JPH06323115A - 内燃機関のバルブタイミング制御装置 - Google Patents

内燃機関のバルブタイミング制御装置

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JPH06323115A
JPH06323115A JP5109584A JP10958493A JPH06323115A JP H06323115 A JPH06323115 A JP H06323115A JP 5109584 A JP5109584 A JP 5109584A JP 10958493 A JP10958493 A JP 10958493A JP H06323115 A JPH06323115 A JP H06323115A
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valve
vvt
timing
opening
speed
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Makoto Suzuki
鈴木  誠
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】可変バルブタイミング機構に異常があった場合
でもその異常を速やかに検知し、燃焼が不安定となるの
を防止する。 【構成】ECU70はVVT29を駆動制御するととも
に、制御弁53の現在のデューティ比が本来VVT29
が遅角側へ最大速度で駆動されるような値であるか否か
を判断する。そして、デューティ比が本来遅角側へ最大
速度で駆動される値である場合には、実際のVVT29
の遅角速度と本来の最大遅角速度とを比較し、実際の遅
角速度が本来の最大遅角速度よりも小さい場合には、V
VT29に異常が発生したものと判断する。この場合、
ECU70はVVT29の進角側へのガード値をそれま
でよりも小さい値に補正し、ダイアグランプ30を点灯
する。従って、開閉タイミングがバルブオーバーラップ
量の過大な状態に固定してしまうことがなく、エンジン
1にとって不適切なバルブタイミングに固定されてしま
うことがなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、内燃機関の運転状態
に応じてバルブの開閉タイミングを調整可能な可変バル
ブタイミング機構を備えた内燃機関の可変バルブタイミ
ング制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の技術として、例えば特開
平2−42107号公報に開示されたものが知られてい
る。この技術では、油圧により作動する切換機構によ
り、吸気バルブ及び排気バルブの少なくとも一方の開閉
タイミングが切換えられる。前記切換機構に油を供給す
る供給路には油圧スイッチが設けられ、該スイッチによ
り供給路内の油圧が検出される。そして、バルブの開閉
命令が出力されたときに、前記油圧スイッチの検出結果
に基づき油圧の変化状況が判別される。ここで、予め定
められた設定時間が経過しても前記開閉命令に対応する
油圧に変化しないとき、バルブタイミングに異常が生じ
たものと判断される。かかる場合には、異物の混入や油
洩れ等、切換機構に何らかの異常が起こったものとし
て、例えば切換制御の無効化等のフェイルセーフが行わ
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、可変バルブ
タイミング制御というものは、本来、バルブの開閉タイ
ミングが、種々の運転条件に応じた最適なものとなるよ
うに行われるものである。このため、上記従来技術にお
いて、あるときに切換制御の無効化が行われたような場
合には、そのときの運転状態によっては、内燃機関にと
って不適切なバルブタイミングに固定されてしまうおそ
れがある。例えば、故障に伴う切換制御の無効化により
開閉タイミングがバルブオーバーラップ量の過大な状態
に固定してしまった場合には、燃焼が不安定なものとな
る等、運転性能が著しく低下してしまうおそれがあっ
た。
【0004】この発明は、前述した事情に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、内燃機関の運転状態に応
じてバルブの開閉タイミングを調整可能な可変バルブタ
イミング機構を備えた可変バルブタイミング制御装置に
おいて、可変バルブタイミング機構に異常があった場合
でもその異常を速やかに検知し、燃焼が不安定となるの
を防止することの可能な可変バルブタイミング制御装置
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの発明においては、図1に示すように、内燃機関M
1の回転に同期して所定のタイミングで駆動され、燃焼
