JPH0681747A - ディーゼルエンジンの燃料噴射制御装置 - Google Patents

ディーゼルエンジンの燃料噴射制御装置

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Publication number
JPH0681747A
JPH0681747A JP25404492A JP25404492A JPH0681747A JP H0681747 A JPH0681747 A JP H0681747A JP 25404492 A JP25404492 A JP 25404492A JP 25404492 A JP25404492 A JP 25404492A JP H0681747 A JPH0681747 A JP H0681747A
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JP
Japan
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cylinder
pressure
spill
spill pressure
injection
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Application number
JP25404492A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidenobu Nagase
秀伸 長瀬
Masakuni Tsuge
正邦 柘植
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0681747A publication Critical patent/JPH0681747A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B3/00Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
    • F02B3/06Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition

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  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 各気筒間の噴射量のバラツキを補正しつつ各
気筒の噴射量を独立して制御することができ、しかもこ
の制御を簡単な構成で且つ低コストで実現したディーゼ
ルエンジンの燃料噴射制御装置の提供。 【構成】 気筒毎に設けられた各ユニットインジェクタ
1〜4に、プランジャの圧送ストロークを変えて噴射量
を可変にするステッピングモータ11〜14が設けられ
ている。各ユニットインジェクタに燃料を供給する燃料
供給通路19に設けられ、各ユニットインジェクタの噴
射終了時に発生するスピル圧を検出するスピル圧センサ
33と、気筒判別信号を出力する気筒判別センサと、両
センサの出力に基づき、各気筒のスピル圧が同じになる
ように各ステッピングモータを制御する電子制御装置2
1とを備えて成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、気筒毎に設けられた各
ユニットインジェクタに、プランジャの圧送ストローク
を変えて噴射量を可変にするステッピングモータが設け
られているディーゼルエンジンの燃料噴射制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、このようなステッピングモータを
各ユニットインジェクタに用いたディーゼルエンジンの
燃料噴射制御装置としては、例えば、特開昭59ー12
6064号公報に開示されたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、コントローラから各ユニットインジェクタ
のステッピングモータに制御信号が出力されることによ
り、各気筒の噴射量が制御されるものの、各気筒の噴射
状態を検知することができず、従って各気筒間の噴射量
のバラツキを補正することができないという問題点があ
った。このような噴射量のバラツキは、例えば、ある気
筒のステッピングモータが脱調を起こした場合、すなわ
ちそのステッピングモータがコントローラから出力され
る制御信号に応じたトルクを発生せず、これによってプ
ランジャの圧送ストロークを所定量変化させることがで
きなかった場合に、その気筒の噴射量が他の気筒の噴射
量と異なるために生じる。
