JPH0681615A - 直動式バルブ駆動機構 - Google Patents
直動式バルブ駆動機構Info
- Publication number
- JPH0681615A JPH0681615A JP23466492A JP23466492A JPH0681615A JP H0681615 A JPH0681615 A JP H0681615A JP 23466492 A JP23466492 A JP 23466492A JP 23466492 A JP23466492 A JP 23466492A JP H0681615 A JPH0681615 A JP H0681615A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve
- shim
- lifter
- cam
- valve lifter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G05—CONTROLLING; REGULATING
- G05B—CONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
- G05B2219/00—Program-control systems
- G05B2219/30—Nc systems
- G05B2219/37—Measurements
- G05B2219/37313—Derive speed from position
-
- G—PHYSICS
- G05—CONTROLLING; REGULATING
- G05B—CONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
- G05B2219/00—Program-control systems
- G05B2219/30—Nc systems
- G05B2219/37—Measurements
- G05B2219/37462—Resistor, potentiometers
Landscapes
- Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 シムの偏磨耗を防止するとともに、可動部分
の慣性質量を減少させてバルブの高速開閉作動を可能と
し、またバルブ駆動機構の組立性を良好ならしめること
を目的とする。 【構成】 進退移動可能に支持された吸気または排気用
のバルブ2のステムエンド2bに対向する位置にて回転す
るカム3と、バルブ2の進退移動可能方向と同一方向へ
進退移動可能に支持されたバルブリフタ9と、バルブリ
フタ9に装着されてカム3に摺接するシム5と、バルブ
リフタ9を直接後退附勢するバルブスプリング8と、バ
ルブ2とバルブリフタ9とに掛合するコッタ10と、を具
え、バルブリフタ9がステムエンド2bをシム5に直接摺
接させ、コッタ10が弾性材料にて形成されるとともにス
テムエンド2bとの間にバルブ2の進退移動方向に対し直
角な方向の隙間t=(D1 −d1 )/2を開けることを
特徴とするものである。
の慣性質量を減少させてバルブの高速開閉作動を可能と
し、またバルブ駆動機構の組立性を良好ならしめること
を目的とする。 【構成】 進退移動可能に支持された吸気または排気用
のバルブ2のステムエンド2bに対向する位置にて回転す
るカム3と、バルブ2の進退移動可能方向と同一方向へ
進退移動可能に支持されたバルブリフタ9と、バルブリ
フタ9に装着されてカム3に摺接するシム5と、バルブ
リフタ9を直接後退附勢するバルブスプリング8と、バ
ルブ2とバルブリフタ9とに掛合するコッタ10と、を具
え、バルブリフタ9がステムエンド2bをシム5に直接摺
接させ、コッタ10が弾性材料にて形成されるとともにス
テムエンド2bとの間にバルブ2の進退移動方向に対し直
角な方向の隙間t=(D1 −d1 )/2を開けることを
特徴とするものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エンジンの吸排気バ
ルブを駆動する機構に関し、特には、それらのバルブを
プッシュロッドやロッカーアームを介さず直接的にカム
で駆動する、直動式バルブ駆動機構に関するものであ
る。
ルブを駆動する機構に関し、特には、それらのバルブを
プッシュロッドやロッカーアームを介さず直接的にカム
で駆動する、直動式バルブ駆動機構に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の直動式バルブ駆動機構としては、
