JPH0681018A - 高炉の溶銑/溶滓落口部回り集塵装置 - Google Patents

高炉の溶銑/溶滓落口部回り集塵装置

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JPH0681018A
JPH0681018A JP25365092A JP25365092A JPH0681018A JP H0681018 A JPH0681018 A JP H0681018A JP 25365092 A JP25365092 A JP 25365092A JP 25365092 A JP25365092 A JP 25365092A JP H0681018 A JPH0681018 A JP H0681018A
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JP
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air
molten
hot metal
around
air blowing
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JP25365092A
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Akio Yasukawa
明生 安川
Masao Fujita
昌男 藤田
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Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】溶銑/溶滓落口部回りでの集塵効率を向上し、
集塵風量を削減しながら十分な集塵を可能とすること。 【構成】 高炉10の溶銑/溶滓落口部回り集塵装置に
おいて、溶銑/溶滓落口部回りに集塵フード30を設
け、該落口部の周囲に3本以上のエア吹き出しヘッド4
0と、エア吸引口41Aとを設け、これらのエア吹き出
しヘッド40とエア吸引口41Aによって該落下部に人
工竜巻を発生させるもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高炉の溶銑/溶滓落口部
回り集塵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高炉からの出銑は、炉体の出銑口から出
銑樋に溶銑せしめられ、スキンマで銑滓分離した後、
(a) 溶銑は溶銑樋から傾注樋に流下させ、ひいては傾注
樋から左右の溶銑鍋(トピードカー)に切換的に落下し
て連続的に受銑せしめられ、(b)溶滓は溶滓樋から傾注
樋に落下し、ひいては傾注樋から左右の溶滓鍋に切換的
に落下して連続的に受滓せしめられる。
【0003】然るに、上記(a) の溶銑樋から傾注樋への
溶銑落口部、傾注樋から溶銑鍋への溶銑落口部は相当の
発塵領域となる。また、上記(b) の溶滓樋から傾注樋へ
の溶滓落口部、傾注樋から溶滓鍋への溶滓落口部も相当
の発塵領域となる。
【0004】そこで、従来技術では、上記(a) の溶銑落
下部では溶銑樋及び傾注樋を集塵フードで囲み、このフ
ードに接続した吸引ダクトにてフード外への発塵を防止
し、或いは上記(b) の溶滓落下部では溶滓樋及び傾注樋
を集塵フードで囲み、このフードに接続した吸引ダクト
にてフード外への発塵を防止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、前記(a)
の溶銑落下部、(b) の溶滓落下部のいずれにおいても、
集塵フードは溶銑鍋、溶滓鍋の通過領域を囲むことがで
きず、集塵フードは溶銑鍋の受銑口、溶滓鍋の受滓口と
の間に一定の空間Gを設けている。そして、集塵フー