【0004】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、各気筒間の噴射量のバラツキを補
正しつつ各気筒の噴射量を独立して制御することがで
き、しかもこの制御を簡単な構成で且つ低コストで実現
したディーゼルエンジンの燃料噴射制御装置を提供する
ことを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、気筒毎に設けられた各ユニットインジェ
クタに、プランジャの圧送ストロークを変えて噴射量を
可変にするステッピングモータが設けられているディー
ゼルエンジンの燃料噴射制御装置において、前記各ユニ
ットインジェクタに燃料を供給する燃料供給通路に設け
られ、各ユニットインジェクタの噴射終了時に発生する
スピル圧を検出する圧力センサと、気筒判別信号を出力
する気筒判別センサと、前記両センサの出力に基づき、
各気筒のスピル圧が同じになるように前記各ステッピン
グモータを制御する制御手段とを備えているものである
(請求項1)。
【0006】好ましくは、前記制御手段は、燃料の噴射
が行なわれようとしている1つの気筒以外の気筒の平均
スピル圧を演算する平均スピル圧演算手段と、前記圧力
センサにより検出される各気筒のスピル圧と前記気筒判
別センサからの気筒判別信号とに基づき、前記1つの気
筒のスピル圧と前記平均スピル圧とを比較するスピル圧
比較手段と、この比較手段による比較結果に基づき、前
記1つの気筒のスピル圧が前記平均スピル圧と同じにな
るように、各気筒の噴射量の補正量を演算してその補正
量に応じた制御信号を前記各ステッピングモータに出力
する噴射量補正手段とを備えている(請求項2)。
【0007】また好ましくは、前記制御手段は、さら
に、異常警告手段と、前記噴射量補正手段による補正量
が所定値を越えたとき、前記警告手段を作動させる補正
量比較手段とを備えている(請求項3)。
【0008】
【作用】上記請求項1の燃料噴射制御装置では、制御手
段が、圧力センサから出力される各気筒のスピル圧と気
筒判別センサから出力される気筒判別信号とに基づき、
各気筒のスピル圧が同じになるように各ステッピングモ
ータに制御信号を出力するので、各気筒の噴射量が同じ
になるように制御される。
【0009】上記請求項2の燃料噴射制御装置では、制
御手段の噴射量補正手段が、燃料の噴射が行なわれよう
としている1つの気筒のスピル圧が平均スピル圧と同じ
になるように、各気筒の噴射量の補正量を演算してその
補正量に応じた制御信号を各ステッピングモータに出力
するので、気筒別の噴射量の独立制御がより一層正確に
行なわれる。
【0010】さらに、上記請求項3記載の燃料噴射制御
装置では、制御手段の補正量比較手段が、噴射量補正手
段による補正量が所定値を越えたとき、異常警告手段を
作動させるので、いずれかのステッピングモータ叉はそ
の制御系の異常が検出されて知らされる。
【0011】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の一実施例を説
明する。
【0012】図1は一実施例に係るディーゼルエンジン
の燃料噴射制御装置全体を示す概略構成図で、4気筒デ
ィーゼルエンジンの各気筒にはユニットインジェクタ1
〜4が設けられている。各ユニットインジェクタ1〜4
には、プランジャ5(図3及び図4を参照)の圧送スト
ロークを変えて噴射量を可変にするステッピングモータ
11〜14が取り付けられている。
【0013】前記各ユニットインジェクタ1〜4は、図
1及び図2に示すように、噴孔のあるノズル部1a〜4
aの先端部をディーゼルエンジンの燃焼室内に臨ませて
シリンダヘッド6に固定されている。なお、図2では第
1気筒のユニットインジェクタ1のみが図示されてい
る。
【0014】各ユニットインジェクタ1〜4の上部に
は、図1及び図2に示すように、支軸7aで揺動自在に
支持されたプランジャ駆動用のロッカーアーム7が配置
されている。各ロッカーアーム7の一端部7bはカムシ
ャフト8に形成されたプランジャ駆動用カム9に当接し
ており、クランクシャフト10(図1を参照)の回転が
タイミングベルト15を介してカムシャフト8に伝達さ
れることにより、前記ロッカアーム7が支軸7aを支点
に揺動するようになっている。
【0015】各ユニットインジェクタ1〜4は、図2及
び図3に示すように、前記各ロッカーアーム7の他端部
7cに連結されたカムフォロア16と、このカムフォロ
ア16に上端部が回動自在に連結され且つプランジャバ
レル17内に摺動自在に設けられたプランジャ5とを有
しており、前記各ロッカーアーム7の揺動に連動して各
ユニットインジェクタ1〜4のプランジャ5がプランジ
ャバレル17内で順次(第1気筒、第3気筒、第2気筒
