JPH068437B2 - インクジェット記録用メンテナンス液 - Google Patents

インクジェット記録用メンテナンス液

Info

Publication number
JPH068437B2
JPH068437B2 JP61011395A JP1139586A JPH068437B2 JP H068437 B2 JPH068437 B2 JP H068437B2 JP 61011395 A JP61011395 A JP 61011395A JP 1139586 A JP1139586 A JP 1139586A JP H068437 B2 JPH068437 B2 JP H068437B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
maintenance liquid
liquid
inkjet recording
cleaning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61011395A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62169876A (ja
Inventor
章夫 大渡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP61011395A priority Critical patent/JPH068437B2/ja
Publication of JPS62169876A publication Critical patent/JPS62169876A/ja
Publication of JPH068437B2 publication Critical patent/JPH068437B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、インクジェットプリンターの長期休止時や、
目詰まり保守、及びインク充てんに係るインクジェット
記録用メンテナンス液に関するものである。
[従来の技術] インクジェットプリンターは、無騒音、高速、高解像度
プリンターとして近年、商品化がおこなわれているが、
低粘性の液体インクを20〜50μmという微小径のノ
ズルから噴出するため、ノズルの乾燥によるインク目詰
まりや、ノズル中インクの蒸発による粘度上昇のための
印字乱れ、さらにはインク系への気泡混入によるドット
抜けの問題など、信頼性の面では不十分な点が多い。こ
れらは、特に、長期間に渡る装置の休止時におこりやす
く、そのため防止策として、本出願人から特願昭56−
169636号にあるように、休止時にインクを抜きと
り、その後、インクを洗浄する手段が考案されている。
該手段による洗浄は洗浄液(メンテナンス液)の能力に
大きく左右され、従ってインク系の信頼性は、メンテナ
ンス液にかかる所が大きい。従来、このメンテナンス液
については、インク組成と類似の染料を抜いた組成液が
用いられてきたが、洗浄力が十分でなかったり、またイ
ンク経路に残った組成物が目詰まりの原因となったり不
十分な点が多かった。
[発明が解決しようとする問題点] 従来、不十分であったメンテナンス液について、本発明
の目的とするところは、インク系の洗浄力の強い、すな
わち、より速くインク系からインクを除去し、さらに残
ったメンテナンス液が、インク系に悪影響を与えないで
長時間、保守でき、インク再充てんもすみやかに行なえ
るインクジェット記録用メンテナンス液を提供するもの
である。
[問題点を解決するための手段] 本発明のインクジェット記録用メンテナンス液は、
(a)エチレングリコール、ジエチレングリコール、ト
リエチレングリコール、プロピレングリコールから選ば
れる少なくとも一種類の多価アルコール類、(b)メタ
ノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノ
ールから選ばれる少なくとも一種類のアルコール類、及
び水とから成ることを特徴とする。
メンテナンス液は、第1図に示すインクジェット記録装
置に用いられる。1は記録用ヘッドで2はそのノズル
面、ヘッド1はインクタンク5からインクの供給を受け
て印刷を行なうため、切換弁4は、ヘッド1とインクタ
ンク5に配管されている。そして、長期休止する場合や
目詰まりに備えて経路を洗浄する場合、切換弁4は、ヘ
ッド1とメンテナンス液タンク6に配管され、吸引キャ
ップ9が閉じられ吸引ポンプ8によりヘッド中のインク
がメンテナンス液に置換され廃液タンク7に排出され
る。メンテナンス液として、要求される特性としては、 (1)インク経路を形成する部材をおかさないこと。
(2)小量の液で、経路中のインクを排出できること。
(3)経路中に残ったメンテナンス液が目詰まりをおこ
さないこと。
(4)インク再充てん時に、経路中にメンテナンス液
が、インクの充てんをすみやかに行なわせ、かつインク
中に気泡、及び気泡液を発生させないこと。
以上の4項目が、メンテナンス液の重要な特性である
が、これら(1)〜(4)の項目を満足するためのイン
クの特性としては、インクと相容性が高く、乾燥やイン
ク経路部材と反応して固形物を発生することがなく、さ
