JPH0681731A - 内燃機関等の燃焼用空気の改質装置 - Google Patents

内燃機関等の燃焼用空気の改質装置

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JPH0681731A
JPH0681731A JP10892692A JP10892692A JPH0681731A JP H0681731 A JPH0681731 A JP H0681731A JP 10892692 A JP10892692 A JP 10892692A JP 10892692 A JP10892692 A JP 10892692A JP H0681731 A JPH0681731 A JP H0681731A
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JP
Japan
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air
air passage
combustion
internal combustion
combustion engine
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JP10892692A
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English (en)
Inventor
Akira Hashimoto
章 橋本
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Frontier Maaketeingu Kk
Original Assignee
Frontier Maaketeingu Kk
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】低コストで製造でき、燃料の種類に左右される
ことなく燃焼効率を高め、半永久的に安定した作用が期
待できる、内燃機関等の燃焼用空気改質装置の提供。 【構成】磁性材により箱型形状に形成され、前後方向一
端面に空気の流入口を他端面に空気の流出口を備え、空
気流出口を内燃機関もしくは燃焼機器の燃焼用空気の吸
入路中途に接続すべく固定される本体ケーシング1と、
本体ケーシング内にあって流入口5と流出口6とを連通
させる空気通路7と、空気通路を挟むように同極同士が
対向する永久磁石13と、空気通路中に、永久磁石の磁
極面の高さ方向に延びるようにして固定された磁性材よ
り成る支持軸11と、帯電特性が異なる2つの金属材に
より支持軸に遊嵌可能な大小異径の筒状に形成された正
負の両電極13,15とを備える。永久磁石と支持軸と
の間に形成される磁界内で両電極が空気通路内を通過す
る空気流によって自由動しつつ互いに摩擦し合って帯電
し、両電極間で静電気放電を生じる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関、もしくはボ
イラー・焼却炉等の一般燃焼機器の燃焼効率を高める、
燃焼用空気の改質装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば内燃機関の燃焼効率を高めるため
に一般的に採用されている技術としては、電子燃料噴射
システム、電子制御添加システムなどのようにコンピュ
ータによる燃焼条件制御の技術がある。また、昨今で
は、電気刺激、超音波あるいは遠赤外線照射等によって
燃料分子のクラスターを微細化することにより、燃料の
粘性を低下させ、霧化を促進させて、燃焼効率の向上を
図る技術も提案されている。
【0003】
【従来技術の抱える問題点】ところが、コンピュータ制
御の場合、単独の装置自体もそうであるが、排ガス浄化
用の処理手段が併設されることが多いことから、高価と
なり、また、電子回路の故障に対する不安がつきまと
う。一方、燃料を改質する従来技術の場合、燃焼条件や
燃料の種類などによって作用が不定となり、燃焼室に吸
引される前に改質効果が失われてしまうなど、実際に使
用するには不安定要素が多すぎる。
【0004】本発明の目的は、従来技術の抱える上記し
た問題点に鑑み、低コストで製造でき、燃料の種類に左
右されることなく燃焼効率を確実に高め、しかも半永久
的に安定した作用が期待できる、内燃機関等の燃焼用空
気の改質装置を提供することにある。
