JPH068156A - ナット弛み止めリングの脱着用治具 - Google Patents
ナット弛み止めリングの脱着用治具Info
- Publication number
- JPH068156A JPH068156A JP17266892A JP17266892A JPH068156A JP H068156 A JPH068156 A JP H068156A JP 17266892 A JP17266892 A JP 17266892A JP 17266892 A JP17266892 A JP 17266892A JP H068156 A JPH068156 A JP H068156A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nut
- pin
- spring washer
- bolt
- ring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Hand Tools For Fitting Together And Separating, Or Other Hand Tools (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ナット弛み止めリングの装着作業及び取り外
し作業が簡便迅速且つ容易にできる脱着用治具を提供す
る。 【構成】 ナットを螺合したボルトに嵌合する軸孔4を
備えた多角筒体1の吸着面3に、磁石棒7を埋設すると
ともに、段付バネ座金2のピン穴2c,2cが係合する
ピン突起5,6,6aを軸方向へ突設し、かつ、多角筒
体1の他端部近傍で直径方向へレバーピン8,9を挿入
し、そのレバーピン8,9を多角筒体1の外周面から所
定の長さで外方へ突出させて構成し、段付バネ座金2を
裏返してそのピン穴2c,2cをピン突起5,6,6a
に係合させて磁石棒7で吸着面3に磁着させ、これをボ
ルトの螺部に冠してナットに当接するまで回動すると装
着が終了し、これを外すときは、一方のピン突起5を一
方のピン穴2cに係合し、他方のピン突起6を段付バネ
座金2の側面に当てて逆方向へ回動する。
し作業が簡便迅速且つ容易にできる脱着用治具を提供す
る。 【構成】 ナットを螺合したボルトに嵌合する軸孔4を
備えた多角筒体1の吸着面3に、磁石棒7を埋設すると
ともに、段付バネ座金2のピン穴2c,2cが係合する
ピン突起5,6,6aを軸方向へ突設し、かつ、多角筒
体1の他端部近傍で直径方向へレバーピン8,9を挿入
し、そのレバーピン8,9を多角筒体1の外周面から所
定の長さで外方へ突出させて構成し、段付バネ座金2を
裏返してそのピン穴2c,2cをピン突起5,6,6a
に係合させて磁石棒7で吸着面3に磁着させ、これをボ
ルトの螺部に冠してナットに当接するまで回動すると装
着が終了し、これを外すときは、一方のピン突起5を一
方のピン穴2cに係合し、他方のピン突起6を段付バネ
座金2の側面に当てて逆方向へ回動する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はボルトに螺合するナッ
トの弛み止めリングの脱着用治具に関し、とりわけ、鉄
道用車両及びレールの取り付けボルトのナットが緩んで
外れることがないように、弛み止めリングを装着する作
業において使用するものである。
トの弛み止めリングの脱着用治具に関し、とりわけ、鉄
道用車両及びレールの取り付けボルトのナットが緩んで
外れることがないように、弛み止めリングを装着する作
業において使用するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ねじの弛み止めは、変動荷重や
振動の加わる部分、温度変化の激しい部分とか、機器や
構造物等の内部構造に使用されて保守管理が困難な部分
等に各種の方法で用いられている。
振動の加わる部分、温度変化の激しい部分とか、機器や
構造物等の内部構造に使用されて保守管理が困難な部分
等に各種の方法で用いられている。
【0003】通例、ナット又はボルトを機械的に固定す
る方式としては、菊型座金、溝付きナット、止め穴付き
