JPH0681756A - 内燃機関走行物体のバッテリによる負荷の通電制御装置 - Google Patents

内燃機関走行物体のバッテリによる負荷の通電制御装置

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JPH0681756A
JPH0681756A JP4272218A JP27221892A JPH0681756A JP H0681756 A JPH0681756 A JP H0681756A JP 4272218 A JP4272218 A JP 4272218A JP 27221892 A JP27221892 A JP 27221892A JP H0681756 A JPH0681756 A JP H0681756A
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battery
terminal
engine
electric switch
terminals
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JP4272218A
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Itsuki Ban
五紀 伴
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Secoh Giken Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は自動車のような走行物体に付加載置
して、バッテリの消耗により、エンジン始動が不可能と
なることを防止する装置を得ることが目的である。 【構成】 同じ電圧の第1,第2のバッテリの1つの極
を共通端子とし、他の極を第1,第2の独立端子として
容量のほぼ等しい2個のバッテリを使用する。セルモー
タを駆動する為の手動電気スイッチの開閉を介して、電
磁切換装置を付勢して切換スイッチを作動する。切換ス
イッチの作動により第1のバッテリ若しくは第2のバッ
テリのいづれかよりセルモータを駆動してエンジンを確
実に始動する。切換スイッチの作動部材が、セルモータ
のインダクタンスによる磁気エネルギの火花放電により
焼損することを防止する手段ならびに大電流の切換を確
実に行なう手段が得られる構成となっている。又第1,
第2のバッテリのいづれかより車載負荷の通電が行なわ
れる構成となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンを始動する為
のセルモータが、バッテリの過放電により駆動できなく
なり、自動車若しくは小型の船舶の発進が不可能となる
事故を防止することに利用される。
【従来の技術】従来の技術は手動作業により予備バッテ
リを利用するものがあるが、自動化されたものはない。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】第1の課題 自動車の
バッテリの放電により、残存電気量が無くなり、セルモ
ータを駆動することが不可能となり、発進不能となる事
故が多い。この原因は、バッテリの交換を忘れて長期間
使用することも原因の1つであるが、むしろ最折の交通
事情即ち夜間の渋滞による場合が多い。ルームエアコン
とライトを自動車の停止時に使用するからである。第2
の課題 大電流を切換える電磁切換装置の構成を簡素化
し、又確実に作動せしめる必要があるが、周知の手段が
利用できない問題点がある。又この装置はエンジンルー
ム内に載置されるので小型化し、耐熱性のあるものとす
る必要がある。第3の課題 電磁切換装置はセルモータ
の大きい蓄積電磁エネルギの為にアーク放電が発生して
焼損して実用性が失なわれる問題点がある。
【0003】
【課題を解決するための手段】第1の手段 1つの極を
共通端子とし、他の極が独立して、それぞれ第1,第2
の端子を備えるとともに自動車に載置された第1,第2
のバッテリと、第1,第2の端子のそれぞれに接続した
2個のダイオードを介して第1,第2のバッテリを充電
する自動車のエンジンにより駆動される発電機と、エン
ジンキーをキー孔に挿入して所定角度回転したときに、