及び第4気筒の順に)往復動するようになっている。
【0016】図3及び図4に示すように、各ユニットイ
ンジェクタ1〜4のプランジャ5の外周面には、高圧室
18と連通した噴射量制御溝5aが斜めに形成されてい
る。一方、各ユニットインジェクタ1〜4のプランジャ
バレル17には、燃料供給通路19(図1及び図2を参
照)に連通した燃料供給孔17aが形成されている。
【0017】前記各ユニットインジェクタ1〜4は、プ
ランジャ5の下降時に、プランジャ5の外周面が燃料供
給孔17aを閉塞した時点で高圧室18内に閉じ込めら
れた燃料の圧縮を開始して圧送行程を開始し、燃料の噴
射を行ない、前記制御溝5aが燃料供給孔17aにさし
かかった時点で高圧室18内の燃料が燃料供給孔17a
を介して燃料供給通路19にスピルして圧送行程が終了
し、燃料の噴射が終了するようになっている。そして、
各気筒のステッピングモータ11〜14によって各ユニ
ットインジエクタ1〜4のプランジャ5を回転させるこ
とにより、前記制御溝5aが燃料供給孔17aにさしか
かる前記圧送行程の終了時、すなわち圧送ストロークが
変化して各気筒の噴射量が独立して可変に制御されるよ
うになっている。
【0018】前記燃料噴射制御装置には、図1に示すよ
うに、各気筒の前記ステッピングモータ11〜14に駆
動信号を出力するステッピングモータドライバ20と、
各種の入力信号に基づき各種の制御信号を出力する電子
制御装置(以下、ECUという)21と、燃料を貯蔵す
る燃料タンク22と、ECU21からの制御信号により
それぞれ制御される電子制御式燃料ポンプ23及び燃料
カット弁24と、フィルタ25と、燃料調整弁26とが
設けられている。
【0019】前記燃料ポンプ23は燃料タンク22に連
通した第1燃料通路19aに、フィルタ25は第1燃料
通路19aと前記燃料供給通路19に連通した第2燃料
通路19bと燃料タンク22に連通した第3燃料通路1
9cとの間に、燃料カット弁24は第1燃料通路19a
と第2燃料通路19bとの間に、燃料調整弁26は燃料
供給通路19に連通した第4燃料通路19dと第3燃料
通路19cとの間にそれぞれ介装されている。そして、
エンジン運転中は、燃料タンク22からの燃料が燃料供
給通路19を介して各ユニットインジェクタ1〜4に供
給され、噴射終了時に各ユニットインジェクタ1〜4か
ら燃料供給通路19にスピルした燃料が燃料調整弁26
を介して燃料タンク22に戻るようになっている。一
方、後述するエンジン停止時には、ECU21からの制
御信号により燃料ポンプ23が停止されると共に燃料カ
ット弁24が閉弁して燃料タンク22から燃料供給通路
19への燃料供給が停止されるようになっている。
【0020】さらに前記燃料噴射制御装置は、図5に示
すように、エンジン回転数Neを検出してその信号を出
力するNeセンサ30と、気筒判別信号S1(図6を参
照)を発生してその信号を出力する気筒判別センサ31
と、アクセル開度を検出してその信号を出力するアクセ
ルセンサ32と、図1に示すように前記燃料供給通路1
9に設けられ、各ユニットインジェクタ1〜4の噴射終
了時に発生するスピル圧を検出してそのスピル圧信号
(図6に示す電圧信号)S2を出力するスピル圧センサ
33と、このスピル圧センサ33から出力される各気筒
のスピル圧の最大値を出力すると共に記憶するピークホ
ールド回路34と、バッテリ35とを有している。前記
Neセンサ30、気筒判別センサ31、アクセルセンサ
32、及びピークホールド回路34の各出力信号は、E
CU21の入力回路部に入力されるようになっている。
【0021】前記ECU21は、主として前記気筒判別
センサ31及びピークホールド回路34の出力に基づ
き、各気筒のスピル圧が同じになるようにステッピング
モータドライバ20に制御信号を出力して各ステッピン
グモータ11〜14を制御するように構成されている。
【0022】具体的には、前記ECU21は、図5に示
すように、Neセンサ30及び気筒判別センサ31の出
力に応じてエンジン回転数Neを演算するNe演算手段
40と、この演算手段40及びアクセルセンサ32の出
力に基づき基本噴射量を演算してその噴射量を表す制御
信号をステッピングモータドライバ20に出力する噴射
量演算手段41と、他の気筒の平均スピル圧(4気筒の
ディーゼルエンジンの場合、燃料の噴射が行なわれよう
としている気筒(該当気筒)の前の3つの気筒の平均ス
ピル圧、すなわち、例えば第2気筒で燃料の噴射が行な
われようとしている時には、第1、第3及び第4気筒の
平均スピル圧)を演算する平均スピル圧演算手段42
と、この演算手段42で演算された平均スピル圧を記憶
する平均スピル圧記憶手段43と、Neセンサ30及び
気筒判別センサ31の出力に基づき、エンジン回転数N
