JP2002168516A

JP2002168516A - 給湯風呂装置

Info

Publication number: JP2002168516A
Application number: JP2000368054A
Authority: JP
Inventors: Takao Tanaka; 崇夫田中; Hiroyuki Funabashi; 裕之舩橋
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 2000-12-04
Filing date: 2000-12-04
Publication date: 2002-06-14

Abstract

(57)【要約】【課題】１缶２水式熱交換器の制御装置において風呂
注湯運転時には給湯側回路からの湯は風呂往き管と風呂
戻り管に別れ、風呂往き管側の湯は追焚用熱交換器で加
熱され高温となり浴槽の湯温が風呂設定温度を越える課
題を有していた。【解決手段】追焚用熱交換器１７を通過後の風呂往き
管１８に風呂往き温度センサ２２を設け、風呂注湯運転
時に風呂往き温度センサで温度が検出される湯と、風呂
戻り管１５側の給湯出湯温度センサ８によって温度が検
出される湯が混ざり合った浴槽の湯が風呂設定温度とな
るように加熱量を制御する制御手段２８を備えたもの
で、追焚用熱交換器からの高温の湯が浴槽内に流れ込
み、浴槽内の湯温が風呂設定温度を越えるのを防止す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、給湯と追焚がで
き、かつ同一加熱器で加熱される１缶２水式熱交換器を
有する給湯風呂装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来この種の給湯風呂装置は、図２に示
すような構成になっている。すなわち、遠隔操作用リモ
コン９で風呂湯の設定温度を入力し、風呂自動注湯運転
信号を入力すると、、注湯弁２１が開いて給湯回路から
風呂回路へ通水するため、流量センサ２が通水を検知し
た後、燃焼用のファン３が回転し、ガス元電磁弁４、ガ
ス比例弁５が開き、燃焼用空気とガスが供給されたバー
ナ６に点火プラグ２６により着火し、１缶２水式熱交換
器の給湯用熱交換器７と追焚用熱交換器１７がバーナ６
に加熱され、風呂注湯運転を開始する。この時、給湯回
路内の給湯用熱交換器７で加熱された湯は、給湯出湯温
度センサ８により検出された温度が遠隔操作用リモコン
９に入力され風呂設定温度になるようにガス比例弁５の
開き度合いを制御する。このようにして温度が制御され
た湯は、給湯回路から注湯弁２１を通過後、二手に別れ
風呂回路を構成する風呂戻り管１５側と追焚用熱交換器
１７を経て風呂往き管１８側の双方から浴槽１３へ注湯
される。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来の
１缶２水式熱交換器を有する給湯風呂装置では、風呂注
湯運転時に、給湯用熱交換器７を通過した湯は、注湯弁
２１を通過後、追焚用熱交換器１７を経て風呂往き管１
８と風呂戻り管１５に別れてそれぞれの管から浴槽１３
に注湯される。そのために、風呂往き管１８側の湯は、
追焚用熱交換器１７を通過するため再び加熱され高温と
なって浴槽１３に入り、浴槽１３の湯温が遠隔操作用リ
モコン９で設定した風呂設定温度を越えてしまうという
課題を有していた。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、追焚用熱交換器を通過後の風呂往き管に風
呂往き温度センサを設け、風呂注湯運転時に、追焚用熱
交換器を通過し風呂往き温度センサによって温度が検出
される湯と風呂戻り管側の給湯出湯温度センサによって
温度が検出される湯が混ざり合った浴槽の湯の温度が風
呂設定温度となるように、加熱器の加熱量を制御する制
御手段を備えたものである。また、給湯用熱交換器の入
口側にある入水温度センサにより検出される水温が高い
場合や、風呂往き管の異物詰りなどで風呂往き管を流れ
る水量が少ない場合などで浴槽の湯温が風呂設定温度以
上になってしまうような場合は、加熱器の加熱を停止、
または、注湯弁を閉じて浴槽へのお湯張りを停止する制
御手段も備えている。