ドと、受銑口に付着する溶銑、受滓口に付着する溶滓と
の干渉を避けるため、上記空間Gは比較的大とされてお
り、左右一方の溶銑鍋、溶滓鍋の満杯時に、傾注樋を
他方の溶銑鍋、溶滓鍋へと切換え、満杯の溶銑鍋、溶滓
鍋を空の溶銑鍋、溶滓鍋と入れ替える際に、上記空間G
は更に大となる。
【0006】従来、この集塵のための吸引風量を低減す
る手段として実開昭62-11156号並びに実開昭62-23847号
公報にかかる技術の開示がある。これらは、集塵のため
の吸引風量を含塵ガスを冷却することによりガスボリュ
ームを下げ、効率的集塵を成すもので、含塵ガスを捕集
するフードと集塵装置間を結ぶダクトを冷却方式とする
ことで実現している。
【0007】ところが、集塵フードと溶銑鍋或いはトピ
ードカーの受銑口、溶滓鍋の受滓口との空間Gが上述の
如くに大となることから、集塵フードの吸引風量が増大
し、このため、冷却による集塵ガスのガスボリュームの
低減手段でも、ダクトの冷却効率の問題もあって、集塵
風量低減効果は予想されるほど大きくなく、より効率の
良い集塵装置が望まれていた。
【0008】本発明は、溶銑/溶滓落口部回りでの集塵
効率を大幅に向上し、集塵風量を削減しながら十分な集
塵を可能とすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、高炉の溶銑/溶滓落口部回り集塵装置において、溶
銑/溶滓落口部回りに集塵フードを設け、上記溶銑/溶
滓落口部の周囲に3本以上のエア吹き出しヘッドを立設
し、各エア吹き出しヘッドからの吹き出しエアによって
形成されるエアカーテンの伴流作用によって該落口部回
りに旋回気流を形成し、上記旋回気流の軸方向の上方
に、前記集塵フードの吸引ダクトに連なるエア吸引口を
設け、上記エア吹き出しヘッドとエア吸引口の同時運転
により上記落下部に人工竜巻を発生されてなるようにし
たものである。
【0010】請求項2に記載の本発明は、請求項1記載
の本発明において更に、前記エア吹き出しヘッドが、溶
銑樋/溶滓樋から傾注樋への溶銑/溶滓落口部の周囲に
立設され、該落下部に人工竜巻を発生させてなるように
したものである。
【0011】請求項3に記載の本発明は、請求項1記載
の本発明において更に、前記エア吹き出しヘッドが、傾
注樋から溶銑鍋/溶滓鍋への溶銑/溶滓落口部の周囲に
立設され、該落口部に人工竜巻を発生させてなるように
したものである。
【0012】請求項4に記載の本発明は、請求項1〜3
のいずれかに記載の本発明において更に、前記エア吹き
出しヘッドはエア吹き出し量及びエア吹き出し角度を調
整可能とされ、前記エア吸引口はエア吸引量を調整可能
とされてなるようにしたものである。
【0013】
【作用】本発明によれば、下記〜の作用効果があ
る。 溶銑/溶滓落口部回りに集塵フードを設けるととも
に、該落口部の周囲に3本以上のエア吹き出しヘッド
と、エア吸引口とを設け、これらのエア吹き出しヘッド
とエア吸引口によって該落下部に人工竜巻を発生させ
た。従って、該落口部で生じた発塵は、人工竜巻の渦流
収束性により確実に集塵フードの吸引ダクトに吸引捕集
され、該落下部回りの集塵を効率良く行なうことができ
る。
【0014】エア吹き出しヘッドを溶銑樋/溶滓樋か
ら傾注樋への溶銑/溶滓落口部の周囲に立設し、該落下
部に人工竜巻を発生させることにより、溶銑樋/溶滓樋
から傾注樋への溶銑/溶滓落下部回りの集塵を効率良く
行なうことができる。
【0015】エア吹き出しヘッドを傾注樋から溶銑鍋
/溶滓鍋への溶銑/溶滓落口部の周囲に立設し、該落下
部に人工竜巻を発生させることにより、傾注樋から溶銑
鍋/溶滓鍋への溶銑/溶滓落口部回りの集塵を効率良く
行なうことができる。
【0016】高炉の操業に応じて、エア吹き出しヘッ