ボルト等のように、折り曲げ座金、ピンなどでナット又
はボルトを固定するか、若しくは、ナットの座面等にギ
ザギザの歯部を形成し、相手部材に食い込ませることが
行われる。
る方式としては、菊型座金、溝付きナット、止め穴付き
ボルト等のように、折り曲げ座金、ピンなどでナット又
はボルトを固定するか、若しくは、ナットの座面等にギ
ザギザの歯部を形成し、相手部材に食い込ませることが
行われる。
【0004】また、締付けによって起こったねじ山間の
圧着を、機械の作動中も保持させる方式としては、ばね
座金、歯付き座金、さらばね座金、波型座金、舌付き座
金やフィニッシングワッシャー等のように、ばね力の強
い座金を挟むことが行われる。しかし、ねじの弛み止め
は用途によっては必ずしも弛み防止機能を満足してな
く、定期点検による増締作業などで弛みを防止するよう
にしている例が多々ある。
圧着を、機械の作動中も保持させる方式としては、ばね
座金、歯付き座金、さらばね座金、波型座金、舌付き座
金やフィニッシングワッシャー等のように、ばね力の強
い座金を挟むことが行われる。しかし、ねじの弛み止め
は用途によっては必ずしも弛み防止機能を満足してな
く、定期点検による増締作業などで弛みを防止するよう
にしている例が多々ある。
【0005】ところで、ナットを所定の締付け後、ナッ
トの上面に締付け、ばね力でナットの戻り面ねじの摩擦
力を大きくして、弛みを防止するようにした弛み止めリ
ングの一つとして段付バネ座金が提供されている。すな
わち、この段付バネ座金は、振動等により、ナットに限
界以上の戻しトルク(弛み力)が作用した場合には、ナ
ットが弛んだ分だけねじ山に沿って押されている状態で
一種のくさび状になり、そのばね力で弛みを防止させる
ようにしたものである。
トの上面に締付け、ばね力でナットの戻り面ねじの摩擦
力を大きくして、弛みを防止するようにした弛み止めリ
ングの一つとして段付バネ座金が提供されている。すな
わち、この段付バネ座金は、振動等により、ナットに限
界以上の戻しトルク(弛み力)が作用した場合には、ナ
ットが弛んだ分だけねじ山に沿って押されている状態で
一種のくさび状になり、そのばね力で弛みを防止させる
ようにしたものである。
【0006】図11及び図12に示すように、この段付
バネ座金2は開口部2aを設けたリング状板体であっ
て、端部2b,2bにはボルトの外周に沿った位置に作
業用治具のピンを挿入するためのピン孔2c,2cが穿
設されている。そして、右側の約3分の1は平坦面2d
に形成され、この箇所から1ピッチpずらしてねじに嵌
め合わすための折曲げ部からなる段部2eが形成され、
この段部2eの内側はねじ径よりも大きな切欠の間隙部
2fが形成されている。そして段部2eから残りの約3
分の2が緩やかにスロープ2gを形成し、端部2b,2
bは同一面wとなっている。
バネ座金2は開口部2aを設けたリング状板体であっ
て、端部2b,2bにはボルトの外周に沿った位置に作
業用治具のピンを挿入するためのピン孔2c,2cが穿
設されている。そして、右側の約3分の1は平坦面2d
に形成され、この箇所から1ピッチpずらしてねじに嵌
め合わすための折曲げ部からなる段部2eが形成され、
この段部2eの内側はねじ径よりも大きな切欠の間隙部
2fが形成されている。そして段部2eから残りの約3
分の2が緩やかにスロープ2gを形成し、端部2b,2
bは同一面wとなっている。
【0007】そこで、図15に示すようにこの段付バネ
座金2を装着するには、図13に示すように、開口部2
a左右のピン孔2c,2cにプライヤーのピン先30,
30をそれぞれ挿入し、座金径を拡大してボルト先端部
のねじの谷部に平坦部2dとスロープ2gを1ピッチず
れて嵌め合わせ、回動して装着していた。若しくは、ピ
ン孔2c,2cは長孔に形成してあるから、これにドラ
イバーの先端部を挿入し、座金径を拡大してボルト先端
部のねじ谷部に嵌め合わせて無理に回動させていた。
座金2を装着するには、図13に示すように、開口部2
a左右のピン孔2c,2cにプライヤーのピン先30,
30をそれぞれ挿入し、座金径を拡大してボルト先端部
のねじの谷部に平坦部2dとスロープ2gを1ピッチず