【0005】
【問題点を解決するための手段】本発明は上記した目的
を達成するために、磁性材によって箱型形状に形成さ
れ、前後方向一端面に空気の流入口を他端面に空気の流
出口を備え、この空気流出口を内燃機関もしくは燃焼機
器の燃焼用空気の吸入路中途に接続するようにして固定
される本体ケーシングと、この本体ケーシング内にあっ
て上記流入口と流出口とを連通させる空気通路と、この
空気通路を挟むようにして配設され、互いに同極同士が
対向する永久磁石と、上記空気通路中に、永久磁石の磁
極面の高さ方向に延びるようにして固定された磁性材よ
り成る支持軸と、帯電特性を異にする2つの金属材によ
ってそれぞれ上記支持軸に遊嵌可能な大小異径の筒状に
形成された正負の両電極とを備え、上記永久磁石と支持
軸との間に形成される磁界内で上記両電極が空気通路内
を通過する空気流によって自由動しつつ互いに摩擦し合
って帯電し、両電極間で静電気放電を生じさせる点に特
徴を有するものである。
【0006】前記電極は、陽イオンの発生化傾向の強い
金属材によって円筒状に形成され、前記支持軸の軸周に
遊嵌された正電極と、陰イオンの発生化傾向の強い金属
材によって同様に筒状に形成され、正電極内方に遊嵌さ
れた負電極とから成っている。
【0007】上記本体ケーシングは、内燃機関もしくは
燃焼機器の燃焼用空気の吸入路中途に、前記流出口側端
部が前記流入口側端部よりも上位になるように、傾斜し
て固定するのが望ましく、また本体ケーシング内に装填
された永久磁石は、前記空気通路に対向する面と、これ
と反対側の面を除いた他の面を全て磁気遮蔽部材によっ
て覆うようにすると良い。
【0008】正電極はアルミニウムによって形成し、負
電極は白金もしくはパラジウム等の白金族元素あるいは
銀によって形成すると良い。
【0009】
【作用】本発明では、流入口から流出口に至る空気通路
の両側が永久磁石によって挟まれ、かつ空気通路に固定
された支持軸が磁性材によって形成されているために、
空気通路には燃焼用空気が流れる方向と直交する方向に
強力な磁場が形成される。この磁場は、永久磁石の空気
通路対向面とこれと反対側の面を除いた他の面を全て磁
気遮蔽部材によって覆うことにより、一層確固たるもの
となる。
【0010】支持軸の軸周にゆるく挿通された筒状の正
負両電極間も上記磁場の内にある。両電極は、空気通路
中を流れる燃焼用空気によって支持軸の径方向、軸方
向、あるいは周方向にと激しく振動するように動く。本
体ケーシングを吸入路中途に取付ける際に、流出口側端
部が流入口側端部よりも上位になるように傾斜して固定
すれば、電極の自由動をより一層助長させることとな
る。この結果、両電極は、互いに摩擦し合ってその帯電
特性に応じた電化を帯び、瞬間的に静電気放電を行う。
この断続する静電気放電によって空気通路内には局所的
な電磁場が形成される。燃焼用空気中の酸素は、こうし
た電磁場を通過する間に、部分的に発生期の酸素(活性
酸素)に変換生成される。
【0011】発生期の酸素は通常の酸素よりも酸化作用
が強いため、本体ケーシングの流出口から吸気管路を介
して燃焼室に送り込まれると、燃焼速度を上昇させ、燃
焼効率を高めることとなる。これに伴なって燃焼温度の
上昇が抑制され、排ガスの温度も低下して、窒素酸化物
等の有害物質の発生が低減化される。
【0012】
【実施例】以下、本発明を図示した実施例に基づいて詳
説する。図1は本発明の一実施例に係る装置の図中上面
板を取り外した斜視図、図2はその上面図、図3は上記
装置の断面図である。図中符号1は磁性材によって形成
した本体ケーシングで、この本体ケーシング1は図中上
下方向が開放された周壁部2と、この周壁部2の開放面
を閉塞する上面板3と下面板4とから構成されている。
【0013】周壁部2の一端面には燃焼用空気の流入口
5が形成され、他端面には流出口6がそれぞれ形成され
ている。流入口5外方には外端が大径をした漏斗状の流
入管51が取付けられ、また流出口6外方には通常の円
筒パイプから成る流出管61が取付けられている。流入
口5と流出口6の内方には木、ゴム等によって形成され
た磁気遮蔽体7が装着されている。前後の磁気遮蔽体
7,7間の本体ケーシング内部空間は、図中幅方向に3
つの室8,9,10に区分けされている。中央の空間8
は前記流入口5と流出口6を連通する空気通路として構
成され、アルミ板製の隔壁12を介した左右の空間9,
10は磁石装填室を構成する。