例えば図4に示すものがあり、この駆動機構は、エンジ
ンのシリンダヘッド1に進退移動可能に支持された吸気
または排気用のバルブ2を進退駆動するため、そのバル
ブ2のステム2aの後端部であるステムエンド2bに対向し
て位置するように、カム3を図示しないカムシャフトを
介してシリンダヘッド1に回転自在に支持し、そのカム
3の回転を往復運動に変換してバルブ2を進退駆動する
ため、ステムエンド2bとカム3との間に介在するよう
に、底部4aを持つ筒形のバルブリフタ4をシリンダヘッ
ド1にバルブ2と同一方向へ進退移動可能に支持し、そ
のバルブリフタ4の底部4aのカム3に向く位置にクリア
ランス調整用のシム5を装着し、さらにバルブ2および
バルブリフタ4をカム3へ向けて後退附勢するため、ス
テムエンド2bに分割可能なコッタ6を介しスプリングリ
テーナ7を掛合させるとともにそのスプリングリテーナ
7とシリンダヘッド1との間にバルブスプリング8を介
装してなる。
例えば図4に示すものがあり、この駆動機構は、エンジ
ンのシリンダヘッド1に進退移動可能に支持された吸気
または排気用のバルブ2を進退駆動するため、そのバル
ブ2のステム2aの後端部であるステムエンド2bに対向し
て位置するように、カム3を図示しないカムシャフトを
介してシリンダヘッド1に回転自在に支持し、そのカム
3の回転を往復運動に変換してバルブ2を進退駆動する
ため、ステムエンド2bとカム3との間に介在するよう
に、底部4aを持つ筒形のバルブリフタ4をシリンダヘッ
ド1にバルブ2と同一方向へ進退移動可能に支持し、そ
のバルブリフタ4の底部4aのカム3に向く位置にクリア
ランス調整用のシム5を装着し、さらにバルブ2および
バルブリフタ4をカム3へ向けて後退附勢するため、ス
テムエンド2bに分割可能なコッタ6を介しスプリングリ
テーナ7を掛合させるとともにそのスプリングリテーナ
7とシリンダヘッド1との間にバルブスプリング8を介
装してなる。
【0003】かかるバルブ駆動機構にあっては、エンジ
ンのクランクシャフトの回転に同期するカムシャフトの
回転によりカム3がシム5に摺接しつつ回転すると、カ
ム3のリフト量の増大に伴って、カムフォロワとしての
バルブリフタ4がシム5を介しカム3で押されて前進移
動し、これによりバルブリフタ4が、コッタ6およびス
プリングリテーナ7を介しバルブスプリング8を圧縮し
つつ、ステムエンド2bを進出方向へ押してバルブ2を閉
止位置から開放位置へ進出移動させ、その後、カム3の
リフト量の減少に伴って、バルブリフタ4が後退移動可
能となり、これによりバルブスプリング8がその反発力
で、スプリングリテーナ7およびコッタ6を介しステム
エンド2bを後退方向へ押してバルブ2を開放位置から閉
止位置へ後退移動させつつ、バルブリフタ4を後退移動
させる。
ンのクランクシャフトの回転に同期するカムシャフトの
回転によりカム3がシム5に摺接しつつ回転すると、カ
ム3のリフト量の増大に伴って、カムフォロワとしての
バルブリフタ4がシム5を介しカム3で押されて前進移
動し、これによりバルブリフタ4が、コッタ6およびス
プリングリテーナ7を介しバルブスプリング8を圧縮し
つつ、ステムエンド2bを進出方向へ押してバルブ2を閉
止位置から開放位置へ進出移動させ、その後、カム3の
リフト量の減少に伴って、バルブリフタ4が後退移動可
能となり、これによりバルブスプリング8がその反発力
で、スプリングリテーナ7およびコッタ6を介しステム
エンド2bを後退方向へ押してバルブ2を開放位置から閉
止位置へ後退移動させつつ、バルブリフタ4を後退移動
させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで上述の如きバ
ルブ駆動機構は通常、バルブ2を効率的に押すため、ス
テム2aの中心軸線をカム3の幅方向の中心を通ってカム
シャフトの中心軸線と交差するように配置する一方で、
シム5が偏磨耗しないようにシム5のカム3に摺接する
位置を常に変化させるため、バルブリフタ4の中心軸線
をステム2aの中心軸線に対し若干オフセットするように
配置し、バルブ駆動機構の作動中シム5をカム3で接線
方向へ駆動して、バルブリフタ4をシム5とともにその
バルブリフタ4の軸線廻りに回転させている。従って、
直動式バルブ駆動機構にあっては通常、バルブリフタ4
をバルブ2に対し相対回転可能とするため、バルブ2の
ステムエンド2bとバルブリフタ4の底部4aとは摺接する
ようにする必要がある。