れて嵌め合わせ、回動して装着していた。若しくは、ピ
ン孔2c,2cは長孔に形成してあるから、これにドラ
イバーの先端部を挿入し、座金径を拡大してボルト先端
部のねじ谷部に嵌め合わせて無理に回動させていた。
【0008】そして図14に示すように、ボルト31に
螺合したナット32に端部2a,2a及び平坦部2dが
接して装着されると、1ピッチずれた段部2e及びスロ
ープ2gとねじの嵌め合わせは約3分の2周回して開口
部2a左側に至り、開口部2a右側の同じねじ山に到達
する。すなわち、スナップリング等と異なり、中間で1
ピッチだけ曲げて、ボルトのねじで山を締め付ける構造
であるから、ナットとねじに食い込むことができるよう
になっている。
螺合したナット32に端部2a,2a及び平坦部2dが
接して装着されると、1ピッチずれた段部2e及びスロ
ープ2gとねじの嵌め合わせは約3分の2周回して開口
部2a左側に至り、開口部2a右側の同じねじ山に到達
する。すなわち、スナップリング等と異なり、中間で1
ピッチだけ曲げて、ボルトのねじで山を締め付ける構造
であるから、ナットとねじに食い込むことができるよう
になっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、段付バ
ネ座金は1ピッチづつずらしてねじに嵌め合わすため
に、約3分の1が平坦面で、残りの3分の2が折り曲げ
部に構成されているので、必然的に左右の長さが異な
り、プライヤーによる径の拡大は座金の円径が崩れ、左
右不均衡な状態になる。さらに、座金の径の拡大作用に
より、開口部左右両側の平行が失われ、開口部にリード
が生じて装着不能を招来するのである。
ネ座金は1ピッチづつずらしてねじに嵌め合わすため
に、約3分の1が平坦面で、残りの3分の2が折り曲げ
部に構成されているので、必然的に左右の長さが異な
り、プライヤーによる径の拡大は座金の円径が崩れ、左
右不均衡な状態になる。さらに、座金の径の拡大作用に
より、開口部左右両側の平行が失われ、開口部にリード
が生じて装着不能を招来するのである。
【0010】さらに、この段付バネ座金の取り外し作業
にあっては、前記プライヤーやドライバーで座金の径を
拡大しながら回動操作し、ねじ部から無理に取り外すた
めに、座金が変形して再使用できないようになってしま
う。
にあっては、前記プライヤーやドライバーで座金の径を
拡大しながら回動操作し、ねじ部から無理に取り外すた
めに、座金が変形して再使用できないようになってしま
う。
【0011】そこで、この発明は、段付バネ座金の装着
作業及び取り外し作業を簡便迅速且つ容易に処理でき、
装着及び脱着時に変形することなく、正常な状態を維持
できるようにした段付バネ座金の脱着用治具を提供す
る。
作業及び取り外し作業を簡便迅速且つ容易に処理でき、
装着及び脱着時に変形することなく、正常な状態を維持
できるようにした段付バネ座金の脱着用治具を提供す
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるナット弛
み止めリングの脱着用治具は、請求項1の記載によれ
ば、ナットを螺合したボルトに嵌合する軸孔を設けた多
角筒体の一端面に、ナット弛み止めリングを磁着できる
とともに、ナット弛み止めリングのピン穴が係合するピ
ン突起を軸方向へ突設してなることを特徴とする。
み止めリングの脱着用治具は、請求項1の記載によれ
ば、ナットを螺合したボルトに嵌合する軸孔を設けた多
角筒体の一端面に、ナット弛み止めリングを磁着できる
とともに、ナット弛み止めリングのピン穴が係合するピ
ン突起を軸方向へ突設してなることを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明の上記構成によれば、ナット弛み止めリ
ングの裏面を多角筒体の一端面に磁着させてピン穴をピ
ン突起に係合させ、これをボルトの螺部に冠し、軸孔に
ボルトを挿入して全体を回動すると、ナット弛み止めリ
ングが螺部に沿いナットに接して装着されるから、多角
筒体をボルトから引き抜いて取り外せばよい。
ングの裏面を多角筒体の一端面に磁着させてピン穴をピ
ン突起に係合させ、これをボルトの螺部に冠し、軸孔に