【０００５】上記発明によれば、風呂注湯運転時に、追
焚用熱交換器を通過し風呂往き温度センサによって温度
が検出された湯と風呂戻り管側の給湯出湯温度センサに
よって温度が検出される湯が混ざり合った浴槽の湯の温
度が風呂設定温度となるように湯温を制御し、風呂設定
温度を越えてしまう場合は加熱を停止、または、注湯弁
を閉じて浴槽へのお湯張りを停止する制御を行い、追焚
用熱交換器からの高温の湯により浴槽内の湯の温度が風
呂設定温度を越えることを防止するよう制御することが
できる。

【０００６】

【発明の実施の形態】本発明の請求項１記載の発明は、
加熱器と、前記加熱器に加熱される併設した給湯用熱交
換器および追焚用熱交換器からなる１缶２水式熱交換器
と、前記追焚用熱交換器の入れ口側と出口側とにそれぞ
れ配管し、かつ浴槽に連通して風呂回路を構成する風呂
戻り管および風呂往き管と、前記給湯用熱交換器の給湯
回路から前記風呂戻り管へ通水する注湯弁とを備え、前
記給湯用熱交換器で加熱された湯が注湯弁から風呂回路
に入って二手に別れ、風呂戻り管と前記追焚用熱交換器
を経て風呂往き管の双方から浴槽へ流れ込む風呂注湯運
転時、追焚用熱交換器を通過し風呂往き温度センサによ
り湯温を検出された湯と、給湯出湯温度センサにより湯
温を検出された風呂戻り管側の湯とが混ざりあった浴槽
の湯が、風呂設定温度となるように湯温を制御する制御
手段を設けたことにより、追焚用熱交換器からの高温の
湯により浴槽内の湯温が高温にならないよう制御するこ
とができるという作用を有する。

【０００７】請求項２記載の発明は、風呂注湯運転時、
風呂戻り管側の湯温が所定温度範囲内になるように、湯
温制御を制限する制御手段を備えたものであり、風呂注
湯運転時に浴槽へ入る風呂往き管側の湯温が、高温にな
らないよう風呂戻り管側の湯の温度を所定温度範囲内に
なるように制限した制御をするため、追焚用熱交換器か
らの高温の湯が浴槽内に流れ込むことのないよう制御す
ることができるという作用を有する。

【０００８】請求項３記載の発明は、風呂注湯運転して
いる時、給湯用熱交換器の入水側に設けた入水温度セン
サにより温度が検出された水が、設定温度に対して所定
温度以上高い場合、追焚用熱交換器を通過し風呂往き温
度センサによって温度が検出された湯と風呂戻り管側の
湯が混ざり合った浴槽の湯の温度が風呂設定温度を越え
てしまうため、加熱器の加熱を停止する制御手段を備え
たものであり、風呂注湯運転時に、夏場などの水温が高
い場合でも、給湯用熱交換器の入水側に設けた入水温度
センサーにより検出された水の温度が高い場合に加熱器
の加熱を停止する制御を行うため、追焚用熱交換器から
の高温の湯により浴槽内の湯温が高温にならないよう制
御することができるという作用を有する。

【０００９】請求項４記載の発明は、風呂注湯運転して
いる時、加熱器の加熱量が最小となっても追焚用熱交換
器を通過し風呂往き温度センサによって温度が検出され
た湯と風呂戻り管側の湯が混ざり合った浴槽内の湯の温
度が風呂設定温度以上になってしまう場合、加熱を停止
する制御手段を備えたものであり、風呂注湯運転時に、
水圧の低い地域などで、浴槽への注湯流量が少なく浴槽
内の湯温が風呂設定温度以上になってしまう場合でも、
加熱量が最小で下げられない場合は加熱を停止する制御
を行うため、高温の湯が浴槽内に流れ込むことがなく、
浴槽内の湯温が風呂設定温度以上にならないよう制御す
ることができるという作用を有する。

