JPH0683158U - 溶融金属用ストッパー - Google Patents
溶融金属用ストッパーInfo
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- JPH0683158U JPH0683158U JP2257093U JP2257093U JPH0683158U JP H0683158 U JPH0683158 U JP H0683158U JP 2257093 U JP2257093 U JP 2257093U JP 2257093 U JP2257093 U JP 2257093U JP H0683158 U JPH0683158 U JP H0683158U
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- head
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 ストッパー本体に何等損傷を与えることな
く、溶融金属等が付着した溶融金属用ストッパーのスト
ッパーヘッドのみの交換を可能にし、かかるストッパー
本体の有効利用を図る。 【構成】 下端部にストッパーヘッド取付け用のねじ部
1aを形成した芯金1の外周部を不定形耐火物2で被覆
し、前記芯金のねじ部にストッパーヘッド5を螺合した
溶融金属用のストッパーにおいて、前記不定形耐火物と
ストッパーヘッドとの間に、脱着自在なストッパーへッ
ド交換用ブロック3を介在させる。
く、溶融金属等が付着した溶融金属用ストッパーのスト
ッパーヘッドのみの交換を可能にし、かかるストッパー
本体の有効利用を図る。 【構成】 下端部にストッパーヘッド取付け用のねじ部
1aを形成した芯金1の外周部を不定形耐火物2で被覆
し、前記芯金のねじ部にストッパーヘッド5を螺合した
溶融金属用のストッパーにおいて、前記不定形耐火物と
ストッパーヘッドとの間に、脱着自在なストッパーへッ
ド交換用ブロック3を介在させる。
Description
【0001】
本考案は、溶融金属容器に設けられたノズル孔を閉塞して溶鋼を湯留めする溶 融金属用ストッパーに関する。
【0002】
図4は従来の溶融金属用ストッパーを溶融金属容器と共に示す縦断面図で、モ ールド31内に下端部を浸漬させた浸漬ノズル32の上方位置から、溶融金属用 ストッパーAを降下させ、ストッパーAの先端をノズル33のノズル孔33aに 当接させて閉塞する。これによって、溶融金属容器35内からの浸漬ノズル32 への溶鋼36の流出を停止させることができる。
【0003】 図5(a),(b),(c)は、かかる溶融金属用ストッパーAの構造例を示 す縦断面図で、図5(a)に示すストッパーA1 は、芯金21aの周囲に複数の 耐火れんが製スリーブ21bを設けたストッパー本体21と、このストッパー本 体21の先端部に設けられた炭素含有耐火物製のストッパーへッド22とを備え ている。
【0004】 また、図5(b)に示す溶融金属用ストッパーA2 は、ストッパー本体23と ストッパーへッド24とを炭素含有耐火物で一体成形したもので、この場合、芯 金25はストッパー本体4の先端まで設ける必要なく、ストッパー本体23と芯 金25はストッパー本体23の上部において接続される。
【0005】 図5(c)は、特開昭60−82256号公報に開示された溶融金属用ストッ パーA3 を示し、ストッパーへッド26と接続された芯金27の周囲にスタッド 27aを設け、その外周を不定形耐火物28で被覆した構成となっている。
【0006】 このような構造の溶融金属用ストッパーA1 ,A2 ,A3 を用い、図4に示す ように、ノズル33の孔上方からストッパーヘッド22,24,26を降下させ てノズル孔を閉塞することによって、溶融金属容器35内からの溶融金属の流出 をコントロールすることができる。
【0007】
溶融金属の流出を確実にコントロールするためには、閉塞時においてストッパ ーへッド22,24,26とノズル孔33とを隙間なく当接させることが必要で あるが、使用によってストッパーへッド22,24,26には、残留した溶鋼あ るいはスラグが付着してこれが硬化する。このため、ストッパーヘッド22,2 4,26表面を平滑に保持することはできず、溶融金属用ストッパーA1 ,A2 ,A3 を繰り返して使用する場合には、付着したスラグや溶鋼が支障となってノ ズル孔33の完全な閉塞が困難となる。
【0008】 このため、ノズル孔3aを閉塞できない程度にストッパーヘッド22,24, 26に溶鋼等が付着した場合には、新しいストッパーヘッドと交換することが必 要となり、また、芯金先端のネジ部は、残留した溶湯やスラグの熱により膨張変 形するため、これも新しいものと取り替える必要がある。
【0009】 しかしながら図5(a)に示すストッパーA1 は、ストッパヘッド22の真上 部にあるスリーブれんが21bを取り除かなければ、ネジ部を含む芯金7の下部 部分を取り替えることができず、また、スリーブれんが21bは多段構造となっ ているため、中間部分のスリーブれんが21bがスポーリング等により割れた場 合、新しいスリーブれんがと簡単に交換することができない。つまり、ストッパ ーヘッド22を交換する際には、被覆している耐火物21b等を全て除去・交換 し、かつ芯金21a先端のネジ部を取り替える必要がある。
【0010】 この点図5(b)に示すストッパーA2 は、ストッパー本体23と芯金25と の接続部が熱の影響のない上部にあたるため、図5(a)に示すストッパーA1 のようにネジ部の変形がなく、その取替えは不要であるが、溶鋼が付着したスト ッパー本体23先端のストッパーヘッド24のみを交換することができず、スト ッパー本体23とストッパーヘッド24を一括して交換しなければならない。