第1の電気スイッチが閉じられてそのまま保持され、更
に所定角度回転したときに第1の電気スイッチは閉じら
れたままに保持され、該回転の末期において、第2の電
気スイッチが閉じられ、エンジンキーの駆動回転力を除
去するとスプリングバックして、第1の電気スイッチの
閉じられている所定角度回転した位置に復帰する電気開
閉装置と、第1,第2のバッテリの第1,第2の端子の
それぞれに順方向に接続された第1,第2のダイオード
と、該ダイオードと前記した共通端子と第2の電気スイ
ッチと第1の励磁コイルの直列接続回路と、第2の電気
スイッチの閉成を介する第1の励磁コイルの通電毎に、
第1の端子と第2の端子若しくは第3の端子との接続が
交互に切換られるとともに該切換動作のときに第1,第
2,第3の端子が同時に接続される過程を介して切換動
作が行なわれる電磁切換装置と、上記した第2,第3の
端子をそれぞれ第1,第2のバッテリの第1,第2の端
子に接続する手段と、第2の電気スイッチの閉成を介し
て、セルモータ通電の為の継電器の第2の励磁コイルに
通電して該継電器の電気スイッチを閉成して、電磁切換
装置の第1の端子とバッテリの共通端子との間に挿入さ
れたセルモータに供電してエンジンを始動する第1の電
気回路と、バッテリの共通端子と電磁切換装置の第1の
端子との間に挿入されて車載負荷の通電制御を行なう第
2の電気回路とより構成されたものである。
【0004】第2の手段 第1の手段において、電磁プ
ランジヤ若しくはロータリソレノイドの励磁コイルに1
回の通電が行なわれる毎に360/2n度(nは2以上
の正整数)づつ1方向に回転する円板状の回転カム板
と、該カム板の外周にそって等しいピッチで突出される
とともに外円周方向の巾が所定角度を越える巾のn個の
突出部と、固定された第1の銅板と、1端が基板に固定
された第1,第2の板ばねと、第1,第2の板ばねの遊
端部に固定されるとともに第1の銅板の両側部に空隙を
介して平行に保持された第2,第3の銅板と、回転カム
板の回転に対応して、外周の突出部により第1若しくは
第2の板ばねを交互に押圧するとともに、交互の押圧の
中間帯で第1,第2の板ばねを同時に押圧して第2若し
くは第3の銅板を第1の銅板に圧接導通せしめる装置
と、第1,第2,第3の銅板よりそれぞれ導出された第
1,第2,第3の端子とより構成された電磁切換装置を
具備したことを特徴とするものである。
【0005】
【作用】同じ電圧で容量がほぼ等しい第1,第2のバッ
テリの1つの端子は共通とし、他の端子は独立に設け
る。この2個のバッテリの容量の和は周知の自動車のバ
ッテリの容量と等しいか若しくはそれ以下の容量でよ
い。セルモータを駆動する為に開閉される手動電気スイ
ッチの使用により、第1,第2のバッテリの出力で電磁
切換装置を付勢して切換えスイッチを作動する。該切換
スイッチの作動により第1,第2のバッテリのいずれか
よりセルモータに供電してエンジンの始動を行なう。第
1,第2のバッテリのいずれかによりヘッドライトその
他の車載電気負荷の通電を行なう。走行中には第1,第
2のバッテリは充電されているのでエンジンの始動が不
可能となる事故を防止する作用がある。従って第1の課
題を解決する作用がある。
【0006】大電流を必要とするセルモータ駆動初期に
電磁切換装置が切換られるので、セルモータの蓄積磁気
エネルギの放出が行なわれて切換部材に火花放電が発生
して焼損される不都合がある。図3の突出部25a,2
5b,…の円周方向の巾が所定角(本実施例では45
度)より大きくされているので、切換動作のときに銅板
28a,28bが同時に銅板19aに圧接され、従って
火花放電が防止されるのでセルモータの大きい蓄積磁気
エネルギによる火花放電を防止できる。又電磁プランジ
ヤに通電される毎に銅板19aと銅板28a若しくは銅
板28bが交互に圧接されて導通する電磁切換装置を使
用しているので、構成が簡素化され、セルモータの大電
流の開閉を確実に行なうことができる作用がある。従っ
て第2,第3の課題を解決する作用がある。
【0007】
【実施例】図1は、本発明装置の1実施例の電気回路図
である。図1において、記号1は、自動車のエンジンに
より駆動される発電機のブロック図で周知の装置であ