eが500rpm 以上で且つ加減速中でないとき(すなわ
ち定速走行中)に、ピークホールド回路34から出力さ
れるスピル圧(例えば、第2気筒のスピル圧)と前記記
憶手段43から出力される平均スピル圧(例えば、第
1、第3及び第4気筒の平均スピル圧)とを比較するス
ピル圧比較手段44と、この比較手段42による比較結
果に基づき、各気筒の噴射量の補正量(加算量叉は減算
量)を演算してその補正量を表す制御信号をステッピン
グモータドライバ20に出力する噴射量補正手段45と
を有している。さらに、ECU21は、噴射量補正手段
45により補正される噴射量の増量(加算量)を計数す
る増量カウンタ46と、噴射量補正手段45により補正
される噴射量の減量(減算量)を計数する減量カウンタ
47と、ダイアグノシスランプ48と、前記各カウンタ
46、47のカウント値と所定カウント値記憶手段49
に記憶された所定カウント値とを比較し、カウンタ46
叉は47のカウント値(補正カウント値)が所定カウン
ト値記憶手段49の所定カウント値を越えたとき、ダイ
アグノシスランプ48を作動させるための信号を出力す
るカウント値比較手段50とを有している。
【0023】なお、前記平均スピル圧演算手段42は、
第1気筒、第3気筒、第4気筒及び第2気筒の順に、各
気筒での燃料の噴射が進む毎に前記平均スピル圧を演算
して更新(更新演算)していくようになっている。一
方、前記平均スピル圧記憶手段43は、平均スピル圧演
算手段42で前記更新演算が行なわれるまで、更新前の
平均スピル圧を記憶しておくようになっている。
【0024】次に、上記構成を有する一実施例の作動を
図8〜図10に基づいて説明する。ECU21は、図8
に示す脱調検出フィードバック制御処理を一定時間毎に
実行する。
【0025】図8に示す制御処理では、まずステップS
1でエンジン回転数Neが500rpm以上か否かを判定
し、その判定結果が否定(NO)のときにはりターンに
進み、その判定結果が肯定(YES)のときにはステッ
プS2に進む。ステップS2ではスピル圧を読み込む。
次のステップS3では、車両が加減速中か否かを判定す
る。このステップS3の判定結果が肯定(YES)のと
きにはリターンに進む。その判定結果が否定(NO)の
とき、すなわち車両が定速走行中であるときには、ステ
ップS4に進む。
【0026】ステップS4では、平均スピル圧演算手段
42で他の気筒の平均スピル圧の演算、すなわち上述し
たように燃料の噴射が行なわれようとしている該当気筒
の前の3つの気筒(例えば、該当気筒が第2気筒である
ときには、第1、第3及び第4気筒)の平均スピル圧の
演算が完了したか否かを判定する。このステップS4の
判定結果が否定(NO)のとき、ステップS5に進んで
前記平均スピル圧の演算を行なう。このステップS5の
実行によりステップS4の判定結果が肯定(YES)に
なると、次のステップS6に進む。
【0027】このステップS6では、該当気筒のスピル
圧と他の気筒の前記平均スピル圧とが同じか否かを、ス
ピル圧比較手段44によって比較して判定する。この判
定結果が肯定(YES)のとき、すなわち該当気筒のス
ピル圧が他の気筒の平均スピル圧と同じであるとき(各
気筒のスピル圧が同じであるとき)、各気筒のステッピ
ングモータ11〜14はいずれも正常に作動して脱調を
起こしておらず、各気筒の噴射量が同じであるので、リ
ターンに進んでこの制御処理を終了する。
【0028】一方、前記ステップS6の判定結果が否定
(NO)のとき、すなわち該当気筒のスピル圧が他の気
筒の平均スピル圧と異なるとき(例えば、図7(a)又
は図10で示すように、第3気筒又は第4気筒のステッ
ピングモータ13又は14が脱調を起こし、このモータ
がECU21から出力される制御信号に応じたトルクを
発生せず、これによってプランジャ5の圧送ストローク
を所定量変化させることができず、第3気筒又は第4気
筒のスピル圧が他の気筒のスピル圧より小さいとき)に
は、ステップS7に進み、該当気筒のスピル圧が他の気
筒の平均スピル圧より小さいか否かを判定する。
【0029】このステップS7の判定結果が肯定(YE
S)のとき、すなわち図7(a)又は図10で示すよう
に該当気筒(図7(a)の場合には第3気筒、図10の
場合には第4気筒)のスピル圧が他の気筒の平均スピル
圧より小さいときには、ステップS8に進み、前記噴射
量補正手段45からステッピングモータドライバ20に
制御信号を出力して該当気筒の噴射量を所定量増量させ
るとともに、次のステップS9に進み、増量カウンタ4
6により噴射量の増量を計数し、ステップS12に進
む。このステップS12では、増量カウンタ46による
増量カウント値(補正カウント値)が所定カウント値記
