JPH0680497B2 - 排他記憶域制御方式 - Google Patents

排他記憶域制御方式

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JPH0680497B2
JPH0680497B2 JP40255190A JP40255190A JPH0680497B2 JP H0680497 B2 JPH0680497 B2 JP H0680497B2 JP 40255190 A JP40255190 A JP 40255190A JP 40255190 A JP40255190 A JP 40255190A JP H0680497 B2 JPH0680497 B2 JP H0680497B2
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浩之 関塚
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Fujitsu Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主記憶上の排他記憶域
の排他制御を行う排他記憶域制御方式に関するものであ
る。排他制御する必要のある主記憶上の排他記憶域をハ
ードウェアによるロックを使って排他制御する計算機に
おいて、複数の装置からその排他記憶域に対して頻繁に
アクセスする場合、これらの装置間の競合による時間の
ロスを減らし、全体の処理速度を向上させることが望ま
れている。
【0002】一般にCPUから主記憶をアクセスする場
合には、主記憶のハードウェアロックとソフトウェアロ
ックが行われる。 ハードウェアロックは記憶制御装置内のロックアドレス
レジスタ内にロックすべき排他制御域ロックアドレスを
セットすることにより、それ以降のアクセスアドレスと
ロックアドレスの比較により、一致した場合にアクセス
キャンセルを行うことである。
【0003】ソフトウェアロックはCPUまたは入出力
処理装置から、アクセスされている排他記憶域の制御用
小領域にその排他記憶域からロックされていることを示
す情報(1)を書き込むことであり、排他制御域が特定
のCPUまたは入出力装置によってロックされているか
否かを他のCPUまたは入出力装置が読み書きできるよ
うにすることである。
【0004】ハードウェアロックは、限られた数の排他
記憶域に対してかけられるものである。すなわち、ある
時点では、ロックアドレスレジスタに格納されたアドレ
スのみにハードウェアロックがかけられる。ソフトウェ
アロックは主記憶の複数の小領域に1を書き込むことに
より、複数の排他制御域にかけることができる。
【0005】ハードウェアロックは、ソフトウェアロッ
クの更新のために各小領域をアクセスする時のみにかけ
られるものであり、したがって、ソフトウェアロックの
更新のために小領域をアクセスするためにかけるもので
あり、ソフトウェアロックはあるCPUまたは入出力装
置がある排他制御域を所定時間自分のために排他したい
時にかけるものである。従って、ハードウェアロックは
1時点で主記憶制御装置のロックアドレスレジスタの数
だけの排他記憶域のアドレスをロックする。ソフトウェ
アロックは1時点で、複数の排他記憶域をロックするこ
とが可能である。
【0006】
【従来の技術】従来、装置B(図示せず)が更新中であ
る排他制御されるべき記憶域に、他の装置A(図示せ
ず)が更新するために排他記憶域の更新権を獲得しよう
とする際、図5のフローチャートに示すように、ハード
ウェアによってその排他記憶域の制御用小領域をロック
してからこの制御用小領域の内容を読む(図5(2
1),(22)。すなわち、装置Aが排他記憶をアクセ
スする時、排他記憶域の小領域にハードウェアロックを
かけその内容を読み取って、その排他記憶域がソフトウ
ェアロックがされているか否かを判断していた。排他記
憶域が装置Bによって更新中であることすなわち小領域
が1であり、装置Bによってソフトウェアロックがかか
っていると装置Aが判断すると(図5(23)YE
S)、一旦、制御用小領域のハードウェアのロックを解
放し(図5(26))、再びハードウェアによってロッ
ク(図5(21))してからこの制御用小領域の内容を
