JP4860018B2 - 撥水防汚処理剤 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撥水防汚処理剤に関し、具体的には、塗装面に撥水性及び防汚性を付与する撥水防汚処理剤に関し、特に自動車等の車両、航空機、事務用家具、及びビル外装等における塗装面に、長期間に亘って撥水性及び防汚性を付与する撥水防汚処理剤に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
自動車等の車両の塗装面に保護被膜を形成し、撥水性、艶、及び汚染防止効果などの特性を付与する処理剤としては、従来からカーワックスがよく知られていた。
【0003】
カーワックスの配合成分には各社それぞれのノウハウがあるが、塗装面を保護し、塗装面に艶を与える艶出し成分等を包含するワックス成分と、シリコンオイル等を主成分とし、これに炭化水素及び水などの分散剤、界面活性剤、並びに研磨剤等が配合されたカーワックスが一般的であった。
【0004】
しかし、前記カーワックスはシリコーンオイルを主成分としているので、前記カーワックスにおいて塗装面上における撥水性と防汚性とを両立させることは極めて困難であった。即ち、従来のカーワックスにおいては、撥水性の良いものは防汚性に劣り、したがってこのようなカーワックスで処理した塗装面においては、水洗いによって汚れを落とすことが困難であった。一方、防汚性の良いカーワックスによって処理した塗装面は、水洗いによって容易に汚れを洗い落とすことが可能であったが、撥水性に劣る傾向があった。
【0005】
一方、ポリテトラフルオロエチレンのようなフッ素樹脂を主成分とするカーワックスが、特開昭64-38480号公報、特開平6-25609号、及び特開平9-235506号等において提案されている。
【0006】
前記特開昭64-38480号公報においては、分子量1,000〜100,000の低分子量ポリテトラフルオロエチレンと、塗装面に撥水性等を付与するカルナバ蝋等の塗装面保護剤と、前記低分子量ポリテトラフルオロエチレン及び前記塗装面保護剤を所定の剤型に調剤する工業用ナフサ等の分散媒とを含有するコーティング処理剤が提案されている。
【0007】
特開平6-25609号公報においては、溶媒に溶解又は膨潤させたポリテトラフルオロエチレンとシリコーン微粒子とポリエチレン微粒子等とを含有する自動車の塗装用保護撥水剤が提案されている。
【0008】
特開平9-235506号公報においては、平均分子量が1,000〜100,000のポリテトラフルオロエチレンとフルオロシリコーン化合物とを含む塗装面コーティング処理用組成物が提案されている。
【0009】
自動車の車体表面にカーワックスを塗布する際には、通常、カーワックスを塗布後、暫く放置してカーワックスの層を乾燥させる。そして前記カーワックスが乾燥した後、車体表面をタオル等によって拭き、過剰なカーワックスを除去する。この車体表面をタオル等によって拭く工程を、通常「拭き上げ」と称する。カーワックスには、前記拭き上げが容易に行えることも要求される。
【0010】
しかし、前記コーティング処理剤、塗装用保護剤、及び塗装面コーティング処理用組成物(以下「前記コーティング処理剤等」ということがある。)のいずれにも含有されている低分子量ポリテトラフルオロエチレンは、防水性及び防汚性には優れているが、塗装面に過剰に付着した場合に容易には拭き取ることができない。
【0011】
したがって、前記コーティング処理剤等のように大量にポリテトラフルオロエチレンを配合したカーワックスにおいては、拭き上げ性を改善する目的で、シリコンオイル、フルオロシリコーン油、及びフッ素系オイル等のオイル成分を大量に配合することが一般に行われてきた。
【0012】
しかし、一般に、カーワックスに前記オイル成分を大量に配合すると、塗膜表面に形成された保護被膜の撥水性及び防汚性が低下する傾向がある。よって、前記コーティング処理剤等においては、ポリテトラフルオロエチレンの特徴である防水性及び防汚性等が十分に発揮されないことが多かった。
【0013】
本発明は、塗布時における作業性に優れ、更に、自動車車体等の塗装面に塗布することにより、長期間に亘って、優れた撥水性、及び優れた防汚性、即ち耐汚染性(汚れ難さ、汚れの落ち易さ)を有する被膜を形成することのできる撥水防汚処理剤を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための手段は、分子量が1,000〜100,000であり、かつ含有量が全体に対して4.5〜7.5重量%である粉末のポリテトラフルオロエチレンと、メラミン系合成樹脂、アクリル系合成樹脂、シリコーン樹脂、及びポリエチレン樹脂から選択された1以上の合成樹脂を含有し、含有量が全体に対して0.5〜20重量%である球状有機パウダーと、含有量が全体に対して0.1〜5重量%であるシリコーンオイルと、含有量が全体に対して30〜85重量%である炭化水素系溶剤(前記ポリテトラフルオロエチレンを溶解又は膨潤させる溶剤を除く。)と、含有量が全体に対して1〜10重量%であるワックス類とを含有し、粉末の前記ポリテトラフルオロエチレンと前記球状有機パウダーとが前記炭化水素系溶剤中に分散してなることを特徴とする撥水防汚処理剤である。
【0015】
前記撥水防汚処理剤の好ましい態様としては、例えば、
・ポリテトラフルオロエチレンの含有量が0.5〜50重量%である撥水防汚処理剤、
・球状有機パウダーの含有量が0.5〜20重量%である撥水防汚処理剤、
・炭化水素溶剤の含有量が30〜97重量%である撥水防汚処理剤、及び
・ワックス類の含有量が1.0〜10重量%である撥水防汚処理剤
を挙げることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
(1)各成分についての説明
以下、本発明の撥水防汚処理剤において用いられるポリテトラフルオロエチレン、球状有機パウダー、炭化水素系溶剤、シリコーンオイル、及びワックス類について詳細に説明する。
【0017】
(1−1)ポリテトラフルオロエチレン