憶手段49に記憶された所定カウント値を越えたか否か
を前記カウント値比較手段50によって判定する。この
判定結果が否定(NO)のときには、該当気筒の噴射量
が前記増量によって他の気筒と同じになったと判定して
リターンに進む。これに対して、ステップS12の判定
結果が肯定(YES)のときには、該当気筒の噴射量を
前記所定カウント値以上増量しても、該当気筒の噴射量
が他の気筒と同じにならず、該当気筒のステッピングモ
ータ等が故障しているものと判定し、ステップS13に
進んでダイアグノシスランプ48を点灯させて異常を知
らせる。
【0030】一方、前記ステップS7の判定結果が否定
(NO)の場合、すなわち何らかの原因で該当気筒のス
ピル圧が他の気筒の平均スピル圧より大きいときには、
ステップS10に進み、前記噴射量補正手段45からス
テッピングモータドライバ20に制御信号を出力して該
当気筒の噴射量を所定量減量させるとともに、次のステ
ップS11に進み、減量カウンタ47により噴射量の減
量を計数し、さらに前記ステップS12に進む。このと
き、ステップS12では、減量カウンタ47による減量
カウント値(補正カウント値)が所定カウント値記憶手
段49に記憶された所定カウント値を越えたか否かを前
記カウント値比較手段50によって判定する。この判定
結果が否定(NO)の場合には、該当気筒の噴射量が前
記減量によって他の気筒と同じになったと判定してリタ
ーンに進む。これに対して、ステップS12の判定結果
が肯定(YES)の場合には、該当気筒の噴射量を前記
所定カウント値以上減量しても、該当気筒の噴射量が他
の気筒と同じにならず、該当気筒のステッピングモータ
等が故障しているものと判定し、ステップS13に進ん
でダイアグノシスランプ48を点灯させて異常を知らせ
る。
【0031】なお、上記脱調検出フィードバック制御処
理の説明において該当気筒が第2気筒であるとすると、
この第2気筒で燃料の噴射が終了すると、前記ステップ
S4では、平均スピル圧演算手段42により他の気筒
(この場合には、第3、第4及び第2気筒)の平均スピ
ル圧の演算が完了したか否かを判定する。この判定結果
が否定(NO)のとき、ステップS5に進んで平均スピ
ル圧の更新演算を行なう。その後は、上述の如く前記ス
テップS6〜S13に進む。
【0032】また、ECU21は、図8に示す上記脱調
検出フィードバック制御処理とは別に、図9に示す異常
検出フェイルセーフモード移行処理を一定時間毎に実行
する。
【0033】図9に示す移行処理では、まずステップS
20でアクセル開度を読み込み、次のステップS21で
ECU21内の不図示のアクセル開度変化量演算手段に
よりアクセル開度変化量を演算し、次のステップS22
でスピル圧を読み込み、次のステップS23でアクセル
開度の変化による各気筒のスピル圧変化量をECU21
内の不図示の演算手段により演算し、次のステップS2
4に進む。
【0034】このステップS24では、各気筒のスピル
圧がアクセル開度の変化量に応じて変化したか否かを判
定する。この判定結果が肯定(YES)の場合には、各
気筒のユニットインジェックタ1〜4、ステッピングモ
ータ11〜14及び各ステッピングモータの制御系が正
常に作動していると判定し、リターンに進んでこの移行
処理を終了する。
【0035】これに対して、前記ステップS24の判定
結果が否定(NO)の場合には、ステップS25に進
み、アクセル開度の変化量に応じてスピル圧が変化しな
いのが1気筒のみであるか否かを判定する。このステッ
プS25の答えが否定(NO)の場合、すなわちアクセ
ル開度の変化量に応じてスピル圧が変化しないのが2気
筒以上ある場合には、2気筒以上のユニットインジェッ
クタ1〜4、ステッピングモータ11〜14叉は各ステ
ッピングモータの制御系が正常に作動していないので、
ステップS26に進んでエンジンを停止する。このエン
ジン停止は、前記燃料ポンプ23の作動を停止させると
共に燃料カット弁24を閉弁させることにより行なわれ
る。
【0036】一方、前記ステップS25の答えが肯定
(YES)の場合、すなわちアクセル開度の変化量に応
じてスピル圧が変化しないのが1気筒のみである場合に
は、ステップS27に進み、該当気筒において圧力(ス
ピル圧)が発生しているか否かを判定する。この判定結
果が否定(NO)の場合、すなわち図7(b)に示すよ
うに、例えば第2気筒のスピル圧がほとんど発生してい
ない場合には、該当気筒(例えば第2気筒)のユニット
インジェクタが故障していると判定し、ステップS28
に進んでダイアグノシスランプ48を点灯させることに
より、ユニットインジャクタの1つが故障していること
を知らせる。この場合、ダイアグノシスランプ48を例