る。+端子1aと−端子1bより発電出力が得られる。
バッテリの電圧の変化による発電出力の制御装置がブロ
ック図1に含まれているが省略して図示していない。
【0008】車載のバッテリ3の外形は従来のものと同
じであるが、出力電圧12ボルトで容量がほぼ等しい2
組の第1,第2のバッテリにより構成され、1個の容器
に収納されている。−極端子は共通となり、+極端子は
独立にとり出されている。−極端子は記号5として、+
極端子は記号6a,6bとして表示されている。
【0009】後述するように、本発明においては、2組
のバッテリは、そのいづれか1つが選択されて負荷に供
電し、発電機により、ダイオード7a,7bを介して独
立して充電されている。+端子6a側のものを第1のバ
ッテリ、+端子6b側のものを第2のバッテリと呼称す
る。充電は、上述したように周知の手段による充電が行
なわれ、過充電となるとダイオード7a,7bにより充
電電流が僅少となるように構成されている。上述した目
的を達するものであれば他の手段を採用することもでき
る。
【0010】点線Aで示すブロック装置は、切換スイッ
チ9,励磁コイル9aを含む電磁切換装置である。点線
Mで示すブロック装置は、セルモータ19(点線表示)
の通電制御の為の継電器で、励磁コイル20が通電され
ると、電気スイッチ20aが閉じてセルモータ19が駆
動され、エンジンが始動する。負荷E,F,Gは、ヘッ
ドライト、ルームライト、窓硝子の開閉装置その他の車
載負荷を示すものである。第1,第2のバッテリを1個
の筺体に収納しないで分離して載置しても本発明の目的
を達成することができる。ダイオード7a,7bがある
為に、第1,第2のバッテリの放電されたもののみの充
電が行なわれ、又両バッテリの出力電圧に差がある場合
に、端子5,6a,6bを電流が還流して充放電が行な
われることを防止することができる。負荷D,E,F,
Gは、ヘッドライト、ルームライト、窓硝子の開閉装置
その他の車載負荷を示すものである。電気スイッチ18
b,18c,18dは負荷E,F,Gの手動開閉スイッ
チである。
【0011】エンジンキーをキー孔に挿入して手動によ
り回転すると、その第1段階で図1の手動電気スイッチ
Bの第1の電気スイッチ18が閉じられて車載負荷Dが
通電される。負荷Dはエンジンの点火装置である。エン
ジンキーを更に回転して第2段階の位置とすると、電気
スイッチ18は閉じたまま保持されて電気スイッチ18
aが閉じられ、エンジンキーを第1段階の位置までスプ
リングバックすると電気スイッチ18aは開かれ電気ス
イッチ18は閉じたまま保持される。電気スイッチ18
aが閉じられると、励磁コイル9aがダイオード7c,
7dを介して通電されるので切換スイッチ9は切換られ
る。次に切換スイッチ9の詳細を説明する。
【0012】電磁切換装置9として周知の手段を利用す
ると次に述べる欠点があり、焼損事故を発生して使用で
きない。励磁コイル9aと20は同時に通電されるので
セルモータ19の通電が開始される。端子2aと2c若
しくは2bが離間したときのセルモータの蓄積磁気エネ
ルギの放出による大きい火花放電により焼損事故が発生
する。本発明装置は上述した欠点を簡素な機構により除
去したことに特徴を有するものである。次にその詳細を
説明する。
【0013】図3において、回転軸24aには回転カム
24,25の中心部が固定されて同期回転する。回転軸
24aは、自動車の1部に固定した図3の装置の外筺に
設けた図示しない軸受により回動自在に支持されてい
る。点線記号Cで示すものは周知の電磁プランジヤで、
その励磁コイルが記号9aとして図1に示されている。
電磁プランジヤCの作動子26の端部に植立した支軸2
6aには回動レバー27が回動自在に支持され、回動レ
バー27の左端に植立した係合ピン27aは回転カム2
4の外周部に設けた図示の形状の歯に当接する。歯は等
しいピッチで8個が配設される。回動レバー27は、図
示しないスプリングにより矢印R方向に弾撥されてい
る。回転カム25はほぼ円形の図示の形状となり、突出
部25a,25b,…は4個で等しいピッチで配設され
る。
【0014】カム部となる突出部25a,25b,…に
より開閉される電気スイッチの作用を次に説明する。銅
板19bは基板に締着され、折曲部19aが上方に折曲
