JP4111402B1 - 少なくとも3撚形成ロープに差し継ぎロープを差し継ぐための装置および該装置による差し継ぐための方法 - Google Patents

少なくとも3撚形成ロープに差し継ぎロープを差し継ぐための装置および該装置による差し継ぐための方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 少なくとも3撚形状ロープに別のロープを差し継ぐための装置および方法を提供する。
【解決手段】 凹状ロープガイド面が設けられた中間部と少なくとも3つのストランドからなる3撚形状ロープの横断方向に対する撚り傾斜角に合わせるように凹状ロープガイド面に対して捻られた扁平先細りの先端部とを有するスパイキと、スパイキを軸線の回りに回転自在に保持した垂直ガイド部材と、3撚形状ロープを前後に回転可能に載置するロープ載置台と、ロープ載置台を昇降させスパイキの3撚形状ロープへの貫通動作を容易にする駆動手段とを含み、スパイキの形状と載置された3撚形状ロープの前後への回転動作とスパイキの回転動作との連動により、少なくとも3撚形状ロープを緩めることなくスパイキを3撚形状ロープに貫通し、差し継ぎロープを3撚形状ロープに差し継ぐようにした装置。
【選択図】 図3

Description

本発明は、固く撚られた少なくとも3撚形状ロープに、該ロープの撚りを緩めたり解したりすることなく、また該ロープに傷つけることもなく該ロープを構成するストランド間に差し継ぎロープを差し継ぐための装置および方法に関するものである。より具体的には、エビ・カニ網漁業、たこ箱漁業、ホタテ貝の種苗生産または養殖漁業などの漁労に用いる、例えば、数100メートルの3撚形状ロープ(幹縄)に数10から100個程度の差し継ぎロープ(枝縄)を一定間隔に差し継ぎ固定し網篭、箱、育成篭などを取り付ける際に、固く撚られた少なくとも3撚形状ロープに該ロープの撚りを緩めたり解したりすることなく、また該ロープに傷つけることなく該ロープを構成するストランド間に差し継ぎロープを差し継ぐためのスパイキと、該スパイキを保持し昇降するためのガイド部材と、3撚形状ロープを載置するための載置台と、差し継ぎロープの3撚形状ロープへの貫通動作を容易にするための載置台の駆動手段とを少なくとも含む、少なくとも3撚形状ロープに差し継ぎロープを差し継ぐための装置および方法に関するものである。
漁労に用いられるロープは、一部にワイアを組み込むことはあるが、通常は、麻糸やプラスチック製糸の少なくとも3〜6本の一方の端部を把持させた状態で3〜6本の糸を一定方向に撚って(S撚またはZ撚)1つのストランドを制作し、次に3〜9本のストランドを一方の端部をまとめて固定し、同じく一定方向に固く撚りかけ他方の端部を切断固定することによって制作される。さらに、このようにして制作されたストランドをまとめ、一定方向に固く撚りをかけ、両端が解けないように固定することを繰り返しながら、順次、太いロープが作られていくことになる。
本発明の技術的特徴を詳述するために、このようにして制作された少なくとも3つのストランドが撚られた幹縄または縄を3撚形状ロープとし、これに差し継がれる細い枝縄または縄を差し継ぎロープとして、以下、説明する。
ロープ加工には、本発明にかかる差し継ぎ固定処理加工以外にも、2本のロープの直線的な接合、1本のロープ先端にアンカー用の環状部などを形成するサツマ加工、あるいはアイ・スプライス加工などが周知である。例えば、2本の3撚形状ロープを繋ぐ場合には、1本の固く撚られた3撚形状ロープの先端近傍に、3つのストランド間の第1と第2、第2と第3、および第3と第1のストランド間の隙間を強制的に形成し、形成された3つの隙間のそれぞれに、差し継ぎロープ端の撚りを解し互いに分離した3つのストランドの各々の先端を挿通し締め付け固定することにより、2本のロープを直線的に接合することができる。また、1本の3撚形状ロープの先端にアンカー用の環状部などを形成する場合には、環状部の付根になる固く撚られた部分に、3つのストランド間の第1と第2、第2と第3、および第3と第1のストランド間の隙間を強制的に形成し、形成された3つの隙間のそれぞれに、同じ3撚形状ロープ先端の撚りを解し互いに分離した3つのストランドの各々の先端を挿通し締め付け固定することにより、環状部を形成することができる。こうした加工によってロープ先端に環状部が形成され、該環状部の付根は6つのストランドが複雑に絡み合わされ緩まないようにしっかりと固定される。サツマ加工は、この部分の断面径がロープ径の最大で2倍となり、外形がサツマイモようになることから名付けられた加工法である。