本発明において用いられるポリテトラフルオロエチレンとしては、四フッ化エチレンを従来公知の方法に従って重合して得られるポリマー、及び四フッ化エチレンを主成分とするモノマー組成物を従来公知の方法に従って重合して得られるポリマーを挙げることができる。
【0018】
前記モノマー組成物における四フッ化エチレン以外のモノマーとしては、パーフルオロプロピレン、パーフルオロビニルエーテル、モノクロロトリフルオロエチレン、及びフッ化ビニリデン等のフッ素原子を含有するフッ素系モノマー、並びにエチレン等の共重合モノマーを挙げることができる。前記共重合モノマーの含有量は、前記モノマー組成物全体の10重量%以下であることが好ましい。尚、共重合モノマーを2種類以上含有する場合には、前記共重合モノマーの含有量の合計が、前記モノマー組成物全体の10重量%以下であることが好ましい。
【0019】
前記ポリテトラフルオロエチレンの分子量は、1,000〜100,000の範囲であり、好ましくは1,000〜25,000の範囲である。分子量が1,000未満であるポリテトラフルオロエチレンは、昇華性及び揮発性を有することがあるので、前記ポリテトラフルオロエチレンを用いた場合には、長期間持続する撥水性及び防汚性が得られないことがある。一方、分子量が100,000を超えるポリテトラフルオロエチレンは、塗装面への密着性が不足するので塗装面に定着しないことがあり、したがって前記ポリテトラフルオロエチレンを用いた場合には、撥水防汚処理剤にポリテトラフルオロエチレンを添加した効果が得られないことがある。
【0020】
前記ポリテトラフルオロエチレンは、通常、適宜の分散媒に分散された分散液の形態で、本発明の撥水防汚処理剤の調製に用いられるが、粉末の形態で、本発明の撥水防汚処理剤の調製に用いることもできる。
【0021】
前記ポリテトラフルオロエチレンが、分散液の形態で本発明の撥水防汚処理剤の調製に用いられる場合には、ポリテトラフルオロエチレン分散液としては、例えば、フロン系溶剤又はケロシン中にポリテトラフルオロエチレン粉末を分散させた分散液等を用いることができる。
【0022】
前記ポリテトラフルオロエチレン粉末としては、例えば、平均粒径が0.1〜100μm以下であるポリテトラフルオロエチレン粒子を挙げることができる。但し、前記ポリテトラフルオロエチレン粒子の粒径は、100μmを超えないことが、前記フロン系溶剤及び後述する炭化水素系溶剤への分散性の点から好ましい。
【0023】
前記フロン系溶剤としては、フロンR−113(HCFC−141b)、フロンR−11、HCFC−225、及びフロンR−112等の、塩素原子及び臭素原子の少なくとも一方とフッ素原子とを有するハロゲン化脂肪族炭化水素化合物を挙げることができる。但し、脂肪族炭化水素の水素原子が全てフッ素原子によって置換された構造を有するパーフルオロカーボン等、ポリテトラフルオロエチレンを溶解又は膨潤させる溶剤は、好ましくない。
【0024】
前記ポリテトラフルオロエチレンの分散液中におけるポリテトラフルオロエチレン粉末の濃度は、前記分散液全体に対して通常10〜30重量%であり、好ましくは10〜25重量%である。
【0025】
前記ポリテトラフルオロエチレンの分散液の例としては、例えば、旭硝子(株)製の「AG Lub」(商品名)、デュポン社製の「KRYTOX DF」(商品名)、同「VYDAXフロロテロマー」(商品名)、同「バイダックスAR」(商品名)、及びダイキン工業(株)製「ルブロン」(商品名)等を挙げることができる。
【0026】
前記ポリテトラフルオロエチレンが、粉末の形態で、分散液の形態で本発明の撥水防汚処理剤の調製に用いられる場合には、前記ポリテトラフルオロエチレン粉末としては、前記ポリテトラフルオロエチレンの分散液のところで述べたポリテトラフルオロエチレン粉末と同様の粉末を用いることができる。
(1−2)球状有機パウダー
本発明の撥水防汚処理剤における球状有機パウダーは、メラミン系合成樹脂、アクリル系合成樹脂、シリコーン樹脂、及びポリエチレン樹脂から選択された1以上の合成樹脂を含有する。前記球状有機パウダーにおける前記合成樹脂の含有量は、通常80重量%以上であり、好ましくは90重量%であり、特に好ましくは95重量%以上である。
【0027】
メラミン系合成樹脂としては、例えば、メラミン類と低級アルデヒド類とを重縮合させて得られるメラミン類・低級アルデヒド樹脂をあげることができる。
【0028】
前記メラミン類としては、メラミン、アセトグアナミン、及びベンゾグアナミン等を挙げることができる。
【0029】
前記低級アルデヒド類としては、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、パラホルムアルデヒド、パラアセトアルデヒド、及びトリオキサン等を挙げることができる。
【0030】
前記メラミン類・低級アルデヒド樹脂としては、具体的にはメラミンホルムアルデヒド樹脂、アセトグアナミンホルムアルデヒド樹脂、及びベンゾグアナミンホルムアルデヒド樹脂等を挙げることができる。
【0031】
前記アクリル系合成樹脂としては、例えば(メタ)アクリル酸エステル重合体、ヒドロキシ基、アミノ基、及びカルボキシル基等の官能基を有するアクリル系樹脂である官能性アクリル樹脂、並びに前記官能性アクリル樹脂を架橋した架橋型アクリル樹脂等を挙げることができる。尚、本明細書において、「(メタ)アクリル」は、メタクリルとアクリルとの両方を意味する。
【0032】
(メタ)アクリル酸エステル重合体としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、及び(メタ)アクリル酸エチルヘキシル等から選択される(メタ)アクリル酸エステルの単独重合体及び共重合体を挙げることができる。
【0033】
前記官能性アクリル樹脂としては、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸アミド、及び(メタ)アクリル酸グリシジル等の官能基を有する官能性アクリルモノマーの重合体、前記官能性アクリルモノマーと(メタ)アクリル酸エステルとの共重合体、前記官能性アクリルモノマーとスチレンとの共重合体、並びに前記官能性アクリルモノマーと(メタ)アクリル酸エステルとスチレンとの共重合体等を挙げることができる。
