JPH0680369A - マンコンベアの制御装置 - Google Patents

マンコンベアの制御装置

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JPH0680369A
JPH0680369A JP23809192A JP23809192A JPH0680369A JP H0680369 A JPH0680369 A JP H0680369A JP 23809192 A JP23809192 A JP 23809192A JP 23809192 A JP23809192 A JP 23809192A JP H0680369 A JPH0680369 A JP H0680369A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コストの低い手段により、手すり・踏み段の
速度不同期を検出する。 【構成】 この発明のマンコンベアの制御装置は、速度
算出手段によって運転指令信号から踏み段または踏み板
の速度を算出し、手すり速度検出手段によって右手すり
および左手すりの実速度を検出する。そして、比較手段
によって速度算出手段が算出した踏み段または踏み板の
算出速度と手すり速度検出手段が検出した左手すりもし
くは右手すりの実速度とを比較し、その偏差がある設定
値以上になったかどうか検出し、停止手段が、この比較
手段の検出した信号に基づいてマンコンベアの運転を停
止する。こうして、踏み段または踏み板の速度を速度検
出手段によってハードウェア的に検出せず、速度算出手
段によってソフトウェア的に算出して手すり速度との比
較に用いるようにして、踏み段または踏み板の速度検出
用の装置を不要とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エスカレータや動く
歩道のようなマンコンベアの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、エスカレータや動く歩道のよう
なマンコンベアには、利用者が移動中に直接触れる部分
として踏み段もしくは踏み板(以下、これらの両者を総
称して踏み段ということにする)部分と手を添える手す
り部分とがある。そして通常運転時には、この踏み段部
分と左右の手すり部分とはほぼ同じ速度で移動する構成
となっている。
【0003】図5にマンコンベアの一例として、一般的
なエスカレータの構成が示してあるが、エスカレータは
駆動機1、この駆動機1によって駆動される上部鎖歯車
2、人が載る部分としての踏み段3、この踏み段3を駆
動する踏み段チェーン4、手すり駆動装置5、この手す
り駆動装置5によって駆動される手すりベルト6を備え
ている。なお、7はトラス、8は下部鎖歯車である。
【0004】このようなエスカレータでは、駆動機1に
よって上部鎖歯車2が駆動され、その駆動力が踏み段チ
ェーン4と手すり駆動装置5に伝達され、これによって
踏み段3と左右の手すりベルト6が駆動される。そして
通常は、踏み段3と左右の手すりベルト6とは同じ速度
で同期して動くように歯車径や回転数が設定されてい
る。
【0005】しかしながら、人為的にあるいは不可抗力
によって手すりベルトに大きな力で止める方向に力が加
えられたりして手すりベルトの駆動力よりも止める力が
大きくなると、手すりベルトがスリップして停止してし
まい、踏み段と同期して移動しなくなってしまう恐れが
ある。このような事態が発生すると、乗客は大きく態勢
がくずされ、場合によっては転倒や転落が起こり、将棋
倒しになることもあり、重大な事故に至る危険性があ
る。
【0006】そこで従来から、通常の運転ではこのよう
な事態が起こらないように、手すりベルトが止められて
しまわないような大きな駆動力を確保しているが、それ
でも、故意や予期せぬ事態の発生によって手すりベルト
の停止が発生する可能性が完全にはなくなってはいな
い。このために、手すりベルトが止められてしまうよう
な事態が発生すればエスカレータ自体を停止する保護機
能を設けるという安全対策がとられている。
【0007】この保護機能を備えた従来のマンコンベア
の制御装置の一例として、エスカレータの制御装置が図
6に示してある。図6に示すエスカレータの制御装置
は、エスカレータ駆動用誘導電動機9、この誘導電動機
9に直結されて共回転するようになっている検出板付き
のホイール10、このホイール10の回転により検出板