ところが、幹縄に相当する3撚形状ロープに幹縄より細い枝縄に相当する差し継ぎロープを取り付ける場合には、従来、3撚形状ロープに差し継ぎロープを巻き付け緩まないように結束固定するか、あるいは取付金具で固定するようにしていた。それでも枝縄の先端に取り付けられた篭や箱が波の動きに伴い揺動し、枝縄が幹縄をスライドしながら寄せ集まることは避け難く、あるいは取付金具によって幹縄が摩耗劣化するなど、漁労に不都合であった(「北海道沿岸漁業漁具・漁法図鑑1970年版」水産北海道協会 403頁を参照されたい)。
そこで面倒でも、幹縄に枝縄を挿入差し継ぎ結束固定するさば口端を織り込み、環状を形成するかあるいは木製または金属製の円錐形スパイキを手作業で固く撚られた幹縄のストランド間にハンマーなどで押し込み隙間を強制的に形成し、スパイキを引き抜き、形成された隙間を維持しながら枝縄を手作業で挿入差し継ぎした後に、人為的な隙間の維持を解くことによって、枝縄を幹縄に差し継ぎ結束固定するようにしていた(「北海道沿岸漁業漁具・漁法図鑑1970年版」水産北海道協会 313頁を参照されたい)。
例えば、固く撚られた固いストランド間に強制的に形成された隙間を人為的に維持するのは容易なことではなく、また一方、人為的維持がなければ、隙間はスパイキを抜くと撚りの強さによって自動的に閉じてしまうことになる。そのため、特開平8−21416号公報には、軸方向に凹状ロープガイドを設けた円錐形パイプ式のスパイキが記載されている。これは、ロープを構成するストランド間にスパイキを差し込んだまま、差し継ぎロープを凹状ロープガイドにより挿通し、挿通された差し継ぎロープの一方の端部を把持した状態でスパイキのみを抜き取ることによって、ロープに差し継ぎロープを容易に差し継ぐことができることを提案したものである。
特開平11−104778号公報 特開平9−324380号公報 特開平8−21416号公報 「北海道沿岸漁業漁具・漁法図鑑1970年版」水産北海道協会
しかしながら、図1に示すように、エビ・カニ網漁業、たこ箱漁業、ホタテ貝の種苗生産または養殖漁業などの漁労においては、ときに数100メートルの3撚形状ロープ(幹縄)に数10から100個程度の差し継ぎロープ(枝縄)を一定間隔に差し継ぎ結束固定し、網篭、箱、育成篭などを取り付けるようにしなければならない。漁労に用いられる少なくとも3撚形状ロープは、通常、直径(φ)が50〜60mmの太さであり、波動や取り付けられる篭や箱の重みにもあまり撓むことがないように固く撚られたロープであることが好ましい。図2(a)(b)に示すように普通の3撚形状ロープの横断方向に対する傾斜角(θ)は、通常45°前後である。ところが、3撚形状ロープを構成するストランドの径が大きい、すなわち太いほど3撚形状ロープの傾斜角(θ)も大きくなる。3撚形状ロープの3つの撚りの長さをLとすると、Lは通常、L=2.8〜3.2φ程度である。ストランドの径が同じであれば、このLが小さいほど3撚形状ロープの傾斜角(θ)は小さく3撚形状ロープの撚りが固い。逆に、Lが大きいほど3撚形状ロープの傾斜角(θ)は大きく3撚形状ロープの撚りが緩いことになる。さらに3撚形状ロープに用いられるストランド自体の撚りが固いほど3撚形状ロープも剛性になる。養殖漁業用ロープにはこのような3撚形状ロープが好まれる。
こうしたロープを緩めることなく、これに差し継ぎロープを挿入差し継ぎ、結束固定する作業は容易ではなく、たとえ熟練の作業員の手作業であっても、膨大な時間を要することになる。上述したような軸方向に凹状ロープガイドを設けた円錐形パイプ式のスパイキを用いたとしても、差し継ぎ作業が容易になるだけで手作業全体の効率化は望むべくもない。
というのは、固く撚られた3撚形状ロープにスパイキを完全に貫通させることは、以下に説明するように、必ずしも容易ではないためである。
3撚形状ロープは、図2(a)およびび(b)に示すように、3つのストランドがロープ断面に対し一定の傾斜角(θ)で一定方向に撚られている。スパイキをこうしたロープに挿入し貫通するには、まず、ロープにおけるスパイキの挿入位置を決めなければならない。それは、3つのストランドが、第1、第2、第3、同じく第1、第2、第3(図2(a)に示す実線)というように順次並んだ隣同士の、例えば第1のストランド(図2(a)の番号1のストランド)と第2のストランド(図2(a)の番号2のストランド)との境界線上に挿入するのが好都合である。
次に、この境界線上のいずれかの位置に鋭角な先端部を有する円錐形スパイキが挿入されると、スパイキの先端部は、ロープの挿入方向の反対側が上からみると逆向きの一定の傾斜角(θ)になった第2、第3、第1、同じく第2、第3、第1(図2(a)に示す破線)というように順次並んだ3つのストランドのうちの残りの第3のストランド(図2(a)の番号(3)のストランド)のスパイキ軸線上に位置する対応する頂点に当接することになる。このことは、図2(c)をみれば明らかである。