【００１０】請求項５記載の発明は、風呂注湯運転して
いる時、追焚用熱交換器を通過し風呂往き温度センサに
よって温度が検出された湯が所定温度以上になった場
合、加熱を停止する制御手段を備えたものであり、風呂
注湯運転時に、風呂戻り管に異物詰りなどがあり湯温が
高すぎてしまう場合でも、風呂往き温度センサにより検
出された湯温が高い場合に加熱器の加熱を停止する制御
を行うため、追焚用熱交換器からの高温の湯により浴槽
内の湯温が風呂設定温度を越えないよう制御することが
できるという作用を有する。

【００１１】請求項６記載の発明は、風呂注湯運転して
いる時、追焚用熱交換器を通過し風呂往き温度センサに
よって温度が検出された湯が所定温度以上になった場
合、注湯弁を閉じて一旦浴槽への注湯を中止し、再度一
定時間後に注湯弁を開けて浴槽への注湯を再開し、前記
注湯弁の開閉を所定回数繰り返した場合は、異常である
と判断し、浴槽への注湯を停止する制御手段を備えたも
のであり、風呂注湯運転時に、風呂往き管に異物詰りな
どがあり湯温が高すぎてしまう場合は、所定回数以内ま
では、注湯弁を閉じて、追焚用熱交換器からの高温の湯
により浴槽内の湯温が風呂設定温度を越えないようにで
きるという作用を有し、また、異物詰りで即異物が管内
から抜ける場合も考慮し、所定回数までは再度、注湯弁
を開けて正常動作へ自動復帰できるようにして使い勝手
を保つことができるという作用も有する。

【００１２】

【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
説明する。なお、従来の技術と同一構成および作用効果
を奏する部分には同一符号を付して説明する。

【００１３】（実施例１）図１は本発明の実施例１によ
る給湯風呂装置の構成図である。１は風呂給湯機本体、
２は給湯用熱交換器７の入水側の配管に設けた流量セン
サ、６は加熱器として熱源のガスを燃焼させるバーナ
で、併設した給湯用熱交換器７と追炊用熱交換器１７と
からなる１缶２水式熱交換器を加熱する。３はバーナ６
の燃焼用空気と排気ガスとの給排気を行うファン、４は
バーナ６のガス元電磁弁、５は弁の開き度合いを変えて
送るガス量を調節してバーナ６の燃焼量を調節するガス
比例弁、１０は給湯用熱交換器７の入水側の配管に設け
た入水温度センサ、１１は給湯用熱交換器７の出湯側で
ある給湯回路の配管に設けた熱交温度センサで、同じく
１２は水量比例弁で、１４は水量制御弁で、８は給湯出
湯温度センサで、２０は他栓スイッチである。

【００１４】１５は一端を浴槽１３に、他端を追炊用熱
交換器１７の入れ口側にそれぞれ接続した風呂戻り管
で、１８は一端を浴槽１３に、他端を追炊用熱交換器１
７の出口側にそれぞれ接続した風呂往き管で、これらは
風呂回路を構成している。２１は給湯用熱交換器７の給
湯回路を風呂戻り管１５に接続する注湯弁、１６は風呂
戻り管１５に設けた風呂ポンプで、追炊き時に浴槽湯を
風呂回路に循環させ追炊用熱交換器１７で加熱する。２
２は風呂往き管１８に設けた風呂往き温度センサ、１９
は風呂ポンプ１６の下流で風呂戻り管１５に設けたフロ
ースイッチ、２３は風呂戻り管１５に設けた風呂戻り温
度センサ、２４はバーナ６に送るガスの切替電磁弁、２
５はバーナ６のフレームロッドで、２６は点火プラグで
ある。

【００１５】９は風呂給湯機本体１の遠隔操作用リモコ
ンで、風呂給湯機本体１内の電装ユニット２７内の制御
手段２８を介して各センサからの信号を受信し、そして
ファン３、ガス元電磁弁４、ガス比例弁５、注湯弁２１
等を目的に応じて開閉制御して、通常の給湯および風呂
注湯の運転を行う。

