JPH0681640A - 排気管支持装置 - Google Patents
排気管支持装置Info
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- JPH0681640A JPH0681640A JP23040292A JP23040292A JPH0681640A JP H0681640 A JPH0681640 A JP H0681640A JP 23040292 A JP23040292 A JP 23040292A JP 23040292 A JP23040292 A JP 23040292A JP H0681640 A JPH0681640 A JP H0681640A
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- vibration
- coil springs
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- coil spring
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Abstract
(57)【要約】
【目的】金属スプリングの特性である温度や周波数や劣
化の影響を受けない安定した振動減衰が得られ、金属ス
プリングの欠点であるサージングは抑制できる。 【構成】上下方向の振動により、ロッド取付体16の上
動時にはコイルスプリング13が圧縮変形され、コイル
スプリング14は伸長変形する。下動時にはコイルスプ
リング13が伸長変形され、コイルスプリング14は圧
縮変形する。ロッド取付体16はコイルスプリング1
3,14によって車体に支持されつつ、排気管の上下方
向の振動は両コイルスプリング13,14の弾性変形に
より吸収される。そして、このコイルスプリング13,
14はコイルスプリング13,14よりも内部摩擦減衰
の大きいストッパゴム11,12にその固定端が接触し
ているため、コイルスプリング13,14の振動エネル
ギーがこのストッパゴム11,12に吸収される。
化の影響を受けない安定した振動減衰が得られ、金属ス
プリングの欠点であるサージングは抑制できる。 【構成】上下方向の振動により、ロッド取付体16の上
動時にはコイルスプリング13が圧縮変形され、コイル
スプリング14は伸長変形する。下動時にはコイルスプ
リング13が伸長変形され、コイルスプリング14は圧
縮変形する。ロッド取付体16はコイルスプリング1
3,14によって車体に支持されつつ、排気管の上下方
向の振動は両コイルスプリング13,14の弾性変形に
より吸収される。そして、このコイルスプリング13,
14はコイルスプリング13,14よりも内部摩擦減衰
の大きいストッパゴム11,12にその固定端が接触し
ているため、コイルスプリング13,14の振動エネル
ギーがこのストッパゴム11,12に吸収される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は排気管支持装置に係
り、特に自動車等の車両に装着される排気管の支持装置
に関するものである。
り、特に自動車等の車両に装着される排気管の支持装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から排気管支持装置については、例
えば実開昭57−46020号に開示されているものが
ある。この排気管支持装置は図5に示すように車体に固
定されたU字状ブラケット31にサポートゴム32を充
填し、そのサポートゴム32には排気管支持用のロッド
を挿通する挿入孔33が形成されている。又、挿入孔3
3の中央下部には排気管の上下方向への振動を吸収する
孔34が形成され、その孔34の左右には排気管の左右
方向への振動を吸収する孔35が形成されている。そし
て、排気管はエンジン振動、あるいは路面からの車体の
振動により上下、左右、前後にそれぞれ動くが、前記サ
ポートゴム32はそれ自身粘弾性体であるため、振動が
働いてもゴムの内部摩擦によりすぐに減衰する利点があ
る。
えば実開昭57−46020号に開示されているものが
ある。この排気管支持装置は図5に示すように車体に固
定されたU字状ブラケット31にサポートゴム32を充
填し、そのサポートゴム32には排気管支持用のロッド
を挿通する挿入孔33が形成されている。又、挿入孔3
3の中央下部には排気管の上下方向への振動を吸収する
孔34が形成され、その孔34の左右には排気管の左右
