JP3681788B2 - エレベータの制御装置 - Google Patents

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【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、乗りかごが各階床の着床ゾーンに入ったときに、乗りかごを駆動する電動機軸の現在位置と目標位置との差に比例する着床パターンに基づいて、乗りかごの速度を制御するようにしたエレベータの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、エレベータの制御装置17は図6に示すように構成されている。速度指令発生装置1は、乗りかご2の速度指令1aを出力するものであり、その速度指令1aは速度制御増幅器3に与えられる。この速度制御増幅器3は、速度指令1aと乗りかご2の速度信号6aとの偏差に対応した電流指令3aを算出し電流制御増幅器7に出力するものである。乗りかご2の速度信号6aは、乗りかご2を駆動する電動機4の電動機軸の位置信号5aを位置検出器5で検出し、その位置信号5aを位置/速度変換6により変換して求められる。位置/速度変換6で得られた速度信号6aは、速度指令発生装置1からの速度指令信号1aと比較され、その偏差に対応した電流指令3aを電流制御増幅器7に与える。
【0003】
電流制御増幅器7は、この電流指令3aと電動機4の電流を検出する電流検出器8からの電流信号8aとの偏差を演算すると共に、この偏差分に不平衡トルク指令装置9からの荷重信号9aとを加えて電流制御信号7aを電力変換装置10に出力する。電力変換装置10は、この電力制御信号7aに基づいて電動機4への供給電力を制御し、乗りかご2の速度を制御する。
【0004】
この場合、乗りかご2および釣り合い錘11が結合された主索12が綱車13に巻き付けられており、電動機4はこの綱車13を回転させる。また、乗りかご2には着床装置14が取り付けられており、エレベータ昇降路の各階床に設けられた着床検出板15A、15Bを検出して着床信号14aを速度指令発生装置1に送り込む。速度指令発生装置1は着床信号14aに基づいて乗りかご2が目標位置に円滑に停止できるような速度指令信号1aを出力する。
【0005】
さらに、乗りかご2には、荷重検出器16が設けられており、荷重検出信号16aを不平衡トルク指令装置9に与えている。不平衡トルク指令装置9は、釣り合い錘11との不平衡トルク分を補正する信号を発生して電流制御増幅器7に与えるようになっている。
【0006】
ところで、近年のマイクロコンピュータ技術の発達に伴い、エレベータの制御装置17にもマイクロコンピュータによるデジタル制御が広く採用されつつある。図6のエレベータの制御装置17にあっても、破線で囲まれた要素、すなわち速度指令発生装置1、速度制御増幅器3、位置/速度変換器6、および電流制御増幅器7の各々の機能を、マイクロコンピュータにより実現したものが用いられつつある。
【0007】
この場合、速度指令発生装置1では、速度指令1aとして図7に示すような速度基準を発生する。この速度基準は時間をベースとして演算される時間ベースパターン領域R1(時刻t1〜t6)と、目的階までの残り距離をベースとして演算される距離ベースパターン領域R2(時刻t6〜t7)と、乗りかご2を着床させるための着床パターン領域R3(時刻t7〜t8)とから構成されている。
【0008】
このうち、時間ベースパターン領域R1では、乗りかご2はその加速度の変化が一定である加速開始ジャークモードと呼ばれるモード1と、一定加速領域であるモード2と、加速終了ジャークモードと呼ばれるモード3と、一定走行モード領域であるモード4と、減速開始ジャークモードと呼ばれるモード5とで運転される。
【0009】
そして、距離ベースパターン領域R2では、乗りかご2は一定減速モード6で運転され、また着床パターン領域R3では、乗りかご2は着床信号14aを受けて滑らかで正確に着床できるように加速度の変化が一定、つまり、ジャークが一定となる減速モード7でそれぞれ運転される。
【0010】
このように、従来のエレベータ制御装置では、エレベータの乗りかご2を滑らかで正確に着床させるために、減速モード7の着床パターンにより制御している。この減速モード7の着床パターンは、速度指令発生装置1にて着床信号14aに基づいて作成される。減速モード7の着床パターンを作成するための着床信号14aは、乗りかご2が設けられた着床装置14と昇降路の各階床に設けられた着床検出板15A、15Bとにより検出されるようにしている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この着床検出板15を各階床に設け、乗りかご2に着床装置14を設置することは、エレベータのシステム上の構成が複雑となり、コスト的にも割高になる。
