JPH0682345U - 家具用蝶番 - Google Patents

家具用蝶番

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JPH0682345U
JPH0682345U JP9540991U JP9540991U JPH0682345U JP H0682345 U JPH0682345 U JP H0682345U JP 9540991 U JP9540991 U JP 9540991U JP 9540991 U JP9540991 U JP 9540991U JP H0682345 U JPH0682345 U JP H0682345U
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door
link
side plate
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JP9540991U
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Inventor
泰雄 北村
Original Assignee
株式会社ミサト製作所
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Abstract

(57)【要約】 【構成】家具等の本体側板Sに取付けられる側板取付部
材1と、扉Dに取付けられる扉取付部材2とを二つのリ
ンク部材4,5で連結し、これらの二つのリンク部材
4,5をその外側から掛止め取り外しが自由に行える板
バネ10によって押圧する。 【効果】板バネによる弾撥力の作用点がリンク部材の先
端部分となるから、側板取付部材と扉取付部材とが小さ
な弾撥力の板バネによっても作動し、全体的に小型化を
図ることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は家具用蝶番に係り、家具等の本体側板と扉とに取付けられるそれぞ れの取付部材を二つのリンク部材で連結して構成したリンク機構で連結し、これ らのリンク機構に扉の開閉方向へ弾撥付勢するバネの作用点を、扉の取付部材が わのリンク軸支部分として確実な弾撥付勢を可能にし、しかも、組立取付けを容 易にすると共に、重厚扉用であっても小型化を図る家具用蝶番に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の家具用蝶番は、多数提案されており、例えば、実公平1−22 876号により提案されているストッパー付ヒンジがその一例である。
【0003】 このストッパー付ヒンジは、その基本的構成が、家具等の本体側板に取付けら れる側板取付部材と、扉に取付けられる扉取付部材とを二つのリンク部材で連結 し、この二つのリンク部材は、前記側板取付部材のフレームと扉取付部材とにそ れぞれ揺動自在に軸支されると共に、二つのリンク部材による扉の揺動の瞬間揺 動中心群に対し、外側のリンク部材を第1リンク部材、内側のリンク部材を第2 リンク部材として形成し、これらの二つのリンク部材と前記各取付部材とによる リンク構造によって扉を揺動自在に取付けるようになっている家具用蝶番で、そ の第1リンクへの弾撥付勢手段は、側板取付部材内にねじりコイルバネを配して 第1リンク部材の側板取付部材側の軸支部分で第2リンク部材側に押圧すべく弾 撥力を加える構造となっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、このような構造の場合、第1リンクの側板取付部材側の軸支部分で 弾撥付勢しているので、リンクの基部を作用点としたことになり、従って、リン クを基部によって作動させるとなると、非常に大きな作動力を必要とする。それ がため、前記ねじりコイルバネの弾撥力を強力なものとする必要があり、そうす れば必然的に線径を太くし且つ巻径も大きくとらなければならなくなり、スペー ス的に見て小型化を図る上で大きな障害となっている問題点があった。
【0005】 更に、この種の蝶番は、特にスペースの問題から、できるだけ狭いスペースに 対応し得る構造、特に、取扱い性、取付容易性等の点にあって更なる改良が望ま れていた。
