JPH0678798B2 - ホ−ス口金具のニツプル - Google Patents

ホ−ス口金具のニツプル

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JPH0678798B2
JPH0678798B2 JP61272460A JP27246086A JPH0678798B2 JP H0678798 B2 JPH0678798 B2 JP H0678798B2 JP 61272460 A JP61272460 A JP 61272460A JP 27246086 A JP27246086 A JP 27246086A JP H0678798 B2 JPH0678798 B2 JP H0678798B2
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nipple
hose
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punching
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俊啓 松尾
康和 大西
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OONISHI NATSUTO SEISAKUSHO KK
Nichirin Co Ltd
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OONISHI NATSUTO SEISAKUSHO KK
Nichirin Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はパワーステアリング用ホースを接続する口金具
のニップルに関する。
近年、自動車の操舵力を軽くするためパワーステアリン
グ装置が多く用いられている。本発明はかかるパワース
テアリング装置において、油圧ホースを油圧ポンプやス
テアリングシリンダなどに接続するための口金具のニッ
プルに関する。
[従来の技術] パワーステアリング用ホースの口金具としては、実開昭
54-165829号公報に記載された形態のものが従来より用
いられている。
その口金具(50)は、第6図に示されるようにニップル
(51)とソケット(52)との間にホース(53)を差し込
み、ソケット(52)をかしめることによってホース(5
3)をニップル(51)に固定している。またニップル(5
1)の先端部内周には油圧の脈動を吸収するための脈動
吸収管(54)が挿入され、ニップルの先端部外周をかし
めて固定されている。脈動吸収管(54)としては帯状の
鋼板をスパイラル状に巻いたものや、適当な弾力性をも
たせられた樹脂チューブなどが用いられている。
パワーステアリング装置は相当高圧の油圧を発生する必
要があるため、ギヤポンプやベーンポンプなどの油圧ポ
ンプが用いられるが、これらの容積型の油圧ポンプは吐
出圧に脈動が生じるという問題がある。ホースやステア
リングシリンダに脈動圧が加わると振動が生じ不快なう
なり音が発生するため、脈動をホース入口端や出口端で
吸収する目的で前記脈動吸収管(54)が取りつけられ、
相当の成果をあげている。
さて叙上のごとく用いられるニップル(51)は、形態的
には筒状部品であるため、従来より棒状部材を切削加工
することによって製作されている。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら切削加工によるばあい、切粉が多くでるの
で経済的でなく、材料節約のため冷間鍛造によりニップ
ルを製作することが検討されたことがある。
しかるに冷間鍛造により、ニップルの貫通孔を形成する
ばあい、ニップルの両端方向から後方押出し成形によっ
て穴を成形していき、押出し力をできるだけ均等に配分
するため両端からほぼ中間になる部位に残部が残るよう
に穴を形成し、最後に残部を打ち抜いて、完全な貫通孔
を形成する工法がとられる。ところが打抜き工程で打ち
抜かれた部分の壁面には微細なリング状のシワのような
打抜き傷が残るため、それが品質上忌避される原因とな
り、これまでニップルの多量生産に冷間鍛造法は採用さ
れておらない。
したがって、これまでニップルの生産には冷間鍛造法は
考えられておらず、材料の無駄が指摘されながらも切削
加工が専ら採用されている。
本発明はかかる実情に鑑み、経済的に作製することがで
き、品質的にも優れたホース口金具のニップルを提供す
ることを目的とする。
