JPH0679253U - 種苗貝取付装置の金属線締付装置 - Google Patents

種苗貝取付装置の金属線締付装置

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JPH0679253U
JPH0679253U JP083173U JP8317391U JPH0679253U JP H0679253 U JPH0679253 U JP H0679253U JP 083173 U JP083173 U JP 083173U JP 8317391 U JP8317391 U JP 8317391U JP H0679253 U JPH0679253 U JP H0679253U
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 種苗貝の成長に影響を与えることなく、種苗
貝の取付けを実現させる。 【構成】 種苗貝に小孔を穿設する穿設手段と、該小孔
に金属線Fを貫通させる糸通し手段と、貫通させた金属
線Fの供給側を所定寸法位置で切断するカッタ手段とを
備え、該金属線Fの両端を把持して所定回数回転したの
ち当該金属線Fの把持を解除するハンド110手段を設
ける。本考案によれば、種苗貝に穿設した小孔に金属線
Fを通して、該金属線Fの供給側を所定寸法で切断し、
金属線Fの両端をハンド110手段が把持して回転す
る。これによって金属線Fは捻られて閉じ、種苗貝をロ
ープに括り付けることが出来る。回転した後、ハンド1
10手段は把持を解除するので、種苗貝はロープに括り
付けられたまま後段処理、例えばコンベア等による搬送
処理に送り出すことが出来る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ホタテ貝等の貝類種苗を養殖ロープに取付させる養殖種苗の自動取 付装置に係り、特に種苗貝に通した金属糸の締付技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
養殖価値の高い貝類品種、例えばホタテの養殖は、従来例えば図12に示すよ うに養殖ロープ1に天然採苗のホタテ2を所定間隔で括り付け、該養殖ロープ1 を適当な放養区域に設置して成長を待った。そして、かかるホタテ2の括り付け は漁師が手作業によって行うのが一般であり、限られたシーズン期間中により多 くの種苗養殖を行うため、多くの人員を動員して作業を行う必要がある。この括 り付け作業の行程は、ホタテ2の貝殻に対する孔開け、養殖ロープ1への糸通し による括り付け、という2段階の作業からなるが、手作業による作業スピードに は限界があり人件費などの作業コストが極めて高くなる。
【0003】 このため従来より貝類の養殖種苗取付作業に関し、これを自動化する技術が強 く望まれており、かかる要請に応えて従来より各種の技術が提案されているが、 いずれも漁民等の要請を満足させていない。従来装置は一般に、使用環境を考慮 せずに単純なモータ装置や集積回路等を使用ため、故障やトラブルが生じ易く、 信頼性、耐久性に問題があった。養殖作業は海浜で行うのが当然であり、従って 取付装置も海風や海水に曝されるためである。一方、処理スピードは、電気系統 を多用するにつれて低下した。配線経路やモータ等の部品装置自体を保護するた め装置が複雑化し大型化して、作動時間を遅らせるからである。手作業以上に処 理速度を向上させる技術は、現在のところ、電気ドリル等を用いて種苗貝殻に小 孔を施す技術しか存在しない。
【0004】 この取付装置に関する困難性は、単に部分的な機械機構の改良や装置回路の改 良だけでは対応できない問題を含んでいる。例えば、本考案に係る糸の締め付け でいえば、漁民が天蚕糸(テグス)を用いて括り付けしたことに鑑み、従来の自 動装置では同様にテグスを用いてロープ1への括り付けを試みた。しかし、テグ スを用いた手作業と同様の括り付けは機械的には困難であるから、問題を解決す るために太いテグス使用して手作業類似の括り付けをロボットに行なわせたり、 或いは従来通りのテグスを用い、接着やブリキ溶着等の手段により糸の固定化を 図っていたが、これらの技術は以下のような問題を生じた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