の通過によってその回転速度に比例した周波数のパルス
信号11aを出力する近接センサ11、左右の手すりベ
ルト12,13、これら手すりベルト12,13を駆動
する手すり駆動用スプロケット14,15を備えてい
る。この手すり駆動用スプロケット14,15それぞれ
には検出板が付けられていて、近接センサ16,17が
この検出板の通過によってその回転速度に比例した周波
数のパルス信号16a,17aを出力するようになって
いる。
【0008】エスカレータの制御装置はさらに、これら
の近接センサ11、近接センサ16,17からの信号1
1a,16a,17aを入力し、手すりベルト12,1
3と踏み段3との移動速度の不同期を検出する手すり・
踏み段不同期検出装置18と、この手すり・踏み段不同
期検出装置18が不同期検出したときにエスカレータの
運転を停止するエスカレータ制御装置19を備えてい
る。
【0009】そしてこの従来のエスカレータの制御装置
では、エスカレータの運転時に、誘導電動機9の回転に
伴ってホイール10が回転し、そのホイール10に取り
付けられた検出板を近接センサ11が検出することによ
り、誘導電動機9の回転に比例した検出パルス信号11
aを手すり・踏み段不同期検出装置18に入力する。ま
た左右の手すりベルト12,13についても、それぞれ
の手すり駆動用スプロケット14,15が手すりの速度
と比例して回転し、これに取り付けられた検出板を近接
センサ16,17が検出することによって手すりベルト
の移動速度に比例した検出パルス信号16a,17aを
手すり・踏み段不同期検出装置18に入力する。
【0010】手すり・踏み段不同期検出装置18では、
誘導電動機9の回転数検出信号11aと、左右の手すり
ベルト12,13の移動速度検出信号16a,17aそ
れぞれとを比較し、その差がある値を超えた場合に不同
期信号18aをエスカレータ制御装置19に出力し、エ
スカレータ制御装置19は、この信号18aを受けて手
すりベルト12,13と踏み段3との移動速度に不同期
が発生したものと判断し、エスカレータの運転を停止す
る処置を行なうようにしている。
【0011】ここでさらに、手すり・踏み段不同期検出
装置18の従来例の回路について説明すると、図7に示
すように、周波数電圧変換器(F/V)20,21,2
2でそれぞれ入力パルス信号11a,16a,17aに
比例した電圧信号20a,21a,22aを出力する。
したがって、各速度に比例してパルスの入力数が増加
し、これに比例した出力電圧が出る。こうして出力され
る電圧信号のうち電圧信号20aについては、抵抗器2
3,24,25と演算増幅器26で構成される反転アン
プに入力する。そしてこの出力26aと電圧信号21
a、また出力26aと電圧信号22aを、抵抗器27〜
32,34,35と演算増幅器33,36で構成される
反転アンプそれぞれに加算して入力する。したがって、
電圧信号20aの電圧をVs、電圧信号21aの電圧を
VBR、電圧信号22aの電圧をVBLとすると、演算増幅
器33の出力信号33aの電圧は、−(VBR−Vs)、
演算増幅器36の出力信号36aの電圧は、−(VBL−
Vs)となる。
【0012】そしてこれらの電圧を、演算増幅器44,
48,54,58と、可変抵抗器37,60と、抵抗器
38〜43,46,47,50〜53,56,57,6
1,62で構成される4つの反転アンプそれぞれに入力
する。ここで、可変抵抗器37の出力電圧37aをV
p、可変抵抗器60の出力電圧60aを−Vnとする
と、演算増幅器44の出力電圧44aは、
【数1】 −{−(VBR−Vs)+Vp}=−(−VBR+Vs+Vp) =VBR−Vs−Vp …(1) となり、演算増幅器48の出力電圧48aは、
【数2】 −{−(VBR−Vs)−Vn}=−(−VBR+Vs−Vn) =VBR−Vs+Vn …(2) となり、演算増幅器54の出力電圧54aは、
【数3】 −{−(VBL−Vs)+Vp}=−(−VBL+Vs+Vp) =VBL−Vs−Vp …(3) となり、演算増幅器58の出力電圧58aは、
【数4】 −{−(VBL−Vs)−Vn}=−(−VBL+Vs−Vn) =VBL−Vs+Vn …(4) となる。
【0013】上記の式において、電圧Vsは踏み段速度
に比例し、電圧VBRは右手すり速度に比例し、電圧VBL
は左手すり速度に比例している。したがって、(1)式
では右手すりベルトが踏み段よりも速い速度となり、そ