【0014】磁石装填室9,10には永久磁石13が固
定され、この左右の永久磁石13は空気通路8を向く面
が互いに反発し合う同極同志となっている。また、磁石
装填室9,10の上面と下面には磁気遮蔽板14が着脱
自在に取付けられている。これにより、磁石装填室9,
10はその上下面及び前後面が磁気遮蔽材によって覆わ
れ、両側面のうち空気通路室側の面が磁気透過部材たる
隔壁12によって覆われ、外側の面が磁性材の本体ケー
シング周壁部2によって直接覆われる。永久磁石13
は、磁力の強力なもの、例えば1,000ガウス以上の
程度のものが望ましい。
【0015】空気通路8には、本体ケーシング1の下面
板4から上面板3にかけて支持軸11が挿通されてい
る。支持軸11は本実施例では磁性材より成るボルトに
よって構成され、空気が流れる方向に添って4本配設さ
れている。ボルト11は、頭部11aが本体ケーシング
1の下面板4に形成された通孔に係止され、軸部11b
が空気通路8を第1図中上下方向に貫通し、軸部先端が
本体ケーシング1の上面板3の通孔を通ってナット11
c締めされている(図3参照)。
【0016】各ボルト11には、陽イオン化傾向の強い
金属、例えばアルミニウムによって筒状に形成された正
の電極15がボルト11の軸周の径方向、周方向及び軸
方向に自由動できる程度にゆるく挿通されている。筒状
正電極15の内側には、例えば、白金、パラジウム、ロ
ジウム等の白金族元素、あるいは銀などの陰イオン化傾
向の強い金属によって形成された負の電極16が取付け
られている。この電極16は、上記した金属製の薄いシ
ートを正電極15よりも若干小径になる程度に巻いて前
記ボルト11の軸に遊嵌してある。両電極15,16
は、互いに帯電特性を異にする軽量な金属によって形成
されており、空気通路8中を通過する燃料用空気の流れ
によってボルト11軸部に沿って自由動しつつ互いに摩
擦し合うことにより帯電し、両電極間で静電気放電を生
じさせる。
【0017】尚、負の電極16は、正電極15と同様に
予め円筒状に形成されたものであっても良い。また、4
本の支持軸11に挿通される負の電極16は、共に同種
の金属によって構成しても良いが、燃料の種類などを考
慮して異なるものを配設することもできる。例えば、ガ
ソリンエンジンの場合には、プラチナと、パラジウム
と、銀とを組合わせ、またディーゼルエンジンの場合に
はプラチナと、パラジウムとを組合わせる。
【0018】上記装置は、下面板4と周壁部2内に各構
成部材を組込み、上面板3を被せてボルト11先端をナ
ット締めすることにより、簡単に組立てられる。このよ
うにして組立てられた本装置は、図4に示すように燃焼
用空気の吸入路中途の所望の位置に、支持軸11が横向
きになり、かつ前記流出口6側端部が前記流入口5側端
部よりも上位になるように傾斜して固定される。斜度は
前記した両電極15,16が、空気流によって支持軸1
1の周りで可給的に自由動し易くなるよう、例えば約1
5度から30度に設定される。尚、吸入路における取付
け位置は、同図に見られるように、エアクリーナ17の
手前側の管路18に穴を開け、これに口金を取付け、チ
ューブ19を介して流出口6と接続すると良い(図5参
照)。勿論、図6に示すようにエアークリーナ17より
も燃焼室20側に取付けるようにしても良いが、この場
合には本体ケーシング1の流入口5に別のフィルタが装
着される。
【0019】本装置は、本体ケーシング1内の支持軸1
1が両磁石13によって磁化され、永久磁石13と支持
軸11間に燃焼用の空気流と直交する方向の磁界が形成
される。空気通路8におけるこの磁界は、永久磁石13
が空気通路8室側の面と反対側の面のみが磁気遮蔽材か
ら開放され、かつ本体ケーシング1の上面板3と下面板
4とが磁性材によって形成されているので、強力な磁場
となる。
【0020】次に、本発明装置の試験結果を表1に示
す。
【表1】 この試験では、本発明装置を未装着で約300Km走行
した後と、上記実施例に係る本発明装置を装着して60
Km走行した後とに、それぞれ10モード走行時の排気
ガステストと燃費について結果を見た。尚、車輛にはト
ヨタカリーナ1800ccのオートマチック車を使用
し、本発明装置装着後は点火時期を調整することなく試
験した。
【0021】表1から明らかなように、本発明装置を装
着後の方が、燃費で約10%向上し、一酸化炭素が約7
3%、炭化水素が約63.5%、窒素酸化物が約34.
