JPH0680261B2 - プレストレストコンクリートの定着具 - Google Patents

プレストレストコンクリートの定着具

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JPH0680261B2
JPH0680261B2 JP60205118A JP20511885A JPH0680261B2 JP H0680261 B2 JPH0680261 B2 JP H0680261B2 JP 60205118 A JP60205118 A JP 60205118A JP 20511885 A JP20511885 A JP 20511885A JP H0680261 B2 JPH0680261 B2 JP H0680261B2
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JP
Japan
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fixing device
sintered body
prestressed concrete
fixing
strength
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JP60205118A
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仁 近江園
博 佐々木
泰雄 深津
健 宮内
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PII ESU KK
Mitsubishi Materials Corp
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PII ESU KK
Mitsubishi Materials Corp
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  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はプレストレストコンクリートの定着具に関する
ものであり、特に耐食耐久性を大幅に高めるよう改良さ
れた該定着具に関する。
[従来の技術] プレストレストコンクリートは、周知の如く、圧縮荷重
をかけてあるコンクリート製品である。
この圧縮荷重をかける方法として、長手方向に貫通孔を
設けられたコンクリート体の該貫通孔に鋼などの線材を
挿通し、この線材を緊張せしめた後、線材の両端をコン
クリート体の両端に、定着具を用いて定着させる方法が
ある。この定着具としては多数の種類のものがある。
第1図は定着具の一例を示す平面図、第2図は第1図II
-II線に沿う断面図である。符号1は外側コーンを示
し、テーパ形状の内孔を有している。符号2はこの内孔
に嵌合する切頭円錐形状の内側コーンであり、等径の中
心孔を有している。この内側コーン2は、3個に分割さ
れて楔2a,2b、2cとされている。線材3は、内側コーン
2の中心孔に挿通され、その抜け出しは、楔2a,2b、2c
の締め付け力により防止され、これにより線材の定着が
行なわれる。
第3図は、7本の線材を挿通して定着する定着具の内側
コーンを示す平面図である。この定着具においては、内
側コーンは6個に分割され、6個の楔4a〜4fが形成さ
れ、各楔の隣設面に線材挿通用の溝5が設けられてい
る。線材はこれら溝5及び内側コーンの中心孔に挿通さ
れて定着される。
その他にも、Hochtief、 Bilfinger、 Held u.Franke、
Moraudi, Bauwensなど種々の定着具が知られている。
このように定着具の構造ないし構成には、極めて多数種
類のものが知られているが、高い強度を必要とするとこ
ろから、材質的には、鋼が広く用いられている。
[発明が解決しようとする問題点] 鋼製の定着具は、通常の使用環境下においては、相当の
耐久性を有しているのであるが、腐食性の強い環境下で
は錆を発生させ、それ自身の強度低下が生じると共に、
錆の発生により、周囲のコンクリートの劣化が進行す
る。(例えば、錆の発生時には体積膨張が伴うから、こ
れによってコンクリートに細かなクラックが生じたりす
る。) そのため、例えば海洋構造物あるいは海岸の近くの構造
物に、従来のプレストレストコンクリートを用いると、
比較的早期にプレストレストが低下する弊害が生じ易か
った。
かかる対策として、定着具をステンレス鋼製とすること
もあり、相応の耐久性の向上が実現されているが、やは
り、塩害等の強い環境下での耐食性は不十分である。
[問題点を解決するための手段及び作用] 本発明は、プレストレストコンクリートの定着具をジル
コニア(ZrO2)、炭化珪素(SiC)又は窒化珪素(Si
3N4)のセラミック焼結体で構成したものである。かか
るセラミック焼結体は、従来の鋼などに比べ、著しく耐
食性が高いので、本発明によれば定着具の耐久性が飛躍
的に向上される。
以下本発明についてさらに詳細に説明する。
本発明において、定着具の素材として用いるセラミック
は、高強度、高靱性を有するジルコニア、炭化珪素、窒
化珪素である。このうちでも部分安定化ジルコニアが特
に好適である。部分安定化ジルコニアは、ジルコニアに
少量の添加剤を加えてあるものであり、この添加剤とし
ては、イットリア(Y2O3)、カルシア(CaO)、マグネ
シア(MgO)などが用いられている。本発明では、基本
的には、これらのうちのいずれでも良く、また、2種以
上併用しても良いのであるが、強度及び靱性を高める効
果に優れ、かつ他の添加剤を添加する場合よりも耐食性
が優れたものとなるイットリアが好ましい。イットリア
の配合割合は約3〜6重量%程度が好適である。
本発明のセラミック製定着具を製造するには、通常のセ
ラミック焼結体の製造方法によれば良い。
例えば、原料粉末を配合後、ボールミル等を用いて粉
砕、混合し、その後、成形、仮焼を経て焼成を行う。
成形方法は、一軸プレス、ラバープレス、射出成形等の
常法によれば良いが、特殊なラバー型を用いたラバー成
形及び射出成形が、本発明の場合、好適である。
ラバー成形を行う場合、成形圧は0.5〜1.5ton/cm2程度
が好ましい。
焼成は、空気雰囲気中で良く、例えば、昇温速度50〜10
0℃/hr、焼成温度1400〜1600℃程度、焼成時間2〜10時
間程度の条件で行なう。