えば点滅させるか叉はダイアグノシスランプを2つ設け
てその一方を点灯させることにより、ある気筒のユニッ
トインジェクタの故障を認識させることができる。
【0037】これに対して、前記ステップS27の判定
結果が肯定(YES)の場合、すなわち該当気筒のスピ
ル圧が発生している場合には、該当気筒のステッピング
モータ叉はその制御系が故障していると判定し、ステッ
プS29に進んでダイアグノシスランプ48を点灯させ
ることにより、ステッピングモータの1つ叉はその制御
系が故障していることを知らせる。この場合、ダイアグ
ノシスランプ48を例えば点灯させるか叉はダイアグノ
シスランプを2つ設けてその他方を点灯させることによ
り、ある気筒のステッピングモータ叉はその制御系の故
障を認識させることができる。
【0038】このように、上記一実施例によれば、EC
U21が、上記脱調検出フィードバック制御処理を実行
することにより、エンジン回転数Neが500rpm以上
で且つ車両が定速走行中であるときに、該当気筒のスピ
ル圧が他の3つの気筒の平均スピル圧と同じになるよう
に、ステッピングモータドライバ20を介して各ステッ
ピングモータ11〜14に制御信号を出力するので、各
気筒の噴射量が同じになるように制御される。従って、
各気筒間の噴射量のバラツキを補正しつつ各気筒の噴射
量を独立して制御することができ、これによって噴射量
制御の信頼性が大幅に向上する。
【0039】また、このような制御を可能にするため
に、1つのスピル圧センサ33と気筒判別センサ31と
を設けるだけでよいので、上記制御を簡単な構成で且つ
低コストで実現することができる。
【0040】また、上記一実施例によれば、ECU21
が、上記脱調検出フィードバック制御処理を実行するこ
とにより、噴射量補正手段45による補正量(噴射量の
増量叉は減量)が所定値を越えたとき、ダイアグノシス
ランプ48を点灯させるので、気筒のいずれかのステッ
ピングモータ叉はその制御系の異常を検出して知らせる
ことができる。
【0041】さらに、上記一実施例によれば、ECU2
1が、上記異常検出フェイルセイフモード移行処理を実
行することにより、アクセル開度の変化量に応じてスピ
ル圧が変化しないのが2気筒以上ある場合にはエンジン
を停止させ、アクセル開度の変化量に応じてスピル圧が
変化しないのが1気筒のみである場合で且つ該当気筒に
おいて圧力(スピル圧)がほとんど発生していない場合
には、該当気筒のユニットインジェクタが故障している
と判定してその故障を知らせ、且つアクセル開度の変化
量に応じてスピル圧が変化しないのが1気筒のみである
場合で且つ該当気筒において圧力(スピル圧)が発生し
ている場合には、該当気筒のステッピングモータ叉はそ
の制御系が故障していると判定してその故障を知らせる
ことができるので、運転の安全が確保されると共に、故
障箇所を速やかに認識させることができ、実用上極めて
有利である。
【0042】さらに、上記一実施例によれば、1つのス
ピル圧センサ33を燃料供給通路19に配置するだけで
よく、ユニットインジェクタ14自体に何らかの変更を
加えたり叉はこれにセンサを取り付けたりする必要がな
いので、ユニットインジェクタ等をエンジンに搭載する
際の自由度が大きくなると共に、使用環境条件やメンテ
ナンス性が大幅に向上する。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明(請求項
1)によれば、気筒毎に設けられた各ユニットインジェ
クタに、プランジャの圧送ストロークを変えて噴射量を
可変にするステッピングモータが設けられているディー
ゼルエンジンの燃料噴射制御装置において、前記各ユニ
ットインジェクタに燃料を供給する燃料供給通路に設け
られ、各ユニットインジェクタの噴射終了時に発生する
スピル圧を検出する圧力センサと、気筒判別信号を出力
する気筒判別センサと、前記両センサの出力に基づき、
各気筒のスピル圧が同じになるように前記各ステッピン
グモータを制御する制御手段とを備えて成る構成によ
り、制御手段が、圧力センサから出力される各気筒のス
ピル圧と気筒判別センサから出力される気筒判別信号と
に基づき、各気筒のスピル圧が同じになるように各ステ
ッピングモータに制御信号を出力するので、各気筒の噴
射量が同じになるように制御される。従って、各気筒間
の噴射量のバラツキを補正しつつ各気筒の噴射量を独立
して制御することができ、噴射量制御の信頼性が向上
し、しかもこの制御を簡単な構成で且つ低コストで実現
することができる。
【0044】また、本発明(請求項2)によれば、制御
手段の噴射量補正手段が、燃料の噴射が行なわれようと
している1つの気筒のスピル圧が平均スピル圧と同じに
なるように、各気筒の噴射量の補正量を演算してその補