[問題点を解決するための手段] しかして本発明は、冷間鍛造工程中における、ニップル
素材の両端方向からの後方押出し成形による穴の成形ス
トロークが基端側が長く先端側が短くされ、穴成形後に
おける対向する穴の間の残部の打抜きがニップルの先端
部で行われるようにしたことを特徴としている。
すなわち本発明は、従来の冷間鍛造でニップルを製作す
るばあい、ほぼ中間部に生じていた打抜き傷を先端部に
おいて生じるようにした点に特徴がある。
[作用] 本発明においては、シワ状の打抜き傷がニップルの先端
部内周面に生じるが、そこには脈動吸収管が挿入されて
固定される。
脈動吸収管の固定はニップルの先端部を外周からかしめ
ることにより行われるが、そのばあいニップルの先端部
内周面と脈動吸収管の基端部外周面とがたがいに密着し
あうので、前記打抜き傷は実質上接合面で消滅してしま
い、品質上の問題は生じなくなる。
[実施例] つぎに本発明の実施例を説明する。
第1図は本発明の一実施例にかかわるニップルの一部断
面側面図、第2a〜2e図は本発明のニップルの製造工程に
おける冷間鍛造工程を示す説明図、第3a〜3e図は前記冷
間鍛造工程におけるニップル素材の成形過程を示す説明
図、第4図は本発明のニップルの製造工程における切削
加工の説明図、第5図は使用状態におけるニップルの断
面図である。
第1図には完成品の状態のニップル(1)が示されてい
る。そのニップル(1)は取付部(2)と胴部(3)か
らなり、全体に筒状であって、内部には圧油を通すため
の貫通孔(7)が形成されている。取付部(2)は油圧
ポンプやステアリングシリンダなどの相手部材の接続金
具に接続しうるよう径を大きく構成されている。胴部
(3)はその外周部に油圧ホースが挿入されるものであ
り、基端部に溝(4)が、中間部に突起(5)が形成さ
れている。溝(4)はホースを固定するためのソケット
を係合するための係合溝であり、突起(5)はソケット
をかしめたときホースの内周面に食い込んでホースが抜
けないようにするために設けられている。胴部(3)の
先端部には脈動吸収管が固定されるが、該先端部の内周
面には後述する冷間鍛造工程における打抜き傷(6)が
生じている。
つぎにかかるニップル(1)の製造工程を説明する。
ニップル(1)の素材となるコイル材は酸洗いと潤滑剤
塗布がなされたものが用いられ、所定の寸法に切断され
る。素材としてはS12C、S15C相当材などが用いられる。
ついで冷間鍛造工程に移る。その工程は第2a〜2e図に示
されているとおりであり、同図において(21)はダイ
ス、(22)はパンチピン、(23)はパンチケース、(2
4)はダイス側ピン、(25)はノックアウトスリーブ、
(26)はノックアウトピン、(27)はピンホルダー、
(28)は穴抜きスリーブ、(29)はノックアウトスペー
サ、(30)は排出孔である。なお各工程で成形せられる
素材(1a〜1e)の形状は第3a〜3e図に明瞭に示されてい
る。
第2a図には最初の成形工程が示されている。素材(1
a)はダイス(21)内でパンチピン(22)で加圧され、
サイジングされる。サイジングされた素材(1a)には上
面に浅いパンチ溝と底部にテーパがつけられ、後工程で
の同心性を出しやすくされる(第3a図参照)。
第2b図には第1回の押出し工程が示されている。その
工程では素材(1b)がパンチピン(22)で加圧され、取
付部(2)となる部分が後方押出しにより成形される。
一方、ダイス側ピン(24)は素材(1b)の先端部にわず
かに圧入し、後工程での心出しが正確になるように浅い
穴が成形される(第3b図参照)。
第2c図には第2回の押出し工程が示されている。その
工程では再度素材(1c)がパンチピン(22)で加圧さ
れ、胴部(3)となる部分の穴が後方押出しにより成形
される。一方、ダイス側ピン(24)はこの工程において
も素材(1b)の先端部に少し深く圧入するにすぎない。
すなわち、胴部(3)に相当する部分の成形はほとんど
パンチピン(22)の圧入により行なわれる。このように
基端側からのパンチピン(22)による成形ストロークが
長くされ、先端側のダイス側ピン(24)による成形スト
ロークが短くされている結果、両ピン(22)、(24)が
向き合った間(換言すれば、穴成形後における対向する
穴の間)の残部(6a)は素材(1c)の先端部に形成され
る(第3c図参照)。
一般に丸棒素材を両端方向から押出し成形し穴あけ加工
するばあいは、両方のピンの成形(圧入)ストロークを
ほぼ同じにする方が、加圧力を均等に配分し、ピンの摩
滅防止も都合よいのであるが、本発明のニップルに関し
