JPH0680042B2 - 置換キノリノ−ルの回収方法 - Google Patents

置換キノリノ−ルの回収方法

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JPH0680042B2
JPH0680042B2 JP1536786A JP1536786A JPH0680042B2 JP H0680042 B2 JPH0680042 B2 JP H0680042B2 JP 1536786 A JP1536786 A JP 1536786A JP 1536786 A JP1536786 A JP 1536786A JP H0680042 B2 JPH0680042 B2 JP H0680042B2
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quinolinol
substituted
adsorbent
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幸紀 皆川
稔 田中
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Mitsubishi Kasei Corp
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Mitsubishi Kasei Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、置換キノリノールの回収方法に関するもので
あり、詳しくは各種の水溶液中に溶解している置換キノ
リノールを吸着剤の利用により回収する方法に関するも
のである。
〔従来の技術〕
置換キノリノールは例えばバイヤー液からのガリウムの
吸着剤として利用されることが知られている(例えば特
開昭60−42234号公報参照)。上記公開公報に記載の方
法は、有機溶剤に溶解させた置換キノリノールを合成吸
着剤に吸着させた後に有機溶剤を除去する。所謂ドライ
アツプ法によつて担持させた置換キノリノールを用い、
バイヤー液からガリウムとアルミニウムを吸着させたの
ち酸、アルカリを通してガリウムとアルミニウムを溶出
分離する方法である。
しかしながら、この方法による酸、アルカリの溶出液に
は少量ではあるが置換キノリノールが溶出する。置換キ
ノリノールは高価であるので工業的に利用する場合は回
収しなければならないが、従来、酸又はアルカリ水溶液
中の置換キノリノールを回収する方法は知られておらず
工業的有利な回収方法が望まれていた。
〔発明の目的〕
本発明の目的は経済的有利な置換キノリノールの回収方
法を提供することにある。そして本発明の上記目的は、
置換キノリノールを含有した水溶液を合成吸着剤又は炭
素材料に接触させて置換キノリノールを吸着させたの
ち、該合成吸着剤又は炭素材料を有機溶剤と接触させて
置換キノリノールを有機溶剤に溶出させることにより達
成される。
〔問題点を解決するための手段〕
以下、本発明を詳細に説明する。
置換キノリノールを含む水溶液の性状は酸性、アルカリ
性を問わずに本発明を適用することができる。本発明に
おける置換キノリノールは、例えば公知のガリウムとア
ルミニウム抽出法におけると同じく下記一般式で表わさ
れるものである。
(式中、Rは炭素水素基または水素原子である)好まし
くは7−位に飽和または不飽和の炭化水素基が結合して
いる7−置換−8−キノリノールが用いられる。炭化水
素基としては炭素数5〜20、特に8〜20のものが好まし
く、例えば1,4,4,5−テトラメチルヘプチル基、1,4,4,
6,6−ペンタメチル−1−ヘプテニル基、1−ビニル−
3,3,5,5−テトラメチルヘキシル基等がある。
これら置換キノリノールの吸着に使用する合成吸着剤は
特定されるものではないが、通常は水銀圧入法による測
定で0.1〜2ml/g、好ましくは0.3〜1.2ml/gの細孔容積
と、BET法による測定で10m2/g以上、好ましくは50〜800
m2/gの内部表面積を有するものが用いられる。このよう
な合成吸着剤は各種の方法により製造し得るが、多孔質
重合体の場合は、通常はモノビニル化合物とポリビニル
化合物ないしはポリビニル化合物同志の共重合またはポ
リビニル化合物の単独重合により製造される。このよう
なビニル化合物としては、スチレン、メチルスチレン、
ビニルナフタレン、ブタジエン、ピペリレン等の炭化水
素、クロロスチレン、ニトロスチレン、アミノスチレン
等のスチレン誘導体、アクリロニトリル、メタクリロニ
トリル、α−アセトキシアクリロニトリル等のアクリロ
ニトリル誘導体、アクリル酸、メタクリル酸およびこれ
らのエステル、ジビニルベンゼン、ジビニルトルエン、
ジビニルキシレン、ジビニルナフタレン、ジビニルエチ
ルベンゼン、ジビニルスルホン、ジビニルケトン、ジビ
ニルフラン、ジビニルピリジン、フタル酸ジアリル、コ
ハク酸ジアリル、エチレングリコールジメタクリレー
ト、ジアリルアミン、N,N′−エチレンビスアクリルア
ミド等があげられる。これらのビニル化合物から合成吸
着剤を製造する方法としては、一般に公知の沈澱溶媒法
または線状ポリマー共存法が用いられる。沈澱溶媒法で
は、モノマーは溶解するがホモポリマーは溶解しない溶
液中にモノマーを溶解し、適当な重合開始剤の存在下に
懸濁重合させ、直径0.1〜1mmの球状の重合体とする。線