されている。銅板19b,28a,28bより端子1
4,14a,14bが導出されている。銅板28a,2
8bの詳細が図4に示されている。図4において、板ば
ね29a,29bの基部は基板に固定した支持体30
a,30bにビス31a,31bにより固着され、遊端
部に銅板28a,28bがビス32a,32bにより締
着されている。板ばね29a,29bの遊端部は図示の
形状となり、図3の突出部25aに押圧されて銅板28
bは銅板19aに圧接され導通モードとなっている。
【0015】図3の電磁プランジヤCが通電されると、
作動子26が1往復するので係合ピン27aと歯が係合
して回転カム24,25は45度だけ矢印時計方向に回
転する。図4の突出部25a(点線で示す)は板ばね2
9aを押圧して銅板28aを銅板19aに圧接導通せし
める。上述した説明より理解されるように、電磁プラン
ジヤCに1回の通電が行なわれる毎に銅板28a,28
bは交互に銅板19aに圧接導通する。板ばね29a,
29bがスプリングバックして銅板28a,28bが銅
板19aより離間したときに各銅板間の空隙が等しく所
定の距離となるように板ばね29a,29bの形状を調
整する必要がある。この為に板ばね29a,29bの遊
端部にストッパを設けて過度の離間を防止することがよ
い。電磁プランジヤCの代りに周知のロータリソレノイ
ドを利用して図3の回転カム24,25を設定角づつ回
転しても同じ目的が達成できる。
【0016】図1の励磁コイル9aは図3の電磁プラン
ジヤCの磁心に捲着された励磁コイルを示している。従
って図1の電気スイッチ18aが閉じられて励磁コイル
9aに1回の通電を行なう毎に作動子26,回動レバー
27は1往復して停止し、回転カム25を45度づつ回
転して停止して保持する。従って端子14は、端子14
a若しくは端子14bと交互に接続される切換スイッチ
となる。上述した装置を電磁切換装置と呼称する。端子
14,14a,14bは、図1の端子2a,2b,2c
にそれぞれに対応するように構成されているので、励磁
コイル9aの通電が行なわれる毎にバッテリ3の+端子
6a,6bの出力は交互に端子2aを介して負荷に通電
される。
【0017】図3の突出部25a,25b,…の外円周
方向の巾が小さいと次に述べる問題がある。銅板28a
と28bは交互に銅板19aに圧接導通されるので、銅
板28a,28bが銅板19aより離間したときに、セ
ルモータ19がすでに通電が開始されているので、蓄積
磁気エネルギが放出され火花放電を発生して焼損事故を
発生する。図1の電気スイッチ20aが開かれたときに
も同じ事故が発生する。現在使用されているセルモータ
継電器Mに火花防止の為の周知の手段が採用され、事故
が防止されているが、その説明は省略する。前述した銅
板19a,28a,28bの焼損防止の為に本発明装置
では次の手段が採用される。
【0018】図3の突出部25a,25b,…の外円周
部の巾は45度より大きくされているので、突出部25
a,25b,…が銅板28a,28bを銅板19aに交
互に圧接するときに、その動作の中途で両銅板28a,
28bを同時に銅板19aに圧接する区間がある。突出
部25a,25b,…の外円周部の巾は上述した条件を
満足する所定の巾とする必要がある。以上の説明より判
るように、切換動作中にセルモータ19の通電が断たれ
ることがなく、従って火花放電の発生を防止することが
できる作用効果がある。図3の回転カム24の歯数は8
個であるが2n個(nは2以上の正整数)としても実施
できる。この場合の回転カム25の突出不25a,25
b,…はn個となり360/2n度づつ回転する。銅板
28a,28bの離間角も360/2n度である。第1
と第2のバッテリに大きい電位差があると、+端子6a
と6b間に電位差があり、端子6aと6bを短絡する回
路があると放電する。この不都合を除去する為にダイオ
ード7c,7dが挿入されている。
【0019】図1の実施例は−端子を共通端子としてい
るが、+端子を共通端子とし−端子を2個の独立端子と
しても本発明を実施することができる。次にその説明を
する。図2において、図1と同じ記号のものは同一部材
なのでその説明を省略する。前述したように、本発明に
