JPH0680532A - 歯科用歯形被覆材およびその製造方法 - Google Patents

歯科用歯形被覆材およびその製造方法

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Publication number
JPH0680532A
JPH0680532A JP25756492A JP25756492A JPH0680532A JP H0680532 A JPH0680532 A JP H0680532A JP 25756492 A JP25756492 A JP 25756492A JP 25756492 A JP25756492 A JP 25756492A JP H0680532 A JPH0680532 A JP H0680532A
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JP
Japan
Prior art keywords
raw material
tooth
clay
coating material
shape
Prior art date
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Pending
Application number
JP25756492A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Ota
太田  実
Yozo Sekiguchi
陽三 関口
Keisuke Narisawa
景助 成澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MA Aluminum Corp
Original Assignee
Mitsubishi Aluminum Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 所望の形状に正確に作製できる歯科用被覆
材を得る。また、被せる歯の形状に正確に沿った形状を
有する歯形被覆材を得る。 【構成】 金属粉末を主成分とする焼結体からなる。
また、金属粉末を主成分とする原料粉末にバインダと水
とを加えて粘土状原料とし、粘土状原料を歯模型の表面
に被覆、加熱して粘土状原料を焼結し、歯模型を除去す
る。 【効果】 所望の形状に正確に作製でき、かつ耐久性
に優れた歯科用被覆材が得られる。 また、被覆材の製
造方法によれば、被せる歯の形状に正確に沿った形状を
有する被覆材を能率よく作製できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、傷んだ自然歯などに
被せてこれを保護する歯科用歯形被覆材およびその製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、歯科用歯形被覆材を製造する際に
は、先ず、ゴムなどの印象材で治療する歯の歯形を取
り、この歯形に石膏材料を流し込んで石膏模型を作製す
る。この石膏模型にパラフィン類などのワックスを被覆
してワックスを硬化させる。そして設計模型を取り去っ
たワックスを型用の容器内に設置したワックス支持柱に
取付けた後、容器内に石膏材料を流し込み硬化させる。
そしてこの容器を400〜500℃で加熱して、ワック
ス支持台およびワックスを焼散させて、石膏内にワック
スおよびワックス支持台に沿った空洞を形成する。この
空洞に金などの溶融金属を流し込み、容器を回転させる
遠心鋳造法により金属を凝固させる。その後石膏を取り
除くことにより、ワックスの空洞部分に従って所望の形
状を有する金属製の被覆材が得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の方法で
は、容器内にワックスを配置して、石膏材料を流し込む
際に、石膏材料とワックスとの間に気泡が生じ易い。従
来、この気泡を防ぐため、石膏材料を流し込みながら、
棒などで石膏材料を押し込む作業を行っているが、気泡
の発生を十分に防止することは困難である。この気泡が
ワックス表面付近にそのまま残って石膏材料が硬化する
と、気泡部分は空洞になって石膏内に残る。 そしてワ
ックスを焼散させると、気泡による空洞部分はワックス
の空洞部分と連通して、鋳造時の型内面形状に影響を与
え、所望の形状と僅かに異なる形状の鋳造材すなわち被
覆材が得られてしまうという問題がある。また、歯の表
面は比較的複雑な形状を有しているので、これを転写し
たワックス空洞で鋳造すると、鋳造欠陥による形状不良
が生じ易い。
【0004】従来、上記したような形状不良部分は、歯
科医が治療歯に被せる際に修正して削る作業を行ってお
り、作業が面倒になるという問題点があり、また、十分
に修正できず、治療歯に良好に合致しないままで被せて
しまうおそれもあった。また、従来の製造方法は上記の
ように工程数が多くて、製造能率が悪く、また熟練を要
するという問題もある。この発明は上記問題点を解決す
ることを基本的な目的とし、被せる歯の形状に正確に沿
った形状を有し、かつ耐久性に優れた被覆材およびその
製造方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願発明の歯科用歯形被覆材は、金属粉末を主成分
とする焼結体からなることを特徴とする。また、第2の