室M2に通じる吸気通路M3及び排気通路M4をそれぞ
れ開閉する吸気バルブM5及び排気バルブM6と、吸気
バルブM5及び排気バルブM6の少なくとも一方の開閉
タイミングを調整可能な可変バルブタイミング機構M7
と、内燃機関M1の運転状態を検出する運転状態検出手
段M8と、運転状態検出手段M8の検出結果に基づき、
可変バルブタイミング機構M7を駆動制御し、少なくと
も許容される最大オーバーラップ量の範囲内でバルブオ
ーバーラップ量を調整することの可能な駆動制御手段M
9とを備えた内燃機関の可変バルブタイミング制御装置
において、駆動制御手段M9によりバルブオーバーラッ
プ量が小さくなる方向に開閉タイミングが切換えられた
場合に、開閉タイミングの実際の切換速度又は実際の切
換時間を検出する応答性検出手段M10と、応答性検出
手段M10の検出結果が予め定められた基準値を満たさ
ないとき、バルブオーバーラップ量が大きくなる方向へ
開閉タイミングが切換えられるに際しての最大オーバー
ラップ量が小さくなるよう補正する最大オーバーラップ
量補正手段M11とを設けたことをその要旨としてい
る。
【0006】ここで、上記基準値を満たさないとは、開
閉タイミングの実際の切換速度が基準値を下回ること又
は実際の切換時間が基準値を上回ることを意味する。
【0007】
【作用】上記の構成によれば、図1に示すように、吸気
バルブM5及び排気バルブM6は、内燃機関M1の回転
に同期して所定のタイミングで駆動され、燃焼室M2に
通じる吸気通路M3及び排気通路M4をそれぞれ開閉す
る。また、可変バルブタイミング機構M7により、吸気
バルブM5及び排気バルブM6の少なくとも一方の開閉
タイミングが調整される。そして、運転状態検出手段M
8にて検出された内燃機関M1の運転状態の検出結果に
基づき、駆動制御手段M9により可変バルブタイミング
機構M7が駆動制御される。また、駆動制御手段M9で
は、少なくとも許容される最大オーバーラップ量の範囲
内でバルブオーバーラップ量が調整され得る。
【0008】また、駆動制御手段M9によりバルブオー
バーラップ量が小さくなる方向に開閉タイミングが切換
えられた場合に、応答性検出手段M10によって、開閉
タイミングの実際の切換速度又は実際の切換時間が検出
される。そして、応答性検出手段M10の検出結果が予
め定められた基準値を満たさないとき、最大オーバーラ
ップ量補正手段M11によって、バルブオーバーラップ
量が大きくなる方向へ開閉タイミングが切換えられるに
際しての最大オーバーラップ量が小さくなるよう補正さ
れる。
【0009】従って、本発明によれば、検出された開閉
タイミングの実際の切換速度が予め定められた基準値を
下回るとき、又は実際の切換時間が予め定められた基準
値を上回るときには、可変バルブタイミング機構M7に
何らかの異常が発生し、制御性が悪くなったものと推測
されうる。また、かかる場合には、オーバーラップ量が
大きくなる方向へ開閉タイミングが切換えられるに際し
ての最大オーバーラップ量が小さくなる。このため、可
変バルブタイミング機構M7に異常が発生したとして
も、開閉タイミングがバルブオーバーラップ量の過大な
状態に固定してしまうことがなく、内燃機関にとって不
適切なバルブタイミングに固定されてしまうことがなく
なる。
【0010】
【実施例】以下、この発明における可変バルブタイミン
グ制御装置をガソリンエンジンに具体化した一実施例を
図2〜図6に基づいて詳細に説明する。
【0011】図2はこの実施例における内燃機関の可変
バルブタイミング制御装置を示す概略構成図である。複
数気筒よりなる内燃機関としてのエンジン1はそのシリ
ンダブロック2に各気筒毎のシリンダボア2aを備え、
各シリンダボア2a内にはピストン3が上下動可能に設
けられている。そして、シリンダボア2a内にてピスト
ン3の上側が燃焼室4となっている。各燃焼室4には点
火プラグ5がそれぞれ設けられている。又、各燃焼室4
には吸気ポート6a及び排気ポート7aを通じて吸気通
路6及び排気通路7がそれぞれ連通して設けられてい
る。そして、吸気ポート6a及び排気ポート7aには、
開閉用の吸気バルブ8及び排気バルブ9がそれぞれ設け
られている。これら吸気バルブ8及び排気バルブ9は吸
気側カムシャフト10及び排気側カムシャフト11の回
転によって駆動される。又、各カムシャフト10,11
の一端には、吸気側タイミングプーリ12及び排気側タ
イミングプーリ13がそれぞれ設けられている。更に、
各タイミングプーリ12,13は、タイミングベルト1
4を介して図示しないクランクシャフトに駆動連結され
ている。
【0012】従って、エンジン1の運転時には、クラン
クシャフトからタイミングベルト14及び各タイミング
プーリ12,13を介して各カムシャフト10,11に
回転動力が伝達され、各カムシャフト10,11の回転
により吸気バルブ8及び排気バルブ9が開閉駆動され