の差がVpの電圧を超えると正の値となり、(2)式で
は右手すりベルトが踏み段よりも速い速度となり、その
差がVnを超えると負の値となる。さらに(3)式で
は、(1)式と同様に、左手すりベルトが踏み段よりも
速い速度となり、その差がVpを超えると正の値とな
り、(4)式では左手すりベルトが踏み段よりも速い速
度となり、その差がVnを超えると負の値となる。
【0014】ここで、Vp,Vnをそれぞれ手すりと踏
み段の速度偏差の許容量に決定すると、それを超えた場
合、それぞれ演算増幅器44,54の出力44a,54
aは正となり、演算増幅器48,58の出力48a,5
8aは負となる。これらの出力を分圧抵抗器45,4
9,55,59,63〜66を介して反転素子67,6
8に通すと、OR回路69の入力としては、左右の手す
りベルトと踏み段の速度偏差のいずれかがVpまたはV
nを超えた場合に“H”レベルとなり、その出力69a
も“H”レベルとなる。
【0015】そこで、このOR回路69の出力69a
を、エスカレータ制御装置19から入力される運転信号
19aと共にAND回路70に入力してANDをとれ
ば、最終出力としてのAND回路70の出力18aは、
エスカレータの運転中に、左手すりベルトあるいは右手
すりベルトと踏み段との間に一定以上の速度偏差が生じ
た場合に“H”レベルとなり、この“H”レベル信号が
信号18aに出力された場合に、エスカレータ制御装置
19はエスカレータの運転を停止する。
【0016】こうして、従来のエスカレータの制御装置
では、右手すりベルトまたは左手すりベルトと踏み段と
の速度が不同期となったことを検出してエスカレータの
運転を自動停止するようにしていた。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来のマンコンベアの制御装置であるエスカレータの制
御装置では、踏み段駆動用の電動機の速度と左右の手す
りベルトの速度との検出のために3つの速度検出手段を
必要とし、それだけコストが高くなる問題点があった。
【0018】この発明は、このような従来の問題点に鑑
みなされたもので、コストを低く抑えて左右手すりと踏
み段または踏み板との速度の不同期を確実に検出してマ
ンコンベア運転の危険防止を行なうことができるマンコ
ンベアの制御装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】この発明のマンコンベア
の制御装置は、運転指令信号から踏み段または踏み板の
速度を算出する速度算出手段と、左手すりベルトおよび
右手すりベルトの実速度を検出する手すり速度検出手段
と、前記速度算出手段が算出した踏み段または踏み板の
算出速度と前記手すり速度検出手段が検出した左手すり
ベルトもしくは右手すりベルトの実速度とを比較し、そ
の偏差がある設定値以上になったかどうか検出する比較
手段と、この比較手段が検出した信号に基づき、マンコ
ンベアの運転を停止する停止手段とを備えたものであ
る。
【0020】またこの発明のマンコンベアの制御装置
は、前記比較手段が左手すりベルトおよび右手すりベル
トの平均速度を用いるものとすることができる。
【0021】
【作用】この発明のマンコンベアの制御装置では、速度
算出手段によって運転指令信号から踏み段または踏み板
の速度を算出し、手すり速度検出手段によって左手すり
ベルトおよび右手すりベルトの実速度を検出する。そし
て、比較手段によって速度算出手段が算出した踏み段ま
たは踏み板の算出速度と手すり速度検出手段が検出した
左手すりベルトもしくは右手すりベルトの実速度とを比
較し、その偏差がある設定値以上になったかどうか検出
し、停止手段が、この比較手段の検出した信号に基づい
てマンコンベアの運転を停止する。
【0022】こうして、踏み段または踏み板の速度を速
度検出手段によってハードウェア的に検出せず、速度算
出手段によってソフトウェア的に算出して手すり速度と
の比較に用いるようにして、踏み段または踏み板の速度
検出手段を不要とする。
【0023】
【実施例】以下、この発明の実施例を図に基づいて詳説
する。
【0024】図1はこの発明の一実施例としてエスカレ
ータの制御装置の回路構成を示しており、図6に示した
従来例と共通する回路部分には同一の符号を付して示し
てあるが、この実施例の特徴部分として、従来の手すり
・踏み段不同期検出装置18に代えて、手すり・踏み段