読むことを繰り返すようにしていた(図5(21),
(22),(23))YES,(26)のループを、
(23)がNOとなるまで繰り返していた)。
【0007】また、装置Bが更新権を放棄し、その後装
置Aが更新権を獲得する場合、装置Aがハードウェアに
よる制御用小領域のロックを獲得してから、ロックビッ
トをソフトウェアによってセットすることによってその
制御用小領域に更新中であることを示す情報を書き込み
(24)、ハードウェアによる制御用小領域のロックを
装置Bが他の排他記憶域の制御用小領域をアクセスでき
るようにするために解放していた(25)。
【0008】上記従来例をタイムチャートを用いて更に
説明する。図6は、従来例において、ソフトウェアロッ
ク無しの排他記憶領域に対して装置A、続いて装置Bが
ソフトウェアロックをとりにいくケースのタイムチャー
トである。ここで各記号は次のような意味を持ってい
る。
【0009】HL&F:ハードウェアロックの獲得&小
領域の読み込み SL Check:ソフトウェアロックの有無を判断す
る。 SuL&HuL:ロックビットの小領域への書き込みす
なわちソフトウェアロックの獲得及びハードウェアロッ
クの解放 装置Aのハードウェアロックにより装置Bのロックとフ
ェッチが待たされ、お互いにソフトウェアロックをとれ
ないようになっている例である。まず、31に示すよう
に、従来はソフトウェアロックをかける時は必ずハード
ウェアロックもかけていた。ハードウェアロックをかけ
た上でソフトウェアロックの有無のパターンを含む制御
用小領域を読みにいった(32)。装置Aのハードウェ
アロックがかかっている間(33)は装置Bからハード
ウェアロックの獲得と小領域の読み込みを行おうとして
もCancelされていた(34)。そして、装置Aが
ロックパターンを制御用小領域への書き込み、すなわち
更新を行った後(35)、装置Aはハードウェアロック
の獲得を行っていた(36)。次に、装置Bは制御用小
領域をロックするソフトウェアロックの更新のためにハ
ードウェアロックをかけに行く動作が行われる(3
7)。すなわち装置Bは装置Aによるハードウェアロッ
クが解放されるまで、ハードウェアロックをかけようと
する動作を繰り返していた。従って、装置Bのハードウ
ェアロックの獲得と小領域の読み込みが遅れることにな
る。
【0010】図7は、他の従来例を示し、装置Bによっ
てソフトウェアロックがすでにかけられるものとし、装
置Aがソフトウェアロックをかけたいケースのタイムチ
ャートである。ここで各記号は次のような意味をもって
いる。
【0011】HuL:ハードウェアロックの解放 SuL:ソフトウェアロックの解放、つまり、小領域の
ロックビットをクリアする。
【0012】31に示すように、従来は装置Aは、ソフ
トウェアロックをかける時は必ずハードウェアロックも
かけた。ハードウェアロックをかけた上でソフトウェア
ロックの小領域を読みにいった(32)。しかし、装置
Aによるソフトウェアロックはまだかかっていない状態
である。装置Aのハードウェアロックがかかっている間
(33)装置Bからは、SuL、すなわち、ソフトウェ
アロックの解放、つまり、小領域のロックビットを1か
ら0にするために、その小領域をアクセスするアドレス
を出しても、装置Aによるハードウェアロックのために
Cancelされていた(40)。
【0013】そして装置Aが小領域を読み込んだ内容は
1なので、図5の(26)に従って、装置Aは、ハード
ウェアロックを外す(41)。装置Aがソフトウェアロ
ックの更新はまだ行っていない時に、装置Bの主記憶へ
のアクセス以前にまた装置Aがハードウェアロックをか
けにいった時(42)装置Aのハードウェアロックが続
いている(43)。装置Bが、更にSuLすなわちソフ
トウェアロックの解放のために小領域へのアクセスを行
うとそのアクセスのキャンセルが行われる(44)。そ
して装置Aがハードウェアロックが解放されたとき(4
5)はじめて装置Bがソフトウェアロックを解放できる
(46)。
【0014】ここでは、はじめて装置Aはハードウェア
ロックをかけて、ソフトウェアロックをかけるために小
領域を内容をフェッチすることができる(47)。 従って装置Aのハードウェアロックに妨げられて装置B