る。又、これら吸気バルブ8及び排気バルブ9の開閉タ
イミングは、クランクシャフトの回転に同期して、即ち
吸気行程、圧縮行程、爆発・膨張行程及び排気行程の一
連の4行程に同期して、所定のタイミングで開閉駆動さ
れるようになっている。
【0013】吸気通路6の入口側にはエアクリーナ15
が設けられ、各気筒毎の吸入ポート6aの近傍には、燃
料噴射用のインジェクタ16がそれぞれ設けられてい
る。そして、エンジン1は吸気通路6を通じてエアクリ
ーナ15から外気を取り込む。又、その外気の取り込み
と同時に、エンジン1は各インジェクタ16から噴射さ
れる燃料を取り込む。そして、エンジン1は取り込んだ
燃料と外気との混合気を、吸入行程での吸気バルブ8の
開きに同期して燃焼室4へ導入する。又、エンジン1は
燃焼室4に導入した混合気を点火プラグ5の点火により
爆発・燃焼させて駆動力を得た後、その排気ガスを排気
行程での排気バルブ9の開きに同期して排気ポート7a
へ導出し、更に排気通路7を通じて外部へ排出する。
【0014】吸気通路6の途中には、図示しないアクセ
ルペダルの操作に連動して開閉されるスロットルバルブ
17が設けられている。そして、このスロットルバルブ
17が開閉されることにより、吸気通路6への外気の取
り込み量である吸入空気量Qが調節される。又、そのス
ロットルバルブ17の下流側には、吸入空気の脈動を平
滑化させるサージタンク18が設けられている。吸気通
路6においてエアクリーナ15の近傍には、吸気温度T
HAを検出する吸気温センサ61が設けられている。
又、スロットルバルブ17の近傍には、そのスロットル
開度TAを検出するスロットルセンサ62が設けられて
いる。更に、サージタンク18には、同タンク18に連
通して吸入空気圧力(吸気圧力)PMを検出する吸気圧
センサ63が設けられている。
【0015】一方、排気通路7の途中には、排気ガスを
浄化するための三元触媒19を内蔵してなる触媒コンバ
ータ20が設けらている。そして、排気通路7の途中に
は、排気中の酸素濃度を検出する酸素センサ64が設け
られている。又、エンジン1には、その冷却水の温度
(冷却水温)THWを検出する水温センサ65が設けら
れている。
【0016】各気筒毎の各点火プラグ5には、ディスト
リビュータ21にて分配された点火信号が印加される。
ディストリビュータ21はイグナイタ22から出力され
る高電圧をクランクシャフトの回転、即ちクランク角に
同期して各点火プラグ5に分配する。そして、各点火プ
ラグ5の点火タイミングはイグナイタ22からの高電圧
出力タイミングにより決定される。
【0017】ディストリビュータ21には、排気側カム
シャフト11に連結されてクランクシャフトの回転に連
動して回転される図示しないロータが内蔵されている。
そして、ディストリビュータ21には、そのロータの回
転からエンジン1の回転数(エンジン回転数)NEを検
出する回転数センサ66が取り付けられている。又、デ
ィストリビュータ21には、同じくロータの回転に応じ
てエンジン1のクランク角基準信号GPを所定の割合で
検出する気筒判別センサ67が取り付けられている。こ
の実施例では、吸気行程、圧縮行程、爆発・膨張行程及
び排気行程の一連の4行程に対してクランクシャフトが
2回転するものとして、回転数センサ66は1パルス当
たり30°CAの割合でクランク角を検出する。又、気
筒判別センサ67は1パルス当たり360°CAの割合
でクランク角を検出する。
【0018】加えて、この実施例において、吸気バルブ
8の上流側の吸気通路6には、スロットルバルブ17を
迂回して同バルブ17の上流側と下流側とを連通させる
バイパス通路23が設けられている。このバイパス通路
23の途中には、スロットルバルブ17が全閉となるエ
ンジン1のアイドル運転時に、そのアイドル運転を安定
させるべく吸入空気量Qを調整するために駆動されるリ
ニアソレノイド式のアイドルスピードコントロールバル
ブ(ISCV)24が設けられている。周知のように、
ISCV24はその内部に図示しない電磁コイルを貫通
して伸びるバルブシャフトを備えている。そして、IS
CV24はその電磁コイルが所定の制御信号に応じて磁
力を変えられることにより、バルブシャフトが前後に移
動してバイパス通路23に通じる隙間の大きさ、即ち開
度が変えられるようになっている。
【0019】従って、エンジン1のアイドル運転時に、
ISCV24の開度及びその開弁時間を制御することに
より、バイパス通路23を流れる空気量が調節され、燃
焼室4への吸入空気量Qの供給が制御されるようになっ
いる。
【0020】更に、この実施例において、排気通路7と
吸気通路6との間には、排気通路7内の排気ガスの一部
を吸気通路6に再循環させるための周知の排気ガス再循
環装置(EGR装置)25が設けられている。即ち、E