セラミック焼結体は、高強度かつ高靱性とするために、
その相対密度を99%以上となるように十分な焼成を行な
うのが好ましい。
焼成後は、切断、研削、研摩等の加工、仕上げを施し、
定着具製品とする。
本発明は、図面に示した構成の定着具、及び前述のHoch
tief、 Bilfinger等の定着具の他、各種の定着具に適用
できる。
[実施例] 以下、本発明の定着具の実施例について説明する。
実施例1 以下の手順に従って、第1図、第2図に示す定着具を製
造した。
平均粒径が約0.1μmの部分安定化ジルコニア粉末(東
洋曹達製TZ−3Y)をラバープレスにて第1、2図に示す
形状に成形し(なお、成形時の寸法は焼成による収縮を
見込んだ分だけ大きくする)、空気雰囲気中で500℃ま
で50℃/hr、1100℃まで100℃/hrで昇温し、1100℃×1hr
の仮焼後、300℃/hrで降温した。仮焼結体を、切削、研
摩後、本焼成を1500℃×3hr行なった。昇温速度は200℃
までは50℃/hr、500℃までは100℃/hr、1500℃までは20
0℃/hr、降温速度は300℃/hrとした。得られた焼結体の
相対密度は99.7%であった。
その後、焼結体を仕上げ加工し、第1、2図に図示の形
状のものとした。
この定着具の破壊靱性値は約20MN/m3/2であった。ま
た、耐圧強度は550kg/mm2、曲げ強度は150kg/mm2であ
り、高靱性、高強度であることが認められた。
また、35℃、5wt%の食塩溶液中にこの定着具を500時間
浸漬したが、外観上の変化は全くなかった。一方、従来
の鋼製の定着具を同様の浸漬処理を行ったところ、激し
い錆の発生が認められた。
実施例2 以下の手順に従って、第1図、第2図に示す炭化珪素製
定着具を製造した。
平均粒径が約0.3μmの炭化珪素粉末(イビデン β−
ランダム)をラバープレスにて第1、2図に示す形状に
成形し(なお、成形時の寸法は焼成による収縮を見込ん
だ分だけ大きくする)、真空雰囲気中で400℃まで50℃/
hr、1200℃まで100℃/hrで昇温し、1200℃×2hrの仮焼
後、300℃/hrで降温した。仮焼結体を、切削、研摩後、
本焼成を1900℃×2hr行なった。昇温速度は1200℃まで
は100℃/hr、1500℃までは50℃/hr、1900℃までは30℃/
hr、降温速度は300℃/hrとした。得られた焼結体の相対
密度は99.0%であった。
その後、焼結体を仕上げ加工し、第1、2図に図示の形
状のものとした。
この定着具の破壊靱性値は約6.0MN/m3/2であった。ま
た、耐圧強度は200kg/mm2、曲げ強度は50kg/mm2であ
り、高靱性、高強度であることが認められた。
実施例3 以下の手順に従って、第1図、第2図に示す炭化珪素製
定着具を製造した。
平均粒径が約0.3μmの窒化珪素粉末(宇部興産 SN-E-
10)をラバープレスにて第1、2図に示す形状に成形し
(なお、成形時の寸法は焼成による収縮を見込んだ分だ
け大きくする)、N2雰囲気中で400℃まで50℃/hr、1000
℃まで100℃/hrで昇温し、1000℃×2hrの仮焼後、300℃
/hrで降温した。仮焼結体を、切削、研摩後、本焼成を1
700℃×2hr行なった。昇温速度は1000℃までは100℃/h
r、1400℃までは50℃/hr、1700℃までは30℃/hr、降温
速度は300℃/hrとした。得られた焼結体の相対密度は9
9.0%であった。
その後、焼結体を仕上げ加工し、第1、2図に図示の形
状のものとした。
この定着具の破壊靱性値は約8.0MN/m3/2であった。ま
た、耐圧強度は300kg/mm2、曲げ強度は100kg/mm2であ
り、高靱性、高強度であることが認められた。
[効果] 以上の通り、本発明の定着具は、著しく耐食性に優れ、
かつ鋼に匹敵する強度、靱性を有する。
従って、海洋構造物や海岸の近くに設置される構造物な
ど、腐食性の強い環境下においても、長期にわたって安
定して使用し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図の各図は定着具の構成説明図であ
る。 1…外側コーン、2…内側コーン、 3…線材。
フロントページの続き (72)発明者 深津 泰雄 埼玉県大宮市小深作628―76 (72)発明者 宮内 健 千葉県佐倉市寺崎1769―3 (56)参考文献 実開 昭54−174211(JP,U) 実開 昭58−177499(JP,U)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セラミック焼結体よりなり、該セラミック
    がジルコニア、炭化珪素又は窒化珪素であることを特徴
    とするプレストレストコンクリートの定着具。
  2. 【請求項2】セラミック焼結体は、相対密度が99%以上
    の部分安定化ジルコニアであることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項に記載のプレストレストコンクリートの
    定着具。
JP60205118A 1985-09-17 1985-09-17 プレストレストコンクリートの定着具 Expired - Lifetime JPH0680261B2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP60205118A JPH0680261B2 (ja) 1985-09-17 1985-09-17 プレストレストコンクリートの定着具

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JP60205118A JPH0680261B2 (ja) 1985-09-17 1985-09-17 プレストレストコンクリートの定着具

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JPS6263747A JPS6263747A (ja) 1987-03-20
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54174211U (ja) * 1978-05-29 1979-12-08
JPS58177499U (ja) * 1982-05-21 1983-11-28 名伸電機株式会社 コンクリ−ト電柱の足場ボルト用埋込みナツト

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