ては、意図的に叙上の工法をとり、残部(6a)が先端部
に形成されるようにしている。
第2d図には打抜き工程が示されている。その工程で
は、前記工程で形成された残部(6a)が打抜きポンチ
(22d)で打ち抜かれる。打抜きカス(6b)は穴抜きス
リーブ(28)、排出孔(30)より排出される。そのよう
にして前記残部(6a)が打ち抜かれた結果、残部(6a)
があった部分、すなわち先端部の内壁には微細なリング
状のシワのごとき打抜き傷(6)が生じる(第3d図参
照)。
第2e図には最終押出し工程が示されている。その工程
では押えスリーブ(31)で素材(1e)の上面を押えると
同時に、パンチピン(22)で加圧入して、素材(1e)を
長手方向に押しのばす。この工程を終えると素材(1e)
は完成品のニップルとほぼ同じ形状、寸法を有すること
になる。なおその先端内周面には前記打抜き傷(6)が
そのまま残っている(第3e図参照)。
以上の冷間鍛造工程が終了すると、素材(1e)は切削加
工により完成品に仕上げられる。切削加工は第4図にお
いて、符号(1f)で示される斜線部分と、符号(1g)で
示されるわずかの先端部を削りとることにより行なわれ
る。斜線部分(1f)の切削によって、第1図に示される
溝(4)と突起(5)が形成せられ、同時に先端部(1
g)を切削することにより、打抜き傷(6)がニップル
(1)の先端面に直近する部位に位置することになる。
以上のごとくして本発明のニップル(1)が製作せられ
る。
つぎに前記ニップル(1)の使用態様を第5図に基づき
説明する。
同図において、(7)はソケット、(8)はホース、
(9)は脈動吸収管である。ホース(8)は油圧ポンプ
やステアリングシリンダなどを連結するホースであり、
多くのばあいナイロンブレードホースが使用される。該
ホース(8)はソケット(7)をかしめることによりニ
ップル(1)の外周に固定される。脈動吸収管(9)は
金属製のスパイラル管や樹脂チューブなどが用いられ
る。図示のごとく脈動吸収管(9)はその基端部をニッ
プル(1)の先端部内周に挿入し、ニップル(1)の先
端部を外周からかしめることにより固定されている。
以上のごとく構成したばあい、かしめ部(10)の内側に
打抜き傷(6)が位置しているが、該打抜き傷(6)の
微細なシワは脈動吸収管(9)の外周面と密着するの
で、接合面で実質上消滅してしまい、品質上の問題はま
ったくなくなる。このように本発明のニップル(1)脈
動吸収管(9)を固着したばあい、まったく傷のない口
金具となるので、パワーステアリング用ホースの締結用
として好都合なものである。
以上に本発明の一実施例を説明したが、本発明は前記実
施例に限らず本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変
更例を採用することができる。
[発明の効果] 本発明におけるニップルは、経済的に製作でき、しかも
品質上も優れている。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例にかかわるニップルの一部断
面側面図、第2a〜2e図は本発明のニップルの製造工程に
おける冷間鍛造工程を示す説明図、第3a〜3e図は前記冷
間鍛造工程におけるニップル素材の成形過程を示す説明
図、第4図は本発明のニップルの製造工程における切削
加工の説明図、第5図は使用状態におけるニップルの断
面図、第6図は従来のニップルを用いた口金具を示す断
面図である。 (図面の主要符号) (1):ニップル (2):取付部 (3):胴部 (6):打抜き傷 (9):脈動吸収管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16L 55/04

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パワーステアリング用ホースを接続する口
    金具のニップルであって、冷間鍛造工程中における、ニ
    ップル素材の両端方向からの後方押出し成形による穴の
    成形ストロークが、基端側が長く先端側が短くされ、穴
    成形後における対向する穴の間の残部の打抜きがニップ
    ルの先端部で行なわれるようにしてなるホース口金具の
    ニップル。
JP61272460A 1986-11-14 1986-11-14 ホ−ス口金具のニツプル Expired - Fee Related JPH0678798B2 (ja)

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