JPH068257A - 離型剤組成物 - Google Patents

離型剤組成物

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JPH068257A
JPH068257A JP16868392A JP16868392A JPH068257A JP H068257 A JPH068257 A JP H068257A JP 16868392 A JP16868392 A JP 16868392A JP 16868392 A JP16868392 A JP 16868392A JP H068257 A JPH068257 A JP H068257A
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JP
Japan
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release agent
agent composition
mold
oil
wax
Prior art date
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Pending
Application number
JP16868392A
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English (en)
Inventor
Masayuki Yamana
雅之 山名
Seiji Takubo
征司 田窪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、離型性に優れると共に、各種有機溶
剤への溶解性にも優れた離型剤組成物を提供することを
目的とする。 【構成】本発明の離型剤組成物は、(a)炭素数4〜2
0のポリフルオロアルキル基含有アルコールと多価カル
ボン酸とのエステル並びに(b)沸点が100℃以上、
粘度が5cp以上のオイル、シリコーンレジン及びワッ
クスからなる群より選ばれた少なくとも1種を含有する
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、離型剤組成物、更に詳
しくは合成樹脂やゴム等を成形するための成形型に塗布
して使用される離型剤組成物に関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】合成樹脂やゴム等の成形の
際、成形型の内面に予め離型剤を塗布して脱型性を高め
ることが必要とされている。この離型剤は外部離型剤と
呼ばれることがあり、予め溶剤や分散剤に溶解乃至分散
した組成物として提供されることが多い。この離型剤組
成物は、スプレーやハケ塗り等で成形型内面に塗布さ
れ、溶剤や分散剤が除去されて成形型内面に離型剤の塗
膜が形成される。
【0003】従来、外部離型剤としてワックス系及びシ
リコン系の離型剤が広く使用されているが、離型剤が成
形物の表面に移行し易いこと、離型剤塗布後拭き取り等
の作業が必要であること等の問題点を有している。離型
剤が成形物の表面に移行し易いと、成形型内面の離型剤
塗布の寿命が短くなり1回の離型剤塗布により成形し得
る成形物の数が少なくなることは勿論、成形物表面に移
行した離型剤は成形物の塗装等の際に種々の障害となる
ため、多くの場合成形物の洗浄を必要とする結果とな
る。また、これら離型剤は成形型内面に塗布した後拭き
取りによりそれを成形型表面に均一に伸展させることが
必要であり、そのため深い凹部や高い凸部を多数有する
成形物や複雑な凹凸模様を有する成形物を成形するため
の成形型ではこのような離型剤の均一な伸展が極めて困
難になる。
【0004】シリコーンオイルは離型性に優れているた
め最も普遍的に使用されている離型剤の一つであるが、
ウレタン、エポキシ、ポリイミド樹脂のように極性が大
きく接着性の強い物質の離型剤としては不充分であり、
しかも一般的な用途としても離型性能の保持力は必ずし
も充分でなく、成形の都度モールドに離型剤を塗布する
必要がある。このような欠点を解消するために、シリコ
ーンオイルにシリカ、マイカ等の微粉やその他適当な添
加剤を用いて離型剤被膜の強度を高めたり、シリコーン
オイルの粘度を上げる等の手段が講じられているが、そ
の場合でも離型剤を比較的多量使用する必要があり、そ
のために離型剤の成形物への移行を招き、成形物の割
れ、成形物表面の汚れ、成形物の後処理、例えば塗装や
接着が困難又は不可能になる場合が生ずる。更に離型剤
を多量に塗布することにより一つの金型で成形加工を続
けると、離型剤のカスや成形物のカス等が金型表面にた
まり金型を度々洗浄する必要が生じ、成形加工の能率を
低下させる原因になっていた。
【0005】上記のような問題を解決するために、種々
のフッ素系離型剤が提案されている。例えば特公昭57
−48035号公報には、炭素数4〜20のパーフルオ
ロアルキル基含有リン酸エステル又はその塩及びシリコ
ーンワニスからなる離型用フッ素系組成物が開示されて