がソフトウェアロックの解放を遅らされることになる。
また、その結果、装置Aのそのソフトウェアロックも4
7で示されるところの後まで、待たされることになる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述したたように、装
置Bが更新中であるすなわち、装置Bがソフトウェアロ
ックをかけている排他制御すべきすなわち、装置Bがソ
フトウェアロックをかけている排他記憶域に他の装置A
が更新するために当該排他記憶域の更新権を獲得しよう
とする際に、装置Aの更新権が獲得できない状態であっ
ても当該他の装置Aが制御用小領域のハードウェアロッ
クの獲得・解放を繰り返すこととなり(図5(21),
(22),(23)YES、(26)のループを繰り返
すこととなり)、結果として装置Bが更新権を放棄する
ときに、すなわちソフトウェアロックを解除するとき
に、小領域へのアクセスをし難くなって小領域へのアク
セスを繰り返すこととなり、装置Bが迅速に更新権を放
棄し得ないという問題があった。すなわち、装置Aがハ
ードウェアロックの獲得解放を繰り返しているので、装
置Bが小領域の更新をしにくくなるので装置Bは、ソフ
トウェアロックの解放をしにくくなる。
【0016】本発明は、排他記憶域の制御用小領域をハ
ードウェアによるロックなしに読み、更新中でないと判
明したときにハードウェアによるロックを獲得して再び
更新中でないときに更新中の情報を書き込んで解放する
ことになり、ハードウェアによるロック獲得時間を短縮
して高速処理化を図ることを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】図1を参照して課題を解
決する手段を説明する。図1において、制御用小領域2
−1は、主記憶1上に設けた排他記憶域2が排他的に更
新中であるか否かの情報を格納する小領域である。
【0018】ハードウェアロック制御機構4は、制御用
小領域2−1の内容の更新をハードウェアによってロッ
クする機構である。 本発明によれば、前記小領域の情報をその排他記憶域に
対してハードウェアロックがかかっていない時に、ハー
ドウェアロックなしに読み込んでソフトウェアロックの
制御を行うソフトウェアロック制御手段とを有すること
を特徴とする排他記憶域制御方式を提供するものであ
る。
【0019】
【作用】本発明は、図1に示すように、装置Aが排他記
憶域2を排他的に更新する際に、制御用小領域2−1の
内容をハードウェアロックなしで読んで、他の装置Bに
よりその排他記憶域2が更新中でないときすなわち制御
用小領域に0がセットされているハードウェアロック制
御機構4によってハードウェアによるロックを制御用小
領域2−1について獲得して更新中であることを示す情
報すなわち1を格納して制御用小領域を解放するように
している。
【0020】すなわち、図2に示すように、装置Aが排
他記憶域2の制御用小領域2−1をハードウェアによる
ロックなしに読み(11)、他の装置Bにより排他記憶
域更新中でないと判明したときに(12)装置Aはハー
ドウェアによるロックを獲得して(13)再び装置Aが
制御用小領域2−1をフェッチし(14)、排他記憶域
が更新中でないとき(15)に更新中の旨を制御用小領
域に書き込んで(16)制御用小領域に解放し(1
7)、排他記憶域2のアクセスを排他的に行う。従っ
て、装置Aが主記憶1の排他記憶域をアクセスする時、
まずその制御用小領域2−1をハードウェアによるロッ
クなしに読みにいけるので、ハードウェアによるロック
が獲得されている時間を短縮し、目的プログラムの高速
処理化を実現することが可能となる。
【0021】
【実施例】次に、図1および図2を用いて本発明の1実
施例の構成および動作を順次詳細に説明する。
【0022】図1において、主記憶1は、データを記憶
するメモリであって、排他記憶域2などから構成される
ものである。排他記憶域2は、中央処理装置5、入出力
処理装置6などの複数の装置から排他的に更新して相互
に通信を行うための記憶域であって、ハードウェアによ
って排他を獲得して更新中でるあか否かの情報、すなわ
ち、その排他記憶域にソフトウェアがかかっているか否