ルブ駆動機構は通常、バルブ2を効率的に押すため、ス
テム2aの中心軸線をカム3の幅方向の中心を通ってカム
シャフトの中心軸線と交差するように配置する一方で、
シム5が偏磨耗しないようにシム5のカム3に摺接する
位置を常に変化させるため、バルブリフタ4の中心軸線
をステム2aの中心軸線に対し若干オフセットするように
配置し、バルブ駆動機構の作動中シム5をカム3で接線
方向へ駆動して、バルブリフタ4をシム5とともにその
バルブリフタ4の軸線廻りに回転させている。従って、
直動式バルブ駆動機構にあっては通常、バルブリフタ4
をバルブ2に対し相対回転可能とするため、バルブ2の
ステムエンド2bとバルブリフタ4の底部4aとは摺接する
ようにする必要がある。
【0005】この一方、近年のエンジンに対しては通
常、高速回転により高出力を得ることが要求されるが、
高速回転が可能なようにバルブ2を高速で開閉作動させ
るためには、カム3とシム5との間、シム5とバルブリ
フタ4との間、そしてバルブリフタ4とステムエンド2b
との間が常に密着している必要がある。
常、高速回転により高出力を得ることが要求されるが、
高速回転が可能なようにバルブ2を高速で開閉作動させ
るためには、カム3とシム5との間、シム5とバルブリ
フタ4との間、そしてバルブリフタ4とステムエンド2b
との間が常に密着している必要がある。
【0006】しかしてかかる要求を満たすため、上記従
来のバルブ駆動機構ではバルブリフタ4およびシム5の
部分とコッタ6およびスプリングリテーナ7の部分とが
別体とされているが、このような別体型の構造では、可
動部分の慣性質量が増加してエンジンの高速回転を達成
する妨げになるとともに、該機構の組立性が悪くなると
いう問題があった。
来のバルブ駆動機構ではバルブリフタ4およびシム5の
部分とコッタ6およびスプリングリテーナ7の部分とが
別体とされているが、このような別体型の構造では、可
動部分の慣性質量が増加してエンジンの高速回転を達成
する妨げになるとともに、該機構の組立性が悪くなると
いう問題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述した従
来の機構の課題を有利に解決したバルブ駆動機構を提供
することを目的とするものであり、この発明の直動式バ
ルブ駆動機構は、進退移動可能に支持された吸気または
排気用のバルブの後端部に対向する位置にて回転するカ
ムと、前記バルブの進退移動可能方向と同一方向へ進退
移動可能に支持されたバルブリフタと、そのバルブリフ
タに装着されて前記カムに摺接するシムと、前記バルブ
リフタを直接後退附勢するバルブスプリングと、前記バ
ルブと前記バルブリフタとに掛合するコッタと、を具
え、前記バルブリフタが前記バルブの後端部を前記シム
に直接摺接させ、前記コッタが弾性材料にて形成される
とともに前記バルブの後端部との間にそのバルブの進退
移動方向に対し直角な方向の隙間を開けることを特徴と
するものである。
来の機構の課題を有利に解決したバルブ駆動機構を提供
することを目的とするものであり、この発明の直動式バ
ルブ駆動機構は、進退移動可能に支持された吸気または
排気用のバルブの後端部に対向する位置にて回転するカ
ムと、前記バルブの進退移動可能方向と同一方向へ進退
移動可能に支持されたバルブリフタと、そのバルブリフ
タに装着されて前記カムに摺接するシムと、前記バルブ
リフタを直接後退附勢するバルブスプリングと、前記バ
ルブと前記バルブリフタとに掛合するコッタと、を具
え、前記バルブリフタが前記バルブの後端部を前記シム
に直接摺接させ、前記コッタが弾性材料にて形成される
とともに前記バルブの後端部との間にそのバルブの進退
移動方向に対し直角な方向の隙間を開けることを特徴と
するものである。
【0008】
【作用】かかるバルブ駆動機構にあっては、進退移動可
能に支持された吸気または排気用のバルブの後端部に対
向して位置するカムがシムに摺接しつつ回転すると、カ
ムのリフト量の増大に伴って、バルブリフタがシムを介
しカムで押されて前進移動し、これによりシムが、バル
ブリフタを介しバルブスプリングを圧縮しつつ、直接バ
ルブの後端部を進出方向へ押してバルブを閉止位置から
開放位置へ進出移動させ、その後、カムのリフト量の減
少に伴って、バルブリフタが後退移動可能となり、これ
によりバルブスプリングがその反発力で、バルブリフタ
を直接後退附勢して後退移動させつつ、コッタを介しバ
ルブの後端部を後退方向へ押してバルブを開放位置から
閉止位置へ後退移動させる。