不同期検出装置71を備えており、ここで検出した手す
り・踏み段不同期検出信号18aをエスカレータ制御装
置19に入力することにより、電動機9を停止してエス
カレータの運転を停止するようにしている。
【0025】次に、この手すり・踏み段不同期検出装置
71の詳しい内部構成を図2に基づいて説明すると、こ
の図2の回路は図7に示した従来例の回路と異なる部分
Aについて示してある。この実施例の特徴は、従来の誘
導電動機9の速度検出のためのホイール10と近接セン
サ11、さらに周波数電圧変換器20、演算増幅器26
などに代えて、可変抵抗器72、FETのような電子ス
イッチ73、そして抵抗器74,75,77、コンデン
サ76、演算増幅器78を組み込み、この演算増幅器7
8の出力78aを従来例と同様に抵抗器27,28に出
力するようにしている。
【0026】次に、上記構成のマンコンベアの制御装置
としてのエスカレータの制御装置の動作について説明す
る。
【0027】まず、エスカレータの運転時の踏み段速度
に対応する電圧値を可変抵抗器72によって設定する。
そしてエスカレータ制御装置19からの運転指令19a
によって電子スイッチ73を導通させ、可変抵抗器72
からの電圧信号72aを、演算増幅器78と抵抗器7
4,75,77とコンデンサ76によって構成される一
次遅れ回路に入力する。これにより、演算増幅器78の
電圧出力78aは一定の遅れをもって上昇する。この遅
れは抵抗74とコンデンサ76の時定数により決定さ
れ、この値を踏み段の速度とほぼ同じ遅れとなるように
定数を選定する。また演算増幅器78の出力78aの電
圧値は、抵抗器74,75の抵抗値を同じものとする
と、可変抵抗器72の設定電圧まで上昇して一定値とな
る。
【0028】このようにして作成した踏み段速度の算出
値としての電圧信号78aを、図7に示した従来例の踏
み段速度検出電圧26aに代えて利用することにより、
従来例と同様にして手すり・踏み段不同期を検出するこ
とができる。
【0029】すなわち、図1における左右の手すりベル
ト12,13については、それぞれの手すり駆動用スプ
ロケット14,15が手すりの速度と比例して回転し、
これに取り付けられた検出板を近接センサ16,17が
検出することによって手すりベルトの移動速度に比例し
た検出パルス信号16a,17aを手すり・踏み段不同
期検出装置71に入力する。
【0030】そして手すり・踏み段不同期検出装置71
では、図2に示すように、周波数電圧変換器(F/V)
21,22でそれぞれ入力パルス信号16a,17aに
比例した電圧信号21a,22aを出力し、前述の演算
増幅器78の出力電圧信号78aと電圧信号21a、ま
た出力電圧信号78aと電圧信号22aを、抵抗器27
〜32,34,35と演算増幅器33,36で構成され
る反転アンプそれぞれに加算して入力する。したがっ
て、電圧信号78aの電圧をVs、電圧信号21aの電
圧をVBR、電圧信号22aの電圧をVBLとすると、演算
増幅器33の出力信号33aの電圧は、−(VBR−V
s)、演算増幅器36の出力信号36aの電圧は、−
(VBL−Vs)となる。
【0031】以下、図7の従来例と同じ動作により、最
終的に、左手すりベルトまたは右手すりベルトの検出速
度と踏み段の算出速度とが不同期となったことを検出し
てエスカレータの運転を自動停止する。
【0032】こうして、従来の踏み段の速度検出のため
のホイール10と近接センサ11とを省略し、代わりに
誘導電動機9の回転速度から踏み段の移動速度を算出し
てその電圧信号78aを手すり速度の電圧信号21a,
22aと比較し、不同期検出を行なうのである。なお、
エスカレータの場合には、誘導電動機を直入れして運転
しているので、速度は一定で、負荷により誘導電動機の
すべり分数%しか変化しないので、自動時の動き出しの
遅れを補償して一次遅れで近似すれば、ほぼ踏み段の速
度と考えても、不同期検出上、支障が生じることはな
い。
【0033】なおこの発明は、上記の実施例に限定され
ることはなく、上記実施例ではエスカレータの制御装置
について説明したが、動く歩道の制御装置にも等しく適
用することができる。
【0034】また、近年、エスカレータも高付加価値を
求められるようになり、定格運転速度を変更したり、車
椅子兼用のエスカレータのように可変速運転を行なうも
のが出現してきているが、これらの場合には、可変速の
ためにインバータを用いて誘導電動機を可変速運転して