すなわち、ホタテ貝等の養殖種苗は生きており人為的に付けられた傷を嫌うも のである。従って、テグスを通すための孔径が大きいと種苗の成長が悪くなり、 期待通りの養殖成績をあげることが出来ない。ところが、従来装置の一部は、糸 の括り付けを機械的に行わせる必要から、従来から養殖に使用されたテグス以上 に太い糸を使用した。また孔径1mm程度の小孔に細い糸を通すのは困難が伴う ため、出来るだけ太い糸が使用されたという事情もある。しかしながら、かかる 大径の糸を使用したのでは、たとえ作業スピードを早めても収穫量が増加せず、 実用に耐えない装置になる。
【0006】 また、漁民が使用するテグスと同径の糸を使用する場合は、括り付けが出来な いので、従来装置は接着やブリキ等を用いた金属溶着を行った。しかし生きた種 苗は、接着剤や金属の付着による影響を受けて成長を遅らせるばかりでなく、特 に金属溶着の際に受ける高温度により、品質が劣化する。
【0007】 一方、テグス自体のコストが高いことや、金属溶着に用いるブリキ片に経費が かかるため、大量の種苗取付を行うとそれらのコストがかさみ、経済的な面から の問題も生ずる。
【0008】 そこで本考案の目的は、種苗貝の成長に影響を与えることなく、より低コスト で種苗貝の取付けを実現させる点にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成してその課題を達成するため、本考案に係る養殖種苗の取付装 置は、種苗貝に小孔を穿設する穿設手段と、該小孔に金属線を貫通させる糸通し 手段と、貫通させた金属線の供給側を所定寸法位置で切断するカッタ手段とを備 え、該金属線の両端を把持して所定回数回転したのち当該金属線の把持を解除す るハンド手段を備える。
【0010】
【作用】
本考案によれば、種苗貝に穿設した小孔に金属線を通して、該金属線の供給側 を所定寸法で切断し、金属線の両端をハンド手段が把持して回転する。これによ って金属線は捻られて閉じ、種苗貝をロープに括り付けることが出来る。回転し た後、ハンド手段は把持を解除するので、種苗貝はロープに括り付けられたまま 後段処理、例えばコンベア等による搬送処理に送り出すことが出来る。
【0011】
【実施例】
以下、添付図面に基づいて本考案の実施例を説明する。 本考案に係る養殖種苗の取付装置10は、例えば図4に示すように、床面にテ ーブルTを設置して、手前側(図面左側)に種苗貝2を保持して回動する回転体 3を配設し、この回転体3の近傍に例えば45度の間隔を置いて、順に穿孔装置 4、穿設した小孔に金属線を通す挿糸装置5、本考案に係る締付装置6を設ける 一方、テーブルTの奥部に金属線リール7およびその駆動装置8を設け、また回 転体の駆動タイミングを制御するフットスイッチ9等を設けて構成する。この取 付装置10は海水の影響を受けるため、各部構成は可能な限り電気系統を使用す ることなく制御スピードに優れたエア駆動を主体とする。11は各部へのエア送 出量を分配制御するディストリビュータであり、エアポンプやエア冷却装置等は テーブルTの下側に配設する。
【0012】 かかる取付装置10において、種苗貝2は、回転体3に設けたロープの案内溝 22に沿って、手前側(図左側)から順次45度づつ回動して奥へ送り込まれ、 最上位置において穿孔装置4による穿孔を受けた後、45度回動して糸を通され 、更に45度回動して本考案に係る締付装置6によって糸締めがなされ、次の4 5度回動によって最下位置に来たとき回転体3による保持を解除されて、コンベ ア装置等により収納ケースに搬送される。
【0013】 尚、これら各部装置3,4,5,8等は、この種の従来装置に見られない新し い構成を採るので、本案とは別に特許出願(整理番号T−MAR39201)、 実用新案登録出願(整理番号J−MAR39202,J−MAR39203,J −MAR39205)を行った。本考案は、特に糸(金属線)の締付技術に関す るものであるが、各部装置3〜8が全体として不可分の関係にあるため、多くの 部分で説明が重複する。そこで以下の説明は,他の出願において説明した事項は 可能な限り重複記載を避け、説明の簡単を図る。
【0014】 この取付装置10は、種苗貝2を確実に保持して後段装置に搬送する手段が必 要になるが、本実施例では例えばクランプ30を備えた回転体3を採用する。回 転体3は、図5に示すように、種苗貝を保持し回動する回転体本体20と、この 回転体本体20を回動させる回転軸機構40と、回転体本体20のクランプ30 を進退駆動させる押圧機構50、および固定カム60からなり、テーブル2に固 定されている固定カム60を除いて全体が一体的として回動し、養殖種苗を手前 から順に後段装置へ送り込む。
