JPH0681595A - トンネル内壁へのコンクリート吹き付け工法と吹き付け装置 - Google Patents

トンネル内壁へのコンクリート吹き付け工法と吹き付け装置

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JPH0681595A
JPH0681595A JP4259012A JP25901292A JPH0681595A JP H0681595 A JPH0681595 A JP H0681595A JP 4259012 A JP4259012 A JP 4259012A JP 25901292 A JP25901292 A JP 25901292A JP H0681595 A JPH0681595 A JP H0681595A
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JP
Japan
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tunnel
concrete
wall
spraying
guide frame
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Application number
JP4259012A
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English (en)
Inventor
Masuhira Ooishi
益平 大石
Akira Tachikawa
昭 立川
Masao Ishiyama
正雄 石山
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Kumagai Gumi Co Ltd
Original Assignee
Kumagai Gumi Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トンネル内壁に対する一次覆工たるコンクリ
ート層の吹き付けを、自動的に、設定された均一厚さに
施工できる工法と装置とを提供すること。 【構成】 吹き付けノズルと搗き固め装置とを有する吹
き付けノズル装置を、トンネル内壁周方向と平行する案
内枠材に沿って回動させ、かつトンネル長さ方向に設置
されたガイドレールに沿って前進させつつコンクリート
をトンネル内壁へ吹き付ける。 【効果】 トンネル内壁へのコンクリート吹き付け作業
が自動化され、得られるコンクリート層も均一厚さの平
滑表面のものとすることができ、作業効率の向上、危険
作業の防止が図られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トンネル内壁に、設定
された幅と厚さとにコンクリートを均一にかつ自動的に
覆工するコンクリート吹き付け工法とトンネル内壁への
コンクリート吹き付け装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来トンネルの内壁への一次覆工に採用
されているコンクリート吹き付け工法は、人力による手
吹き方法で実施されている。
【0003】従って、人力による手吹き作業では、吹き
付けノズルが高圧で作用されるため、人力によるノズル
の保持力では不十分で、コンクリートの噴出力によりノ
ズルの振れがあり、作業上で危険性が高い欠点がある。
【0004】また吹き付けノズルにより噴出されるコン
クリートが高圧であり、かつノズルとトンネル内壁との
間隙が一定の距離に保持できないため、吹き付けのリバ
ウンド量が多く壁面への吹き付け効率が悪いという欠点
があり、また吹き付け厚さを一定に確保することが困難
で、吹き付け面に凹凸が出来るという欠点がある。
【0005】また吹き付け作業時に使用するコンクリー
トは急結剤の粉塵が多く、作業環境の悪化を来すし、ま
たトンネル内作業に加えて粉塵対策のため集塵機容量が
多大となり坑内設備費ならびに動力費が多くなる欠点が
ある。
【0006】さらに、吹き付け作業時には、ノズルの操
作員の他にセメント圧走用ホースの切り回しに、補助作
業員が必要となり、手吹き作業では予想外に作業工数を
必要とし、人件費がかかる。
【0007】またトンネル内壁へ吹き付けられたコンク
リートを深部の強固な岩盤に係止するため、ロックボル
トを岩盤に打ち込み、座金ナットで岩盤と一体とするも
のであるが、手吹き作業であるから、吹き付け面に凹凸
