JPH068429A - インクジェットヘッドおよびその製造方法 - Google Patents

インクジェットヘッドおよびその製造方法

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JPH068429A
JPH068429A JP16603692A JP16603692A JPH068429A JP H068429 A JPH068429 A JP H068429A JP 16603692 A JP16603692 A JP 16603692A JP 16603692 A JP16603692 A JP 16603692A JP H068429 A JPH068429 A JP H068429A
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隆廣 中
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ノズル配置を高密度化すると共に振動子群組
み込み時の圧力室に対する位置精度を向上させること、
複数の振動子を確実に固定すること、よってインク滴の
安定吐出を実現することを図る。 【構成】 同一平面上に並んだ複数の圧力室と、各々の
該圧力室に対しその一端部により選択的に加圧する、他
端で互いに連結した複数の振動子から成る振動子群と、
該振動子群には治具により案内可能で該案内により前記
圧力室に対し配置する為の位置決め部14とを備え、さ
らに前記配置された該振動子群を固定部材を介して固定
する固定プレート10とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインク滴の吐出によって
記録を行うインクジェット記録装置に適したインクジェ
ットヘッドおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】振動子の一端部の変位により圧力室内の
インクを加圧し、圧力室に連通するノズルよりインク滴
を吐出する、本発明の基本構成に最も近いインクジェッ
トヘッドは特開平3ー264360に開示されている。
その構造を図14に示す。
【0003】この種のヘッドは低電圧駆動、高密度化、
振動子の高パワー化の可能性を有し、優れた吐出特性を
も備えるが、反面、細長い振動子を倒れを生じることな
く、圧力室に対していかに高精度に、合理的に配置する
かと言った課題がある。特に高密度化を行うと振動子が
細く且つ密に並ぶためこの種のヘッドにとって益々大き
な課題となる。
【0004】例えばノズルピッチを180DPI、すな
わち141μmピッチのとき、圧力室幅は100μm前
後、振動子幅は70〜80μmと非常に微細な構造を呈
す。そして振動子と各圧力室の位置ずれを10〜15μ
m以下に抑えなければ振動子は圧力室におさまらなくな
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】先の従来例によればく
し歯状を呈した振動子23は支持部22をガイドとして
インク室ブロック24に配置されているようである。圧
力室の位置及びピッチ精度、圧力室と支持台21および
支持部22の精度、振動子23と支持部22のクリアラ
ンス、各振動子23のピッチ精度を勘案するとそれぞれ
に数μmの精度が要ることになる。
【0006】この高精度位置決めの要求に答えるには支
持台及び支持部(本発明に於いては固定プレートに相当
する)には上記のごとく数μmの精度が必要であるが、
現在の加工技術からみて部品に非常な高精度を要求する
ことはマスプロダクションにおける品質ばらつきを許容
するか、非常に高価な部品を許すことになる。
【0007】また振動子の倒れを防ぐには支持部を長く
すれば改善できるが、振動子自身が長くなり振動子のハ
ンドリングやコストアップにつながる。
【0008】振動子と支持部のクリアランスは振動子の
位置精度及び倒れを生む、しかしクリアランスをゼロに
近づけると接着剤が入らず振動子の固定が甘くなって、
圧力室側に所要の変位が出ない。
【0009】またこの構造では振動子と支持部との接合
の際に振動子が支持部からはずれてしまうと言った問題
もある。
【0010】本発明は上記した従来の重要な問題点を解
決して、振動子を高密度に配置でき、且つ圧力室に対し
て位置決め精度が高く、従って安定した吐出特性が得ら
れ、また組立の簡単化をも実現したインクジェットヘッ
ドを提供するもである。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで本発明によるイン
クジェットヘッドでは、同一平面上に並んだ複数の圧力
室と、各々の該圧力室に対しその一端部により選択的に
加圧する、他端で互いに連結した複数の振動子から成る