かの情報を格納する制御用小領域2−1を持つものであ
る。
【0023】制御用小領域2−1は、主記憶1上に設け
た排他記憶域2の例えば先頭に当該排他記憶域2を更新
中であるか否かの情報などの制御用の情報を格納する小
領域であって、例えばロックビットが1のときに更新中
の旨の情報、ロックビットが0のときに更新中でない旨
の情報を格納する制御用の小領域である。
【0024】記憶制御装置3は、主記憶1をアクセス制
御するものであって、ハードウェアによるロックアクセ
スを行うハードウェアロック制御機構4などから構成さ
れるものである。
【0025】ハードウェアロック制御機構4は、ハード
ウェアによって主記憶1の制御用小領域2−1のロック
を行う機構である。排他制御用アドレスレジスタ4−2
に格納したロックアドレスと、中央処理装置5あるいは
入出力装置6から通知されたアクセスアドレスとをアド
レス比較器4−1が比較し、一致したときに主記憶1へ
のアクセスを抑止してハードウェアによるロックを行う
ようしている。尚、中央処理装置5がハードウェアによ
るロックを獲得できない場合にロックを獲得できるまで
待つようにし、一方、入出力処理装置6がハードウェア
によるロックを獲得できない場合に獲得できない旨を中
央処理装置に通知するようにしている。
【0026】中央処理装置5内のソフトウェアロック制
御手段5−1は、ロックアクセス時に制御用小領域2−
1からロックなしで読み出した内容を判断し、更新中で
ない旨の情報のときに記憶制御装置3に対してロックア
クセス要求を発行して再び制御用小領域2−1の内容を
読み、なおかつ更新中でなければ更新情報を書き込み、
ロックアクセスを解除し(後述する図2(11)なしい
(17))、一方、更新中であれば(図2(12)YE
S)ハードウェアロックアクセス要求せずに制御用小領
域2−1の内容を読むことを繰り返し行うためのもので
ある。
【0027】信号7−0は、排他記憶域2のアクセスを
キャンセルする通知信号である。次に、図2のフローチ
ャートに示す順序に従い、図1の構成の動作を詳細に説
明する。
【0028】図2において、(11)は、記憶域(制御
用小領域2−1)のフェッチを行う。 (12)はロックビットがセットされているか否かを判
別する。これは、(11)でハードウェアによるロック
を獲得することなしに図1の制御用小領域2−1の内容
を読み(フェッチ)、ロックビットがセットされている
か否かを判別する。YESの場合(小領域にロックビッ
トがセットされ、排他記憶域が更新中である場合)に
は、(11)を繰り返し行う。NOの場合(ロックビッ
がセットされていなく、更新中でない場合)には、(1
3)以降を行う。
【0029】(13)は、記憶域(制御用小領域2−
1)のハードウェアによるロックの獲得を行う。(1
4)は、記憶域のフェッチを行う。これは、(13)で
ハードウェアによるロックを獲得した制御用小領域2−
1の内容を読む。
【0030】(15)は、ロックビットがセットされて
いるか否かを判別する。これは、(12)NOでロック
ビットがセットされていないと判明されたが、更に(1
3)から(14)の短時間の間に他の装置によってロッ
クビットがセットされていないか否かを再度、判別す
る。YESの場合((13)から(14)の短時間の間
に他の装置によってロックビットがセットされた場合)
には、(18)で記憶域(制御用小領域2−1)のハー
ドウェアによるロックの解放を行い、(11)を繰り返
し行う。一方、NOの場合(ロックビットがセットされ
ていない場合)には、(16)でロックビットをセット
し更新中である旨の情報を制御用小領域2−1に書き込
む。そして、排他記憶域2の内容を排他的に更新した
後、ハードウェアによって制御用小領域2−1のロック
を獲得して更新中でない旨の情報を格納してロックを解
放する(17)。
【0031】図3は本発明のより具体的な実施例であ
る。装置Aの中央処理装置5に設けられたソフトウェア
ロック制御回路5−1は、レジスタ5−11,5−12
と比較器5−13と制御回路5−14からなる。中央処
理装置5がデコーダ5−2から主記憶1のある記憶制御
装置3に、主記憶の排他記憶域の読み書き動作を行うた
めにアドレス線5−3を介してアクセスアドレスを送る
