JPH0683285U - ハンマー差し具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 単にハンマー２を持って握柄３を開閉部６に
押しやる一動作のみによってハンマー２を吊り下げ係止
することができる実用性に極めて秀れたハンマー差し具
を提供すること。 【構成】 取付部材１の正面に突設したハンマー係止環
部５の途中に開閉先端が互いに向き合い互いに環部５内
に向けて開閉可動する開閉部６を枢着形成し、この一対
の開閉部６を環部５外方へ付勢してハンマー係止環部５
を閉塞保持する付勢体７を設け、この一対の開閉部６の
形状を開閉部６を環部５内へ押しやって握柄３を環部５
内へ配した際開閉部６が前記付勢体７により外方へ戻り
可動し得るように構成したハンマー差し具。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ハンマー差し具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】

従来のハンマー差し具は、例えば単に腰ベルトを挿通して腰ベルトに止着する ベルト取付部材の正面にハンマー係止リングを突設したもので、このハンマー係 止リングにハンマーの握柄を差し落とし、握柄上端をハンマー係止リングに吊り 下げ係止させるものである。

【０００３】 しかしかがら、非常に長尺なハンマーも多く、このような従来のハンマー差し 具は、上方から差し落としてハンマーを掛け下げる方式のため、非常に抜き差し が厄介で扱いずらい。

【０００４】 また、このような欠点を解決するため、ハンマー係止リングを内方へ開閉可動 する開閉杆を有するカラビナで形成し、上方から差し落とさずとも、開閉杆を内 方へ可動してハンマーの握柄を内部へ配した後、開閉杆を閉じ、そのままハンマ ーの自重で握柄上端のハンマー部をこのカラビナに吊り下げ係止させるものも提 案されている。

【０００５】 しかしながら、この単なるカラビナ方式では握柄が環内方に挿入されるのに十 分な導入巾の開閉杆としなければならないため、例えばかなりベルト取付部材よ り正面に突出した径大なカラビナを使用する必要がある。しかしながら、一方で 吊り下げ係止できる径小なものとしなければならないため設計が厄介で、またあ まり突出度が大きいと体裁が悪いばかりでなく、作業の邪魔となる。逆にカラビ ナを径大としないと、開閉杆の環内方への可動範囲が大きいため、一旦握柄を内 方へ可動傾斜した開閉杆に沿ってカラビナの一端側へ配しその後開閉杆を閉じ、 握柄を中央側へ戻すように扱わなければならない問題を有し、実用性に乏しい。 本考案は、正面より環内方へワンタッチ方式で握柄を挿入してハンマーを掛け 下げ係止できる実用性に秀れたハンマー差し具を提供することを目的としている 。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

添付図面を参照して本考案の要旨を説明する。

【０００７】 取付部材１の正面にハンマー２の握柄３の径より大きく且つ握柄３を収めた際 に握柄３上端のハンマー部４が吊り下げ係止される径小なハンマー係止環部５を 突設したハンマー差し具において、ハンマー係止環部５の途中に開閉先端が互い に向き合い互いに環部５内に向けて開閉可動する開閉部６を枢着形成し、この一 対の開閉部６を環部５外方へ付勢してハンマー係止環部５を閉塞保持する付勢体 ７を設け、この一対の開閉部６の形状を開閉部６を環部５内へ押しやって握柄３ を環部５内へ配した際開閉部６が前記付勢体７により外方へ戻り可動し得るよう に構成したことを特徴とするハンマー差し具に係るものである。

【０００８】

【作用】

ハンマー２の握柄３で開閉部６をハンマー係止環部５内方へ押しやると、付勢 体７に抗して開閉部６はハ字状に環部５内方へ可動し、ハンマー係止環部５は環 状態（閉塞状態）から開き、握柄３が環部５内に導入される。

【０００９】 所定位置（所定深さ）まで導入されると、付勢体７により開閉部６は夫々戻り 可動し、ハンマー係止環部５は閉塞状態に復帰する。

【００１０】 ハンマー２から手を放せば、ハンマー２の自重により握柄３上端のハンマー部 ４がハンマー係止環部５に吊り下げ係止され、ハンマー２を吊り下げ係止できる 。

【００１１】 従って、単にハンマー２を持って握柄３を開閉部６に押し当てて手を放すだけ で、ハンマー２が吊り下げ係止される。

【００１２】 尚、取り出しに際しては、手で開閉部６を開いても良いし、ハンマー２を上方 に引き上げて抜き取っても良い。

【００１３】

【実施例】

本実施例は、作業者の腰ベルト９に挿通して腰に止着するベルト取付部材１の 正面の左右に枠杆８を水平突設し、この枠杆８の各先端に開閉部６を形成する開 閉杆６Ａの基端を枢着し、開閉杆６Ａの先端同志を握柄３が抜け出ないわずかな 間隔を置いて向き合わせハンマー係止環部５を形成している。

【００１４】 この開閉部６の枢着部には付勢体７としてコイルバネが設けられ、常に開閉部 ６を環部５外方へ付勢し、常態では開閉部６によりハンマー係止環部５が閉じた 状態となるように構成している。

【００１５】 また、本実施例では、握柄３で開閉部６を押し開き、握柄３が開閉部６を対向 するハンマー係止環部５の取付部材１正面側に当接した際、開閉部６が握柄３と 離れ、開閉部６が付勢体７により元の閉塞状態に戻り可動するようにハンマー係 止環部５及び開閉部６の形状を設定している。

【００１６】 尚、本考案は本実施例に限らず、例えば取付部材１の構成，ハンマー係止環部 ５，開閉部６の構成なども適宜設計し得るもので、ハンマー係止環部５は枠杆８ と開閉部６と取付部材１の正面部とで構成しても良いし、このハンマー係止環部 ５を取付部材１に対して起伏自在として畳み収納し得るように構成しても良い。

【００１７】

【考案の効果】

本考案は上述のように構成したから、単にハンマーを持って握柄を開閉部に押 しやる一動作のみによってハンマーを吊り下げ係止することができる実用性に極 めて秀れたハンマー差し具となる。

【提出日】平成５年７月２２日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００３

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００３】 しかしながら、非常に長尺な柄のハンマーも多く、このような従来のハンマー 差し具は、上方から差し落としてハンマーを掛け下げる方式のため、非常に抜き 差しが厄介で扱いずらい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例の使用状態の斜視図である。

【図２】本実施例の説明平面図である。

【符号の説明】

１ 取付部材 ２ ハンマー ３ 握柄 ４ ハンマー部 ５ ハンマー係止環部 ６ 開閉部 ７ 付勢体

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 取付部材の正面にハンマーの握柄の径よ
   り大きく且つ握柄を収めた際に握柄上端のハンマー部が
   吊り下げ係止される径小なハンマー係止環部を突設した
   ハンマー差し具において、ハンマー係止環部の途中に開
   閉先端が互いに向き合い互いに環部内に向けて開閉可動
   する開閉部を枢着形成し、この一対の開閉部を環部外方
   へ付勢してハンマー係止環部を閉塞保持する付勢体を設
   け、この一対の開閉部の形状を開閉部を環部内へ押しや
   って握柄を環部内へ配した際開閉部が前記付勢体により
   外方へ戻り可動し得るように構成したことを特徴とする
   ハンマー差し具。