JPH06785Y2 - 蒸気弁開度検出用差動トランスの異常検出装置 - Google Patents

蒸気弁開度検出用差動トランスの異常検出装置

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JPH06785Y2
JPH06785Y2 JP7239084U JP7239084U JPH06785Y2 JP H06785 Y2 JPH06785 Y2 JP H06785Y2 JP 7239084 U JP7239084 U JP 7239084U JP 7239084 U JP7239084 U JP 7239084U JP H06785 Y2 JPH06785 Y2 JP H06785Y2
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秀明 宮屋敷
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は蒸気弁開度検出用差動トランスの異常検出装
置に関するものである。
〔考案の技術的背景とその問題点〕 たとえば蒸気タービンの蒸気制御系に用いられる蒸気
弁、たとえば主蒸気止め弁、蒸気加減弁、再熱蒸気止め
弁、インタセプト弁などの開度制御は一般に第3図に示
すような構成の制御装置によって行われている。この装
置においては、開度設定信号1と弁開度帰還信号7Aと
の偏差を加算器8によって得て、その偏差信号8Aを電
気/油圧サーボ弁2に入力する。電気/油圧サーボ弁2
は偏差信号8Aに対応した油圧信号3を出力し、この油
圧信号3により油筒4が作動される。油筒4は弁開度信
号5を出力し、この弁開度信号5により蒸気弁6が制御
され、これを通る蒸気流量9が制御される。弁開度帰還
信号7Aは、蒸気弁6の弁棒に連結された差動トランス
7を介して得られる。このような制御系を構成すること
により設定開度と実開度との偏差が零になるように、す
なわち、実開度が設定開度に一致するように自動制御が
行われる。本考案は、この種の制御系に用いられる差動
トランス7の異常を検出する装置に関するものである。
この種の差動トランス7は、第4図に示すように、固定
配置される円筒型のコイル16と、その中空部を軸方向に
移動し得る棒状のコア17とからなっている。一方、蒸気
弁の弁棒10にレバー11が固定され、このレバー11にピン
12により取付けられたユニボール13にコア17の自由端が
ねじ込まれ、ナット15によってロックされている。差動
トランス自体は公知であり、コア17とコイル16とのラッ
プ量Lに応じた信号を出力する。この信号が第4図の装
置においては弁棒10の位置信号、すなわち蒸気弁6の開
度を表わす帰還信号7Aとして用いられる。
さて、現在用いられている差動トランスの大部分はコア
17の先端に形成されているねじ込み用ねじサイズが5mm
とか6mm程度の小さなものである。そのため、ピン打込
み等による確実な緩み防止手段を講ずることができない
ので、図示のごとく緩み防止手段としてナット15を用い
ている訳である。ナット15自体の緩み防止策としては通
常、ナット締付の際に接着剤等を塗布している。
しかし、蒸気タービンへの流入蒸気量を制御する蒸気弁
には蒸気自体の性質や弁の制御態様に従って高サイク
ル、高加速度の振動が生じ、この振動が弁棒10およびレ
バー11を介して差動トランス7のコア17の接続部にも伝
達される。この振動により、接着剤等の塗布にもかかわ
らず、長期間のうちには次第に緩みを生じ、逐にはナッ
ト15が脱落するとともにコア17が脱落してしまうという
事態が生ずる。このような事態になれば第3図の制御系
が本来の機能を果たすことができなくなり、結局はター
ビン制御が不可能になる。そこで、差動トランスの異常
を早期に検知することがまず必要になる。
〔考案の目的〕
したがって本考案の目的は、弁棒側との接続部における
緩みなどの異常を容易に検知し得る蒸気弁開度検出用差
動トランスの異常検出装置を提供することにある。
〔考案の概要〕 上記目的を達成するため本考案は、蒸気弁全開時の差動
トランス出力を第1の極限値として記憶する全開出力記
憶手段と、蒸気弁全閉時の差動トランス出力を第2の極
限値として記憶する全閉出力記憶手段と、前記第1の極
限値とそれに対する正規設定値との差Aが所定値を超え
たときに第1の異常信号を出力する手段と、前記第2の
極限値とそれに対する正規設定値との差Bが所定値を超
えたときに第2の異常信号を出力する手段と、前記第1
の極限値および第2の極限値間の差とそれに対する正規
設定値との差Cが所定値を超えたときに第3の異常信号
を出力する手段と、前記差Aと差Bとの差Dが所定値を
超えたときに第4の異常信号を出力する手段と、前記第
1〜第4の異常信号の論理結合出力により警報を発する
警報手段とを備えてなる蒸気弁開度検出用差動トランス
の異常検出装置を構成したものである。
〔考案の実施例〕
以下、第1図および第2図を参照して本考案をさらに詳
細に説明する。この装置には、蒸気タービン負荷運転中
における蒸気弁6の全開・全閉テスト時に閉成される接
点20を介して、差動トランス7の出力側に、蒸気弁全開
時における差動トランス7の出力値すなわち差動トラン
ス7の出力最大値を第1の限界値として記憶する全開出
力記憶回路21と、蒸気弁全閉時における差動トランス7
の出力値すなわち差動トランス7の出力最小値を第2の
限界値として記憶する全閉出力記憶回路22とが設けられ
ている。両記憶回路21,22に記憶された両限界値の差す
なわち最大変動値を加算器23によって得る。このように
して得られた両限界値および最大変動値はそれぞれ加算
器24,25,26において各設定器27,28,29によって設定
されるそれぞれの正規設定値と比較され、その差A,
B,Cが各加算器24,25,26から出力される。さらに差
AとBの差Dを加算器30によって求める。都合4種の差
A,B,C,Dはそれぞれしきい値回路31,32,33,34
に入力される。しきい値回路31,32,33,34は入力され
た差A,B,C,Dが各固有のしきい値を超えると異常
信号S1,S2,S3,S4を出力する。
異常信号S3,S4はORゲート43を介して第1の異常
警報器45を作働させる。また4入力ANDゲート44が設け
られ、その入力側に異常信号S1,S2は直接に、また
異常信号S3,S4はNOT回路41,42を介してそれぞれ
入力される。ANDゲート44の出力側には第2の異常警報
器46が接続されている。
以上述べた構成の第1図および第2図の装置は以下に述
べるように動作する。
まず、蒸気弁6及び差動トランス7に異常がなければ、
弁テスト時における全開および全閉の状態に対する差動
トランス7の出力は設定値に等しく、加算器24,25,26
から出力される差A,B,Cは零である。したがって加
算器30から出力される差Dも零である。それ故にしきい
値回路31,32,33,34は共に異常信号を出力しないの
で、異常警報器45,46は作動せず、異常警報は出ない。
次に、差動トランスのコア17の接続部に緩みが生じ、コ
ア17がユニボール13からわずかに抜出した状態を想定し
てみる。この場合、蒸気弁6には何ら異常が無いものと
すれば、コア17の抜出し量に見合った分だけ弁全開およ
び弁全閉の時の差動トランス出力はシフトする。この場
合、全開時のシフト量(弁全開時の差動トランス出力と
設定器27で設定される正規設定値との差)は加算器24か
らの差Aとして検知され、全閉時のシフト量(弁全閉時
の差動トランス出力と設定器28で設定される正規設定値
との差)は加算器25からの差Bとして検知される。蒸気
弁6に異常が無い限り弁棒ストロークは一定であって、
全開時と全閉時における差動トランス7の出力変化量す
なわち加算器23から出力される差は設定値に等しく、し
たがって加算器26からの差Cは零である。また、全開と
全閉との間における差動トランス7の出力は緩みなしの
時の出力に比べてほぼ同じ値だけ平行シフトしたものに
相当し、そのため全開時の出力偏差Aと全閉時の出力偏
差Bとはほぼ等しく、加算器30の出力偏差Dは零とな
る。以上により、この差AおよびBがしきい値回路31,
32のしきい値を超過しなければ、それは許容範囲という
ことで異常信号の出力は行われない。しかし、差A,B
がしきい値を超過すると、接続部の緩みが許容値を超え
たものとして異常信号S1,S2が出力される。以上の
条件により、ANDゲート44の出力条件が満たされ、異常
警報器46が作動し、運転員に対し差動トランス7のコア
接続部に緩み異常が発生したことを知らせる。
次に、蒸気弁6にステイック等の異常が発生し、全開〜
全閉のストロークが正規でなくなった場合であるが、こ
の場合、加算器23からの出力偏差、すなわち全開〜全閉
における差動トランス7の出力変化量と、設定器29の設
定値との間に差Cが生じ、それが所定値を超えるとしき
い値回路33から異常信号S3が出力される。この異常信
号S3はORゲート43を介して異常警報器45を作動さ
せ、運転員に弁異常を知らせる。
次に、差動トランス7自体に異常が発生し、弁棒ストロ
ーク変化量に見合った出力を差動トランス7が出せなく
なった場合について説明する。この場合、全開〜全閉に
おける差動トランス出力変化量と設定器29の設定値との
間に差Cが生じ、それが所定値を超えることにより異常
信号S3が出力されるか、あるいは弁全開時の差動トラ
ンス出力シフト量すなわち差動トランス出力と設定器27
で設定される正規設定値との間の差Aと、弁全閉時の差
動トランス出力シフト量すなわち差動トランス出力と設
定器28で設定される正規設定値との間の差Bとが一致し
なくなり、両シフト量間の差すなわち差Aと差Bとの間
の差が加算器30からの出力偏差Dとして検知され、それ
が所定値を超えることにより異常信号S4が発せられる
ことになる。異常信号S3またはS4が発せられること
によりORゲート43を介して異常警報器45が作動し、運
転員に蒸気弁もしくは作動トランスの異常を知らせる。
以上述べた本考案の装置において記憶回路21,22以下、
論理ゲート43,44に至る部分はアナログ装置として構成
してもよいが、コンピュータを用いてディジタル処理を
することもできる。
〔考案の効果〕
以上述べたように本考案によれば、蒸気タービン運転中
に実施される蒸気弁開閉テスト時に、差動トランスのコ
ア接続部の緩みや、蒸気弁もしくは作動トランス自体の
異常を容易かつ迅速に検知することができ、したがっ
て、より重大なタービンの制御不能の事態を未然に防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本考案の一実施例を示すブロック
図、 第3図は公知の蒸気弁開度制御装置のブロック図、 第4図は第3図における差動トランスと制御弁との接続
部の構造例を示す断面図である。 6…蒸気弁、7…差動トランス、20…蒸気弁の全開/全
閉テスト時に閉成される接点、21…全開出力記憶回路、
22…全閉出力記憶回路、23,24,25,26,30…加算器、
27,28,29…設定器、31,32,33,34…しきい値回路、
41,42…NOT回路、43…OR回路、44…AND回路、45,46
…異常警報器、S1,S2,S3,S4…異常信号。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】蒸気弁全開時の差動トランス出力を第1の
    極限値として記憶する全開出力記憶手段と、蒸気弁全閉
    時の差動トランス出力を第2の極限値として記憶する全
    閉出力記憶手段と、前記第1の極限値とそれに対する正
    規設定値との差Aが所定値を超えたときに第1の異常信
    号を出力する手段と、前記第2の極限値とそれに対する
    正規設定値との差Bが所定値を超えたときに第2の異常
    信号を出力する手段と、前記第1の極限値および第2の
    極限値間の差とそれに対する正規設定値との差Cが所定
    値を超えたときに第3の異常信号を出力する手段と、前
    記差Aと差Bとの差Dが所定値を超えたときに第4の異
    常信号を出力する手段と、前記第1〜第4の異常信号の
    論理結合出力により警報を発する警報手段とを備えてな
    る蒸気弁開度検出用差動トランスの異常検出装置。
  2. 【請求項2】前記警報手段は、前記第1および第2の両
    異常信号が出力され、かつ前記第3および第4の両異常
    信号が出力されていないときに差動トランスコア接続部
    に緩みが生じた旨の警報を発することを特徴とする実用
    新案登録請求の範囲第1項記載の異常検出装置。
  3. 【請求項3】前記警報手段は、前記第3または第4の異
    常信号が出力されたときに蒸気弁動作異常もしくは差動
    トランス特性異常が生じた旨の警報を発することを特徴
    とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の異常検出装
    置。
JP7239084U 1984-05-17 1984-05-17 蒸気弁開度検出用差動トランスの異常検出装置 Expired - Lifetime JPH06785Y2 (ja)

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