発明における歯科用歯形被覆材の製造方法は、金属粉末
を主成分とする原料粉末にバインダと水とを加えて粘土
状原料とし、この粘土状原料を歯模型の表面に被覆し、
これを加熱して粘土状原料を焼結し、その後、歯模型を
除去することを特徴とする。
【0006】本願発明で用いる原料は金属粉末を主成分
とするものであり、その他にバインダなどが混合され
る。金属粉末には、金や銀などの不銹金属を用いるのが
望ましく、また、単一金属でなく、複数種の金属や、合
金金属であってもよい。さらに原料には、これら金属の
粉末に加えてセラミック粉末を混合することも可能であ
り、その種別も特に限定されず、適宜選定できる。原料
粉末を粘土状原料にする際には、バインダ、水を適量混
合して、適当な粘度を与える。
【0007】
【作用】すなわち、本願発明の歯形被覆材によれば、金
属粉末が主成分として焼結されているので、所望の形状
に正確に作製でき、しかも微細な金属粒子が強固かつ緻
密に結合しており、耐久性に優れた歯科材料が得られ
る。また、金属粉末にセラミック粉末を混合して焼結し
た被覆材では、セラミックによる優れた高硬度特性と、
金属による延性特性とが得られ、両特性を兼ね備えた歯
科材料が得られる。
【0008】そして本願発明の歯形被覆材の製造方法に
よれば、粘土状原料は、バインダと水との混合により適
度な粘度が与えられており、歯模型の表面に、特別な熟
練を必要とすることなく、きわめて容易な作業で被覆す
ることができる。そして、この被覆に際しては、原料を
適当に押圧しながら行うことにより、歯模型表面との間
に隙間が生ずることなく原料を密着して付着させること
ができ、歯模型表面の形が正確に原料に転写され、気泡
の発生も有効に防止できる。この状態で高温に加熱する
と、水、バインダ成分が焼散し、さらに原料粉末が焼結
する。その後、歯模型を取り除くことにより、歯の形状
に正確に沿った形状を有する被覆材が能率よく得られ
る。
【0009】
【実施例】以下に、この発明の一実施例を添付図面に基
づいて説明する。 (実施例1)平均粒径約15μmの金粉末90gに、水
4gと、バインダ6gとを混合して、適当な粘度を有す
る粘土状原料を用意した。次に、患者の被冠予定の自然
歯1に、ゴム製の印象材2をかぶせて歯形をとり、この
印象材2に石膏を流し込んで石膏模型3を作製する。石
膏模型3が硬化した後、印象材2を取り去り、この石膏
模型3の表面に、前記で用意した粘土状原料4の一部を
所定の厚さ(被覆材となる厚さ)で塗り付ける。粘土状
原料は適度な粘度を有しており、きわめて容易な手作業
により模型3に被覆することができた。
【0010】次工程でこの石膏模型3を装入する加熱炉
5は、その雰囲気は特に限定されないが、非酸化性雰囲
気とするのが望ましい。石膏模型3を装入した加熱炉5
内を加熱して粘土状原料4の水およびバインダを焼散さ
せた後、さらに約1000℃に昇温して、粘土状原料4
を焼結して硬化させる。この焼結の際には、粘土状原料
4は体積収縮し、設計模型3により密着する。石膏模型
3を加熱炉5から取り出し、焼結体から石膏模型3を除
去することにより、金製の被覆材6が得られる。被覆材
6は、金粒子が緻密に固結しており、その内面は、自然
歯1の表面に正確に沿った形状を有している。この被覆
材6を自然歯1に被せたところ、内面の形状修正は必要
でなく、自然歯1を良好に被覆することができた。
【0011】(実施例2)実施例1の原料粉末に、平均
粒径約15μmのシリカ、アルミナ、酸化カリウムの混
合セラミック粉末30gを加えて混合して粘土状原料を
用意した。この粘土状原料を使用して実施例1と同様に
して被覆材を作製した。この被覆材は、治療する歯の形
状に正確に沿った形状を有しているとともに、十分な硬
度と適度な延性を有しており、金属とセラミックの優れ
た特性を合わせ持った歯科材料が得られた。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように本願発明の歯科用歯
形被覆材によれば、金属粉末を主成分とする焼結体で構
成されているので、所望の形状に正確に作製でき、しか
も微細な金属粒子が強固かつ緻密に結合して、耐久性に
優れている。また、本願発明の被覆材の製造方法によれ
ば、被せる歯の形状に正確に沿って被覆材を作製でき、
しかも作業工程数が減って作業能率が向上する効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の一実施例の製造工程を示す
工程図である。
【符号の説明】
1 自然歯 3 石膏模型 4 粘土状原料 5 加熱炉 6 被覆材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属粉末を主成分とした焼結体からなる
    歯科用歯形被覆材
  2. 【請求項2】 金属粉末を主成分とする原料粉末にバイ
    ンダと水とを加えて粘土状原料とし、この粘土状原料を
    歯模型の表面に被覆し、これを加熱して粘土状原料を焼
    結し、その後、歯模型を除去することを特徴とする歯科
    用歯形被覆材の製造方法
JP25756492A 1992-09-02 1992-09-02 歯科用歯形被覆材およびその製造方法 Pending JPH0680532A (ja)

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