JPH0678702U - 床置型調理器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本体の上面にガステーブル等の器具を載置す
る載置部を設け、かつ本体の上面後部に立設されたバッ
クガードとの間の空間を配管カバーにて被覆するものに
おいて、空間部の温度上昇の防止を目的とする。 【構成】 本考案は、上面にガステーブル等の器具を載
置する載置部を設けると共に、この載置部の後方に上面
に排出孔を設けた筒状のバックガードを立設した本体
の、バックガードの前面と器具の背面との間の空間に器
具へガス供給するガス管等を配設し、かつ空間を配管カ
バーにて被覆するものにおいて、バックガードの前板上
部に、空間の上部と排出孔とを連通する流出孔を穿設し
て成るものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、本体の上面にガステーブル、コンロ等の器具を載置する載置部を設 けた床置型調理器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

上記床置型調理器では、例えば実公昭63―26646号公報にて示される様に、本 体の上面後部にバックガードを立設すると共に、本体の上面にガステーブル等を 載置し、かつこのガステーブルの背面とバックガードとの間の空間をガードカバ ーにて被覆しているが、このガードカバーによって、上記ガステーブルとバック ガードとの間の空間に、ガステーブルより発生した熱気が充満し、空間内に配設 されたゴム管等が加熱されて劣化し易いという問題がある。

【０００３】 更に上記バックガード内に本体内に収納したガスオーブン等の排気筒を通し、 バックガードの上面に設けた排気孔より燃焼熱気等を排出する場合には、上記バ ックガード内の排気筒から放射される輻射熱にてバックガードが加熱されて温度 上昇し、主に上記ガステーブルとバックガードとの間の空間に配設されたゴム管 等が加熱されるという問題がある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、本体の上面に載置されるガステーブル等の器具と、同じく本体の上 面後部に立設されたバックガードとの間の空間を配管カバーにて被覆するものに おいて、上記空間内に配設されるガス供給用のゴム管等の加熱による劣化を防止 する事を目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上面にガステーブル等の器具を載置する載置部を設けると共に、こ の載置部の後方に上面に排出孔を設けた筒状のバックガードを立設した本体の、 バックガードの前面と器具の背面との間の空間に器具へガス供給するガス管等を 配設し、かつ空間を配管カバーにて被覆するものにおいて、バックガードの前板 上部に、空間の上部と排出孔とを連通する流出孔を穿設して成るものである。

【０００６】 又本考案は、内部にオーブン等を収納した本体の上面にガステーブル等の器具 を載置する載置部を設けると共に、この載置部の後方に、内部にオーブン等の排 気筒を収納し、上面に排出孔を設けた筒状のバックガードを立設し、このバック ガードの前面と器具の背面との間の空間に器具へガス供給するガス管等を配設し 、かつ空間を配管カバーにて被覆するものにおいて、バックガードの前板下部に 通気孔を穿設すると共に、バックガードの前板内側に、通気孔を上記排出孔に連 通する連通路を区画形成する仕切板を装着した成るものである。

【０００７】

【作用】

ガステーブルの使用により、このガステーブルの背面とバックガードとの間の 空間に発生した熱気は、バックガードの前板上部に穿設した流出孔より排出孔を 通して外部に排出され、空間内への熱気の充満によるガス管等の熱的劣化を防止 する。

【０００８】 又ガスオーブンの使用により、排気筒より排出孔を介して外部に排気を排出す ると、この排出により連通路の排出孔部に負圧が生じ、連通路を介して空間内の 空気を排出孔より外部に排出し、空間内への熱気の充満によるガス管等の温度上 昇を防止すると同時に、仕切板により、排気筒から放射される輻射熱によるバッ クガード、及び空間内の温度上昇を防止する。

【０００９】

【実施例】

本考案による実施例を、先ず図１及び図２に基づき説明すると、(１)は調理器 の本体で、上面にガステーブル等の器具(２)を着脱自在に載置する載置部(３)を 設けていると共に、この載置部の後方に筒状のバックガード(４)を立設し、かつ 内部にオーブン調理等を行う調理室(５)を有したガスオーブン(６)を収納してい る。

【００１０】 尚上記ガスオーブン(６)は、これに限定されることなく、例えば高周波加熱と 電気ヒータ或はガスバーナとを組み合わせたオーブンレンジ等でも良い。

【００１１】 又上記本体(１)の調理室(５)前面には、この調理室の前面開口(７)を開閉する 縦開きの扉(８)を装着していると共に、この扉の右横に隣接して上記ガスオーブ ン(６)等の操作を行う操作パネル(９)を装着している。

【００１２】 (10)は上記本体(１)内の調理室(５)後方からバックガード(４)内に渡って装着 した排気筒で、図３にても示す様に、調理室(５)内で発生した排気を、上記バッ クガード(４)の上面に開口した排出孔(11)より排気する。

【００１３】 尚上記バックガード(４)は、その排出孔(11)を形成した面を上記器具(２)の上 面高さよりも、Ｈ寸法高く構成していると共に、排出孔(11)の後方には、この排 出孔等から排気される熱気の壁面への流出を防止するガード壁(12)を立設してい る。