が出来るためにロックボルトの施工性が悪く、ロックボ
ルトの押し付け面への押し付け力が均等に作用しないと
いう問題点もある。
【0008】さらには、吹き付けられるコンクリートの
所定の厚さが薄い場合には、手吹き作業では均一性に欠
けるため、一定の厚さを確保することが困難であるとい
う問題点もある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術の有する
諸問題に鑑み、本発明は、トンネル内壁の一次覆工にお
いて、コンクリート吹き付け作業を自動化し、均一厚さ
で仕上がり精度のよいコンクリート層を高能率で形成で
き、粉塵等の飛散も抑えることができると共に、安全性
が高く、人件費,動力費等を節減し、工期を短縮できる
トンネル内壁へのコンクリート吹き付け工法と吹き付け
装置とを提供することを課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め、請求項1の発明では、トンネル内壁の周方向に平行
する案内枠材に沿わせ、コンクリート吹き付け装置を移
動させつつ、トンネル内壁にコンクリートを設定された
所定の幅と厚さとに吹き付け、該装置により同時に搗き
固め、前記所定幅と所定厚さとのトンネル内壁1周分の
吹き付け完了後、前記案内枠材をトンネル長さ方向前方
へ前記設定された所定の幅分だけ前進させ、コンクリー
トの吹き付けを繰り返すという構成としている。
【0011】請求項2の発明では、トンネル中心に、該
トンネル長さ方向にガイドレールが配設され、該ガイド
レールに、前後進駆動装置に連結されたスライド台車が
搭載されており、該スライド台車には、トンネル内壁の
周方向形状と平行する案内枠材が取り付けられ、該案内
枠材には、トンネル内壁に向かって開口したコンクリー
ト吹き付けノズルと、コンクリート搗き固め装置と、自
走装置とを備えたコンクリート吹き付け装置が、案内枠
材に沿って移動自在に搭載されているという構成とし
た。
【0012】
【作用】請求項1のトンネル内壁へのコンクリート吹き
付け工法によれば、トンネル内壁の周方向に平行に配置
されたトンネルに対し上下方向と横幅方向への位置調節
ができる案内枠材に沿わせて、コンクリート吹き付け装
置を移動させるので、トンネル内壁と吹き付けノズルと
の間隙が常に一定に保持され、トンネル内壁に、コンク
リートが設定された所定の幅と厚さとに吹き付けられ、
同時に搗き固められて、前記所定の幅と所定厚さとのト
ンネル内壁1周分の吹き付けが完了する。
【0013】次いで前記案内枠材をトンネル長さ方向前
方へ前記設定された所定の幅分だけ前進させ、コンクリ
ートの吹き付けを繰り返す。
【0014】この間、該装置は自走式で動力による省力
化された操作で吹き付け作業が行われ、同時に搗き固め
作業も行われるから、吹き付けノズルの振れが防止され
て危険な作業も解消されると共に、吹き付け厚さも均一
化され、精度のよい吹き付け面が得られるし、またセメ
ント圧走ホースの切り回し作業員も不要となり、危険な
作業も解消され、省力化が図られると共に、吹き付け作
業の効率化が図られる。
【0015】請求項2の発明では、トンネル中心に長さ
方向に配設されたガイドレールに、前進後退が可能なス
ライド台車が搭載されており、該台車には、トンネル内
壁の周方向形状と平行する案内枠材たる吹き付け装置用
の円形ガイドが取り付けられており、該案内枠材には、
トンネル内壁に向かって開口した吹き付けノズルと搗き
固め装置と、自走装置とを配設したコンクリート吹き付
け装置が搭載された構成とされている。
【0016】従って、前記ノズルを円形ガイドに沿って
回転させることにより、トンネル内壁とノズルとの間隙
が常に一定距離に保持できる状態で吹き付け作業ができ
るし、またトンネルの長さ方向にガイドレールに沿って
台車を前進後退させることができるから、トンネル内壁
にコンクリートを設定された所定の幅と厚さとに吹き付
け、同時に搗き固めつつ、トンネル内壁1周分の吹き付
け完了後、さらに前記案内枠材をトンネル長さ方向前方
へ、前記設定された所定の幅分だけ前進させ、コンクリ
ートの吹き付けを繰り返すことが自走装置により自動的
にでき、セメントの吹き付け作業効率も向上する。
【0017】請求項2の発明の図示実施例では、案内枠
材がトンネル上下方向への位置調節装置と、トンネルの
横幅方向への位置調節装置とを介して、スライド台車に
搭載されているから、請求項2記載のトンネル内壁への