ドのエア吹き出し量及びエア吹き出し角度を調整し、或
いはエア吸引口のエア吸引量を調整することにより、溶
銑/溶滓落口部に常に適正な人工竜巻を形成し、集塵効
率を確実に向上できる。
【0017】上記〜により、溶銑/溶滓落口部回
りでの集塵効率を向上し、集塵風量を削減しながら十分
な集塵を可能とすることができる。これにより、作業環
境の改善、高炉建設費、運転費(電力費)の低減を実現
できる。
【0018】
【実施例】図1は溶銑落下部回りの集塵装置の第1実施
例を示す模式図、図2はエア吹き出しヘッドによる旋回
気流形成状態を示す模式図、図3は人工竜巻の発生原理
を示す模式図、図4は溶銑落下部回りの集塵装置の第2
実施例を示す模式図、図5は高炉鋳床レイアウトを示す
模式図である。
【0019】(第1実施例)(図1〜図3、図5参照) 高炉10からの出銑は、図5に示す如く、炉体11に設
けられた出銑口12を開孔機13で開孔し、出銑口12
の前面に延設してある出銑樋14に溶銑を流し込み、出
銑樋14に配設してあるスキンマ15で銑滓分離した
後、溶銑は溶銑樋16に流し、溶滓は溶滓樋17に流す
ことにてなされる。そして、溶銑樋16に流し込まれた
溶銑は、脱珪打ち込み装置18により脱珪剤を打ち込ま
れた後、傾注樋19により左右の溶銑鍋(トピードカ
ー)20に連続的に受銑せしめられる。また、溶滓樋1
7に流し込まれた溶滓は、傾注樋21により左右の溶滓
鍋22に連続的に受滓せしめられる。尚、出銑終了後、
出銑口12はマッドガン23により閉塞される。
【0020】このとき、溶銑樋16から傾注樋19に落
下せしめられた溶銑は左右一方の溶銑鍋20に受銑さ
れ、この溶銑鍋20が満杯になると、傾動装置24によ
り傾注樋19を他方の溶銑鍋20に切換える。そして、
満杯になった上述の溶銑鍋20を空の溶銑鍋20と入れ
替える。これを繰り返すことにより、高炉10からの溶
銑を連続的に受銑可能とするのである(傾注樋切換方
式)。
【0021】ここで、溶銑樋16から傾注樋19への溶
銑落下部A、傾注樋19から溶銑鍋20への溶銑落口部
B、Cは、それぞれ相当の発塵領域となる。本実施例で
は、上述の落口部A、B、Cの溶銑樋16、傾注樋19
を集塵フード30で囲み、この集塵フード30に接続し
た吸引ダクト31A、31B、31Cにてフード30外
への発塵を防止している。30B、30Cはフード30
に設けた溶銑落下口である。32は排気ファンである。
【0022】尚、集塵フード30は溶銑鍋20の通過領
域を囲むことができず、集塵フード30の溶銑落下口3
0B、30Cは溶銑鍋20の受銑口20Aとの間に一定
の空間Gを設けている。そして、集塵フード30と、
受銑口20Aに付着する溶銑との干渉を避けるため、上
記空間Gは比較的大とされており、左右一方の溶銑鍋
20の満杯時に、満杯の溶銑鍋20を空の溶銑鍋20と
入れ替える際に、上記空間Gは更に大となる。
【0023】然るに、本実施例では、上述の集塵フード
30と溶銑鍋20の受銑口20Aとの空間Gが大となる
にもかかわらず、フード30の吸引風量の増大を回避す
るため、下記(1) 、(2) の如くの構成を採用するもので
ある。
【0024】(1) 溶銑落口部A回りの集塵装置100 溶銑樋16から傾注樋19への溶銑落口部Aの周囲に
は、4本のエア吹き出しヘッド40が立設されている
(図2参照)。各エア吹き出しヘッド40は軸方向に多
数のエア吹き出しノズル40Aを備えている。そして、
各エア吹き出しヘッド40からの吹き出しエアによって
形成されるエアカーテンaの伴流作用によって、該落口
部A回りに旋回気流bを形成するのである。尚、42は
給気ファンである。
【0025】また、上記旋回気流bの軸方向の上方に
て、集塵フード30の吸引ダクト31Aに連なるエア吸
