JPH0684282B2 - マツノザイセンチユウ防除剤及びマツ類の枯損防止方法 - Google Patents

マツノザイセンチユウ防除剤及びマツ類の枯損防止方法

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JPH0684282B2
JPH0684282B2 JP24336684A JP24336684A JPH0684282B2 JP H0684282 B2 JPH0684282 B2 JP H0684282B2 JP 24336684 A JP24336684 A JP 24336684A JP 24336684 A JP24336684 A JP 24336684A JP H0684282 B2 JPH0684282 B2 JP H0684282B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、優れた防除効果をもつて適確にマツノザイセ
ンチユウを防除できるマツノザイセンチユウ防除剤に関
し、本発明はまた、該防除剤を用いるマツ類の枯損防止
方法にも関するものである。
更に詳しくは、本発明は、マツノザイセンチユウ防除活
性を有する薬剤と、パルミトレイン酸、オレイン酸、リ
ノール酸などの不飽和脂肪酸及びβ−ミルセンから選ば
れる少なくとも一種のマツノザイセンチユウを誘引する
物質とを有効成分として含有することを特徴とするマツ
ノザイセンチユウ防除剤及び該有効成分を含有するマツ
ノザイセンチユウ防除剤を樹幹注入法によりマツ類の施
用することを特徴とするマツノザイセンチユウによるマ
ツ類の枯損防止方法に関する。
古来、日本の代表的美的景観とされてきたマツ類は、近
年、その老壮齢樹を問わず、広域にわたり急性枯死の状
態におちいつている。そしてその激害型被害の原因追求
の結果、それが松くい虫の直接の加害でなく、松くい虫
の一種マツノマダラカミキリ(Monochamus sl ternatus
Hope)によつて媒介されるマツノザイセンチユウ(Bur
saphelenchus lignicolus Mamiya et Kiyohara)による
萎凋性病害であることが明らかになつた。従来、かかる
萎凋性病害については、詳しく研究されその詳細が解明
されてきている。即ち、マツノマダラカミキリは、マツ
類の萎凋性病害の罹病木に対して7,8月に樹皮にかみ跡
を作り選択的に産卵をする。ふ化した幼虫は最初は樹皮
下と辺材部を浅く食害し、その後、蛹室を作り罹病後の
枯損木中の心材部で終令幼虫となり、材入定着して越冬
する。越冬したマツノマダラカミキリ幼虫は、5月下旬
頃から成虫となり、マツノザイセンチユウを体内に保持
して羽化する。羽化した成虫は交尾産卵前に盛んに飛び
回つて健全な若い枝を食害(後食)する。食害は、その
年に伸長した当年枝に最も多く、次いで前年成長枝に多
い。
上述のようにして、マツノマダラカミキリがマツの枝を
食害する時、体から離脱したマツノザイセンチユウはそ
の傷口(後食痕)に写り、その後、樹体組織内への侵
入、例えば、皮膚及び木部の樹脂道へ侵入し、樹脂道の
エピセリウム細胞を破壊する。マツノザイセンチユウに
よる萎凋性病害感染後、やがて病徴として樹体には全体
的な樹脂滲出異常があらわれ、更に、樹体各部で樹脂道
における線虫の生息が普通に見られるようになり、線虫
の増殖活動が進行し、外観的には針葉のしおれ、変色、
材の乾燥などが進んではつきりした枯死に至る。
本発明のマツノザイセンチユウ防除剤の成分の一つであ
るマツノザイセンチユウ防除活性を有する薬剤の一例と
して挙げられるメスルフエンホス及びエチル‐フエンチ
オン‐スルホキシドは、特公昭58-26886号公報明細書に
於いて優れたマツノザイセンチユウ防除剤である旨記載
されている公知防除活性化合物である。