【００１６】制御手段２８は、マイクロコンピュータで
構成され、前記給湯用熱交換器７で熱せられた湯が給湯
回路から注湯弁２１を通過し風呂回路に入って二手に別
れ、風呂戻り管１５と前記追焚用熱交換器１７を経て風
呂往き管１８の双方から浴槽１３へ流れ込む風呂注湯運
転時、追焚用熱交換器１７を通過し風呂往き温度センサ
２２により湯温を検出された湯と、給湯出湯温度センサ
８により湯温を検出された風呂戻り管１５側の湯とが混
ざりあった浴槽１３の湯が、遠隔操作用リモコン９で設
定した風呂設定温度となるように風呂往き温度センサ２
２、給湯出湯温度センサ８よりの湯温信号を受信して演
算し、ファン３の回転とガス比例弁５の開き度合いによ
りバーナ６の燃焼量を制御して湯温を制御するものであ
る。

【００１７】上記実施例において、遠隔操作用リモコン
９で風呂設定温度と風呂自動注湯運転信号を入力する
と、注湯弁２１が開いて給湯回路から風呂回路へ注湯す
るため、流量センサ２が通水を検知した後、ファン３を
回転し、ガス元電磁弁４、ガス比例弁５を開き、バーナ
６に着火し風呂注湯運転を開始する。この時、給湯回路
内の給湯用熱交換器７で加熱された湯は、給湯出湯温度
センサ８により湯温が検出され、そして注湯弁２１を通
過後、二手に別れ風呂戻り管１５側と追炊用熱交換器１
７を経て風呂往き管１８側の双方から浴槽１３へ流れ込
むのである。

【００１８】すなわち、風呂往き管１８側の湯は、追焚
用熱交換器１７を通過して再び加熱された湯が風呂往き
温度センサ２２により風呂往き管側湯温度ＴＦＩが検出
されて風呂往き管１８側を流れ、風呂戻り管側湯温度Ｔ
ＦＭの湯は風呂戻り管１５側に流れて双方が浴槽１３に
入る。そして、制御手段２８は、浴槽１３内の湯の温度
ＴＹが、前記遠隔操作用リモコン９から入力された風呂
設定温度ＴＳになるように、風呂戻り管１５側に流れる
風呂戻り管側湯温度ＴＦＭを次の演算により求める温度
にバーナ６の燃焼量を制御する。

【００１９】つまり、風呂往き管側湯流量ＦＩＦと風呂
戻り管側湯流量ＦＭＦの割合と、風呂往き管側湯温度Ｔ
ＦＩ、風呂戻り管側湯温度ＴＦＭより、浴槽１３内の湯
の温度を計算し、浴槽の湯の温度ＴＹ＝風呂設定温度Ｔ
Ｓになるように、浴槽１３へのお湯張り湯温を制御す
る。浴槽１３の湯温ＴＹは、次の（数１）に示す数式
（１）で求める。

【００２０】但し、ａ：風呂往き管１８側の流量割合
で、風呂往き管側湯流量ＦＩＦと風呂戻り管側湯流量Ｆ
ＭＦを加算した値で風呂往き管側湯流量ＦＩＦを除算し
て求めるが、測定した固定値とする。また（１−ａ）：
風呂戻り管１５側の流量割合である。

【００２１】

【数１】

【００２２】次に上記の（数１）に示す数式（１）で、
浴槽１３の湯温ＴＹ＝風呂設定温度ＴＳとなる風呂往き
管側湯温度ＴＦＩ、風呂戻り管側湯温度ＴＦＭに制御す
る。すなわち、ＴＹ＝ＴＳとすると、次の（数２）に示
す数式（２）で求められる