漁労などに用いるロープは麻製またはプラスチック製のストランドであるため、図2(c)に示すように、スパイキが第1と第2のストランドの境界線にさらに押し込められると、スパイキの先端部が到達する第3のストランドの当接位置に凹みができ、スパイキは左右いずれにも移動することができなくなり、スパイキのそれ以上の進入が難しくなる。それを回避するために、手作業で行う場合には、スパイキの先端部が第3のストランドの軸線上の対応する頂点に到達したときに、スパイキの先端部を当接位置から左右に僅かにずらすことによって、スパイキが第2と第3かまたは第3と第1のストランド間の境界線のいずれかに沿い通り抜けるため、そこでスパイキのロープ貫通が漸く完成することになる。
本発明の課題は、全て手作業でやらざるを得ない、例えば漁労等に用いる幹縄に枝縄を差し継ぐ工程を可能な限り機械化することにある。
例えば、特開平11−104778号公報には、作業者の技量や熟練度に左右されることのないワイヤロープの差し継ぎ装置が提案されている。これは、鋭利な先端部を有するスパイキを金属製のワイヤロープのストランド間に差し込み、2つのワイヤロープを相互に連繋したり、端部を解いたストランドを端部近傍の固く撚られた1本のワイヤロープの差し込み、サツマ加工を施して環状部を形成したりするための装置である。この装置において、上述したような麻製またはプラスチック製の柔軟で可撓性を有するストランドからなる3撚形状ロープに用いる場合には、スパイキの鋭利な先端部が第3のストランドの頂点に刺さり、3撚形状ロープへのスパイキの貫通が阻止されることになる。当然のことながら、漁労などの幹縄への枝縄の差し継ぎにこれを用いることはできない。
また、特開平9−324380号公報に提案されているロープ加工方法および装置も、ロープ端を緩め、緩みと緩みのない部分の間と、加工予定部分の外側とをチャックで把持し、緩み部分に凹状のロープガイドを有するスパイキを挿入し、そのスパイキを移動させながら、サツマ加工用のストランドの挿入のための緩みを、他の部分を緩めることなく形成していくものである。したがって、少なくとも3撚形状ロープの幹縄にスパイキを貫通させ差し継ぎロープを枝縄として挿通した後に、スパイキのみを抜き取ることにより、幹縄を緩めたり解したりすることなく、これに枝縄を差し継ぐことができるものではない。
上記の課題の解決は、例えば手動ハンドルによって上下動に操作される垂直ガイド部材に軸線の回りに回転自在に保持されたスパイキが、ロープ載置台上に前後方向に僅かに回転するように載置された少なくとも3撚形状ロープの第1と第2のストランド間に挿入され第3のストランドに到達したときに、ロープ載置台を上昇させ、中間部に設けた凹状ロープガイド面に対して3撚形状ロープの横断方向に対する撚り傾斜角(θ)に合わせるように捻られた扁平先細りの先端部を有するスパイキが、載置された3撚形状ロープ自体の前後方向への僅かな回転動作に連動して自ら回転し進行方向を探りながら、第3のストランドの中心線の左右のいずれかに沿って降下し、3撚形状ロープの第2と第3のストランド間または第3と第1のストランド間のいずれかを貫通し、さらに好ましくは中間部に設けた凹状ロープガイド面を介し3撚形状ロープに差し継ぎロープ挿通させ、差し継ぎロープの挿通された一方の端部を把持した状態でロープ載置台を降下させ、スパイキのみを抜き取り3撚形状ロープを緩めることなく、これに差し継ぎロープを差し継ぐことによって、達成される。
請求項1に記載の発明は、凹状ロープガイド面が設けられた中間部と少なくとも3つのストランドからなる3撚形状ロープの横断方向に対する撚り傾斜角に合わせるように前記凹状ロープガイド面に対して捻られた扁平先細りの先端部とを少なくとも有するスパイキと、該スパイキを軸線の回りに回転自在に保持した状態で昇降する垂直ガイド部材と、差し継ぎロープが挿通される前記3撚形状ロープを前後に回転可能に載置するロープ載置台と、該ロープ載置台を昇降させ前記スパイキの前記3撚形状ロープへの貫通動作を容易にする駆動手段とを含み、前記スパイキの形状と載置された前記3撚形状ロープの前後への回転動作と前記スパイキの自らの回転動作との連動により、少なくとも3撚形状ロープを緩めることなくスパイキを3撚形状ロープに貫通し、差し継ぎロープを3撚形状ロープに差し継ぐようにしたことを特徴とする装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明の特徴に加えて、前記ロープ載置台を昇降させる前記駆動手段は、前記垂直ガイド部材に沿って前記ロープ載置台上で前後方向に回転可能に載置された前記3撚形状ロープの第1と第2のストランド間に前記スパイキが挿入され、第3のストランドに到達したときに、前記ロープ載置台を上昇させ、前記スパイキが、前記3撚形状ロープ自体の前後方向への回転に連動して自ら回転し進行方向を探りながら第3のストランドの中心線の左右のいずれかへと降下し、前記3撚形状ロープの第2と第3のストランド間または第3と第1のストランド間のいずれかを貫通し、前記スパイキの前記中間部に設けた前記凹状ロープガイド面を介し前記3撚形状ロープに前記差し継ぎロープが挿通されたときに、前記ロープ載置台を降下させ、それにより、前記差し継ぎロープの挿通された一方の端部を把持した状態で前記スパイキのみを前記3撚形状ロープから抜き取るようにしたことを特徴とする装置である。