おいては、2組のバッテリは、そのいづれか1つが選択
されて負荷に供電し、発電機1により、ダイオード7
a,7bを介して独立して充電されている。−端子5a
側のものを第1のバッテリ、−端子5b側のものを第2
のバッテリと呼称する。充電は、上述したように周知の
手段による充電が行なわれ、過充電となるとダイオード
7a,7bにより充電電流が僅少となるように構成され
ている。上述した目的を達するものであれば他の手段を
採用することもできる。第1,第2のバッテリを1個の
筺体に収納しないで分離して載置しても本発明の目的を
達成することができる。ダイオード7a,7bがある為
に、第1,第2のバッテリの放電されたもののみの充電
が行なわれ、又両バッテリの出力電圧に差がある場合
に、端子6,5a,5bを電流が還流して充放電が行な
われることを防止することができる。
【0020】点線Aで示すブロック装置は、切換スイッ
チ9、励磁コイル9aを含む電磁切換装置である。点線
Mで示すブロック装置は、セルモータ19(点線表示)
の通電制御の為の周知の継電器で、励磁コイル20が通
電されると、電気スイッチ20aが閉じてセルモータ1
9が駆動され、エンジンが始動する。負荷D,E,F,
Gは、ヘッドライト、ルームライト、窓硝子の開閉装置
その他の車載負荷を示すものである。
【0021】エンジンキーをキー孔に挿入して手動によ
り回転すると、その第1段階で図1の手動電気スイッチ
Bの電気スイッチ18が閉じられて車載負荷Dが通電さ
れる。エンジンキーを更に回転して第2段階の位置とす
ると、電気スイッチ18は閉じたまま保持されて電気ス
イッチ18aが閉じられ、エンジンキーを第1段階の位
置までスプリングバックすると電気スイッチ18aは開
かれ電気スイッチ18は閉じたまま保持される。電気ス
イッチ18aが閉じられると、励磁コイル9aがダイオ
ード7c,7dを介して通電されるので切換スイッチ9
は切換られる。又同時に励磁コイル20が通電されてセ
ルモータ19の通電が行なわれる。
【0022】電磁切換装置Aは図3の装置が使用される
ので、図3の端子14,14a,14bはそれぞれ図2
の端子2a,2b,2cに対応する電磁切換装置Aが構
成されている。従って、図2の励磁コイル9aに通電が
行なわれるたびに、第1のバッテリの−極端子5aと第
2のバッテリの−極端子5bの入力は交互に端子2aよ
り入力されて車載電気負荷の通電が行なわれる。図2の
端子2aと端子2bが接続されたモードで自動車の運転
をしていると、+極端子6の出力により、端子2aを介
して車載電気負荷の通電が行なわれる。降車してエンジ
ンキーを抜きとり、次に乗車してエンジンキーをキー孔
に挿入して、第1段の回転を行ない更に第2段まで回転
すると、セルモータ駆動用の継電器Mの励磁コイル20
が通電されてエンジンが始動する。このときに、第1の
バッテリが前述した理由で残留電気量が少なくなってい
ると、セルモータの始動は不可能となり、自動車エンジ
ンの始動が不可能となる事故となる。
【0023】本発明装置の場合には、図2の電気スイッ
チ18aがエンジン始動の動作をするときに閉じられる
ので、図3の電磁プランジャCの励磁コイル9aが通電
されて端子2aは交互に端子2b,2cと接続される。
図2の端子2aと2bが接続されたモードで自動車の運
転をしていると、+端子6より接続された端子2a,2
bを介して負荷E,F,Gが通電されている。このとき
に該負荷は全部通電されているものでなく、必要により
各負荷毎の電気スイッチ18b,18c,18dにより
通電制御が行なわれている。
【0024】負荷Eはヘッドライトその他の照明灯、負
荷Fはルームエアコン、負荷Gはラジオその他の電装品
を示している。負荷Dはイグニッションコイル等のエン
ジン始動に必要な電装品を示し、これ等は、ダイオード
7c,7dを介して通電されているので、第1,第2の
バッテリのいづれかが完全に放電している場合でも、エ
ンジン始動に支障を発生させない作用がある。電気スイ
ッチ18は閉じられているが、電気スイッチ18を介す
ることなく通電される負荷もある。例えば時計である。
降車してエンシンキーを抜きとり、次に乗車してエンジ
ンキーをキー孔に挿入して、第1段階だけ回転すると、
電気スイッチ18が閉じられ、更に第2段階まで回転す