【0011】 また、図5(c)に示すストッパーA3 においては、ストッパーヘッド26を 取り付けるネジ部を交換するためには、不定形耐火物28に被覆されている芯金 27下部より芯金を溶断する必要があり、ネジ部の交換の際に不定形耐火物28 の一部を除去しなければならない。その除去の際の機械的衝撃により、不定形耐 火物28に亀裂,剥離等の損傷が生じ、結局繰り返し使用に支障を来すことにな る。
【0012】 そこで、本考案が解決すべき課題は、ストッパー本体に何等損傷を与えること なく、溶融金属等が付着した溶融金属用ストッパーのストッパーヘッドのみの交 換を可能にし、かかるストッパー本体の有効利用を図ることにある。
【0013】
本考案は、上記課題を解決するため、下端部にストッパーヘッド取付け用のね じ部を形成した芯金の外周部を不定形耐火物で被覆し、前記芯金のねじ部にスト ッパーヘッドを螺合した溶融金属用のストッパーにおいて、前記不定形耐火物と ストッパーヘッドとの間に、脱着自在なストッパーへッド交換用ブロックを介在 させたことを特徴とする。
【0014】 また、ストッパーへッド交換用ブロックを、前記芯金の外径よりも大径で且つ 前記芯金のねじ部に螺合する着脱可能なリングによって固定するものとすること もできる。
【0015】 ここで、ストッパーヘッド交換用ブロックとは、本来の不定形耐火物製ブロッ クのみならず、スリーブれんがなどを総称する。
【0016】
【作用】 前記のように構成される本考案の溶融金属用ストッパーは、ストッパーへッド 交換時、交換用ブロックを除去するだけで、ストッパー本体を形成している不定 形耐火物に何等損傷を与えることなく、ストッパーへッドあるいは芯金先端のネ ジ部を取り替えることができるようになる。
【0017】 また、脱着可能なるリングの装着によって、ストッパーへッド交換用プロック の固定ができるだけでなく、ストッパーへッドを芯金のネジ部にネジ込む際のネ ジ込み過ぎ防止の役目も果たし、これによって、ストッパーへッド装着時におけ る割れの発生も防ぐことができる。
【0018】
以下、図面示す実施例に基づいて本考案の特徴を具体的に説明する。
【0019】 図1は本考案の一実施例である溶融金属用ストッパーを示す断面図である。
【0020】 同図において、1はストッパー内部に埋設された芯金で、下端部にはストッパ ーヘッド取付け用のねじ部1aを形成し、さらに周囲は不定形耐火物2で被覆さ れている。芯金1にはスタッド1bを設け、これによって芯金1と不定形耐火物 2との付着性を向上させている。なお、スタッド1bは、図示例にあるV型のも のの他に、溶湯の精錬処理に用いられるランスに適用されているもの、例えばY 型,L型,I型形状や網状,螺旋状といったものが使用可能である。
【0021】 不定形耐火物2の下端面には、芯金1の挿通孔3aを有するストッパーへッド 交換用ブロック3が遊嵌状態で挿入され、このブロック3は、芯金1下端に形成 した雄ねじ(図示せず)に螺合可能な雌ねじを内面に形成したリング4により固 定されている。さらに、芯金1の先端部には、内周面に雌ねじ5aを形成したス トッパーへッド5が螺合されている。
【0022】 不定形耐火物2やストッパーへッド交換用ブロック3には、高アルミナ質,ス ピネル質,ムライト質,シャモット質,ジルコン質,炭化珪素質,炭素質等のも のを使用する。また、前記交換用ブロック3には、不定形耐火物の流し込み成形 品、焼成あるいは不焼成のれんがも適用できる。
【0023】 次いで、図1及び図2を参照して上記構成のストッパーへッド5の交換作業に ついて説明する。
【0024】 まず使用したストッパーを回収し、交換作業ができる温度にまで冷却する。そ の後、ストッパーへッド5と交換用ブロック3を破壊・除去し、リング4を含む 芯金1下部を露出させる。その際、不定形耐火物2とストッパーへッド5の間に 交換用ブロック3を介在させているため、不定形耐火物2を損傷させることなく 古いストッパーへッド5を取り除くことが可能となる。
【0025】 次いで、図2(a)に示すように、リング4と不定形耐火物2下面との間の適 当な部位、すなわち新しく取り替える芯金下部部分が接続しやすく、かつ接続時 ネジ部に変形等の影響を与えない部位にて芯金1を切断する。
【0026】 そして、図2(b)のように、予め製作しておいた新しい芯金下部部分10を 溶接等によって芯金1の下端に接続する。なお、10aはリング4螺合用の雄ね じである。
【0027】 次いで、図2(c)に示す通り、不定形耐火物2の下端面に当接するように新 しい交換ブロック3を芯金1に挿入し、さらにこの交換ブロック3を脱着可能な リング4によって固定する。
【0028】 最後に、図2(d)に示すように、リング4先端にストッパーへッド5を螺合 接続して溶融金属用ストッパーは再使用できる状態となる。
【0029】 なお、図示例では、不定形耐火物2は円筒形状で単一材質で形成されているが 、損耗状況に合わせ、例えば2材質以上を使用したゾーンライニングあるいは径 の異なる凹凸のある形状で形成してもよい。
【0030】 さらに、図3に示すように、芯金7を外管7aと内管7bの二重管構造とし、 冷却流体例えば空気や窒素ガスを流して芯金冷却を行い、ネジ部を含めた芯金7 、芯金7を被覆する不定形耐火物2、また交換ブロック3の焼結進行抑制を図る ことで、ストッパーの寿命延長を図ることができる。
