JP3094189B2 - 過給機付エンジンの制御装置 - Google Patents
過給機付エンジンの制御装置Info
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- JP3094189B2 JP3094189B2 JP05034671A JP3467193A JP3094189B2 JP 3094189 B2 JP3094189 B2 JP 3094189B2 JP 05034671 A JP05034671 A JP 05034671A JP 3467193 A JP3467193 A JP 3467193A JP 3094189 B2 JP3094189 B2 JP 3094189B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は過給機付エンジンにおけ
る過給圧制御手段の異常判定に関する。
る過給圧制御手段の異常判定に関する。
【０００２】
【従来の技術】自動車用の過給機付エンジンにおいて
は、例えば特開昭５７−１４６０２３号公報に記載され
ているように、過給機を迂回して吸気通路の過給機上流
側と過給機下流側を連通させるバイパス通路と該バイパ
ス通路を開閉するエアバイパス弁を設け、過給機下流側
の吸気圧すなわち過給圧が運転状態に応じた目標過給圧
となるよう前記エアバイパス弁を開閉制御することが知
られている。
は、例えば特開昭５７−１４６０２３号公報に記載され
ているように、過給機を迂回して吸気通路の過給機上流
側と過給機下流側を連通させるバイパス通路と該バイパ
ス通路を開閉するエアバイパス弁を設け、過給機下流側
の吸気圧すなわち過給圧が運転状態に応じた目標過給圧
となるよう前記エアバイパス弁を開閉制御することが知
られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】過給機を迂回するバイ
パス通路に設けたエアバイパス弁（以下、ＡＢＶとい
う）の制御によって過給圧を目標圧力に制御する過給圧
制御手段においては、ＡＢＶ自体や負圧制御系あるいは
各種センサ，コントロールユニット等の故障が要因とな
って、バイパス通路が閉まりっぱなしになり、あるいは
開きっぱなしになるといった故障が発生することがある
が、従来はこのような過給圧制御手段の異常を確実に検
知できる手段がなかったためＡＢＶ等が故障したまま運
転が続けられることがあって、例えばＡＢＶが閉まりっ
ぱなしとなった場合には高回転域からの全閉減速時等に
おいてエンジンに負荷がかかったり過給機（特に機械式
過給機）が過熱したりして耐久性に悪影響が生じていた
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであって、過
給圧制御手段の異常を確実に検知できるようにすること
を目的とする。
パス通路に設けたエアバイパス弁（以下、ＡＢＶとい
う）の制御によって過給圧を目標圧力に制御する過給圧
制御手段においては、ＡＢＶ自体や負圧制御系あるいは
各種センサ，コントロールユニット等の故障が要因とな
って、バイパス通路が閉まりっぱなしになり、あるいは
開きっぱなしになるといった故障が発生することがある
が、従来はこのような過給圧制御手段の異常を確実に検
知できる手段がなかったためＡＢＶ等が故障したまま運
転が続けられることがあって、例えばＡＢＶが閉まりっ
ぱなしとなった場合には高回転域からの全閉減速時等に
おいてエンジンに負荷がかかったり過給機（特に機械式
過給機）が過熱したりして耐久性に悪影響が生じていた
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであって、過
給圧制御手段の異常を確実に検知できるようにすること
を目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、エンジンの空
燃比を制御する空燃比制御手段と、該エンジンの空燃比
を検出する空燃比センサと、前記空燃比センサの出力を
受け、該エンジンの空燃比を目標空燃比に収束させるよ
う空燃比制御手段の制御にフィードバック補正を加える
