JPH0680001B2 - 昇華性防虫剤の被覆方法 - Google Patents

昇華性防虫剤の被覆方法

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JPH0680001B2
JPH0680001B2 JP29176485A JP29176485A JPH0680001B2 JP H0680001 B2 JPH0680001 B2 JP H0680001B2 JP 29176485 A JP29176485 A JP 29176485A JP 29176485 A JP29176485 A JP 29176485A JP H0680001 B2 JPH0680001 B2 JP H0680001B2
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organic solvent
naphthalene
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insect repellent
solvent liquid
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真純 林田
美保子 柳原
廣通 田中
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Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd
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Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、昇華性防虫剤、特にナフタリンを合成樹脂
被膜により密着被覆する方法に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、この種の被覆方法に関する技術としては、例えば
特開昭55−120502号公報に、昇華性防虫剤の成形品を合
成樹脂水分散体を用いて浸漬塗装又は噴霧塗装し、乾燥
する徐放性防虫剤の製造法が開示されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、この特開昭55−120502号公報に開示され
た昇華性防虫剤の被覆方法は、合成樹脂水分散体を用い
ているので、これを昇華性防虫剤の成形品に浸漬塗装又
は噴霧塗装した後に乾燥させる場合に長時間を要するた
め、その間に昇華が進み防虫剤成形品が減量するという
問題点があった。
又、前記被覆方法の大きな特徴は合成樹脂水分散体を使
用することとしており、これにより適当な通気性を有す
る合成樹脂薄膜が形成され、徐々に防虫剤の昇華ガスが
この薄膜を通して揮散するが、この際合成樹脂の有機溶
剤液を使用すると所期の効果が達成されないとしてい
る。
これは、昇華性防虫剤を合成樹脂の有機溶剤液で浸漬塗
装又は噴霧塗装すると、昇華性防虫剤が有機溶剤液に溶
解し減量するという理由によるものである。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで、この発明は合成樹脂水分散体を用いないで合成
樹脂の有機溶剤液を用いることにより、上記問題点を解
決したものであり、硬化乾燥時間の短い合成樹脂を分散
させた、ナフタリンの溶解性が極めて少ない有機溶剤液
を用いて、ナフタリン成形品をディピング又はスプレー
した後、乾燥することを特徴とするものである。
この発明では昇華性防虫剤として、ナフタリン成形品を
用いている。これは以下に示す有機溶剤液に対する昇華
性防虫剤の溶出量を測定した実験例、及び浸漬時間と溶
出量の関係を示すグラフ(第1図及び第2図参照)より
考察できるように、昇華性防虫剤の中でもパラジクロル
ベンゼン、樟脳は有機溶剤液への溶解性が大である。そ
れに対しナフタリンの溶解性はパラジクロルベンゼン、
樟脳に比べて小であり、特に有機溶剤液の種類により溶
解性が極めて小さくなる。従って有機溶剤液分散型の合
成樹脂で被覆する場合、ナフタリンが一番適しており製
造ロスも小さくすることができるからである。
実験例 各種の有機溶剤液50ccを50ccビーカーに秤り取り、忙中
剤成形品を1分間浸漬する。使用する防虫剤成形品はナ
フタリン、パラジクロルベンゼン、樟脳のそれぞれ10g
を200kg/cm2の打錠圧で打錠したものである。実験結果
を表−Iに示す。
上記実験結果より、ナフタリンの溶解性が極めて小さい
有機溶剤液はアルコール系又は炭化水素系の有機溶剤液
であることがわかった。
尚、ナフタリン成形品としては錠剤状、板状等の適宜形
状に成形したものを用いることができる。
この発明では硬化乾燥時間の短い合成樹脂を用いてい
る。これは乾燥による昇華性防虫剤の製造ロスをできる
だけ少なくするためである。硬化乾燥時間は12時間以
内、好ましくは6時間以内のものを用いるのが望まし
い。具体的な合成樹脂としては、速乾性の一液室温湿気
硬化型、もしくは二液室温硬化型のポリウレタン樹脂、
シリコーン樹脂が適している。
尚、この発明において硬化時間を短縮するためには、送
風を行ったり、湿度を高めたり、硬化剤(触媒)を使用
したりすることができる。
この発明の合成樹脂の有機溶剤液の樹脂濃度は、30〜50
%程度のものが好ましい。(第3図及び第4図参照)こ
の範囲より樹脂濃度が低いと、被膜が薄くなり均一な被
覆ができなくなると共に有機溶剤液へ溶出するナフタリ
ンの量も多くなり、又この範囲より樹脂濃度が高いと、
被膜が厚くなり均一な被覆ができなくなると共に乾燥時
間が長くなる。
尚、速乾性一液室温湿気硬化型ウレタン塗料を用いた場
合、樹脂濃度を41〜43.5%とし、キシレン−メトアセテ
ート溶剤液を用い、硬化乾燥時間を2.5時間(送風を行
なった場合は1.5時間)とすれば、網目状の被膜を形成
することができた。
したがって、炭化水素系有機溶剤液は、他の溶剤液に含
まれている場合であっても、ナフタリンの溶解性が小さ
いものとなる。(実施例2及び5〜8がこの条件に該当
する。) この発明においてディピングする場合には、合成樹脂の
有機溶剤液へのナフタリン成形品の浸漬時間は、有機溶
剤液が炭化水素系の場合には1分以内、好ましくは30秒
以内が望ましく、アルコール系の場合にはこれより長く
することができる。(第5図参照) 〔作用〕 上記手段を施した結果、この発明では、合成樹脂の有機
溶剤液を用いて、ナフタリン成形品はほとんど減量しな
い。
〔実施例〕
以下、この発明を実施例に従って説明する。
実施例1〜8 市販のナフタリン成形品を、ポリウレタン樹脂(サンプ
レンC−810−40、三洋化成(株)製)のキシレン−メ
トアセテート溶剤液を用いて各種樹脂濃度及び浸漬時間
別にディピングした後乾燥して、表−II、表−IIIに示
す性状のナフタリン成形品被覆体を得た。
実施例9〜12. 市販のナフタリン成形品を、シリコーン樹脂(PRX305
C、東レシリコーン(株)製)の工業用ガソリン溶剤液
を用いて各種浸漬時間別にディピングした後乾燥して、
表−IVに示す性状のナフタリン成形品被覆体を得た。
〔発明の効果〕 以上に述べたこの発明の昇華性防虫剤の被覆方法は、用
いる合成樹脂の種類及びその濃度により、被膜の厚さ及
びナフタリンの揮散量を調節することができ、しかもナ
フタリン成形品をほとんど減量させることなくその表面
に密着被覆することのできるものであり、優れた効果を
有する。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は各種昇華性防虫剤の合成樹脂有機溶
剤液への浸漬時間と溶出量の関係を示す図、第3図は樹
脂濃度とナフタリン揮散量の関係を示す図、第4図は樹
脂濃度と製造中におけるナフタリンロス率の関係を示す
図、第5図は浸漬時間とナフタリン溶出率の関係を示す
図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】硬化型のポリウレタン樹脂又はシリコーン
    樹脂を分散させた、アルコール系有機溶剤液、炭化水素
    系有機溶剤液、又は炭化水素系有機溶剤液を含む溶剤液
    を用いて、ナフタリン成形品をディピング又はスプレー
    した後、乾燥することを特徴とする昇華性防虫剤の被覆
    方法。
JP29176485A 1985-12-23 1985-12-23 昇華性防虫剤の被覆方法 Expired - Lifetime JPH0680001B2 (ja)

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JPS62148402A JPS62148402A (ja) 1987-07-02
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