【0015】 回転体本体20は、図6に示すように本体リング21の外周面に沿って養殖ロ ープ1を挟む案内溝22を備え、所定間隔でクランプ30を八個近接配置してな る。クランプ30は、本体リング21を貫通する進退ロッド31の先端部に固定 され、進退ロッド31は下端部のスプリング32により進退寸法が一定範囲に抑 えられる。なお、ストッパ先端部部の空隙30aは金属線の通し孔であり、直下 の案内溝22中央部には、糸を案内するためのスリーブ26を設けてある。一方 、押圧機構50は、固定カム60によって制御する。固定カム60の内周面には 図 に示すような案内面61を形成し、この案内面61を図8のような押圧部材 51の基底ローラ52が摺動回転して先端ノッカ53の位置を変える。押圧部材 51は、リンク55の内周面に均等間隔で突設させたホルダアーム56に回動可 能に軸着してある。基底ローラ52が低案内面63にあるとき、ノッカ53はス プリング32の付勢によってリンク55内側方向に押し戻され、進退ロッド31 は最下降位置にあって、クランプ30は案内溝22方向に動いてホタテ2を押さ える。逆に、基底ローラ52が高案内面62にあるとき、ノッカ53はスプリン グ32の付勢力に抗してリンク55外側方向に前進し、進退ロッド31は最上昇 位置となって、クランプ30は案内溝22から逃げ、取付作業の最初の段階で養 殖ロープ1に対してホタテ2を押さえ、或いは保持していたホタテ2を解除する 。
【0016】 回転体3を回動させる回転軸機構40のリング端面45には、図9に示すよう に八個の位置決め穴46を均等間隔で配設し、回転体3の回動に応じた適当箇所 において該位置決め穴46にピン47を打ち込み、回転体3の停止位置を確保す る。これにより、約0.4mm前後の高精度位置決め制御を機械的に実現した。 尚、回転軸機構40のリング側面48にラチェット49を設け、電源の瞬断等に よる位置ずれを防止する。
【0017】 穿孔装置4は、図10に示すように、ドリルモータ14と該ドリルモータ14 を昇降駆動させるガイド装置70とからなり、ガイド装置70は例えばエアピス トン72によってガイドレール73を上下動する昇降ホルダ74を備え、突設し たホルダアーム75,766によってドリルモータ14の回転軸ケース15を保 持させてなる。ドリルモータ14は、例えば電気モータを使用し、ドリル80は 、図 に示すように、後方に向けて次第に拡開する先端切刃81と、該切刃に連 続するストレートシャンク82と、該シャンク82に連続するシャフト部83と からなり、前記シャンク82は先端切刃81の最大径部よりその径を小さくして 先端切刃81の後端に棚部84を形成してなる。穿設動作時、小径のシャンクに よって穿孔内に空隙Qが出来るが、この空隙Qによって切り屑が棚部84に落下 し、ドリル80の高速回転で孔外へ吹き飛ばされる。従って、孔内に切り屑が残 らず、金属線Fを通す際の糸詰りトラブルを避けることが出来る。
【0018】 挿糸装置5は、金属線Fをガイド5-1に通しローラ5-2,5-3で案内送出し、 小孔に金属線Fを挿通させ、スリーブ26から金属線先端部F2を外側に案内送 出させる。また、金属線Fの挿通と略同時にカッタ装置がエアピストンにより 衝撃的に前進して金属線Fを所定寸法位置で切断する。カッタ装置は、機構的に は単純であり周知の技術であるから図示はしないが挿糸装置5の側部位置に配設 し、高速進退運動をさせることにより所定寸法で金属線を切断する。本考案に係 る締付装置6は、このようにして挿通切断した金属線Fを捻って(回転させて) 締め付けるための装置である。
【0019】 図1に示すように、この締付装置6は、所定寸法位置で切断された金属線Fの 他端を引き起こして金属線Fの両端を整列させるアレンジャ90と、整えた金属 線F両端を把持して回転するスピンドルハンド100とを備えて構成される。