方向への振動を吸収する孔35が形成されている。そし
て、排気管はエンジン振動、あるいは路面からの車体の
振動により上下、左右、前後にそれぞれ動くが、前記サ
ポートゴム32はそれ自身粘弾性体であるため、振動が
働いてもゴムの内部摩擦によりすぐに減衰する利点があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ゴムは熱に
よりバネ定数が大きく変化するため、高温での減衰特性
が悪化し、ゴムの劣化によってもバネ定数の影響を受け
る。さらに、動倍率(動バネ定数/静バネ定数)が高い
ため、高周波数域での振動減衰が良くないという問題が
ある。
よりバネ定数が大きく変化するため、高温での減衰特性
が悪化し、ゴムの劣化によってもバネ定数の影響を受け
る。さらに、動倍率(動バネ定数/静バネ定数)が高い
ため、高周波数域での振動減衰が良くないという問題が
ある。
【0004】一方、支持ブラケット内に金属スプリング
を配置して同金属スプリングにて排気管支持用のロッド
を弾性的に支持する排気管支持装置も提案されている。
しかし、金属性コイルスプリングは剛体であるため、内
部摩擦よる振動の減衰は期待できず、振動が加わった場
合すぐに振動が減衰しないサージングの問題がある。
を配置して同金属スプリングにて排気管支持用のロッド
を弾性的に支持する排気管支持装置も提案されている。
しかし、金属性コイルスプリングは剛体であるため、内
部摩擦よる振動の減衰は期待できず、振動が加わった場
合すぐに振動が減衰しないサージングの問題がある。
【0005】この発明の目的は金属スプリングの特性で
ある温度や周波数や劣化の影響を受けない安定した振動
減衰が得られ、一方金属スプリングの欠点であるサージ
ングは金属スプリングに接触配置された振動減衰体によ
つて抑制できる排気管支持装置を提供することにある。
ある温度や周波数や劣化の影響を受けない安定した振動
減衰が得られ、一方金属スプリングの欠点であるサージ
ングは金属スプリングに接触配置された振動減衰体によ
つて抑制できる排気管支持装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明は、車体に取付される支持枠と、前記支持枠
内の互いに離間した位置に固定され、振動減衰特性が大
きい一対の振動減衰体と、前記一対の振動減衰体に各々
嵌合され、その嵌合した端部の山が2山以上接触すると
ともに、前記振動減衰体よりも振動減衰特性が小さい一
対のコイルスプリングと、前記両コイルスプリング間に
て弾性的に支持され、排気管を支持する支持部材とを備
えたことを要旨としている。
めに本発明は、車体に取付される支持枠と、前記支持枠
内の互いに離間した位置に固定され、振動減衰特性が大
きい一対の振動減衰体と、前記一対の振動減衰体に各々
嵌合され、その嵌合した端部の山が2山以上接触すると
ともに、前記振動減衰体よりも振動減衰特性が小さい一
対のコイルスプリングと、前記両コイルスプリング間に
て弾性的に支持され、排気管を支持する支持部材とを備
えたことを要旨としている。
【0007】
【作用】このように構成された本発明は、排気管の上
下、左右、前後方向への振動によりコイルスプリングが
弾性変形するが、コイルスプリングの一部が内部摩擦減
衰の大きい振動減衰体に接触しているため、コイルスプ
リングの振動エネルギーが振動減衰体に吸収される。従
って、この排気管支持装置から車体へ伝わる振動も低減
ができ、振動騒音を大幅に改善ができる。又、このこと
は金属性コイルスプリングの従来からの欠点であった減
衰特性を大幅に改善することにより、コイルスプリング
の長所である低動倍率(動バネ定数/静バネ定数)によ
る振動騒音の低減を最大限利用できるものとなる。
下、左右、前後方向への振動によりコイルスプリングが
弾性変形するが、コイルスプリングの一部が内部摩擦減
衰の大きい振動減衰体に接触しているため、コイルスプ
リングの振動エネルギーが振動減衰体に吸収される。従
って、この排気管支持装置から車体へ伝わる振動も低減
ができ、振動騒音を大幅に改善ができる。又、このこと
は金属性コイルスプリングの従来からの欠点であった減
衰特性を大幅に改善することにより、コイルスプリング
の長所である低動倍率(動バネ定数/静バネ定数)によ
る振動騒音の低減を最大限利用できるものとなる。
【0008】
【実施例】以下、本発明を自動車の排気管支持装置に具
体化した一実施例を図1乃至図4に従って説明する。
体化した一実施例を図1乃至図4に従って説明する。