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2のいずれかに記載の発明の特徴に加えて、前記駆動手段は、コンプレッサを装備したペダル動作によるエアシリンダ装置であることを特徴とする装置である。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3にいずれかに記載の発明の特徴に加えて、前記スパイキの前記中間部に設けた前記凹状ロープガイド面に対する前記先端部の捻り角度が、前記3撚形状ロープの横断方向に対する撚り傾斜角にほぼ等しくなるようにしたことを特徴とする装置である。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれかに記載の発明の特徴に加えて、
前記差し継ぎロープの異なる径に対応する、異なる大きさの前記凹状ロープガイド面を設けた前記中間部を有する前記スパイキを少なくとも複数含み、該スパイキを取り替え自在にしたことを特徴とする装置である。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれかに記載の発明の特徴に加えて、
少なくとも逆方向の撚りを有する前記3撚形状ロープの横断方向に対する撚り傾斜角に合わせるように前記中間部に設けた前記凹状ロープガイド面に対して逆方向にそれぞれ捻られた前記先端部を有する2種類の前記スパイキを含み、該スパイキを取り替え自在にしたことを特徴とする装置である。
請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか1項に記載の装置による、少なくとも3撚形状ロープを緩めることなく差し継ぎロープを3撚形状ロープに差し継ぐための方法であって、(1)前記3撚形状ロープの横断方向に対する撚り傾斜角に合わせるように前記中間部に設けた前記凹状ロープガイド面に対して捻られた扁平先細りの前記先端部を有する前記スパイキを、前記垂直ガイド部材に沿って降下させるステップと、(2)前記スパイキを前記ロープ載置台で前後に回転可能に載置された前記3撚形状ロープの第1と第2のストランド間に挿入するステップと、(3)前記スパイキが第3のストランドに到達したときに、前記スパイキが、前記3撚形状ロープ自体の前後方向への回転に連動して自ら回転し進行方向を探りながら、第3のストランドの中心線の左右のいずれかへと降下し、第2と第3のストランド間または第3と第1のストランド間のいずれかに挿入するステップと、(4)前記スパイキの前記先端部を前記3撚形状ロープに貫通したときに、前記駆動手段を動作させ前記ロープ載置台を上昇させることによって、前記スパイキの前記中間部をさらに前記3撚形状ロープの第2と第3のストランド間または第3と第1のストランド間のいずれかに貫通するステップと、(5)前記差し継ぎロープを前記中間部に設けた前記凹状ロープガイド面に沿い前記3撚形状ロープに挿通させるステップと、(6)前記差し継ぎロープの挿通された一方の端部を把持した状態で前記ロープ載置台を降下させ、前記スパイキのみを前記3撚形状ロープから抜き取るステップと、を含むことを特徴とする方法である。
図3は、本発明の実施態様による少なくとも3つのストランドからなる3撚形状ロープ20に差し継ぎロープ30を差し継ぐための装置の斜視図である。差し継ぎ装置全体を10で表す。
差し継ぎ装置10には、図4(a)に示すスパイキ100を回転自在に保持する垂直ガイド部材200が設けられる。垂直ガイド部材200は、スパイキハンドル210を操作することにより、チェーン221などの伝導部材220を介し昇降ガイド222に沿って垂直方向に上下動することができる。垂直ガイド部材200の最下点の直下には、ロープ載置台300が設けられ、垂直ガイド部材200が最下点にあるときに、垂直ガイド部材200に保持されたスパイキ100の先端部110(図4(a))が、ロープ載置台300に載置された3撚形状ロープ20を貫通した状態になる。
ロープ載置台300は、矩形状のロープ支持台310と、ロープ支持台310の中間位置に、3撚形状ロープを貫通したスパイキ100の中間部120(図4(a))が通ることができる、ロープ支持台310に固定された2つのスパイキガイド部材321で構成される溝320と、3撚形状ロープ20をスパイキガイド部材321上に前後に回転可能に載置するような、一方(作業者側)が開口し載置された3撚形状ロープ20の上向き動作を制限する、ロープ支持台310に固定された逆L字状の2つのロープガイド331とを有しており、後述する駆動手段400によりロープ載置台300全体が昇降されるように配置されている。
