JPH0684036U - フローティング型ブレーキディスク - Google Patents

フローティング型ブレーキディスク

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Publication number
JPH0684036U
JPH0684036U JP2482493U JP2482493U JPH0684036U JP H0684036 U JPH0684036 U JP H0684036U JP 2482493 U JP2482493 U JP 2482493U JP 2482493 U JP2482493 U JP 2482493U JP H0684036 U JPH0684036 U JP H0684036U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flange
disc
hub
pin
brake disc
Prior art date
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Pending
Application number
JP2482493U
Other languages
English (en)
Inventor
修右 山本
道清 日朝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yutaka Giken Co Ltd
Original Assignee
Yutaka Giken Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブレーキディスクのハブとディスクを結合す
るピンに付属する部品の数を少なくする。 【構成】 ピン８の一端にフランジ１０を設け、管部１
１の中間部に周溝１３を設ける。外側部分１１ｂをかし
めると、拡径作用は周溝１３から下には及ばず、外側部
分１１ｂのみがフランジ状に変形される。したがって、
ワッシヤを用いる必要がない。また、フランジ１０を内
向きの薄い皿形にして弾性をもたせれば、皿ばね９も省
略できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両等の制動に用いられ、ディスク部が摩擦熱が温度変化したとき 自由に変形できるようにしたフローティング型ブレーキディスクに関する。
【０００２】
【従来の技術】
ハブに対してディスクを変形自由に結合するために使用される従来のピンは、 例えば実公平１−４０３４７に開示される構成を備えており、該構成は、図６に 示す如きものである。同図においてａはハブ、ｂはディスクであり、ピンｃは、 フランジｄ、段部ｅ、小径部ｆを備え、該ピンｃをハブａとディスクｂの結合用 凹部に挿入したのち小径部ｆに皿ばねｇとワッシャｈを嵌合し、端部をかしめて 形成したかしめ部ｆ´により皿ばねｇを介してワッシャｈを保持し、皿ばねｇと フランジｄでハブａとディスクｂの両側面を挾持する。そして、ピンｃによって トルクを伝え、皿ばねｇによってがたつきを防止する。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】
前記のブレーキディスクは、ハブａ及びディスクｂのほかに、ピンｃ、皿ばね ｄ及びワッシャｅの３部材を使用しており、１個のブレーキディスクに多数のピ ンｃが用いられるので、これに付属する皿ばねｄ及びワッシャｅの使用数も多く なり、部品コスト、組付けコストも高額になる。
【０００４】 したがって、本考案は、部品数を減らしてコストを低減させることを課題とす る。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本考案における前記課題の解決手段は、同心に配置したハブとリング状のディ スクが、対向する結合用凹部に挿入した中空ピンで、遊隙をもって結合されたフ ローティング型ブレーキディスクにおいて、管部の一端にフランジをもち、管部 の中間に周溝を備えた中空ピンの周溝から内側の部分が、結合用凹部に挿入され 、該ピンの周溝から外方の部分が、ディスク及びハブの側面にわたって広がるフ ランジとしてかしめられていることを特徴とする。
【０００６】
【作用】
ピンの周溝より外方の外側部分は、ピンの上端を拡げるかしめ力で拡がるが、 この力は周溝下方までは伝わらず、外周部分は、フランジ状に拡がってハブ及び ディスクの側面を押さえて両部材を結合する。
【０００７】
【実施例】
以下、図面を参照して本考案の実施例を説明する。
【０００８】 図１で１はフローティング型ブレーキディスク、２はハブ、３はリング状をな す制動用のディスクであり、ハブ２とディスク３の間には、ディスク３の熱変形 を許容するための僅かの隙間４があり、該隙間４に沿って同一厚さ部分５が設け られ、ここに多数組の対向する結合用凹部６，７が設けられる。
【０００９】 図２，３は第１実施例を示し、この実施例においてはハブ２とディスク３を結 合するためにピン８と皿ばね９の二つの部材が用いられる。ピン８はフランジ１ ０，管部１１，中心孔１２をもつ中空ピンであり、中間に周溝１３が刻設されて いる。このピン８は無垢材から切削により形成できるが、パイプ材からフランジ １０を鍔付け加工することにより成形することができる。フランジ１２から周溝 までの内側部分１１ａの高さは、皿ばね９の厚さにハブ２又はディスク３の厚さ を加えたものより僅かに小さく、外側部１１ｂの長さは、かしめ後に形成しよう とするフランジの半径より若干長くする。
【００１０】 図２のようにピン８に皿ばね９を嵌め、該ピンを前記結合用凹部６，７に通し てベース１４に置き、パンチ１５で加圧すると、外側部１１ｂは端部から拡げら れて皿形に変形するが、該変形は周溝１３から下には及ばず、外側部分１１ｂだ けが変形し、最後に平らなかしめフランジ１６が形成される。
【００１１】 このようにかしめることにより、ハブ２とディスク３の間のトルク伝達は管部 １１の内側部分１１ａで行われ、ハブ２とディスク３の側面は皿ばね９とかしめ フランジ１６で弾力的に挾持されるから、両部材のがたつきは防止される。
【００１２】 次に、図４，５の第２実施例は、皿ばね９は使用せず、ピン１８の１個だけを 使用するものである。このピン１８は、内向きの薄い皿状のフランジ１９が一端 に設けられるが、管部１１の中間に周溝１３が設けられることは第１実施例と同 じである。図４の状態から外側部１１ｂをかしめて、かしめフランジ１６を形成 すると、下のフランジ１９は若干弾性変形してばね作用が生じ、ハブ２とディス ク３のがたつきが防止される。
【００１３】 前記両実施例において、フランジ１０又は１９をパイプ材から成形加工により 鍔出しても、該成形加工部分は、組付け時などに再加工されることはないから前 記成形加工後処理を行う必要はない。
【００１４】 なお、前記フランジ１９をばね作用のないものとすることができ、このように すると、がたつきは生じるが、管部１１の外側部分１１ｂのかしめ作用が周溝１ ３によって遮られ、内側部分１１ａに及ばないから、該内側部分１１ａを結合用 凹部６，７と正確に係合できる利点と上部のワッシャｈを省略できる利点とは失 われない。
【００１５】
【考案の効果】
以上のように、中空ピンの中間に周溝を設けてその外側の部分をかしめるから 、内側の部分を及ぼすことなく、フランジ状に広くかしめることができ、これに よりワッシャを省略できる利点を有する。また、フランジにばね性をもたせるこ とにより皿ばねを省略できる利点を有する。
【提出日】平成５年６月７日
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００１
【補正方法】変更
【補正内容】
【０００１】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両等の制動に用いられ、ディスク部が制動時の摩擦熱で温度変化 したとき自由に変形できるようにしたフローティング型ブレーキディスクに関す る。
【手続補正２】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００２
【補正方法】変更
【補正内容】
【０００２】
【従来の技術】
ハブに対してディスクを僅かに変位できるように結合するために使用される従 来のピンは、例えば実公平１−４０３４７に開示される構成を備えており、該構 成は、図６に示す如きものである。同図においてａはハブ、ｂはディスクであり 、ピンｃは、フランジｄ、段部ｅ、小径部ｆを備え、該ピンｃをハブａとディス クｂの結合用凹部に挿入したのち小径部ｆに皿ばねｇとワッシャｈを嵌合し、端 部をかしめて形成したかしめ部ｆ´によりワッシャｈを介して皿ばねｇを保持し 、皿ばねｇとフランジｄでハブａとディスクｂの両側面を挾持する。そして、ピ ンｃによって制動トルクを伝え、皿ばねｇによってがたつきを防止する。
【手続補正３】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００３
【補正方法】変更
【補正内容】
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】
前記のブレーキディスクは、ハブａ及びディスクｂのほかに、ピンｃ、皿ばね ｇ 及びワッシャｈの３部材を使用しており、１個のブレーキディスクに多数のピ ンｃが用いられるので、これに付属する皿ばねｇ及びワッシャｈの使用数も多く なり、部品コスト、組付けコストも高額になる。
【手続補正４】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００１３
【補正方法】変更
【補正内容】
【００１３】 前記両実施例において、フランジ１０又は１９をパイプ材から成形加工により 鍔出しても、該成形加工部分は、組付け時などに再加工されることはないから前 記成形加工後に熱処理を行う必要はない。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本考案を実施するブレーキディスクの部分的
正面図
【図２】 第１実施例の組付け前の断面図
【図３】 同上組付け後の断面図
【図４】 第２実施例の組付け前の断面図
【図５】 同上の組付け後の断面図
【図６】 従来例の説明図
【符号の説明】
２ ハブ ３ ディスク ８ ピン １０，１９ フランジ １１ 管部 １
３ 周溝 １６ かしめフランジ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成５年６月７日
【手続補正５】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図２
【補正方法】変更
【補正内容】
【図２】