5%減少し、その効果が顕著であることが明確となっ
た。
【0022】表2は、本発明装置をデーゼルエンジンに
適用し、装着前後(装着後のデータは本装置を装着後2
00Kmを走行した後のものである)の排気ガス中に含
まれている黒鉛と窒素酸化物の割合を、それぞれ%表示
とppm表示で示したものである。この例においても、
本発明装置の顕著な効果が明らかとなった。
【表2】
【0023】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、磁界
が形成された燃焼用空気の通路中に、帯電特性を異にす
る金属によって形成した電極を配設し、この電極を空気
の流れによって摩擦させ、両電極間に静電気放電を生じ
させるようにしているので、空気通路を通過する空気中
の酸素は発生期の酸素に変換されて酸化し易い状態とな
り、燃焼室中での燃焼効率を高めることができ、燃費の
向上に寄与するばかりでなく、排ガスの清浄化にも貢献
できるものである。
【0024】また、本発明によれば、本体ケーシングと
永久磁石と支持軸と静電気発生用電極とから構成される
にすぎないので、構造が簡単で低コストで製造でき、ま
たその取付けも容易で、しかも半永久的に安定した作用
を持続できる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る装置の上面板を取去っ
た状態の斜視図。
【図2】図1の上面図。
【図3】本発明の一実施例に係る装置の断面図。
【図4】本発明の一実施例に係る装置の取付け角度を示
す図。
【図5】本発明の一実施例に係る装置の取付け位置の一
例を示す説明図。
【図6】本発明の一実施例に係る装置の取付け位置の他
例を示す説明図。
【符号の説明】
1−本体ケーシング 2−周壁部 3−上面板 4−下面板 5−流入口 6−流出口 8−空気通路 11−支持軸(ボルト) 13−永久磁石 15−正の電極 16−負の電極 17−エアクリーナ 20−燃焼室
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年11月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 内燃機関等の燃焼用空気の改質装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関、もしくはボ
イラー・焼却炉等の一般燃焼機器の燃焼効率を高める、
燃焼用空気の改質装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば内燃機関の燃焼効率を高めるため
に一般的に採用されている技術としては、電子燃料噴射
システム、電子制御添加システムなどのようにコンピュ
ータによる燃焼条件制御の技術がある。また、昨今で
は、電気刺激、超音波あるいは遠赤外線照射等によって
燃料分子のクラスターを微細化することにより、燃料の
粘性を低下させ、霧化を促進させて、燃焼効率の向上を
図る技術も提案されている。
【0003】
【従来技術の抱える問題点】ところが、コンピュータ制
御の場合、単独の装置自体もそうであるが、排ガス浄化
用の処理手段が併設されることが多いことから、高価と
なり、また、電子回路の故障に対する不安がつきまと
う。一方、燃料を改質する従来技術の場合、燃焼条件や
燃料の種類などによって作用が不定となり、燃焼室に吸
引される前に改質効果が失われてしまうなど、実際に使
用するには不安定要素が多すぎる。
【0004】本発明の目的は、従来技術の抱える上記し
た問題点に鑑み、低コストで製造でき、燃料の種類に左
右されることなく燃焼効率を確実に高め、しかも半永久
的に安定した作用が期待できる、内燃機関等の燃焼用空
気の改質装置を提供することにある。
【0005】
【問題点を解決するための手段】本発明は上記した目的
を達成するために、磁性材によって箱型形状に形成さ