【００２３】

【数２】

【００２４】よって、風呂戻り管側湯温度ＴＦＭを、風
呂往き管側湯温度ＴＦＩより計算した（数２）で示す数
式（２）の値になるように制御する。つまり、風呂往き
温度センサ２２により検出する風呂往き管側湯温度ＴＦ
Ｉが上昇すれば、給湯出湯温度センサ８により検出する
風呂戻り管側湯温度ＴＦＭを下げるようにガス比例弁５
の開き度合を狭くしてバーナ６の燃焼量を下げ、風呂往
き温度センサ２２により検出する風呂往き管側湯温度Ｔ
ＦＩが下がれば給湯出湯温度センサ８により検出する風
呂戻り管側湯温度ＴＦＭを上昇するようにガス比例弁５
の開き度合を拡げてバーナ６の燃焼量を上げる制御を行
う。

【００２５】以上のように風呂戻り管１５側の湯温を制
御すると、浴槽１３の湯温が風呂設定温度となるように
制御することができ、適切に注湯できる。

【００２６】（実施例２）図１は本発明の実施例２にお
ける給湯風呂装置の構成も示すものである。本実施例
は、風呂注湯運転時、給湯出湯温度センサによって検出
する湯温を制御する実施例１における数式（２）から求
められる風呂戻り管側湯温度ＴＦＭを、遠隔操作用リモ
コンから入力した風呂設定温度ＴＳ以下に制限する制御
手段を、実施例１の発明に付加したものであり、実施例
１の発明と異なる点を中心に説明する。

【００２７】図１において、制御手段２８は、風呂注湯
運転時、風呂戻り管側の風呂戻り管側湯温度が所定温度
範囲内になるように湯温制御を制限するものである。

【００２８】上記実施例において、風呂注湯運転時、給
湯出湯温度センサ８によって検出する湯温を制御する実
施例１の数式（２）から求められる風呂戻り管側湯温度
ＴＦＭを、遠隔操作用リモコン９から入力した風呂設定
温度ＴＳ以下に制限する。従って、前記制限のため、風
呂往き温度センサ２２に異物が付着してしまった場合な
どで、風呂往き管１８側の湯温が正常に検出できない場
合でも、追焚用熱交換器１７からの高温の湯が浴槽１３
内に流れ込むことのないよう制御することが可能にな
り、適切に風呂注湯ができる。

【００２９】（実施例３）図１は本発明の実施例３にお
ける給湯風呂装置の構成も示すものである。本実施例
は、風呂注湯運転時、給湯用熱交換器の入れ口側に設け
た入水温度センサにより検出した水温が、風呂設定温度
に対して所定温度以上高い場合、ガス比例弁とガス元電
磁弁を閉じて燃焼を停止する制御手段を、実施例１の発
明に付加したものであり、実施例１の発明と異なる点を
中心に説明する。

【００３０】図１において、制御手段２８は、給湯用熱
交換器７の入れ口側に設けた入水温度センサ１０により
検出した水温が、風呂設定温度に対して所定温度以上高
い（例えば、風呂設定温度以上、風呂設定温度より５℃
以上低くない）場合、ガス比例弁５とガス元電磁弁４を
閉じてバーナ６の燃焼を停止するものである。

【００３１】上記実施例において、制御手段２８は風呂
注湯運転時、給湯用熱交換器７の入れ口側に設けた入水
温度センサ１０により検出された水温が、風呂設定温度
に対して所定温度以上高い（例えば、風呂設定温度以
上、風呂設定温度より５℃以上低くない）場合、ガス比
例弁５とガス元電磁弁４を閉じてバーナ６の燃焼を停止
する制御をする。従って、この制御のため、高い水温の
水を給湯用熱交換器７で加熱され、更に追焚用熱交換器
１７で加熱された高温の湯が浴槽１３内に流れ込むこと
のないように、入水温度の検出時点ですばやく制御する
ことが可能になり、無駄な加熱がなくり、経済的な風呂
注湯ができる。

【００３２】（実施例４）図１は本発明の実施例４にお
ける給湯風呂装置の構成も示すものである。本実施例
は、風呂注湯運転時、バーナが最小燃焼量でも浴槽の湯
温が風呂設定温度を越えてしまう場合、バーナの燃焼を
停止する制御手段を、実施例１の発明に付加したもので
あり、実施例１の発明と異なる点を中心に説明する。