【0009】図2に示すように、排気管支持装置である
サポートブラケット1は車体2に固定されている。排気
管3は排気管3に固定されたサポートロッド4を介して
サポートブラケット1に支持されている。すなわちサポ
ートロッド4には頂部に排気管3の軸方向(Y1 −Y2
方向)に延出したロッド部5が設けられており、このロ
ッド部5とサポートブラケット1との間において排気管
3が後述のように弾性的に支持されている。
サポートブラケット1は車体2に固定されている。排気
管3は排気管3に固定されたサポートロッド4を介して
サポートブラケット1に支持されている。すなわちサポ
ートロッド4には頂部に排気管3の軸方向(Y1 −Y2
方向)に延出したロッド部5が設けられており、このロ
ッド部5とサポートブラケット1との間において排気管
3が後述のように弾性的に支持されている。
【0010】図1に示すように支持枠としてのハウジン
グ6はU字状の本体ハウジング7と本体ハウジング7の
上部側壁間に連結固定された上部ハウジング8とからな
り、サポートブラケット1の外装を構成している。両ハ
ウジング7,8の両端にはボルト締付け孔9,10が透
設され、ハウジング6は図示しないボルトが挿通されて
車体4側のフロア又はクロスメンバ等に締付け固定され
ている。上部ハウジング8と本体ハウジング7との間に
は空間部Sが設けられている。上部ハウジング8及び本
体ハウジング7の互いに対向する中央部には振動減衰体
としての円錐台状のストッパゴム11と、円柱状のスト
ッパゴム12とが互いに対向するように焼着き固定され
ている。両ストッパゴム11,12は耐熱性を有するE
PDMから形成されている。又、前記ストッパゴム1
1,12は後記取付体16の上下方向(Z1 −Z2 方
向)の必要以上の移動を規制するようになっている。
グ6はU字状の本体ハウジング7と本体ハウジング7の
上部側壁間に連結固定された上部ハウジング8とからな
り、サポートブラケット1の外装を構成している。両ハ
ウジング7,8の両端にはボルト締付け孔9,10が透
設され、ハウジング6は図示しないボルトが挿通されて
車体4側のフロア又はクロスメンバ等に締付け固定され
ている。上部ハウジング8と本体ハウジング7との間に
は空間部Sが設けられている。上部ハウジング8及び本
体ハウジング7の互いに対向する中央部には振動減衰体
としての円錐台状のストッパゴム11と、円柱状のスト
ッパゴム12とが互いに対向するように焼着き固定され
ている。両ストッパゴム11,12は耐熱性を有するE
PDMから形成されている。又、前記ストッパゴム1
1,12は後記取付体16の上下方向(Z1 −Z2 方
向)の必要以上の移動を規制するようになっている。
【0011】前記ストッパゴム11には円錐台状のコイ
ルスプリング13が外嵌されている。又、ストッパゴム
12には円筒状のコイルスプリング14が外嵌されてい
る。そして、前記コイルスプリング13,14のストッ
パゴム11,12の外周に接触する山は少なくとも2山
以上とされている。なお、1山でコイルスプリング1
3,14がストッパゴム11,12に対して接触する場
合には、目的の振動減衰特性は得られないため、2山以
上が必要である。そして、前記コイルスプリング13,
14の振動減衰特性は前記ストッパゴム11,12の振
動減衰特性よりも小さいものとなっている。なお、この
接触は線接触が好ましい。その理由は接触面圧が高すぎ
るとコイルスプリング13,14のばね定数が上昇し、
振動騒音にかえって悪影響があるからであり、線接触で
十分摩擦抵抗が働き、排気管から伝わった振動エネルギ
ーが減衰される。両コイルスプリング13,14の基端
には環状のブラケット15が複数個所にて熔接固定さ
れ、そのブラケット15はそれぞれ上部ハウジング8,
本体ハウジング7に熔接固定されている。従って、コイ
ルスプリング13,14は横方向の荷重が加わった場合
にも移動しないように位置決めされている。
ルスプリング13が外嵌されている。又、ストッパゴム
12には円筒状のコイルスプリング14が外嵌されてい
る。そして、前記コイルスプリング13,14のストッ
パゴム11,12の外周に接触する山は少なくとも2山
以上とされている。なお、1山でコイルスプリング1
3,14がストッパゴム11,12に対して接触する場
合には、目的の振動減衰特性は得られないため、2山以
上が必要である。そして、前記コイルスプリング13,
14の振動減衰特性は前記ストッパゴム11,12の振