【0034】
前記架橋型アクリル樹脂としては、例えば、前記官能性アクリル樹脂を、ホスゲン、ジイソシアネート化合物、マレイン酸、フマル酸、フタル酸、イタコン酸、シトラコン酸、及びジビニルベンゼン等の適宜の架橋剤、熱、電子線、可視光線、紫外線、並びに放射線等の手段の内、少なくとも1つの手段によって架橋した樹脂を挙げることができる。
【0035】
前記シリコーン樹脂を含有する球状有機パウダーとしては、直鎖状のジメチルポリシロキサンを架橋した構造を有するシリコーンゴムの微粉末であるシリコーンゴムパウダー、シロキサン結合が三次元網目状に架橋した構造を有するポリオルガノシルセスキオキサン硬化物等の粉末であるシリコーンレジンパウダー、シリコーンゴムパウダーの表面をシリコーンレジンで被覆した球状粉末であるシリコーン複合パウダー、及び球状のアモルファスシリカの表面をシリコーンにより疎水化処理したシリカ微粉末である疎水性シリカパウダー等を挙げることができる。
【0036】
前記ポリエチレン樹脂を含有する球状有機パウダーとしては、例えば、ポリエチレン樹脂を流動浸漬法、粉末回転成形法、及び化学粉砕法等の方法により処理して得られる微粉末等を挙げることができる。
【0037】
前記球状有機パウダーの平均粒径は、通常1〜20μmの範囲であり、好ましくは1〜11μmの範囲である。前記範囲の平均粒径を有する球状有機パウダーを用いることにより、本発明の撥水防汚処理剤に、特に良好な作業性、並びに長期間持続する撥水性及び防汚性を付与することができる。
【0038】
本発明の撥水防汚処理剤における球状有機パウダーには、真球状の形状を有する粒子の他、実質的に球状の形状を有する粒子も含まれる。ここで、「実質的に球状の形状」は、電子顕微鏡及び光学顕微鏡等の拡大観察手段を用いて形状を観察したときにほぼ球状であると観察される程度に球形に近い形状を意味する。前記「実質的に球状の形状」としては、具体的には、前記拡大観察手段を用いて形状を観察したときにほぼ球状であると観察される程度に球形に近い回転楕円体、卵形、及び西洋梨型等の回転体状の形状等を挙げることができる。
【0039】
前記球状有機パウダーの例としては、具体的には、(株)日本触媒製の商品名「エポスター」(メラミンホルムアルデヒド樹脂及びベンゾグアナミンホルムアルデヒド樹脂)、及び綜研化学(株)製の商品名「MRシリーズ」(架橋アクリル樹脂)、東芝シリコーン(株)の商品名「トスパール」(シリコーン樹脂)、東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)の商品名「トレフィル」(シリコーン樹脂)、信越シリコン(株)の商品名「KMPシリーズ」(シリコーン樹脂、シリコーンゴム)、及び住友精化(株)の商品名「フロービーズ」(ポリエチレン樹脂)等を挙げることができる。
【0040】
(1−3)炭化水素系溶剤
本発明の撥水防汚処理剤において、炭化水素系溶剤は、前記ポリテトラフルオロエチレン及び球状有機パウダーが分散する分散媒としての機能を有している。
【0041】
したがって、前記ポリテトラフルオロエチレン及び球状有機パウダーを実質的に溶解させず、又膨潤させない炭化水素系の溶剤は、本発明の撥水防汚処理剤における炭化水素系溶剤として用いることができる。ここで、文言「実質的に溶解させず、又膨潤させない」は、前記ポリテトラフルオロエチレン及び球状有機パウダーを前記炭化水素系溶剤に分散したときに、前記ポリテトラフルオロエチレン及び球状有機パウダーが、前記炭化水素系溶剤に溶解せず、更に、肉眼、拡大鏡、及び顕微鏡等の観察手段による観察によって確認できる程度には前記炭化水素系溶剤によって膨潤しないことを意味する。
【0042】
前記炭化水素系溶剤としては、例えば脂肪族炭化水素系溶剤、芳香族炭化水素系溶剤、及び石油系溶剤等を挙げることができる。
【0043】
前記脂肪族炭化水素系溶剤としては、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、イソオクタン、ノナン、デカン、ウンデカン、及びドデカン等の直鎖状脂肪族炭化水素、2ーメチルブタン、2ーメチルペンタン、2,3−ジメチルブタン、2,2−ジメチルブタン、2,2,3−トリメチルペンタン、及び2,2,5−トリメチルヘキサン等の分岐鎖状脂肪族炭化水素、並びにシクロペンタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、メチルシクロペンタン、エチルシクロヘキサン、p−メンタン、及びデカリン等の脂環式炭化水素を挙げることができる。
【0044】
前記芳香族炭化水素系溶剤の例としては、ベンゼン、トルエン、p−キシレン、o−キシレン、m−キシレン、エチルベンゼン、クメン、n−ブチルベンゼン、sec−ブチルベンゼン、tert−ブチルベンゼン、p−シメン、メシチレン、テトラリン、シクロヘキシルベンゼン、o−ジエチルベンゼン、m−ジエチルベンゼン、p−ジエチルベンゼン、ペンチルベンゼン、ジペンチルベンゼン、及びドデシルベンゼン等を挙げることができる。
【0045】
前記石油系溶剤としては、例えば30〜300℃の範囲の沸点を有する石油系溶剤を挙げることができ、具体的には、石油エーテル、石油ベンジン、石油ナフサ、リグロイン、工業ガソリン、ケロシン、及びソルベントナフサ等を挙げることができる。
【0046】
前記炭化水素系溶剤としては、前記石油系溶剤が、安価であり、臭気及び毒性が少なく、更に、後述するシリコーンオイル及びワックス類を良く溶解する故に好ましく、前記石油系溶剤の内、特に、石油エーテル、石油ベンジン、石油ナフサ、リグロイン、及びソルベントナフサ等が好ましい。
【0047】
(1−4)シリコーンオイル
シリコーンオイルとしては、常温で液状である液状シリコーンを挙げることができ、具体的には、室温(例えば25℃)で0.65〜1,000,000cStの粘度を有する液状シリコーンを挙げることができる。
【0048】
前記液状シリコーンとしては、ジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル、メチル水素シリコーンオイル、及び変性シリコーンオイル等を挙げることができる。