また、本発明防除剤のもう一方の成分の例として挙げら
れる不飽和脂肪酸類、例えば、パルミトレイン、オレイ
ン酸、リノール酸等は「木材誌」第23巻、第255〜261
(1977)に、マツノザイセンチユウの誘引物質である旨
記載されている。またモノテルペノイド類、例えば、β
‐ミルセンは、「化学と生物」第20巻、第2号、第123-
125(1982)に、マツノザイセンチユウの誘引物質であ
る旨記載されている。
本発明者等は、前記諸点を考慮して従来より環境汚染の
少ない樹幹注入法について、種々の試験研究を重ねて来
た。
従来、マツノザイセンチユウ防除活性を有する薬剤によ
り樹幹注入でマツノザイセンチユウの防除が行われ得る
ことは知られいている。しかしながら、該薬剤には、必
ずしも常にマツ類の樹体内に均一に移行分布し難いとい
う技術的課題がある。この為、マツノザイセンチユウ防
除活性を有する薬剤によるマツノザイセンチユウの防除
を一層困難にしている。また、マツノザイセンチユウ自
体についても、その樹体内での行動、加害様式などが、
必ずしも充分には明確になつていない。
本発明者等は、マツノザイセンチユウの生活様式及び樹
体内に於ける分布等を考慮し、従来の樹幹注入薬剤の上
述の如き技術的課題を克服でき、改善された防除効果を
達成できるマツノザイセンチユウ防除剤及び防止方法を
開発すべく鋭意検討した。その結果、驚くべきことに、
マツノザイセンチユウ防除活性を有する薬剤とマツノザ
イセンチユウを誘引する物質とを併用して樹幹注入する
ことにより、病原伝播者、マツノマダラカミキリの食害
によりマツ類の若い枝及び樹体内の皮膚、木部の樹脂道
等の組織に侵入移動するマツノザイセンチユウを、マツ
ノザイセンチユウ防除活性を有する薬剤が高濃度で移行
分布している樹体組織部分にマツノザイセンチユウを容
易に誘引し、殺滅することができ、斯くて樹体内での加
害をより効率的に防止し、マツノザイセンチユウ防除活
性を有する薬剤単独施用の場合に比して、遥かに適確に
且つ有利にマツノザイセンチユウを防除でき、更に、著
しく優れた防除効果を発揮させ得ること、又更に、マツ
ノザイセンチユウに感染したマツ類の比較的早期の萎凋
性病害をも効果的に治療できることを発見した。
又更に、本発明者らの研究によれば、本発明のマツノザ
イセンチユウ防除剤は、樹幹注入法に於いて、従来のマ
ツノザイセンチユウ防除活性を有する薬剤単独の場合に
比し、薬剤の施用量を少量にすることが可能で、かつマ
ツノザイセンチユウに対しより効率的に優れた卓越した
効果を示し、マツ類の適確な枯損防止を達成することが
できることがわかつた。斯くて、マツ類の枯損防止法に
よるマツ類の栽培技術においてその進歩に大いに貢献す
るものである。
又更に、本発明のマツノザイセンチユウ防除活性を有す
る薬剤とマツノザイセンチユウを誘引する物質とを有効
成分とするマツノザイセンチユウ防除剤は、マツノマダ
ラカミキリの食害に伴つて侵入するマツノザイセンチユ
ウをより効率的に殺滅し、優れたマツ類の枯損防止効果
を示すうえに、人畜に対してより低毒性であり、且つま
たマツ類に対して全く薬害を生ずることなしに、安全且
好都合に施用できる利益もあることがわかつた。
従つて、本発明の目的は、上述の如き卓越した諸作用効
果を有するマツノザイセンチユウ防除剤を提供すること
にある。
本発明の他の目的は、更に上述の如き卓越した諸作用効
果を有利に発揮せしめるマツ類の枯損防止方法をも提供
することにある。
本発明のマツノザイセンチユウ防除剤は、マツノザイセ
ンチユウ防除活性を有する薬剤の少なくとも一種とマツ
ノザイセンチユウを誘引する物質の少なくとも一種との
両者を有効成分として含有し、それらの併用により前記
の優れた諸効果が達成される。
本発明のマツノザイセンチユウ防除に利用するマツノザ
イセンチユウ防除活性を有する薬剤としては、現在試験