【0006】 そこで、この考案は、上述した問題点等に鑑み、家具等の本体側板と扉とに取 付けられるそれぞれの取付部材を二つのリンク部材で連結して構成したリンク機 構で連結した家具用蝶番において、扉の取付時には弾撥付勢する力がかからない ようにすると共に、扉取付後に極めて容易に弾撥付勢状態を現出するようにし、 しかも、重厚扉用であっても小型化をも容易に図り得るものとし、取付時の作業 を極めて簡単に行い得るようにすることを課題として案出されたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この考案は、家具等の本体側板に取付けられる側板取付部材と、扉に取付けら れる扉取付部材とを二つのリンク部材で連結し、この二つのリンク部材は、前記 側板取付部材のフレームと扉取付部材とにそれぞれ揺動自在に軸支されると共に 、二つのリンク部材による扉の揺動の瞬間揺動中心群に対し、外側のリンク部材 を第1リンク部材、内側のリンク部材を第2リンク部材として形成し、これらの 二つのリンク部材と前記各取付部材とによるリンク構造によって扉を揺動自在に 取付ける家具用蝶番において、前記側板取付部材に一端を取付けると共に、第1 リンク部材における扉取付部材への軸支部分に他端が取外し可能に掛止めされて 第1リンク部材を覆うように配した板バネを設け、この板バネの弾撥力により第 1リンク部材を、前記側板取付部材の取付部分を揺動中心として第2リンク部材 側に揺動させるように押圧すべく形成したことにより、上述した課題を解決する 。
【0008】 又、側板取付部材を、家具等の本体側板に固定される座金と、この座金に取付 けられるフレームとからなり、その取付手段は、座金には、鋭角に突出している 掛止凸部をリンク部材の軸支部分側に形成すると共に、その反対側に、掛止角部 を形成し、フレームには、前記掛止凸部に対応する位置にこの掛止凸部が掛止め される掛止凹部を形成すると共に、その反対側には、前記掛止角部に掛けはずし 可能に揺動する掛止レバーを軸支したたことにより、上述した課題を解決する。
【0009】 更に、家具等の本体側板に取付けられる側板取付部材と、扉に取付けられる扉 取付部材とを二つのリンク部材で連結し、この二つのリンク部材は、前記側板取 付部材のフレームと扉取付部材とにそれぞれ揺動自在に軸支されると共に、二つ のリンク部材による扉の揺動の瞬間揺動中心群に対し、外側のリンク部材を第1 リンク部材、内側のリンク部材を第2リンク部材として形成し、これらの二つの リンク部材と前記各取付部材とによるリンク構造によって扉を揺動自在に取付け る家具用蝶番において、扉取付部材は、扉に取付ける際に埋め込み且つ二つのリ ンク部材を軸支して内包するカップ状の扉取付部材本体を形成し、この扉取付部 材本体には扉に固定可能なフランジを形成し、更に、扉における扉取付部材本体 が埋め込まれる周囲に固定されて前記フランジを挿入し得る隙間を扉との間に形 成したフランジ固定板を付設したことにより、上述した課題を解決するものであ る。
【0010】
【作用】
この考案に係る家具用蝶番は、家具等の本体側板に取付けられる側板取付部材 と、扉に取付けられる扉取付部材とを二つのリンク部材で連結し、この二つのリ ンク部材は、前記側板取付部材のフレームと扉取付部材とにそれぞれ揺動自在に 軸支されると共に、二つのリンク部材による扉の揺動の瞬間揺動中心群に対し、 外側のリンク部材を第1リンク部材、内側のリンク部材を第2リンク部材として 形成し、これらの二つのリンク部材と前記各取付部材とによるリンク構造によっ て扉を揺動自在に取付ける家具用蝶番において、前記側板取付部材に一端を取付 けると共に、第1リンク部材における扉取付部材への軸支部分に他端が取外し可 能に掛止めされて第1リンク部材を覆うように配した板バネを設け、この板バネ の弾撥力により第1リンク部材を、前記側板取付部材の軸支部分を揺動中心とし て第2リンク部材側に揺動させるように押圧すべく形成してあるから、扉を開け る際に、板バネが第1リンク部材を外側から押圧しているので、そのリンク機構 において途中まではその押圧力が扉の閉まる方向への押圧力となっていて、それ 以上扉を開くと、今度は逆に扉の開く方向への押圧力になる。
【0011】 それによって、扉を手等で小さく開いてそのまま手を放すと、扉は板バネの弾 撥力で閉まる方向へ押圧されてゆく。そして、扉を大きく開いてそのまま手を放 すと、板バネの弾撥力により扉は完全に開く方向へ押圧されてゆく。
【0012】 その時に、第1リンクの扉取付部材側の軸支部分で弾撥付勢しているので、リ ンクの先端側が弾撥力の作用点となり、従って、リンクを先端によって作動させ るから小さな力ですむ。