れ、前後方向一端面に空気の流入口を他端面に空気の流
出口を備え、この空気流出口を内燃機関もしくは燃焼機
器の燃焼用空気の吸入路中途に接続するようにして固定
される本体ケーシングと、この本体ケーシング内にあっ
て上記流入口と流出口とを連通させる空気通路と、この
空気通路を挟むようにして配設され、互いに同極同士が
対向する永久磁石と、上記空気通路中に、永久磁石の磁
極面の高さ方向に延びるようにして固定された磁性材よ
り成る支持軸と、帯電特性を異にする2つの金属材によ
ってそれぞれ上記支持軸に遊嵌可能な大小異径の筒状に
形成された正負の両電極とを備え、上記正電極は、陽イ
オンの発生化傾向の強い金属材によって円筒状に形成さ
れ、前記支持軸の軸周に遊嵌され、上記負電極は、陰イ
オンの発生化傾向の強い金属材によって同様に筒状に形
成され、正電極内方に遊嵌されており、上記永久磁石と
支持軸との間に形成される磁界内で上記両電極が空気通
路内を通過する空気流によって自由動しつつ互いに摩擦
し合って帯電し、両電極間で静電気放電を生じさせ、発
生した陽イオン及び陰イオンを前記燃焼用空気中に混入
させる点に特徴を有するものである。
【0006】上記本体ケーシングは、内燃機関もしくは
燃焼機器の燃焼用空気の吸入路中途に、前記流出口側端
部が前記流入口側端部よりも上位になるように、傾斜し
て固定するのが望ましく、また本体ケーシング内に装填
された永久磁石は、前記空気通路に対向する面と、これ
と反対側の面を除いた他の面を全て磁気遮蔽部材によっ
て覆うようにすると良い。
【0007】正電極はアルミニウムによって形成し、負
電極は白金もしくはパラジウム等の白金族元素あるいは
銀によって形成すると良い。
【0008】
【作用】本発明では、流入口から流出口に至る空気通路
の両側が永久磁石によって挟まれ、かつ空気通路に固定
された支持軸が磁性材によって形成されているために、
空気通路には燃焼用空気が流れる方向と直交する方向に
強力な磁場が形成される。この磁場は、永久磁石の空気
通路対向面とこれと反対側の面を除いた他の面を全て磁
気遮蔽部材によって覆うことにより、一層確固たるもの
となる。
【0009】支持軸の軸周にゆるく挿通された筒状の正
負両電極間も上記磁場の内にある。両電極は、空気通路
中を流れる燃焼用空気によって支持軸の径方向、軸方
向、あるいは周方向にと激しく振動するように動く。本
体ケーシングを吸入路中途に取付ける際に、流出口側端
部が流入口側端部よりも上位になるように傾斜して固定
すれば、電極の自由動をより一層助長させることとな
る。
【0010】この結果、両電極は、互いに摩擦し合って
その帯電特性に応じた電化を帯び、瞬間的に静電気放電
を行う。この放電により、正負両電極から陽イオンと陰
イオンが発生し、これらのイオン化された金属が燃焼空
気中に混入され、燃料の種類に応じて対応する金属イオ
ンが燃焼触媒として作用し、燃焼空気中での燃焼を完全
燃焼に近い状態に導く。また、この断続する静電気放電
によって空気通路内には局所的な電磁場が形成される。
燃焼用空気中の酸素は、こうした電磁場を通過する間
に、部分的に発生期の酸素(活性酸素)に変換生成され
る。発生期の酸素は通常の酸素よりも酸化作用が強いた
め、本体ケーシングの流出口から吸気管路を介して燃焼
室に送り込まれると、燃焼速度を上昇させ、燃焼効率を
高めることとなる。燃焼触媒としての金属イオンと、上
記活性化の作用が総合的に働いて燃焼温度の上昇が抑制
されると共に排ガスの温度も低下して、窒索酸化物等の
有害物質やカーボンの発生が低減化される。
【0011】
【実施例】以下、本発明を図示した実施例に基づいて詳
説する。図1は本発明の一実施例に係る装置の図中上面
板を取り外した斜視図、図2はその上面図、図3は上記
装置の断面図である。図中符号1は磁性材によって形成
した本体ケーシングで、この本体ケーシング1は図中上
下方向が開放された周壁部2と、この周壁部2の開放面