【００１４】 (13)は上記バックガード(４)の排出孔(11)周辺部に固定された配管カバーで、 上記排出孔(11)の周囲に装着され、かつ図４にても示す様に、この排出孔に対向 位置して開口した連通孔(14)を穿設した固定部(15)と、上記載置部(３)に器具( ２)を載置した場合に、この器具の背面とバックガード(４)の前面との間に生じ る空間(16)を被覆する庇部(17)とを一体に形成し、かつこの庇部の前端部には、 上記器具(２)の背面上部が当接するストッパ(18)を一体に折曲形成している。

【００１５】 (19)は上記バックガード(４)の前板(20)上部に穿設した流出孔で、上記空間(1 6)の上部とバックガード(４)内の排出孔(11)とを連通し、空間(16)内の空気を排 出孔(11)を通して外部に排出し、空間(16)内の温度上昇を防止する。

【００１６】 (21)は上記バックガード(４)の前板(20)の下部に穿設した通気孔で、例えば複 数のスリット状細孔(22)(22)…から構成し、上記空間(16)の下部とバックガード (４)内部とを連通する。

【００１７】 (23)は上記バックガード(４)前板(20)の内側にてこの前板と略平行に装着され た仕切板で、上記前板(20)との間に、上記通気孔(21)を排出孔(11)の近接位置に 連通する連通路(24)を区画形成している。

【００１８】 (25)(26)は上記バックガード(４)の右側に装着した複数のガスコックで、ガス 接続用のガス管(27)及び鋼管（図示せず）を接続する接続口(28)(29)を備えてい る。

【００１９】 (30)は上記バックガード(４)の前板(20)前面に装着された略Ｕ字状のゴム管ガ ードで、図３にて示す様に上記器具(２)と接続口(28)を接続するゴム管等のガス 管(27)を溝(31)内に配設してこのガス管を保護すると共に、上記器具(２)の電源 コード(32)も溝(31)内に配設して、電源コード(32)を保護する。

【００２０】 而して、上記載置部(３)に例えば商用電源を用いるガステーブル等の器具(２) を載置する場合には、この器具の電源コード(32)を図示しないコンセントに差込 み、ガス管(27)をガスコック(25)の接続口(28)に接続した後、図３にて示す様に 、器具(２)をその背面上部が配管カバー(13)のストッパ(18)に当接する迄押し込 むことで、比較的簡単に設置出来る。

【００２１】 そして、ガスオーブン(６)を用いて調理を行う場合には、排気筒(10)より排出 孔(11)を介して調理室(５)内で発生した排気が強制的に排気され、これに伴い連 通路(24)の排出孔(11)部に負圧が生じ、空間(16)内の空気の一部を通気孔(21)− 連通路(24)−排出孔(11)を介して外部に排出すると同時に、空間(16)内の空気を 流出孔(19)−排出孔(11)を介して外部に排出し、排気筒(10)から放射される輻射 熱等による仕切板(23)、前板(20)等の温度上昇を防止すると同時に、空間(16)内 の温度上昇も防止する。

【００２２】 又上記ガスオーブン(６)を使用しない場合、器具(２)の使用に伴い空間(16)内 が温度上昇するが、温度上昇によるドラフトによって、空間(16)内の熱気が流出 孔(19)より排出孔(11)を介して外部に排出され、空間(16)内の温度上昇を防止す る。

【００２３】

【考案の効果】

本考案による構成により、ガステーブル等の器具の背面とバツクガードとの間 に生じる空間の上方を配管カバーにて被覆したものにおいて、器具の使用による 空間部内の温度上昇を確実に防止することで、空間内に配設されるゴム管、電源 コード等の熱的劣化を防止出来るものである。

【００２４】 又本体内にガスオーブン等を収納し、その排気筒をバックガード内に配置して も、排気筒から放射される輻射熱等によるバックガードの温度上昇を防止し、空 間内に配設されるゴム管、電源コード等の熱的劣化を防止出来るものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の正面図である。

【図２】本考案の側面図である。

【図３】本考案の要部側面縦断面図である。

【図４】本考案の一部部品の斜視図である。

【符号の説明】

１ 本体 ２ 器具 ３ 載置部 ４ バックガード 11 排出孔 13 配管カバー 16 空間 19 流出孔 20 前板 27 ガス管

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 倉本 久仁典 鳥取県鳥取市南吉方３丁目201番地 鳥取 三洋電機株式会社内

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上面にガステーブル等の器具を載置する
   載置部を設けると共に、この載置部の後方に上面に排出
   孔を設けた筒状のバックガードを立設した本体の、上記
   バックガードの前面と器具の背面との間の空間に上記器
   具へガス供給するガス管等を配設し、かつ上記空間を配
   管カバーにて被覆するものにおいて、上記バックガード
   の前板上部に、上記空間の上部と排出孔とを連通する流
   出孔を穿設したことを特徴とする床置型調理器。
2. 【請求項２】 内部にオーブン等を収納した本体の上面
   にガステーブル等の器具を載置する載置部を設けると共
   に、この載置部の後方に、内部に上記オーブン等の排気
   筒を収納し、上面に排出孔を設けた筒状のバックガード
   を立設し、このバックガードの前面と器具の背面との間
   の空間に上記器具へガス供給するガス管等を配設し、か
   つ上記空間を配管カバーにて被覆するものにおいて、上
   記バックガードの前板下部に通気孔を穿設すると共に、
   上記バックガードの前板内側に、上記通気孔を上記排出
   孔に連通する連通路を区画形成する仕切板を装着したこ
   とを特徴とする床置型調理器。