ると、電気スイッチ18aが閉じられる。従って、負荷
Dは供電モードとなり、励磁コイル9a,20が通電さ
れて切換スイッチ9は切換られて端子2a,2cが接続
され、継電器Mの電気スイッチ20aが閉じてセルモー
タ19が駆動され、エンジンが始動する。ダイオード7
c,7dは、励磁コイル9aの通電をバッテリの−極端
子5a,5bの両者を介して行ない、万一第1,第2の
バッテリのいずれかの電圧が降下している場合に、励磁
コイル9aの通電を確実に行なう為のものである。上述
したように、エンジンをかける度に、第1,第2のバッ
テリは自動的に交替して使用される。走行中にヘッドラ
イトを点灯して、渋滞の為にバッテリを大きく消耗した
とき、停車中に消灯を忘れて点灯したまま放置したと
き、バッテリが老化して容量が減少しているときに、乗
車してエンジンの始動を行なうと、セルモータの駆動が
不可能となり、バッテリエンコと俗称される事故とな
る。この事故の頻度は極めて多く事故の1/2位となっ
ている。本発明装置によると、エンジンキーを回してセ
ルモータを駆動する毎に第1,第2のバッテリが自動的
に交替され、走行中には、使用されないバッテリの充電
が行なわれて、過充電となると充電が停止されている。
【0025】上述した説明より理解されるように、停止
中に発進の為にエンジンキーを回してセルモータを駆動
するのは、第1,第2のバッテリ内の完全に充電された
ものが自動的に選択されて使用されるので、セルモータ
は必ず駆動されて、エンジンの始動の失敗することが防
止される特徴がある。図2の装置に次に述べる手段を付
加すると更に有効である。セルモータを駆動したとき
に、駆動中の第1若しくは第2のバッテリの出力端子電
圧の差を検出し、この検出電圧が設定されて値より大き
いときに、ランプを点灯し若しくは警報が発生する装置
とする。この警報が数回発生したときに、バッテリの交
換若しくは発電機の修理を行なうと、バッテリと発電機
の故障によりエンジン始動が不可能となる事故を防止す
ることができる。
【0026】一般に自動車の発電機1の−端子1bと負
荷D,E,F,G,セルモータ19の−端子は点線4
a,4bで示す車体の1部にアースされている。従って
第1,第2のバッテリの−極5a,5bは車体の1部4
a,4bにより、切換スイッチ9を介して短絡される。
従って−端子5a,5bに電圧の差があると放電される
不都合を発生するので、点線4cの上方の発電機1の−
端子1bの配線を車体4aにアースしないで独立のもの
とする必要がある。
【0027】
【発明の効果】第1の効果 自動車の場合に、走行状態
の変化特に夜間に交通渋滞のあるときのバッテリの過放
電及びヘッドライトを点灯したまま長時間放置した場合
に、次の運転時にセルモータの駆動が不可能となる。上
述した頻度の多い事故を防止することができる。他の内
燃機関を動力源とする走行物体についても類似した効果
がある。第2の効果 電磁切換装置Aの切換部材の焼損
及びバッテリの損傷を防止することができる。第3の効
果 電磁切換装置Aの構成を簡素化し、大電流の切換を
可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の電気回路図
【図2】本発明装置の電気回路の他の実施例の電気回路
【図3】電磁切換装置Aの駆動装置の説明図
【図4】図3の銅板19,28a,28bの作動の説明
【符号の説明】
D,E,F,G 車載電気負荷 1 発電機 1a,1b 端子 5,5a,5b バッテリ端子 6,6a,6b バッテリ端子 A 電磁切換装置 20,9a 励磁コイル 9 切換スイッチ 19 セルモータ 19b,19a,28a,28b 銅板 21a,21b,29a,29b 板ばね 14,14a,14b 導出端子 30a,30b 支持体 27,27a 回動レバーと係合ピン 24,25 回転カム 25a,25b,… 突出部 B 手動電気スイッチ 4a,4b 車体の1部 3 バッテリ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年10月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】