能に支持された吸気または排気用のバルブの後端部に対
向して位置するカムがシムに摺接しつつ回転すると、カ
ムのリフト量の増大に伴って、バルブリフタがシムを介
しカムで押されて前進移動し、これによりシムが、バル
ブリフタを介しバルブスプリングを圧縮しつつ、直接バ
ルブの後端部を進出方向へ押してバルブを閉止位置から
開放位置へ進出移動させ、その後、カムのリフト量の減
少に伴って、バルブリフタが後退移動可能となり、これ
によりバルブスプリングがその反発力で、バルブリフタ
を直接後退附勢して後退移動させつつ、コッタを介しバ
ルブの後端部を後退方向へ押してバルブを開放位置から
閉止位置へ後退移動させる。
【0009】そしてこのバルブ駆動機構にあっては、バ
ルブリフタがバルブの後端部をシムに直接摺接させると
ともに、コッタがバルブの後端部との間にそのバルブの
進退移動方向に対し直角な方向の隙間を開けているの
で、バルブリフタの中心軸線とバルブの中心軸線とをオ
フセットさせてシムをバルブリフタとともにバルブに対
し相対回転させることができ、またコッタが弾性材料に
て形成されているので、そのコッタでバルブの後端部を
シムへ押しつけてバルブの後端部とシムとの間の密着を
維持することができ、さらにバルブリフタ自身がバルブ
スプリングで押圧附勢されるので、バルブリフタがスプ
リングリテーナとしても機能するとともにバルブリフタ
とシムとの間の密着も維持することができる。
ルブリフタがバルブの後端部をシムに直接摺接させると
ともに、コッタがバルブの後端部との間にそのバルブの
進退移動方向に対し直角な方向の隙間を開けているの
で、バルブリフタの中心軸線とバルブの中心軸線とをオ
フセットさせてシムをバルブリフタとともにバルブに対
し相対回転させることができ、またコッタが弾性材料に
て形成されているので、そのコッタでバルブの後端部を
シムへ押しつけてバルブの後端部とシムとの間の密着を
維持することができ、さらにバルブリフタ自身がバルブ
スプリングで押圧附勢されるので、バルブリフタがスプ
リングリテーナとしても機能するとともにバルブリフタ
とシムとの間の密着も維持することができる。
【0010】従ってこのバルブ駆動機構によれば、バル
ブを直接的に進退駆動し得るのはもちろん、シムをバル
ブリフタとともにカムで回転させてシムの偏磨耗を防止
することもでき、加えて、スプリングリテーナをバルブ
リフタへ一体化させたので、可動部分の慣性質量を減少
させ得て、バルブ後端部とシム間およびバルブリフタと
シム間の密着を維持したのと相俟ってバルブの高速開閉
作動を可能とすることができ、さらに、そのスプリング
リテーナのバルブリフタへの一体化により、該バルブ駆
動機構の組立性を良好ならしめることもできる。
ブを直接的に進退駆動し得るのはもちろん、シムをバル
ブリフタとともにカムで回転させてシムの偏磨耗を防止
することもでき、加えて、スプリングリテーナをバルブ
リフタへ一体化させたので、可動部分の慣性質量を減少
させ得て、バルブ後端部とシム間およびバルブリフタと
シム間の密着を維持したのと相俟ってバルブの高速開閉
作動を可能とすることができ、さらに、そのスプリング
リテーナのバルブリフタへの一体化により、該バルブ駆
動機構の組立性を良好ならしめることもできる。
【0011】
【実施例】以下に、この発明の実施例を図面に基づき詳
細に説明する。図1は、この発明の直動式バルブ駆動機
構の一実施例を示す断面図、また図2は、その実施例の
バルブ駆動機構の一部を拡大して示す断面図であり、図
中従来例と同様の部分はそれと同一の符号にて示す。
細に説明する。図1は、この発明の直動式バルブ駆動機
構の一実施例を示す断面図、また図2は、その実施例の
バルブ駆動機構の一部を拡大して示す断面図であり、図
中従来例と同様の部分はそれと同一の符号にて示す。
【0012】この実施例の直動式バルブ駆動機構でも、
エンジンのシリンダヘッド1に図では上下方向へ進退移
動可能に支持された吸気または排気用のバルブ2を進退
駆動するため、そのバルブ2のステム2aの後端部である
ステムエンド2bに対向して位置するように、カム3を図
示しないカムシャフトを介してシリンダヘッド1に回転
自在に支持しているが、そのカム3の回転を往復運動に
変換してバルブ2を進退駆動するため、ステムエンド2b
とカム3との間に介在するように、ここでは逆裁頭円錐
状の孔が開いた底部9aを持つ筒形のバルブリフタ9をシ
リンダヘッド1にバルブ2と同一方向へ進退移動可能に
支持し、そのバルブリフタ9の底部9aのカム3に向く位
