JPH068433B2 - 水性洗剤濃厚液 - Google Patents

水性洗剤濃厚液

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JPH068433B2
JPH068433B2 JP59250699A JP25069984A JPH068433B2 JP H068433 B2 JPH068433 B2 JP H068433B2 JP 59250699 A JP59250699 A JP 59250699A JP 25069984 A JP25069984 A JP 25069984A JP H068433 B2 JPH068433 B2 JP H068433B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は希釈後に、好ましくは所望量の水との混合後
に、とりわけ食器および織物の洗浄に使用しうる水性洗
剤濃厚液に関する。該濃厚液は洗浄作用を有する少なく
とも3種の成分を含有する水溶液から成る。後により詳
細に特定するこれら成分はまとめて“活性洗剤”という
用語で呼ばれる。
知られているように、実際上濃厚液およびすぐ使える洗
浄液の両方にとつて粘度および透明点(これは強い冷却
後に固体の沈澱によつて起される濁りが完全に消える温
度である)に関する或要件を満たす必要がある。
濃厚液は貯蔵および輸送には便利であるが、最終ユーザ
にとつて重要なのは勿論希釈によつて得られる洗浄液の
性質である。希釈は、特に活性洗剤がアルキルアリール
スルホネートおよび/またはそれ以上の、第1級または
第2級高級アルコールのおよび/またはアルキルフエノ
ールのポリエチレングリコールエーテルから成る場合
に、粘度の過度の低下を起しうるという危険がある。希
釈による大幅な粘度低下は洗剤濃厚液の購入者特に主婦
にとつて受容しえないものであり、従つて避けるべきで
ある。
ここに上記の種類の洗剤濃厚液に硫酸アルコールの塩を
添加することにより、低い透明点を保持しつつ希釈した
時の不所望な粘度低下を大幅に少なくすることができる
ことが見出された。
従つて本発明は、水のほかに、次の成分: (a) 50−70%wtの1種またはそれ以上の、アルキ
ルアリールスルホン酸の塩、 (b) 50−30%wtの1種またはそれ以上の、一般式
R(OC24)n−OH(式中Rは炭素原子数8−18の
アルキル基を、そしてnは5ないし12の間で変化する
整数を表わす)の第1級または第2級アルコールのポリ
エチレングリコールエーテル、および (c) 0.1−25%wtの1種またはそれ以上の、分子
あたり炭素原子数6−16の硫酸化アルカノールの塩、 を含む活性洗剤を含有することを特徴とする水性洗剤濃
厚液に関する。
成分(a)および(c)の塩は好ましくはアルカリ、アンモニ
ウムおよび/またはアミン塩である。アルカリ塩、特に
ナトリウム塩が最も好ましい。
成分(a)は好ましくはアルキルベンゼンスルホン酸の、
特にアルキル基中に8−16の炭素原子を有するものの
塩である。成分(a)中のアルキル基中の炭素原子は好ま
しくは直鎖を形成する。
成分(b)中の第1級または第2級アルコールのポリエチ
レングリコールエーテルは一般式R-(OC2H4OH
(式中Rは炭素原子数8−18のアルキル基でありそし
てnは5ないし12で変化する整数を表わす)を満足す
る。アルキル基R中の炭素原子は好ましくは直鎖を形成
する。
成分(c)の塩は好ましくはアルカリ、アンモニウムおよ
び/またはアミン塩である。アルカリ塩、特にナトリウ
ム塩が最も好ましい。成分(c)に誘導されるアルカノー
ルは好ましくは第1級または第2級アルカノールであ
る。このアルカノール中の炭素原子は好ましくは直鎖を
形成する。
低い透明点を保持する一方での前記希釈した時の望まし
くない粘度低下は、該活性洗剤が1種またはそれ以上
の、硫酸化アルコールエトキシレートのおよび/または
硫酸化アルキルフエノールエトキシレートの塩から成る
成分(d)をも含有するとより一層少なくなる。成分(d)の
塩は好ましくはアルカリ、アンモニウムおよび/または
アミン塩である。アルカリ塩特にナトリウム塩が最も好
ましい。成分(d)は好ましくは直鎖または枝分れ鎖の第
1級または第2級アルコールの、特にアルコール混合物
の硫酸化エトキシレートのような硫酸化アルコールエト
キシレートである。成分(d)は好ましくはC8−C18アル
カノールの、特にC12−C18アルカノールの硫酸化エト
キシレートである。該アルカノールは好ましくは第1級
でありそして主として直鎖を有する、即ちそれらは30
%以上分枝してはいない。最も満足すべきアルコールは
オレフインのヒドロホルミル化により得られる。硫酸化
エトキシレートはこれらアルコールをまずエチレンオキ
シドと、適当にはアルコール(またはアルコール混合
物)モルあたり平均1ないし15、特に2ないし4モル
のエチレンオキシドが付加するような量で反応させ、次
にエトキシレートを硫酸化しそして硫酸化アルコールエ
トキシレートに中和することにより製造される。適当な
硫酸化アルキルフエノールエトキシレートはアルキルフ
エノールのモルあたり平均1ないし12、特に1ないし