コンクリート吹き付け装置のノズル位置と内壁との位置
の調整が可能である。
【0018】従って、トンネル内壁とノズル先端との間
隙が常に一定距離に保持できる状態で、ノズルを案内枠
材の円形の形状に沿って回転させながら吹き付け作業を
行うことができ、またノズルの回転方向は左右両回転も
できる状態にすることも可能であるから、セメントの吹
き付け厚さも均一化され、同時に搗き固め装置により、
吹き付け後の搗き固め作業も順次行われるから、コンク
リート表面が平滑で精度のよい吹き付け面が得られる。
【0019】さらに、前記コンクリート吹き付け装置に
は、吹き付けノズルのトンネル横幅方向両側に位置し
て、上部が互いに遠ざかる方向に傾斜されたプロテクタ
ーが配置され、該プロテクターは傾斜角調節装置に結合
されており、トンネル内壁に対してコンクリートの吹き
付け状態により傾斜角が調整される防塵構造とされてい
る。
【0020】従って、該プロテクターは、施工されるコ
ンクリート厚さに順応させることができ、吹き付け作業
時に発生するコンクリートの急結剤等の粉塵の飛散防止
も図れ、前記ノズルの周辺部分以外へ粉塵が拡散される
ことがない。
【0021】また前記プロテクターには、該プロテクタ
ーの上部より上方へ周面の一部を突出させたタンピング
ローラとその回転駆動装置とが付設されており、吹き付
け作業時には、常にタンピングローラを回転させ、必要
に応じてローラの回転速度を変化させることにより、吹
き付け面への効果的タンピング作用を与え、円滑な吹き
付け面に仕上げることができるものである。
【0022】またコンクリート吹き付け装置には、速度
調節装置を有する自走装置が配設されているのでノズル
の移動速度の調節と、前記プロテクターの傾斜角度の調
節によって吹き付け厚さの調整が可能とされる。
【0023】また図示実施例では、タンピングローラの
軸心が、該ローラの回転中心に対し、偏心させられてい
るから、回転数の調節に伴って吹き付けられたコンクリ
ートの搗き固め動作に対して自由度のある調節が可能と
されるものである。
【0024】
【実施例】請求項1の発明たる工法の理解のため始め
に、本発明の装置の一実施例の概要を、図2ないし図1
0について説明する。
【0025】図1に示されるコンクリート吹き付け装置
11は、吹き付けノズル装置1と、トンネル中心のトン
ネル長さ方向に配置されたガイドレール2,9と、ガイ
ドレール2に搭載されたスライド台車3と、トンネル内
壁31の周方向形状と平行し、吹き付けノズル装置1を
案内し、移動させる案内枠材と、前記各構成部材の荷重
を支持し、トンネル長さ方向への移動を円滑に行わせる
剛構造のガーダ10等で構成されており、前記吹き付け
ノズル装置1は、吹き付けノズル6とプロテクター5
と、該プロテクター5の上部に配置されたコンクリート
搗き固め装置7と、自走装置8とを備えている。
【0026】図2は図1に示すコンクリート吹き付け装
置11のトンネルの長さ方向の構造を示す側面図であ
る。
【0027】図2に示されるようにトンネル中心に、ト
ンネルの長さ方向に向かってガーダ10が配設されてお
り、前記ガーダ10の部分拡大図を示す図3,図4に示
されるように、前記ガーダ10は型鋼を組み合わせた剛
構造とされている。
【0028】前記ガーダ10には、上側のレール2と下
側のレール9とが配設されており、該レール2は、前後
進駆動装置43に連結されたスライド台車3の移動用と
され、また該レール9は、前記レール2と共に後述され
る案内枠材4の荷重を支持すると共に、トンネル長さ方
向への移動用にも供せられる。
【0029】前記ガーダ10の部材12を挟持する上側
のガイドレール2には前記スライド台車3が、トンネル
長さ方向に前後進の移動が自在とされるように載置され
ており、下側のレール9には、複数のサポートジャッキ
13により支承された前記案内枠材4が、長さ方向へ前
後進時に、安定した移動を可能とさせるため、サスペン
ション金具14を介して支持され、該サスペンション金
具14は、所定の間隔Lを有して前記レール9に懸架さ
れており、前記レール2ならびに9は前記台車3の移動
に伴って移動する案内枠材4の移動用のガイドレールと
されている。
【0030】図5,図6は前記ガイドレール9に懸架さ
れている前記サスペンション金具14とサポートジャッ
キ13との関連を示す部分拡大図であって、前記サスペ
ンション金具14のガイドローラ17,18を介して前
記サスペンション金具14が矢印方向Xへ移動自在に懸