対応するのが一般的である。そして、このような場合に
は、上述の手すり速度と踏み段速度の不同期検出のみで
は十分な保護とはならない場合があるので、速度検出に
加えて新たに、速度異常を検出し、保護する方式が有効
である。そこで、このような方式の実施例を以下に説明
する。
【0035】図3はこのような実施例の回路構成を示し
ており、特徴部分として速度異常検出装置79とエスカ
レータ制御装置80を備え、他の部分については図6に
示した従来例と共通する部分について同一の符号を付し
て示してある。
【0036】速度異常検出装置79は、左右の手すりベ
ルトの速度検出信号16a,17aをそれぞれ近接スイ
ッチ16,17から受け、エスカレータ制御装置80か
ら可変速度それぞれの速度指令80a,80b,80c
を受け、速度異常検出信号79aをエスカレータ制御装
置80に出力するようになっている。
【0037】この速度異常検出装置79の詳しい内部構
成が図4に示してあり、手すり速度検出信号16a,1
7aそれぞれに対する周波数電圧変換器21,22の出
力電圧信号21a,22aを分圧する分圧抵抗器81,
82と抵抗器83、可変抵抗器84〜86、FETのよ
うな電子スイッチ87〜89、さらに抵抗器90〜9
4、コンデンサ95、演算増幅器96、さらに抵抗器9
7〜99、演算増幅器100、可変抵抗器101,11
1、抵抗器102〜105、演算増幅器106,11
3、抵抗器107〜110,112,114〜116、
さらに反転素子117、そしてOR回路118,11
9、AND回路120から構成されている。Pは正電
源、Nは負電源である。
【0038】次に、上記構成のマンコンベアの制御装置
の第2実施例としてのエスカレータの制御装置の動作に
ついて説明する。
【0039】左右の手すりベルトの速度電圧21a,2
2aの平均値を抵抗器81,82で分圧し、抵抗器83
を介して演算増幅器100に入力する。またエスカレー
タ制御装置80は3段階に可変速する機能を有し、それ
ぞれの運転速度指令80a,80b,80cをこの速度
異常検出装置79の各電子スイッチ87,88,89に
スイッチ信号として入力し、それぞれの指令に対応する
速度設定電圧を可変抵抗器84,85,86によって設
定する。したがって、速度指令80aが入力されれば電
子スイッチ87が導通して、抵抗器90,93,94、
コンデンサ95、演算増幅器96によって構成された一
次遅れ回路により踏み段速度を模擬し、速度指令80b
が入力されれば電子スイッチ88が導通して、また速度
指令80cが入力されれば電子スイッチ89が導通し
て、同じく抵抗器91または92、抵抗器93,94、
コンデンサ95、演算増幅器96によって構成された一
次遅れ回路によりそれぞれの踏み段速度を模擬し、それ
ぞれの速度の踏み段速度模擬値が算出され、信号96a
として出力される。そして、この模擬速度信号96aと
前述の手すり速度平均値とが抵抗器83,97,98,
99と演算増幅器100によって構成される反転アンプ
に入力される。
【0040】ここで手すり速度の平均値をVBAとし、踏
み段速度模擬値96aを−VSVとすると、演算増幅器1
00の出力100aは、−(VBA−VSV)となる。
【0041】また可変抵抗器101で設定した電圧10
1aの値をVp′、可変抵抗器111で設定した電圧1
11aの値を−Vn′とし、これらを抵抗器102〜1
05と演算増幅器106で構成される反転アンプ、抵抗
器108〜110,112と演算増幅器113で構成さ
れる反転アンプそれぞれに入力すると、その出力106
aの電圧は、
【数5】 −{−(VBA−VSV)+Vp′}=−(−VBA+VSV+Vp′) =VBA−VSV−Vp′ …(5) となり、出力113aの電圧は、
【数6】 −{−(VBA−VSV)−Vn′}=−(−VBA+VSV−Vn′) =VBA−VSV+Vn′ …(6) となる。したがって、(5)式の場合、手すり平均速度
が踏み段速度算出値よりもVp′以上大きくなれば正と
なり、(6)式の場合、手すり平均速度が踏み段速度算
出値よりもVn′以上小さくなると負となる。
【0042】そこで、これらを分圧抵抗器107,11
4,115,116を介し、さらに一方は反転素子11
7にも通してOR回路118に入力すると、それぞれ手
すり平均速度VBAと踏み段速度算出値VSVの差がVp′
またはVn′を超えた場合に“H”レベルとなり、この