状ポリマー共存法では適当な溶媒中にモノマーとポリス
チレン等の線状ポリマーとを溶解させて同じく懸濁重合
させ、生成した重合体から適当な溶媒で線状オリマーを
抽出除去する。
なお、これらの合成吸着剤は種々の形状であり得るが、
粒状に構成されたものが好ましい。
また、用いる炭素材料は特に限定されず、一般的には細
孔径10Å以上、特には100Å以上の細孔径を有する炭素
材料が用いられる。但し、細孔径が大き過ぎると、比表
面積が小さくなり置換キノリノールの担持量が少なくな
るので工業的には不利となる。
上記の条件を満たせば活性炭、例えば石炭系活性炭ダイ
アホープ(登録商標)−008,009(三菱化成工業(株)
製)も用いられるが、炭素材料の加工によつて得られる
炭素粒子等も使用できる。特には、カーボンブラツクと
樹脂バインダーとを形成したのち焼成して得られる加工
炭素粒子が好ましく、該加工炭素粒子は全比表面積に対
して300〜1200Åの平均径における比表面積の割合が30
%以上である特性を有する。なお、これらの炭素材料の
形態は特に限定されず、粒状や層状に成形されたもの、
粉末等があるが、取り扱い上から成形されたもの、殊に
粒状炭材が好ましい。粒状炭材の粒径は通常0.1〜3mmの
ものが使用される。
本発明においては上記のような合成吸着剤又は炭素材料
を吸着剤として使用するが化学的安定性よりすれば好ま
しい吸着剤は炭素材料、特に粒状炭素材料である。
吸着剤の使用量は吸着剤の種類、水溶液中の置換キノリ
ノールの濃度等により一概には決定できないが、例えば
炭素材料を使用する場合は通常4g/以上使用すれば充
分目的は達成できる。処理温度は低い方がより多量に吸
着する傾向を示すが室温下処理でも充分目的は達成で
き、通常は10〜50℃で十分である。処理液と吸着剤との
接触は撹拌槽式またはカラム式で行うことができる。大
規模利用においては吸着剤の固定床カラムへの置換キノ
リノール含有水溶液の通液が好ましい。吸着剤が撹拌槽
式で使用される場合には、過又は遠心分離によつて置
換キノリノールを吸着した吸着剤を分離する。置換キノ
リノールを含有した水溶液と吸着剤との接触時間は吸着
剤を有効に利用するため3時間以上が好ましい。また、
カラム式で行う場合は通常、液空間速度20以下、好まし
くは1〜10の範囲から選ばれる。
吸着剤に吸着された置換キノリノールは置換キノリノー
ルを溶解する有機溶剤、例えばアセトン、メタノール、
エタノール、キシレン、トルエン、ベンゼン、クロロホ
ルム等と接触することにより回収できる。接触方法は吸
着の場合と同様に撹拌槽式でもカラム式でも行うことが
できる。撹拌槽式の場合有機溶剤の使用量は置換キノリ
ノールが吸着した吸着剤に対して2〜3倍(容量/重
量)以上、好ましくは5倍以上使用するのが良い。接触
時間は数分で充分目的を達成できる。カラム式の場合は
液空間速度30以下、好ましくは1〜10の範囲から選ばれ
る。有機溶剤に溶解した置換キノリノールは有機溶剤を
減圧、加熱等により除去することにより単離回収でき
る。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明する。
実施例1 7−(1,4,4,5−テトラメチルヘプチル)−8−キノリ
ノール(置換キノリノール)53mg/を含有した1N−HCl
溶液25に粒状炭材(平均細孔径300〜1200Å)100gを
添加して室温下で3時間撹拌した。置換キノリノールを
吸着した吸着剤を過分離し、40℃で減圧乾燥した後そ
の10gにアセトン200ccを加え室温下で30分間水平振とう
した。吸着剤を過分離し、得られた過を40〜50℃で
減圧処理して置換キノリノールを得た。置換キノリノー
ルの回収率は80%であつた。
実施例2 7−(1,4,4,5−テトラメチルヘプチル)−8−キノリ
ノール(置換キノリノール)48mg/を含有した1N−HCl
溶液13にスチレンジビニルベンゼン系合成吸着剤(三
菱化成(株)製;商品名SP850)208g(細孔容積1.2ml/
g)を添加して室温下で3時間撹拌した。置換キノリノ
ールを吸着した吸着剤を濾過分離し、40℃で減圧乾燥し
た。その後、乾燥吸着剤を実施例1と同様に処理して置
換キノリノールを得た。置換キノリノールの回収率は70
%であった。
〔発明の効果〕
以上述べた本発明方法によれば、高価な置換キノリノー
ルを水溶液中から効果的に回収分離できるので工業的に
有利なものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(I)で表わされる置換キノリ
    ノールを含有した水溶液を合成吸着剤又は炭素材料に接
    触させて置換キノリノールを吸着させたのち、該合成吸
    着剤又は炭素材料を有機溶剤と接触させて置換キノリノ
    ールを有機溶剤に溶出させることを特徴とする置換キノ
    リノールの回収方法。 (式中、Rは炭化水素基または水素原子である)
JP1536786A 1986-01-27 1986-01-27 置換キノリノ−ルの回収方法 Expired - Lifetime JPH0680042B2 (ja)

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JPS62175467A JPS62175467A (ja) 1987-08-01
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