【００３３】図１において、制御手段２８は、風呂注湯
運転時、バーナ６が最小燃焼量でも浴槽１３の湯温が風
呂設定温度を越えてしまう場合、バーナ６の燃焼を停止
させる制御を行うものである。

【００３４】上記実施例において、制御手段２８は、風
呂注湯運転時において給湯出湯温度センサ８によって検
出する風呂戻り管側湯温度ＴＦＭが、制御する実施例１
の数式（２）から求められる温度を越えていると、給湯
出湯温度サセンサ８により検出する風呂戻り管側湯温度
ＴＦＭを下げるようにガス比例弁５の開き度合を狭くし
てバーナ６の燃焼量を下げる。

【００３５】そして、上記のようにバーナ６の燃焼量が
最小となっても、給湯出湯温度センサ８によって検出す
る風呂戻り管側湯温度ＴＦＭが、制御する実施例１の数
式（２）から求められる温度を越えている場合、浴槽１
３内の湯温が風呂設定温度を越えてしまうため、制御手
段２８はガス比例弁５とガス元電磁弁４を閉じてバーナ
６の燃焼を停止する制御をする。従って、この制御によ
り、高温の湯が浴槽１３内に流れ込むことのないように
制御することができ、適切に風呂注湯ができる。

【００３６】（実施例５）図１は本発明の実施例５にお
ける給湯風呂装置の構成も示すものである。本実施例
は、風呂注湯運転時、追焚用熱交換器を通過し風呂往き
温度センサにより温度を検出された湯が所定温度以上と
なった場合、バーナの燃焼を停止する制御手段を、実施
例１の発明に付加したものであり、実施例１の発明と異
なる点を中心に説明する。

【００３７】図１において、制御手段２８は、風呂注湯
運転時において、追焚用熱交換器１７を通過し風呂往き
温度センサ２２により温度を検出された湯が所定温度以
上となった場合、バーナ６の燃焼を停止する制御を行う
ものである。

【００３８】上記実施例において、制御手段２８は風呂
注湯運転時において、風呂往き温度センサ２２によって
検出する風呂往き管側湯温度ＴＦＩが、所定温度以上
（例えば、風呂設定温度より１０℃以上高い）場合、ガ
ス比例弁５とガス元電磁弁４を閉じてバーナ６の燃焼を
停止する制御をする。従って、この制御により風呂往き
管１８に異物詰りなどで風呂往き管１８側に流れる風呂
往き管側湯流量ＦＩＦが少なくなり、追焚用熱交換器１
７で加熱された湯が高温となってしまった場合でも高温
の湯が浴槽１３内に流れ込むことのないように制御する
ことができ、無駄な加熱がなくり、経済的で且つ適切に
風呂注湯ができる。

【００３９】（実施例６）図１は本発明の実施例６にお
ける給湯風呂装置の構成も示すものである。本実施例
は、風呂注湯運転時、追焚用熱交換器を通過し風呂往き
温度センサによって温度を検出された湯が所定温度以上
となった場合、注湯弁を閉止し、かつ一定時間経過後に
注湯弁を開ける制御手段と、前記注湯弁の開閉動作を所
定回数繰り返した場合に風呂注湯動作を停止させる制御
手段とを、実施例１の発明に付加したものであり、実施
例１の発明と異なる点を中心に説明する。

【００４０】図１において、制御手段２８は、風呂注湯
運転時において、追焚用熱交換器１７を通過し風呂往き
温度センサ２２によって温度を検出された湯が所定温度
以上となった場合に注湯弁２１を閉止し、かつ一定時間
経過後に注湯弁２１を開ける制御と、前記注湯弁２１の
開閉動作を所定回数繰り返した場合に風呂注湯動作を停
止させる制御とを行うものである。