OR回路118の出力118aも、このときに“H”レ
ベルとなる。さらに、他のOR回路119において、エ
スカレータ制御装置80からの速度指令80a,80
b,80cのいずれかが“H”レベルの場合、その出力
も“H”レベルとなり、これら両OR回路118,11
9の出力が“H”レベルのときにAND回路120の出
力も“H”レベルとなる。
【0043】この結果、エスカレータ運転中の手すりベ
ルトの平均速度が対応する踏み段速度指令値と一定値以
上異なるようになれば、速度異常検出信号79aをエス
カレータ制御装置80に出力し、エスカレータの運転を
停止することになる。
【0044】こうして、可変速制御を行なうようなエス
カレータについても、容易に速度異常を検出して運転を
停止し、安全性を向上させることができるようになる。
【0045】なおこの発明は上記の2つの実施例に限定
されるわけではなく、種々の態様で実施することがで
き、特に上記実施例ではエスカレータの制御装置につい
て説明したが、動く歩道の制御装置に対しても同様に適
用することができる。また上記第2実施例では左右の手
すりベルトの平均速度を用いたが、これに代えて右ある
いは左のいずれか一方の手すりベルトの速度のみを用い
て踏み段速度算出値と比較して速度異常を検出する構成
とすることもできる。
【0046】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、速度算
出手段によって運転指令信号から踏み段または踏み板の
速度を算出し、手すり速度検出手段によって左手すりベ
ルトおよび右手すりベルトの実速度を検出し、比較手段
によって踏み段または踏み板の算出速度と左手すりベル
トもしくは右手すりベルトの実速度とを比較し、その偏
差がある設定値以上になったかどうか検出し、この検出
信号に基づいて停止手段がマンコンベアの運転を停止す
るようにしているので、従来のように踏み段または踏み
板の実速度を速度検出手段によってハードウェア的に検
出せず、速度算出手段によってソフトウェア的に算出し
て手すり速度との比較に用いることができ、踏み段また
は踏み板の実速度検出用の装置を不要とし、コストの低
下を図ることができる。
【0047】またこの発明によれば、上述の比較手段が
左手すりベルトと右手すりベルトとの平均速度を用いる
ようにすることにより、左右の手すりベルトの速度にア
ンバランスがあっても手すり・踏み段速度不同期検出を
確実に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の回路ブロック図。
【図2】上記実施例における手すり・踏み段速度不同期
検出装置の回路ブロック図。
【図3】この発明の他の実施例の回路ブロック図。
【図4】上記実施例における速度異常検出装置の回路ブ
ロック図。
【図5】一般的なエスカレータの構造図。
【図6】従来例の回路ブロック図。
【図7】従来例における手すり・踏み段速度不同期検出
装置の回路ブロック図。
【符号の説明】
1 駆動機 2 上部鎖歯車 3 踏み段 6 手すりベルト 8 下部鎖歯車 9 誘導電動機 12 右手すりベルト 13 左手すりベルト 14 ホイール 15 ホイール 16 近接スイッチ 17 近接スイッチ 19 エスカレータ制御装置 71 手すり・踏み段不同期検出装置 79 速度異常検出装置 80 エスカレータ制御装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転指令信号から踏み段または踏み板の
    速度を算出する速度算出手段と、 左手すりベルトおよび右手すりベルトの実速度を検出す
    る手すり速度検出手段と、 前記速度算出手段が算出した踏み段または踏み板の算出
    速度と前記手すり速度検出手段が検出した左手すりベル
    トもしくは右手すりベルトの実速度とを比較し、その偏
    差がある設定値以上になったかどうか検出する比較手段
    と、 前記比較手段が検出した信号に基づき、マンコンベアの
    運転を停止する停止手段とを備えて成るマンコンベアの
    制御装置。
  2. 【請求項2】前記比較手段が、左手すりベルトと右手す
    りベルトとの平均速度を用いることを特徴とする請求項
    1に記載のマンコンベアの制御装置。
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