ことにより主記憶の排他記憶域アクセスする場合、その
排他記憶域に対して、他の装置Bの中央処理装置または
入出力装置からのアクセスをさせないように、そのアド
レス領域に対しロックをかけるか否かのパターン、すな
わちロックをかける場合にその排他記憶域の小領域のビ
ットを1にセットするパターンすなわちロックパターン
をレジスタ5−11にセットする。一方、レジスタ5−
12には、現在のその排他記憶域に関するロックパター
ンが主記憶1当該アクセスアドレスの小領域2−1から
読み出され、データ線5−4、選択回路5−5を介して
セットされる。
【0032】この時、そのロックパターンが主記憶から
ハードウェアロックをかけずに読み出されるのは、記憶
制御装置3内のロックアドレスレジスタ4−2の内容が
アクセスアドレスと異なる場合である。もし、アクセス
アドレスとロックアドレスが同一である場合には、主記
憶1からはロックパターンを読むことは出来ず、すでに
他の装置Bからハードウェアロックがかかっていること
をCPUが確認する。レジスタ5−12にハードウェア
ロックなしでこのロックパターンが読み出される場合に
は、比較器5−13は、レジスタ5−11とレジスタ5
−12のロックパターンを比較し、そのアクセスアドレ
スの排他記憶域に対して現在ソフトウェアロックされて
いないとするならば、レジスタ5−12のロックパター
ンはビットが0であり、一方そのアクセスアドレスに対
応するロックパターンのビットは1であり、このパター
ンがレジスタ5−11に入っているから、装置AのCP
U5からの要求に対しては、レジスタ5−11と5−1
2の比較によって不一致信号7−2が1となる。
【0033】信号7−3は図2の(13)に対応するロ
ック信号であり、小領域のハードウェアによるロックの
獲得を意味する。一方、信号7−4は図2の(17)ま
たは(18)に対応するアンロック信号であり、この信
号が1である場合に小領域のハードウェアによるロック
が解放であることを示す。
【0034】比較器5−13の結果としてロックパター
ンが一致する場合には、すなわち図2(12)におい
て、ロックビットがセットされている場合、小領域2−
1のハードウェアのロックをかけず、主記憶1から常に
小領域2−1のフェッチを行う動作を繰り返す。
【0035】また、比較器5−13の結果としてロック
パターンが不一致である場合に、制御回路5−14によ
り信号7−3のロック信号を1にすることによって、小
領域2−1のハードウェアによるロックの獲得を行う
(図2(13)。すなわち、アクセスしようとするその
アドレスを、アドレス線5−2を介してロック信号7−
3によってイネーブルされるゲート回路4−3を通して
ロックアドレスレジスタ4−2に入力する。従って、こ
の場合にそのアクセスアドレスにハードウェアのロック
がかかり、その他の装置Bからその小領域へのアクセス
を禁止する。すなわち、他の装置Bからそのロックアド
レスと同じアドレスがアクセスされた場合には、アドレ
ス比較器4−1は、アクセスのキャンセル信号(信号7
−0)をオンにする。このことにより、他の装置からの
アクセスのキャンセルを行うことが可能である。
【0036】従って、他の装置からその小領域へのアク
セスが禁止された状態で、その小領域のフェッチを主記
憶からレジスタ5−12に再びセットする(図2(1
4))。 ロックビットがレジスタ5−12にセットされているか
を比較器5−13でチェックし、ロックビットがセット
されていなければ(図2(15)NO)ロックビットを
セットし(図2(16))、そのロックパターンをレジ
スタ5−11から選択回路5−5介して主記憶上の小領
域にデータ線5−4を介して書き込み、小領域のハード
ウェアのロックの解放を行う(図2(17))。すなわ
ち、信号7−4すなわちunlock信号をアクティブ
にし、アドレス比較器4−1に対して、アドレス比較器
に無効化を行い、CPU5or入出力処理装置6に対し
て、ロックの解放を通知する。また、ロックビットがす
でにレジスタ5−12にセットされている場合には(図
2(15)YES)、ロックビットをセットせずにアン
ロック信号7−4を1にして小領域のハードウェアによ
るロックの解放をアドレス比較器4−1、CPU5、入