ボルトを挿入して全体を回動すると、ナット弛み止めリ
ングが螺部に沿いナットに接して装着されるから、多角
筒体をボルトから引き抜いて取り外せばよい。
【0014】また、装着したナット弛み止めリングの一
方のピン穴に多角筒体のピン突起の一方を係合させ、他
方のピン突起をナット弛み止めリングの側面に当てて多
角筒体を螺脱方向へ回動させると、ナット弛み止めリン
グは簡単に外れる。
方のピン穴に多角筒体のピン突起の一方を係合させ、他
方のピン突起をナット弛み止めリングの側面に当てて多
角筒体を螺脱方向へ回動させると、ナット弛み止めリン
グは簡単に外れる。
【0015】
【実施例】以下にこの発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1に示すように、ナットと同じ六角形をした
所定長さの筒体1の一端部端面に、段付バネ座金2を吸
着する吸着面3が形成されている。筒体1には軸孔4が
形成されている。軸孔4は段付バネ座金2の内径、すな
わち、段付バネ座金2を装着するボルトの螺部の外径よ
りも若干大きな内径を有する。
明する。図1に示すように、ナットと同じ六角形をした
所定長さの筒体1の一端部端面に、段付バネ座金2を吸
着する吸着面3が形成されている。筒体1には軸孔4が
形成されている。軸孔4は段付バネ座金2の内径、すな
わち、段付バネ座金2を装着するボルトの螺部の外径よ
りも若干大きな内径を有する。
【0016】吸着面3は、段付バネ座金2の段部2eが
当接する段部3aとそれから略3分の1の傾斜面部3b
が形成されており、その他は平坦面3cに形成されてい
る。傾斜面部分3bには段付バネ座金2の傾斜部2gが
当接し、平坦面3cには平坦部2dが当接する。そし
て、筒体1の角部の肉厚内に所定高さのピン突起5,
6,6aが軸方向へ突出して植設されている。
当接する段部3aとそれから略3分の1の傾斜面部3b
が形成されており、その他は平坦面3cに形成されてい
る。傾斜面部分3bには段付バネ座金2の傾斜部2gが
当接し、平坦面3cには平坦部2dが当接する。そし
て、筒体1の角部の肉厚内に所定高さのピン突起5,
6,6aが軸方向へ突出して植設されている。
【0017】ピン突起5は略長円形断面の一本から構成
されるが、ピン突起6,6aはその長円形断面のものの
2本で構成されている。これらのピン突起5,6,6a
はそれぞれ段付バネ座金2のピン孔2c,2cに挿入で
きる配置で植設されている。ピン突起5,6,6aの断
面形状は円でも四角形でもよい。また、このピン突起6
aの近傍における筒体1の端面には磁性体として磁石棒
7が埋め込まれており、段付バネ座金2を吸着できるよ
うになっている。磁石棒7は埋め込み形成したが、筒体
1全体を磁石又は磁性体で形成してもよい。
されるが、ピン突起6,6aはその長円形断面のものの
2本で構成されている。これらのピン突起5,6,6a
はそれぞれ段付バネ座金2のピン孔2c,2cに挿入で
きる配置で植設されている。ピン突起5,6,6aの断
面形状は円でも四角形でもよい。また、このピン突起6
aの近傍における筒体1の端面には磁性体として磁石棒
7が埋め込まれており、段付バネ座金2を吸着できるよ
うになっている。磁石棒7は埋め込み形成したが、筒体
1全体を磁石又は磁性体で形成してもよい。
【0018】そして、筒体1の他端部近傍にはレバーピ
ン8,9が交叉して貫通して側面から外方へ所定の長さ
で外方へ突出している。このレバーピン8,9は筒体1
を回転操作するときに、筒体1を摘んだ指をレバーピン
8,9の間に挿入して回転させる為に設けられている。
ン8,9が交叉して貫通して側面から外方へ所定の長さ
で外方へ突出している。このレバーピン8,9は筒体1
を回転操作するときに、筒体1を摘んだ指をレバーピン
8,9の間に挿入して回転させる為に設けられている。
【0019】さらに、図2に示すように、筒体1の他端
部近傍にレバーピン10を外部に突出しないように直径
方向に挿入し、軸孔4にラチェット式スパナ11やドラ
イバー式ハンドル12を連結できるように構成する。
部近傍にレバーピン10を外部に突出しないように直径