らに、インク経路部材に対してぬれ性の高いものがよ
い。また、通常のインク粘度は、2〜15mPa・sが
インク噴出に適当な値であり、メンテナンス液も、あま
り粘度が高いと経路中を流れにくくなるため、インク粘
度の5倍以下が好ましい。
これらの特性を満たすためには、従来から用いられたイ
ンク組成から固体物発生の原因となる染料をとり除いた
系がメンテナンス液として適当であったが、前述の4項
目のうち、(2)、(3)、(4)の項目について不十
分であった。すなわち、単にインクから染料をとり除い
た系のメンテナンス液では、インクとの相容性が大きく
ないため液量を多く必要としたり、洗浄不十分で目詰ま
りをおこしたり、またインク経路部材に対するぬれ性が
不十分であるため、インク再充てん時に、インクがすみ
やかに充てんできず、インク中に気泡をとり残す場合が
あり、それによるドット抜けのためインクジェットプリ
ンターの信頼性をおとす要因でもあった。
本発明のメンテナンス液の組成によれば、メタノール、
エタノール、n−プロパノール、イソプロパノールから
選ばれるアルコール類が水性インクに対して非常に高い
相容力を持ち、またインク経路部材に対し高いぬれ性を
保持しているため、インク洗浄力も高く、インク再充て
んも気泡のとりのこしなく良好に行なうことができる。
また、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ト
リエチレングリコール、プロピレングリコールから選ば
れる多価アルコール類は、前述のアルコール類や水分を
保持し、常に経路中にぬれやすくしている。
メンテナンス液としての組成分量は、アルコール類が5
〜80重量部、最適量では、20〜60重量部、多価ア
ルコール類については、5〜60重量部、最適量では、
10〜40重量部、及び残部が無機塩や異物を含まない
純水から成る。
本発明のメンテナンス液は、PH調整及び防腐や防カビ
効果のために用いられる、通常固形状もしくは、乾燥し
て固形状になり得る組成物は、一切含有しない。また、
本発明のメンテナンス液は、一般に水中や空気中に存在
するゴミや異物、パーティクル類を除去するため、液調
整後に1μm以下の孔径を有するメンブレンフイルター
でろかして得られるものである。
[実施例] 実施例1 表−1に示す組成でインクジェット記録用メンテナンス
液を調合した。調合に際しては、十分に撹拌混合を行
い、加熱は60℃以下で行った。そして混合された液は
室温まで冷却後、耐薬品性の高いテフロン(登録商標)
製の孔径が1.0μmのメンブレンフイルター(日本ミ
リポアリミテッド社製)でろかを行った。
比較例 比較例として、従来のインクジェット記録用インクから
染料をとり除いた組成のメンテナンス液を表−2に示
す。
表−1、及び表−2に示す組成のメンテナンス液を、第
1図に示す当社試作のインクジェット記録装置のメンテ
ナンス液タンクに充てんし、インク経路の洗浄力及び洗
浄後の保守性、さらにインク再充てん時の印字信頼性に
ついて試験を行った結果を表−3に示す。尚、インク経
路の洗浄力の評価については、1ccのメンテナンス液に
よって洗浄した後、目視によりインク経路の導管とヘッ
ド中に残った液の汚れ具合も判定した。また、洗浄後の
保守性は、1ccのメンテナンス液によって洗浄した後、
室温に一ヶ月配置してからヘッドのノズルを顕微鏡で観
察し、ノズルの汚れ具合を判定した。インク再充てん時
の印字信頼性については、1ccのメンテナンス液によっ
て洗浄した後、室温に一ヶ月放置してからインクを再充
てんし、A4記録紙に100ライン印刷した時のドット
抜けの有無で判定した。
[発明の効果] 以上の如く、本発明のメンテナンス液によれば、少量で
大きな洗浄効果があり、そのためインク経路中に残った
メンテナンス液がインク系に悪い影響を与えないで長期
間保守でき、さらにインク再充てん後もドット抜けせず
安定した印刷が行うことができ、その効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は、インク系洗浄機構を有するインクジェット記
録装置の原理図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)エチレングリコール、ジエチレング
    リコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコ
    ールから選ばれる少なくとも一種類の多価アルコール類 (b)メタノール、エタノール、n−プロパノール、イ
    ソプロパノールから選ばれる少なくとも一種類のアルコ
    ール類 及び、水とから成ることを特徴とするインクジェット記
    録用メンテナンス液。
JP61011395A 1986-01-22 1986-01-22 インクジェット記録用メンテナンス液 Expired - Lifetime JPH068437B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61011395A JPH068437B2 (ja) 1986-01-22 1986-01-22 インクジェット記録用メンテナンス液