を閉塞する上面板3と下面板4とから構成されている。
【0012】周壁部2の一端面には燃焼用空気の流入口
5が形成され、他端面には流出口6がそれぞれ形成され
ている。流入口5外方には外端が大径をした漏斗状の流
入管51が取付けられ、また流出口6外方には通常の円
筒パイプから成る流出管61が取付けられている。流入
口5と流出口6の内方には木、ゴム等によって形成され
た磁気遮蔽体7が装着されている。前後の磁気遮蔽体
7,7間の本体ケーシング内部空間は、図中幅方向に3
つの室8,9,10に区分けされている。中央の空間8
は前記流入口5と流出口6を連通する空気通路として構
成され、アルミ板製の隔壁12を介した左右の空間9,
10は磁石装填室を構成する。
【0013】磁石装填室9,10には永久磁石13が固
定され、この左右の永久磁石13は空気通路8を向く面
が互いに反発し合う同極同志となっている。また、磁石
装填室9,10の上面と下面には磁気遮蔽板14が着脱
自在に取付けられている。これにより、磁石装填室9,
10はその上下面及び前後面が磁気遮蔽材によって覆わ
れ、両側面のうち空気通路室側の面が磁気透過部材たる
隔壁12によって覆われ、外側の面が磁性材の本体ケー
シング周壁部2によって直接覆われる。永久磁石13
は、磁力の強力なもの、例えば1,000ガウス以上の
程度のものが望ましい。
【0014】空気通路8には、本体ケーシング1の下面
板4から上面板3にかけて支持軸11が挿通されてい
る。支持軸11は本実施例では磁性材より成るボルトに
よって構成され、空気が流れる方向に添って4本配設さ
れている。ボルト11は、頭部11aが本体ケーシング
1の下面板4に形成された通孔に係止され、軸部11b
が空気通路8を第1図中上下方向に貫通し、軸部先端が
本体ケーシング1の上面板3の通孔を通ってナット11
c締めされている(図3参照)。
【0015】各ボルト11には、陽イオン化傾向の強い
金属、例えばアルミニウムによって筒状に形成された正
の電極15がボルト11の軸周の径方向、周方向及び軸
方向に自由動できる程度にゆるく挿通されている。筒状
正電極15の内側には、例えば、白金、パラジウム、ロ
ジウム等の白金族元素、あるいは銀などの陰イオン化傾
向の強い金属によって形成された負の電極16が取付け
られている。この電極16は、上記した金属製の薄いシ
ートを正電極15よりも若干小径になる程度に巻いて前
記ボルト11の軸に遊嵌してある。両電極15,16
は、互いに帯電特性を異にする軽量な金属によって形成
されており、空気通路8中を通過する燃料用空気の流れ
によってボルト11軸部に沿って自由動しつつ互いに摩
擦し合うことにより帯電し、両電極間で静電気放電を生
じさせる。
【0016】尚、負の電極16は、正電極15と同様に
予め円筒状に形成されたものであっても良い。また、4
本の支持軸11に挿通される負の電極16は、共に同種
の金属によって構成しても良いが、燃料の種類などを考
慮して異なるものを配設することもできる。例えば、ガ
ソリンエンジンの場合には、プラチナと、パラジウム
と、銀とを組合わせ、またデイーゼルエンジンの場合に
はプラチナと、パラジウムとを組合わせるようにすると
良い。
【0017】上記装置は、下面板4と周壁部2内に各構
成部材を組込み、上面板3を被せてボルト11先端をナ
ット締めすることにより、簡単に組立てられる。このよ
うにして組立てられた本装置は、図4に示すように燃焼
用空気の吸入路中途の所望の位置に、支持軸11が横向
きになり、かつ前記流出口6側端部が前記流入口5側端
部よりも上位になるように傾斜して固定される。斜度は
前記した両電極15,16が、空気流によって支持軸1
1の周りで可給的に自由動し易くなるよう、例えば約1
5度から30度に設定される。尚、吸入路における取付
け位置は、同図に見られるように、エアクリーナ17の
手前側の管路18に穴を開け、これに口金を取付け、チ