置に設けた浅い凹部にクリアランス調整用のシム5を嵌
め合わせて装着している。なお、上記バルブリフタ9の
材料には、鉄鋼、アルミニウム合金、合成樹脂等のいず
れを用いても良いが、軽量化のためにはアルミニウム合
金または合成樹脂の使用が好ましい。
エンジンのシリンダヘッド1に図では上下方向へ進退移
動可能に支持された吸気または排気用のバルブ2を進退
駆動するため、そのバルブ2のステム2aの後端部である
ステムエンド2bに対向して位置するように、カム3を図
示しないカムシャフトを介してシリンダヘッド1に回転
自在に支持しているが、そのカム3の回転を往復運動に
変換してバルブ2を進退駆動するため、ステムエンド2b
とカム3との間に介在するように、ここでは逆裁頭円錐
状の孔が開いた底部9aを持つ筒形のバルブリフタ9をシ
リンダヘッド1にバルブ2と同一方向へ進退移動可能に
支持し、そのバルブリフタ9の底部9aのカム3に向く位
置に設けた浅い凹部にクリアランス調整用のシム5を嵌
め合わせて装着している。なお、上記バルブリフタ9の
材料には、鉄鋼、アルミニウム合金、合成樹脂等のいず
れを用いても良いが、軽量化のためにはアルミニウム合
金または合成樹脂の使用が好ましい。
【0013】またこの実施例の直動式バルブ駆動機構で
は、バルブ2およびバルブリフタ9をカム3へ向けて後
退附勢するため、ステムエンド2bに図3に示す如く縦割
りに二分割可能なコッタ10を嵌合させ、そのコッタ10の
逆裁頭円錐状の外周面を上記バルブリフタ9の底部9aの
逆裁頭円錐状の孔に嵌合させることにて、ステムエンド
2bをそのコッタ10を介しバルブリフタ9に掛合させると
ともに、そのバルブリフタ9とシリンダヘッド1との間
にコイル状のバルブスプリング8を介装している。
は、バルブ2およびバルブリフタ9をカム3へ向けて後
退附勢するため、ステムエンド2bに図3に示す如く縦割
りに二分割可能なコッタ10を嵌合させ、そのコッタ10の
逆裁頭円錐状の外周面を上記バルブリフタ9の底部9aの
逆裁頭円錐状の孔に嵌合させることにて、ステムエンド
2bをそのコッタ10を介しバルブリフタ9に掛合させると
ともに、そのバルブリフタ9とシリンダヘッド1との間
にコイル状のバルブスプリング8を介装している。
【0014】ここで、上記バルブリフタ9は、上記の如
くその底部9aの逆裁頭円錐状の孔にコッタ10を嵌合させ
ることにて、ステムエンド2bを、シム5に対し10μm程
度干渉するように支持して、ステムエンド2bをシム5に
直接摺接させるとともにステムエンド2bとシム5との間
の密着をコッタ10の僅かな弾性変形で維持する。
くその底部9aの逆裁頭円錐状の孔にコッタ10を嵌合させ
ることにて、ステムエンド2bを、シム5に対し10μm程
度干渉するように支持して、ステムエンド2bをシム5に
直接摺接させるとともにステムエンド2bとシム5との間
の密着をコッタ10の僅かな弾性変形で維持する。
【0015】また上記コッタ10は、例えば耐ガソリン性
と 180℃以上の耐熱性とを持つ、フッ素ゴムやアクリル
ゴム等の弾性材料にて形成されるとともに、図3にその
半部10a を拡大して示すように、その内周面にステムエ
ンド2bの環状溝と嵌合する突条10b を形成され、さら
に、図2に拡大して示す如く、ステムエンド2bとの間に
バルブ2の進退移動方向に対し直角な方向(図1,図2
では左右方向)の例えば約 500μm程度の隙間tが開く
ように、その、外径d1 のステムエンド2bに嵌まり合う
内周部分の内径をD1 、溝底外径d2 の上記ステムエン
ド2bの環状溝に嵌まり合う突条10b の先端部分の内径を
D2 (D1 −d1 =D2 −d2 =2t)とされている。
と 180℃以上の耐熱性とを持つ、フッ素ゴムやアクリル
ゴム等の弾性材料にて形成されるとともに、図3にその
半部10a を拡大して示すように、その内周面にステムエ
ンド2bの環状溝と嵌合する突条10b を形成され、さら
に、図2に拡大して示す如く、ステムエンド2bとの間に
バルブ2の進退移動方向に対し直角な方向(図1,図2
では左右方向)の例えば約 500μm程度の隙間tが開く
ように、その、外径d1 のステムエンド2bに嵌まり合う
内周部分の内径をD1 、溝底外径d2 の上記ステムエン
ド2bの環状溝に嵌まり合う突条10b の先端部分の内径を
D2 (D1 −d1 =D2 −d2 =2t)とされている。
【0016】そしてこの実施例の直動式バルブ駆動機構
でもバルブ2を効率的に押すため、ステム2aの中心軸線