【0049】
前記変性シリコーンオイルとしては、ジメチルシリコーンオイルのメチル基の少なくとも一部が、例えばポリオキシアルキレン基、長鎖アルキル基、フロロアルキル基、クロロフェニル基、アミノ基、アミノ基含有アルキル基、エポキシ基、エポキシ基含有アルキル基、メルカプト基、メルカプト含有アルキル基、カルボキシル基、カルボキシル基含有基、高級脂肪酸残基、及びビニル基からなる群から選択された1種以上の基によって置換されたシリコーンオイル等を挙げることができる。
【0050】
(1−5)ワックス類
本発明の撥水防汚材に用いられるワックス類としては、植物系ワックス、動物系ワックス、鉱物系ワックス、合成ワックス、及びワックス様物等を挙げることができる。
【0051】
前記植物系ワックスとしては、例えばカルナウバワックス、キャンデリラワックス、ライスワックス、及び木蝋等を挙げることができる。
【0052】
前記動物系ワックスとしては、蜜蝋、鯨蝋、ラノリン、ラノリン誘導体、牛脂、及び豚脂等を挙げることができる。
【0053】
前記鉱物系ワックスとしては、パラフィン、ワセリン、オゾケライト、セレシン、及びマイクロクリスタリンワックス等を挙げることができる。
【0054】
前記合成ワックスとしては、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス、α−オレフィンワックス、合成脂肪酸と高級アルコールとのエステル、合成脂肪酸グリセリド、酸化パラフィン、酸化マイクロクリスタリンワックス、並びにオレフィンと、無水マレイン酸、アクリル酸、及び酢酸ビニルからなる群から選択された1又は2以上のモノマーとの共重合体を挙げることができる。
【0055】
ワックス様物としては、高級脂肪酸、合成脂肪酸、高級アルコール、硬化油、脂肪酸アミド、金属石鹸、及びポリエーテル等を挙げることができる。
【0056】
(2)各成分の配合量
ポリテトラフルオロエチレン、球状有機パウダー、炭化水素系溶剤、シリコーンオイル、及びワックス類の配合量は以下の通りである。
【0057】
ポリテトラフルオロエチレンの配合量は、撥水防汚処理剤の全体に対して通常0.5〜50重量%の範囲であり、好ましくは1〜30重量%の範囲である。
【0058】
本発明の撥水防汚処理剤においてポリテトラフルオロエチレンの配合量が前記範囲であれば、塗布後の拭き上げが容易であり、高い撥水性と防汚性とを有する被膜を付与する撥水防汚処理剤が得られる。
【0059】
尚、前記ポリテトラフルオロエチレンを分散液の形態で配合する場合には、撥水防汚処理剤全体に対するポリテトラフルオロエチレン粉末の量が前記割合になるように前記分散液を配合することが好ましい。
【0060】
球状有機パウダーの配合量は、撥水防汚処理剤の全体に対して通常0.5〜20重量%の範囲であり、好ましくは1〜15重量%の範囲である。球状有機パウダーの配合量が前記範囲であれば、特に長期間持続する撥水性及び防汚性を付与する撥水防汚処理剤が得られる。又、前記球状有機パウダーの配合割合が前記範囲内であれば、前記撥水防汚処理剤の塗布時及び拭き上げ時の作業性が大幅に向上する。
【0061】
前記炭化水素系溶剤の配合量は、撥水防汚処理剤全体に対して通常30〜97重量%の範囲であり、好ましくは50〜85重量%の範囲である。
【0062】
シリコーンオイルの含有量は、通常0.1〜5重量%であり、好ましくは0.5〜4重量%である。そして、ワックス類の含有量は、通常1〜10重量%であり、好ましくは2〜7重量%である。シリコーンオイル及びワックス類を前記範囲の含有量で含有する撥水防汚処理剤は、自動車等の塗装面等に極めて美麗な艶を付与する上、伸びが良い点で好ましい。
【0063】
(3)その他の成分
本発明の撥水防汚処理剤には、前記ポリテトラフルオロエチレン、前記球状有機パウダー、前記炭化水素系溶剤、前記シリコーンオイル、及び前記ワックス類に加えて、艶出し剤、樹脂類、界面活性剤、研磨剤、及び増粘剤の内、少なくとも1つを配合することができる。
【0064】
樹脂類としては、石油樹脂、メタクリル樹脂、樹脂ワニス、テルペン樹脂、ロジンガム、及びコーパル等を挙げることができる。
【0065】
界面活性剤としては、非イオン界面活性剤、陰イオン面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤、及びフッ素系界面活性剤等を挙げることができる。尚、本発明の撥水防汚処理剤において前記界面活性剤を配合する場合には、前記界面活性剤に加えて更に水を配合することにより、エマルションの形態を有する撥水防汚処理剤を調製することができる。
【0066】
研磨剤としては、シリカ、カオリン、珪藻土、ゼオライト、炭酸カルシウム、アルミナ、水酸化アルミニウム、酸化セリウム、及び酸化マグネシウム等を挙げることができる。
【0067】
粉体としては、無機粉体及び合成樹脂粉体を挙げることができる。無機粉体としては、例えば微粉末シリカ及び微粉末アルミナ等を挙げることができ、合成樹脂粉体としては、ポリオレフィン粉末、ポリテトラフルオロエチレン粉末、及びシリコーン樹脂粉末等を挙げることができる。尚、前記粉体は不定形であってもよい。
【0068】
増粘剤としては、無機増粘剤、セルロース誘導体系増粘剤、澱粉誘導体系増粘剤、合成増粘剤、植物性増粘剤、及び動物性増粘剤等を挙げることができる。
【0069】
前記無機増粘剤としては、例えばベントナイト、モンモリロナイト、及び雲母等の粘土鉱物等を挙げることができる。
【0070】
前記セルロース誘導体系増粘剤としては、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、及びエチルセルロース等を挙げることができる。
【0071】
前記澱粉誘導体系増粘剤としては、可溶性澱粉、カルボキシメチル澱粉、及びジアルデヒド澱粉等を挙げることができる。
【0072】
合成増粘剤としては、例えばポリビニルアルコール、ポリアクリル酸塩、及び水溶性ポリアクリル共重合体等を挙げることができる。
【0073】