【課題を解決するための手段】第1の手段 1つの極を
共通端子とし、他の極が独立して、それぞれ第1,第2
の端子を備えるとともに内撚機関走行物体に載置された
第1,第2のバッテリと、第1,第2の端子のそれぞれ
に接続した複数個のダイオードを介して第1,第2のバ
ッテリを充電する自動車のエンジンにより駆動される発
電機と、エンジンキーをキー孔に挿入して所定角度回転
したときに、第1の電気スイッチが閉じられてそのまま
保持され、更に所定角度回転したときに第1の電気スイ
ッチは閉じられたままに保持され、該回転の末期におい
て、第2の電気スイッチが閉じられ、エンジンキーの駆
動回転力を除去するとスプリングバックして、第1の電
気スイッチの閉じられている所定角度回転した位置に復
帰する電気開閉装置と、第1,第2のバッテリの第1,
第2の端子のそれぞれに順方向に接続された第1,第2
のダイオードと、該ダイオードと前記した共通端子と第
2の電気スイッチと第1の励磁コイルの直列接続回路
と、第2の電気スイッチの閉成を介する第1の励磁コイ
ルの通電毎に、第1の端子と第2の端子若しくは第3の
端子との接続が交互に切換られるとともに該切換動作の
ときに第1,第2,第3の端子が同時に接続される過程
を介して切換動作が行なわれる電磁切換装置と、上記し
た第2,第3の端子をそれぞれ第1,第2のバッテリの
第1,第2の端子に接続する手段と、第1の電気スイッ
チの閉成を介して内燃機関の点火装置に通電するととも
に第2の電気スイッチの閉成を介して、セルモータ通電
の為の継電器の第2の励磁コイルに通電して該継電器の
電気スイッチを閉成して、電磁切換装置の第1の端子と
バッテリの共通端子との間に挿入されたセルモータに供
電してエンジンを始動する第1の電気回路と、バッテリ
の共通端子と電磁切換装置の第1の端子との間に挿入さ
れて車載負荷の通電制御を行なう第2の電気回路とより
構成されたものである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】第2の手段 請求項1の特許請求の範囲に
おいて、電磁プランジヤ若しくはロータリソレノイドの
励磁コイルに1回の通電が行なわれる毎に360/2n
度(nは2以上の正整数)づつ1方向に回転する円板状
の回転カム板と、該カム板の外周にそって等しいピッチ
で突出されるとともに外円周方向の巾が所定角度を越え
る巾のn個の突出部と、固定された第1の銅板と、第1
の銅板の両側部に所定の空隙長を保持して第1の銅板よ
り離間するように弾撥して保持された第2,第3の銅板
と、回転カム板の360/2n度の回転に対応して、外
周の突出部により第2,第3の銅板を交互に押圧して第
1の銅板に圧接導通して保持するとともに、交互の押圧
の中間帯で第2,第3の銅板を同時に押圧して第1の銅
板に同時に圧接導通せしめる装置と、第1,第2,第3
の銅板よりそれぞれ導出された第1,第2,第3の端子
とより構成された電磁切換装置を具備したものである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】上述した説明より理解されるように、停止
中に発進の為にエンジンキーを回してセルモータを駆動
するのは、第1,第2のバッテリ内の完全に充電された
ものが自動的に選択されて使用されるので、セルモータ
は必ず駆動されて、エンジンの始動の失敗することが防
止される特徴がある。特に小型船舶の場合には内燃機関
の始動が不可能となると、海上を漂流することになり生
命に関する事故となるので本発明装置は有効な手段とな
る。図2の装置に次に述べる手段を付加すると更に有効
である。セルモータを駆動したときに、駆動中の第1若
しくは第2のバッテリの出力端子電圧の差を検出し、こ
の検出電圧が設定されて値より大きいときに、ランプを
点灯若しくは警報が発生する装置とする。この警報が数
回発生したときに、バッテリの交換若しくは発電機の修
理を行なうと、バッテリと発電機の故障によりエンジン
始動が不可能となる事故を防止することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1つの極を共通端子とし、他の極が独立し
    て、それぞれ第1,第2の端子を備えるとともに自動車