振動子群と、該振動子群には治具により案内可能で該案
内により前記圧力室に対し配置する為の位置決め部とを
備え、さらに前記配置された該振動子群を固定部材を介
して固定する固定プレートとを備える。また本発明によ
れば、同一平面上に複数の圧力室を有するチャンバープ
レートを形成する工程、他端で互いに連結した複数本の
振動子からなる振動子群を形成する工程、前記チャンバ
ープレートに固定プレートを結合する工程、前記振動子
群に設けた位置決め部を案内としてチャンバープレート
に振動子群を配置する工程、配置した振動子群を結合部
材により前記固定プレートに結合する工程より成る製造
方法で製造される。
【0012】
【実施例】以下に本発明の実施例に沿って詳細に説明す
る。
【0013】先ず図1(a)(b)(c)は本発明によ
るインクジェットヘッドのチャンバープレート30の製
造方法の一実施例を模式的に示したものである。図1
(a)において、ノズル6を有するノズルプレート4に
厚さ50μmのドライフィルムレジスト41を2層ラミ
ネートし、所要のパターンをもつマスク43aを介して
紫外線露光する、次にその上にさらに同様のフィルムを
1層ラミネートして別のマスク43bを介して露光す
る、そして以上のドライフィルムを現像処理すれば圧力
室、圧力室からノズルに到る流路、各圧力室共通のイン
ク室等の流路を得ることができる。マスク43a、43
bをノズルプレートの基準穴に合わせて露光を行うの
で、流路はその基準穴基準で形成される。一方図1
(b)に示すように、圧力室プレート5側にも同様にし
てノズルプレート4側と相符合する流路を作る。そして
図1(c)に示すように、以上の2体を両基準穴を合わ
せて加熱、加圧下で融着せしめれば圧力室7a、圧力室
7aからノズル6に連通する流路7c、各圧力室共通の
インク室7bを備えたチャンバープレート30が完成す
る。
【0014】ノズルプレート4の板厚は30〜120μ
m程であり、ノズル6はニッケル電鋳、ステンレスプレ
ートへのプレス加工、プラスチックフィルムに対するレ
ーザー加工、のいずれかで製造できる。
【0015】チャンバープレート30をさらに説明する
ため、図2にノズルプレート4、ドライフィルムから成
る流路部7、圧力室プレート5に分けた分解斜視図を示
した。ノズルプレート4は等ピッチで並んだインク滴吐
出ノズル6を2列備える。流路はノズルと同ピッチで並
んだ長方形状の圧力室7aを2列と各圧力室共通のイン
ク室7bを備える。ノズルピッチ、圧力室ピッチは共に
後述の振動子のピッチと同じである。
【0016】尚、離れて存するノズル穴6aは流路7d
を通じて共通インク室7b内の気泡を排出するためのも
のである。
【0017】図3(a)(b)(c)に振動子1と支持
基板2から成る振動子群31の組立実施例を斜視図で示
す。支持基板2はU字形の切りかき2bを有し、その片
面に薄膜電極2vが付けられている。支持基板2の薄膜
電極面に板状の振動子プレート1bを接着剤または半田
等ろう付けにより接合する。このとき治具を用いて切り
欠き2bと振動子プレート1bの一端1cの距離、すな
わち振動子1の自由端長さLを規格に正確に合わせるこ
とが必要変位量を得る上で肝要である。また、振動子先
端1aがチャンバープレート30に接合できるために
は、振動子プレート1bの前記一端1cには予め回転ブ
レードによるスライシングマシンで数μmの真直度を出
しておくことも重要である。さらに、後の図6で説明す
る組立方法の場合、支持基板2の側面2dと振動子プレ
ート1bの側面1d間の距離をも正確に合わせる。
【0018】次に回転ブレードやワイヤソー等を使った
スライシングマシンで、側面1dを基準として振動子プ
レート1bと支持基板2上の薄膜電極2vを同時に切断
し、振動子1および振動子両サイドの度決め部1fを短
冊状に作ると共に薄膜電極を分割して各振動子毎の引出
し電極2vを作る。このとき支持基板2をもわずかだが
切り込むことになる。
【0019】各振動子1のピッチ精度はスライシングマ
シンの送り精度で決まり、5μm前後かそれ以下に加工
可能である。尚、図3では図面簡略化のため振動子1を
4本とした。
【0020】私どもの開発ヘッドによれば振動子1は1
/180インチ(141μm)のピッチで24本並び、
その振動子1の寸法は幅70μm、厚さ500μm、自
由端長さLは5mmであった。また度決め部1fは幅5
00μmとして組み込みに耐える強度を確保した。振動
子には低電圧で大きな変位量と変位速度を得るため、且
つ振動子の剛性を得るため25μm厚の圧電材を電極を
介して多層に積層した積層型圧電振動子を用いた。
【0021】支持基板2には後述する振動子群の組立に
備えて、両サイドに位置決め部2aを設ける。従ってこ
こには良好な板厚精度、平坦度、また場合によっては側