【0020】 アレンジャ90は、糸上げピストン91と糸寄せピストン92とからなり、糸 上げピストン91は先端にプレート93を設け、この長方形状のプレート93中 央部に縦長の孔部94を成形してなり、これをエアによって高速進退動させ、ス リーブ26から外側に飛び出した金属線Fの先端部F2を孔部94に引っかけ、 後退時に該先端部F2を引き起こす。つまり、この糸上げピストン92は、金属 線挿通時に高速伸展して予めスリーブ26の出口で待機しており、糸の先端F2 が孔部94を挿通すると略同時に糸を引き上げる。糸上げピストン91が引き上 げられ、金属線先端部F2が孔部94から離れると、金属線Fは少しだけ横倒し の状態になって姿勢を崩すので、糸寄せピストン92が瞬時に前進動して姿勢を 立ち上げさせる。これにより金属線先端部F2は切断側端部F1と略並行になるよ う端部姿勢を揃えられる。金属線Fを使用する結果、孔部94による引き起こし 動作だけで先端部F2の方向姿勢は容易に変えることが出来、また先端部F2はも との姿勢位置に戻ることなく、引き起こされた姿勢状態を維持する。尚、孔部9 4を縦長に形成するのは、プレート93前進時に金属線先端部F2を容易に孔部 94に案内するためである。
【0021】 一方、スピンドルハンド100は、揃えられた金属線両端部F1,F2を把持す るハンド110と、該ハンドを回転させる回転駆動部120と、該ハンドを進退 動させるエアピストン130とからなる。
【0022】 図2に示すようにハンド110は、左右二つのチャック111,112と、該 チャックを開閉駆動する二股の開閉アーム114とからなる。該開閉アーム11 4の後部は、駆動軸124によって進退動するホルダ122の縦軸123に回動 自在に軸着させてなり、開閉アーム114前部は、それぞれチャック111,1 12の後端中央位置に軸着されて一種のリンク構成をなし、ホルダ122前進時 にチャック先端を閉動させ、ホルダ122後退時にチャック先端を開動させるよ うになっている。ホルダ122に固定される駆動軸124は、回転駆動部120 を構成する部材であって、その後端はベアリング125を介してエアピストン1 30の進退軸131に接続し、該進退軸131の進退動に応じてホルダ122を 前進/後退駆動する。ベアリング125を介して接続させるため、エアピストン 130の進退軸131は駆動軸124に従動せず、回転しない。
【0023】 チャック111,112は、線径0.4mm程度の金属線Fを連続把持するも のであるから、その先端部が僅かでも欠けたり摩耗して隙間が生ずると、金属線 Fを確実に掴むことが出来ない。そこで、このチャック111,112は、例え ばチタン、モリブデン等からなる超硬合金を用い、先端部の耐久性を極限まで高 める。またチャック111,112の先端部は、両端を揃えた金属線Fを確実に 案内できるよう、ガイド傾斜面J1,J2を形成してある。ガイド開口部を広くす るためである。
【0024】 チャック111,112の下面115は平滑に成形してある。これは、チャッ ク間の下部に凹部があると金属線Fが入り込んでチャックによる把持が出来なく なるからである。但し、先端にホルダ122を固定した駆動軸124を後方に向 けて挿入させる必要があるため、チャック111,112を固定する回転フラン ジ116の上面中央部に溝117を形成し、該溝117を通して後方へ駆動軸1 24を挿入し、挿着後、その溝にカバープラグ118を嵌着させてネジ119固 定し、平滑面を形成する。
【0025】 開動駆動部120は、エアロータ126と、該エアロータ主軸127の回転を 加速伝達する複数の平歯車128と、端末の平歯車128-3に固定させた前記駆 動軸124とからなり、エアロータ126の作動によって駆動軸124が所定の 回転動作を行う。またエアロータ126の後部には、図3に示すようにエアロー タ主軸127に連動させた可動レバー129を設け、該可動レバー129が原位 置(0度位置)から270度回動したときに固定スイッチ140,141を押圧 するようになっている。この固定スイッチ140,141は、いわゆる二段スイ ッチの構成になっており、可動レバー129が一段目のスイッチ140をONさ せるとディストリビュータ11が作動してエアピストン130に対するエアの供 給経路を切り換え、エアピストン130を後退させる。略同時(一瞬後)に二段 目のスイッチ141がONするが、これによりディストリビュータ11が作動し てエアロータ130へのエア供給経路を切り換え、エアロータ主軸127を逆回 転させる。