5モルのエチレンオキシドを有する硫酸化C4−C16
ルキルフエノールエトキシレートである。硫酸化アルコ
ールエトキシレートと硫酸化アルキルフエノールエトキ
シレートの混合物も使用しうる。
本発明による水性洗剤濃厚液は50−70%wtの成分
(a)、5−30%wtの成分(b)および0.1−25%wtの
成分(c)を含有する。成分(d)は、もし存在するなら、好
ましくは0.1−25%wtの量で存在する。最も好まし
い濃厚液は50−70%wtの成分(a)、15−25%wt
の成分(b)、1−25%wtの成分(c)および5−25%wt
の成分(d)を含有する。すべての重量百分率は活性洗剤
全体に対する活性洗剤成分として計算される。
前述した低い透明点を保持する一方での希釈時の粘度低
下は、濃厚液中にMgSO4が存在することによつてより一
層少なくなる。洗剤濃厚液中に吸収されるMgSO4の量は
他の構成分の性質および量に、並びに未希釈および希釈
状態における所望粘度に依存する。一般に、水性濃厚液
の重量に関して0.05ないし10%wtの量が好まし
い。
本発明の付加的利点は、活性洗剤の溶解性を改善するた
めに可溶化剤をこの水性洗剤濃厚液に添加する必要が一
般になく、従つて温度が異常に低い水準に低下しなけれ
ば輸送および貯蔵中濃厚液の組成は均質のままであると
いうことである。実際上の有用な規準は透明点が約5℃
より上であるべきでないとすることである。それでも可
溶化剤の添加が所望の場合には、例えばウレウム(ureu
m)、分子あたり炭素原子数1−4のアルカノール例え
ば2-プロパノール、およびトルエンスルホン酸(およ
びキシレンスルホン酸)のような1−4個の炭素原子を
有するアルキル基1またはそれ以上で置換されたアリー
ルスルホン酸のナトリウム、カリウムおよびアンモニウ
ム塩を使用しうる。アルキル置換アリールスルホン酸の
アルカリ塩例えばキシレンスルホン酸ナトリウムを使用
する場合、低級アルコール例えば2-プロパノールをも
添加するのが好都合でありうる。濃厚液中の可溶化剤の
含量は好ましくは、活性洗剤の全量を基準に計算して0
ないし30%wtである。
次の実施例の助けにより本発明を更に説明する。
透明点は、濃厚液をかくはんしながら約−8℃に冷却し
そして次いで依然かくはんしながら透明になるまで加熱
することにより測定された。
例1−18および比較例A−C 水および表Iに挙げた成分(a)、(b)、(c)および(d)を室
温で混合することにより11の洗剤濃厚液を製造した。
成分(a)は“DOBANIC ACID”のナトリウム塩であつた。
“DOBANIC ACID”はアルキル基中の炭素原子数8−13
のn-アルキルベンゼンスルホン酸の混合物の商標であ
る。その製造に使用される中間生成物、C8−C13アル
キルベンゼンは、パラフインワツクスの熱分解により得
られたC8−C13オレフインの混合物でベンゼンをアル
キル化することにより得られた。これらオレフインは主
として末端二重炭素-炭素結合を有するオレフインから
成る。成分(b)は“DOBAN0C”91−8であつ
た。“DOBANOL”91−8は、分子あたり炭素原
子数9−11の線状第1級アルカノールのエトキシ化に
より得られそして分子あたり平均8個のエチレンオキシ
ド基を含有するポリエチレングリコールエーテルの混合
物の商標である。該アルカノールは主として80%直鎖
および20%アルキル(主として2-メチル)異性体か
ら成る。成分(c)は“TEEPOL:HB6”であつた。“TEEPOL:
HB6”は硫酸化第1級アルカノールのナトリウム塩の混
合物の水溶液の商標である。成分(d)は“DOBANOL”25
−3S”であつた。“DOBANOL”25−3S”は、分子
あたり炭素原子数12−15の線状第1級アルカノール
のエトキシ化により得られそして分子あたり平均3個の
エチレンオキシド基を含有するポリエチレングリコール
エーテルの混合物の商標である。
11の濃更液の各々から37、35および30重量%の
活性洗剤を含有する3つの希釈水溶液を調製した。この
ようにして得られた溶液の粘度(20℃でのセンチスト
ークス)および透明点を測定した。結果を表Iに示す。
本発明による例1−8では希釈した時の粘度低下は本発
明によらない比較例A−Cにおけるよりもかなり小さい
ことがわかる。また本発明の例では比較例よりも非常に
低い透明点が観察されたことがわかる。
例9−12 水および表IIに挙げた成分を室温で混合することによ
り4つの洗剤濃厚液を製造した。成分(a)は“DOBANIC A
CID”のナトリウム塩を含有した。その製造に使用され
る中間生成物、C8−C13アルキルベンゼン、は主として
非末端二重炭素-炭素結合を有する線状C8−C13オレフイ
ンの混合物でベンゼンをアルキル化することにより得ら
れた。成分(b)、(c)および(d)は例1−8で使用したも
のと同じであつた。これら濃厚液の各々から37、35
および30重量%の活性洗剤を含有する3つの希釈水溶
液を調製した。このようにして得られた希釈液の各々に
つき、粘度を20℃におけるセンチストークスで測定
し、そして透明点を測定し、これは該溶液そのもので、
およびまた希釈溶液を基準に計算して0.2および0.