出力装置6に通知する(図2(18))。なお、選択回
路5−5は、レジスタ5−11,5−12を選択的に主
記憶に接続するものである。
【0037】このように、アンロック信号(信号7−
4)がオンになると、以降アドレス比較が無効状態とな
り、すなわちロックアドレスレジスタがリセットされた
状態であって他の装置Bから主記憶へのアクセスが可能
であり、逆にロック信号(信号7−3)がオンとなる場
合には、ロックアドレスレジスタ2はロックするべきア
ドレスがセットされ、他の装置Bからそのアドレスへの
アクセスができないようにハードウェアロックがかけら
れる。
【0038】上述したように、本発明はまず、排他記憶
域にソフトウェアロックがかかっているかどうかを見に
いき、ソフトウェアロックがかかっていれば、ソフトウ
ェアロックが解放されるまで待つ(図2(11),(1
2))ソフトウェアロックがかかっていなければ初めて
制御小領域をハードウェアロックをして、排他記憶域に
ソフトウェアロックをかける。したがってソフトウェア
ロックがかかっていても、ハードウェアロックをかけな
いで、排他記憶域のロック状態を検出できる。
【0039】本発明のタイムチャートを図4を用いて説
明する。図4に示すように、装置Aがハードウェアロッ
クをかけずに小領域を読みにいき(51)、フェッチす
る(52)。
【0040】装置Bがソフトウェアロックの解放をした
(53)後で、装置Aがその小領域を読みにいき(5
4)その内容0をフェッチする(55)。装置Bはソフ
トウェアロックを外している(53)ので装置Aはその
排他記憶域にロックビットがたってないことがわかる。
その時に限り装置Aは他の装置に対してハードウェアロ
ックをかけ(56)、ソフトウェアロックをかけて(5
7)小領域の読み込み(フェッチ)を行う(58)。装
置Aは、ハードウェアロックをかけた状態で小領域にロ
ックビットを書き込む(59)。そして、装置Aは、ハ
ードウェアロックの解放を行う(60)。装置BIT5
3に示すように、ソフトウェアロックははやく解放でき
るし、装置Aも59に示すように、ソフトウェアロック
を装置Bによるハードウェアロックによって妨げられず
にはやく行うことができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
排他記憶域2の制御用小領域2−1をハードウェアによ
るロックなしに読み、更新中でないと判明したときにハ
ードウェアによるロックを獲得して更に更新中でない旨
と判明したときに更新中の旨を書き込んで解放すること
により、排他記憶域2の更新を排他的に行う構成を採用
しているため、ハードウェアによる制御用小領域2−1
のロックが獲得されている時間を短縮して競合を少なく
し、解放時に迅速にロックを獲得することができ、結果
として目的プログラムの高速処理化を実現することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例構成図、
【図2】本発明のロック獲得処理フローチャート、
【図3】本発明の一実施例のより具体的なブロック図、
【図4】本発明の実施例の動作を示すタイムチャートで
ある。
【図5】従来のロック獲得処理フローチャートである。
【図6】従来例のタイムチャートである。
【図7】従来例のタイムチャートである。
【符号の説明】
1 主記憶 2 排他記憶域 2−1 ハードウェアによるロック対象の制御用小領
域 3 記憶制御装置 4 ハードウェアロック制御機構 4−1 アドレス比較器 4−2 ロックアドレスレジスタ 5 中央処理装置 5−1 ソフトウェアロック制御回路 6 入出力処理装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】CPUと排他記憶域を有する主記憶を有す
    る計算機システムにおいて、前記排他記憶域(2)に設
    けられその排他記憶域にソフトウェアロックをかけるか
    否かの情報を含む制御用小領域(2−1)と、 前記制御用小領域に対してアクセスアドレスとロックア
    ドレスとの比較により排他制御を行うハードウェアロッ
    ク制御手段(4)と、 CPU内のレジスタ情報によりハードウェアロックなし
