JPH0682096A - 給湯器付自動風呂装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 一般給湯動作とぬるめ動作の併用、一般給湯
動作と足し湯動作の併用、一般給湯動作と自動湯張り動
作の併用、追い焚き動作と足し湯動作の併用、ぬるめ動
作と足し湯動作の併用、以上全ての併用使用が可能な給
湯器付自動風呂装置の提供を目的とする。 【構成】 市水からの入水を加熱する給湯熱交換器を配
した主水路と、給湯熱交換器より上流側の主水路から分
岐したぬるめ回路と、熱交換器より下流側の主水路から
分岐した浴槽落とし込み回路と、ぬるめ回路と浴槽落と
し込み回路を接続する混合弁と、浴槽落とし込み回路と
ぬるめ回路とに接続された浴槽湯水を追い焚き加熱する
ための追い焚き回路と、追い焚き回路とぬるめ回路とを
接続する三方弁とを備えた給湯器付自動風呂装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】浴槽湯水を追い焚き加熱する機能
と、浴槽に市水からの入水を一定水量落とし込むぬるめ
機能と、浴槽に一定水量の湯水を落とし込む足し湯機能
と、設定水位まで湯水を落とし込む自動湯張り機能とを
備えた給湯器付自動風呂装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、価値観の多様化、生活様式の多様
化等により、台所等への一般給湯動作の他に、浴槽装置
にも多様な機能が求められている。例えば設定水位まで
自動的に湯水を落とし込む自動湯張り機能、浴槽湯水を
好みの温度まで焚き上げる追い焚き機能、市水からの入
水を一定容量浴槽に落とし込んで浴槽湯水温度を低下さ
せるぬるめ機能、加熱された湯水を一定容量浴槽に落と
し込む足し湯機能等がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記機
能を具備する自動風呂装置においては、２つの機能を同
時に満足させる点で使用者の利便性を低下させていたの
である。つまり、台所等の他栓への一般給湯使用とぬる
め機能、一般給湯使用と足し湯機能、一般給湯使用と自
動湯張り機能、追い焚き機能と足し湯機能、ぬるめ機能
と足し湯機能、以上における２つの機能の組合せ全てに
おいて、２つの機能を同時に満足させる給湯器付自動風
呂装置は従来にはなかった。

【０００４】そこで本発明においては、上記２つの機能
の組合せを全て同時に満足させる給湯器付自動風呂装置
の提供を目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、市水からの入水を加熱する給湯熱交換器を
配した主水路と、給湯熱交換器より上流側の主水路から
分岐したぬるめ回路と、熱交換器より下流側の主水路か
ら分岐した浴槽落とし込み回路と、ぬるめ回路と浴槽落
とし込み回路を接続する混合弁と、浴槽落とし込み回路
とぬるめ回路とに接続された浴槽湯水を追い焚き加熱す
るための追い焚き回路と、追い焚き回路とぬるめ回路と
を接続する三方弁とを備えたことを第１の特徴とし、ぬ
るめ回路及び浴槽落とし込み回路における混合弁より下
流側には開閉式の電磁弁と水量センサとを備えたことを
第２の特徴としている。

【０００６】

【作用】本発明においては、主水路よりぬるめ回路と浴
槽落とし込み回路とを分岐するので、ぬるめ回路はぬる
め動作に使用可能となり、浴槽落とし込み回路は自動湯
張り動作と足し湯動作に使用可能となり、よって給湯動
作とぬるめ動作の併用使用、給湯動作と自動湯張り動作
の併用使用、給湯動作と足し湯動作の併用使用、足し湯
動作とぬるめ動作の併用使用がそれぞれ可能となる。