面2dの真直度を具備させる。
【0022】支持基板2は他に振動子1を強固に固定
し、且つ振動子にソリや曲げを発生させないこと、また
各振動子1間にクロストークを起こさないこと、接合部
では電気的接続が可能なこと、等の諸機能を担う。従っ
て、支持基板2は平坦性を有し、高ヤング率、またでき
るだけ振動子に近い熱膨張率の材料が適す。材料として
はプラスチック、金属も可能であるが、望ましくはセラ
ミック材が最もよい結果であった。
【0023】本発明によるインクジェットヘッドの基本
構成を理解するため、以上に説明したチャンバープレー
ト30、振動子群31を用いたヘッドの分解斜視図を図
4に示した。図5はある流路に着目した断面図である。
図4では2個の前述した振動子群31をチャンバープレ
ート30に配置している。支持基板2の薄膜電極2vに
リード3が接続しており、電力を供給すれば振動子1は
長手方向に、すなわち図に於ける矢印z方向に縮み、放
電すると伸びてチャンバープレートの圧力室7aのイン
クを加圧する。固定プレート10は支持基板2を後述す
るように強固に固定して振動子1がチャンバープレート
30から逃げるのを防ぐ。
【0024】開発例によれば圧力室7aは幅0.1m
m、長さ2mm、深さ0.1mmである。インクは図示
されないインクカートリッジからパイプ8を通ってイン
ク室7bに供給される。
【0025】図4、図5から本発明のインクジェットヘ
ッドの吐出原理は理解されよう。尚、13は回路基板で
あって、リード3に接続した駆動用集積回路を搭載す
る。また図5では図1に見られたノズルに到る流路7c
を廃した。
【0026】圧力室プレート5は、図5に示す様に、圧
力室7aをカバーしてインク漏れを防止すると共に、振
動子先端1aと結合する。プレート5は剛性を高めた長
方形で島状の厚肉部5aと振動子1の変位を受けてたわ
みを起こす薄肉部5bおよび圧力室周辺の厚肉部5cか
ら成る。圧力室プレート5は例えばニッケル電鋳で作ら
れ、薄肉部5bの厚さは0.5μm〜3μm、厚肉部5
a、5bの厚さは10〜100μmの範囲から選ばれ
る。圧力室プレート5は薄肉部と厚肉部に分けて作るこ
とも可能で、例えば薄い金属フィルムにメッキや樹脂層
で厚肉部を形成することもできる。
【0027】図6は圧力室プレート5を振動子結合面か
らみた斜視図である。また図7には振動子先端1aと度
決め部1fが圧力室プレート5上に配置した状態を拡大
して示した。
【0028】開発例によれば、圧力室幅0.1mm、長
さ2mmに対し島状厚肉部5aは圧力室中央に位置して
その幅0.03mm、長さ1.7mmであった。振動子
幅70μm、厚肉部5a幅30μmであるので、振動子
先端1aが厚肉部5aから外れないためには相対位置精
度20μm以下が必要になる。
【0029】図8(a)(b)に振動子群31とチャン
バープレート30との結合に関する組立実施例を示す。
図8(a)は、図4におけるX方向に沿って切断した断
面図、図8(b)はY方向に沿って切断した断面図であ
る。
【0030】図8(a)に示すように、チャンバープレ
ート30の2個の位置決め穴14にピン33を合わせて
治具32をセットする。尚、圧力室等の流路および圧力
室プレート5の厚肉部5a,薄肉部5bは位置決め穴1
4を基準に作られている。
【0031】固定プレート10またはチャンバープレー
ト30の接合面に接着剤を薄く塗布した後、固定プレー
ト10の位置決め穴16をピン33に合わせ、固定プレ
ート10とチャンバープレート30を接合する。
【0032】接着剤がピン33に回り込むことを防ぐた
め、固定プレート10には位置決め穴16周囲に浅い穴
10eを設けた。
【0033】次に振動子先端1a及び前述の度決め部1
f先端に接着剤を転写法により塗布した後、図8(b)
に示すように、位置決め穴14を基準にセットされた治
具32の案内32aに、図3で説明済みの振動子群31
の位置決め部2aを合わせる。次いでピン36とばね3
5により支持基板2の側端を治具32の案内壁32cに
押し付けつつ、すなわち図4のX、Y方向位置を案内3
2a、32cと位置決め部2aで決めつつ、振動子群3
1の度決め部1c先端がチャンバープレート30に度当
たるまで図面上方からスライドさせる。
【0034】度決め部1c先端がチャンバープレート3
0上に当たれば、板ばね34で振動子群が浮き上がるの
を防止し、その状態で仮止め接着剤、例えば紫外線硬化
型接着剤で固定プレート10に仮止めを行う。仮止めは
固定プレート10との任意の間隙で可能である。そうす
れば治具32やばね34からの開放が可能となる。この
仮止めはマスプロダクションに際し、治具の数量を抑制
するために実施する。仮止めの後、熱硬化型接着剤11
(図9)で、振動子の動きを阻害しない箇所、例えば図