ロープ載置台300を昇降する駆動手段400は、ロープ支持台310の両端に固定された2台のエアシリンダ装置410と、エアシリンダ装置410を動作させるコンプレッサ420(図示せず)と、このコンプレッサを駆動させるペダル430とを含み、ペダル430の踏み込み動作でロープ載置台300を上昇させ、ペダルの踏み込み開放動作でロープ載置台300を強制降下させるように構成されている。
本実施態様においては、3撚形状ロープ20を逆L字状の2つのロープガイド331の下に通し、それを作業者が両手で少なくとも前後に僅かに回転させることができるように、3撚形状ロープ20をロープ支持台310のスパイキガイド部材321上に載置しなければならない。というのは、差し継ぎロープ30を差し継ぐ3撚形状ロープ20は固く撚られており、スパイキ100を3撚形状ロープ20に貫通させる最初の動作は、3撚形状ロープ20を前後に僅かに回転させ、降下してくるスパイキ100の先端部110を2つのストランドの境界線上に位置付けることである。さらにスパイキハンドル210の動作によってスパイキ100をさらに降下させ、スパイキ100を3撚形状ロープ20にその中間部120まで完全に貫通させなければならない。ところが、スパイキ100の先端部110が2つのストランドの境界線に沿い3撚形状ロープ20に挿入されると、上述したように、先端部110は残りのストランドの軸線上の対応する頂点に当接し、そのままでは、それ以上の挿入が阻止されることになる。スパイキ100のさらなる貫通動作は、後述するように、2つのロープガイド330の下に通された3撚形状ロープ20を両手で前方または後方に僅かに回転させることによって継続することができる。その際に3撚形状ロープ20を両手で把持して前方または後方に回転させるので、スパイキハンドル210の操作を手動で行うことが困難になる。そこで、駆動手段400のペダル430の踏み込み動作でエアシリンダ装置410を駆動させてロープ載置台300を上昇させ、このことにより、固く撚られた3撚形状ロープ20であっても、スパイキ100の3撚形状ロープ20への完全貫通を可能にするのである。
図4(a)は、本発明の実施態様による差し継ぐための装置10に用いるS撚(右撚)ロープ用のスパイキ100の左側面図であり、断面略円形または略半円形の中間部120に差し継ぎロープ30を挿通するための凹状ロープガイド121が形成されている。図4(b)(ア)〜(ウ)は、スパイキ100の扁平先細りの先端部110が図2(a)に示されるS撚(右撚)の3撚形状ロープ20の横断方向に対する撚り傾斜角(θ)に合わせるように、すなわち、上面からみると正面の凹状ロープガイド面122に対して(θ)分だけ時計方向に捻られた先端部110を有するスパイキ100の3撚形状ロープ20への貫通過程毎の断面概略図である。なお、スパイキ100の先端部110の反対側端部の保持部130は、断面略円形であり、垂直ガイド部材200内に配置されたボールベアリングなどで回転自在に保持されている。
ここで、スパイキ100の先端部110が3撚形状ロープを貫通する際の好ましい動作について説明する。図4(b)(ア)〜(ウ)に示すように、スパイキ100の先端部110は、扁平先細りに形成され、中間部120の凹状ロープガイド面122に対して一定の時計方向に、例えば(θ)分だけ捻られている。(θ)は上述したように、好ましくは45°前後である。発明者等は、鋭意検討の結果、凹状ロープガイド面122に対して一定の時計方向に捻られる望ましい角度が、スパイキ100に貫通される3撚形状ロープ20の断面方向に対する撚り傾斜角(θ)によって決まるという知見を得た。
図4(b)(ア)は、スパイキ100の中間部120の凹状ロープガイド面122に対して時計方向に(θ)分だけ捻られた扁平先細りの先端部110を、図2(a)に示すように3撚形状ロープ20の断面方向に対する撚りの傾斜角(θ)を有する第1と第2のストランドで形成される境界線に一致させ、スパイキ100の3撚形状ロープ20への挿入を開始する状態を示す。そのときの凹状ロープガイド面122は、3撚形状ロープ20の断面方向と一致し、作業者に対してほぼ右方向へと向くように形成される。スパイキ100の先端部110をこの境界線に沿って挿入し易くするためには、先端部110の形状を扁平先細りにするのが好ましい。
スパイキ100の先端部110が、第1と第2のストランドで形成される境界線を通り抜けると、スパイキ軸線上に位置する第3のストランドの対応する頂点に当接する。このときに、第3のストランドと境界線を形成しているのが第2のストランドと第1のストランドである。これらの境界線は、図2(a)に示されるように、スパイキ100が挿入を開始した境界線と2(θ)分だけずれている。