動減衰特性よりも小さいものとなっている。なお、この
接触は線接触が好ましい。その理由は接触面圧が高すぎ
るとコイルスプリング13,14のばね定数が上昇し、
振動騒音にかえって悪影響があるからであり、線接触で
十分摩擦抵抗が働き、排気管から伝わった振動エネルギ
ーが減衰される。両コイルスプリング13,14の基端
には環状のブラケット15が複数個所にて熔接固定さ
れ、そのブラケット15はそれぞれ上部ハウジング8,
本体ハウジング7に熔接固定されている。従って、コイ
ルスプリング13,14は横方向の荷重が加わった場合
にも移動しないように位置決めされている。
【0012】支持部材としてのロッド取付体16は耐熱
性のEPDMからなるゴム体17と、その外周を覆うよ
うに設けられた金属製の枠体18とから構成されてい
る。ロッド取付体16の上下両部には円柱状の突部1
9,20が形成されている。又、ロッド取付体16の両
突部19,20には前記両コイルスプリング13,14
の自由端が外嵌され、コイルスプリング13,14のロ
ッド取付体16の中央部の上下両面16a,16bにそ
れぞれ当接係止されている。なお、前記コイルスプリン
グ13,14は自由な状態では図1に示される上下長さ
よりも長くなっており、コイルスプリング13,14の
自由端を圧縮してロッド取付体16の突部19,20に
外嵌することにより取着される。
性のEPDMからなるゴム体17と、その外周を覆うよ
うに設けられた金属製の枠体18とから構成されてい
る。ロッド取付体16の上下両部には円柱状の突部1
9,20が形成されている。又、ロッド取付体16の両
突部19,20には前記両コイルスプリング13,14
の自由端が外嵌され、コイルスプリング13,14のロ
ッド取付体16の中央部の上下両面16a,16bにそ
れぞれ当接係止されている。なお、前記コイルスプリン
グ13,14は自由な状態では図1に示される上下長さ
よりも長くなっており、コイルスプリング13,14の
自由端を圧縮してロッド取付体16の突部19,20に
外嵌することにより取着される。
【0013】ロッド取付体16の中央部において左右方
向(X1 −X2 方向)の両側部はストッパ部21,22
とされており、左右方向への振動時に本体ハウジング7
の両内側面に当接してロッド取付体16の左右方向(X
1 −X2 方向)の必要以上の移動を規制する。ロッド取
付体16の枠体18及びゴム体17にはロッド取付孔2
3がY1 −Y2 方向へ透設されている。
向(X1 −X2 方向)の両側部はストッパ部21,22
とされており、左右方向への振動時に本体ハウジング7
の両内側面に当接してロッド取付体16の左右方向(X
1 −X2 方向)の必要以上の移動を規制する。ロッド取
付体16の枠体18及びゴム体17にはロッド取付孔2
3がY1 −Y2 方向へ透設されている。
【0014】そして、ロッド取付孔23には図2に示す
ようにサポートロッド4のロッド部5が遊挿組付されて
いる。そして、この組付状態、すなわち排気管3の支持
状態において、上記のように構成されたサポートブラケ
ット1は、図1に示すようにロッド取付体16の突部1
9とストッパゴム11との間、ロッド取付体16の突部
20とストッパゴム12との間にそれぞれ適当な隙間が
形成されている。すなわち、コイルスプリング13,1
4は排気管3の支持状態において、上記のようにロッド
取付体16の上下両突部19,20に適当な隙間が形成
されるようなばね定数を備えたものが選ばれている。従
って、ロッド取付体16はサポートロッド4のロッド部
5とともに、ストッパゴム11,12間において上下方
向に弾性的に移動可能となっている。
ようにサポートロッド4のロッド部5が遊挿組付されて
いる。そして、この組付状態、すなわち排気管3の支持
状態において、上記のように構成されたサポートブラケ
ット1は、図1に示すようにロッド取付体16の突部1
9とストッパゴム11との間、ロッド取付体16の突部
20とストッパゴム12との間にそれぞれ適当な隙間が
形成されている。すなわち、コイルスプリング13,1
4は排気管3の支持状態において、上記のようにロッド
取付体16の上下両突部19,20に適当な隙間が形成
されるようなばね定数を備えたものが選ばれている。従
って、ロッド取付体16はサポートロッド4のロッド部
5とともに、ストッパゴム11,12間において上下方
向に弾性的に移動可能となっている。
【0015】又、排気管3の支持状態において、ロッド
取付体16は左右方向(X1 −X2方向)において本体