ューブ19を介して流出口6と接続すると良い(図5参
照)。勿論、図6に示すようにエアークリーナ17より
も燃焼室20側に取付けるようにしても良いが、この場
台には本体ケーシング1の流入口5に別のフィルタが装
着される。
【0018】本装置は、本体ケーシング1内の支持軸1
1が両磁石13によって磁化され、永久磁石13と支持
軸11間に燃焼用の空気流と直交する方向の磁界が形成
される。空気通路8におけるこの磁界は、永久磁石13
が空気通路8室側の面と反対側の面のみが磁気遮蔽材か
ら開放され、かつ本体ケーシング1の上面板3と下面板
4とが磁性材によって形成されているので、強力な磁場
となる。
【0019】次に、本発明装置の試験結果を表1に示
す。
【表1】この試験では、本発明装置を未装着で約300
Km走行した後と、上記実施例に係る本発明装置を装着
して60Km走行した後とに、それぞれ10モード走行
時の排気ガステストと燃費について結果を見た。尚、車
輛にはトヨタカリーナ1800ccのオートマチック車
を使用し、本発明装置装着後は点火時期を調整すること
なく試験した。
【0020】表1から明らかなように、本発明装置を装
着後の方が、燃費で約10%向上し、一酸化炭素が約7
3%、炭化水素が約63.5%、窒素酸化物が約34.
5%減少し、その効果が顕著であることが明確となっ
た。
【0021】表2は、本発明装置をデーゼルエンジンに
適用し、装着前後(装着後のデータは本装置を装着後2
00Kmを走行した後のものである)の排気ガス中に含
まれている黒鉛と窒素酸化物の割合を、それぞれ%表示
とppm表示で示したものである。この例においても、
本発明装置の顕著な効果が明らかとなった。
【表2】
【0022】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、磁界
が形成された燃焼用空気の通路中に帯電特性を異にする
金属によって形成した電極を配設し、この電極を空気の
流れによって摩擦させ、両電極から陽イオンと陰イオン
とを発生させてこれを燃焼陽空気中に混入させるように
しているので、上記イオンが燃焼触媒として作用すると
共に空気通路を通過する空気中の酸素が発生期の酸素に
変換されて酸化し易い状態となり、燃焼室中での燃焼効
率を高めることができ、燃費の向上に寄与するばかりで
なく、排ガスの清浄化にも貢献できるものである。特
に、本発明では、燃焼触媒としての作用が従来の燃料に
混入されるものとは異なり、燃焼用空気中に混入される
ために、多量の触媒が燃焼室中に導かれることとなりそ
の作用を一層高めるものである。
【0023】また、本発明によれば、本体ケーシングと
永久磁石と支持軸と静電気発生用電極とから構成される
にすぎないので、構造が簡単で低コストで製造でき、ま
たその取付けも容易で、しかも半永久的に安定した作用
を持続できる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る装置の上面板を取去っ
た状態の斜視図。
【図2】図1の上面図。
【図3】本発明の一実施例に係る装置の断面図。
【図4】本発明の一実施例に係る装置の取付け角度を示
す図。
【図5】本発明の一実施例に係る装置の取付け位置の一
例を示す説明図。
【図6】本発明の一実施例に係る装置の取付け位置の他
例を示す説明図。
【符号の説明】 1−本体ケーシング 2−周壁部 3−上面板 4−下面板 5−流入口 6−流出口 8−空気通路 11−支持軸(ボルト) 13−永久磁石 15−正の電極 16−負の電極 17−エアクリーナ 20−燃焼室

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁性材によって箱型形状に形成され、前後
    方向一端面に空気の流入口を他端面に空気の流出口を備
    え、この空気流出口を内燃機関もしくは燃焼機器の燃焼