を、カム3の幅方向の中心を通ってカムシャフトの中心
軸線と交差するように配置する一方で、シム5が偏磨耗
しないようにシム5のカム3に摺接する位置を常に変化
させるため、バルブリフタ9の中心軸線を、ステム2aの
中心軸線に対し若干オフセットするように配置してい
る。
でもバルブ2を効率的に押すため、ステム2aの中心軸線
を、カム3の幅方向の中心を通ってカムシャフトの中心
軸線と交差するように配置する一方で、シム5が偏磨耗
しないようにシム5のカム3に摺接する位置を常に変化
させるため、バルブリフタ9の中心軸線を、ステム2aの
中心軸線に対し若干オフセットするように配置してい
る。
【0017】かかるバルブ駆動機構にあっては、エンジ
ンのクランクシャフトの回転に同期するカムシャフトの
回転によりカム3がシム5に摺接しつつ回転すると、カ
ム3のリフト量の増大に伴って、カムフォロワとしての
バルブリフタ9がシム5を介しカム3で押されて前進移
動し、これによりシム5が、バルブリフタ9を介しバル
ブスプリング8を圧縮しつつ、直接ステムエンド2bを図
では下方の進出方向へ押してバルブ2を閉止位置から開
放位置へ進出移動させ、その後、カム3のリフト量の減
少に伴って、バルブリフタ4が後退移動可能となり、こ
れによりバルブスプリング8がその反発力で、バルブリ
フタ4を直接後退附勢して後退移動させつつ、コッタ10
を介しステムエンド2bを図では上方の後退方向へ押して
バルブ2を開放位置から閉止位置へ後退移動させる。
ンのクランクシャフトの回転に同期するカムシャフトの
回転によりカム3がシム5に摺接しつつ回転すると、カ
ム3のリフト量の増大に伴って、カムフォロワとしての
バルブリフタ9がシム5を介しカム3で押されて前進移
動し、これによりシム5が、バルブリフタ9を介しバル
ブスプリング8を圧縮しつつ、直接ステムエンド2bを図
では下方の進出方向へ押してバルブ2を閉止位置から開
放位置へ進出移動させ、その後、カム3のリフト量の減
少に伴って、バルブリフタ4が後退移動可能となり、こ
れによりバルブスプリング8がその反発力で、バルブリ
フタ4を直接後退附勢して後退移動させつつ、コッタ10
を介しステムエンド2bを図では上方の後退方向へ押して
バルブ2を開放位置から閉止位置へ後退移動させる。
【0018】さらにこのバルブ駆動機構にあっては、バ
ルブリフタ4がバルブ2のステムエンド2bをシム5に直
接摺接させるとともに、コッタ10がステムエンド2bとの
間にバルブ2の進退移動方向に対し直角な方向の隙間t
を開けて、バルブリフタ9の中心軸線とバルブ2の中心
軸線との上記オフセットを可能としたことにより、該バ
ルブ駆動機構の作動中カム3がシム5を接線方向へ駆動
して、バルブリフタ9をシム5とともにそのバルブリフ
タ4の軸線廻りに回転させており、また弾性材料で形成
したコッタ10がステムエンド2bをシム5へ押しつけるこ
とにて、そのステムエンド2bとシム5との間の密着を維
持しており、さらにバルブリフタ9自身がバルブスプリ
ング8で押圧附勢されることにて、バルブリフタ9とシ
ム5との間の密着を維持している。そしてここでは、バ
ルブリフタ9が上記の如くスプリングリテーナとしても
機能している。
ルブリフタ4がバルブ2のステムエンド2bをシム5に直
接摺接させるとともに、コッタ10がステムエンド2bとの
間にバルブ2の進退移動方向に対し直角な方向の隙間t
を開けて、バルブリフタ9の中心軸線とバルブ2の中心
軸線との上記オフセットを可能としたことにより、該バ
ルブ駆動機構の作動中カム3がシム5を接線方向へ駆動
して、バルブリフタ9をシム5とともにそのバルブリフ
タ4の軸線廻りに回転させており、また弾性材料で形成
したコッタ10がステムエンド2bをシム5へ押しつけるこ
とにて、そのステムエンド2bとシム5との間の密着を維
持しており、さらにバルブリフタ9自身がバルブスプリ
ング8で押圧附勢されることにて、バルブリフタ9とシ
ム5との間の密着を維持している。そしてここでは、バ
ルブリフタ9が上記の如くスプリングリテーナとしても
機能している。
【0019】従ってこの実施例のバルブ駆動機構によれ
ば、バルブ2を直接的に進退駆動し得るのはもちろん、
シム5の偏磨耗を防止することもでき、加えて、スプリ
ングリテーナをバルブリフタ9へ一体化させたので、可
動部分の慣性質量を減少させ得て、ステムエンド2bとシ
ム5間およびバルブリフタ9とシム5間の密着を維持し
たのと相俟ってバルブ2の高速開閉作動を可能とするこ
とができ、さらに、そのスプリングリテーナのバルブリ