図4(b)(イ)は、スパイキ100の先端部110がスパイキ軸線上に位置する第3のストランドの対応する頂点に達したときに、先端部110を第3のストランドの頂点近傍で僅かに外すことによって、先端部110が第3のストランドの外周傾斜に沿い時計方向に(θ)分だけ自ら回転した状態を表す。スパイキ100の貫通動作の継続により、先端部110は、自ら回転し進行方向を探りながら、第2と第3のストランド間かまたは第3と第1のストランド間のいずれかの境界線に進んでいく。そのときの凹状ロープガイド面122は、第1と第2のストランド間に沿っている。
図4(b)(ウ)は、スパイキ100の貫通動作の継続により、先端部110が第2と第3のストランド間または第3と第1のストランド間の(図2(a)において点線で示される)境界線のいずれかを貫通したときの状態を表す。3撚形状ロープ20の断面方向に対する撚りの傾斜角(θ)を有する境界線に沿って貫通した扁平先細りの先端部110が2(θ)分だけ自ら回転することによって、当初3撚形状ロープ20の断面方向と一致し作業者に対してほぼ右方向に向いていた凹状ロープガイド面122は、2(θ)分だけ回転することにより作業者のほぼ正面に向くことになる。
次に、スパイキ100の貫通動作の継続により先端部110が3撚形状ロープ20を貫通したときに、駆動手段400のペダル430の踏み込み動作でエアシリンダ装置410を駆動させロープ載置台300を上昇させることによって、スパイキ100を中間部120まで3撚形状ロープ20に完全に貫通させる。そのときに、スパイキ100の中間部120に設けられた凹状ロープガイド121が作業者側に向くにようにする。このことが差し継ぎロープ30の3撚形状ロープへの差し継ぎ動作を容易にするのである。そのため、スパイキ100の先端部110は、3撚形状ロープ20の断面方向に対して(θ)分だけ捻られていなければならない。
以上の動作は、3撚形状ロープ20の撚りが逆方向の場合でも同じである。すなわち、図2(a)に示されるようなS撚(右撚)の3撚形状ロープ20を用いた場合における、スパイキ軸線上に位置する第3のストランドの対応する頂点に当接したときのスパイキ100の先端部110の動きを示す図5(a)、および、図2(a)に示される撚りとは逆のZ撚(左撚)の3撚形状ロープ20を用いた場合における、スパイキ軸線上に位置する第3のストランドの対応する頂点に当接したときのスパイキ100の先端部110の動きを示す図5(b)からも、明らかである。図5(b)の動きは、Z撚(左撚)用のスパイキ100、すなわち、凹状ロープガイド面122に対して(θ)分だけ反時計方向に捻られた先端部110を有するスパイキ100によって実現される。
図6(a)〜(f)は、スパイキ100を回転自在に保持した状態で垂直ガイド部材200を昇降ガイド222に沿わせながら降下させるステップに始まり、スパイキ100の先端部110のみならず中間部120をも3撚形状ロープ20に貫通させるステップに加え、差し継ぎロープ30を3撚形状ロープ20に差し継ぐステップを含む、それぞれの概念図である。
本発明の装置10において、ロープ載置台300に載置された3撚形状ロープ20を緩めたりまたは解したりすることなく、3撚形状ロープ20に差し継ぎロープ30を貫通し差し継ぐためのステップを以下示す。
最初は、3撚形状ロープ20がロープ載置台300に載置され、スパイキハンドル210を操作することにより、3撚形状ロープ20の横断方向に対する撚り傾斜角に合わせるように中間部120に設けた凹状ロープガイド面122に対して一定角度捻られた扁平先細りの先端部110を有するスパイキ100を保持した垂直ガイド部材200を、垂直ガイド210に沿ってロープ載置台300に載置された3撚形状ロープ20に向け降下させるステップである(a)。
次いで、スパイキ100の先端部110がロープ載置台300で前後に回転可能に載置された3撚形状ロープ20の上面に達したときに、3撚形状ロープ20の第1と第2のストランドで形成される境界線に扁平先細りの先端部110を合わせ、スパイキハンドル210の操作を継続し、その境界線に先端部110を押し込み挿入するステップへと続く(b)。
次いで、スパイキ100の先端部110が反対側の第3のストランドのスパイキ軸線上に位置する頂点に到達したときに、3撚形状ロープ20の横断方向に対する撚り傾斜角(θ)に合わせるように凹状ロープガイド面122に対して捻られた扁平先細りの先端部110は、手動による3撚形状ロープ20の前後方向への僅かな回転動作に連動して自ら回転し進行方向を探りながら、第3のストランドの中心線の左右のいずれかへと降下する。スパイキハンドル210の操作を継続し、第2および第3のストランドまたは第3および第1のストランドによって形成される境界線のいずれかにスパイキ100の扁平先細りの先端部110を合わせるステップに続き、最初に挿入された境界線とは2(θ)分(90°前後)だけずれて交差する境界線に先端部110を押し込み挿入するステップへと続く(c)。