方向に挿入し、軸孔4にラチェット式スパナ11やドラ
イバー式ハンドル12を連結できるように構成する。
【0020】ラチェット式スパナ11は、図9に示した
ように、筒体1の軸孔4に挿入してレバー10を嵌合す
る凹部13を形成した角柱体からなる回転体14がワン
ウエイクラッチ17に咬持されて一方向へのみ回転可能
に装着され、そのワンウエイクラッチ17を回動操作す
るためのレバーハンドル18が装着されている。なお、
回転体14の上部にはプラスチックからなる円筒状残り
の押え部19がねじ20で取り付けられている。
ように、筒体1の軸孔4に挿入してレバー10を嵌合す
る凹部13を形成した角柱体からなる回転体14がワン
ウエイクラッチ17に咬持されて一方向へのみ回転可能
に装着され、そのワンウエイクラッチ17を回動操作す
るためのレバーハンドル18が装着されている。なお、
回転体14の上部にはプラスチックからなる円筒状残り
の押え部19がねじ20で取り付けられている。
【0021】また、ドライバー式ハンドル12は、図に
示したように、通例ではプラス又はマイナスの刃先が形
成されるロッド21の端部に四角柱体からなる回転体2
2を装着して固定し、その回転体22にレバーピン10
を挟む凹部23を形成したものである。
示したように、通例ではプラス又はマイナスの刃先が形
成されるロッド21の端部に四角柱体からなる回転体2
2を装着して固定し、その回転体22にレバーピン10
を挟む凹部23を形成したものである。
【0022】そこで、上記に説明した脱着用治具の使用
例について説明すると、図1に示すように、筒体1の吸
着面3を上に向けて固定し、段付バネ座金2を吸着面の
形状に合わせて磁石棒7で吸着させて固定する。この場
合、段付バネ座金2は取付状態とは裏返し状態で、段部
2eを段部3aに、スロープ2gを傾斜部3bに、平坦
面2dを平坦部3cに、それぞれ当て、ピン孔2c,2
cをそれぞれピン突起5,6,6aに係合する(図8A
参照)。
例について説明すると、図1に示すように、筒体1の吸
着面3を上に向けて固定し、段付バネ座金2を吸着面の
形状に合わせて磁石棒7で吸着させて固定する。この場
合、段付バネ座金2は取付状態とは裏返し状態で、段部
2eを段部3aに、スロープ2gを傾斜部3bに、平坦
面2dを平坦部3cに、それぞれ当て、ピン孔2c,2
cをそれぞれピン突起5,6,6aに係合する(図8A
参照)。
【0023】そして、図7に示したように、脱着用治具
をナット25を螺合したボルト26の上面に移動して段
付バネ座金2が下になるように逆様にしながら軸孔4を
ボルト26の螺部27頭に嵌合し、段付バネ座金2が螺
部27に係合すると筒体1を時計回り方向へ回動操作
(図8A参照)してナット25に圧接させる。このと
き、段付バネ座金2は磁石棒7に磁着されて落下するこ
となく、紛失することもない。そして脱着用治具21が
回動操作できなくなって停止すると、段付きバネ座金2
はボルト26に装着されたことになり、そこで、脱着用
治具を上方へ抜き取る。
をナット25を螺合したボルト26の上面に移動して段
付バネ座金2が下になるように逆様にしながら軸孔4を
ボルト26の螺部27頭に嵌合し、段付バネ座金2が螺
部27に係合すると筒体1を時計回り方向へ回動操作
(図8A参照)してナット25に圧接させる。このと
き、段付バネ座金2は磁石棒7に磁着されて落下するこ
となく、紛失することもない。そして脱着用治具21が
回動操作できなくなって停止すると、段付きバネ座金2
はボルト26に装着されたことになり、そこで、脱着用
治具を上方へ抜き取る。
【0024】なお、上記のように装着した段付バネ座金
2の取り外しをするときは、図8Bに示すように、装着
されている段付バネ座金2の一方のピン孔2cに2本の
ピン突起6,6aを挿入するとともに、他方のピン突起
5を段付バネ座金2の外周部に当接させた状態で脱着用
治具を段付バネ座金2の上に押し付け、脱着用治具を前
記操作とは逆に反時計方向回り方向へ回転する。
2の取り外しをするときは、図8Bに示すように、装着
されている段付バネ座金2の一方のピン孔2cに2本の
ピン突起6,6aを挿入するとともに、他方のピン突起