【0012】
そこで、このような着床検出板15と着床装置14とを削除したものの提案もなされている。これは、エレベータの乗りかご2が着床ゾーンに入ったことを着床スイッチにより検出し、着床スイッチが動作したとき、電動機軸の現在位置と目標停止軸位置との差に基づいて着床速度パターンを作成するものである。
【0013】
しかし、この場合は、電動機軸の現在位置と目標停止軸位置との差に基づいてエレベータの乗りかご2を走行させることになるので、乗りかご2が着床ゾーンに入ったことを検出した以降に、主索12に伸びまたは縮みが発生すると、実際の乗りかご2の走行距離との間にずれが生じてしまう。つまり、目的停止階にて停止する着床精度に誤差を生じてしまう。これはビルが高層化してエレベータに使用する主索12が長くなればより発生しやすくなる。
【0014】
本発明の目的は、着床ゾーンに入った以降に主索の伸び縮みがあった場合でも、エレベータを目的停止階の着床レベル内に正確に停止できるエレベータの制御装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、乗りかごが着床ゾーンに入ったことを検出する第1の着床スイッチと、乗りかごが着床ゾーンに入った以降に目的階の所定位置に入ったことを検出する第2の着床スイッチと、第1の着床スイッチが動作したときは乗りかごの位置とその目標位置との差に比例するかご位置着床パターンを演算するかご位置着床パターン演算手段と、第2の着床スイッチが動作したときは電動機軸の現在位置と目標位置との差に比例する電動機軸位置着床パターンを演算する電動機軸位置着床パターン演算手段と、第1の着床スイッチが動作したときはかご位置着床パターンを選択し第2の着床スイッチが動作したときは電動機軸位置着床パターンを選択する速度パターン切替演算手段と、速度パターン切替演算手段で選択された着床パターンに基づいて乗りかごの速度を制御する速度制御演算手段とを備えている。
【0020】
【作用】
請求項1の発明においては、速度パターン切替演算手段は、乗りかごが着床ゾーンに入ったことを検出する第1の着床スイッチが動作したときは、かご位置着床パターン演算手段で演算したかご位置着床パターンを選択し、乗りかごが着床ゾーンに入った以降に目的階の所定位置に入ったことを検出する第2の着床スイッチが動作したときは、電動機軸位置着床パターン演算手段で演算した電動機軸位置着床パターンを選択する。そして、速度制御演算手段速度は、パターン切替演算手段で選択された着床パターンに基づいて乗りかごの速度を制御する。
【0025】
【実施例】
以下、本発明の実施例を説明する。図1は、本発明のエレベータの制御装置17のブロック構成図であり、図2は、本発明のエレベータの制御装置17をエレベータに適用した全体構成図である。図2から分かるように、本発明のエレベータの制御装置17はマイクロコンピュータで構成される。
【0026】
図2において、図6に示した従来例と同一の要素については同一の符号を付している。エレベータ制御装置17は、CPU18と、プログラムが格納されたROM19と、演算結果の内容を一時的に格納するためのRAM20と、入力信号を読み込むための入力インターフェース21と、出力信号を出力させるための出力インターフェース22と、これらを接続するデータバスライン23とから構成されている。
【0027】
そして、エレベータの昇降路には各階床ごとに乗りかご2の位置を検出する複数個の着床スイッチ24が設けられている。その検出信号24aは、エレベータの制御装置17に入力される。ここで、着床スイッチ24は従来の着床検出板15のような複雑なものではなく、単に乗りかご2の通過によりオンオフ信号を出力することができる簡単な構造のスイッチであり、これによりコストが増大する恐れのないものである。
【0028】
図1は、本発明のエレベータの制御装置17の機能ブロック図であり、特に本発明に関係する機能の詳細を示したものである。速度パターン演算手段25は乗りかご2の速度指令としての通常の速度パターン25aを発生させるものであり、その速度パターン25aは速度パターン切替演算手段26に入力される。
【0029】