引口41Aが設けられている。
【0026】これにより、本実施例では、上記エア吹き
出しヘッド40とエア吸引口41Aの同時運転により上
記落口部Aに人工竜巻cを発生させ、落下部Aで生じた
発塵をこの人工竜巻cの渦流収束性により確実にフード
30の吸引ダクト31Aに吸引捕集するものである。
【0027】この人工竜巻発生の原理は、図3に示す如
く、エア吹き出しヘッド40から吹出すエアカーテンa
の流れ方向が落下部Aを中心とする円に、互いに外接す
るように規制することにて旋回気流bを形成させ、エア
吸引口41Aによって該旋回気流bの中心部を吸引し、
旋回気流bの中心に沿った負圧域(コア)eを形成し、
これらの合成作用により、旋回気流bの渦流を中心コア
eに収束させながらエア吸引口41Aに向かう連続的な
人工竜巻cを発生させるものである。
【0028】尚、エア吹き出しヘッド40は、その給気
経路に設けられている風量調整バルブ40B等により、
落口部Aでの発塵量、発塵範囲等に応じて、エア吹き出
しノズル40Aからのエア吹き出し量を調整可能とさ
れ、落口部Aに適正な人工竜巻cを形成可能としてい
る。風量調整バルブ40Bは、落下部A回りに設けた発
塵計の出力等に応じて自動制御され、或いは手動制御さ
れる。
【0029】また、エア吹き出しヘッド40は、回動装
置40Cにより、落下部Aでの発塵量、発塵範囲等に応
じて、ノズル40Aからのエア吹き出し角度を調整可能
とされ、落下部Aに適正な人工竜巻cを形成可能として
いる。回動装置40Cは、落下部A回りに設けた発塵計
の出力等に応じて自動制御され、或いは手動制御され
る。
【0030】また、エア吸引口41Aは、その排気経路
に設けられている風量調整バルブ41B等により、落下
部Aでの発塵量、発塵範囲等に応じて、エア吸引量を調
整可能とされ、落下部Aに適正な人工竜巻cを形成可能
としている。風量調整バルブ41Bは、落下部A回りに
設けた発塵計の出力等に応じて自動制御され、或いは手
動制御される。
【0031】この集塵装置100によれば、下記〜
の作用効果がある。 溶銑樋16から傾注樋19への落口部A回りに集塵フ
ード30を設けるとともに、上記落口部Aの周囲に4本
のエア吹き出しヘッド40と、エア吸引口41Aとを設
け、これらのエア吹き出しヘッド40とエア吸引口41
Aによって該落下部Aに人工竜巻cを発生させた。従っ
て、該落口部Aで生じた発塵は、人工竜巻cの渦流収束
性により確実に集塵フード30の吸引ダクト31Aに吸
引捕集され、該落口部A回りの集塵を効率良く行なうこ
とができる。
【0032】高炉10の操業に応じて、エア吹き出し
ヘッド40のエア吹き出し量、エア吹き出し角度を調整
し、或いはエア吸引口41Aのエア吸引量を調整するこ
とにより、落口部Aに常に適正な人工竜巻cを形成し、
集塵効率を確実に向上できる。
【0033】上記、により、落口部A回りでの集
塵効率を向上し、集塵風量を従来の1/2 〜1/3 に削減し
ながら十分な集塵を可能とすることができる。これによ
り、作業環境の改善、高炉建設費、運転費(電力費等)
の低減を実現できる。
【0034】(2) 落口部B(Cも同じ)回りの集塵装置
200 集塵フード30内における傾注樋19から溶銑鍋20へ
の溶銑落口部Bの回りには、4本のエア吹き出しヘッド
50が立設されている。各エア吹き出しヘッド50は軸
方向に多数のエア吹き出しノズル50Aを備えている。
そして、各エア吹き出しヘッド50からの吹き出しエア
によって形成されるエアカーテンaの伴流作用によっ
て、該落口部B回りに旋回気流bを形成するのである。
【0035】また、上記旋回気流bの軸方向の上方に
て、集塵フード30の吸引ダクト31Bに連なるエア吸
引口51Aが設けられている。