5を段付バネ座金2の外周部に当接させた状態で脱着用
治具を段付バネ座金2の上に押し付け、脱着用治具を前
記操作とは逆に反時計方向回り方向へ回転する。
【0025】そして、この段付バネ座金2の装着作業に
レバーピン8,9が邪魔になるときは、図2に示す脱着
用治具を用いる。そしてこの脱着用治具に前記ラチェッ
ト式ハンドル11か、又はドライバー式ハンドル12の
いずれかを装着して行う。すなわち、図9に示すよう
に、回転体14を筒体1の軸孔4に挿入して凹部13で
レバーピン10を挟み、押え部19を一方の片手28で
押え、他方の片手29でレバーハンドル18を回転させ
て、前記同様にして段付きバネ座金2をボルト26の螺
部27に装着する。なお、この場合、脱着用治具はボル
ト26の頭部に係合させた状態で、その軸孔4にラチェ
ット式ハンドル11の回転体14を挿入するようにす
る。
レバーピン8,9が邪魔になるときは、図2に示す脱着
用治具を用いる。そしてこの脱着用治具に前記ラチェッ
ト式ハンドル11か、又はドライバー式ハンドル12の
いずれかを装着して行う。すなわち、図9に示すよう
に、回転体14を筒体1の軸孔4に挿入して凹部13で
レバーピン10を挟み、押え部19を一方の片手28で
押え、他方の片手29でレバーハンドル18を回転させ
て、前記同様にして段付きバネ座金2をボルト26の螺
部27に装着する。なお、この場合、脱着用治具はボル
ト26の頭部に係合させた状態で、その軸孔4にラチェ
ット式ハンドル11の回転体14を挿入するようにす
る。
【0026】さらに、ラチェット式ハンドル11を使用
できない場合は、図10に示すように、ドライバー式ハ
ンドル12の回転体22を脱着用治具の軸孔4に挿入し
てその凹部23でレバーピン10を挟み、ドライバー本
体を回転して、前記同様に段付バネ座金2をナット25
の上部に装着する。なお、この場合にも、脱着用治具は
ボルト26の頭部に係合させた状態でその軸孔4にドラ
イバー式ハンドル12の回転体14を挿入するようにす
る。
できない場合は、図10に示すように、ドライバー式ハ
ンドル12の回転体22を脱着用治具の軸孔4に挿入し
てその凹部23でレバーピン10を挟み、ドライバー本
体を回転して、前記同様に段付バネ座金2をナット25
の上部に装着する。なお、この場合にも、脱着用治具は
ボルト26の頭部に係合させた状態でその軸孔4にドラ
イバー式ハンドル12の回転体14を挿入するようにす
る。
【0027】
【発明の効果】以上に説明したこの発明によれば、ナッ
ト弛み止めリングの装着作業において、プライヤーによ
る径の拡大をしないから、リングの円径が崩れ、左右不
均衡な状態になることがなく、さらに、リングの径の拡
大作用により、開口部左右両側の平行が失われ、開口部
にリードが生じて装着不能を招来することもない。
ト弛み止めリングの装着作業において、プライヤーによ
る径の拡大をしないから、リングの円径が崩れ、左右不
均衡な状態になることがなく、さらに、リングの径の拡
大作用により、開口部左右両側の平行が失われ、開口部
にリードが生じて装着不能を招来することもない。
【0028】さらに、ナット弛み止めリングの取り外し
作業にあっては、プライヤーやドライバーでリングの径
を拡大しながら回動操作し、ねじ部から無理に取り外す
ことがないから、リングが変形して再使用できないよう
になることもない。
作業にあっては、プライヤーやドライバーでリングの径
を拡大しながら回動操作し、ねじ部から無理に取り外す
ことがないから、リングが変形して再使用できないよう
になることもない。
【0029】そして、吸着面に埋設した磁性体が段付バ
ネ座金を磁着するので、脱着用治具を逆様にしても落下
することなく、落として紛失することもなく、したがっ
て、作業をし易い。とりわけ、鉄道レールポイントにお
ける締結ボルトのナット弛み止め防止用リングの装着作
業において、磁性体がリングを吸着するので、バラスに
落ちて見失うことがなく、能率が向上する。
ネ座金を磁着するので、脱着用治具を逆様にしても落下
することなく、落として紛失することもなく、したがっ
て、作業をし易い。とりわけ、鉄道レールポイントにお