着床スイッチ24の動作信号24aは着床ゾーン演算手段27に入力され、乗りかご2が着床ゾーンに入ったこと、及び乗りかご2が着床ゾーンに入った以降に目的階の所定位置に入ったことを検出する。すなわち、着床ゾーン演算手段27は、乗りかご2が着床ゾーンに入ったことを検出したときは、第1の着床切替信号27aを出力し、乗りかご2が着床ゾーンに入った以降に目的階の所定位置に入ったことを検出したときは、第2の着床切替信号27bを出力する。この第2の着床切替信号27bは、第1の着床切替信号27aより目的停止位置に近いところで出力される信号であり、例えば着床切替信号27aは目的停止位置±200mm、第2の着床切替信号27bは目的停止位置±10mmの位置でオンする信号である。
【0030】
かご位置着床パターン演算手段28は、第1の着床切替信号27aが入力されると、乗りかご位置演算手段29で算出された乗りかご2の位置データ29aに基づいてかご位置着床パターン28aを演算する。一方、電動機軸位置着床パターン演算手段30は、第2の着床切替信号27bが入力されると、電動機軸位置演算手段31で算出された電動機4の軸位置データ31aに基づいて、電動機軸位置着床パターン30aを演算する。ここで、電動機軸位置演算手段31では位置検出器5からの電動機軸の位置信号5aに基づいて電動機4の軸位置データ31aを算出する。
【0031】
かご位置着床パターン演算手段28で演算されたかご位置着床パターン28a及び電動機軸位置着床パターン演算手段30で演算された電動機軸位置着床パターン30aは、着床パターン切替演算部32に入力される。着床パターン切替演算部32は、着床ゾーン演算手段27からの第2の着床切替信号27bがあるまでは、かご位置着床パターン演算手段28で演算されたかご位置着床パターン28aを速度パターン切替演算手段26に出力し、第2の着床切替信号27bが入力されると、電動機軸位置着床パターン演算手段30で演算された電動機軸位置着床パターン30aを速度パターン切替演算手段26に出力する。
【0032】
したがって、乗りかご2が着床ゾーンに入ったときは、まず、かご位置着床パターン28aが速度パターン切替演算手段26に出力され、乗りかご2が着床ゾーンに入った以降に目的階の所定位置に入ったときは、電動機軸位置着床パターン30aが速度パターン切替演算手段26に出力される。
【0033】
速度パターン切替演算手段26には、速度パターン演算手段25からの速度パターン25aと着床パターン切替演算部32からのかご位置着床パターン28a又は電動機軸位置着床パターン30aとが入力され、着床ゾーン演算手段27からの第の着床切替信号27aがあるまでは、速度パターン演算手段25からの速度パターン25aを出力する。そして、着床ゾーン演算手段27からの第1の着床切替信号27aが入力されると、着床パターン切替演算手段32からのかご位置着床パターン28a又は電動機軸位置着床パターン30aを出力する。
【0034】
したがって、乗りかご2が着床ゾーンに入るまでは、速度パターン演算手段25からの速度パターン25aを出力し、乗りかご2が着床ゾーンに入ると、着床パターン切替演算手段32からのかご位置着床パターン28a又は電動機軸位置着床パターン30aを出力することになる。
【0035】
速度パターン切替演算手段26の出力信号は、速度変換演算手段33からの乗りかご2の速度信号33aと加算手段34で比較され、その偏差は速度制御演算手段35に入力される。速度制御演算手段35はその偏差に基づいて乗りかご2の速度を制御することになる。ここで、速度変換演算部33は、位置検出器5からの信号5aを速度に変換するものである。
【0036】
このように、本発明のエレベータの制御装置17では、乗りかご2が着床ゾーンに入るまでは、速度パターン演算手段25からの速度パターン25aを速度指令として用い、乗りかご2が着床ゾーンに入ると、かご位置着床パターン28aを速度指令として用い、さらに乗りかご2が着床ゾーンに入った以降に目的階の所定位置に入ったときは、電動機軸位置着床パターン30aを速度指令として用いることになる。
【0037】
図3は、本発明の実施例による動作を示すフローチャートである。エレベータの乗りかご2が減速してきて着床ゾーンに入った否かを第1の着床切替信号27aによりチェックする(S1)。着床ゾーンに入っていない場合は、着床パターンの演算処理は何にもしないで終了する。着床ゾーンに入ると次段の着床スイッチ24がオンしたか否かを第2の着床切替信号27bによりチェックし(S2)、第2の着床切替信号27bが成立していないときは、着床ゾーン位置(第1の着床切替信号27aをオンさせる着床スイッチ24の位置)から目標停止位置までの残り距離と乗りかご位置によりかご位置着床パターン28aを演算し(S3)、演算したかご位置着床パターン28aを出力してかご位置着床パターンの制御を行う。