架されている。
【0031】前記スライド台車3には、上下方向への位
置調節装置15を介してスライド架台19が搭載され、
該スライド架台10の上部にはトンネルの横幅方向への
位置調節装置16が配設されており、後述される案内枠
材4のトンネル上下方向の位置と、トンネルの横幅方向
への位置調節が、前記位置調節装置15,16を介して
可能とされており、位置調節の際にはサポートジャッキ
13と案内枠材4との結合部分13Aが解かれ、調節後
に再結合される。
【0032】図7,図8は前記横幅方向への位置調節装
置16とスライド架台19と案内枠材4との関連を示す
もので、図1の部分拡大図である。トンネル内壁31の
周方向形状と平行する形状、図示例ではリング形状の案
内枠材4の上部対称位置に、脚部20が前記スライド架
台19に向かって突設され、該脚部20の下面にレール
21が、前記スライド架台19の上面隅部の上方に突設
されているガイドローラ22に対峙して配設されてお
り、該レール21と該ローラ22とは、前記案内枠材4
と案内枠材4に搭載される後述される吹き付けノズル装
置1とによる荷重を支承していると共に、横幅方向の位
置調節に供せられる。
【0033】また前記スライド架台19の上部に突設さ
れたブラケット23に対峙して、前記脚部20の側面に
ヒンジ24が突設されており、該ブラケット23と該ヒ
ンジ24との間に、前記位置調節装置16が配置され、
前記両者23,24を連結し、前記両者23,24との
相互位置を調整しうる構造とされている。
【0034】従って前記スライド台車3には、スライド
架台19を介して前記案内枠材4に対しトンネル上下方
向への位置調節装置15とトンネル横幅方向への位置調
節装置16とが配設されているから、後述される吹き付
けノズル装置1とトンネル内壁に対する位置ならびに間
隔とが、前記案内枠材4によって位置調節ができ、指定
のコンクリートの吹き付け厚みが調節できる構造とされ
ている。
【0035】また前記案内枠材4の周縁30は、トンネ
ル内壁の周方向形状と平行し、図8に示されるようにコ
字状断面をなすリング形状に形成されており、前記案内
枠材4の部分拡大図たる図9に示されるごとく、該周縁
30の内周縁と外周縁との端縁には、前記吹き付けノズ
ル装置1の構成部分たる自走装置8を案内する複数の案
内レール25が該周縁30の全周にわたって相対峙して
削設されており、一方の内周縁には、自走装置8の構成
部分たる旋回用モータ26のピニオン歯車27に噛合す
る全周面にわたるリング形状の大歯車28が固着されて
いる。
【0036】前記自走装置8の旋回フレーム32は、図
9に示されるように周縁30を跨ぎ、断面形状が倒コ字
形をなすフレーム構造とされ、円周方向には、所定の間
隔をもった複数の旋回用モータ26が配置され、前記ピ
ニオン歯車27と、大歯車28との噛合により、安定し
た旋回移動を可能とする構造とされている。
【0037】前記フレーム32の側壁には、前記案内レ
ール25に対応する複数の案内ローラ29が配置され、
前記案内ローラ29が案内レール25に係合することに
より、前記フレーム32側の荷重が平行して支承される
構成とされているから、前記ピニオン歯車27と大歯車
28とを介して旋回用モータ26を作動させれば、周縁
30に固定された大歯車28のピッチ円周上を前記ピニ
オン歯車27が平滑に転動し、前記自走装置8は前記周
縁30の全周に沿って旋回移動するから、前記フレーム
32に搭載されている吹き付けノズル装置1は、トンネ
ルの内壁31に向かって所定の位置と間隔とをもって全
周面を円滑に移動する。
【0038】前記モータ26を、正逆転可能とすること
により、前記旋回フレーム32は、案内枠材4の全周に
沿って正逆転自在に旋回移動できると共に、前記自走装
置8には、図示が省略されている速度調節装置、すなわ
ち旋回用モータ26の回転数制御装置等を備えているか
ら、トンネル内壁31の状態により、旋回移動速度の調
節をすることにより、コンクリートの吹き付け量の調節
ができ、作業性のよい吹き付け作業を可能とするもので
ある。
【0039】図1および図1の部分拡大図たる図10に
示されるように、吹き付けノズル6のトンネル横幅方向
両側に位置し、前記旋回フレーム32の上面の対称位置
に配設された粉塵防止用のプロテクター5は、トンネル
内壁31に向い上部が、互いに遠ざかる方向に円弧状に
曲折され、下端がヒンジ33によって回動自在に支持さ
れ、曲折基部の外側に突設されたヒンジ34と、前記ヒ