さらに、スパイキ100の扁平先細りの先端部110が3撚形状ロープ20を貫通したときに、駆動手段400のペダル420の踏み込み動作でロープ載置台300を上昇させることによって、凹状ロープガイド面122が設けられた中間部120まで、スパイキ100を3撚形状ロープ20の第2と第3のストランド間または第3と第1のストランド間のいずれかの境界線に沿い貫通させるステップが続く(d)。
次に、差し継ぎロープ30をスパイキ100の中間部に設けた凹状ロープガイド121に沿い挿通させ、差し継ぎロープ30を3撚形状ロープ20に貫通させるステップへと続く(e)。
最後に、挿通された差し継ぎロープ30の少なくとも一方の端部を作業者が把持した状態で、駆動手段400のペダル420の踏み込み開放動作でロープ載置台300を強制降下させることによって、スパイキ100のみを3撚形状ロープ20から抜き取り、このことにより、差し継ぎロープ30が3撚形状ロープ20に差し継がれるステップを経て、3撚形状ロープ20に差し継ぎロープ30が結束固定される(f)。
これが、本発明の装置10による差し継ぎロープの3撚形状ロープへの差し継ぎ方法である。
上述したように、3撚形状ロープが麻製またはプラスチック製の3つのストランドで構成されているため、それらのストランド間に、例えば三角錐に形成された先端部を有するスパイキが押し込められると、その先端部が残りのストランドの軸線上の頂点に当接し、その位置に先端部による凹みができる。そのときに、三角錐に形成された先端部を有するスパイキは、左右いずれにも移動することができず、スパイキのそれ以上の3撚形状ロープへの進入が困難になる。本発明の特徴は、それを回避するために、先端部が扁平先細りに形成されたスパイキが残りのストランドのスパイキ軸線上に位置する対応する頂点に当接したときに、スパイキの先端部が当接した位置から左右へ僅かにずらし貫通動作を継続することにより、スパイキが軸線の回りに自ら回転し、さらなる降下を継続できるようにしたことにある。それにより、スパイキは、残りのストランドとそれに接する2つのストランドのいずれかとによって形成される境界線のいずれかを通り抜け、スパイキの3撚形状ロープへの完全貫通が達成されることになる。
本発明のさらなる特徴は、スパイキの扁平先細りの先端部がスパイキの中間部の凹状ロープガイド面に対して一定角度捻られているため、スパイキの中間部が3撚形状ロープを完全貫通したときに、差し継ぎロープを挿通するための凹状ロープガイドがほぼ作業者側に向き、作業者による差し継ぎ作業をより容易にしたことである。
3撚形状ロープ(幹縄)に差し継ぎロープ(枝縄)を一定間隔に差し継ぎ育成篭などを取り付けた漁労装置である。 (a)S撚(右撚)の3撚形状ロープの外形の概略図である。(b)3撚形状ロープの直径(φ)と3つの撚りの長さLとの関係を示す図である。(c)3撚形状ロープの第1および第2のストランド間に挿入されるスパイキの第3のストランドに当接する位置と、その後の進行方向とを示す概略図である。 本発明装置の斜視図である。 (a)本発明装置に装備されたストライキの左側面図である。(b)(ア)〜(ウ)凹状ロープガイド面に対して(θ)分だけ時計方向に捻られたスパイキ先端部を有するスパイキの3撚形状ロープへの貫通過程毎の断面概略図である。 (a)S撚の3撚形状ロープ20を用いた場合の第3ストランドに当接した際の扁平先細りのスパイキ先端部110の動きを示す図である。(b)Z撚の3撚形状ロープを用いた場合の第3ストランドに当接した際の扁平先細りのスパイキ先端部の動きを示す図である。 本発明装置による3撚形状ロープに差し継ぎロープを差し継ぐための方法におけるステップのそれぞれの概略図である。 本発明装置による3撚形状ロープに差し継ぎロープを差し継ぐための方法におけるステップのそれぞれの概略図である。 本発明装置による3撚形状ロープに差し継ぎロープを差し継ぐための方法におけるステップのそれぞれの概略図である。 本発明装置による3撚形状ロープに差し継ぎロープを差し継ぐための方法におけるステップのそれぞれの概略図である。 本発明装置による3撚形状ロープに差し継ぎロープを差し継ぐための方法におけるステップのそれぞれの概略図である。 本発明装置による3撚形状ロープに差し継ぎロープを差し継ぐための方法におけるステップのそれぞれの概略図である。
符号の説明
10 差し継ぎ装置
20 3撚形状ロープ
30 差し継ぎロープ
100 スパイキ
110 先端部
120 中間部
121 凹状ロープガイド
122 凹状ロープガイド面