又は市販されているものを含む下記例示の如き有機リン
酸エステル系化合物、カーバメート系化合物、ピリミジ
ン系化合物、イミダゾチアゾール系化合物等が挙げられ
る。しかし、マツノザイセンチユウ防除活性を有する薬
剤であるならば、以下に例示する薬剤に限定されない。
例えば、有機リン酸エステル系化合物、例えば、O,O-ジ
メチル‐O-4-メチルスルフイニル‐m-トリルホスホロチ
オエート(一般名:メスルフエンホス)、O,O-ジエチル
‐O-4-メチルスルフイニルフエニルホスホロチオエート
(一般名:フエンスルホチオン)、O,O-ジエチル‐O-4-
メチルスルフイニル‐m-トリルホスホロチオエート(エ
チルフエンチオン‐スルホキシド)、O,O-ジメチル‐O-
4-メチルチオ‐m-トリルホスホロチオエート(一般名:
フエンチオン)、O,O-ジエチル‐O-4-メチルチオ‐m-ト
リルホスホロチオエート(一般名:フエンチオン‐エチ
ル)、O,O-ジエチルS-2-(エチルチオ)エチルホスホロ
ジチオエート(一般名:ジスルホトン)、O-1-(4-クロ
ロフエニル)ピラゾール‐4-イル‐O-エチル‐S-プロピ
ルホスホロチオエート(一般名:ピラクロホス)、O,O-
ジエチル‐O-プラジン‐2-イル‐ホスホロチエート等。
カーバメート系化合物、例えば、2,3-ジヒドロ‐2,2-ジ
メチル‐7-ベンゾフラニル‐(ジブチルアミノスルフエ
ニル)(メチル)カーバメート(一般名:カルボスルフ
アン)、S-メチルN-(メチルカルバモイルトキシ)チオ
アセトイミデート(一般名:メソミル)、N,N-ジメチル
‐2-メチルカルバモイルオキシイミノ‐2-(メチルチ
オ)アセトイミド(一般名:オキサミル)等。ピリミジ
ン系化合物、例えば(E)‐1,4,5,6-テトラヒドロ‐1-
メチル‐2-〔2-(3-メチル‐2-チエニル)エテニル〕ピ
リミジン(一般名:モランテル)等。イミダゾチアゾー
ル系化合物、例えば、dl-2,3,5,6-テトラヒドロ‐6-フ
エニル‐イミダゾ‐(2,1-b)チアゾハイドロクロライ
ド(一般名:テトラミゾール)等。これらは単独でも複
数種併用してでも利用できる。
更に、本発明のマツノザイセンチユウ防除剤の有効成分
の一方の成分である誘引物質は、例えば、パルミトレイ
ン酸、オレイン酸、リノール酸などの如き不飽和脂肪酸
類及びβ‐ミルセンを例示できる。これらは単独でも複
数種併用してでも利用できる。
本発明のマツノザイセンチユウによるマツ類の枯損防止
方法において、前記誘引剤含有マツノザイセンチユウ防
除剤を樹幹注入法でマツ類に施用する場合、樹幹部にド
リルにより小孔をあけ、原体及び誘引剤を各々単独に、
またはそれらの混合物(油状)を注入するか、或はま
た、各々単独またはそれらの混合物を溶剤および/また
は界面活性剤で希釈して注入するかして施用することが
できる。
溶剤としては、水:有機溶剤:炭化水素類〔例えば、n-
ヘキサン、n-ヘプタン、石油エーテル、ナフサ、石油留
分(パラフイン蝋、灯油、軽油、中油、重油)、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン類、メシチレン類〕、ハロゲン
化炭化水素類〔例えば、クロルメチレン、四塩化炭素、
トリクロルエチレン、エチレンクロライド、二臭化エチ
レン、クロルベンゼン、クロロホルム〕、アルコール類
〔例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、プロ
ピルアルコール、ブチルアルコール、エチレングリコー
ル〕、エーテル類〔例えば、エチルエーテル、エチレン
オキシド、ジオキサン〕アルコールエーテル類〔例え
ば、エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレ
ングリコールモノメチルエーテル〕、ケトン類〔例え