【0026】 この取付装置10は、次のように作動する。 まず、作業開始に際してはエアポンプおよびディストリビュータ11をONし 、装置を起動させるが、このとき、回転体3の各クランプ30は、作業スタッフ からみて手前側のものが案内溝22から逃げた状態(開状態)にあり、最上位置 から向こう奥は案内溝22にかぶさった状態(閉状態)にある。機構的にいえば 、固定カム60は図7(b)のような状態にあり、手前側の基底ローラ52は低 案内面63に位置する結果、クランプ30はスプリング32によって押し下げら れた状態にあり、案内溝22を開けて種苗をセットさせ易い状態になっている。 ここで作業スタッフは、手前側のクランプ30に近い案内溝22の上へ種苗をセ ットする。以下、このクランプ30の機構に着目する。
【0027】 作業スタッフがフットスイッチ9を踏むと、固定カム60がエアピストン等に より若干動いて基底ローラ52を低案内面63に位置させ、その位置でクランプ 30が下降し種苗を押さえると同時に、回転体3は45度回動して種苗貝2を最 上部位置へ移動させる。尚、ホタテ2の大小による高さのばらつきは、スプリン グ32の付勢力によって吸収される。従って、種苗貝2を二枚並べてもクランプ 30は段差を吸収して種苗を確実に保持する。
【0028】 次にフットスイッチ9をONすると穿孔装置4が下降し、種苗貝2に小孔を穿 設する。勿論フットスイッチON前に、作業スタッフは次の後続クランプ30に 対して種苗をセットしている。尚、穿孔装置4は下降動作の大半を応答速度に優 れたエア駆動とし、種苗2に接近した直前地点で油圧による減速を働かせること により、穿孔動作のスピードアップと穿孔動作の確実性能を同時に満足させるこ とが出来る。
【0029】 次にフットスイッチ9を踏むと、穿孔を終えた種苗は更に45度回動して、次 の挿糸処理に移される。糸は、針金等の金属線を用いる。手作業では天蚕糸(テ グス)を用いたが、機械の場合は糸を結び止めることが難しく、従って、従来の 装置では手作業以上に太いテグスを用い、端部を金属溶着や加熱貼着により固着 していた。しかし、ブリキやテグス自体のコストが高く、大量の種苗単位でみる と経費がかさみすぎるし、加熱溶着は種苗の成長を妨げる。一方、針金はコスト が安く、また機械装置による挿糸処理も可能であり、本案装置によって金属線F の締付処理も可能であることが確認された。挿糸装置5は、金属線Fをガイド5 -1 に通しローラ5-2,5-3で案内送出し、小孔に金属線Fを挿通させ、スリーブ 26から金属線先端部F2を外側に案内送出させる。金属線Fの挿通と略同時に カッタ装置Cがエアピストンにより衝撃的に前進して金属線Fを所定寸法位置 で切断する。これと同時にアレンジャ90が高速前進し、プレート91中央の孔 部92に金属線先端部F2を引っかけ、後退時に該先端部F2を引き起こす。
【0030】 次にフットスイッチ9をONすると、回転体3は更に45度奥へ回動し、締付 装置6によって金属線Fの括くり付けを行う。すなわち,ディストリビュータ1 1のコマンドによりエアピストン130が進退軸131および駆動軸121を前 進させ、開閉アーム114を押しつけてチャック111,112を閉動させる。 これによりスピンドルハンド100が金属線両端部F1,F2を把持し、この把持 動作の一瞬後、ディストリビュータ11からの再コマンドによりエアロータ12 6が作動し、平歯車128を介して駆動軸121を例えば3回転半回転し、スピ ンドルハンド100によって金属線両端部F1,F2を捻る。これにより種苗は締 付けられ、容易にロープ1から外れないようになる。尚、スピンドルハンド10 0による回転数は、解除作業時の容易性を考慮したもので、約0.4mmの金属 線Fを使用する場合は、海中養殖時に解け難く、海浜収穫時に解き易いという条 件を満足させる回数、つまり3回転半という数字が本出願人の繰り返し実験で得 られた。勿論、かかる作業性を無視すれば、回転数は特に限定されない。スピン ドルハンド100が約270度回転すると可動レバー129がスイッチ140, 141を押圧するので、エアピストン130が後退してスピンドルハンド100 が金属線Fの把持を解除し、一瞬後、エアロータ126が作動してスピンドルハ ンド100を逆回転させ可動レバー129を原点位置に復帰させる。
【0031】 かかる処理によって種苗取付が終了するが、後続して種苗が送り込まれてくる ので、この状態でホタテ2は解除されない。フットスイッチ9が踏まれ、回転体 3の最下端位置に達したとき、種苗2はクランプ30による保持状態から解除さ れ、養殖ロープ1とともに下方へ垂れ下がり、コンベア等によって収納ケースへ 送られる。この解除動作で、本装置における処理がすべて終了する。
【0032】
【考案の効果】
