽出物を
抽出させる溶剤中に浸漬し、多孔質シートとする方法 等が存する。
[発明が解決しようとする問題点] ところで、前記従来の通気性と不透水性とを兼備する樹
脂シートを得る方法の前記(1)項および(2)項に記
載した方法で得られるシートは、該シートを得る工程中
に延伸工程を具備しているために延伸方向に裂け易いと
いう欠点を有するばかりか、シート中に形成される孔の
位置と大きさとの分布が均一でなく、均質なシートにな
らないという欠点を有する。
また前記(3)項に記載した方法では、被抽出物の抽出
工程に時間が掛かるために多孔質シートの生産性が上が
らず、かつ、生産装置が大規模となる等の欠点を有す
る。
これに対して本発明の連通孔を有する多孔質シートの製
造方法においては、機械的性質に優れており、しかも均
質な多孔質シートで、通気性と不透水性とを兼備する樹
脂シートを容易、かつ確実に得る方法を提供するもので
ある。
[問題点を解決するための手段] 本発明の連通孔を有する多孔質シートの製造方法は、例
えば無機質充填剤が混練されている樹脂混合物を抽出成
形する等して得られた樹脂シート、すなわち、無機質充
填剤を含有する樹脂シートに、レーザー光を照射するこ
とにより使用するレーザー光のスポットサイズに比較し
て遥かに小孔径の連通孔を形成するものである。
前記構成からなる本発明の連通孔を有する多孔質シート
の製造方法においては、樹脂シート中に含有されている
無機質充填剤の量や粒径等のサイズが得られる多孔質シ
ートにおける孔の大きさや密度に関係するが、一般的
に、樹脂シート中の樹脂100重量部に対して無機質充填
剤10〜300重量部程度を含有するシートを、また、粒径
0.01〜30μ程度の無機質充填剤を含有するシートをレー
ザー光被照射用シートとして使用する場合に、得られる
多孔質シートにおける通気性と不透水性とのバランスが
良好なものになることが確認されている。
前記レーザー光被照射用シートたる無機質充填剤を含有
する樹脂シートは熱可塑性樹脂シート,硬化性樹脂シー
トのいずれであってもよく、熱可塑性樹脂としてはポリ
エチレン,ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、ポ
リスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹
脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ四弗化エチレン樹脂、
ポリ弗化ビニリデン樹脂等のシートが好適に使用され
る。
樹脂シート中に含有される無機質充填剤としては、炭酸
カルシウム,炭酸マグネシウム,硫酸カルシウム,亜硫
酸カルシウム,硫酸マグネシウム,リン酸カルシウム,
塩基性炭酸マグネシウム,塩化ナトリウム,硫酸ナトリ
ウム,炭酸バリウム,硫酸バリウム,酸化アルミニウ
ム,酸化亜鉛,酸化カルシウム,酸化マグネシウム,酸
化ストロンチウム,酸化バリウム,酸化チタン,酸化珪
素,水酸化マグネシウム,水酸化アルミニウム,アルミ
ナ,マイカ,カオリン,タルク,クレー,シラス,ケイ
リウ土,ガラス粉,ゼオライト,金属粉等の粉粒体をは
じめ、炭素,ガラス,チタン酸カリウム,金属等の繊維
状物等が使用され、レーザー光の進行を遮蔽する無機質
物質が使用される。
前記レーザー光被照射用シートたる無機質充填剤を含有
する樹脂シートを得る一般的な方法は、熱可塑性樹脂と
無機質充填剤と必要に応じて添加されるその他の添加
物、例えば顔料,滑剤,分散剤,安定剤,難燃剤,帯電
防止剤,可塑剤等とをヘンシェルミキサー,スーパーミ
キサー等で混合した混合物を、バンバリーミキサー,二
本ロール,ニーダー,二軸押出機等で溶融混練し、これ
を押出成形,カレンダー成形,圧縮成形,射出成形等の
成形手段でシート化する方法である。
利用されるレーザー光被照射用シートの厚さについての
限定は特に存しないが、得られる多孔質シートにおける
孔の大きさと密度とが、被照射用シートの厚さをはじ
め、使用されるレーザー光のスポットサイズ、無機質充
填剤のサイズと充填量等に関係するものであるから、前
述の各要件を規定することによって、得られる多孔質シ
ートにおける連通微細孔の孔径と密度とを調整し得るも
のである。
前記無機質充填剤を含有する樹脂シートに適用されるレ
ーザー光は、炭酸ガス,アルゴンイオン,YAG,ガラス,
ルビー,アクレサンドライト,エキシマ等のレーザー光
を使用し得るが、なかでも、炭酸ガスレーザー光が最も
エネルギー効率が良く、プラスチックの穿孔に最適であ
る。
[発明の作用および効果] 本発明の連通孔を有する多孔質シートの製造方法は、無
機質充填剤を含有する樹脂シートにレーザー光を照射す