ば、アセトン、メチルイソブチルケトン、ジエチルケト
ン、イソホロン〕、エステル類〔例えば、酢酸エチル、
酢酸アミル〕、グリコールエーテル類〔例えば、エチレ
ングリコールモノアセテート〕、アミド類〔例えば、ジ
メチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド〕、ニトリ
ル類〔例えば、アセトニトリル〕、スルホキシド類〔例
えば、ジメチルスルホキシド〕などを挙げることができ
る。
又、界面活性剤としては、アニオン(陰イオン)界面活
性剤;アルキル硫酸エステル類〔例えば、ラウリル硫酸
ナトリウム〕、アリールスルホン酸類〔例えば、アルキ
ルアリールスルホン酸塩(例えば、ナトリウムドデシル
ベンゼンスルホネート、カルシウムドデシルベンゼンス
ルホネート)、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウ
ム〕、コハク酸塩類〔例えば、ジアルキルスルホコハク
酸塩類(例えば、ナトリウム‐ジイソオクチルスルホサ
クシネート)〕、ポリエチレングリコールアルキルアリ
ールエーテル硫酸エステル塩類:カチオン(陽イオン)
界面活性剤;アルキルアミン類〔例えば、ラウリルアミ
ン、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、ア
ルキルジメチルベンジルアンモニウムクロライド〕、ポ
リオキシエチレンアルキルアミン類:非イオン界面活性
剤;ポリオキシエチレングリコールエーテル類〔例え
ば、ポリオキシエチレンアルキルフエニルエーテルおよ
びその縮合物(例えば、ポリオキシエチレン(10モル)
ノニルフエニルエーテル、ポリオキシエチレン(14モ
ル)ノニルフエニルエーテル(2モル)ホルマリン縮合
物)、多環式置換基を有するフエノール類のポリオキシ
アルキレンエーテルおよびその縮合物(例えば、ポリオ
キシエチレン(15モル)スチリルフエニルエーテル、ポ
リオキシエチレン(20モル)ジスチリルフエニルエーテ
ル(3モル)ホルマリン縮合物、ポリオキシエチレン
(16モル)ポリオキシプロピレン(4モル)トリスチリ
ルフエニルエーテル)〕、ポリオキシエチレングリコー
ルエステル類〔例えば、ポリオキシエチレン脂肪酸エス
テル〕、多価アルコールエステル類〔例えば、ポリオキ
シエチレンソルビタンモノラウレート等〕、ポリオキシ
アルキレンカスターオイルエーテル類〔例えば、ポリオ
キシエチレン(50モル)カスターオイルエーテル〕、ポ
リオキシアルキレンロジンエステル類〔例えば、ポリオ
キシエチレン(20モル)ロジンエステル〕:両性界面活
性剤、等を挙げることができる。
本発明のマツノザイセンチユウ防除剤は、必要に応じ、
安定剤、効力延長剤、薬害軽減剤等の農薬補助剤を更に
含有することもできる。
製剤の形態としては、可溶化製剤、液剤、乳剤、油剤、
水和剤、水溶剤、懸濁剤等を挙げることができる。
本発明のマツノザイセンチユウ防除剤は、前記混合活性
成分を例えば約0.1〜約100重量%、好ましくは約1〜約
100重量%含有することができる。
本発明のマツノザイセンチユウ防除剤のマツノザイセン
チユウ防除活性を有する薬剤とマツノザイセンチユウを
誘引する物質との混合割合は、適宜に選択変更できる
が、マツノザイセンチユウ防除活性を有する薬剤1重量
部に対し、マツノザイセンチユウを誘引する物質の例え
ば約0.01〜10重量部、より好ましくは、約0.02〜0.5重
量部の如き混合割合を例示できる。しかしながら、特別
の場合にはこれらの範囲を超えることが、または下まわ
ることが可能であり、また時には必要でさえある。
また、施用に際して、本発明のマツノザイセンチユウ防
除剤の施用量は、目的、時期、樹令および被害の状況等
によつても適当に選択変更できる。例えば、樹幹の直径