【0036】これにより、本実施例では、上記エア吹き
出しヘッド50とエア吸引口51Aの同時運転により上
記落口部Bに人工竜巻cを発生させ、落口部Bで生じた
発塵をこの人工竜巻cの渦流収束性により確実に集塵フ
ード30の吸引ダクト31Bに吸引捕集するものであ
る。
【0037】尚、エア吹き出しヘッド50は、前記エア
吹き出しヘッド40と同様に、エア吹き出しノズル50
Aからのエア吹き出し量、エア吹き出し角度を調整可能
とされ、落下部Bに適正な人工竜巻cを形成可能として
いる。尚、50Bは風量調整バルブ、50Cは回動装置
である。
【0038】また、エア吸引口51Aは、前記エア吸引
口41Aと同様に、エア吸引量を調整可能とされ、落口
部Bに適正な人工竜巻cを形成可能としている。尚、5
1Bは風量調整バルブである。
【0039】この集塵装置200によれば、下記〜
の作用効果がある。 傾注樋19から溶銑鍋20への落口部B回りに集塵フ
ード30を設けるとともに、該落口部Bの周囲に4本の
エア吹き出しヘッド50と、エア吸引口51Aとを設
け、これらのエア吹き出しヘッド50とエア吸引口51
Aによって該落口部Bに人工竜巻cを発生させた。従っ
て、該落口部Bで生じた発塵は、人工竜巻cの渦流収束
性により確実に集塵フード30の吸引ダクト31Bに吸
引捕集され、該落口部B回りの集塵を効率良く行なうこ
とができる。
【0040】高炉10の操業に応じて、エア吹き出し
ヘッド50のエア吹き出し量、エア吹き出し角度を調整
し、エア吸引口51Aのエア吸引量を調整することによ
り、落下部Bに常に適正な人工竜巻cを形成し、集塵効
率を確実に向上できる。
【0041】上記、により、落下部B回りでの集
塵効率を向上し、集塵風量を従来の1/2 〜1/3 に削減し
ながら十分な集塵を可能とすることができる。これによ
り、作業環境の改善、高炉建設費、運転費(電力費等)
の低減を実現できる。
【0042】(第2実施例)(図4参照) 第2実施例が前記第1実施例と実質的に異なる点は、集
塵フード30外における傾注樋19から溶銑鍋20への
落口部B、Cの周囲に、4本のエア吹き出しヘッド60
を立設した集塵装置300を設けたことにある。
【0043】即ち、各エア吹き出しヘッド60は、集塵
フード30の外壁側傍から鋳床までに渡って立設され、
軸方向に多数のエア吹き出しノズル60Aを備えてい
る。そして、各エア吹き出しヘッド60からの吹き出し
エアによって形成されるエアカーテンaの伴流作用によ
って、該落口部B、C回りに旋回気流bを形成するので
ある。
【0044】また、上記旋回気流bの軸方向の上方に
て、集塵フード30の吸引ダクト31B、31Cに連な
るエア吸引口51B、61C(集塵フード30の溶銑落
下口30B、30Cと同軸)が設けられている。
【0045】これにより、本実施例では、上記エア吹き
出しヘッド60とエア吸引口61B、61Cの同時運転
により、上記落口部B、Cに人工竜巻cを発生させ、落
口部B、Cで生じた発塵をこの人工竜巻cの渦流収束性
により確実に集塵フード30の吸引ダクト31B、31
Cに吸引捕集するものである。
【0046】尚、エア吹き出しヘッド60は、前記エア
吹き出しヘッド40と同様に、エア吹き出しノズル60
Aからのエア吹き出し量、エア吹き出し角度を調整可能
とされ、落口部B、Cに適正な人工竜巻cを形成可能と
している。
【0047】また、エア吸引口61Aは、前記エア吸引
口41Aと同様に、エア吸引量を調整可能とされ、落口
部B、Cに適正な人工竜巻cを形成可能としている。
【0048】この集塵装置300によれば、下記〜
の作用効果がある。 傾注樋19から溶銑鍋20への落口部B、C回りに集
塵フード30を設けるとともに、該落口部B、Cの周囲
に4本のエア吹き出しヘッド60と、エア吸引口61A
