JPH067888B2 - フィルタプレスの濾板構造 - Google Patents

フィルタプレスの濾板構造

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JPH067888B2
JPH067888B2 JP1338507A JP33850789A JPH067888B2 JP H067888 B2 JPH067888 B2 JP H067888B2 JP 1338507 A JP1338507 A JP 1338507A JP 33850789 A JP33850789 A JP 33850789A JP H067888 B2 JPH067888 B2 JP H067888B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 開示技術は、各種生産工場からの廃液や建設現場からの
汚泥等のスラリーを固液分離するフィルタプレスの濾板
の構造の技術分野に属する。
〈要旨の概要〉 而して、この出願の発明は開枠、枠締自在に隣接する濾
枠に一体に形成された濾板の両側面の少くとも一側面側
に濾布の当接面を形成し、濾枠の圧締姿勢で濾布が臨ま
されて張設されるようにされているフィルタプレスの濾
板構造に関する発明であり、特に、鉄等の所定金属製等
の濾枠はパイプを軸方向所定間隔に輪切りにする等して
環状に形成されて該濾枠にその内周面に取付け体として
の環状の鉄製等のホルダや、或いは、嵌合溝を設ける等
して濾枠に取り合いされて軽量、耐圧性のゴム等に金属
製の網体や樹脂、セラミック等の芯材をサンドイッチ状
等に介設して所定に濾液ガイド溝を形成したディスク状
の濾板が支持され、更に、濾枠に設けられた両側の嵌合
溝の少くとも一方側には濾布に対するリセスノッチやピ
ン等の支持体を付設して押圧プレートや樹脂等を含浸さ
せてシール体を設けた濾布や、或いは、ピンに対してミ
シン目等の係脱孔を設けた濾布を係脱自在に張設し、更
に、濾枠の端面に亘って周側部でクランプする等して濾
布を添設し、而して、濾板、及び、濾布の略中央部には
被処理液の供給パイプの挿通孔が形成されて該濾布、或
いは、濾板に対するフランジを設ける等して隣接する濾
板の間隔に等しいか短い長さでスラリー等の被処理液の
供給孔をスリット等に形成された供給パイプが挿通され
て濾布の外側でスラリー室が接続され、内側に濾液室が
郭成されて固液分離が確実に行われるようにしながら開
枠、閉枠の動作性を向上させたフィルタプレスの濾板構
造に係る発明である。
〈従来の技術〉 周知の如く、市民生活が豊かになり、それに伴って産業
活動も隆盛になって、製造業は勿論のこと、建設業を含
めて公害問題等を生ずるようになり、就中、工場廃液や
作業現場からの汚泥等のスラリーの排出量は著しく大量
になり、そのままで自然排出すると、地下水や海水や河
川等の水質汚染をきたして甚だしい公害問題を発生する
ようになるために、かかるスラリーの処理が重要視され
るようになり、該スラリーの固液分離を図り、有害な固
体部分は焼却して埋立て等したり、所定に再生処理して
有効利用するようにされているが、固液分離効率が高
く、確実なスラリー処理が可能である等の様々なメリッ
トから所謂フィルタプレスが各産業に於て広く用いられ
ている。
かかるフィルタプレスは第11図に示す様に、ベース1
にスタンド2,2を立設し、一方側のスタンド2寄りに鋳
物製の濾枠3,3…をガイドレール4に沿って移動自在に
配設し、他方のスタンド2に内向きに設けた油圧シリン
ダ5により開枠、枠締可能にし、濾枠3,3間に濾布6
を挾装して枠締状態における固液分離作用により、濾液
は排液シュート7を介して排出され、開枠によりケーキ
が所定に剥離落下して除去されるようにされている。
而して、該フィルタプレス8における濾板9については
第12図に示す様に、鋳物製の各濾枠3,3…に一体の鋳
物製の濾板9の両側面に濾液ガイド溝10,10…が放射
状、或いは、上下方向に所定数刻設されて下側等の濾液
排出口11に接続され、その表裏面に添設される濾布6に
対し、スラリー供給口12から図示しないスラリーを所定