ハウジング7の両内側面に挟まれる中央部に位置し、ス
トッパ部21,22と本体ハウジング7の両内側面との
間には大きな空間が形成されている。従って、ロッド取
付体16はコイルスプリング13,14に弾性支持さ
れ、ストッパ部21,22が本体ハウジング7の内側面
に当接するまで左右方向に移動可能である。
取付体16は左右方向(X1 −X2方向)において本体
ハウジング7の両内側面に挟まれる中央部に位置し、ス
トッパ部21,22と本体ハウジング7の両内側面との
間には大きな空間が形成されている。従って、ロッド取
付体16はコイルスプリング13,14に弾性支持さ
れ、ストッパ部21,22が本体ハウジング7の内側面
に当接するまで左右方向に移動可能である。
【0016】次に、このように構成されたサポートブラ
ケット1の作用を図1に従って説明する。図2はサポー
トロッド4のロッド部5がロッド取付体16に組付され
た状態であり、かつエンジンが停止している状態では、
ロッド取付体16は図1に示す中間位置に静止してい
る。
ケット1の作用を図1に従って説明する。図2はサポー
トロッド4のロッド部5がロッド取付体16に組付され
た状態であり、かつエンジンが停止している状態では、
ロッド取付体16は図1に示す中間位置に静止してい
る。
【0017】エンジン運転時、或いは車両の走行時にお
いては、エンジン本体の振動、或いは車体4が路面から
受ける振動により、排気管3にはあらゆる方向の振動作
用が働く。排気管3に働く振動作用力はサポートロッド
4を介してそのままロッド取付体16の振動作用力とな
る。
いては、エンジン本体の振動、或いは車体4が路面から
受ける振動により、排気管3にはあらゆる方向の振動作
用が働く。排気管3に働く振動作用力はサポートロッド
4を介してそのままロッド取付体16の振動作用力とな
る。
【0018】例えば振動作用力のうち、上下方向(Z1
−Z2 方向)成分の振動作用力により、ロッド取付体1
6は上下方向に振動する。この振動によりロッド取付体
16が上動する過程ではコイルスプリング13が圧縮変
形されるとともに、コイルスプリング14は伸長変形す
る。下動する過程ではコイルスプリング13が伸長変形
されるとともに、コイルスプリング14は圧縮変形す
る。このため、ロッド取付体16すなわち、排気管3は
コイルスプリング13,14によって車体4に支持され
つつ、排気管3の上下方向(Z1 −Z2 方向)成分の振
動は両コイルスプリング13,14の弾性変形により吸
収される。そして、このコイルスプリング13,14は
コイルスプリング13,14よりも振動減衰特性、すな
わち内部摩擦減衰の大きいストッパゴム11,12にそ
の固定端が接触しているため、コイルスプリング13,
14の振動エネルギーがこのストッパゴム13,14に
吸収される。
−Z2 方向)成分の振動作用力により、ロッド取付体1
6は上下方向に振動する。この振動によりロッド取付体
16が上動する過程ではコイルスプリング13が圧縮変
形されるとともに、コイルスプリング14は伸長変形す
る。下動する過程ではコイルスプリング13が伸長変形
されるとともに、コイルスプリング14は圧縮変形す
る。このため、ロッド取付体16すなわち、排気管3は
コイルスプリング13,14によって車体4に支持され
つつ、排気管3の上下方向(Z1 −Z2 方向)成分の振
動は両コイルスプリング13,14の弾性変形により吸
収される。そして、このコイルスプリング13,14は
コイルスプリング13,14よりも振動減衰特性、すな
わち内部摩擦減衰の大きいストッパゴム11,12にそ
の固定端が接触しているため、コイルスプリング13,
14の振動エネルギーがこのストッパゴム13,14に
吸収される。
【0019】このため、従来のゴム系サポートのみで行
っている排気管支持装置と同等の減衰効果が得られる。
例えば、図3(a)は従来の排気管支持装置に使用され
ているゴムサポートのみを使用しているその排気管支持
装置の減衰特性と、本発明の実施例のサポートブラケッ
ト1の減衰特性は同じであったことを示す振動減衰曲線
図である。図3(b)は従来の金属製コイルスプリング
のみを使用した排気管支持装置の振動減衰曲線図であ
る。
っている排気管支持装置と同等の減衰効果が得られる。
例えば、図3(a)は従来の排気管支持装置に使用され
ているゴムサポートのみを使用しているその排気管支持
装置の減衰特性と、本発明の実施例のサポートブラケッ
ト1の減衰特性は同じであったことを示す振動減衰曲線