9の隙間15で本格的に固定する。こうして振動子先端
1aをチャンバープレート30に接合、配置する。尚、
度決め部1f先端が当たるチャンバープレート30部分
には流路等はなく硬い。
【0035】図9に振動子群31の挿入方向から見た平
面図を示す。支持基板2に設けた位置決め部2aと2点
鎖線で表した治具32に設けた案内32aの関係が理解
されよう。
【0036】以上に説明したように本実施例のインクジ
ェットヘッドとその製造方法によれば、振動子群31の
固定とそのX、Y方向位置決め部を分離した。そして従
来部品毎で変動していた振動子先端1aとチャンバープ
レート30との位置ずれを目標の20μm前後に抑える
ことができ、安定した吐出を得られるようになった。治
具により位置決めを行うため固定プレートの精度を緩和
できる。
【0037】また実施例の位置決め部2aと治具の案内
32aから解るように、振動子長さを増すことなく長い
案内を確保でき、振動子の倒れを生じることなく配置で
きるようになった。
【0038】また、振動子は治具で確実に固定保持され
ているので、振動子群と固定プレートの結合工程に際し
ても振動子が動いて位置ずれを起こすようなことはな
い。固定プレートと振動子群との間には固定部材として
の接着剤に適した間隙を確保でき、固定の弱いものは発
生しなくなった。
【0039】また細長く脆い振動子部を位置決めに用い
ないので折れや破損を防止できた。図10は振動子群3
1とチャンバープレート30との結合に関する他の実施
例である。先のばね35とピン36を廃した外は先の実
施例と同様である。先ず振動子群31は、度決め部1f
の外側両端面、特にその先端位置を正確に加工し、振動
子はその位置基準で短冊状に加工される。この振動子群
31を治具32の案内32aを使って組み込むと、度決
め部1f先端は固定プレート10の2カ所の斜面10b
に接触して導かれ、短い直線部10cに入り、度決め部
1f先端がチャンバープレート30に度当たる。こうし
て振動子先端1aの図面左右方向(Y方向)は2箇所の
短い直線部10cで、またX方向は案内32aと位置決
め部2aで、上下方向(Z方向)は度決め部1f先端で
決まる。その後固定プレート10に固定部材としての接
着剤で固定することは先の実施例と同様である。
【0040】本実施例によればY方向位置を振動子の先
端近傍で決めれる利点がある。
【0041】図11はさらに他の実施例で、図12は振
動子群31の実施例である。支持基板2の薄膜電極面に
振動子プレート1bを、振動子の自由端長さLを正確に
合わせて接合する。
【0042】スライシングマシンで先ず位置決めスリッ
ト1hを加工し、その加工位置を基準に度決め部1f,
振動子1、他の位置決めスリット1hを短冊状に加工す
る。従って、スリット1hと各振動子はマシン精度で決
まる数μmの相対位置精度を有する。
【0043】一方、図面は省略するが、チャンバープレ
ート30には別の基準穴11を設け、圧力室、圧力室プ
レートは穴11基準で作られる。この基準穴11は圧力
室列の両サイドに計4個設ける。
【0044】先の実施例の図8(a)同様、チャンバー
プレート30に治具32をセットする。次にに固定プレ
ート10を結合する。次いで治具の先端テーパ状のピン
38に穴11に合わせてチャンバープレート30をセッ
トする。次に治具または固定プレート10を案内として
X方向位置を決めつつ、予め接着剤を先端に塗布した振
動子群31を組み込むと、先端テーパ状のピン38とス
リット1hが勘合し、Y方向位置が決まり、最後に度決
め部1f先端がチャンバープレート30に当たる。その
後、振動子群を固定プレートに固定部材で固定すること
は既述の通りである。
【0045】本実施例によれば、振動子1の左右(Y方
向)位置はピン38とスリット1hで決まり、スリット
1hが位置決め部として機能する。
【0046】本構造は今まで述べた実施例にも増して最
も高精度に振動子とチャンバープレートとの相対位置を
決める。開発例によればそのY方向ずれ量は10μm前
後以下を実現できた。圧力室7aは図の特に左右方向に
密なため、精度上厳しいが、この構造は特に優れる。
【0047】応用例として、スリット15を振動子と一
体化された支持基板2に形成することも可能で、この場
合振動子に比べ材質、形状の自由度と加工の自由度が高
く、また強度的に優れ、押し付けても破損や曲がりが出
ないので組立精度が上がるばかりでなく、組立やすく、
また多少乱暴な機械組立をも可能とする。また振動子プ
レートを小さくできる為コスト的にも利点がある。
【0048】図13は櫛歯状に加工した振動子群31の
他の実施例で、前述の実施例で説明した支持基板2を廃
し、位置決め部1eを同ピッチで配列した振動子1の両
サイドに備えた。
【0049】以上に本発明の実施例を説明したが、他に