【００４１】上記実施例において、制御手段２８は風呂
注湯運転時、追焚用熱交換器１７を通過し風呂往き温度
センサ２２によって検出された湯温が所定温度以上（例
えば、風呂設定温度より１０℃以上高い湯温）になった
場合、注湯弁２１を閉じて一旦浴槽１３への注湯を止
め、再度一定時間後（例えば２０秒後）に注湯弁２１を
開けて浴槽１３への注湯を再開し、再度、前述した内容
と同様に追焚用熱交換器１７を通過し風呂往き温度セン
サ２２によって検出された湯温が所定温度以上（例え
ば、風呂設定温度より１０℃以上高い湯温）になった場
合、注湯弁２１を閉じて一旦浴槽１３への注湯を止め
る。

【００４２】このように前述した注湯弁２１の「開」
「閉」動作を所定回数（例えば５回）繰り返した場合に
制御手段２８は、異常であると判断して注湯弁２１を閉
じ浴槽１３への注湯を停止する制御を行い、また風呂注
湯運転時に、風呂往き管１８に異物詰りなどがあり湯温
が高すぎてしまう場合は、所定回数以内（例えば５回）
までは、注湯弁２１を閉じて、追焚用熱交換器１７から
の高温の湯により浴槽１３内の湯温が風呂設定温度を越
えないようにでき、更に、風呂往き管１８に一旦異物詰
りしても、即、異物が管内から抜ける場合も考慮し、所
定回数（例えば５回）までは再度、注湯弁２１を開閉し
続けて正常動作に自動復帰できるようにして使い勝手を
保つことができる。

【００４３】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、風呂注湯
運転時に、追焚用熱交換器を通過し風呂往き温度センサ
によって温度が検出される湯と給湯出湯温度センサによ
って温度が検出される風呂戻り管側の湯が混ざり合った
浴槽の湯が風呂設定温度となるように、１管２水式熱交
換器を加熱する加熱量を制御する手段を備えたもので、
追焚用熱交換器からの高温の湯により浴槽内の湯温が高
温にならないよう制御することができ、適切に風呂注湯
できる。

【００４４】請求項２記載の発明によれば、風呂注湯運
転時、風呂戻り管側の湯温が所定温度範囲内になるよう
に湯温制御を制限する制御手段を備えたもので、風呂往
き管側の湯温が正常に検出できない場合でも、追焚用熱
交換器からの高温の湯が浴槽内に流れ込むことのないよ
う制御することが可能になり、適切に風呂注湯ができ
る。

【００４５】請求項３記載の発明は、風呂注湯運転時、
給湯用熱交換器の入れ口側に設けた入水温度センサによ
り検出した水温が、風呂設定温度に対して所定温度以上
高い場合、１管２水式熱交換器の加熱を停止する制御手
段を備えたもので、高い水温の水を給湯用熱交換器で加
熱し、更に追焚用熱交換器で加熱した高温の湯が浴槽内
に流れ込むことのないように、入水温度の検出時点です
ばやく制御することが可能になり、無駄な加熱を無く
し、経済的な風呂注湯ができる。

【００４６】請求項４記載の発明は、風呂注湯運転時、
加熱器が最小加熱量でも浴槽の湯温が風呂設定温度を越
えてしまう場合、加熱器の加熱を停止する制御手段を設
けたもので、高温の湯が浴槽内に流れ込むことのないよ
うに制御することができ、適切に風呂注湯ができる。

【００４７】請求項５記載の発明は、風呂注湯運転時、
追焚用熱交換器を通過し風呂往き温度センサにより温度
を検出された湯が所定温度以上となった場合、加熱器の
加熱を停止する制御手段を設けたもので、風呂往き管内
の異物詰りや低水圧地域などで風呂往き管を流れる湯量
が少なくなり、湯が高温となってしまった場合でも高温
の湯が浴槽内に流れ込むことのないように制御すること
ができ、無駄な加熱を無くし経済的で且つ適切な風呂注
湯ができる。