130 保持部
200 垂直ガイド部材
210 スパイキハンドル
221 チェーン
222 昇降ガイド
300 ロープ載置台
310 ロープ支持台
320 溝
321 スパイキガイド部材
331 ロープガイド
400 駆動手段
410 エアシリンダ装置
430 ペダル

Claims (6)

  1. 凹状ロープガイド面が設けられた中間部と少なくとも3つのストランドからなる3撚形状ロープの横断方向に対する撚り傾斜角に合わせるように前記凹状ロープガイド面に対して捻られた扁平先細りの先端部とを有するスパイキと、
    前記スパイキを軸線の回りに回転自在に保持した状態で昇降する垂直ガイド部材と、
    差し継ぎロープが挿通される前記3撚形状ロープを前後に回転可能に載置するロープ載置台と、
    前記ロープ載置台を昇降させ前記スパイキの前記3撚形状ロープへの貫通動作を容易にする駆動手段と、
    を含み、前記スパイキの形状と載置された前記3撚形状ロープの前後への回転動作と前記スパイキの自らの回転動作との連動により、少なくとも3撚形状ロープを緩めることなくスパイキを3撚形状ロープに貫通し、差し継ぎロープを3撚形状ロープに差し継ぐようにしたことを特徴とする装置。
  2. 前記ロープ載置台を昇降させる前記駆動手段は、前記垂直ガイド部材に沿って前記ロープ載置台上で前後方向に回転可能に載置された前記3撚形状ロープの第1と第2のストランド間に前記スパイキが挿入され、第3のストランドに到達したときに、前記ロープ載置台を上昇させ、前記スパイキが、前記3撚形状ロープ自体の前後方向への回転に連動して自ら回転し進行方向を探りながら第3のストランドの中心線の左右のいずれかへと降下し、前記3撚形状ロープの第2と第3のストランド間または第3と第1のストランド間のいずれかを貫通し、前記スパイキの前記中間部に設けた前記凹状ロープガイド面を介し前記3撚形状ロープに前記差し継ぎロープが挿通されたときに、前記ロープ載置台を降下させ、それにより、前記差し継ぎロープの挿通された一方の端部を把持した状態で前記スパイキのみを前記3撚形状ロープから抜き取るようにしたことを特徴とする請求項1に記載の装置。
  3. 前記駆動手段は、コンプレッサを装備したペダル動作によるエアシリンダ装置であることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の装置。
  4. 前記スパイキの前記中間部に設けた前記凹状ロープガイド面に対する前記先端部の捻り角度が、前記3撚形状ロープの横断方向に対する撚り傾斜角にほぼ等しくなるようにしたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の装置。
  5. 前記差し継ぎロープの異なる径に対応する、異なる大きさの前記凹状ロープガイド面を設けた前記中間部を有する前記スパイキを少なくとも複数含み、該スパイキを取り替え自在にしたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の装置。
  6. 請求項1からのいずれか1項に記載の装置による、少なくとも3つのストランドからなる3撚形状ロープを緩めることなく差し継ぎロープを3撚形状ロープに差し継ぐための方法であって、
    前記3撚形状ロープの横断方向に対する撚り傾斜角に合わせるように前記中間部に設けた前記凹状ロープガイド面に対して捻られた扁平先細りの前記先端部を有する前記スパイキを、前記垂直ガイド部材に沿って降下させるステップと、
    前記スパイキが前記ロープ載置台で前後に回転可能に載置された前記3撚形状ロープの第1と第2のストランド間に挿入されるステップと、
    前記スパイキが第3のストランドに到達したときに、前記スパイキが、前記3撚形状ロープ自体の前後方向への回転に連動して自ら回転し進行方向を探りながら、第3のストランドの中心線の左右のいずれかへと降下し、第2と第3のストランド間または第3と第1のストランド間のいずれかに挿入されるステップと、
    前記スパイキの前記先端部が前記3撚形状ロープを貫通したときに、前記駆動手段を動作させ前記ロープ載置台を上昇させることによって、前記スパイキの前記中間部をさらに前記3撚形状ロープの第2と第3のストランド間または第3と第1のストランド間のいずれかに貫通させるステップと、
    前記差し継ぎロープを前記中間部に設けた前記凹状ロープガイド面に沿い前記3撚形状ロープに挿通させるステップと、
    前記差し継ぎロープの挿通された一方の端部を把持した状態で前記ロープ載置台を降下させ、前記スパイキのみを前記3撚形状ロープから抜き取るステップと、
    を含むことを特徴とする方法。
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