とを設け、これらのエア吹き出しヘッド60とエア吸引
口61Aによって該落口部B、Cに人工竜巻cを発生さ
せた。従って、該落口部B、Cで生じた発塵は、人工竜
巻cの渦流収束性により確実に集塵フード30の吸引ダ
クト31B、31Cに吸引捕集され、該落口部B、C回
りの集塵を効率良く行なうことができる。
【0049】高炉10の操業に応じて、エア吹き出し
ヘッド60のエア吹き出し量、エア吹き出し角度を調整
し、或いはエア吸引口61Aのエア吸引量を調整するこ
とにより、落口部B、Cに常に適正な人工竜巻cを形成
し、集塵効率を確実に向上できる。
【0050】上記、により、落口部B、C回りで
の集塵効率を向上し、集塵風量を従来の1/2 〜1/3 に削
減しながら十分な集塵を可能とすることができる。これ
により、作業環境の改善、高炉建設費、運転費(電力費
等)の低減を実現できる。。
【0051】尚、上記各実施例は、本発明を溶銑落口部
回りの集塵装置として実施する場合について説明した
が、本発明は溶滓落口部回りの集塵装置としても実質的
に同様に適用できることは勿論である。
【0052】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、溶銑/溶
滓落口部回りでの集塵効率を向上し、集塵風量を削減し
ながら十分な集塵を可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は溶銑落下部回りの集塵装置の第1実施例
を示す模式図である。
【図2】図2はエア吹き出しヘッドによる旋回気流形成
状態を示す模式図である。
【図3】図3は人工竜巻の発生原理を示す模式図であ
る。
【図4】図4は溶銑落下部回りの集塵装置の第2実施例
を示す模式図である。
【図5】図5は高炉鋳床レイアウトを示す模式図であ
る。
【符号の説明】
10 高炉 16 溶銑樋 17 溶滓樋 19 傾注樋 20 溶銑鍋 21 傾注樋 22 溶滓鍋 30 集塵フード 31A、31B、31C 吸引ダクト 40 エア吹き出しヘッド 41A エア吸引口

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高炉の溶銑/溶滓落口部回り集塵装置に
    おいて、 溶銑/溶滓落下部回りに集塵フードを設け、 上記溶銑/溶滓落下部の周囲に3本以上のエア吹き出し
    ヘッドを立設し、各エア吹き出しヘッドからの吹き出し
    エアによって形成されるエアカーテンの伴流作用によっ
    て該落下部回りに旋回気流を形成し、 上記旋回気流の軸方向の上方に、前記集塵フードの吸引
    ダクトに連なるエア吸引口を設け、 上記エア吹き出しヘッドとエア吸引口の同時運転により
    上記落口部に人工竜巻を発生されてなることを特徴とす
    る高炉の溶銑/溶滓落口部回り集塵装置。
  2. 【請求項2】 前記エア吹き出しヘッドが、溶銑樋/溶
    滓樋から傾注樋への溶銑/溶滓落下部の周囲に立設さ
    れ、該落下部に人工竜巻を発生させてなる請求項1記載
    の高炉の溶銑/溶滓落口部回り集塵装置。
  3. 【請求項3】 前記エア吹き出しヘッドが、傾注樋から
    溶銑鍋/溶滓鍋への溶銑/溶滓落口部の周囲に立設さ
    れ、該落下部に人工竜巻を発生させてなる請求項1記載
    の高炉の溶銑/溶滓落口部回り集塵装置。
  4. 【請求項4】 前記エア吹き出しヘッドはエア吹き出し
    量及びエア吹き出し角度を調整可能とされ、前記エア吸
    引口はエア吸引量を調整可能とされてなる請求項1〜3
    のいずれかに記載の高炉の溶銑/溶滓落口部回り集塵装
    置。
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