図である。図3(b)は従来の金属製コイルスプリング
のみを使用した排気管支持装置の振動減衰曲線図であ
る。
【0020】従って、上記振動がハウジング6すなわち
車体4に伝達されることが防止される。排気管3の上下
方向の大きな振動に対しては、ロッド取付体16がスト
ッパゴム11,12により上下方向において移動規制さ
れるため、コイルスプリング13,14が弾性限界をこ
えて変形せしめられることが防止される。そして、スト
ッパゴム11,12はゴム製であるため、ロッド取付体
16とストッパゴム11,12とが衝突しても衝突時の
異音は発生しない。
車体4に伝達されることが防止される。排気管3の上下
方向の大きな振動に対しては、ロッド取付体16がスト
ッパゴム11,12により上下方向において移動規制さ
れるため、コイルスプリング13,14が弾性限界をこ
えて変形せしめられることが防止される。そして、スト
ッパゴム11,12はゴム製であるため、ロッド取付体
16とストッパゴム11,12とが衝突しても衝突時の
異音は発生しない。
【0021】又、左右方向(X1 −X2 方向)成分の振
動作用力により、ロッド取付体16は左右方向に振動す
る。この振動により、ロッド取付体16が左右方向への
移動によってコイルスプリング13,14の移動方向側
が圧縮されるとともに、反移動方向側が伸長される。こ
のため、ロッド取付体16すなわち、排気管3はコイル
スプリング13,14によって車体4に支持されつつ、
排気管3の左右方向(X1 −X2 方向)成分の振動は両
コイルスプリング13,14の弾性変形により吸収され
る。そして、このコイルスプリング13,14はコイル
スプリング13,14よりも振動減衰特性、すなわち内
部摩擦減衰の大きいストッパゴム11,12にその固定
端が接触しているため、コイルスプリング13,14の
振動エネルギーがこのストッパゴム11,12に吸収さ
れる。このため、前記上下方向の振動と同様に従来のゴ
ム系サポートのみで行っている排気管支持装置と同等の
減衰効果が得られる。従って、左右振動がハウジング6
すなわち車体4に伝達されることが防止される。
動作用力により、ロッド取付体16は左右方向に振動す
る。この振動により、ロッド取付体16が左右方向への
移動によってコイルスプリング13,14の移動方向側
が圧縮されるとともに、反移動方向側が伸長される。こ
のため、ロッド取付体16すなわち、排気管3はコイル
スプリング13,14によって車体4に支持されつつ、
排気管3の左右方向(X1 −X2 方向)成分の振動は両
コイルスプリング13,14の弾性変形により吸収され
る。そして、このコイルスプリング13,14はコイル
スプリング13,14よりも振動減衰特性、すなわち内
部摩擦減衰の大きいストッパゴム11,12にその固定
端が接触しているため、コイルスプリング13,14の
振動エネルギーがこのストッパゴム11,12に吸収さ
れる。このため、前記上下方向の振動と同様に従来のゴ
ム系サポートのみで行っている排気管支持装置と同等の
減衰効果が得られる。従って、左右振動がハウジング6
すなわち車体4に伝達されることが防止される。
【0022】排気管3の左右方向の大きな振動に対して
は、ロッド取付体16がストッパ部21,22により左
右方向において移動規制されるため、コイルスプリング
13,14が弾性限界をこえて変形せしめられることが
防止される。そして、ストッパ部21,22内はゴム体
17と一体的に形成されているため、ロッド取付体16
と本体ハウジング7が衝突しても衝突時の異音は発生し
ない。
は、ロッド取付体16がストッパ部21,22により左
右方向において移動規制されるため、コイルスプリング
13,14が弾性限界をこえて変形せしめられることが
防止される。そして、ストッパ部21,22内はゴム体
17と一体的に形成されているため、ロッド取付体16
と本体ハウジング7が衝突しても衝突時の異音は発生し
ない。
【0023】又、排気管3の軸方向(Y1 −Y2方向)
成分の振動作用力により、サポートロッド4は軸方向に
振動するが、サポートロッド4のロッド部5はロッド取
付体16に対して軸方向に沿って遊挿した状態であるた
め、ロッド部5はロッド取付体16に対して軸方向にス
ライドし、排気管3の軸方向成分の振動がハウジング6
すなわち車体4に伝達されることが防止される。
成分の振動作用力により、サポートロッド4は軸方向に
振動するが、サポートロッド4のロッド部5はロッド取
付体16に対して軸方向に沿って遊挿した状態であるた