ける締結ボルトのナット弛み止め防止用リングの装着作
業において、磁性体がリングを吸着するので、バラスに
落ちて見失うことがなく、能率が向上する。
【0030】しかも、簡単な構成であるから、製造容易
であり、安価に提供でき、携帯に便利であり、かつ、使
い易いという性質を有する。
であり、安価に提供でき、携帯に便利であり、かつ、使
い易いという性質を有する。
【図1】本発明の実施例を示す斜視図。
【図2】本発明の他の例を示す斜視図。
【図3】図1の平面図。
【図4】図2の平面図。
【図5】図2のA−A断面図。
【図6】図2のB−B断面図
【図7】使用状態側面図。
【図8】作用説明図。
【図9】ラチェット式ハンドルと併用する使用状態側面
図。
図。
【図10】ドライバー式ハンドルと併用する使用状態側
面図。
面図。
【図11】段付バネ座金の平面図。
【図12】図11の側面図。
【図13】従来の段付バネ座金の使用例の平面図。
【図14】段付きバネ座金の装着例を示す側面図。
【図15】図14の平面図。
1…多角筒体 2…段付きバネ座金(弛み止めリング) 2c…ピン孔 3…吸着面(一端面) 4…軸孔 5,6,6a…ピン突起 7…磁石棒(磁性体) 8,9,10…レバーピン 11…ラチェット式スパナ 12…ドライバー式ハンドル
Claims (3)
- 【請求項1】 ナットを螺合したボルトに嵌合する軸孔
を備えた多角筒体の一端面に、ナット弛み止めリングを
吸着できるとともに、ナット弛み止めリングのピン穴が
係合するピン突起を軸方向へ突設した吸着面を形成して
なることを特徴とするナット弛み止めリングの脱着用治
具。 - 【請求項2】 ナットを螺合したボルトに嵌合する軸孔
を備えた多角筒体の一端面に、ナット弛み止めリングを
磁着できる磁性体を埋設するとともに、ナット弛み止め
リングのピン穴が係合するピン突起を軸方向へ突設し、
かつ、多角筒体の他端部近傍で直径方向へピンを挿入し
てなることを特徴とするナット弛み止めリングの脱着用
治具。 - 【請求項3】 ナットを螺合したボルトに嵌合する軸孔
を備えた多角筒体の一端面に、ナット弛み止めリングの
段部、傾斜部及び平坦部が当接する段部とそれに続く傾
斜部と平坦部を設けてナット弛み止めリングを磁着でき
る磁性体を埋設するとともに、ナット弛み止めリングの
ピン穴が係合するピン突起を軸方向へ突設し、かつ、多
角筒体の他端部近傍で直径方向へピンを挿入し、そのピ
ンを多角筒体の外周面から所定の長さで外方へ突出させ
てなることを特徴とするナット弛み止めリングの脱着用
治具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17266892A JPH068156A (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | ナット弛み止めリングの脱着用治具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17266892A JPH068156A (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | ナット弛み止めリングの脱着用治具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH068156A true JPH068156A (ja) | 1994-01-18 |
Family
ID=15946160
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17266892A Pending JPH068156A (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | ナット弛み止めリングの脱着用治具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH068156A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114161187A (zh) * | 2021-12-22 | 2022-03-11 | 北京北方车辆集团有限公司 | 一种周向孔钻孔装夹定位工装 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52117430A (en) * | 1976-03-25 | 1977-10-01 | Johnson & Son Inc S C | Attractant composition |