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61011395A JPH068437B2 (ja) 1986-01-22 1986-01-22 インクジェット記録用メンテナンス液

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62169876A JPS62169876A (ja) 1987-07-27
JPH068437B2 true JPH068437B2 (ja) 1994-02-02

Family

ID=11776821

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61011395A Expired - Lifetime JPH068437B2 (ja) 1986-01-22 1986-01-22 インクジェット記録用メンテナンス液

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH068437B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014171488A1 (ja) * 2013-04-17 2014-10-23 東洋インキScホールディングス株式会社 活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用メンテナンス液
US9695326B2 (en) 2012-02-22 2017-07-04 Seiko Epson Corporation Ink jetting ink set and cleaning method

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0224149A (ja) * 1988-07-13 1990-01-26 Canon Inc インクジェット記録装置
SE500588C2 (sv) * 1989-10-18 1994-07-18 Lb Kemiprodukter Ab Rengöringsmedel innefattande etyldiglykol för bl a borttagning av klotter
US6342105B1 (en) * 1997-11-21 2002-01-29 Fuji Xerox Co., Ltd. Washing solution for ink jet head, method for producing the same, and method for washing ink jet head using the same
JP4649823B2 (ja) 2003-06-18 2011-03-16 セイコーエプソン株式会社 インクジェット記録用メンテナンス液
CN103613977A (zh) * 2013-10-20 2014-03-05 安徽美翔塑业有限公司 一种印刷油墨清洗剂
JP7306068B2 (ja) 2019-05-31 2023-07-11 ブラザー工業株式会社 洗浄液
CN114672376A (zh) * 2022-04-15 2022-06-28 东莞市德为智能技术有限公司 一种高安全性阻燃的3d打印清洗剂及制备方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9695326B2 (en) 2012-02-22 2017-07-04 Seiko Epson Corporation Ink jetting ink set and cleaning method
US9914843B2 (en) 2012-02-22 2018-03-13 Seiko Epson Corporation Ink jet recording method
WO2014171488A1 (ja) * 2013-04-17 2014-10-23 東洋インキScホールディングス株式会社 活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ用メンテナンス液
US10538723B2 (en) 2013-04-17 2020-01-21 Toyo Ink Sc Holdings Co., Ltd Maintenance liquid for active energy ray-curable inkjet ink

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62169876A (ja) 1987-07-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5660621A (en) Binder composition for use in three dimensional printing
JP3125039B2 (ja) インクジェット組成物
US5131949A (en) Ink, ink-jet recording process, and instrument making use of the ink
WO2013161410A1 (ja) インクジェット記録用インク組成物、インク供給システム及びインクジェット記録装置
EP0446617A1 (en) Ink, ink-jet recording process, and instrument making use of the ink
JPH0461034B2 (ja)
JPS6366268A (ja) 記録用インク
JP2007313716A (ja) インクジェットヘッド用洗浄液
JP2014091772A (ja) インクジェット記録用のインク、インクジェット記録システム
JPH068437B2 (ja) インクジェット記録用メンテナンス液
JP6866587B2 (ja) 洗浄液、洗浄方法、洗浄装置、記録方法、及びインクジェット記録装置
JP2005320509A (ja) 記録用インク、並びに、インクカートリッジ、インク記録物、インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
JP2005320531A (ja) 記録用インク、並びに、インクカートリッジ、インク記録物、インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
JPH0830200B2 (ja) インクジェット記録用メンテナンス液
JP2010089404A (ja) インクジェット式記録装置用メンテナンス液
JP2000094707A (ja) インクジェットヘッド及び該インクジェットヘッドへのインク導入方法及び導入液
JPH11152499A (ja) インクジェットヘッド洗浄液およびその製造方法ならびにそれを用いたインクジェットヘッドの洗浄方法
JPH04239067A (ja) インク、これを用いたインクジェット記録方法及びかかるインクを用いた機器
JP6443131B2 (ja) 液体吐出記録装置及び液体回収方法
JP2005103895A (ja) インクジェット記録装置
JP4259493B2 (ja) インクジェット記録用水性インク
EP0447784A1 (en) Ink, Ink-jet recording process, and instrument making use of the ink
JP2006124466A (ja) 画像記録方法及び画像記録装置
JP2000094708A (ja) インクジェットヘッド及び該インクジェットヘッドへのインク導入方法及び導入液
JPS6346790B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term