の高圧で圧入供給させて固液分離させ、濾布6を通過し
て分離される濾液を濾板9の濾液ガイド溝10を介して濾
液排出口11に導いて上述の如く排出するようにし、固液
分離後のケーキは濾布6を介して濾枠3,3の間に挾持さ
れて開枠時に剥離落下して除去するようにされている。
したがって、各濾枠3に於いては印加されるスラリー圧
に対抗するための油圧シリンダ5による緊締圧が大きい
ために、相当の強度と剛性を有さねばならず、又、操作
時は勿論のこと、保守点検整備等や交換時に損傷が生じ
て固液分離機能に障害を及ぼす虞れを阻止する必要があ
ることから、上述した如く一般には濾枠3、濾板9が鋳
物製にされている。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、該濾枠3に一体に形成される濾板9はフ
ィルタプレス8の稼動時のスラリー圧送による内圧が該
濾板9の両側から垂直に一様に印加されるが、かかる濾
板9にあっては強大な圧力に対応出来、濾枠3がスラリ
ーの漏れを防止する程の圧締力に対応する強度を具備す
るには製造上、該濾枠3と濾板9とが一体であることで
相当の重量となってガイドレール4に沿っての移動に大
きな動力を要して作業性が悪く、取扱いが煩瑣であると
いう欠点があった。
加えて、開枠、枠締時の油圧シリンダ5の負荷が大き
く、使用電力が大きくなり、ランニングコストが高くつ
くという不利点があった。
更に、フィルタプレス8に於いて固液分離が反復される
と、濾布6が濾枠9の表面に押し付られて経時的に該濾
布6の耐久性が劣化して消耗し、相当の頻度で濾布6を
交換したり、洗浄をせねばならず、著しくメンテナンス
が煩瑣で作業能率の低下をきたすという不都合さもあっ
た。
〈発明の目的〉 この出願の発明の目的は上述従来技術に基づくフィルタ
プレスの鋳物製の濾枠、及び、濾板の重量過大に伴う動
作性低下、耐久性悪化の問題点を解決すべき技術的課題
とし、固液分離機能は何ら低下することなく、高圧に耐
えられて軽量化が出来、開枠は勿論のこと、枠締におけ
る油圧シリンダの作動動力を軽減させ、被処理液のスラ
リーの供給と共に固液分離がスムースに反復して行われ
るようにし、又、濾布の装脱を容易にし、脱落を防止
し、ケーキの取出し等開枠に際しては該ケーキが容易に
剥離され、作業性をアップさせ、保守点検整備等におい
ても、濾布を簡易に取り外し得て取り扱いを容易にし、
交換等もし易く、更に、開枠、枠締時の動力コストも安
く、濾布、更には濾板の耐久性が長く維持出来るように
して各種産業における公害対策技術利用分野に益する優
れたフィルタプレスの濾板構造を提供せんとするもので
ある。
〈課題を解決するための手段・作用〉 上述目的に沿い先述特許請求の範囲を要旨とするこの出
願の発明の構成は前述課題を解決するために、鉄等の所
定金属製の濾枠は素材パイプを軸方向所定幅サイズに輪
切りにする等して短円筒状の濾枠本体としての濾枠を作
成し、その両側面の少くとも一側面にO−リングを設け
る等してスラリー等の被処理液の漏出を防止し、更に該
濾枠の両側部の近傍の内周面に周方向に連続的に、断続
的に嵌合溝等を設け、更に軽量、耐圧性のゴムに金属製
の網体や硬質樹脂、セラミック等の心材をサンドイッチ
状等に一体的に介設して所定に濾液ガイド溝を形成した
ディスク状の濾板を嵌合セットするようにし、或いは、
取付け体として一体的に、或いは、別体の濾板支持用の
ホルダを環状等に連続的に、断続的に付設して該濾板を
挾持固定するようにし、更に、ホルダとしての嵌合溝に
はリセスノッチを添設する等して押圧プレートを付設す
る等して濾布の支持が自在であるようにし、或いは、取
付け体としてのホルダにあっては周方向に所定の間隔で
支持ピン等を付設して該支持ピンに係脱自在の孔をミシ
ン目等の態様にして濾布を濾板の両側面で張設し、濾枠
の内周面の下部には濾板に形成した濾液ガイド溝に接続
する濾液排出口を設け、而して、濾板、濾布の中央部に
はスラリー等の被処理液の供給パイプに対する挿通孔を
形成し、該挿通孔を挿通して濾板、及び、濾布を係止自
在にフランジを付設する等される供給パイプの挿通をし
て枠締時の空間を成す濾板の間隔に等しいか、短い長さ