いる。斯かる炭素数4〜20のパーフルオロアルキル基
含有リン酸エステル又はその塩を主成分とする離型剤
は、有機溶剤、水等に溶解乃至分散させて使用されてい
る。これらのうち、有機溶剤に溶解させて使用する離型
剤は、有機溶剤として主にクロロフルオロカーボン(以
下、「フロン」という)系溶剤、特にトリクロロトリフ
ルオロエタンが使用されている。このため、フロンによ
るオゾン層破壊の問題があり、フロン系溶剤を使用しな
い離型剤、例えば低沸点の有機溶剤を用いた離型剤が望
まれている。しかし、従来のフッ素離型剤はフロン系溶
剤以外の有機溶剤への溶解性に乏しく、上記の問題点が
解消された離型剤が未だ開発されていないのが現状であ
る。
【0006】
【問題点を解決するための手段】本発明の目的は、離型
性に優れると共に、各種有機溶剤への溶解性にも優れ、
従って上記問題点を悉く解消した離型剤組成物を提供す
ることにある。
【0007】即ち、本発明によれば、(a)炭素数4〜
20のポリフルオロアルキル基含有アルコールと多価カ
ルボン酸とのエステル並びに(b)沸点が100℃以
上、粘度が5cp以上のオイル、シリコーンレジン及び
ワックスからなる群より選ばれた少なくとも1種を含有
する離型剤組成物が提供される。
【0008】本発明において、(a)成分として用いら
れる炭素数4〜20のポリフルオロアルキル基含有アル
コールと多価カルボン酸とのエステルとしては、従来公
知のものを広く使用でき、例えば特公昭47−1627
9号公報、特公昭47−46569号公報等に記載のも
のを挙げることができる。具体的には、下記に示すもの
を例示できる。
【0009】
【化1】
【0010】
【化2】
【0011】
【化3】
【0012】
【化4】
【0013】
【化5】
【0014】上記エステルを構成する多価カルボン酸と
しては二価カルボン酸が特に好適である。多価カルボン
酸の中でも、二価カルボン酸が最も溶解性に優れている
からである。
【0015】本発明において、(b)成分として用いら
れる沸点が100℃以上、粘度が5cp以上のオイルと
しては、従来公知のものを広く使用でき、例えば下記に
示すものを挙げることができる。
【0016】
【化6】
【0017】これらの中でも、シリコーンオイル及びフ
ッ素オイルが好ましく、就中ジメチルシロキサンオイル
及びそのアルキル変性品等が特に好ましい。
【0018】また、本発明において、(b)成分として
用いられるシリコーンレジンとしては、例えば(C
3 3 SiO1/2 とSiO2 よりなるシリコーンレジ
ン等を、ワックスとしては、例えばパラフィンワック
ス、高級脂肪酸のエステルワックス、ポリエチレンワッ
クス、イソパラフィンワックス、ポリオレフィンワック
ス、高級脂肪族アルコール、高級脂肪酸、モンタンワッ
クス、カルナバワックス等をそれぞれ使用することがで
きる。斯かるワックスの中でも、パラフィンワックス、
高級脂肪酸のエステルワックス、イソパラフィンワック
ス、高級脂肪族アルコール及び高級脂肪酸が好適であ
る。
【0019】本発明では、これら(b)成分は、1種単
独で使用してもよいし、2種以上混合して使用してもよ
い。
【0020】本発明において、(a)成分と(b)成分
との配合割合としては、特に限定されるものではない
が、通常前者100重量部(以下単に「部」と記す)当
り、後者を10〜1000部程度、好ましくは30〜6
00部程度、より好ましくは50〜300部程度とする
のがよい。(b)成分が多過ぎると、離型性が不充分な
傾向となり、一方逆に(b)成分が少な過ぎると、型汚
れの原因となるので、いずれも好ましくない。
【0021】本発明においては、必要に応じて離型剤の
安定性、濡れ等を改善する目的でカチオン系、アニオン
系、非イオン系等の各種の界面活性剤類を、また離型性
や潤滑性を改善する目的でフッ素樹脂粉末、フッ化カー
ボン、アルミニウム粉、銅粉、雲母粉、マイカ等を、そ
れぞれ添加してもよい。
【0022】本発明の組成物は、上記(a)成分、
(b)成分等を有機溶剤に溶解させて使用することがで
きる。用いられる有機溶剤としては、例えばメタノー
ル、エタノール、イソプロパノール等のアルコール類、
アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン等のケトン類、ジエチルエーテル、イソプロピルエー
テル、ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル
類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、トルエ
ン、キシレン等の炭化水素類等が挙げられる。これらの
有機溶剤は、単独で使用してもよいし、2種以上併用し
てもよい。本発明の組成物中に占める有機溶剤の量とし
ては、特に限定されるものではないが、通常90〜9
9.9重量%程度、好ましくは96〜98重量%程度が
よい。
【0023】本発明の離型剤組成物を使用するに際して
は、特に限定がなく、ハケ、ロール等による塗布、ディ
ッピング等いずれの方法を採用してもよい。また、本発