【0031】 図1及び図2に示す実施例1,2、および図5(a)に示す構造のストッパー を実際の操業に使用した結果を表1に示す。
【0032】 使用比較表
【表1】 表1に示すように、本実施例の溶融金属用ストッパーによると、芯金を被覆す る不定形耐火物を何等損傷させることなく、ストッパーへッドを交換できるため 、ストッパー本体の繰り返し使用が可能となり、従来のものに比して3〜5倍に 寿命が延長できた。
【0033】
本考案によって以下の効果を奏することができる。
【0034】 (1)ストッパー本体の不定形耐火物へダメージを与えることなく、容易にスト ッパーへッドを交換できるようになり、従来1回の使用で廃却としていたストッ パー本体を繰り返し使用でき、材料原単価の格段の低下を図ることができる。
【0035】 (2)ストッパー本体を作製する頻度が大幅に少なくなり、労力削減にも効果を 示す。
【図1】 本考案の一実施例である溶融金属用ストッパ
ーの構成を示す縦断面図である。
ーの構成を示す縦断面図である。
【図2】 図1に示す溶融金属用ストッパーの交換作業
の説明図である。
の説明図である。
【図3】 溶融金属用ストッパーの他の実施例を示す縦
断面図である。
断面図である。
【図4】 溶融金属用ストッパーの使用例を示す断面図
である。
である。
【図5】 従来のストッパーの構成を示す断面図であ
る。
る。
1,7 芯金 1a ねじ部 1b スタッド 2 不定形耐火物 3 交換ブロック 3a 挿通孔 4 リング 5 ストッパーへッド 5a 雌ねじ 10 芯金下部部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 西 敬 福岡県北九州市八幡西区東浜町1番1号 黒崎窯業株式会社内 (72)考案者 石松 宏之 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新 日本製鐵株式会社八幡製鐵所内 (72)考案者 松井 泰次郎 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新 日本製鐵株式会社八幡製鐵所内 (72)考案者 仲井 正人 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新 日本製鐵株式会社八幡製鐵所内 (72)考案者 児玉 征夫 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新 日本製鐵株式会社八幡製鐵所内
Claims (2)
- 【請求項1】 下端部にストッパーヘッド取付け用のね
じ部を形成した芯金の外周部を不定形耐火物で被覆し、
前記芯金のねじ部にストッパーヘッドを螺合した溶融金
属用のストッパーにおいて、前記不定形耐火物とストッ
パーヘッドとの間に、脱着自在なストッパーへッド交換
用ブロックを介在させたことを特徴とする溶融金属用ス
トッパー。 - 【請求項2】 請求項1記載のストッパーへッド交換用
ブロックを、前記芯金の外径よりも大径で且つ前記芯金
のねじ部に螺合するリングによって固定したことを特徴
とする溶融金属用ストッパー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993022570U JP2599411Y2 (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | 溶融金属用ストッパー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993022570U JP2599411Y2 (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | 溶融金属用ストッパー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0683158U true JPH0683158U (ja) | 1994-11-29 |
JP2599411Y2 JP2599411Y2 (ja) | 1999-09-06 |
Family
ID=12086541
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993022570U Expired - Lifetime JP2599411Y2 (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | 溶融金属用ストッパー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2599411Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101006847B1 (ko) * | 2008-12-26 | 2011-01-12 | 조선내화 주식회사 | 턴디쉬용 스토퍼 |
-
1993
- 1993-04-28 JP JP1993022570U patent/JP2599411Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101006847B1 (ko) * | 2008-12-26 | 2011-01-12 | 조선내화 주식회사 | 턴디쉬용 스토퍼 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2599411Y2 (ja) | 1999-09-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19990528 |