植物性増粘剤としては、ガラクタン、トラガカントガム、アラビアガム、カラヤガム、キサンタンガム、ローカストビーンガム、タラガム、タマリンドガム、クインスシードガム、ペクチン質多糖類、寒天、カラギーナン、アルギン酸ナトリウム、及びシクロデキストリン等の、植物の分泌物、種子からの抽出物、及び海藻等に由来する増粘剤を挙げることができる。
【0074】
動物性増粘剤としては、ゼラチン、カゼイン、コラーゲン、キチン、及びキトサン等の、動物の筋、骨格、及び外骨格等に由来する増粘剤を挙げることができる。
【0075】
前記艶出し剤、樹脂類、界面活性剤、研磨剤、粉体、及び増粘剤等(以下「その他の成分」ということがある。)の種類及び配合量は、例えば前記撥水防汚処理剤の形態、及び前記撥水防汚処理剤に要求される性能に応じて自由に選択される。但し、前記その他の成分を過剰に配合すると、撥水性及び防汚性の高い被膜が得られない可能性があるから、前記その他の成分の配合量は、前記撥水防汚処理剤全体に対して合計で20重量%を超えないことが好ましく、特に10重量%以下の範囲が好ましい。
【0076】
(4)本発明の撥水防汚処理剤の調製方法
本発明の撥水防汚処理剤の調製において、ポリテトラフルオロエチレン、球状有機パウダー、炭化水素系溶剤、シリコーンオイル、及びワックス類の配合順序には特に制限はない。
【0077】
前記ポリテトラフルオロエチレンについては、前述のように分散液の形態で配合してもよく、又、粉末の形態で配合してもよい。
【0078】
前記ポリテトラフルオロエチレンを分散液の形態で配合する撥水防汚処理剤の調製方法としては、例えば、前記炭化水素系溶剤にワックス類を溶解させ、得られた溶液に、前記ポリテトラフルオロエチレンの分散液と、球状有機パウダーと、シリコーンオイルとを配合する方法等を挙げることができる。
【0079】
前記方法において、前記炭化水素系溶剤にワックス類を溶解させた溶液に、ポリテトラフルオロエチレンの分散液と、球状有機パウダーと、シリコーンオイルとを配合する順序には特に制限はない。したがって、ポリテトラフルオロエチレンの分散液と、球状有機パウダーと、シリコーンオイルとを前記溶液に同時に配合しても良く、前記溶液に先ずテトラフルオロエチレンの分散液を配合し、次いで球状有機パウダーを配合し、最後にシリコーンオイルを配合しても良い。
【0080】
ポリテトラフルオロエチレンを分散液の形態で配合する撥水防汚処理剤の調製方法としては、他に、前記ポリテトラフルオロエチレンの分散液と、球状有機パウダーと、炭化水素系溶剤と、シリコーンオイルと、ワックス類とを同時に混合する方法等を挙げることができる。
【0081】
一方、前記ポリテトラフルオロエチレンを粉末の形態で配合する撥水防汚処理剤の調製方法としては、例えば、前記炭化水素系溶剤に最初に前記ワックス類を溶解させ、得られた溶液に、前記ポリテトラフルオロエチレンの粉末と、球状有機パウダーと、シリコーンオイルとを配合する方法を挙げることができる。
【0082】
前記方法においては、炭化水素系溶剤にワックス類を溶解させた溶液に、ポリテトラフルオロエチレンの粉末と、球状有機パウダーと、シリコーンオイルとを配合する順序には特に制限はない。前記溶液に、前記ポリテトラフルオロエチレンの粉末と、前記球状有機パウダーと、前記シリコーンオイルとを同時に配合してもよく、前記溶液に、先ず前記ポリテトラフルオロエチレンの粉末を懸濁させ、次いで前記球状有機パウダーを懸濁させ、最後に前記シリコーンオイルを配合してもよい。
【0083】
ポリテトラフルオロエチレンを粉末の形態で配合する撥水防汚処理剤の調製方法としては、他に、前記炭化水素系溶剤に最初にポリテトラフルオロエチレンの粉末を分散させ、次いで球状有機パウダーを分散させ、次いで、シリコーンオイル、及びワックス類を配合する方法を挙げることができる。
【0084】
前記ポリテトラフルオロエチレンを粉末の形態で配合する撥水防汚処理剤の調製方法としては、更に、ポリテトラフルオロエチレンの粉末と球状有機パウダーとを乾燥状態において予め混合し、得られた混合物を炭化水素系溶剤中に分散し、得られた分散液にシリコーンオイル及びワックス類を配合する方法、及び炭化水素系溶剤中に最初に球状有機パウダーを分散させ、次いで前記ポリテトラフルオロエチレンを分散させ、得られた分散液にシリコーンオイル及びワックス類を配合する方法等を挙げることができる。
【0085】
撥水防汚処理剤に前記その他の成分を配合する場合には、前記その他の成分をどの時点で配合してもよい。
【0086】
したがって、炭化水素系溶剤にワックス類を溶解させた溶液に、ポリテトラフルオロエチレンの粉末又は分散液と、球状有機パウダーと、シリコーンオイルとを同時に配合する場合には、前記その他の成分を、前記各成分を配合するのと同時に前記溶液に配合することができる。
【0087】
一方、炭化水素系溶剤にワックス類を溶解させた溶液に、ポリテトラフルオロエチレンの粉末又は分散液と、球状有機パウダーと、シリコーンオイルとをこの順序にしたがって配合する場合には、その他の成分を、ポリテトラフルオロエチレンの粉末又は分散液を配合する前又は後に配合しても良く、球状有機パウダーを配合した後に配合してもよく、又、シリコーンオイルを配合した後、即ち最後に配合しても良い。
【0088】
撥水防汚処理剤の調製は、常温で行っても良く、加熱下で行っても良い。ここで、「常温で行う」は、系を加熱することなく前記撥水防汚処理剤の調製を行うことを意味する。但し、撥水防汚処理剤の調製を「常温で行う」場合においても、ワックス類を予め炭化水素系溶剤に溶解させてから残りの成分を配合する場合には、前記ワックス類の融点まで加熱した炭化水素系溶剤に前記ワックス類を溶解させ、得られた溶液を室温まで冷却して、この溶液に残りの成分を配合することができる。
【0089】
(5)本発明の撥水防汚処理剤の使用方法
本発明の撥水防汚処理剤は、従来のカーワックスを塗布する際の手順と同様の手順に従って使用することができる。
【0090】
例えば、本発明の撥水防汚処理剤を自動車の車体に塗布する場合には、前記撥水防汚処理剤をスポンジ又は雑巾等に付着させて、前記スポンジ又は雑巾で自動車等の塗装面を軽く擦ることにより前記撥水防汚処理剤を塗布することができる。そして、塗布された撥水防汚処理剤を自然乾燥させ、最後に車体表面を拭き上げて過剰な撥水防汚処理剤を拭き取ることにより、前記車体表面に撥水性及び防汚性に優れた被膜が形成される。