空燃比フィードバック補正手段と、エンジンに供給され
る吸気を過給する過給機を迂回して吸気通路の過給機上
流側と過給機下流側を連通させるバイパス通路を開閉し
過給機下流の吸気圧（すなわち過給圧）をエンジン運転
状態に応じた目標圧力に制御する過給圧制御手段を備え
た過給機付エンジンの制御装置に係るものであって、過
給圧を検出する圧力センサと、この圧力センサの出力を
受け、過給圧を目標圧力に収束させるよう過給圧制御手
段の制御にフィードバック補正を加える過給圧フィード
バック補正手段と、この過給圧のフィードバック補正に
係る制御値（例えば、目標圧力と圧力センサによって検
出された実圧力の偏差，フィードバック補正値等）が所
定範囲から外れた状態が継続し、かつ空燃比フィードバ
ック補正手段によるフィードバック補正量が所定範囲内
の時は過給圧制御手段に異常が生じたと判定し、空燃比
フィードバック補正手段によるフィードバック補正量が
所定範囲から外れた状態が継続すれば吸気系に洩れが発
生したと判定する異常判定手段を設けたことを特徴とす
る。
燃比を制御する空燃比制御手段と、該エンジンの空燃比
を検出する空燃比センサと、前記空燃比センサの出力を
受け、該エンジンの空燃比を目標空燃比に収束させるよ
う空燃比制御手段の制御にフィードバック補正を加える
空燃比フィードバック補正手段と、エンジンに供給され
る吸気を過給する過給機を迂回して吸気通路の過給機上
流側と過給機下流側を連通させるバイパス通路を開閉し
過給機下流の吸気圧（すなわち過給圧）をエンジン運転
状態に応じた目標圧力に制御する過給圧制御手段を備え
た過給機付エンジンの制御装置に係るものであって、過
給圧を検出する圧力センサと、この圧力センサの出力を
受け、過給圧を目標圧力に収束させるよう過給圧制御手
段の制御にフィードバック補正を加える過給圧フィード
バック補正手段と、この過給圧のフィードバック補正に
係る制御値（例えば、目標圧力と圧力センサによって検
出された実圧力の偏差，フィードバック補正値等）が所
定範囲から外れた状態が継続し、かつ空燃比フィードバ
ック補正手段によるフィードバック補正量が所定範囲内
の時は過給圧制御手段に異常が生じたと判定し、空燃比
フィードバック補正手段によるフィードバック補正量が
所定範囲から外れた状態が継続すれば吸気系に洩れが発
生したと判定する異常判定手段を設けたことを特徴とす
る。
【０００５】 また、バイパス通路が閉じっぱなしとなる
異常が発生した場合にエンジンや過給機の信頼性に悪影
響がでるのを防ぐため、異常判定手段は過給圧制御手段
の異常をバイパス通路が閉じた状態での異常とバイパス
通路が開いた状態での異常とに区別して判定するものと
して、異常判定手段が前記バイパス通路が閉じた状態で
の異常と判定した時にはエンジン回転数の増大を抑制す
るようエンジン回転数抑制手段を設けるのがよい。
異常が発生した場合にエンジンや過給機の信頼性に悪影
響がでるのを防ぐため、異常判定手段は過給圧制御手段
の異常をバイパス通路が閉じた状態での異常とバイパス
通路が開いた状態での異常とに区別して判定するものと
して、異常判定手段が前記バイパス通路が閉じた状態で
の異常と判定した時にはエンジン回転数の増大を抑制す
るようエンジン回転数抑制手段を設けるのがよい。
【０００６】 図１は本発明の全体構成図である。
【０００７】
【作用】本発明によれば、エンジンの運転状態に応じて
過給圧制御手段が作動し、また、圧力センサの出力に基
づいて過給圧制御手段の制御にフィードバック補正が加
えられバイパス通路が開閉されて過給圧が目標圧力に制
御される。そして、この過給圧のフィードバック制御時
に、目標圧力と実圧力の偏差が所定値以上となったり、
フィードバック補正値がマイナス側あるいはプラス側に
張り付いたといったように、過給圧のフィードバック補
正に係る制御値が所定範囲から外れた状態が継続した時
には、過給圧制御手段等に異常が発生したと判定され
る。また、この時、吸気系にエア洩れがあれば、吸気管
内圧力の負圧域ではエアフローセンサ計測値より多い空
気がエンジンに吸入され空燃比がリーンとなって空燃比