も応用例が可能である。例えば振動子群と固定プレート
の固定部材としてねじ締めなどの他の手段が可能であ
る。実施例では圧力室プレートを採用しているが先の従
来例のごとく振動子先端で直接駆動するものも可能であ
る。
【0050】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によるイン
クジェットヘッドは同一平面上に並んだ複数の圧力室
と、各々の圧力室に対しその一端部により選択的に加圧
する、他端で互いに連結した複数の振動子から成る振動
子群と、該振動子群には治具により案内可能で、該案内
により前記圧力室に配置するための位置決め部を備え、
さらに前記配置された振動子群を固定部材を介して固定
する固定プレートを備える。 また、本発明によるイン
クジェットヘッドの製造方法は、同一平面上に複数の圧
力室を有するチャンバープレートを形成する工程、他端
で互いに連結した複数本の振動子からなる振動子群を形
成する工程、前記チャンバープレートに固定プレートを
結合する工程、前記振動子群に設けた位置決め部を案内
としてチャンバープレートに振動子群を配置する工程、
配置した振動子群を固定部材により前記固定プレートに
固定する工程より成る。したがって、 (1)従来固定プレートに持たせていた振動子群の固定
機能と位置決め機能を分離し、位置決め機能は治具に持
たせた。よって、高精度位置決めが可能となったのみな
らず、マスプロダクションにおける吐出の安定化、コス
ト合理化を可能とした。
【0051】(2) しかも高精度に位置が決まるのみ
ならず、複数の振動子を確実に固定できるようになり、
各振動子間でばらつきがなく、各ノズルからのインク滴
吐出が揃い、優れた記録品質が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェットヘッドのチャンバープ
レートの製造実施例の説明図。
【図2】本発明のインクジェットヘッドのチャンバープ
レートの分解斜視図。
【図3】本発明のインクジェットヘッドの振動子群の組
立説明図。
【図4】本発明のインクジェットヘッドの基本構成を説
明する分解斜視図。
【図5】本発明のインクジェットヘッドの一部断面図。
【図6】圧力室プレートの実施例の図。
【図7】振動子と圧力室プレートの接合状態の説明図。
【図8】本発明のインクジェットヘッドの振動子群とチ
ャンバープレートの組立説明図。
【図9】本発明のインクジェットヘッドの振動子群とチ
ャンバープレートの組立説明図。
【図10】本発明のインクジェットヘッドの振動子群と
チャンバープレートの組立説明図。
【図11】本発明のインクジェットヘッドの振動子群と
チャンバープレートの組立説明図。
【図12】本発明のインクジェットヘッドの振動子群の
組立説明図。
【図13】本発明のインクジェットヘッドの振動子群の
他の実施例の説明図。
【図14】従来のインクジェットヘッドの説明図。
【符号の説明】
1 振動子 1a 振動子先端 1f 度決め部 1h 位置決めスリット 2 支持基板 2a 振動子群の位置決め部 4 ノズルプレート 5 圧力室プレート 5a 圧力室に対応する圧力室プレートの厚肉部 5b 圧力室プレートの薄肉部 6 ノズル 7 流路プレート 7a 圧力室 7b 共通のインク室 10 固定プレート 11 固定部材 14 チャンバープレートの位置決め穴 16 固定プレートに設けた位置決め穴 30 チャンバープレート 31 振動子群 32 治具 32a 治具に設けた案内部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一平面上に並んだ複数の圧力室と、各
    々の該圧力室に対しその一端部により選択的に加圧す
    る、他端で互いに連結した複数の振動子から成る振動子
    群と、該振動子群には治具により案内可能で、該案内に
    より前記圧力室に対し配置する為の位置決め部を備え、
    さらに前記配置された振動子群を固定部材を介して固定
    する固定プレートとを備えたことを特徴とするインクジ
    ェットヘッド。
  2. 【請求項2】 同一平面上に複数の圧力室を有するチャ
    ンバープレートを形成する工程、他端で互いに連結した
    複数本の振動子からなる振動子群を形成する工程、前記
    チャンバープレートに固定プレートを結合する工程、前
    記振動子群に設けた位置決め部を案内としてチャンバー
    プレートに振動子群を配置する工程、配置した振動子群
    を固定部材により前記固定プレートに固定する工程より
    成ることを特徴とするインクジェットヘッドの製造方
    法。
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