のスリット等のスラリー供給孔を設けた供給管をスライ
ド自在に連結して全体的に構造が簡単で軽量化出来るよ
うにし、枠締状態において、中央の供給パイプより所定
のスラリー等の被処理液を供給し、スラリー供給孔より
各濾枠が形成する濾板の間に該被処理液を所定圧力で供
給し、濾板と濾布に於いて固液分離がなされ、濾布を濾
過した濾液は濾板の濾液ガイド溝を滲出して濾枠の濾液
排出口より所定に排出され、一方、ケーキは開枠時に濾
板間の間隔が拡がることにより所定に剥離落下して除去
されるようにした技術的手段を講じたものである。
〈実施例〉 次に、この出願の発明の実施例を第11,12図を援用
して第1乃至10図に基づいて説明すれば以下の通りで
ある。
尚、第11,12図と同一態様部分は同一符号を用いて
説明するものとする。
第1乃至6図に示す実施例において、3′はフィルタプ
レス8の濾枠であり、第11図に示す様なフィルタプレ
ス8に用いられる濾枠ユニツトの濾枠本体を成すもので
あり、図示しない全長同径の鉄製のパイプを軸方向設定
幅サイズづつ輪切りにして各ユニットの該濾枠3′を作
成されているものである。
而して、該濾枠3′はその幅方向端部近傍に内周方向に
沿ってホルダとしての嵌合溝13が所定の加工により、一
体的に段差状に形成されており、その端面部位に排液溝
14がローレット状に刻設されており、下側部分で濾枠
3′に穿設された濾液排出口11に接続され、樋7が臨ま
されて固液分離された濾液を排出することが出来るよう
にされている。
又、濾枠3′の周面寄りの両端面には略半円形状のリン
グ溝15,15が形成されてその一方側にはO−リング16が
嵌着されており、枠締の際に濾枠3′,3′…の濾液の
漏出に対するシールを行うようにされている。
而して、9′は濾板で濾板本体を成すものであり、ゴム
製の所定厚みの円形のディスク状に形成されており、内
部には第2,3図に示す様に、芯材としてのスチールネ
ット17がリング18と共に一体的に埋設されて濾枠3′に
設けられた嵌合溝13にその周縁部分で嵌入されて該濾枠
3′に一体的に取外し自在に装着されている。
そして、第1図に示す様に、濾板9′の両側面9A,9Bに
は濾液ガイド溝10,10…が放射状に所定数刻設されてお
り、更に、該濾板9′の中央部は後述する被処理液の供
給用パイプ19の挿通孔20が形成されており、該挿通孔20
には濾板9′の厚みで離隔するフランジ21,21を設けた
連結用パイプ22が挿通されて係止されている。
尚、濾枠3′に対する濾板9′との取り合いにおいては
第9図に示す実施例の様に、濾枠3′の幅方向略中央部
に内周方向に沿ってオーバーハングした溝23を設け、一
方濾板9′は外周部に拡大した縁部24を形成して溝23に
嵌合させる態様が設計的に採用自在である。
又、第10a,10b図に示す様に、濾板9′の中央部
の挿通孔20の周囲に金属製等のリングプレート25,25を
加硫処理して添設し、或いは、挿通孔20にカラー25′を
挿通して連結用パイプ22を単一形状のパイプとして挿通
するようにした態様も採用自在である。
而して、第3図に示す様に、濾枠3′の内側に形成され
た環状の嵌合溝13の内端面に沿って内周にリセスノッチ
26が穿設されている。
そして、濾布6′については第4図に示す様に、濾板
9′に対応して外周部には該リセスノッチ26に対する環
状の押圧プレート27が一体的に付設されており、該押圧
プレート27部分でリセスノッチ26に圧着されるようにさ
れて濾布6′の取り外しが自在にされている。
更に、該濾布6′の中央部に於いては連結用パイプ22の
挿通孔20′が設けられており、その内周縁部に於いて樹
脂含浸されてシール体28が一体に付設されている。
而して、濾布6′は濾枠3′に設けたリセスノッチ26と
連結用パイプ22のフランジ21に対して濾布6′の押圧プ
レート27、及び、シール体28が圧着されて支持され、周
方向への撓み変形、ずれ等は生じないようにされてい
る。
そして、連結用パイプ22の両端には図示しないスラリー
等の被処理液の供給源に接続する該被処理液の供給管29
が第1,2図に示す様に、スライド自在に外嵌されてお
り、該供給管29の周側面には軸方向に所定角度傾斜して
周方向所定間隔でスリット30,30…が設けられており、
濾枠3′内へのスラリー等の被処理液の供給孔とされ、
該各スリット30は濾枠3′の相隣接する濾板9′の間隔
に等しいかやや短い長さに形成されている。
尚、連結用パイプ22の両端は第3図に示す様に、その周
縁に切欠き22′が設けられており、濾枠3′の開枠、閉
枠に伴って供給管29がスライドする際、その相互の該連
結用パイプ22,22の近傍による閉塞を防止するようにさ
れている。
而して、濾板本体9′の両側に臨まされた各濾布6′の
内側の濾液室31を郭成し、外側にスラリーの供給管29を
接続されて閉枠時には濾枠3′の枠締によって形成され
るスラリー室32の空間にスラリーを圧給するようにされ
ている。
尚、第1図に於いて、各濾枠3′の両側部外側には、マ
ウントガイド33が設けられて装置フレームのガイドレー
ル4に各濾枠3′をマウントさせて、第12図に示す在
来態様同様に、油圧シリンダ5による開枠、枠締時に図
示しないチェーン等を介して前後動スライド自在にされ
るようにされている。
上述構成において、第11図に示す在来態様同様に、各
濾枠3′を油圧シリンダ5により枠締めすると、該各濾
枠3′は相互に接近し、圧着されてリング溝15に対する
O−リング16の係合によりシール状態が保持される。
そして、スラリー供給パイプ29が接続される供給源から
所定供給圧で図示しないスラリーの被処理液を供給する
と、該スラリーはスラリー供給パイプ29の各濾枠3′間
に連通するスリット30,30…から圧出されて隣接する各
濾枠3′,3′…間のスラリー室32内に高圧で膨出し、
濾板9′を押圧し、この過程で固液分離作用を介して濾
液が濾布6′を介して濾過されて濾液が該濾布6′を滲
出し、濾液室31を通り、スラリー室32ではケーキが分解
され固化される。
而して、ゴム製の濾板9′は濾枠3′に嵌合溝13を介し
確実に支持されてその両側から均一な押圧力で圧力が印
加されるので、撓み等の変形はなく、更に、スラリーの
圧送時の高圧力に対しては濾枠3′が該スラリーを強固
にシールするので、固液分離が効率良く行われる。
更に、第5,6図に示す様に、枠締により形成されるス
ラリー室32,32…のいずれかの内圧に変動が生じても、
濾板9′が撓んでこれを吸収し、経時的にスラリーの供
給の過程で各スラリー室32の内圧は安定する。
更に、該濾板9′に用いられるゴムは耐圧性に優れるの
で、高圧状態で潰れることはなく、濾布6′の当接面9
A,9Bを濾液ガイド溝10に保持して濾液のみが該濾布6′
の内側の濾液室31に滞溜して確実に排出される。
而して、スラリーに対する経時的な固液分離により濾液
室31内に分離された濾液は排液溝14を介して濾液排出口
11から落下し、樋7により所定に排出され、設定時間経
過後はスラリーの圧給を停止し、油圧シリンダ5により
各濾枠3′をマウントガイド33のガイドレール4に対す
るスライドを介して開枠し、それにより、各濾枠3′,
3′…間のスラリー室32,32…に分離残留されていた図
示しないケーキは剥離されてその重力により落下し、所
定に除去され、その後油圧シリンダ5により各濾枠3′
を枠締して再びスラリーを圧給し、固液分離作用を反復
する。
この間、前述した如く各濾枠3′及び、濾板9′は極め
て軽量に製作されているために、開枠、枠締における油
圧シリンダ5の動力は少くて済み、又、所定タイミング
で必要に応じ該濾枠3′を取り外して交換、保守点検整
備を行うに際しても該濾枠3′の脱着は容易であり、濾
布6′に対する洗浄、交換、保守等の取り外し作業も容
易に行われるものである。
この際、該濾布6′の濾枠3′からの脱着は押圧プレー
ト27とシール体28の剥離、取り外しにより容易に行われ
る。
次に、上述実施例の濾板9′は濾枠本体3′との取り合
いにおいて、該濾枠3′の内周に嵌合溝13が設けられた
態様であるが、第7図に示す実施例は、該嵌合溝13に代
えて濾枠3″の内周面にリング状の取付け体34,34を相
対向状に2条に固定し、該取付け体34,34間にゴム製の
濾板9″を挾持させた態様であり、該濾板9″は濾布
6″に対する所定の当接面を形成して支持されている。
而して、該取付け体34の側部に濾布6″に対する支持ピ
ン35,35…が周方向所定間隔に設けられており、一方、
濾板9″の中央部に配設されている連結用パイプ22のフ
ランジ21に於いても、支持ピン35,35…が所定数等間隔
で離反して設けられており、濾布6″にあっては該支持
ピン35に対する係脱孔(図上省略する)が外周縁部、及
び、内周縁部に付与されて該濾板9″に添着され、取り
外しは該係脱孔の着脱により行うようにすることによ
り、実質的に両側の濾布6″,6″の交換、取り外しを
容易にすることが出来るものである。
尚、リング上の取付け体34は内周全面に亘って連続した
ものでも良く、又、部分的長さで交番的に配設して固定
されたものでも良く、更に、濾枠3″の内周面への固定
はフックタイプでも良く、又、一体として形成されたも
のでも良いことは勿論のことである。
又、上述各実施例における濾布6′,6″は濾板9′,
9″の当接面に臨まされる態様であるが、第8図に示す
実施例の様に、濾布6が濾枠3′の端面全面に亘って
添設されるようにカバー状の大サイズのものを用い、濾
板9′の両側に張設される各々の濾布6の外周の縁部
を濾枠3′の外側に対して適宜クランパを用いて相接合
するようにして支持することが出来るものであり、この
場合、隣接する濾枠3′の接合面に於けるシールについ
てはO−リング16に加えて濾布6の組織によって封止
されるようにされることが可能である。
尚、この出願の発明の実施態様は上述各実施例に限るも
のでないことは勿論であり、例えば、濾板は金属製の網
体を埋設した態様に代えて硬質樹脂製等の網体、板体を
ゴムにサンドイッチ状に一体的に介設して成形したもの
でも良く、又、ゴム単体でも良いことは勿論であり、更
に、濾枠を層状として金属製と樹脂製のリング体のサン
ドイッチ状にしたり、ホルダについては濾枠本体の内周
面にフックを設ける等してワンタッチ式に脱着可能にし
たり、別の材料で結合する等種々の態様が採用可能であ
る。
又、適用対象のフィルタプレスは各種工場や建設現場か
らの汚泥スラリーの被処理液ばかりでなく、食料品や化
学品、薬品等のスラリーの処理等にも適用可能であるこ
とは勿論のことである。
〈発明の効果〉 以上、この出願の発明によれば、基本的に各種のスラリ
ー等の被処理液を固液分離する高能率のフィルタプレス
において、鋳物製の濾板が濾枠と一体的に形成されて極
めて重量が大であった従来のものに代えて該濾枠をパイ
プ材を所定幅に輪切りにする等して濾枠本体としたこと
により、製造、加工が容易であり、軽量化されてその内
周面にホルダを設けてゴム製等の別体の濾板の挿着を容
易にしたことで、該濾枠の重量が著しく軽量にされ、し
かも、その軸方向の耐圧強度は濾枠、濾板共に充分であ
るために、開枠、枠締時における油圧シリンダの動力が
少くて済み、しかも、O−リング等を介してのシール機
能は万全であることにより、固液分離機能が向上すると
いう優れた効果が奏される。
而して、濾枠の内周面に濾板に対する嵌合溝等のホルダ
を設けてゴム製等のディスク状の濾板を挿着するように
したことにより、或いは、固定用の取付け体をリング状
に連続的、断続的に形成して該取付け体に濾板を挾着
し、装着したことにより、フィルタプレスの稼動時にス
ラリー等の被処理液が圧送されて濾枠間に発生する内圧
に対して充分にこれを封止出来て固液分離効率が高めら
れるという優れた効果が奏される。
そして、環状の濾枠の内周面にホルダを設けてゴム製の
濾板を装着するようにしたことで、濾板は濾枠に確実に
支持されてその両側から均一な押圧力で圧力印加されて
も撓み等の変形はなく、更に、スラリーの被処理液の圧
送時の高圧力に対しては濾枠がスラリーを強固に封止す
るので、固液分離が効率良く行われるという優れた効果
が奏される。
更に、濾板がゴム製等であり、芯材を介装してることに
より、閉枠により形成される一対の両側のスラリー室の
いずれかの内圧に変動があっても、各々の濾板が撓んで
これを吸収し、しかも耐久性に秀れ、経時的にスラリー
等の被処理液の供給の過程で各スラリー室の内圧は安定