【0013】 そうすれば、従来のねじりコイルバネのように弾撥力を強力なものとする必要 から線径を太くしたり巻径も大きくとる必要もなくなり、小さな弾撥力の板バネ で十分に作動するものである。
【0014】 又、前記側板取付部材は、家具等の本体側板に固定される座金と、この座金に 取付けられるフレームとから形成されているが、その取付手段は、座金には、鋭 角に突出している掛止凸部をリンク部材の軸支部分側に形成すると共に、その反 対側に、掛止角部を形成し、フレームには、前記掛止凸部に対応する位置にこの 掛止凸部が掛止めされる掛止凹部を形成すると共に、その反対側には、前記掛止 角部に掛けはずし可能に揺動する掛止レバーを軸支して形成してあるから、最初 に座金の掛止凸部にフレームの掛止凹部を掛止めし、次に、フレームを押圧して 掛止角部に掛止レバーを押し付ければ掛止され、確実に掛止状態を確保される。
【0015】 更に、扉取付部材は、扉に取付ける際に埋め込み且つ二つのリンク部材を軸支 して内包するカップ状の扉取付部材本体を形成し、この扉取付部材本体には扉に 固定可能なフランジを形成し、しかも、扉における扉取付部材本体が埋め込まれ る周囲に固定されて前記フランジを挿入し得る隙間を扉との間に形成したフラン ジ固定板を付設してあるから、その隙間にフランジを挿入して扉取付部材本体を 扉に埋め込めば、固定した状態に止着される。
【0016】
【実施例】
以下、図面を参照してこの考案の実施例を説明すると次の通りである。
【0017】 すなわち、図1及び図2は第1実施例を示し、扉Dの全かぶせタイプであって 、符号1は家具等の本体側板Sに取付けられる側板取付部材1であり、この側板 取付部材1には、扉Dに取付けられる扉取付部材3が板材にて形成された二つの リンク部材4,5により連結されている。
【0018】 この二つのリンク部材4,5は、前記側板取付部材1のフレーム本体13と扉 取付部材3とにそれぞれ揺動自在に軸支されると共に、二つのリンク部材4,5 による扉Dの揺動の瞬間揺動中心群に対し、外側のリンク部材を第1リンク部材 4、内側のリンク部材を第2リンク部材5として形成してある。
【0019】 そして、これらの二つのリンク部材4,5と前記各取付部材1,3とによるリ ンク構造によって扉Dを揺動自在に取付けるようにしてあるが、第1リンク部材 4には、この第1リンク部材4を覆うように板バネ10が配されている。
【0020】 この板バネ10は、前記側板取付部材1に一端をフレーム本体13の掛止部1 1に掛止めすると共に、第1リンク部材4における扉取付部材3への軸支部分に 他端が取外し可能に掛止めされている。しかも、この板バネ10の弾撥力により 第1リンク部材4を、前記側板取付部材1の軸支部分を揺動中心として第2リン ク部材5側に揺動させるように押圧すべく形成してある。
【0021】 そして、これらの第1リンク部材4、第2リンク部材5のそれぞれの軸支は、 第1リンク部材4の場合、軸6には外嵌することで軸支し、軸7には巻き付けて 軸支し、第2リンク部材5の場合、軸8,9にそれぞれ巻き付けることで行われ 、板バネ10にあっても軸9への掛止は、軸9に巻き付けてある第1リンク部材 4の上から略半周程度巻き付けるような円弧に形成して、その円弧部分を掛けて 行うものである。
【0022】 このように形成した家具用蝶板は、扉Dが閉じた状態では図1に示すようにな っていてるが、板バネ10の弾撥力により第1リンク部材4は、扉Dの閉まる方 向へ押圧されている。
【0023】 そして、扉Dが中間部分まで開くと、それよりも閉じるがわに扉Dが位置した ときには、板バネ10の弾撥力により第1リンク部材4は、扉Dの閉まる方向へ 押圧され、それよりも閉じるがわに扉Dが位置したときには、板バネ10の弾撥 力により第1リンク部材4は、扉Dの閉まる方向へ押圧される。ただ、この場合 に、第1リンク部材4に対する板バネ10の押圧方向は同一であって、第1リン ク部材4と第2リンク部材5との扉取付部材3の軸支位置が扉Dの開閉状態で変 化するため、全体としてのリンク機構では扉Dが閉じる方向か、或いは開く方向 に板バネ10によって押圧することになるものである。
【0024】 そして、扉Dがその中間部分を越えれば、今度は板バネ10の弾撥力により扉 Dは開く方向に押圧され、図2に示すように最終的に開かれた状態となる。
【0025】 一方、このように形成されている家具用蝶板の側板取付部材1は、図1に示す ように、そのフレーム本体13を座金2によって家具等の本体側板Sに取付けら れるが、実際には、そのフレーム本体13の内部に中フレーム1aを配し、フレ ーム本体13を中フレーム1aに対して若干の範囲で離隔接近させて取付部材1 の取付状態を調節可能に形成し、その調節は、前記中フレーム1aに螺合した調 節ネジ12によりフレーム本体13を押し上げるることで行うべく形成し、この 調節ネジ12は、その先端部分に少なくとも前記調節の長さよりも広い幅の脱落 防止溝15を形成し、この脱落防止溝15を取付部材1のフレーム本体13に設 けた係合切欠14内に嵌入すべく形成してある。
【0026】 そして、この係合切欠14の側縁部分には、補強のためにビード部(図示せず )をプレス加工等により膨出形成してある。
【0027】 このように形成すれば、調節ネジ12によってフレーム本体13と中フレーム 1aとが連結された状態となっていて、取付部材1の取付状態調節に際して、フ レーム1aからのフレーム本体13の脱落がなくなる。
【0028】 そして、中フレーム1aと座金2との取付けは、座金2には、鋭角に突出して いる掛止凸部2aをリンク部材4,5の軸支部分側に形成すると共に、その反対 側に、掛止角部2bを形成し、中フレーム1aには、前記掛止凸部2aに対応す る位置にこの掛止凸部2aが掛止めされる掛止凹部1bを形成すると共に、その 反対側には、前記掛止角部2bに掛けはずし可能に揺動する掛止レバー2cを軸 支して形成してある。
【0029】 そして、この掛止レバー2cは、板バネ2dによって常時掛止角部2bに掛止 される方向へ押圧されている。
【0030】 それによって、最初に座金2の掛止凸部2aにフレーム1aの掛止凹部1bを 掛止めし、次に、フレーム1aを押圧して掛止角部2bに掛止レバー2cを押し 付ければ容易に掛止され、板バネ2dによって常時掛止角部2bに掛止される方 向へ常時押圧されているので作業者が手で外さないかぎりは確実に掛止状態を確 保することができる。
【0031】 一方、扉取付部材3は、扉Dに取付ける際に埋め込み且つ二つのリンク部材4 ,5を軸支して内包するカップ状の扉取付部材本体3aを形成し、この扉取付部 材本体3aには扉dに固定可能なフランジ3bを形成されている。この扉取付部 材本体3aは、金属板材をプレス成形してカップ状に形成しても良いが、鋳造で 成形する方がコストの面で有利である。
【0032】 そして、このように形成された扉取付部材3は次のようにして扉Dに取付けら れる。
【0033】 すなわち、図5、図6、図7に示すように、扉Dにおける扉取付部材本体3a が埋め込まれる周囲に、フランジ固定取付枠3eがネジ止め或いは打ち込みによ り固着されて配されている。そして、このフランジ固定取付枠3e間にフランジ 固定板3cが摺動自在に配され、このフランジ固定板3cと扉Dとの間は前記フ ランジ3bを挿入し得る隙間3dが形成される。
【0034】 又、フランジ固定板3cには、フランジ3bを挿入した状態と、その位置から 離れた位置とで適宜停止させるべく位置固定のための係合切欠3fが複数個形成 されている。一方、フランジ固定取付枠3eの一部には、弾撥力で突出する係合 突起3gが設けてあり、この係合突起3gに係合切欠3fを係合させてフランジ 3bを挿入した状態と、その位置から離れた位置とで適宜停止させるように形成 されている。
【0035】 従って、扉取付部材本体3aを扉Dに埋め込み、フランジ固定板3cをスライ ドさせてフランジ3bを扉Dとフランジ固定板3cとの間の隙間3dに挟み込め ば扉取付部材本体3aを扉Dに固定した状態に止着される。従って、その操作は 、ワンタッチで行うことができ、しかも、確実な取付けが可能になるものである 。
【0036】 一方、第2実施例は、図3に示すように、扉Dの半かぶせタイプを示すもので 、この場合には、フレーム本体13の扉取付部材3側端部を上方に持ち上がった 状態にして競上り部21を形成し、それによって扉Dの半かぶせの状態に対応で きるようにした構造のもので、その他は、第1実施例と同様である。
【0037】 更に、第3実施例は、図4に示すように、板バネ10の側板取付部材1側の取 付を軸31に巻き付けて軸支した構造のものであり、この場合は、フレーム本体 13の一部を軸31の取付のスペースの関係で切欠いた構造となっている。この 場合も、その他の構造は第1実施例と同様である。
【0038】 尚、この考案に係る家具用蝶板は、前述した実施例に限定されることはなく、 特に、板バネ10は、例えば、細鋼棒を適宜成形して板バネと同様な作用をなす ように形成した構造としても良く、その他の構造にあっても同様である。
【0039】
【考案の効果】
上述の如く構成したこの考案は、家具等の本体側板Sに取付けられる側板取付 部材1と、扉Dに取付けられる扉取付部材3とを二つのリンク部材4,5で連結 し、この二つのリンク部材4,5は、前記側板取付部材1のフレーム1aと扉取 付部材3とにそれぞれ揺動自在に軸支すると共に、二つのリンク部材4,5によ る扉Dの揺動の瞬間揺動中心群に対し、外側のリンク部材を第1リンク部材4、 内側のリンク部材を第2リンク部材5として形成し、これらの二つのリンク部材 4,5と前記各取付部材1,3とによるリンク構造によって扉Dを揺動自在に取 付ける家具用蝶番において、前記側板取付部材1に一端を軸支しすると共に、第 1リンク部材4における扉取付部材3への軸支部分に他端が取外し可能に掛止め されて第1リンク部材4を覆うように配した板バネ10を設け、この板バネ10 の弾撥力により第1リンク部材4を、前記側板取付部材1の取付部分を揺動中心 として第2リンク部材5側に揺動させるように押圧すべく形成してあるから、扉 Dを開ける際に、板バネ10が第1リンク部材4を外側から押圧しているので、 そのリンク機構において途中まではその押圧力が扉Dの閉まる方向への押圧力と なっていて、それ以上扉Dを開くと、今度は逆に扉Dの開く方向への押圧力にな る。
【0040】 それによって、扉Dを手等で小さく開いてそのまま手を放すと、扉Dは板バネ 10の弾撥力で閉まる方向へ押圧されてゆく。そして、扉Dを大きく開いてその まま手を放すと、板バネ10の弾撥力により扉Dは完全に開く方向へ押圧されて ゆく。
【0041】 従って、家具等の本体側板Sに取付けられる扉Dの作動として、極めて優れた 取扱い性を有するものにする蝶番である。
【0042】 そして、前記側板取付部材1は、家具等の本体側板Sに固定される座金2と、 この座金2に取付けられるフレームとから形成され、その取付手段は、座金2に は、鋭角に突出している掛止凸部2aをリンク部材4,5の軸支部分側に形成す ると共に、その反対側に、掛止角部2bを形成し、フレーム1aには、前記掛止 凸部2aに対応する位置にこの掛止凸部2aが掛止めされる掛止凹部1bを形成 すると共に、その反対側には、前記掛止角部2bに掛けはずし可能に揺動する掛 止レバー2cを軸支してあるから、最初に座金2の掛止凸部2aにフレーム1a の掛止凹部1bを掛止めし、次に、フレーム1aを押圧して掛止角部2bに掛止 レバー2cを押し付ければワンタッチで容易に且つ確実に掛止され、その掛止状 態を確保することができる。
【0043】 更に、扉取付部材3は、扉Dに取付ける際に埋め込み且つ二つのリンク部材4 ,5を軸支して内包するカップ状の扉取付部材本体3aを形成し、この扉取付部 材本体3aには扉dに固定可能なフランジ3bを形成し、しかも、扉Dにおける 扉取付部材本体3aが埋め込まれる周囲に固定されて前記フランジ3bを挿入し 得る隙間3dを扉Dとの間に形成したフランジ仮固定板3cを付設して構成して あるから、その隙間3dにフランジ3bを挿入して扉取付部材本体3aを扉Dに 埋め込めば、固定した状態に止着され、確実な取付けが可能になり、その作業は 、ワンタッチで行うことができるものである。
【0044】 しかも、全体的な構造として、板バネ10によって第1リンク部材4を外側か ら押圧しているのでスペース的に非常に小さなものですむから、扉取付部材3の 位置を側板Sの板厚方向でぎりぎりまでずらすことができるため、そのかぶせ代 を大きくとることができ、重厚扉であっても十分に対応できる蝶番となり、その 大きさにあっては、非常に小形化を図り得るものとすることができるものである 。
【0045】 このように、この考案によれば、家具等の本体側板と扉とに取付けられるそれ ぞれの取付部材を二つのリンク部材で連結して構成したリンク機構で連結した家 具用蝶番において、扉の取付時には弾撥付勢する力がかからないようにすると共 に、扉取付後に極めて容易に弾撥付勢状態を現出するようにして取付け作業の作 業性に優れたものとし、しかも、最も優れていることは、小型化をも容易に図っ た上で、扉のかぶせ代を大きく取れるため重厚扉であっても十分に対応すること ができるなどの実用上優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の第1実施例における扉を閉じた状態
の断面図である。
【図2】この考案の第1実施例における扉を完全に開い
た状態の断面図である。
【図3】この考案の第2実施例における扉を閉じた状態
の断面図である。
【図4】この考案の第3実施例における扉を閉じた状態
の断面図である。
【図5】扉取付部材の取付状態の正面図である。
【図6】扉取付部材の取付状態の平断面図である。
【図7】扉取付部材の取付状態の側断面図である。
【符号の説明】
1 側板取付部材 1a 中フレーム 1b
掛止凹部 2 座金 2a 掛止凸部 2b
掛止角部 2c 掛止レバー 2d 板バネ 3 扉取付部材 3a 扉取付部材本体 3b
フランジ 3c フランジ仮固定板 3d 隙間 3e
フランジ固定取付枠 3f 係合切欠 3g 係合突起 4 第1リンク部材 5 第2リンク部材 6 軸 7 軸 8
軸 9 軸 10 板バネ 11
掛止部 12 調節ネジ 13 フレーム本体 14
係合切欠 15 脱落防止溝 16 取付けネジ 21 競上り部 31 軸 D 扉 S 側板

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 家具等の本体側板に取付けられる側板取
    付部材と、扉に取付けられる扉取付部材とを二つのリン
    ク部材で連結し、この二つのリンク部材は、前記側板取
    付部材のフレームと扉取付部材とにそれぞれ揺動自在に
    軸支されると共に、二つのリンク部材による扉の揺動の
    瞬間揺動中心群に対し、外側のリンク部材を第1リンク
    部材、内側のリンク部材を第2リンク部材として形成
    し、これらの二つのリンク部材と前記各取付部材とによ
    るリンク構造によって扉を揺動自在に取付ける家具用蝶
    番において、前記側板取付部材に一端を取付けると共
    に、第1リンク部材における扉取付部材への軸支部分に
    他端が取外し可能に掛止めされて第1リンク部材を覆う
    ように配した板バネを設け、この板バネの弾撥力により
    第1リンク部材を、前記側板取付部材の取付部分を揺動
    中心として第2リンク部材側に揺動させるように押圧す
    べく形成したことを特徴とする家具用蝶番。
  2. 【請求項2】 側板取付部材は、家具等の本体側板に固
    定される座金と、この座金に取付けられるフレームとか
    らなり、その取付手段は、座金には、鋭角に突出してい
    る掛止凸部をリンク部材の軸支部分側に形成すると共
    に、その反対側に、掛止角部を形成し、フレームには、
    前記掛止凸部に対応する位置にこの掛止凸部が掛止めさ
    れる掛止凹部を形成すると共に、その反対側には、前記
    掛止角部に掛けはずし可能に揺動する掛止レバーを軸支
    した請求項1記載の家具用蝶番。
  3. 【請求項3】 家具等の本体側板に取付けられる側板取
    付部材と、扉に取付けられる扉取付部材とを二つのリン
    ク部材で連結し、この二つのリンク部材は、前記側板取
    付部材のフレームと扉取付部材とにそれぞれ揺動自在に
    軸支されると共に、二つのリンク部材による扉の揺動の
    瞬間揺動中心群に対し、外側のリンク部材を第1リンク
    部材、内側のリンク部材を第2リンク部材として形成
    し、これらの二つのリンク部材と前記各取付部材とによ
    るリンク構造によって扉を揺動自在に取付ける家具用蝶
    番において、扉取付部材は、扉に取付ける際に埋め込み
    且つ二つのリンク部材を軸支して内包するカップ状の扉
    取付部材本体を形成し、この扉取付部材本体には扉に固
    定可能なフランジを形成し、更に、扉における扉取付部
    材本体が埋め込まれる周囲に固定されて前記フランジを
    挿入し得る隙間を扉との間に形成したフランジ固定板を
    付設したことを特徴とする家具用蝶番。
JP9540991U 1991-10-24 1991-10-24 家具用蝶番 Withdrawn JPH0682345U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015526617A (ja) * 2012-07-24 2015-09-10 ブレーズ ジョイナリー リミテッド ドアヒンジ

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JP2015526617A (ja) * 2012-07-24 2015-09-10 ブレーズ ジョイナリー リミテッド ドアヒンジ

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