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項１】 同心に配置したハブとリング状のディス
    クが、対向する結合用凹部に挿入した中空ピンで、遊隙
    をもって結合されたフローティング型ブレーキディスク
    において、 管部(11)の一端にフランジ(10,9)をもち、管部(11)の中
    間に周溝(13)を備えた中空ピン(8,18)の周溝(13)から内
    側の部分(11a) が、結合用凹部(6,7) に挿入され、 該ピン(8,18)の周溝(13)から外方の部分(11b) が、ディ
    スク(3) 及びハブ(2)の側面にわたって広がるフランジ
    (16)としてかしめられていることを特徴とするフローテ
    ィング型ブレーキディスク。
  2. 【請求項２】 管部(11)の一端のフランジ(19)が、内向
    きの薄い皿形に形成されてばね作用を有することを特徴
    とする、請求項1のフローティング型ブレーキディス
    ク。
JP2482493U 1993-05-13 1993-05-13 フローティング型ブレーキディスク Pending JPH0684036U (ja)

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JP2482493U JPH0684036U (ja) 1993-05-13 1993-05-13 フローティング型ブレーキディスク

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2482493U JPH0684036U (ja) 1993-05-13 1993-05-13 フローティング型ブレーキディスク

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0684036U true JPH0684036U (ja) 1994-12-02

Family

ID=12148935

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2482493U Pending JPH0684036U (ja) 1993-05-13 1993-05-13 フローティング型ブレーキディスク

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JP (1) JPH0684036U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2426370A4 (en) * 2009-04-30 2018-04-11 Sunstar Engineering Inc. Floating brake disk assembling method

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