    に載置された第1,第2のバッテリと、第1,第2の端
    子のそれぞれに接続した2個のダイオードを介して第
    1,第2のバッテリを充電する自動車のエンジンにより
    駆動される発電機と、エンジンキーをキー孔に挿入して
    所定角度回転したときに、第1の電気スイッチが閉じら
    れてそのまま保持され、更に所定角度回転したときに第
    1の電気スイッチは閉じられたままに保持され、該回転
    の末期において、第2の電気スイッチが閉じられ、エン
    ジンキーの駆動回転力を除去するとスプリングバックし
    て、第1の電気スイッチの閉じられている所定角度回転
    した位置に復帰する電気開閉装置と、第1,第2のバッ
    テリの第1,第2の端子のそれぞれに順方向に接続され
    た第1,第2のダイオードと、該ダイオードと前記した
    共通端子と第2の電気スイッチと第1の励磁コイルの直
    列接続回路と、第2の電気スイッチの閉成を介する第1
    の励磁コイルの通電毎に、第1の端子と第2の端子若し
    くは第3の端子との接続が交互に切換られるとともに該
    切換動作のときに第1,第2,第3の端子が同時に接続
    される過程を介して切換動作が行なわれる電磁切換装置
    と、上記した第2,第3の端子をそれぞれ第1,第2の
    バッテリの第1,第2の端子に接続する手段と、第2の
    電気スイッチの閉成を介して、セルモータ通電の為の継
    電器の第2の励磁コイルに通電して該継電器の電気スイ
    ッチを閉成して、電磁切換装置の第1の端子とバッテリ
    の共通端子との間に挿入されたセルモータに供電してエ
    ンジンを始動する第1の電気回路と、バッテリの共通端
    子と電磁切換装置の第1の端子との間に挿入されて車載
    負荷の通電制御を行なう第2の電気回路とより構成され
    たことを特徴とする内燃機関走行物体のバッテリによる
    負荷の通電制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1の特許請求の範囲において、電磁
    プランジヤ若しくはロータリソレノイドの励磁コイルに
    1回の通電が行なわれる毎に360/2n度(nは2以
    上の正整数)づつ1方向に回転する円板状の回転カム板
    と、該カム板の外周にそって等しいピッチで突出される
    とともに外円周方向の巾が所定角度を越える巾のn個の
    突出部と、固定された第1の銅板と、1端が基板に固定
    された第1,第2の板ばねと、第1,第2の板ばねの遊
    端部に固定されるとともに第1の銅板の両側部に空隙を
    介して平行に保持された第2,第3の銅板と、回転カム
    板の回転に対応して、外周の突出部により第1若しくは
    第2の板ばねを交互に押圧するとともに、交互の押圧の
    中間帯で第1,第2の板ばねを同時に押圧して第2若し
    くは第3の銅板を第1の銅板に圧接導通せしめる装置
    と、第1,第2,第3の銅板よりそれぞれ導出された第
    1,第2,第3の端子とより構成された電磁切換装置を
    具備したことを特徴とする内燃機関走行物体のバッテリ
    による負荷の通電制御装置。
JP4272218A 1992-08-31 1992-08-31 内燃機関走行物体のバッテリによる負荷の通電制御装置 Pending JPH0681756A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005047485A (ja) * 2003-04-02 2005-02-24 General Motors Corp <Gm> 3状態の単一ワイヤ制御を生成するための方法及び装置
JP2009280198A (ja) * 2008-04-21 2009-12-03 Yoshihisa Asano 自動車用バッテリーシステム
CN110979210A (zh) * 2019-12-17 2020-04-10 北京经纬恒润科技有限公司 整车电源系统配置方法及装置

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