【0038】
一方、ステップS2の判定で第2の着床切替信号27bが成立したとすると、第2の着床切替信号27bをオンさせる着床スイッチ24の位置から目標停止位置まで距離を求める(S4)。そして、その距離に対応した電動機軸の回転角を演算し(S5)、その回転角により電動機軸位置着床パターン30aを演算し(S6)、演算した電動機軸位置着床パターン30aを出力して電動機軸位置着床パターンの制御を行う。
【0039】
次に、図4は、本発明の参考例1の動作を示すフローチャートである。この参考例1は、乗りかご2が着床ゾーンに入ってから所定時間は、かご位置着床パターン28aにて着床させていき、所定時間を経過すると電動機軸位置着床パターン30aに切り替えるようにしたものである。すなわち、図3の実施例では、かご位置着床パターン28aから電動機軸位置着床パターン30aへの切替は、着床スイッチ24からの第2の着床切替信号27bで行うようにしたが、この参考例1では乗りかご2が着床ゾーンに入ってから所定時間を経過した後とする。
【0040】
図4において、エレベータの乗りかご2が減速してきて着床ゾーンに入った否かを着床切替信号27aによりチェックする(S1)。着床ゾーンに入っていない場合は、着床パターンの演算処理は何にもしないで終了する。着床ゾーンに入ると着床ゾーンに入ってから所定時間が経過したか否かをチェックし(S2)、所定の時間が経過していないときは、着床ゾーン位置(着床切替信号27aをオンさせる着床スイッチ24の位置)から目標停止位置までの残り距離と乗りかご位置によりかご位置着床パターン28aを演算し(S3)、演算したかご位置着床パターン28aを出力してかご位置着床パターンの制御を行う。
【0041】
一方、ステップS2の判定で所定の時間が経過したとすると、その時点での乗りかご2の位置から目標停止位置まで距離を求める(S4)。そして、その距離に対応した電動機軸の回転角を演算し(S5)、その回転角により電動機軸位置着床パターン30aを演算し(S6)、演算した電動機軸位置着床パターン30aを出力して電動機軸位置着床パターンの制御を行う。
【0042】
図5は、本発明の参考例2の動作を示すフローチャートである。この参考例2は、乗りかご2が着床ゾーンに入ってから乗りかご2の速度が所定速度を越えた状態であるときは、かご位置着床パターン28aにて着床させていき、乗りかご2の速度が所定速度以下になったときは電動機軸位置着床パターン30aに切り替えるようにしたものである。すなわち、図3の実施例では、かご位置着床パターン28aから電動機軸位置着床パターン30aへの切替は、着床スイッチ24からの第2の着床切替信号27bで行うようにしたが、この参考例2では乗りかご2が着床ゾーンに入ってから所定速度以下になった時に行うようにする。これにより、乗りかご2が着床ゾーンに入ってから所定速度を越えた状態である場合は、かご位置着床パターンにて着床させていき、所定速度以下になると電動軸位置着床パターンに切り替える。
【0043】
図5において、エレベータの乗りかご2が減速してきて着床ゾーンに入った否かを着床切替信号27aによりチェックする(S1)。着床ゾーンに入っていない場合は、着床パターンの演算処理は何にもしないで終了する。着床ゾーンに入ると着床ゾーンに入ってから乗りかご2の速度が所定速度以下となったか否かをチェックし(S2)、乗りかご2の速度が所定速度以下になっていないときは、着床ゾーン位置(着床切替信号27aをオンさせる着床スイッチ24の位置)から目標停止位置までの残り距離と乗りかご位置によりかご位置着床パターン28aを演算し(S3)、演算したかご位置着床パターン28aを出力してかご位置着床パターンの制御を行う。
【0044】
一方、ステップS2の判定で所定速度以下になったとすると、その時点での乗りかご2の位置から目標停止位置まで距離を求める(S4)。そして、その距離に対応した電動機軸の回転角を演算し(S5)、その回転角により電動機軸位置着床パターン30aを演算し(S6)、演算した電動機軸位置着床パターン30aを出力して電動機軸位置着床パターンの制御を行う。
【0045】