化されるので、フィルタプレスの稼動率が向上するとい
う優れた効果が奏される。
更に、濾板のゴム等は耐圧性に優れるので、高圧状態で
潰れることはなく、又、芯材がこれを補強し、該濾板は
濾布の当接面を強固に形成して濾液のみが該濾布を通過
して内側に滞溜されてスムースな排液が行われるという
効果が奏される。
又、ゴム製等の濾板であることで、当接する濾布が摩耗
することなく、該濾布の耐久性は確実に向上するという
メリットがある。
又、濾枠の内周面にホルダを介して濾板がセット、リセ
ットされるようにされているため濾枠に対する濾板の脱
着がスムースとなり、保守点検、整備、交換の際の着脱
が容易にされ、濾枠の軽量化と共に濾板の軽量化による
保守点検整備交換の作業が容易にされてメンテナンスも
し易いという利点がある。
そして、濾枠の軽量化と共に濾板の軽量化に基づくイニ
シャルコスト、ランニングコストの低減により産業廃棄
物のスラリー等の被処理液の固液分離処理が公害処理と
して低コストで行うことが出来るという効果がある。
更に、濾板はゴム等の一体成形により複数の、又、複雑
な濾液ガイド溝を成形出来るので、ゴム等で成形された
濾板に対して固液分離がより効率良く行われるという優
れた効果が奏される。
而して、濾板はゴム等を一体成形してあることにより濾
液ガイド溝を浅くも深くも成形出来るので、該濾液ガイ
ド溝の形状をパラソル状等に形成出来る等により、濾液
容積を設計的に変化させることが出来るために、フィル
タプレスの能力を設計的に弾力的にすることが出来ると
いう自由度がある効果も奏される。
加えて、別の濾布を取り外し自在に添設することによ
り、経時的な開枠、締枠の反復によるケーキの剥離除去
を介しての該濾布にケーキの目詰りを生じても、該濾布
の交換で直ちに回復出来るという優れた効果が奏され
る。
【図面の簡単な説明】
第1乃至10図はこの出願の発明の実施例の説明図であ
り、第1図は1実施例の部分切截斜視図、第2図は同部
分断面側面図、第3図は同拡大部分断面図、第4図は同
濾布の斜視図、第5図は同第11図対応断面図、第6図
は同作動状態断面図、第7図は他の実施例における濾板
の濾枠との取り合い部分断面図、第8図は別の実施例の
濾布の濾枠との取り合い斜視図、第9図は濾板の濾枠と
の取り合い部分断面図、第10a,10b図は別の実施
例の濾板の部分断面図、第11図は従来技術に基づくフ
ィルタプレスの模式側面図、第12図は同濾板の構造断
面図である。 3,3′,3″……濾枠、 6,6′,6″,6…濾布、 10…当接面(濾液ガイド溝)、 9,9′,9″…濾板本体、 13…嵌合溝、 34…取付け体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】濾枠に支持されて濾布の添接面を形成して
    いるフィルタプレスの濾板構造において、上記濾枠が金
    属製の短円筒に形成され、該濾枠の内周面に設けたホル
    ダを介してゴム製の濾板本体を成す濾板が介設され、而
    して該濾板に芯材が介設されていることを特徴とするフ
    ィルタプレスの濾板構造。
  2. 【請求項2】上記ホルダが嵌合溝であることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載のフィルタプレスの濾板構
    造。
  3. 【請求項3】上記ホルダが取付け体であることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載のフィルタプレスの濾板
    構造。
  4. 【請求項4】上記芯材が金属製の網体であることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載のフィルタプレスの濾
    板構造。
  5. 【請求項5】上記芯材が硬質樹脂製の板体であることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載のフィルタプレス
    の濾板構造。
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