JPS5833064A (ja) * | 1981-08-20 | 1983-02-26 | 株式会社デンソー | 冷凍サイクル |
JPS5933594U (ja) * | 1982-08-26 | 1984-03-01 | ホーチキ株式会社 | ガス漏れ報知設備の中継器 |
-
1992
- 1992-06-30 JP JP17266892A patent/JPH068156A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52117430A (en) * | 1976-03-25 | 1977-10-01 | Johnson & Son Inc S C | Attractant composition |
JPS5833064A (ja) * | 1981-08-20 | 1983-02-26 | 株式会社デンソー | 冷凍サイクル |
JPS5933594U (ja) * | 1982-08-26 | 1984-03-01 | ホーチキ株式会社 | ガス漏れ報知設備の中継器 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114161187A (zh) * | 2021-12-22 | 2022-03-11 | 北京北方车辆集团有限公司 | 一种周向孔钻孔装夹定位工装 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4260398B2 (ja) | 螺締具の緩み防止構造 | |
US5749690A (en) | Screw nut fastener assembly | |
JPH05506708A (ja) | ロックねじ付き締付け具 | |
JPH084743A (ja) | 緩み止め付き固着具 | |
JP4486240B2 (ja) | ナット | |
CA1249738A (en) | Stud installer | |
JP2554969Y2 (ja) | カム座金 | |
JP3354910B2 (ja) | ナットの脱落防止装置 | |
JPH04504607A (ja) | ドライブ―ヘッド止め座金 | |
JP2002323030A (ja) | ナット | |
JPH068156A (ja) | ナット弛み止めリングの脱着用治具 | |
JP3567173B2 (ja) | ボルトとナットから成る締結具におけるナットの脱落防止機構 | |
JPH0814244A (ja) | チャックワッシャ及びねじ締結構造 | |
WO1999067058A2 (en) | Ratchet wrench | |
JP3037654U (ja) | 緩み止め付きボルト | |
JP3073158U (ja) | 戻り止め付ネジファスナー | |
WO2024142380A1 (ja) | ワッシャ、ナット、締結構造 | |
JPH10141349A (ja) | 緩み止めナット、並びに、その製造方法 | |
JP2001221215A (ja) | 挿入部材の抜け止め構造 | |
WO1999019637A1 (fr) | Boulon dote d'un dispositif de stockage d'energie et d'autoverrouillage | |
JP2002192433A (ja) | プルスタッドの取付け装置 | |
JP4053648B2 (ja) | 緩み止めナット | |
JP3020070U (ja) | 包被ナットによる締結体 | |
JPH09144739A (ja) | めねじ体の抜け止め部材およびめねじ体の抜け止め方法 | |
JP2024094979A (ja) | ワッシャ、ナット、締結構造 |