【０００７】また、追い焚き動作時に、浴槽落とし込み
回路に設けた開閉式の電磁弁を開とすれば、追い焚き動
作と足し湯動作の併用使用が可能となる。

【０００８】

【実施例】図１は本発明の給湯器付自動風呂装置の構成
を示す図である。市水からの入水は主水路１を挿通し、
主水路１には上流側より、熱交換器４を流れる水量を検
知する水量センサ２、市水からの入水温を検知するサー
ミスタ３、市水からの入水を加熱する熱交換器４、熱交
換器４により加熱された湯水温度を検知するサーミスタ
５が順に配されている。

【０００９】水量センサ２より上流側の主水路１より熱
交換器４を迂回してバイパス路１１が分岐され、バイパ
ス路１１は末端においてサーミスタ５より下流側に配さ
れた混合弁６と接続され、混合弁６の開度を可変するこ
とにより、市水からの入水と熱交換器４により加熱され
た湯水とを混合し、台所等の一般給湯他栓使用温度を制
御している。

【００１０】７は混合弁６により混合された湯水温度を
検知するサーミスタであり、サーミスタ７より下流側に
は主水路１の流水を検知する水流スイッチ８を設け、水
流スイッチがＯＮとなると比例弁１０をＯＮとしてバー
ナ９を燃焼させ、熱交換器４を加熱している。

【００１１】主水路１においては、前述のバイパス路１
１より上流側にてぬるめ回路１２を分岐しており、また
サーミスタ５より下流側でかつ混合弁６より上流側の分
岐点より浴槽落とし込み回路１７を分岐している。

【００１２】ぬるめ回路１２は、上流側より開閉式の電
磁弁１３、ぬるめ回路１２を流れる水量を検知する水量
センサ１４、ホッパー１５、ぬるめ回路１２と追い焚き
回路２３とを接続する三方弁１６とが順に配されてい
る。尚、三方弁１６は図１中に示す如く、Ａ方向とＢ方
向とＣ方向とに切替え可能としている。

【００１３】浴槽落とし込み回路１７は、上流側より、
ぬるめ回路１２と浴槽落とし込み回路１７とを接続する
混合弁１８、混合弁１８の開度を可変することにより得
られる出湯温度を検知するサーミスタ１９、開閉式の電
磁弁２０、浴槽落とし込み回路１７を流れる水量を検知
する水量センサ２１、ホッパー２２とが順に配され、浴
槽落とし込み回路１７の末端において追い焚き回路２３
と接続されている。

【００１４】浴槽２９に接続され、浴槽湯水を追い焚き
する追い焚き回路２３には、上流側より、浴槽水位を検
出する水位センサ２４、ぬるめ回路１２と追い焚き回路
２３とを接続する三方弁１６、浴槽湯水を循環させるポ
ンプ２５、浴槽湯水温度を検出するサーミスタ２６、追
い焚き回路２３内の水流を検知する水流スイッチ２７、
浴槽湯水を加熱する熱交換器２８とが順に配されてい
る。

【００１５】熱交換器２８の加熱はバーナ３０によって
なされ、バーナ３０へのガス量はガス電磁弁３１を開と
して（ＯＮとして）得ている。

【００１６】３２は前述の比例弁等の制御器を制御する
コントローラであり、図中に示される一点鎖線により制
御器と接続されている。

【００１７】３３は浴槽等に設置された器具操作用のリ
モコンであり、リモコン３３内にはぬるめスイッチ３
４、足し湯スイッチ３５、追い焚きスイッチ３６、自動
湯張りスイッチ３７がそれぞれ配されている。

【００１８】図２は、台所等の一般給湯他栓使用時のシ
ーケンスを示したものである。ステップ１において、水
流スイッチ８がＯＮしているか否かを判定し、水流スイ
ッチ８がＯＮしてなければ一般給湯他栓使用がないもの
とみなし、比例弁１０をＯＮとせず、水流スイッチ８が
ＯＮであれば、一般給湯他栓使用有りとみなし、比例弁
１０をＯＮとして比例弁の開度を制御してガス量を制御
すると共に混合弁６の開度を制御して出湯温度を一般給
湯他栓使用設定温度に制御する（Ｓ２）。