    用空気の吸入路中途に接続するようにして固定される本
    体ケーシングと、 この本体ケーシング内にあって上記流入口と流出口とを
    連通させる空気通路と、 この空気通路を挟むようにして配設され、互いに同極同
    士が対向する永久磁石と、 上記空気通路中に、永久磁石の磁極面の高さ方向に延び
    るようにして固定された磁性材より成る支持軸と、 帯電特性を異にする2つの金属材によってそれぞれ上記
    支持軸に遊嵌可能な大小異径の筒状に形成された正負の
    両電極とを備え、 上記永久磁石と支持軸との間に形成される磁界内で上記
    両電極が空気通路内を通過する空気流によって自由動し
    つつ互いに摩擦し合って帯電し、両電極間で静電気放電
    を生じさせることを特徴とする内燃機関等の燃焼用空気
    の改質装置。
  2. 【請求項2】前記電極は、陽イオンの発生化傾向の強い
    金属材によって円筒状に形成され、前記支持軸の軸周に
    遊嵌された正電極と、陰イオンの発生化傾向の強い金属
    材によって同様に筒状に形成され、正電極内方に遊嵌さ
    れた負電極とから成ることを特徴とする請求項1に記載
    の内燃機関等の燃焼用空気の改質装置。
  3. 【請求項3】前記本体ケーシングが内燃機関もしくは燃
    焼機器の燃焼用空気の吸入路中途に、前記流出口側端部
    が前記流入口側端部よりも上位になるように、傾斜して
    固定されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃
    機関等の燃焼用空気の改質装置。
  4. 【請求項4】前記本体ケーシング内に装填された永久磁
    石は、前記空気通路に対向する面と、これと反対側の面
    を除いた他の面が全て磁気遮蔽部材によって覆われてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関等の燃焼
    用空気の改質装置。
  5. 【請求項5】前記正電極がアルミニウムによって形成さ
    れ、 前記負電極が白金もしくはパラジウム等の白金族元素に
    よって形成されていることを特徴とする請求項1もしく
    は請求項2に記載の内燃機関等の燃焼用空気の改質装
    置。
  6. 【請求項6】前記正電極がアルミニウムによって形成さ
    れ、 前記負電極が銀によって形成されていることを特徴とす
    る請求項1もしくは請求項2に記載の内燃機関等の燃焼
    用空気の改質装置。
  7. 【請求項7】前記支持軸は、空気通路の前後方向に添っ
    て複数本、固定され、これらに遊嵌される前記負電極は
    それぞれ異なる金属から成っていることを特徴とする請
    求項1に記載の内燃機関等の燃焼用空気の改質装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5814321A (en) * 1995-11-30 1998-09-29 Juridical Foundation The Chemo-Sero-Therapeutic Research Institute Oil adjuvant vaccine and method for preparing same

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5814321A (en) * 1995-11-30 1998-09-29 Juridical Foundation The Chemo-Sero-Therapeutic Research Institute Oil adjuvant vaccine and method for preparing same

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