正量に応じた制御信号を各ステッピングモータに出力す
るので、気筒別の噴射量の独立制御がより一層正確に行
なわれる。
【0045】さらに、本発明(請求項3)によれば、制
御手段の補正量比較手段が、噴射量補正手段による補正
量が所定値を越えたとき、異常警告手段を作動させるの
で、いずれかのステッピングモータ叉はその制御系の異
常を検出して知らせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るディーゼルエンジンの
燃料噴射制御装置全体を示す概略構成図である。
【図2】ユニットインジェクタが取り付けられたエンジ
ンのシリンダヘッド部を示す断面図である。
【図3】ユニットインジェクタの縦断面図である。
【図4】図3の一部を拡大して示した断面図である。
【図5】一実施例に係るディーゼルエンジンの燃料噴射
制御装置の電子制御部の構成を示すブロック図である。
【図6】スピル圧及び気筒判別信号を示す波形図であ
る。
【図7】(a)は1つの気筒のスピル圧が他の気筒より
小さい様子を示す説明図である。(b)は1つの気筒の
スピル圧がほとんど発生していない様子を示す説明図で
ある。
【図8】一実施例に係るディーゼルエンジンの燃料噴射
制御装置による脱調検出フィードバック制御処理を示す
フローチャートである。
【図9】一実施例に係るディーゼルエンジンの燃料噴射
制御装置による異常検出フェイルセイフモード移行処理
を示すフローチャートである。
【図10】一実施例に係るディーゼルエンジンの燃料噴
射制御装置における平均スピル圧演算を説明するための
説明図である。
【符号の説明】
1〜4 ユニットインジェクタ 5 プランジャ 11〜14 ステッピングモータ 19 燃料供給通路 21 電子制御装置(制御手段) 31 気筒判別センサ 33 スピル圧センサ 44 スピル圧比較手段 45 噴射量補正手段 48 ダイアグノシスランプ(異常警告手段) 49 所定カウント値比較手段(補正量比較手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気筒毎に設けられた各ユニットインジェ
    クタに、プランジャの圧送ストロークを変えて噴射量を
    可変にするステッピングモータが設けられているディー
    ゼルエンジンの燃料噴射制御装置において、前記各ユニ
    ットインジェクタに燃料を供給する燃料供給通路に設け
    られ、各ユニットインジェクタの噴射終了時に発生する
    スピル圧を検出する圧力センサと、気筒判別信号を出力
    する気筒判別センサと、前記両センサの出力に基づき、
    各気筒のスピル圧が同じになるように前記各ステッピン
    グモータを制御する制御手段とを備えて成ることを特徴
    とするディーゼルエンジンの燃料噴射制御装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、燃料の噴射が行なわれ
    ようとしている1つの気筒以外の気筒の平均スピル圧を
    演算する平均スピル圧演算手段と、前記圧力センサによ
    り検出される各気筒のスピル圧と前記気筒判別センサか
    らの気筒判別信号とに基づき、前記1つの気筒のスピル
    圧と前記平均スピル圧とを比較するスピル圧比較手段
    と、この比較手段による比較結果に基づき、前記1つの
    気筒のスピル圧が前記平均スピル圧と同じになるよう
    に、各気筒の噴射量の補正量を演算してその補正量に応
    じた制御信号を前記各ステッピングモータに出力する噴
    射量補正手段とを備えていることを特徴とする、請求項
    1記載の装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、さらに、異常警告手段
    と、前記噴射量補正手段による補正量が所定値を越えた
    とき、前記警告手段を作動させる補正量比較手段とを備
    えていることを特徴とする、請求項2記載の装置。
JP25404492A 1992-08-28 1992-08-28 ディーゼルエンジンの燃料噴射制御装置 Pending JPH0681747A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11433913B2 (en) 2018-03-22 2022-09-06 Isuzu Motors Lämskted Failure determining device, and failure determination data acquiring device

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