ることからなるもので、樹脂シート中に形成されている
多数の連通微細孔に基づく通気性を有するものではある
が、該連通微細孔によって不透水性が損なわれるという
ものではなく、通気性と不透水性とを兼備する樹脂シー
トを得るものである。
本発明方法においては、第2図に示される無機質充填剤
が含有されていない樹脂シート1にレーザー光2を照射
することによって得られるところのレーザー光2のスポ
ットサイズと同一サイズの連通孔を有する多孔質シート
と比較して、第1図に示されるように、樹脂シート3中
に含有されている無機質充填剤4によってレーザー光5
の進行が遮蔽される結果、サイズの遥かに小さい微細連
通孔を有する多孔質シートが得られるもので、レーザー
光が照射される無機質充填剤を含有する樹脂シートの厚
さ、該シート中における無機質充填剤のサイズとその
量、使用されるレーザー光のスポットサイズ等によっ
て、得られる多孔質シートにおける微細連通孔の大きさ
と密度とが制御されるものである。
よって、本発明方法においては、不透水性という性質を
満足させる場合の一般的な条件である孔径約10μ以下の
微細連通孔を有する、すなわち、通気性と不透水性とを
兼備するシートで、機械的性質に優れており、しかも性
質の均一な樹脂シートを容易かつ確実に得られるという
作用,効果を奏するものである。
[実施例] 以下本発明の連通孔を有する多孔質シートの製造方法の
具体的な構成を実施例を以って説明する。
実施例1 高密度ポリエチレン樹脂[M.I.=0.8,d=0.942]90vol.
%と酸化珪素(平均粒径1μ)10vol.%との均一混合物
からなる製膜用原料をインフレ方式製膜機で押出成形
し、無機質充填剤を含有する厚さ50μの樹脂シートを得
た。
次いで、前記得られた無機質充填剤を含有する樹脂シー
トにスポットサイズ10μφの炭酸ガスレーザー光を出力
10Wで照射し、本発明の目的製品たる連通孔を有する多
孔質シート[I]を得た。
なお、前記多孔質シート[I]に形成されている連通孔
の大きさを水銀圧入式ポロンメーターで測定した結果、
平均孔径約0.4μであった。
実施例2 エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂[酢酸ビニル成分:9
0wt.%,d=0.915,M.I.=1.2]90vol.%と硫酸カルシウ
ム(平均粒径1.2μ)10vol.%との均一混合物からなる
製膜用原料をインフレ方式製膜機で押出成形し、無機質
充填剤を含有する厚さ30μの樹脂シートを得た。
次いで、前記得られた無機質充填剤を含有する樹脂シー
トにスポットサイズ10μφの炭酸ガスレーザー光を出力
10Wで照射し、本発明の目的製品たる連通孔を有する多
孔質シート[II]を得た。
なお、前記多孔質シート[II]に形成されている連通孔
の大きさを水銀圧入式ポロンメーターで測定した結果、
平均孔径約0.35μであった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の連通孔を有する多孔質シートの製造方
法の途中工程のレーザー光の照射で連通孔が形成される
過程を示す模型断面図、第2図は無機質充填剤を含有し
ない樹脂シートにレーザー光を照射した場合の連通孔が
形成される過程を示す模型断面図である。 3:無機質充填剤を含有する樹脂シート、4:無機質充填
剤、5:レーザー光。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無機質充填剤を含有する樹脂シートにレー
    ザー光を照射することを特徴とする連通孔を有する多孔
    質シートの製造方法。
  2. 【請求項2】無機質充填剤を含有する樹脂シートが、樹
    脂100重量部に対して無機質充填剤10〜300重量部を含有
    する樹脂シートである特許請求の範囲第1項記載の連通
    孔を有する多孔質シートの製造方法。
  3. 【請求項3】無機質充填剤の粒径が0.1〜30μである特
    許請求の範囲第1項または第2項記載の連通孔を有する
    多孔質シートの製造方法。
  4. 【請求項4】樹脂シートに照射されるレーザー光が炭酸
    ガスレーザー光である特許請求の範囲第1項,第2項,
    または第3項記載の連通孔を有する多孔質シートの製造
    方法。
JP61164321A 1986-07-11 1986-07-11 連通孔を有する多孔質シ−トの製造方法 Expired - Lifetime JPH0684448B2 (ja)

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