フタ9への一体化により、該バルブ駆動機構の組立性を
良好ならしめることもできる。
ば、バルブ2を直接的に進退駆動し得るのはもちろん、
シム5の偏磨耗を防止することもでき、加えて、スプリ
ングリテーナをバルブリフタ9へ一体化させたので、可
動部分の慣性質量を減少させ得て、ステムエンド2bとシ
ム5間およびバルブリフタ9とシム5間の密着を維持し
たのと相俟ってバルブ2の高速開閉作動を可能とするこ
とができ、さらに、そのスプリングリテーナのバルブリ
フタ9への一体化により、該バルブ駆動機構の組立性を
良好ならしめることもできる。
【0020】以上、図示例に基づき説明したが、この発
明は上述の例に限定されるものでなく、例えば、バルブ
スプリングに、コイル状のものでなく他の種類のスプリ
ングを用る等、この発明の範囲内で適宜変更することも
できる。
明は上述の例に限定されるものでなく、例えば、バルブ
スプリングに、コイル状のものでなく他の種類のスプリ
ングを用る等、この発明の範囲内で適宜変更することも
できる。
【0021】
【発明の効果】かくしてこの発明の直動式バルブ駆動機
構によれば、シムをバルブリフタとともにカムで回転さ
せてシムの偏磨耗を防止することができると同時に、ス
プリングリテーナをバルブリフタへ一体化させたので、
可動部分の慣性質量を減少させ得て、バルブ後端部とシ
ム間およびバルブリフタとシム間の密着を維持したのと
相俟ってバルブの高速開閉作動を可能とすることがで
き、加えて、そのスプリングリテーナのバルブリフタへ
の一体化により、該バルブ駆動機構の組立性を良好なら
しめることもできる。
構によれば、シムをバルブリフタとともにカムで回転さ
せてシムの偏磨耗を防止することができると同時に、ス
プリングリテーナをバルブリフタへ一体化させたので、
可動部分の慣性質量を減少させ得て、バルブ後端部とシ
ム間およびバルブリフタとシム間の密着を維持したのと
相俟ってバルブの高速開閉作動を可能とすることがで
き、加えて、そのスプリングリテーナのバルブリフタへ
の一体化により、該バルブ駆動機構の組立性を良好なら
しめることもできる。
【図1】この発明の直動式バルブ駆動機構の一実施例を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図2】上記実施例のバルブ駆動機構の一部を拡大して
示す断面図である。
示す断面図である。
【図3】上記実施例のバルブ駆動機構に用いられるコッ
タの半部を拡大して示す斜視図である。
タの半部を拡大して示す斜視図である。
【図4】従来の直動式バルブ駆動機構を示す断面図であ
る。
る。
1 シリンダヘッド 2 バルブ 2a ステム 2b ステムエンド 3 カム 5 シム 8 バルブスプリング 9 バルブリフタ 9a 底部 10 コッタ 10a コッタ半部 10b 突条
Claims (1)
- 【請求項1】 進退移動可能に支持された吸気または排
気用のバルブ(2)の後端部(2b)に対向する位置にて
回転するカム(3)と、前記バルブの進退移動可能方向
と同一方向へ進退移動可能に支持されたバルブリフタ
(9)と、そのバルブリフタに装着されて前記カムに摺
接するシム(5)と、前記バルブリフタを直接後退附勢
するバルブスプリング(8)と、前記バルブと前記バル
ブリフタとに掛合するコッタ(10)と、を具え、 前記バルブリフタが前記バルブの後端部を前記シムに直
接摺接させ、 前記コッタが弾性材料にて形成されるとともに前記バル
ブの後端部との間にそのバルブの進退移動方向に対し直
角な方向の隙間(t)を開けることを特徴とする、直動
式バルブ駆動機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23466492A JPH0681615A (ja) | 1992-09-02 | 1992-09-02 | 直動式バルブ駆動機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23466492A JPH0681615A (ja) | 1992-09-02 | 1992-09-02 | 直動式バルブ駆動機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0681615A true JPH0681615A (ja) | 1994-03-22 |
Family
ID=16974553