【0091】
【発明の作用】
本発明の撥水防汚処理剤には、ポリテトラフルオロエチレンに加えて球状有機パウダーが配合されている。よって前記撥水防汚処理剤においては、艶出し剤等の油状成分の配合量を従来のカーワックス等よりも大幅に少なくすることができ、場合によっては前記油状成分の配合が不要になる。したがって、前記撥水防汚処理剤により塗装面に形成される被膜は、高い防汚性を有している。
【0092】
前記撥水防汚処理剤の被膜が乾燥すると、前記撥水防汚処理剤中の球状有機パウダーがポリテトラフルオロエチレンの被膜に取り込まれる。よって、前記拭き上げ作業の際には、前記球状有機パウダーがポリテトラフルオロエチレン被膜中において恰もボールベアリングのように転がると考えられる。故に、本発明の撥水防汚処理剤においては、前記油状成分の配合量が少ないか又は前記油状成分を殆ど若しくは全く含有しないにもかかわらず、乾燥後の拭き上げ作業が極めて容易であり、清潔なタオルで1回拭き上げる程度で、過剰な撥水防汚処理剤の層を除去することができる。
【0093】
加えて、本発明の撥水防汚処理剤においては、前述のように、球状有機パウダーがポリテトラフルオロエチレンの被膜に取り込まれた構造の被膜が形成される故に、ポリテトラフルオロエチレン単独の場合よりも更に高度の撥水・防汚効果が得られると考えられる。
【0094】
更に、本発明の撥水防汚処理剤には、シリコーンオイル及びワックス類が配合されている。よって、この撥水防汚処理剤を自動車等の塗装面に塗布し、拭き上げると、前記塗装面における微細な傷は、前記シリコーンオイル及びワックス類によって埋められるから、前記塗装面は平滑な光沢面になると考えられる。したがって、この撥水防汚処理剤により、自動車等の塗装面に極めて美麗な艶が付与されると考えられる。
【0095】
【実施例】
以下、実施例を用い、本発明をより具体的に説明する。以下「%」は、重量%を意味する。
【0096】
<1.撥水防汚処理剤の調製>
(実施例1)
カルナウバワックス(加藤洋行(株)製、融点83℃)5重量%を、前記カルナウバワックスの融点と同じ温度に加熱したナフサNo.5(エクソン化学(株)製、沸点154〜197℃)53重量%に攪拌しながら溶解させた。前記ナフサNo.5にカルナウバワックスを溶解させた後、前記溶液を攪拌しながら室温まで冷却した。前記カルナウバワックスの溶液を室温まで冷却した後、この溶液に、シリコーンオイルとしてTSF451(東芝シリコーン(株)製、ジメチルシリコーンオイル、粘度2cSt)2%、球状有機パウダーとしてエポスターS−12(商品名)((株)日本触媒製、球状メラミンホルムアルデヒド縮合物、平均粒径1.2μm)10%、及びポリテトラフルオロエチレンとしてKRYTOX DF(商品名)(デュポン社製、分子量3,300、固形分量が15重量%になるようにHCFC−141b中に分散)30重量%を添加し、常温で攪拌して撥水防汚処理剤を調製した。得られた撥水防汚処理剤は、均一な分散液であった。
【0097】
(実施例2)
前記カルナウバワックス5重量%を、前記カルナウバワックスの融点と同じ温度に加熱した33重量%のナフサNo.5に攪拌しながら溶解させた。前記ナフサNo.5にカルナウバワックスを溶解させた後、前記溶液を攪拌しながら室温まで冷却した。前記カルナウバワックスの溶液を室温まで冷却した後、この溶液に、前記TSF451を2%、エポスターS−12を10%、及び前記KRYTOX DFの50重量%を添加し、常温で攪拌して撥水防汚処理剤を調製した。得られた撥水防汚処理剤は、均一な分散液であった。
【0098】
(実施例3)
カルナウバワックス5重量%を、前記カルナウバワックスの融点と同じ温度に加熱した54重量%のナフサNo.5に、攪拌しながら溶解させた。前記ナフサNo.5にカルナウバワックスを溶解させた後、前記溶液を攪拌しながら室温まで冷却した。前記カルナウバワックスの溶液を室温まで冷却した後、この溶液に、前記TSF451(粘度1,000cSt)を1%、前記エポスターS−12を10%、前記KRYTOX DFを30重量%添加し、常温で攪拌して撥水防汚処理剤を調製した。前記撥水防汚処理剤は均一な分散液であった。
【0099】
(実施例4)
カルナウバワックス5重量%を、前記カルナウバワックスの融点と同じ温度に加熱した42重量%のナフサNo.5に、攪拌しながら溶解させた。前記ナフサNo.5にカルナウバワックスを溶解させた後、前記溶液を攪拌しながら室温まで冷却した。前記カルナウバワックスの溶液を室温まで冷却した後、この溶液に、樹脂類としてTSF451(粘度2cSt)を2%、球状有機パウダーとしてMR−7G(商品名)(綜研化学(株)製、球状架橋アクリル樹脂、平均粒径3〜10μm)10%、及びポリテトラフルオロエチレンとしてAG Lub−G(商品名)(旭硝子(株)製、分子量4,000、固形分11%をHCFCー225に分散)41重量%を添加し、常温で攪拌して撥水防汚処理剤を調製した。得られた撥水防汚処理剤は、均一な分散液であった。
【0100】
(実施例5)
前記カルナウバワックス5重量%を、前記カルナウバワックスの融点と同じ温度に加熱した42重量%のナフサNo.5に攪拌しながら溶解させた。前記ナフサNo.5にカルナウバワックスを溶解させた後、前記溶液を攪拌しながら室温まで冷却した。前記カルナウバワックスの溶液を室温まで冷却した後、この溶液に、前記TSF451を2%、トレフィルE−605(東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製、球状シリコンゴム、平均粒径2μm)を10%、及び前記AG Lub−Gの41重量%を添加し、均一な分散液状の撥水防汚処理剤を調製した。
【0101】
(実施例6)
前記カルナウバワックス5重量%を、前記カルナウバワックスの融点と同じ温度に加熱した38重量%のナフサNo.5に攪拌しながら溶解させた。前記ナフサNo.5にカルナウバワックスを溶解させた後、前記溶液を攪拌しながら室温まで冷却した。前記カルナウバワックスの溶液を室温まで冷却した後、この溶液に、前記TSF451を2%、KMP−590(信越シリコン(株)製、球状シリコン樹脂、平均粒径2μm)を10%、及びルブロンLDE−3(ダイキン工業(株)製、ポリテトラフルオロエチレン、分子量10,000、固形分10%をケロシン及びHCFC−141bに分散)の45重量%を添加し、均一な分散液状の撥水防汚処理剤を調製した。
【0102】
(実施例7)
前記カルナウバワックス5重量%を、前記カルナウバワックスの融点と同じ温度に加熱した38重量%のナフサNo.5に攪拌しながら溶解させた。前記ナフサNo.5にカルナウバワックスを溶解させた後、前記溶液を攪拌しながら室温まで冷却した。前記カルナウバワックスの溶液を室温まで冷却した後、この溶液に、前記TSF451を2%、フロービーズLE−1080(住友精化(株)製、球状低密度ポリエチレン、平均粒径6±1μm)を10%、及び前記ルブロンLDE−3の45重量%を添加し、均一な分散液状の撥水防汚処理剤を調製した。
【0103】
(比較例1)
前記カルナウバワックス5重量%を、前記カルナウバワックスの融点と同じ温度に加熱した53重量%のナフサNo.5に攪拌しながら溶解させた。前記ナフサNo.5にカルナウバワックスを溶解させた後、前記溶液を攪拌しながら室温まで冷却した。前記カルナウバワックスの溶液を室温まで冷却した後、この溶液に、前記TSF451(粘度2cSt)を2重量%、本発明における球状有機パウダーに代えて、不定形のポリエチレン微粉末であるPW2010(東洋ペトロライト(株)製、平均粒径5.9μm)を10重量%、及び前記KRYTOX DFの30重量%を添加し、常温で攪拌して撥水防汚処理剤を調製した。得られた撥水防汚処理剤は、均一な分散液であった。
【0104】
(比較例2)
前記カルナウバワックス5重量%を、前記カルナウバワックスの融点と同じ温度に加熱した63重量%のナフサNo.5に攪拌しながら溶解させた。前記ナフサNo.5にカルナウバワックスを溶解させた後、前記溶液を攪拌しながら室温まで冷却した。前記カルナウバワックスの溶液を室温まで冷却した後、この溶液に、前記TSF451(粘度2cSt)を2重量%、及び前記KRYTOX DFの30重量%を添加し、常温で攪拌して撥水防汚処理剤を調製した。得られた撥水防汚処理剤は、均一な分散液であった。
【0105】
(比較例3)
前記カルナウバワックス5重量%を、前記カルナウバワックスの融点と同じ温度に加熱した57重量%のナフサNo.5に攪拌しながら溶解させた。前記ナフサNo.5にカルナウバワックスを溶解させた後、前記溶液を攪拌しながら室温まで冷却した。前記カルナウバワックスの溶液を室温まで冷却した後、この溶液に、前記TSF451(粘度1,000cSt)を8重量%、及び前記KRYTOX DFの30重量%を添加し、常温で攪拌して撥水防汚処理剤を調製した。得られた撥水防汚処理剤は、均一な分散液であった。
【0106】
(比較例4)
前記カルナウバワックス5重量%を、前記カルナウバワックスの融点と同じ温度に加熱した57重量%のナフサNo.5に攪拌しながら溶解させた。前記ナフサNo.5にカルナウバワックスを溶解させた後、前記溶液を攪拌しながら室温まで冷却した。前記カルナウバワックスの溶液を室温まで冷却した後、この溶液に、前記TSF451(粘度2cSt)を8重量%、及び前記KRYTOX DFの30重量%を添加し、常温で攪拌して撥水防汚処理剤を調製した。得られた撥水防汚処理剤は、均一な分散液であった。
【0107】
<2.撥水防汚処理剤の評価>
前記実施例1〜7及び比較例1〜4の撥水防汚処理剤について、以下の方法にしたがって撥水性能及び防汚性能を評価した。
【0108】
2−1 試験方法
平成6年式の日産ADバン、平成3年式の日産サニー、及び平成7年式の三菱FTOのそれぞれのボンネット部分と屋根部とを洗車した。洗車後、トラップ粘土を用いて前記3台の自動車の塗装面に残っていた鉄粉等を除去し、クリーナーワックスとバフとを使用して前記塗装面に残っていた水垢を除去した。更に、前記ボンネット部と屋根部とをナフサNo.5で脱脂し、塗装面上に残存していたワックス分を除去した。
【0109】
前記3台の自動車のボンネット部と屋根部とをそれぞれマスキングテープで9の区画に分割し、前記9区画の内1区画を空試験用として残し、残り8区画に、前記実施例1〜7及び比較例1〜4の撥水防汚処理剤を通常のワックスがけの要領で塗布した。尚、異なる区画には異なる撥水防汚処理剤を塗布した。前記8区画に撥水防汚処理剤を塗布した後、各区画について拭き上げを行い、後述する基準に従って前記各撥水防汚処理剤の作業性について評価した。
【0110】
前記3台の自動車のボンネット及び屋根における9区画をそれぞれ拭き上げた後、前記3台の自動車のマスキングテープを剥がし、前記3台の自動車を屋外に駐車した。
【0111】
前記撥水防汚処理剤を塗布後、1ヶ月後及び3ヶ月後に、前記3台の自動車を洗車し、前記3台の自動車のそれぞれにおける9区画について、洗車後の水の引き具合即ち水引性、洗車後の撥水性、及び洗車後の汚染率を評価した。
【0112】
2−2 評価方法・評価基準
(a) 作業性
選択済みの清浄なタオルを三つ折りにして、前記9区画のそれぞれについてワックスを拭き取った。前記区画のそれぞれについて、三つ折りにしたタオルの1面を用いた。作業性、即ち拭き取り性については、以下の基準に従って評価した。
【0113】
○:1〜2回タオルで拭くと乾燥した撥水防汚処理剤が拭き取れる。
△:3〜5回タオルで拭くと乾燥したワックスが拭き取れる。
×:5回以上タオルで拭かないと乾燥したワックスが拭き取れない。
【0114】
(b) 洗車後の水引性
1ヶ月後及び3ヶ月後に、前記3台の自動車のボンネット及び屋根を、スポンジと水道水とにより洗車後、前記ボンネットと屋根とにおける撥水防汚処理剤塗布面に水道水をかけ、前記表面における水道水の引き具合を目視によって観察することにより水引性を評価した。水引性の評価は以下の基準に基づいて行った。
【0115】
◎:水が塗装面に乗らない。
○:水が1〜2秒程で塗装面から引く。
△:水が5秒程で塗装面から引く。
×:水が塗装面から引かない。
【0116】
(c) 洗車後の撥水性
1ヶ月後及び3ヶ月後に洗車を行った後、塗装面に残っている水を清浄なタオルで拭き取り、トリガーポンプによって前記塗装面に水を噴射し、水滴の状態を観察して洗車後の撥水性を評価した。撥水性の評価は以下の基準によって行った。
【0117】
◎:水滴が球状であり、前記塗装面上を転がりだす。
○:水滴が球状である。
△:水滴が楕円状である。
×:水滴がアメーバ状である。
【0118】
(d) 洗車後の汚染率
1ヶ月後及び3ヶ月後に洗車を行った後、前記3台の自動車におけるそれぞれの区画につき、カラーアナライザTC−1800(東京電色(株))により、白色度を測定した。尚、水垢除去後撥水防汚処理剤を塗布する前における前記3台の車の白色度は、以下の通りであった。
【0119】
日産ADバン:47.4
日産サニー :57.8
三菱FTO :60.4
【0120】
汚染率は、以下の式
【数1】
[100−(洗車後の白色度/水垢除去直後の白色度)]×100
によって評価した。尚、前記汚染率は前記3台の自動車について測定した汚染率の平均である。
【0121】
尚、以下の基準に従って汚染度を評価した。
【0122】
◎: 0≦汚染率< 2.0 …肉眼では汚れが判らない。
○: 2.0≦汚染率<10.0 …少し汚れている。
△:10.0≦汚染率<15.0 …汚れている。
×:15.0≦汚染率 …酷く汚れている。
【0123】
<3.結果>
前記実施例1〜7 及び比較例1〜4の撥水防汚処理剤について、作業性、並びに洗車後の水引性、撥水性、及び汚染率の評価結果を以下の表1及び表2に示す。
【0124】
【表1】
Figure 0004860018
【0125】
【表2】
Figure 0004860018
【0126】
前記表1及び表2に示されているように、実施例1〜7の撥水防汚処理剤を塗装した塗装面においては、何れも乾燥後タオルで1〜2回擦るだけで撥水防汚処理剤を拭き取ることができた。したがって、実施例1〜7の撥水防汚処理剤は、何れも良好な作業性を有することが判った。
【0127】
前記実施例1〜7 の撥水防汚処理剤の内、球状有機パウダーとしてメラミンホルムアルデヒド樹脂を用いた実施例1〜3の撥水防汚処理剤においては、塗布後1ヶ月を経過した塗装面は、洗車後においても水道水が1〜2秒で引いていく程の高い水引性を示し、更に、洗車後の塗装面上に噴射した水道水が球状になって転がり落ちる程の極めて高い撥水性を示した。
【0128】
前記塗装面は、塗布後3ヶ月を経過した後においても、塗布後1ヶ月後の塗布面と同様の高い水引性を示し、又、水道水が球状になる程の高い撥水性を示した。
【0129】
球状有機パウダーとして、実施例1〜3におけるメラミンホルムアルデヒド樹脂の球状パウダーに代えて、架橋アクリル樹脂、シリコーン樹脂、又はポリエチレン樹脂の球状パウダーを用いた撥水防汚処理剤に関する実施例4〜7においては、塗装面は、更に高い水引性及び撥水性を示した。即ち、実施例4〜7の撥水処理剤を用いた場合には、塗布後1ヶ月及び3ヶ月の何れにおいても、洗車後の塗装面は、水が直ちに引く程の高い水引性、及び噴射した水が球状になり直ちに転がりだす程の高い撥水性を示した。
【0130】
塗装面の汚れ難さ即ち防汚性については、実施例1〜7の何れの撥水防汚処理剤を塗布した塗装面においても、塗布後1ヶ月経過時及び3ヶ月経過時における洗車後の汚染率は2%以下であり、洗車後の塗装面において肉眼で汚れを認めることができなかった。このことから、前記実施例1〜7の撥水防汚処理剤を塗布した塗装面は、長期間に亘って高い防汚性を有することが判った。
【0131】
これに対して、球状有機パウダーに代えて不定形のポリエチレン粉末であるPWパウダーを配合した比較例1の撥水防汚処理剤においては、タオルで3〜5回擦らなければ撥水防汚処理剤を完全に拭き取ることができなかった。又、球状有機パウダーもPWパウダーも配合しなかった比較例2の撥水防汚処理剤においては、5回以上タオルで塗装面を擦っても塗装面上の撥水防汚処理剤を拭き取ることができなかった。
【0132】
又、比較例1〜4の撥水防汚処理剤を塗布した塗装面は、塗布後1ヶ月もすると、水引性及び撥水性が著しく劣化した。又、前記PWパウダーなどの不定形の粒子を配合した比較例1の撥水防汚処理剤、及び粘度が1000cStである高粘度シリコーン油を8重量%と大量に配合した比較例3の撥水防汚処理剤においては、塗布後3ヶ月もすると、塗装面が著しく汚れ、水道水とスポンジとによる洗車程度では汚れを落とすことが困難であることが判った。
【0133】
【発明の効果】
本発明によれば、作業性が高く、更に長期間に亘って優れた撥水性及び防汚性を有する被膜を形成する撥水防汚処理剤が提供される。
【0134】
本発明によれば、更に、自動車、事務用家具家具、及び航空機等の金属製品の塗装面、並びに木製家具等の表面に容易に塗布でき、拭き上げ時の作業性が良く、加えて長期間持続する撥水性、水引性、及び防汚性を付与する撥水防汚処理剤が提供される。
【0135】
本発明によれば、更に、塗布時の伸びに優れ、自動車、事務用家具家具、及び航空機等の金属製品の塗装面、並びに木製家具等の表面に、極めて美麗で深みのある艶を付与する撥水防汚処理剤が提供される。

Claims (1)

  1. 分子量が1,000〜100,000であり、かつ含有量が全体に対して4.5〜7.5重量%である粉末のポリテトラフルオロエチレンと、メラミン系合成樹脂、アクリル系合成樹脂、シリコーン樹脂、及びポリエチレン樹脂から選択された1以上の合成樹脂を含有し、含有量が全体に対して0.5〜20重量%である球状有機パウダーと、含有量が全体に対して0.1〜5重量%であるシリコーンオイルと、含有量が全体に対して30〜85重量%である炭化水素系溶剤(前記ポリテトラフルオロエチレンを溶解又は膨潤させる溶剤を除く。)と、含有量が全体に対して1〜10重量%であるワックス類とを含有し、粉末の前記ポリテトラフルオロエチレンと前記球状有機パウダーとが前記炭化水素系溶剤中に分散してなることを特徴とする撥水防汚処理剤。
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