5cmから1mのマツの樹木1本当たりの施用量として、約
1〜5000mlの施用量を例示することができる。施用に
は、スポイド注入法、ボーリング自然注入法、薬剤加圧
注入法、落差圧注入法など任意の樹幹注入手法を選択採
用することができる。好ましくは、アンプル様容器の挿
入による薬剤自然吸収法の如き非圧入タイプの施用手段
が採用される。
以上の如く、本発明によつて、樹体内にすみやかにマツ
ノザイセンチユウ防除活性を有する薬剤及びマツノザイ
センチユウを誘引する物質を吸収させ、マツノザイセン
チユウを防除活性を有する薬剤の分布した部分に選択的
に且つ容易に誘引し、殺滅することができ、一層適確な
マツ類の枯損防止が達成でき、優れた樹幹注入効果が達
成できる。
次に実施例により本発明の内容を具体的に説明するが、
しかし、本発明はこれのみに限定されるべきものではな
い。
実施例1 マツノザイセンチユウ防除活性を有する薬剤であるメス
ルフエンホス50部と、マツノザイセンチユウを誘引する
物質であるパルミトレイン酸5部と、アセトニトリル10
部、メチルイソブチルケトン35部の液剤を樹令15年生の
クロマツ中径木の樹体内に3ケ所より計150ml注入す
る。その結果、供試木10本中枯損木0本(自然感染によ
る無処理の枯損率は約40%)で優れたマツノザイセンチ
ユウ防除効果を示した。
実施例2 メスルフエンホス25部、オレイン酸1部と、ポリオキシ
エチレントリスチリルフエニルエーテル25部、メチルイ
ソブチルケトン5部、メタノール45部の可溶化製剤(ア
ンプル製剤)を、樹令20年生のアカマツの樹体内に2ケ
所より計50ml注入した。その結果優れたマツノザイセン
チユウ防除効果を、及びマツの供試木50本中枯損木は2
本(いずれも薬液吸収不良樹)で無処理区50本中の枯損
木27本に比較して顕著な枯損防止効果を示した。
実施例3 エチルフエンチオン‐スルホキシド25部、リノール酸1
部と、ポリオキシエチレントリスチリルフエニルエーテ
ル25部、メチルイソブチルケトン5部、メタノール45部
の可溶化製剤(アンプル製剤)を樹令20年生のアカマツ
の樹体内に2ケ所より計50ml注入した。その結果優れた
マツノザイセンチユウ防除効果及びマツの枯損防止効果
を示した。
次に本発明の優れた点を激害地における下記の試験結果
により認めることができる。
実施例4 マツノザイセンチユウ防除によるマツ類の枯損防止試験 前記実施例2及び3に準じて調製したマツノザイセンチ
ユウ防除剤の可溶化製剤(アンプル製剤)を、樹令20年
生のアカマツの樹体内に2ケ所より計50ml注入した。そ
の結果優れたマツノザイセンチユウの防除効果及びマツ
の枯損防止効果を示した。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マツノザイセンチユウ防除活性を有する薬
    剤と、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸など
    の不飽和脂肪酸及びβ−ミルセンから選ばれる少なくと
    も一種のマツノザイセンチユウを誘引する物質とを有効
    成分として含有することを特徴とするマツノザイセンチ
    ユウ防除剤。
  2. 【請求項2】マツノザイセンチユウ防除活性を有する薬
    剤と、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸など
    の不飽和脂肪酸及びβ−ミルセンから選ばれる少なくと
    も一種のマツノザイセンチユウを誘引する物質とを有効
    成分として含有するマツノザイセンチユウ防除剤を樹幹
    注入法によりマツ類に施用することを特徴とするマツ類
    の枯損防止方法。
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