【００４８】請求項６記載の発明は、風呂注湯運転時、
追焚用熱交換器を通過し風呂往き温度センサによって温
度を検出された湯が所定温度以上となった場合、注湯弁
を閉止し、かつ一定時間経過後に注湯弁を開ける制御
と、前記注湯弁の開閉動作を所定回数繰り返した場合に
風呂注湯動作を停止させる制御とを行う制御手段を設け
たもので、注湯弁の「開」「閉」動作を所定回数繰り返
した場合、異常であると判断して注湯弁を閉じ、また風
呂往き管の異物詰りなどで湯温が高すぎてしまう場合
は、所定回数以内までは、注湯弁を閉じて追焚用熱交換
器からの高温の湯により浴槽内の湯温が風呂設定温度を
越えないようにでき、更に、風呂往き管に一旦異物詰り
しても、即、異物が管内から抜け自動復帰できる場合も
考慮した使い勝手を保つとともに、適切な風呂注湯がで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例１の形態による給湯風呂装置を
示す構成図

【図２】従来の給湯風呂装置を示す構成図

【符号の説明】

２流量センサー４ガス元電磁弁５ガス比例弁６バーナ（加熱器）７給湯用熱交換器８給湯出湯温度センサ９遠隔操作用リモコン１０入水温度センサ１３浴槽１５風呂戻り管１７追焚用熱交換器１８風呂往き管２１注湯弁２２風呂往き温度センサ

フロントページの続きＦターム(参考） 3K005 KA09 3L024 CC05 CC11 DD04 DD05 DD13 DD14 DD17 DD22 DD27 EE03 GG03 GG04 GG05 GG06 GG24 GG28 GG38 HH27

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】加熱器と、前記加熱器に加熱される併設
した給湯用熱交換器および追焚用熱交換器からなる１缶
２水式熱交換器と、前記追焚用熱交換器の入れ口側と出
口側とにそれぞれ配管し、かつ浴槽に連通して風呂回路
を構成する風呂戻り管および風呂往き管と、前記給湯用
熱交換器の給湯回路から前記風呂戻り管へ通水する注湯
弁とを備え、前記給湯用熱交換器で熱せられた湯が注湯
弁から風呂回路に入って二手に別れ、風呂戻り管と前記
追焚用熱交換器を経て風呂往き管の双方から浴槽へ流れ
込む風呂注湯運転時、追焚用熱交換器を通過し風呂往き
温度センサにより湯温を検出された湯と、給湯出湯温度
センサにより湯温を検出された風呂戻り管側の湯とが混
ざりあった浴槽の湯が、風呂設定温度となるように加熱
量を制御する制御手段を設けてなる給湯風呂装置。
【請求項２】風呂注湯運転時、風呂戻り管側の湯温が
所定温度範囲内になるように、湯温制御を制限する制御
手段を備えた請求項１記載の給湯風呂装置。
【請求項３】風呂注湯運転時、給湯用熱交換器の入水
側に設けた入水温度センサにより温度を検出された水
が、風呂設定温度に対して所定温度以上高い場合、加熱
器の加熱を停止する制御手段を設けた請求項１記載の給
湯風呂装置。
【請求項４】風呂注湯運転時、加熱器が最小加熱量で
も浴槽の湯温が風呂設定温度を越えてしまう場合、加熱
器の加熱を停止する制御手段を設けた請求項１記載の給
湯風呂装置。
【請求項５】風呂注湯運転時、追焚用熱交換器を通過
し風呂往き温度センサにより温度を検出された湯が所定
温度以上となった場合、加熱器の加熱を停止する制御手
段を設けた請求項１記載の給湯風呂装置。
【請求項６】風呂注湯運転時、追焚用熱交換器を通過
し風呂往き温度センサによって温度を検出された湯が所
定温度以上となった場合、注湯弁を閉止し、かつ一定時
間経過後に注湯弁を開ける制御手段と、前記注湯弁の開
閉動作を所定回数繰り返した場合に風呂注湯動作を停止
させる制御手段とを備えた請求項１記載の給湯風呂装
置。