め、ロッド部5はロッド取付体16に対して軸方向にス
ライドし、排気管3の軸方向成分の振動がハウジング6
すなわち車体4に伝達されることが防止される。
【0024】図4は横軸をエンジン回転数(rpm)と
し、縦軸にそのときの車内の音圧レベルをとったもの
で、点線は従来のゴムサポートのみで排気管を支持した
排気管支持装置における車内音を示し、実線は本実施例
における車内音を示している。このグラフから特に回転
数が3900〜5000rpmの場合に車内音が従来の
ものより低減効果があることがわかる。
し、縦軸にそのときの車内の音圧レベルをとったもの
で、点線は従来のゴムサポートのみで排気管を支持した
排気管支持装置における車内音を示し、実線は本実施例
における車内音を示している。このグラフから特に回転
数が3900〜5000rpmの場合に車内音が従来の
ものより低減効果があることがわかる。
【0025】上記のように本実施例のサポートブラケッ
ト1は排気管3が車体2に確実に支持されるとともに、
排気管3のあらゆる方向の振動及び騒音はコイルスプリ
ング13,14及びストッパゴム11,12により吸収
され、車体4に伝達されることが防止される。
ト1は排気管3が車体2に確実に支持されるとともに、
排気管3のあらゆる方向の振動及び騒音はコイルスプリ
ング13,14及びストッパゴム11,12により吸収
され、車体4に伝達されることが防止される。
【0026】なお、本発明は前記実施例に限定されるこ
とはなく、下記のように実現することも可能である。 (1)前記実施例ではストッパゴム11,12を耐熱性
のEPDMにて構成したが、ワイヤメッシュ製、すなわ
ち、細線をメリヤス状に編み、圧縮成形したものに変更
しても良い。
とはなく、下記のように実現することも可能である。 (1)前記実施例ではストッパゴム11,12を耐熱性
のEPDMにて構成したが、ワイヤメッシュ製、すなわ
ち、細線をメリヤス状に編み、圧縮成形したものに変更
しても良い。
【0027】このワイヤメッシュ製の振動減衰体はコイ
ルスプリング13,14よりも減衰特性は大きいため、
上記実施例と同様な効果を得ることができ、特に、非常
に高温等で使用環境が厳しい場合に適している。
ルスプリング13,14よりも減衰特性は大きいため、
上記実施例と同様な効果を得ることができ、特に、非常
に高温等で使用環境が厳しい場合に適している。
【0028】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば排
気管の振動によりコイルスプリングが弾性変形するが、
コイルスプリングの一部が内部摩擦減衰の大きい振動減
衰体に接触しているため、コイルスプリングの振動エネ
ルギーが振動減衰体に吸収される。従って、この排気管
支持装置から車体へ伝わる振動も低減ができ、振動騒音
を大幅に改善ができる。又、このことは金属性コイルス
プリングの従来からの欠点であった減衰特性を大幅に改
善することにより、コイルスプリングの長所である低動
倍率による振動騒音の低減を最大限利用できるものとな
る 又、コイルスプリングの低動倍率による振動騒音の低減
ができるため、特に高周波数域での振動減衰を良好にす
ることができる。
気管の振動によりコイルスプリングが弾性変形するが、
コイルスプリングの一部が内部摩擦減衰の大きい振動減
衰体に接触しているため、コイルスプリングの振動エネ
ルギーが振動減衰体に吸収される。従って、この排気管
支持装置から車体へ伝わる振動も低減ができ、振動騒音
を大幅に改善ができる。又、このことは金属性コイルス
プリングの従来からの欠点であった減衰特性を大幅に改
善することにより、コイルスプリングの長所である低動
倍率による振動騒音の低減を最大限利用できるものとな
る 又、コイルスプリングの低動倍率による振動騒音の低減
ができるため、特に高周波数域での振動減衰を良好にす
ることができる。
【0029】さらに、コイルスプリングを使用している
にもかかわらずコイルスプリングのサージングを抑制で
きるという優れた効果を奏する。
にもかかわらずコイルスプリングのサージングを抑制で
きるという優れた効果を奏する。
【図1】本発明の実施例の排気管支持装置の図2のI−
I線断面図である。
I線断面図である。
【図2】図1に示す排気管支持装置使用された排気管の
支持構造を示す図である。
支持構造を示す図である。
【図3】(a)は従来のゴムサポート及び本発明の実施
例のサポートブラケットの振動減衰特性を示す振動減衰
曲線図であり、(b)は従来のコイルスプリングの振動