GR装置25は、両端が排気通路7と吸気通路6とに連
通して接続されたEGR管路26を備えている。EGR
管路26の途中には、排気ガスの流量を調節するEGR
弁27が設けられている。このEGR弁27はバキュー
ムスイッチングバルブ(VSV)28の制御によって開
閉駆動されるようになっている。
【0021】併せて、この実施例において、吸気側タイ
ミングプーリ12には、吸気バルブ8の開閉タイミング
を可変にするために油圧により駆動される可変バルブタ
イミング機構(以下単に「VVT」という)29が設け
られている。
【0022】次に、このVVT29等の構成について図
3に従って詳しく説明する。カムシャフト10はそのカ
ムジャーナル10aがエンジン1のシリンダヘッド1a
とベアリングキャップ1bとの間で回転可能に支持され
ている。そして、カムシャフト10の一端部に、タイミ
ングプーリ12と一体に設けられたVVT29が設けら
れている。
【0023】タイミングプーリ12は、外周に複数の外
歯31を有すると共に一側に収容凹部32を備えてい
る。又、その収容凹部32を覆うようにカムシャフト1
0の先端にはキャップ33がボルト34により締付け固
定されている。更に、タイミングプーリ12の開口端と
キャップ33の外周との間には、そのプーリ12に圧入
固定されたアウタープレート35と、キャップ33に形
成されたインナープレート36等とからなる緩衝用の周
知の粘性継手(ビスカスカップリング)37が設けられ
ている。
【0024】このタイミングプーリ12とカムシャフト
10との間にはリングギヤ38が介在されて両者12,
10が連結されている。即ち、キャップ33により密閉
されたタイミングプーリ12の収容凹部32にはリング
ギヤ38が収容されている。このリングギヤ38は、そ
の内外周に設けられた複数の歯38a,38bの両方が
ヘリカル歯になっており、軸方向への移動によってカム
シャフト10と相対回動可能になっている。リングギヤ
38の内外周の歯38a,38bはタイミングプーリ1
2の内歯12a及びキャップ33の内歯33aにそれぞ
れ噛み合わされている。又、タイミングプーリ12はそ
の外歯31に掛装されたタイミングベルト14を介し
て、図示しないクランクシャフトに駆動連結されてい
る。
【0025】従って、クランクシャフトからタイミング
ベルト14を介してタイミングプーリ12に駆動伝達さ
れることにより、更にリングギヤ38で連結されたタイ
ミングプーリ12とキャップ33とが一体的に回転さ
れ、カムシャフト10が回転駆動される。この時、リン
グギヤ38が軸方向(図3の左右方向)へ移動されるこ
とにより、カムシャフト10にタイミングプーリ12に
対する捩じりが付与される。その結果、カムシャフト1
0とタイミングプーリ12との回転方向における相対位
置が変えられ、吸気バルブ8の開閉タイミングが変えら
れる。このカムシャフト10の捩じりの際にリングギヤ
38のバックラッシに起因するガタツキは、ビスカスカ
ップリング37の作用ににより緩衝されて異音の発生が
抑えられる。
【0026】リングギヤ38を油圧により駆動させるた
めに、タイミングプーリ12の収容凹部32において、
リングギヤ38の軸方向一端側は、作動油による油圧を
導入する加圧室39となっている。又、同じく収容凹部
32において、リングギヤ38の他端側は、その油圧に
対抗する釣り合い用のスプリング40を収容するスプリ
ング室41となっている。更に、加圧室39に油圧のた
めの作動油を供給するために、エンジン1のシリンダヘ
ッド1a及びカムシャフト10には、互いに連通するヘ
ッド油路42及びシャフト油路43がそれぞれ形成され
ている。
【0027】一方、加圧室39から作動油を抜くため
に、タイミングプーリ12及びカムシャフト10の一部
には、加圧室39からスプリング室41へ洩れ出た作動
油を導出するための戻し油路44が形成されている。
又、その戻し油路44に連通して、タイミングプーリ1
2の一端側には、カムシャフト10、シリンダヘッド1
a、ベアリングキャップ1b及びゴム製のシール45に
よって囲まれた油回収室46が設けられている。更に、
カムシャフト10の下側位置にて、シリンダヘッド1a
の一部には、油回収室46にて回収された作動油をエン
ジン1のオイルパン47へ戻すための油戻し穴48が形
成されている。
【0028】尚、シリンダヘッド1aの上側はヘッドカ
バー49によって覆われている。又、シリンダヘッド1
aには、カムジャーナル10aに潤滑油を供給するため
のヘッド油路50が形成されている。
【0029】この実施例では、作動油としてエンジンの
潤滑油が利用されている。即ち、潤滑油のための一系統
の油圧回路を構成するオイルポンプ51はエンジン1に
連動して駆動され、それによってオイルパン47に貯留
された潤滑油がオイルフィルタ52を介して吸い上げら
れる。オイルポンプ51とヘッド油路42との間にはメ
イン油路54が接続されており、そのメイン油路54の
途中には、ソレノイド式で三方式の制御弁53が設けら
れている。この制御弁53はデューティ制御されるもの
である。すなわち、制御弁53は入力指令値としてのデ
ューティ比DUTYのある範囲内で、デューティ比DU
TYに対する出力としての油圧が比例するようになって
いる。即ち、デューティ比DUTYのある範囲内では、
デューティ比が増加するのに伴って油圧が増大するよう
になっている。そして、制御弁53にて制御される油圧
が増大することにより、カムシャフト10の回転位相が
進角される。
【0030】従って、オイルポンプ51の駆動中に、制
御弁53のオン・オフがデューティ制御されてメイン油
路54が周期的に開閉されることにより、オイルポンプ
51より吐出された潤滑油が作動油としてある油圧をも
ってヘッド油路42へ供給される。ヘッド油路42へ供
給された作動油は、更にシャフト油路43を通じて加圧
室39へと導入される。そして、その作動油の油圧によ
りリングギヤ38がスプリング40の付勢力に抗して軸
方向の一方(同図の右方向)へ押圧される。これによ
り、カムシャフト10に捩じりが付与され、カムシャフ
ト10のタイミングプーリ12に対する回転位相が変更
される。その結果、吸気バルブ8の開閉タイミングが変
えられ、吸気バルブ8と排気バルブ9とのバルブオーバ
ーラップ量が変更される。
【0031】一方、制御弁53がオフされることによ
り、ヘッド油路42への作動油の供給が遮断される。こ
れにより、加圧室39から油圧が抜け、リングギヤ38
がスプリング40の付勢力によって軸方向の他方(同図
の左方向)へ押圧されて戻される。これにより、カムシ
ャフト10に逆の捩じりが付与され、カムシャフト10
の回転位相が復帰変更される。その結果、吸気バルブの
開閉タイミングが変えられてバルブオーバーラップ量が
変更される。この時、加圧室39からスプリング40へ
洩れ出た作動油は、戻し油路44を通じて油回収室46
へと導かれ、更に油戻し穴48を通じてオイルパン47
へと戻される。
【0032】図2に示すように、この実施例では、前述
した各センサ61〜67等によりエンジン1の運転状態
を検出する運転状態検出手段が構成されている。それに
加えて、この実施例では、吸気バルブ8側のカムシャフ
ト10の基端部には、そのカムシャフト10の回転を所
定の角度間隔で検知し、カム角基準信号CBSとして出
力するカム角センサ68が設けられている。このカム角
センサ68は、前記気筒判別センサ67からのクランク
角基準信号GPとの比較によりVVT29の進角値Rを
算出するために設けられている(この点については後述
する)。なお、このカム角センサ68は、カムシャフト
2の回転に連動して回転されるタイミングロータと、ピ
ックアップコイル(いずれも図示せず)とから構成され
ている。このカム角センサ68によっても運転状態検出
手段が構成されている。
【0033】そして、各インジェクタ16、イグナイタ
22、ISCV24、VSV28及び制御弁53は電子
制御装置(以下単に「ECU」という)70に電気的に
接続され、同ECU70の作動によってそれらの駆動タ
イミングが制御される。このECU70は駆動制御手
段、応答性検出手段及び最大オーバーラップ量補正手段
を構成しており、同ECU70には前述した吸気温セン
サ61、スロットルセンサ62、吸気圧センサ63、酸
素センサ64、水温センサ65、回転数センサ66、気
筒判別センサ67及びカム角センサ68がそれぞれ接続
されている。そして、ECU70はエンジン1の燃料噴
射量制御、点火時期制御、アイドル回転数制御及びEG
R制御等を司るために、各センサ61〜68からの出力
信号に基づき、各インジェクタ16、イグナイタ22、
ISCV24及びVSV28を好適に駆動制御するよう
になっている。それと共に、ECU70はバルブタイミ
ング制御を司るために、スロットルセンサ62、水温セ
ンサ65、回転数センサ66、気筒判別センサ67及び
カム角センサ68等からの出力信号に基づきその時々の
エンジン1の運転状態に応じたバルブオーバラップ量を
決定して制御弁53を好適に駆動制御するようになって
いる。それと共に、ECU70は、前述した各種センサ
61〜68等の検出結果に基づき、VVT29の異常を
判断するようになっている。この実施例において、EC
U70にはVVT29の異常を判断したときに、そのこ
とを運転者等に報知するために点灯されるダイアグラン
プ30が接続されている。
【0034】次に、ECU70に係る電気的構成につい
て図4のブロック図に従って説明する。ECU70は中
央処理装置(CPU)71、所定の制御プログラム等を
予め記憶した読み出し専用メモリ(ROM)72、CP
U71の演算結果等を一時記憶するランダムアクセスメ
モリ(RAM)73、予め記憶されたデータを保存する
バックアップRAM74等と、これら各部と外部入力回
路75及び外部出力回路76等とをバス77によって接
続した理論演算回路として構成されている。
【0035】外部入力回路75には、前述した吸気温セ
ンサ61、スロットルセンサ62、吸気圧センサ63、
酸素センサ64、水温センサ65、回転数センサ66、
気筒判別センサ67及びカム角センサ68がそれぞれ接
続されている。
【0036】一方、外部出力回路76には、各インジェ
クタ16、イグナイタ22、ISCV24、VSV2
8、ダイアグランプ30及び制御弁53がそれぞれ接続
されている。
【0037】そして、CPU71は外部入力回路75を
介して入力される各センサ61〜68等からの検出信号
を入力値として読み込む。又、CPU71は各センサ6
1〜68から読み込んだ入力値に基づき、各インジェク
タ16、イグナイタ22、ISCV24、VSV28、
ダイアグランプ30及び制御弁53を好適に制御する。
【0038】次に、前述したECU70により実行され
るバルブタイミング制御及び異常検出のための処理動作
について図6に従って説明する。図6のフローチャート
は、ECU70により実行される各処理のうち、吸気バ
ルブ8の開閉タイミングを変えるための制御ルーチンの
うち、許容される最大バルブオーバーラップ量に相当す
るVVT29の最大進角ガード値(以下、単にガード値
という)GRDを補正制御するための「ガード値補正ル
ーチン」を示している。但し、このガード値GRDは、
VVT29が進角側へ駆動制御されるに際しての制御上
の限界値であり、設定されたガード値GRDよりも進角
側へ制御されることはない。また、この実施例では、前
記ガード値GRDは、当初ある値に設定されているもの
とする。さて、このルーチンは、エンジン1の運転中に
所定時間毎の定時割り込みで実行される。
【0039】処理がこのルーチンへ移行すると、先ずス
テップ101において、水温センサ65、回転数センサ
66、気筒判別センサ67及びカム角センサ68等の各
検出値に基づき、冷却水温THW、エンジン回転数N
E、クランク角基準信号GP及びカム角基準信号CBS
等を読み込む。
【0040】次に、ステップ102において、今回読み
込んだ冷却水温THWが予め定められた第1の所定温度
T1以上で、かつ、予め定められた第2の所定温度T2
以下であるか否かを判断する。そして、冷却水温THW
が前記範囲外である場合には、ガード値GRDを補正す
るのに適した運転状態にないものとして、その後の処理
を一旦終了する。
【0041】また、冷却水温THWが前記範囲内である
場合には、ガード値GRDを補正するに際し、温度に関
しては予め定められた状態にあり、油温によるVVT2
9の応答性への影響はないものと判断し、ステップ10
3へ移行する。ステップ103においては、今回読み込
んだエンジン回転数NEが予め定められた第1の所定回
転数N1以上で、かつ、予め定められた第2の所定回転
数N2以下であるか否かを判断する。そして、エンジン
回転数NEが前記範囲外である場合には、ガード値GR
Dを補正するのに適した運転状態にないものとして、そ
の後の処理を一旦終了する。
【0042】また、エンジン回転数NEが前記範囲内で
ある場合には、ガード値GRDを補正するに際し、予め
定められた運転状態にあり、油圧によるVVT29の応
答性への影響はないものと判断し、ステップ104へ移
行する。
【0043】ステップ104においては、今回読み込ん
だクランク角基準信号GP及びカム角基準信号CBSに
基づき、進角値Rを算出する。ここで、この進角値Rと
いうのは、クランクシャフトに対するカムシャフト10
の偏位角度で表される。
【0044】次に、ステップ105においては、前回算
出された進角値Rと、今回算出された進角値Rとの比較
に基づき、現在VVT29が進角側へ制御されている最
中にあるか否かを判断する。すなわち、今回算出された
進角値Rが前回の進角値Rよりも大きい場合には、進角
側へ制御中であると判断される。なお、この実施例で
は、前回算出された進角値Rと今回算出された進角値R
との比較に基づいて進角側へ制御中であるか否かを判断
するようにしたが、今回算出された進角値Rと所定回数
前の進角値Rとを比較するようにしてもよい。
【0045】そして、現在VVT29が進角側へ制御さ
れていない場合には、ガード値GRDを補正する状態に
ないものとしてその後の処理を一旦終了する。一方、現
在VVT29が進角側へ制御されている最中である場合
には、続くステップ106において、現在のデューティ
比DUTYを読み込む。
【0046】次に、ステップ107においては、今回読
み込んだデューティ比DUTYが予め定められた所定値
a以下であるか否かを判断する。ここで、所定値aとい
うのは、VVT29の遅角速度が最大となるデューティ
比DUTYのうち、最も大きな値である。
【0047】すなわち、図6に示すように、ある値を境
として、デューティ比DUTYがそれよりも大きい場合
にはVVT29は進角側へ駆動制御される。ここで、デ
ューティ比DUTYが所定値以上の場合には、VVT2
9の進角側への駆動速度は最大となり、一定となる。ま
た、ある値を境として、デューティ比DUTYがそれよ
りも小さい場合にはVVT29は遅角側へ駆動制御され
る(進角速度は負の値となる)。ここで、デューティ比
DUTYが所定値a以下の場合には、本来VVT29の
遅角側への駆動速度は最大となり、一定となる(最大遅
角速度b)。換言すれば、ステップ107においては、
現在のデューティ比DUTYが、VVT29が遅角側へ
最大速度で駆動される値であるか否かを判断するのであ
る。
【0048】そして、デューティ比DUTYが所定値a
以下でない場合には、その後の処理を一旦終了する。ま
た、デューティ比DUTYが所定値a以下の場合には、
VVT29が遅角側へ最大速度で駆動されている最中で
あるとして次のステップ108へ移行する。
【0049】ステップ108においては、実際のVVT
29の遅角速度Sを算出する。具体的には、遅角速度S
は、具体的には予め定められた所定時間に対する進角値
Rの偏位量の絶対値でもって表される。そして、ステッ
プ109においては、今回算出したVVT29の実際の
遅角速度Sが、前記最大遅角速度bよりも小さいか否か
を判断する。ここで、実際の遅角速度Sが、前記最大遅
角速度bよりも小さくない(等しい)場合には、VVT
29は正常に駆動されているものとして、その後の処理
を一旦終了する。
【0050】一方、実際の遅角速度Sが、前記最大遅角
速度bよりも小さい場合には、VVT29に何らかの異
常が発生し、VVT29が本来の最大遅角速度bよりも
遅い速度で駆動されることになってしまったものとし
て、ステップ110へ移行する。
【0051】ステップ110においては、許容される最
大バルブオーバーラップ量に相当するVVT29の進角
側へのガード値GRDをそれまでよりも小さい値に補正
し設定する。そして、ステップ111において、VVT
29の異常を運転者等に報知するために、前記ダイアグ
ランプ30を点灯させてその後の処理を一旦終了する。
【0052】このように、この実施例においては、現在
のデューティ比DUTYが、本来VVT29が遅角側へ
最大速度で駆動されるような値であるか否かが判断され
る。そして、デューティ比DUTYが本来遅角側へ最大
速度で駆動される値である場合には、実際のVVT29
の遅角速度Sと、本来の最大遅角速度bとが比較され
る。そして、実際の遅角速度Sが、本来の最大遅角速度
bよりも小さい場合には、VVT29に何らかの異常が
発生し、VVT29が本来の最大遅角速度bよりも遅い
速度で駆動されることになってしまったものと判断され
るとともに、VVT29の進角側へのガード値GRDが
それまでよりも小さい値に補正される。
【0053】このため、異物の混入や油洩れ等が起こ
り、VVT29に何らかの異常が発生した場合には、速
やかにそれを検知することができる。また、進角側への
ガード値GRDが小さい値に設定されることから、VV
T29が、新たに設定された該ガード値GRDよりも進
角側へ駆動制御されることがなくなる。従って、開閉タ
イミングがバルブオーバーラップ量の過大な状態に固定
してしまうことがなく、エンジン1にとって不適切なバ
ルブタイミングに固定されてしまうことがなくなる。そ
の結果、燃焼が不安定なものとなる等、運転性能が著し
く低下してしまうという事態を確実に回避することがで
きる。
【0054】また、この実施例では、VVT29に何ら
かの異常が発生したと判断した場合には、ダイアグラン
プ30が点灯される。このため、その異常を運転者等に
速やかに報知することができる。
【0055】なお、この発明は前記実施例に限定される
ものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で構成の一
部を適宜に変更して次のように実施することもできる。 (1)前記実施例では、実際の遅角速度Sが、本来の最
大遅角速度bよりも小さい場合に、VVT29に何らか
の異常が発生したものと判断するようにしたが、実際の
遅角速度Sと、本来の最大遅角速度bから微小な値を減
算したものとを比較するようにしてもよい。かかる場合
には、誤判定をより確実に防止することができる。
【0056】(2)前記実施例では、VVT29の遅角
速度Sと本来の最大遅角速度bとを比較する場合に具体
化したが、VVT29の遅角時間と本来の遅角時間とを
比較する場合に具体化してもよい。
【0057】(3)前記実施例では、油圧制御によって
駆動切換されるVVT29の異常を判断する場合に具体
化したが、これに限定されるものではなく、その他のタ