    に前記制御用小領域を読み込み前記排他記憶域に対して
    排他制御を行うソフトウェアロック制御手段(5−1)
    とを有することを特徴とする排他記憶域制御方式。
  2. 【請求項2】前記ソフトウェアロック制御手段はロック
    パターンを格納する第1のレジスタ手段(5−11)
    と、 主記憶から読み出された前記排他記憶域の制御用小領域
    の情報を格納する第2のレジスタ手段(5−12)と、 前記第1と第2のレジスタの内容を比較する比較手段
    (5−13)と、 前記比較手段において、不一致の場合に前記ハードウェ
    アロック制御手段で前記制御用小領域にロックをかける
    ように通知するロック信号を生成し、再度制御用小領域
    を読み出して一致していて更にハードウェアロックがと
    られている時に前記ハードウェアロック制御手段にロッ
    クの解放を要求するためのアンロック信号を生成する制
    御手段(5−14)とを有する請求項1記載の排他記憶
    域制御方式。
  3. 【請求項3】前記制御手段は、前記比較手段において一
    致している場合、 ハードウェアロックによる小領域のロックの獲得前に、
    小領域のロックパターンの読み出しを繰り返すことを特
    徴とする請求項2記載の排他記憶域制御方式。
  4. 【請求項4】前記制御手段は、ハードウェアロック制御
    手段による小領域のロックの獲得後、制御用小領域をフ
    ェッチし前記比較手段において、一致しない時は、ロッ
    クビットを前記制御用小領域にセットしたのち、ハード
    ウェアロックの解放を行うアンロック信号をアクティブ
    にする手段を有することを特徴とする請求項2記載の排
    他記憶域制御方式。
  5. 【請求項5】前記ハードウェアロック制御手段(4)
    は、ハードウェアロックを行うべき主記憶のアドレスを
    セットするロックアドレスレジスタ(4−2)と、アク
    セスしたアドレスと前記ロックアドレスレジスタの内容
    を比較するアドレス比較手段(4−1)と、 ロック信号がアクティブになった時のアドレスを前記ロ
    ックアドレスレジスタにセットし、アドレス比較を有効
    にし、比較の結果一致した場合に、前記アクセスアドレ
    スによるアクセスのキャンセル信号をアクティブにし、
    アンロック信号がアクティブになった時に前記アドレス
    比較を無効にして前記キャンセル信号をインアクティブ
    にする制御を行う制御手段を有する請求項1記載の排他
    記憶域制御方式。
  6. 【請求項6】主記憶上の排他記憶域の排他制御を行う排
    他記憶域制御方式において、 主記憶(1)上にもうけた排他記憶域(2)が排他的に
    更新中であるか否かを示すソフトウェアロック情報を格
    納する制御用小領域(2−1)と、 この制御用小領域(2−1)の内容の更新をハードウェ
    アによってロックするハードウェアロック獲得手段と、 上記排他記憶域(2)を排他的に更新する際に、上記制
    御用小領域(2−1)の内容をハードウェアロックなし
    で読んで排他記憶域(2)が更新中のときは小領域のフ
    ェッチを繰り返し、更新中でないときに前記小領域のハ
    ードウェアによるロックの獲得を前記ハードウェアロッ
    ク獲得手段によって行わせ、再び小領域のパターンをハ
    ードウェアロックがかかった状態で読み込み、前記小領
    域にロックビットがセットされていない場合には、ロッ
    クビットを前記小領域に書き込んでロックビットの更新
    を行うソフトウェアロック制御手段(5−1)と、 ハードウェアロックがかかっている状態で前記ソフトウ
    ェアロックパターンのロックビットがすでにセットされ
    ている場合、または前記ソフトウェアロック制御手段に
    よってロックビットを前記小領域にセットした場合、小
    領域のハードウェアによるロックを解放するハードウェ
    アロック解放手段(4)とを有する排他記憶域制御方
    式。
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