明の離型剤組成物は、LPG、ジメチルエーテル等の噴
射剤と併せてエアゾールとしても使用することができ
る。
【0024】
【発明の効果】本発明の離型剤組成物は含フッ素多価カ
ルボン酸エステルを有するフッ素系離型剤であり、従来
のワックス系やシリコン系の離型剤の如き欠点を有しな
いものである。しかも、本発明の離型剤組成物の離型性
は従来の離型剤のそれに比し一段と優れており、またフ
ロン系溶剤以外の各種有機溶剤への溶解性にも優れたも
のである。
【0025】
【実施例】以下に実施例及び比較例を掲げて本発明をよ
り一層明らかにするが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。
【0026】実施例1〜7及び比較例1〜4 表1に示す(a)成分と表2に示す(b)成分とを表3
に示す割合で配合した各種離型剤組成物につき液安定
性、塗布性及び離型性を調べた。結果を下記表4に示
す。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】
【表3】
【0030】液安定性;離型剤組成物を50ccガラス
性スクリュービンに入れ、液が均一が否かを判定した。
判定基準は、次の通りである。○:均一、△:一部沈降
物がある、×:すべて沈降。
【0031】塗布性;図1のアルミニウム型(3)上に
離型剤組成物(2)を刷毛塗りする。この時、離型剤組
成物が均一に塗布されたか否かを目視で判定した。判定
基準は、次の通りである。◎:均一に塗布、○:一部離
型剤組成物がはじかれるが、ほぼ均一に塗布、△:大半
がはじかれる、×:殆んどはじかれる。
【0032】離型性; 硬質ウレタンフォームの組成: A液 ポリオールPPG−SU−450L(三井東圧化学(株)製) 100部 CCl3 F(発泡剤) 44部 トリエチレンジアミン 0.3部 N,N−ジメチルエタノールアミン 1.5部 L−5320(整泡剤)(日本ユニチカ(株)製) 1.5部 B液 4,4´−ジフェニルメタンジイソシアネート 115.4部 図1のアルミニウム型(3)上に離型剤組成物(2)を
刷毛塗りし、風乾する。次いでウレタンフォームA液及
びB液を1500rpmで攪拌混合し、直ちに上記アル
ミニウム型上へ流し込み、室温下で発泡硬化させる。3
0分間放置後、手で矢印方向に引張り離型性を判定し
た。判定基準は、次の通りである。◎:軽い力で離型、
○:少し力を加えると離型、△:強く力を加えると離
型、×:離型せず。
【0033】
【表4】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の離型剤組成物の塗布性及び離
型性を調べる際に使用した装置の断面図である。
【符号の説明】
1…成型物、2…離型剤組成物、3…アルミニウム型 矢印は、引張り試験の方向を示す。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10M 107:38 105:54) C10N 30:06 40:36

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)炭素数4〜20のポリフルオロア
    ルキル基含有アルコールと多価カルボン酸とのエステル
    並びに(b)沸点が100℃以上、粘度が5cp以上の
    オイル、シリコーンレジン及びワックスからなる群より
    選ばれた少なくとも1種を含有する離型剤組成物。
  2. 【請求項2】 (a)成分並びに(b)成分を有機溶剤
    に溶解させてなる請求項1に記載の離型剤組成物。
  3. 【請求項3】 多価カルボン酸が二価カルボン酸である
    請求項1に記載の離型剤組成物。
  4. 【請求項4】 オイルがシリコーンオイル又はフッ素オ
    イルである請求項1に記載の離型剤組成物。
JP16868392A 1992-06-26 1992-06-26 離型剤組成物 Pending JPH068257A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996005237A1 (fr) * 1994-08-15 1996-02-22 Daikin Industries, Ltd. Maleate fluore, fumarate fluore, copolymere fluore et agent de protection contre les salissures
JP2009541498A (ja) * 2006-06-21 2009-11-26 ダイキン工業株式会社 フルオロシリコーン離型組成物

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8497340B2 (en) 2006-06-21 2013-07-30 Daikin Industries, Ltd. Fluorosilicone mold release composition

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