ンジ33より外側に離間した位置に配置されたヒンジ3
6との間には傾斜角調節装置35たる調整ジャッキが装
着されている。
【0040】この傾斜角調節装置35たる調整ジャッキ
の伸縮により、プロテクター5の上部は互いに遠ざかっ
たり近接したりするようその傾斜角を調節しうる構造と
されており、矢印Aに示す方向に吹き付けノズル装置1
が回動されるとき、プロテクター5の角度調節はプロテ
クター5とトンネル内壁31との間隙を大小に調節でき
る。
【0041】なお、図示は省略されているがプロテクタ
ー5,5間のトンネル長さ方向の間隙部分は、各プロテ
クター5から張り出され、互いにラップする側片で閉塞
される。
【0042】図1,図10に示されるように両側のプロ
テクター5には、該プロテクター5の上部より上方へ周
面の一部を突出させたタンピングローラ37とその回転
駆動装置38および駆動チエーンとにより構成されてい
るコンクリート搗き固め装置39が付設されている。
【0043】前記タンピングローラ37の軸心O1は、
該ローラ37の回転中心O2に対して偏心させられてお
り、モータ42の回転力をチエーンでタンピングローラ
37へ伝達しタンピングローラ37を回転させると、偏
心ローラタイプであるから回転することによりコンクリ
ート吹き付け面に対し、回転しながら押し付ける力が作
用して、吹き付け面に凹凸状態がなくなり、平滑な仕上
がり面が形成される。
【0044】請求項1の発明たるコンクリート吹き付け
工法の実施例の概要を図1,図2について説明すると、
トンネル内に前後進方向に設置されたガーダ10に配設
されたガイドレール2,9上をスライド台車3および案
内枠財が移動可能で、しかもスライド台車3上のスライ
ド架台19に付設されたトンネルの上下方向、ならびに
横幅方向への各位置調節装置15,16を介して、前記
案内枠材4が搭載されているから、トンネル内壁31に
対するコンクリート吹き付け装置11の位置を、上下,
左右方向への位置調節ができ、また該装置11は前後進
駆動装置43によってトンネル長さ方向へ前後進させら
れる。
【0045】前記コンクリート吹き付け装置11の位置
調節により、前記案内枠材4に搭載されている吹き付け
ノズル装置1は、トンネル内壁に向かって吹き付けノズ
ル6の位置調節がなされ、トンネル内壁31の周方向に
平行する案内枠材4に沿って旋回移動することとなり、
コンクリートを設定された所定の幅と厚さとに吹き付け
ることが可能となる。
【0046】また吹き付けノズル装置1の自走装置8に
組み込まれている旋回用モータ26は、速度調節が可能
で、かつ正逆転も可能とされているから、吹き付けノズ
ル6の旋回移動速度の調節をすることにより、吹き付け
量の調節ができる。
【0047】吹き付けノズル装置1は、略示されている
吹き付けポンプ44と吹き付けホース45とに連結さ
れ、吹き付けポンプから圧送されたコンクリートは吹き
付けホース45を通し、吹き付けノズル6によりトンネ
ル内壁に向かって、前記案内枠材4に沿って旋回しつつ
吹き付けられる。
【0048】また吹き付けノズル装置1には、セメント
の粉塵または急結剤粉塵等の粉塵防止用のプロテクター
5が設けられており、傾斜角調節装置35により、プロ
テクター5の角度が調整可能とされているからプロテク
ター5と掘削された内壁31との間隙を調節することに
より、吹き付け厚さの調整も可能とされている。
【0049】プロテクター5の先端部には、偏心ローラ
タイプのタンピングローラ37が配置され、モータの動
力によりチエーン駆動されており、吹き付け面に前記ロ
ーラ37による回転しながらの押し付ける力が作用する
から、円滑な円弧の仕上げ面を形成することができる。
【0050】従って、コンクリート吹き付け装置11を
移動させつつ、トンネル内壁31にコンクリートを設定
された所定の幅と厚さとに吹き付け、同時にタンピング
ローラ37の回転により搗き固め、前記所定幅と所定厚
さとのトンネル内壁一周分を吹き付け完了後、前記案内
枠材4をトンネル長さ方向前方へ設定された所定の幅分
だけ前後進駆動装置43により前進させ、コンクリート
の吹き付けを繰り返すことにより、所定の厚さのコンク
リートの吹き付けが実施でき、加えて作業時に発生する
粉塵の飛散が防止され、かつ自走化された装置を使用す
ることにより、作業性の改善が図られる。
【0051】一般の山岳トンネル等のナトム工法におい
ては、トンネル内壁へ吹き付けられたコンクリートを深