以上説明したように本考案に係る種苗貝の取付装置によれば、種苗貝に穿設し た小孔に金属線を貫通させ、ハンドにより金属線両端を捻って締め付けることが 出来るので、種苗貝の成長に影響を与えることなく、より低コストで種苗貝の取 付けを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る取付装置の一例を示す斜視図であ
る。
【図2】本考案に係るスピンドルハンドの一例を示す斜
視図である。
【図3】本考案に係る取付装置のスイッチ部を示す斜視
図である。
【図4】本考案に係る種苗貝取付装置の全体構成例を示
す図である。
【図5】本考案に係る取付装置の回転体例を示す斜視図
である。
【図6】本考案に係る取付装置の回転体本体の一例を示
す斜視図である。
【図7】本考案に係る取付装置の固定カム例を示す図で
ある。
【図8】本考案に係る取付装置の押圧機構例を示す斜視
図である。
【図9】本考案に係る取付装置の位置決め機構例を示す
斜視図である。
【図10】本考案に係る穿孔装置の一例を示す斜視図で
ある。
【図11】本考案に係るドリルの一例を示す図である。
【図12】手作業による種苗貝の取付例を示す図であ
る。
【符号の説明】
3 回転体 4 穿孔装置 5 挿糸装置 6 締付装置 20 回転体本体 30 クランプ 40 回転軸機構 50 押圧機構 60 固定カム 80 ドリル 81 先端切刃 82 シャンク 84 肩部 90 アレンジャ 91 糸上げピストン 92 糸寄せピストン 100 スピンドルハンド 110 ハンド 114 開閉アーム 120 回転駆動部 124 駆動軸 130 エアピストン
【手続補正書】
【提出日】平成6年3月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る取付装置の一例を示す斜視図であ
る。
【図2】本考案に係るスピンドルハンドの一例を示す斜
視図である。
【図3】本考案に係る取付装置のスイッチ部を示す斜視
図である。
【図4】本考案に係る種苗貝取付装置の全体構成例を示
す図である。
【図5】本考案に係る取付装置の回転体例を示す斜視図
である。
【図6】(a)本考案に係る取付装置の回転体本体の一
例を示す斜視図である。 (b)この回転体本体の作動を示すための部分拡大透視
図である。 (c)この回転体本体の作動を示すための部分拡大斜視
図である。 (d)この回転体本体動を別角度から示す部分拡大斜視
図である。
【図7】本考案に係る取付装置の固定カム例を示す図で
ある。
【図8】(a)本考案に係る取付装置の押圧機構例を示
す斜視図である。 (b)この押圧機構の具体的構成を例示する部分拡大斜
視図である。
【図9】本考案に係る取付装置の位置決め機構例を示す
斜視図である。
【図10】本考案に係る穿孔装置の一例を示す斜視図で
ある。
【図11】本考案に係るドリルの一例を示す図である。
【図12】手作業による種苗貝の取付例を示す図であ
る。
【符号の説明】 3 回転体 4 穿孔装置 5 挿糸装置 6 締付装置 20 回転体本体 30 クランプ 40 回転軸機構 50 押圧機構 60 固定カム 80 ドリル 81 先端切刃 82 シャンク 84 肩部 90 アレンジャ 91 糸上げピストン 92 糸寄せピストン 100 スピンドルハンド 110 ハンド 114 開閉アーム 120 回転駆動部 124 駆動軸 130 エアピストン
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【図4】
【図1】
【図2】
【図5】
【図12】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 種苗貝に小孔を穿設する穿設手段と、該小孔に金属線を
    貫通させる糸通し手段と、貫通させた金属線の供給側を
    所定寸法位置で切断するカッタ手段とを備える装置であ
    って、該金属線の両端を把持して所定回数回転したのち
    当該金属線の把持を解除するハンド手段を備えることを
    特徴とする種苗貝取付装置の金属線締付装置。
JP1991083173U 1991-09-17 1991-09-17 種苗貝取付装置の金属線締付装置 Expired - Lifetime JP2532982Y2 (ja)

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