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23466492A Pending JPH0681615A (ja) | 1992-09-02 | 1992-09-02 | 直動式バルブ駆動機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0681615A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1563961A1 (de) * | 2004-02-12 | 2005-08-17 | Ford Global Technologies, LLC, A subsidary of Ford Motor Company | Vorrichtung und Verfahren zur Montage einer Ventilanordnung |
JP2007146731A (ja) * | 2005-11-25 | 2007-06-14 | Yamaha Motor Co Ltd | エンジン及び車両 |
JP2010038081A (ja) * | 2008-08-07 | 2010-02-18 | Mitsubishi Motors Corp | 内燃機関の動弁装置 |
-
1992
- 1992-09-02 JP JP23466492A patent/JPH0681615A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1563961A1 (de) * | 2004-02-12 | 2005-08-17 | Ford Global Technologies, LLC, A subsidary of Ford Motor Company | Vorrichtung und Verfahren zur Montage einer Ventilanordnung |
JP2007146731A (ja) * | 2005-11-25 | 2007-06-14 | Yamaha Motor Co Ltd | エンジン及び車両 |
JP2010038081A (ja) * | 2008-08-07 | 2010-02-18 | Mitsubishi Motors Corp | 内燃機関の動弁装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3253045B2 (ja) | 多気筒内燃機関の動弁装置 | |
US4615313A (en) | Automatic decompression device for internal combustion engine | |
JPS6368707A (ja) | 内燃機関用デスモドロミツク動作4弁シリンダヘツド | |
JPH0681615A (ja) | 直動式バルブ駆動機構 | |
US2572106A (en) | Valve rotating device | |
JP3195496B2 (ja) | エンジンの弁作動装置 | |
JPH0518221A (ja) | エンジンの可変動弁装置 | |
JPH06123209A (ja) | エンジンの弁作動装置 | |
JPS6131121Y2 (ja) | ||
JPS6059407B2 (ja) | 内燃機関の動弁装置 | |
JP6604063B2 (ja) | エンジンのカム構造 | |
WO2024175018A1 (zh) | 一种发动机摇臂的间隙补偿机构和气门驱动系统 | |
US3590796A (en) | Free valve compression relief for four cycle engines | |
JP2002188418A (ja) | 内燃機関の可変動弁装置 | |
JPH05321622A (ja) | エンジンの弁作動装置 | |
JP2000230409A (ja) | 内燃機関の可変動弁装置 | |
JP3908952B2 (ja) | Sohc型内燃機関の動弁装置 | |
JP4073714B2 (ja) | エンジンのオートデコンプ装置 | |
JPH085287Y2 (ja) | ラツシユアジヤスタ | |
JPH0144725Y2 (ja) | ||
JP2785603B2 (ja) | 内燃機関の吸・排気弁作動装置 | |
JPH0424087Y2 (ja) | ||
JP2746985B2 (ja) | エンジンのカムシャフト装置 | |
JPH0210242Y2 (ja) | ||
JPH0586820A (ja) | 可変バルブタイミングリフト機構用ロツカアーム |