【００１９】ステップ３では水流スイッチ８がＯＦＦし
ているか否かを判定し、水流スイッチ８がＯＦＦしてな
ければ一般給湯動作を継続するが、水流スイッチ８がＯ
ＦＦしていれば比例弁１０をＯＦＦとして一般給湯動作
を終了する（Ｓ４）。

【００２０】図３は、ぬるめ動作を表すシーケンス図で
ある。ぬるめスイッチ３４をＯＮとすると（Ｓ１１）、
電磁弁２０を閉とし、電磁弁１３を開とし、三方弁１６
をＡ方向とし（Ｓ１２）、水量センサ１４による浴槽２
９へ落とし込まれるぬるめ流量の積算計測を開始する
（Ｓ１３）。ステップ１４では、浴槽２９へ落とし込ま
れる積算流量Ｑ1 が１０リットル以上か否かを判定し
（ここで１０リットルとは一例であり、必ずしも１０リ
ットルに限定する必要はない）、積算流量Ｑ1 が１０リ
ットルとなれば電磁弁１３を閉としてぬるめ動作を終了
する（Ｓ１５）。

【００２１】図４は、足し湯動作を表すシーケンス図で
ある。足し湯スイッチ３５をＯＮすると（Ｓ２１）、電
磁弁１３を閉とし、電磁弁２０を開とし、三方弁１６を
Ａ方向とし、比例弁１０をＯＮとしてガス量を制御し、
混合弁１８の開度を制御して足し湯に要する温度を制御
する（Ｓ２２）。ステップ２３では水量センサ２１によ
る浴槽２９へ落とし込まれる足し湯流量の積算計測を開
始する。ステップ２４では、浴槽２９へ落とし込まれる
積算流量Ｑ2 が１０リットル以上か否かを判定し（ここ
で１０リットルとは一例であり、必ずしも１０リットル
に限定する必要はない）、積算流量Ｑ2 が１０リットル
となれば、電磁弁２０を閉とし、比例弁１０をＯＦＦと
して足し湯動作を終了する（Ｓ２５）。

【００２２】図５は、追い焚き動作を表すシーケンス図
である。追い焚きスイッチ３６をＯＮとすると（Ｓ３
１）、ポンプ２５をＯＮとし（Ｓ３２）、水流スイッチ
２７がＯＮとなるか否かを判定し（Ｓ３３）、水流スイ
ッチ２７がＯＮしなければ浴槽２９内に湯水が存在しな
いとみなし、ポンプ２５をＯＦＦとして終了する（Ｓ３
７）。

【００２３】ステップ３３で水流スイッチ２７がＯＮす
ると浴槽２９内に湯水が存在するとみなし、三方弁１６
をＣ方向とし、電磁弁２０を閉とし、ガス電磁弁３１を
ＯＮとし（Ｓ３４）、浴槽湯温Ｔが設定温度ＴS 以上と
なったか否かを判定し（Ｓ３５）、浴槽湯温Ｔが設定温
度ＴS となれば、ガス電磁弁３１をＯＦＦとし、ポンプ
２５をＯＦＦとして追い焚き動作を終了する（Ｓ３
６）。

【００２４】図６は自動湯張り動作を表すシーケンス図
である。自動湯張りスイッチ３７をＯＮとすると（Ｓ４
１）、前述の足し湯シーケンスにおけるステップ２２と
同じ内容のステップ４２を行い、次に水位センサ２４の
検出値が浴槽設定水位となったか否かを判定し（Ｓ４
３）、浴槽設定水位となれば比例弁１０をＯＦＦとし、
電磁弁２０を閉として自動湯張り動作を終了する（Ｓ４
４）。

【００２５】図７は、図２における一般給湯他栓使用時
に使用される流路を表したもので、黒く塗りつぶした部
分を使用される流路である。

【００２６】図８は、図３におけるぬるめ動作時に使用
される流路を表したもので、黒く塗りつぶした部分が使
用される流路である。

【００２７】図９は、図４の足し湯動作時及び図６の自
動湯張り動作時に使用される流路を表したもので、黒く
塗りつぶした部分が使用される流路である。

【００２８】図１０は、図５の追い焚き動作時に使用さ
れる流路を表したもので、黒く塗りつぶした部分が使用
される流路である。

【００２９】要するに、図７、図８より明らかなよう
に、ぬるめ回路１２は主水路１から分離し、熱交換器４
により加熱された湯水が主水路１と浴槽落とし込み回路
１７とによりぬるめ回路１２に侵入することはないの
で、一般給湯動作において好みの湯温を得つつぬるめ動
作も併用可能となる。

【００３０】また、図７、図９より明らかなように、電
磁弁１３を閉とし、ぬるめ回路１２の水と熱交換器４に
より加熱された湯水を混合弁１８の開度を可変して足し
湯あるいは自動湯張りに要する湯温を得つつ一般給湯に
おける好みの湯温を得ることができる。よって一般給湯
動作と足し湯動作が併用可能となり、また一般給湯動作
と自動湯張り動作が併用可能となる。

【００３１】また、図９、図１０より明らかなように、
追い焚き動作時に電磁弁２０を開とすると追い焚き動作
と足し湯動作の併用が可能となる。

【００３２】また、図３、図４、図８、図９から明らか
なように、ぬるめ動作時及び足し湯動作時は三方弁１６
の方向はＡ方向であるので、ぬるめ動作時の水は三方弁
１６の上流側の追い焚き回路２３より浴槽２９へ落とし
込まれ、足し湯動作時の湯水は三方弁１６の下流側の追
い焚き回路２３より浴槽２９へ落とし込まれるので、ぬ
るめ動作及び足し湯動作が併用可能となる。

【００３３】

【発明の効果】本発明は上記構成としたので、一般給湯
動作とぬるめ動作の併用使用、一般給湯動作と足し湯動
作の併用使用、一般給湯動作と自動湯張り動作の併用使
用、追い焚き動作と足し湯動作の併用使用、ぬるめ動作
と足し湯動作の併用使用の全ての組合せにおいて同時併
用使用が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の給湯器付自動風呂装置の構成図であ
る。

【図２】一般給湯動作時のシーケンス図である。

【図３】ぬるめ動作時のシーケンス図である。

【図４】足し湯動作時のシーケンス図である。

【図５】追い焚き動作時のシーケンス図である。

【図６】自動湯張り動作時のシーケンス図である。

【図７】一般給湯動作時の給湯状態を示す説明図であ
る。

【図８】ぬるめ動作時の給湯状態を示す説明図である。

【図９】足し湯動作時及び自動湯張り時の給湯状態を示
す説明図である。

【図１０】追い焚き動作時の使用説明図である。

【符号の説明】

１ 主水路 ４ 熱交換器 １２ ぬるめ回路 １３ 電磁弁 １４ 水量センサ １６ 三方弁 １７ 浴槽落とし込み回路 １８ 混合弁 ２０ 電磁弁 ２１ 水量センサ ２３ 追い焚き回路

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 市水からの入水を加熱する給湯熱交換器
   を配した主水路と、給湯熱交換器より上流側の主水路か
   ら分岐したぬるめ回路と、熱交換器より下流側の主水路
   から分岐した浴槽落とし込み回路と、ぬるめ回路と浴槽
   落とし込み回路を接続する混合弁と、浴槽落とし込み回
   路とぬるめ回路とに接続された浴槽湯水を追い焚き加熱
   するための追い焚き回路と、追い焚き回路とぬるめ回路
   とを接続する三方弁とを備えたことを特徴とする給湯器
   付自動風呂装置。
2. 【請求項２】 ぬるめ回路及び浴槽落とし込み回路にお
   ける混合弁より下流側には開閉式の電磁弁と水量センサ
   とを備えたことを特徴とする特許請求の範囲第１項に記
   載の給湯器付自動風呂装置。