部の強固な岩盤に係止するため、ロックボルトを岩盤に
打ち込み、座金ナットで岩盤と一体とするものである
が、手吹き作業では吹き付け面に凹凸ができるため、ロ
ックボルトの押し付け面への押し付け力が均等に作用し
ないのが通常であるが、本発明の工法によれば、吹き付
けられたコンクリート層は、所定の厚さを確保できる
し、凹凸のない円滑な仕上げ面が得られるので、ロック
ボルトの押し付け力が均等に作用し、ナトム工法の施工
における問題点が解決される。
【0052】図示実施例では、円形断面のトンネルに適
用されているが、トンネル断面形状は円形に限定される
ものではなく、コンクリート吹き付け装置11の移動も
案内枠材4に沿う回転動ではなく、往復回動であっても
よいことは勿論である。
【0053】
【発明の効果】本発明は以上説明した構成のものであ
り、請求項1の発明の工法によれば、コンクリート吹き
付け装置を移動させつつ、トンネル内壁に設定された所
定の幅と厚さとにコンクリートを吹き付け、同時に搗き
固め、1周分の吹き付け作業完了後、案内枠材をトンネ
ルの長さ方向前方へ所定の幅分だけ前進させ、吹き付け
作業を繰り返すから、吹き付けられたコンクリートの厚
さは所定の厚さに確保でき、また平滑な仕上げ面としう
る効果を奏する。
【0054】請求項2の発明によればトンネルの長さ方
向に前後進するスライド台車と該台車に搭載された案内
枠材と該案内枠材に沿って旋回移動する吹き付けノズル
装置との機能により吹き付けノズルとトンネル内壁との
所定の間隔が確保され、加えて吹き付けノズルの自走装
置とコンクリート搗き固め装置等省力化された装置であ
るから、所定の作業が確実に行われると共に、危険な作
業から開放され、吹き付け作業効率の向上の効果を奏し
めるものである。
【0055】またコンクリート吹き付け装置の移動速
度、トンネル内壁との間隔、吹き付けポンプによるコン
クリート圧送量等の調節により形成されるコンクリート
層の厚さを自由に調整できる効果も有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項2の発明の実施の一例の略示断面図であ
る。
【図2】図1に示すもののトンネル内に設置されたコン
クリート吹き付け装置の側面図である。
【図3】図1に示されるガーダの部分拡大断面図であ
る。
【図4】図3に示すものの側面図である。
【図5】図2に示されるサポートジャッキおよびサスペ
ンション金具とがガイドレールに懸架された関係を示す
部分拡大断面図である。
【図6】図5に示すものの側面図である。
【図7】図1に示される横幅方向への位置調節装置に係
る案内枠材とスライド架台との関係を示す部分拡大図で
ある。
【図8】図7に示すものの部分断面図である。
【図9】図1に示される自走装置の部分拡大断面図であ
る。
【図10】図1に示されるプロテクターの略示拡大図で
ある。
【符号の説明】
1 吹き付けノズル装置 2,9 ガイドレール 3 スライド台車 4 案内枠材 8 自送装置 11 コンクリート吹き付け装置 31 内壁 39 コンクリート搗き固め装置 43 前後進駆動装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネル内壁の周方向に平行する案内枠
    材に沿わせ、吹き付けノズル装置を移動させつつ、トン
    ネル内壁にコンクリートを設定された所定の幅と厚さと
    に吹き付け、該装置により同時に搗き固め、前記所定幅
    と所定厚さとのトンネル内壁1周分の吹き付け完了後、
    前記案内枠材をトンネル長さ方向前方へ前記設定された
    所定の幅分だけ前進させ、コンクリートの吹き付けを繰
    り返すトンネル内壁のコンクリート吹き付け工法。
  2. 【請求項2】 トンネル中心に、該トンネル長さ方向に
    ガイドレールが配設され、該ガイドレールに、前後進駆
    動装置に連結されたスライド台車が搭載されており、該
    スライド台車には、トンネル内壁の周方向形状と平行す
    る案内枠材が取り付けられ、該案内枠材には、トンネル
    内壁に向かって開口したコンクリート吹き付けノズルと
    コンクリート搗き固め装置と、自走装置とを備えた吹き
    付けノズル装置が、案内枠材に沿って移動自在に搭載さ
    れているトンネル内壁へのコンクリート吹き付け装置。
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