イプのVVTの異常を判断する場合に具体化することも
できる。
【0058】(4)前記実施例では、吸気バルブ8の開
閉タイミングのみを可変とするVVT29を設けたが、
排気バルブ9の開閉タイミングを可変とするVVTや、
吸気バルブ8及び排気バルブ9の両方の開閉タイミング
を可変とするVVTを設けることもできる。
【0059】(5)前記実施例では、VVT29の制御
装置をガソリンエンジンに具体化したが、ディーゼルエ
ンジンに具体化することもできる。 (6)前記実施例では、VVT29の異常を判断した場
合に、ダイアグランプ30を点灯させるようにしたが、
このような点灯処理を省略してもよい。
【0060】(7)前記実施例では、バイパス通路23
及びISCV24並びにEGR装置25を備えた場合に
具体化したが、これらのうち少なくとも一方を省略する
構成としてもよい。
【0061】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、内燃機関の運転状態に応じてバルブの開閉タイミン
グを調整可能な可変バルブタイミング機構を備えた可変
バルブタイミング制御装置において、バルブオーバーラ
ップ量が小さくなる方向に開閉タイミングが切換えられ
た場合に、開閉タイミングの実際の切換速度又は実際の
切換時間を検出し、その検出結果が基準値を下回ると
き、バルブオーバーラップ量が大きくなる方向へ開閉タ
イミングが切換えられるに際しての最大オーバーラップ
量が小さくなるよう補正するようにした。従って、可変
バルブタイミング機構に異常があった場合でもその異常
を速やかに検知することができ、燃焼が不安定となるの
を確実に防止することができるという優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の基本的な概念構成を説明する概念構
成図である。
【図2】この発明を具体化した一実施例における可変バ
ルブタイミング制御装置を示す概略構成図である。
【図3】一実施例においてVVT等の構成を示す断面図
である。
【図4】一実施例においてECU等の構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】一実施例においてECUにより実行される「ガ
ード値補正ルーチン」を説明するフローチャートであ
る。
【図6】一実施例においてデューティ比に対するVVT
の進角速度の関係を説明するグラフである。
【符号の説明】
1…内燃機関としてのエンジン、4…燃焼室、6…吸気
通路、7…排気通路、8…吸気バルブ、9…排気バル
ブ、29…可変バルブタイミング機構(VVT)、61
…運転状態検出手段を構成する吸気温センサ、62…運
転状態検出手段を構成するスロットルセンサ、63…運
転状態検出手段を構成する吸気圧センサ、64…運転状
態検出手段を構成する酸素センサ、65…運転状態検出
手段を構成する水温センサ、66…運転状態検出手段を
構成する回転数センサ、67…運転状態検出手段を構成
する気筒判別センサ、68…運転状態検出手段を構成す
るカム角センサ、70…駆動制御手段、応答性検出手段
及び最大オーバーラップ量補正手段を構成するECU。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の回転に同期して所定のタイミ
    ングで駆動され、燃焼室に通じる吸気通路及び排気通路
    をそれぞれ開閉する吸気バルブ及び排気バルブと、 前記吸気バルブ及び排気バルブの少なくとも一方の開閉
    タイミングを調整可能な可変バルブタイミング機構と、 前記内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段
    と、 前記運転状態検出手段の検出結果に基づき、前記可変バ
    ルブタイミング機構を駆動制御し、少なくとも許容され
    る最大オーバーラップ量の範囲内でバルブオーバーラッ
    プ量を調整することの可能な駆動制御手段と、を備えた
    内燃機関の可変バルブタイミング制御装置において、 前記駆動制御手段により前記バルブオーバーラップ量が
    小さくなる方向に前記開閉タイミングが切換えられた場
    合に、前記開閉タイミングの実際の切換速度又は実際の
    切換時間を検出する応答性検出手段と、 前記応答性検出手段の検出結果が予め定められた基準値
    を満たさないとき、前記バルブオーバーラップ量が大き
    くなる方向へ前記開閉タイミングが切換えられるに際し
    ての前記最大オーバーラップ量が小さくなるよう補正す
    る最大オーバーラップ量補正手段とを設けたことを特徴
    とする内燃機関の可変バルブタイミング制御装置。
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