減衰特性を示す振動減衰曲線図である。
例のサポートブラケットの振動減衰特性を示す振動減衰
曲線図であり、(b)は従来のコイルスプリングの振動
減衰特性を示す振動減衰曲線図である。
【図4】従来のゴムサポートと本発明の実施例の車内音
低減効果を示すためのグラフである。
低減効果を示すためのグラフである。
【図5】従来の排気管支持装置を示す正断面図である。
1…サポートブラケット(排気管支持装置)、2…車
体、3…排気管、4…サポートロッド、5…ロッド部、
6…ハウジング(支持枠)、7…本体ハウジング、8…
上部ハウジング、11…ストッパゴム(振動減衰体)、
12…ストッパゴム(振動減衰体)、13…コイルスプ
リング、14…コイルスプリング、16…ロッド取付体
(支持部材)、17…ゴム体、18…枠体、19…突
部、20…突部、21…ストッパ部、22…ストッパ
部、23…ロッド取付孔、S…空間部。
体、3…排気管、4…サポートロッド、5…ロッド部、
6…ハウジング(支持枠)、7…本体ハウジング、8…
上部ハウジング、11…ストッパゴム(振動減衰体)、
12…ストッパゴム(振動減衰体)、13…コイルスプ
リング、14…コイルスプリング、16…ロッド取付体
(支持部材)、17…ゴム体、18…枠体、19…突
部、20…突部、21…ストッパ部、22…ストッパ
部、23…ロッド取付孔、S…空間部。
Claims (1)
- 【請求項1】 車体に取付される支持枠と、 前記支持枠内の互いに離間した位置に固定され、振動減
衰特性が大きい一対の振動減衰体と、 前記一対の振動減衰体に各々嵌合され、その嵌合した端
部の山が2山以上接触するとともに、前記振動減衰体よ
りも振動減衰特性が小さい一対のコイルスプリングと、 前記両コイルスプリング間にて弾性的に支持され、排気
管を支持する支持部材とを備えた排気管支持装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23040292A JP3256288B2 (ja) | 1992-08-28 | 1992-08-28 | 排気管支持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23040292A JP3256288B2 (ja) | 1992-08-28 | 1992-08-28 | 排気管支持装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0681640A true JPH0681640A (ja) | 1994-03-22 |
JP3256288B2 JP3256288B2 (ja) | 2002-02-12 |
Family
ID=16907323
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23040292A Expired - Fee Related JP3256288B2 (ja) | 1992-08-28 | 1992-08-28 | 排気管支持装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3256288B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020044783A (ko) * | 2000-12-06 | 2002-06-19 | 류정열 | 배기 파이프용 행거 |
JP2009036366A (ja) * | 2007-08-03 | 2009-02-19 | Bridgestone Corp | 吊下げ支持用防振装置 |
-
1992
- 1992-08-28 JP JP23040292A patent/JP3256288B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020044783A (ko) * | 2000-12-06 | 2002-06-19 | 류정열 | 배기 파이프용 행거 |
JP2009036366A (ja) * | 2007-08-03 | 2009-02-19 | Bridgestone Corp | 吊下げ支持用防振装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3256288B2 (ja) | 2002-02-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |