JPH07208230A - エンジンの過給圧制御方法 - Google Patents
エンジンの過給圧制御方法Info
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- JPH07208230A JPH07208230A JP6007612A JP761294A JPH07208230A JP H07208230 A JPH07208230 A JP H07208230A JP 6007612 A JP6007612 A JP 6007612A JP 761294 A JP761294 A JP 761294A JP H07208230 A JPH07208230 A JP H07208230A
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- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02D—CONTROLLING COMBUSTION ENGINES
- F02D41/00—Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
- F02D41/22—Safety or indicating devices for abnormal conditions
- F02D41/221—Safety or indicating devices for abnormal conditions relating to the failure of actuators or electrically driven elements
-
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- F02D41/00—Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
- F02D41/0002—Controlling intake air
- F02D41/0007—Controlling intake air for control of turbo-charged or super-charged engines
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02D—CONTROLLING COMBUSTION ENGINES
- F02D41/00—Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
- F02D41/30—Controlling fuel injection
- F02D41/38—Controlling fuel injection of the high pressure type
- F02D41/40—Controlling fuel injection of the high pressure type with means for controlling injection timing or duration
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Supercharger (AREA)
- Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 過給制御の異常を精度よく検出すると共に、
エンジンの動作状態に対応させて的確な異常回避制御を
行う過給圧制御方法を提供する。 【構成】 エンジンへの過給圧を検出する圧力センサの
検出値が，予め設定された所定異常圧力値を越えたとき
のエンジンの回転数を検出して，このエンジン回転数の
状態によって燃料供給を制限する過給圧制御が選択実行
される。過給圧が異常圧力値を越えていても回転数が所
定値以下である場合には，圧力センサの故障と判断でき
るので，燃料供給は回転数に適合させた供給量を維持さ
せる制御がなされる。一方，過給圧が異常圧力値を越
え，回転数も所定値以上である場合には，圧力センサの
故障又は過給圧がオーバーブーストの状態となっている
と判断できるので，燃料の全面カット又は供給量を減少
させる制御がなされる。
エンジンの動作状態に対応させて的確な異常回避制御を
行う過給圧制御方法を提供する。 【構成】 エンジンへの過給圧を検出する圧力センサの
検出値が，予め設定された所定異常圧力値を越えたとき
のエンジンの回転数を検出して，このエンジン回転数の
状態によって燃料供給を制限する過給圧制御が選択実行
される。過給圧が異常圧力値を越えていても回転数が所
定値以下である場合には，圧力センサの故障と判断でき
るので，燃料供給は回転数に適合させた供給量を維持さ
せる制御がなされる。一方，過給圧が異常圧力値を越
え，回転数も所定値以上である場合には，圧力センサの
故障又は過給圧がオーバーブーストの状態となっている
と判断できるので，燃料の全面カット又は供給量を減少
させる制御がなされる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は，ターボチャージャを備
えたエンジンにおける過給圧制御に異常が発生したとき
のフェイルセーフ機能を改良した過給圧制御方法に関す
る。
えたエンジンにおける過給圧制御に異常が発生したとき
のフェイルセーフ機能を改良した過給圧制御方法に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】エンジンの排気エネルギーを利用して吸
気を過給するターボチャージャが知られている。この過
給は特定の運転条件下にあってはエンジンに過大な熱負
荷を及ぼす危険性があるため，過給圧が異常に上昇する
ことがないよう制御される。上記過給を制御するため
に，従来の制御方法では，図３に示すように，過給圧が
所定値を越えたとき排気タービンへの通路に設けられた
バイパス通路を開いて過給圧が上限を越えないように制
御される。又，過給圧制御に異常が生じて過給圧が上限
を越えるような事態では，フェイルセーフ機能が動作し
てエンジンに対する燃料供給をカットする制御がなされ
る。更に，上記燃料カットを行ったにもかかわらず過給
圧が異常上昇するような事態に陥ったときには，過給圧
を検出する圧力センサの故障として燃料供給を総てカッ
トする処置が実行される。上記のような過給圧制御を行
う従来方法の一例が，特開昭６１−２６５３３１号公報
に開示されている。この公知例では，図４に示すような
制御方法がなされており，過給圧の目標値よりも高い第
１の圧力値（Ｐｓ）を越えるような状態が発生したと
き，強制制御により制御機構を動作させ，排気タービン
のバイパス通路を開く制御がなされる。この制御にもか
かわらず過給圧が第２の圧力値（Ｐｃ）を越えるような
場合には，エンジンへの燃料供給を停止させる制御がな
される。
気を過給するターボチャージャが知られている。この過
給は特定の運転条件下にあってはエンジンに過大な熱負
荷を及ぼす危険性があるため，過給圧が異常に上昇する
ことがないよう制御される。上記過給を制御するため
に，従来の制御方法では，図３に示すように，過給圧が
所定値を越えたとき排気タービンへの通路に設けられた
バイパス通路を開いて過給圧が上限を越えないように制
御される。又，過給圧制御に異常が生じて過給圧が上限
を越えるような事態では，フェイルセーフ機能が動作し
てエンジンに対する燃料供給をカットする制御がなされ
る。更に，上記燃料カットを行ったにもかかわらず過給
圧が異常上昇するような事態に陥ったときには，過給圧
を検出する圧力センサの故障として燃料供給を総てカッ
トする処置が実行される。上記のような過給圧制御を行
う従来方法の一例が，特開昭６１−２６５３３１号公報
に開示されている。この公知例では，図４に示すような
制御方法がなされており，過給圧の目標値よりも高い第
１の圧力値（Ｐｓ）を越えるような状態が発生したと
き，強制制御により制御機構を動作させ，排気タービン
のバイパス通路を開く制御がなされる。この制御にもか
かわらず過給圧が第２の圧力値（Ｐｃ）を越えるような
場合には，エンジンへの燃料供給を停止させる制御がな
される。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら，上記従
来技術における方法では，過給圧を検出する圧力センサ
の検出値と２段階に設定された圧力（上記第１Ｐｓ及び
第２の圧力Ｐｃ）との比較により過給圧制御がなされて
いるため，圧力センサは広いダイナミックレンジのもの
が必要となり，その分，最小分解能の低下が免れず，検
出精度の低下により，排気のバイパス通路を開く制御で
済むところを燃料カットの制御に移行してしまうような
誤動作が生じる恐れが多分にあった。又，燃料供給を停
止する制御がなされてしまうと，自動車は自力移動でき
ない状態となり，故障修理のために安全な位置に移動さ
せることが自力では不可能となってしまう問題点もあっ
た。そこで，本発明が目的とするところは，過給圧を検
出する圧力センサの検出圧力範囲を所定範囲だけに小さ
く設定することで，検出精度を向上させると同時に，エ
ンジンの動作状態を測定して，安全確実な過給圧制御を
実行させることにある。
来技術における方法では，過給圧を検出する圧力センサ
の検出値と２段階に設定された圧力（上記第１Ｐｓ及び
第２の圧力Ｐｃ）との比較により過給圧制御がなされて
いるため，圧力センサは広いダイナミックレンジのもの
が必要となり，その分，最小分解能の低下が免れず，検
出精度の低下により，排気のバイパス通路を開く制御で
済むところを燃料カットの制御に移行してしまうような
誤動作が生じる恐れが多分にあった。又，燃料供給を停
止する制御がなされてしまうと，自動車は自力移動でき
ない状態となり，故障修理のために安全な位置に移動さ
せることが自力では不可能となってしまう問題点もあっ
た。そこで，本発明が目的とするところは，過給圧を検
出する圧力センサの検出圧力範囲を所定範囲だけに小さ
く設定することで，検出精度を向上させると同時に，エ
ンジンの動作状態を測定して，安全確実な過給圧制御を
実行させることにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明が採用する方法は，エンジンの排気エネルギー
を利用して吸気を過給するターボチャージャにおける上
記過給圧を検出して，該検出値が予め設定された所定異
常圧力値を越えたとき，エンジンへの燃料供給を制限す
る過給圧制御方法において，上記過給圧の検出値が設定
された上記所定異常圧力値を越えたときのエンジン回転
数を検出し，該エンジン回転数が予め設定された所定回
転数以下であるときは，エンジン回転数によって決定さ
れる所定量の燃料供給を実行し，所定回転数以上である
ときは，エンジンへの燃料供給を中止するか，又はエン
ジン回転数が上記予め設定された所定回転数以下になる
か，又は，過給圧の検出値が上記所定異常圧力値以下に
なるまでエンジン回転数によって決定される所定量の燃
料供給を実行し，所定回転数以上であるときは，エンジ
ンへの燃料供給の減少を実行することを特徴とする過給
圧制御方法である。
に本発明が採用する方法は，エンジンの排気エネルギー
を利用して吸気を過給するターボチャージャにおける上
記過給圧を検出して，該検出値が予め設定された所定異
常圧力値を越えたとき，エンジンへの燃料供給を制限す
る過給圧制御方法において，上記過給圧の検出値が設定
された上記所定異常圧力値を越えたときのエンジン回転
数を検出し，該エンジン回転数が予め設定された所定回
転数以下であるときは，エンジン回転数によって決定さ
れる所定量の燃料供給を実行し，所定回転数以上である
ときは，エンジンへの燃料供給を中止するか，又はエン
ジン回転数が上記予め設定された所定回転数以下になる
か，又は，過給圧の検出値が上記所定異常圧力値以下に
なるまでエンジン回転数によって決定される所定量の燃
料供給を実行し，所定回転数以上であるときは，エンジ
ンへの燃料供給の減少を実行することを特徴とする過給
圧制御方法である。
【０００５】
【作用】本発明によれば，エンジンへの過給圧を検出す
る圧力センサの検出値が，予め設定された所定異常圧力
値を越えたときのエンジンの回転数を検出して，このエ
ンジン回転数の状態によって燃料供給を制限する過給圧
制御が選択実行される。即ち，過給圧が異常圧力値を越
えていても回転数が所定値以下である場合には，圧力セ
ンサの故障の可能性ありと判断できるので，燃料供給は
回転数に適合させた供給量を維持させる制御がなされ
る。一方，過給圧が異常圧力値を越え，回転数も所定値
以上である場合には，過給圧がオーバーブーストの状態
となっている圧力センサの故障と判断できるかので，エ
ンジンへの燃焼供給を全面的に中止するか，又はエンジ
ン回転数が上記予め設定された所定回転数以下になる
か，又は，過給圧の検出値が上記所定異常圧力値以下に
なるまで燃料の供給量を減少させる制御がなされる。こ
の場合，圧力センサが異常であることの警報を発するこ
とが望ましい。上記制御方法により，エンジンの動作状
態が過給圧及び，回転数についてそれぞれ定めた１個の
閾値との比較で制御されるので，エンジンの動作状態に
適合した制御が実施されると共に，圧力センサは過給圧
の異常圧力値を検出できる範囲だけに注力させることが
できるため広いダイナミックレンジを必要とせず，検出
精度を向上させることが可能となる。
る圧力センサの検出値が，予め設定された所定異常圧力
値を越えたときのエンジンの回転数を検出して，このエ
ンジン回転数の状態によって燃料供給を制限する過給圧
制御が選択実行される。即ち，過給圧が異常圧力値を越
えていても回転数が所定値以下である場合には，圧力セ
ンサの故障の可能性ありと判断できるので，燃料供給は
回転数に適合させた供給量を維持させる制御がなされ
る。一方，過給圧が異常圧力値を越え，回転数も所定値
以上である場合には，過給圧がオーバーブーストの状態
となっている圧力センサの故障と判断できるかので，エ
ンジンへの燃焼供給を全面的に中止するか，又はエンジ
ン回転数が上記予め設定された所定回転数以下になる
か，又は，過給圧の検出値が上記所定異常圧力値以下に
なるまで燃料の供給量を減少させる制御がなされる。こ
の場合，圧力センサが異常であることの警報を発するこ
とが望ましい。上記制御方法により，エンジンの動作状
態が過給圧及び，回転数についてそれぞれ定めた１個の
閾値との比較で制御されるので，エンジンの動作状態に
適合した制御が実施されると共に，圧力センサは過給圧
の異常圧力値を検出できる範囲だけに注力させることが
できるため広いダイナミックレンジを必要とせず，検出
精度を向上させることが可能となる。
【０００６】
【実施例】以下，添付図面を参照して，本発明を具体化
した実施例につき説明し，本発明の理解に供する。尚，
以下の実施例は本発明を具体化した一例であって，本発
明の技術的範囲を限定するものではない。ここに，図１
は本発明に係る過給圧制御方法を示すフローチャート，
図２は本実施例に係る過給圧制御方法を適用するエンジ
ンの概略と制御のための構成とを示す構成図である。図
２において，本実施例に係るエンジン１は，ターボチャ
ージャによる過給装置と電子燃料噴射装置とを備えて構
成されている。上記過給装置は，エンジンからの排気エ
ネルギーにより回転するタービン１１と同軸に取り付け
られたコンプレッサ１２の回転により吸気を圧縮してエ
ンジン本体１０に過給する。上記タービン１１に接続す
る前後の排気管１３ａ，１３ｂの間にはバイパス管路１
４が設けられている。このバイパス管路１４にはウエイ
ストゲートバルブ１６が設けられ，上記コンプレッサ１
２により圧縮された過給圧により動作するアクチュエー
タ１５によってバイパス管路１４の開閉操作を行う。即
ち，過給圧が所定の圧力以上になったとき，バイパス管
路１４を開いてタービン１１への排気の流入を制限する
操作がなされる。上記コンプレッサ１２により圧縮され
た吸気は，サージタンク１７を介してエンジン本体１０
に所要の過給圧で供給される。又，上記電子燃料噴射装
置は，上記過給装置により過給される吸気圧とエンジン
回転数とから算出される燃料供給量でエンジン本体１０
への燃料噴射を行うため，吸気管９に装着されたインジ
ェクタ８と，このインジェクタ８の開弁時間を制御する
燃料噴射制御装置７とを備えて構成されている。上記吸
気圧は，サージタンク１７に設けられた圧力センサ３に
より検出され，上記エンジン回転数は，ディストリビュ
ータ１８内に装着されたパルスジェネレータ６により検
出され，燃料噴射制御装置７は上記吸気圧とエンジン回
転数とから燃料噴射量を算出し，インジェクタ８を制御
する。
した実施例につき説明し，本発明の理解に供する。尚，
以下の実施例は本発明を具体化した一例であって，本発
明の技術的範囲を限定するものではない。ここに，図１
は本発明に係る過給圧制御方法を示すフローチャート，
図２は本実施例に係る過給圧制御方法を適用するエンジ
ンの概略と制御のための構成とを示す構成図である。図
２において，本実施例に係るエンジン１は，ターボチャ
ージャによる過給装置と電子燃料噴射装置とを備えて構
成されている。上記過給装置は，エンジンからの排気エ
ネルギーにより回転するタービン１１と同軸に取り付け
られたコンプレッサ１２の回転により吸気を圧縮してエ
ンジン本体１０に過給する。上記タービン１１に接続す
る前後の排気管１３ａ，１３ｂの間にはバイパス管路１
４が設けられている。このバイパス管路１４にはウエイ
ストゲートバルブ１６が設けられ，上記コンプレッサ１
２により圧縮された過給圧により動作するアクチュエー
タ１５によってバイパス管路１４の開閉操作を行う。即
ち，過給圧が所定の圧力以上になったとき，バイパス管
路１４を開いてタービン１１への排気の流入を制限する
操作がなされる。上記コンプレッサ１２により圧縮され
た吸気は，サージタンク１７を介してエンジン本体１０
に所要の過給圧で供給される。又，上記電子燃料噴射装
置は，上記過給装置により過給される吸気圧とエンジン
回転数とから算出される燃料供給量でエンジン本体１０
への燃料噴射を行うため，吸気管９に装着されたインジ
ェクタ８と，このインジェクタ８の開弁時間を制御する
燃料噴射制御装置７とを備えて構成されている。上記吸
気圧は，サージタンク１７に設けられた圧力センサ３に
より検出され，上記エンジン回転数は，ディストリビュ
ータ１８内に装着されたパルスジェネレータ６により検
出され，燃料噴射制御装置７は上記吸気圧とエンジン回
転数とから燃料噴射量を算出し，インジェクタ８を制御
する。
【０００７】上記過給装置と電子燃料噴射装置とを備え
たエンジン１の過給圧制御を行うために，過給圧制御装
置２が具備されている。この過給圧制御装置２は，過給
圧の異常状態を検出して過給異常によるエンジン損傷等
から回避するために設置されている。本実施例に係る過
給圧制御装置２は，過給圧が予め設定した所定の異常圧
力を越えたことが検出されたとき，その異常圧力がオー
バーブーストによるものか，過給圧の検出センサの故障
によるものかを，そのときのエンジン回転数から判断し
て，それぞれの状態に対応する処置を実行する。上記過
給圧の異常圧力を検出するために，上記燃料噴射のため
の圧力センサ３とは別に，過給圧異常検出センサ４がサ
ージタンク１７に装着され，この検出出力は過給圧制御
装置２に入力される。又，過給圧制御装置２には，上記
パルスジェネレータ６によるエンジン回転数も入力され
る。そこで，過給圧制御装置２は上記過給圧異常検出セ
ンサ４からの検出値が予め設定された過給圧になったと
きには，そのときのエンジン回転数が予め設定した所定
回転数を上回っているか否かによって，エンジン本体１
０への燃料噴射量を制限するよう燃料噴射制御装置７に
制御データを出力する。この過給圧制御の処理手順は，
図１のフローチャートに示すように実行される。図１に
示すＳ１，Ｓ２…は処理手順を示すステップ番号であ
る。
たエンジン１の過給圧制御を行うために，過給圧制御装
置２が具備されている。この過給圧制御装置２は，過給
圧の異常状態を検出して過給異常によるエンジン損傷等
から回避するために設置されている。本実施例に係る過
給圧制御装置２は，過給圧が予め設定した所定の異常圧
力を越えたことが検出されたとき，その異常圧力がオー
バーブーストによるものか，過給圧の検出センサの故障
によるものかを，そのときのエンジン回転数から判断し
て，それぞれの状態に対応する処置を実行する。上記過
給圧の異常圧力を検出するために，上記燃料噴射のため
の圧力センサ３とは別に，過給圧異常検出センサ４がサ
ージタンク１７に装着され，この検出出力は過給圧制御
装置２に入力される。又，過給圧制御装置２には，上記
パルスジェネレータ６によるエンジン回転数も入力され
る。そこで，過給圧制御装置２は上記過給圧異常検出セ
ンサ４からの検出値が予め設定された過給圧になったと
きには，そのときのエンジン回転数が予め設定した所定
回転数を上回っているか否かによって，エンジン本体１
０への燃料噴射量を制限するよう燃料噴射制御装置７に
制御データを出力する。この過給圧制御の処理手順は，
図１のフローチャートに示すように実行される。図１に
示すＳ１，Ｓ２…は処理手順を示すステップ番号であ
る。
【０００８】図１において，過給圧制御装置２は過給圧
異常検出センサ４からの検出値が予め設定された所定異
常圧力値を越えているか否かを判断して（Ｓ１），所定
異常圧力値以下であるときは動作状態に異常はないの
で，燃料噴射制御装置７が実施する過給圧に対応した燃
料噴射の実行を維持させる（Ｓ２）。一方，所定異常値
以上であるときには，そのときのエンジン回転数が予め
設定された所定回転数を越えているか否かの判断を行う
（Ｓ３）。エンジン回転数が所定回転数以上であると
き，即ち，過給圧が所定異常圧力値を越え，エンジン回
転数も所定回転数を越えているような状態では，過給圧
異常検出センサ４が故障しているか又はオーバーブース
ト状態であると判断できるので，燃料噴射制御装置７に
対して燃料の全面カット又は燃料の一部カット（供給量
の減少）を実行するよう制御データを出力する（Ｓ
４）。一方，過給圧が所定異常圧力値を越えているにも
かかわらず，エンジン回転数が所定回転数以下である場
合は，過給圧異常検出センサ４の故障と判断できるの
で，そのときのエンジン回転数に対応する燃料噴射量を
実行するよう燃料噴射制御装置７に指令する（Ｓ５）。
以上の処理動作は繰り返し実行されるので，Ｓ４で燃料
を一部カットした場合はオーバーブーストの状態が解消
されるまで，即ち，段階的にエンジン回転数が上記予め
設定された所定回転数以下になるか，又は過給圧の検出
値が上記所定異常圧力値以下になるまで繰り返される。
従って，エンジン出力を大幅に低下させることなく，つ
まり運転フィーリングを悪化させることなく，オーバー
ブーストによるエンジン損傷等を未然に回避させること
ができる。もちろんオーバーブーストの状態が解消され
なければ，Ｓ４の処理を繰り返して燃料供給停止に至る
が，Ｓ２の処理に移行する場合もあり得る。この場合，
過給圧異常検出センサ４が故障であることを報知する音
や表示等の警報を発することが望ましい。又，Ｓ５の過
給圧異常検出センサ４の故障時にも，同様であるが，こ
の場合自動車が走行できるだけの燃料供給がなされるの
で，故障により停止を余儀なくされる事態はなく，しか
るべく安全な場所への移動が可能となる。本実施例にな
る制御方法によれば，過給圧異常検出センサ４は過給圧
の所定異常圧力値を検出することに注力させ得るので，
圧力センサとしてのダイナミックレンジは小さなもので
よく，従って，検出精度を向上させることができる。
異常検出センサ４からの検出値が予め設定された所定異
常圧力値を越えているか否かを判断して（Ｓ１），所定
異常圧力値以下であるときは動作状態に異常はないの
で，燃料噴射制御装置７が実施する過給圧に対応した燃
料噴射の実行を維持させる（Ｓ２）。一方，所定異常値
以上であるときには，そのときのエンジン回転数が予め
設定された所定回転数を越えているか否かの判断を行う
（Ｓ３）。エンジン回転数が所定回転数以上であると
き，即ち，過給圧が所定異常圧力値を越え，エンジン回
転数も所定回転数を越えているような状態では，過給圧
異常検出センサ４が故障しているか又はオーバーブース
ト状態であると判断できるので，燃料噴射制御装置７に
対して燃料の全面カット又は燃料の一部カット（供給量
の減少）を実行するよう制御データを出力する（Ｓ
４）。一方，過給圧が所定異常圧力値を越えているにも
かかわらず，エンジン回転数が所定回転数以下である場
合は，過給圧異常検出センサ４の故障と判断できるの
で，そのときのエンジン回転数に対応する燃料噴射量を
実行するよう燃料噴射制御装置７に指令する（Ｓ５）。
以上の処理動作は繰り返し実行されるので，Ｓ４で燃料
を一部カットした場合はオーバーブーストの状態が解消
されるまで，即ち，段階的にエンジン回転数が上記予め
設定された所定回転数以下になるか，又は過給圧の検出
値が上記所定異常圧力値以下になるまで繰り返される。
従って，エンジン出力を大幅に低下させることなく，つ
まり運転フィーリングを悪化させることなく，オーバー
ブーストによるエンジン損傷等を未然に回避させること
ができる。もちろんオーバーブーストの状態が解消され
なければ，Ｓ４の処理を繰り返して燃料供給停止に至る
が，Ｓ２の処理に移行する場合もあり得る。この場合，
過給圧異常検出センサ４が故障であることを報知する音
や表示等の警報を発することが望ましい。又，Ｓ５の過
給圧異常検出センサ４の故障時にも，同様であるが，こ
の場合自動車が走行できるだけの燃料供給がなされるの
で，故障により停止を余儀なくされる事態はなく，しか
るべく安全な場所への移動が可能となる。本実施例にな
る制御方法によれば，過給圧異常検出センサ４は過給圧
の所定異常圧力値を検出することに注力させ得るので，
圧力センサとしてのダイナミックレンジは小さなもので
よく，従って，検出精度を向上させることができる。
【０００９】
【発明の効果】以上の説明の通り本発明によれば，エン
ジンへの過給圧を検出する圧力センサの検出値が，予め
設定された所定異常圧力値を越えたとき，エンジンの回
転数を検出して，このエンジン回転数の状態によって燃
料供給を制限する過給圧制御が選択実行される。即ち，
過給圧が異常圧力値を越えていても回転数が所定値以下
である場合には，圧力センサの故障と判断できるので，
燃料供給は回転数に適合させた供給量を維持させる制御
がなされる。一方，過給圧が異常圧力値を越え，回転数
も所定値以上である場合には，圧力センサの故障又は過
給圧がオーバーブーストの状態となっていると判断でき
るので，燃料の全面カット又は供給量を減少させる制御
がなされる。上記制御方法により，エンジンの動作状態
が過給圧だけでなく，回転数からも測定されるので，エ
ンジンの動作状態に適合した制御が実施されると共に，
圧力センサは過給圧の所定異常圧力値を検出できる範囲
だけに注力させることができるため，圧力センサのダイ
ナミックレンジは小さなものでよく，検出精度を向上さ
せることが可能となる。
ジンへの過給圧を検出する圧力センサの検出値が，予め
設定された所定異常圧力値を越えたとき，エンジンの回
転数を検出して，このエンジン回転数の状態によって燃
料供給を制限する過給圧制御が選択実行される。即ち，
過給圧が異常圧力値を越えていても回転数が所定値以下
である場合には，圧力センサの故障と判断できるので，
燃料供給は回転数に適合させた供給量を維持させる制御
がなされる。一方，過給圧が異常圧力値を越え，回転数
も所定値以上である場合には，圧力センサの故障又は過
給圧がオーバーブーストの状態となっていると判断でき
るので，燃料の全面カット又は供給量を減少させる制御
がなされる。上記制御方法により，エンジンの動作状態
が過給圧だけでなく，回転数からも測定されるので，エ
ンジンの動作状態に適合した制御が実施されると共に，
圧力センサは過給圧の所定異常圧力値を検出できる範囲
だけに注力させることができるため，圧力センサのダイ
ナミックレンジは小さなものでよく，検出精度を向上さ
せることが可能となる。
【図１】 本発明の実施例に係る過給圧制御方法の手順
を示すフローチャート。
を示すフローチャート。
【図２】 実施例に係る制御方法を適用したエンジンの
概略と過給圧制御の構成を示す構成図。
概略と過給圧制御の構成を示す構成図。
【図３】 従来例に係る制御方法の概念を示す図。
【図４】 従来例に係る過給圧制御方法の手順を示すフ
ローチャート。
ローチャート。
１…エンジン ２…過給圧制御装置 ４…過給圧異常検出センサ ６…パルスジェネレータ（エンジン回転数検出器） ７…燃料噴射制御装置 １０…エンジン本体
Claims (1)
- 【請求項１】 エンジンの排気エネルギーを利用して吸
気を過給するターボチャージャにおける上記過給圧を検
出して，該検出値が予め設定された所定異常圧力値を越
えたとき，エンジンへの燃料供給を制限する過給圧制御
方法において，上記過給圧の検出値が設定された上記所
定異常圧力値を越えたときのエンジン回転数を検出し，
該エンジン回転数が予め設定された所定回転数以下であ
るときは，エンジン回転数によって決定される所定量の
燃料供給を実行し，所定回転数以上であるときは，エン
ジンへの燃料供給を中止するか，又はエンジン回転数が
上記予め設定された所定回転数以下になるか，又は過給
圧の検出値が上記所定異常圧力値以下になるまでエンジ
ンへの燃料供給の減少を実行することを特徴とする過給
圧制御方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6007612A JPH07208230A (ja) | 1994-01-27 | 1994-01-27 | エンジンの過給圧制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6007612A JPH07208230A (ja) | 1994-01-27 | 1994-01-27 | エンジンの過給圧制御方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07208230A true JPH07208230A (ja) | 1995-08-08 |
Family
ID=11670641
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6007612A Pending JPH07208230A (ja) | 1994-01-27 | 1994-01-27 | エンジンの過給圧制御方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07208230A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000058615A1 (fr) * | 1999-03-31 | 2000-10-05 | Nissan Diesel Motor Co., Ltd. | Dispositif et procede de commande de la quantite d'injection de carburant d'un moteur thermique a turbocompresseur |
| FR2905418A1 (fr) * | 2006-09-06 | 2008-03-07 | Renault Sas | Dispositif et procede de detection d'une avarie dans un systeme de suralimentation en air d'un moteur |
| CN103256129A (zh) * | 2012-02-15 | 2013-08-21 | 福特全球技术公司 | 具有涡轮增压装置的内燃机的操作方法及其控制单元 |
-
1994
- 1994-01-27 JP JP6007612A patent/JPH07208230A/ja active Pending
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