4%wtのMgSO4添加後で行なつた。表IIは得られた結果
を示す。希釈した溶液の粘度低下は、特にMgSO4を添加
したものでは、かなり少ないことがわかる。更に、低い
透明点が観察された。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−50909(JP,A) 特開 昭59−85000(JP,A) 仏国発明特許1189134(FR,A) 仏国発明特許1535855(FR,A) 仏国発明特許1251853(FR,A) ベルギー国特許623881(BE,A) ベルギー国特許623882(BE,A)

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水のほかに、次の成分: (a) 50−70%wtの1種またはそれ以上の、アルキ
    ルアリールスルホン酸の塩、 (b) 5−30%wtの1種またはそれ以上の、一般式R
    (OC24)n−OH(式中Rは炭素原子数8−18のア
    ルキル基を、そしてnは5ないし12の間で変化する整
    数を表わす)の第1級または第2級アルコールのポリエ
    チレングリコールエーテル、および (c) 0.1−25%wtの1種またはそれ以上の、分子
    あたり炭素原子数6−16の硫酸化アルカノールの塩、 を含む活性洗剤を含有することを特徴とする水性洗剤濃
    厚液。
  2. 【請求項2】成分(a)が1種またはそれ以上のアルキル
    ベンゼンスルホン酸塩から成る、特許請求の範囲第1項
    記載の洗剤濃厚液。
  3. 【請求項3】アルキルベンゼンスルホン酸がアルキル基
    中に8−16個の炭素原子を含有する、特許請求の範囲
    第2項記載の洗剤濃厚液。
  4. 【請求項4】活性洗剤が1種またはそれ以上の、硫酸化
    アルコールエトキシレートのおよび/または硫酸化アル
    キルフエノールエトキシレートの塩から成る成分(d)を
    も含有する、特許請求の範囲第1ないし3項のいずれか
    一つの項記載の洗剤濃厚液。
  5. 【請求項5】成分(d)がC−C18アルカノールの硫酸
    化エトキシレートの塩である、特許請求の範囲第4項記
    載の洗剤濃厚液。
  6. 【請求項6】成分(d)が1モルのアルコールと1ないし
    15モルのエチレンオキシドを反応させることにより製
    造されるアルコールエトキシレートのサルフエートであ
    る、特許請求の範囲第4または5項記載の洗剤濃厚液。
  7. 【請求項7】成分(a)、(c)および(d)中の塩がアルカ
    リ、アンモニウムおよび/またはアミン塩である、特許
    請求の範囲第1ないし6項のいずれか一つの項記載の洗
    剤濃厚液。
  8. 【請求項8】濃厚液の重量に対して少なくとも10%wt
    の活性洗剤を含有する、特許請求の範囲第1ないし7項
    のいずれか一つの項記載の洗剤濃厚液。
  9. 【請求項9】活性洗剤が1.5−25%wtの成分(d)を
    も含有する、特許請求の範囲第4項記載の洗剤濃厚液。
  10. 【請求項10】活性洗剤が15−25%wtの成分(b)、
    1−25%wtの成分(c)および5−25%wtの成分(d)を
    含有する、特許請求の範囲第4ないし9項のいずれか一
    つの項記載の洗剤濃厚液。
  11. 【請求項11】存在するアルキル基が主としてn−アル
    キル基である、特許請求の範囲第1ないし10項のいず
    れか一つの項記載の洗剤濃厚液。
  12. 【請求項12】水溶液がMgSOをも含有する、特許
    請求の範囲第1ないし11項のいずれか一つの項記載の
    洗剤濃厚液。
  13. 【請求項13】水溶液が、溶液の重量に対して0.05
    ないし10%wtのMgSOを含有する、特許請求の範
    囲第12項記載の洗剤濃厚液。
JP59250699A 1983-12-02 1984-11-29 水性洗剤濃厚液 Expired - Lifetime JPH068433B2 (ja)

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