以上の説明では、かご位置着床パターン28aから電動機軸位置着床パターン30aへの切替を、必ず行うようにしているが、主索12に伸びまたは縮みが発生していないと判断できる場合は、着床パターンを切り替えないようにすることもできる。すなわち、乗りかご2が着床ゾーンに入ったことを検出した後から、着床パターンの切替えを行うまでの乗りかご2の走行距離値と、その間の電動機軸の位置検出で演算した走行距離換算値との偏差が所定距離の範囲内であれば、着床パターンを切り替えないようにする。これは、その偏差が所定の距離の範囲内であれば、実際の乗りかご2の走行距離と電動機軸の位置検出で演算した走行距離換算値との間にずれが生じていない状態であり、主索12に伸びまたは縮みが発生していないと判断できるからである。
【0046】
また、エレベータの上昇運転方向と下降運転方向とで着床停止レベルがばらつくような場合には、上昇用、下降用に所定時間、所定速度および所定距離を別に設定するように対応することもできる。
【0047】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、エレベータの乗りかごが減速してきて着床ゾーンに入ったときは、かご位置着床パターンを選択して乗りかごの制御を行い、乗りかごが目標停止位置に近付いてくると電動機軸位置着床パターンを選択して乗りかごの制御を行うので、主索の伸び又は縮みが発生しても、乗りかごの着床精度の不安定さを除去でき、円滑に乗りかごを目標停止位置に停止させることができる。
【0048】
したがって、コストのかさむ着床検出板や着床装置を設ける必要はなく、安価で着床精度の良い着床制御が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すブロック構成図である。
【図2】本発明のエレベータの制御装置をエレベータに適用した全体構成図である。
【図3】 本発明の実施例の動作を示すフローチャートである。
【図4】 本発明の参考例1の動作を示すフローチャートである。
【図5】 本発明の参考例2の動作を示すフローチャートである。
【図6】従来のエレベータの制御装置をエレベータに適用した全体構成図である。
【図7】エレベータの乗りかごの速度基準の説明図である。
【符号の説明】
1 速度指令発生器
2 乗りかご
3 速度制御増幅器
4 電動機
5 位置検出器
6 位置/速度検出器
7 電流制御増幅器
8 電流検出器
9 不平衡トルク指令装置
10 電力変換器
11 釣り合い錘
12 主索
13 綱車
14 着床装置
15 着床検出板
16 荷重検出器
17 エレベータの制御装置
18 CPU
19 ROM
20 RAM
21 入力インターフェース
22 出力インターフェース
23 データバスライン
24 着床スイッチ
25 速度パターン演算手段
26 速度パターン切替手段
27 着床ゾーン演算手段
28 かご位置着床パターン演算手段
29 かご位置演算手段
30 電動機軸位置着床パターン演算手段
31 電動機軸位置演算手段
32 着床パターン切替演算手段
33 速度変換演算手段
34 加算手段
35 速度制御演算手段

Claims (1)

  1. エレベータの乗りかごを駆動する電動機の軸位置を検出する電動機軸位置検出手段と、前記乗りかごが各階床の着床ゾーンに入ったときに前記電動機軸位置検出手段で検出された電動機軸の現在位置と目標位置との差に比例する着床パターンに基づいて前記乗りかごの速度を制御する速度制御演算手段とを備えたエレベータの制御装置において、前記乗りかごが着床ゾーンに入ったことを検出する第1の着床スイッチと、前記乗りかごが前記着床ゾーンに入った以降に目的階の所定位置に入ったことを検出する第2の着床スイッチと、前記第1の着床スイッチが動作したときは前記乗りかごの位置とその目標位置との差に比例するかご位置着床パターンを演算するかご位置着床パターン演算手段と、前記第2の着床スイッチが動作したときは前記電動機軸の現在位置と目標位置との差に比例する電動機軸位置着床パターンを演算する電動機軸位置着床パターン演算手段と、前記第1の着床スイッチが動作したときは前記かご位置着床パターンを選択し前記第2の着床スイッチが動作したときは前記電動機軸位置着床パターンを選択する速度パターン切替演算手段と、前記速度パターン切替演算手段で選択された前記着床パターンに基づいて前記乗りかごの速度を制御する速度制御演算手段とを備えたことを特徴とするエレベータの制御装置。
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