フィードバックの補正値がプラス側に張り付き、吸気管
内圧力の過給域ではエアフローセンサ計測値より少ない
空気がエンジンに吸入され空燃比がリッチとなって空燃
比フィードバックの補正値がマイナス側に張り付くこと
から、空燃比フィードバック補正の補正量がプラス側あ
るいはマイナス側に張り付いた場合は、吸気系に洩れが
発生したと判定される。また、過給圧制御手段の異常で
バイパス通路が閉まりっぱなしと判定された時には、エ
ンジン回転抑制手段によりエンジン回転数の増大が抑制
され、それによってエンジンにかかる負荷増大が抑制さ
れ、過給機の過熱が防止される。
過給圧制御手段が作動し、また、圧力センサの出力に基
づいて過給圧制御手段の制御にフィードバック補正が加
えられバイパス通路が開閉されて過給圧が目標圧力に制
御される。そして、この過給圧のフィードバック制御時
に、目標圧力と実圧力の偏差が所定値以上となったり、
フィードバック補正値がマイナス側あるいはプラス側に
張り付いたといったように、過給圧のフィードバック補
正に係る制御値が所定範囲から外れた状態が継続した時
には、過給圧制御手段等に異常が発生したと判定され
る。また、この時、吸気系にエア洩れがあれば、吸気管
内圧力の負圧域ではエアフローセンサ計測値より多い空
気がエンジンに吸入され空燃比がリーンとなって空燃比
フィードバックの補正値がプラス側に張り付き、吸気管
内圧力の過給域ではエアフローセンサ計測値より少ない
空気がエンジンに吸入され空燃比がリッチとなって空燃
比フィードバックの補正値がマイナス側に張り付くこと
から、空燃比フィードバック補正の補正量がプラス側あ
るいはマイナス側に張り付いた場合は、吸気系に洩れが
発生したと判定される。また、過給圧制御手段の異常で
バイパス通路が閉まりっぱなしと判定された時には、エ
ンジン回転抑制手段によりエンジン回転数の増大が抑制
され、それによってエンジンにかかる負荷増大が抑制さ
れ、過給機の過熱が防止される。
【０００８】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【０００９】 図２は本発明の一実施例の全体システム図
である。図において１はエンジンであって、該エンジン
１の吸気通路２にはサージタンク３が形成され、その上
流にエンジン１により駆動されて該エンジン１への吸気
を過給する機械式過給機４が設けられ、また、サージタ
ンク３と機械式過給機４の間には、過給によって昇温し
た吸気を冷却するインタークーラ５が設けられている。
そして、機械式過給機４とインタークーラ５とを迂回し
て吸気通路２の上流側と下流側を連通させるバイパス通
路６が設けられ、このバイパス通路６にはダイアフラム
式のアクチュエータにより駆動されて該通路６を開閉す
るＡＢＶ（エアバイパス弁）７が介設されている。ＡＢ
Ｖ７は、アクチュエータ作動圧を制御するＡＢＶコント
ローラ８を介しエンジンコントロールユニット９によっ
て開閉制御される。また、吸気通路２には機械式過給機
４の上流側に吸気通路２を開閉するスロットル弁１０が
設けられ、これにスロットル弁開度を検出するスロット
ルセンサ１１が付設されている。また、サージタンク３
の下流側には燃料噴射用のインジェクタ１２が設けら
れ、サージタンク３には過給機下流側の吸気圧（ブース
ト圧）すなわち過給圧を検出する圧力センサ１３が設置
されている。
である。図において１はエンジンであって、該エンジン
１の吸気通路２にはサージタンク３が形成され、その上
流にエンジン１により駆動されて該エンジン１への吸気
を過給する機械式過給機４が設けられ、また、サージタ
ンク３と機械式過給機４の間には、過給によって昇温し
た吸気を冷却するインタークーラ５が設けられている。
そして、機械式過給機４とインタークーラ５とを迂回し
て吸気通路２の上流側と下流側を連通させるバイパス通
路６が設けられ、このバイパス通路６にはダイアフラム
式のアクチュエータにより駆動されて該通路６を開閉す
るＡＢＶ（エアバイパス弁）７が介設されている。ＡＢ
Ｖ７は、アクチュエータ作動圧を制御するＡＢＶコント
ローラ８を介しエンジンコントロールユニット９によっ
て開閉制御される。また、吸気通路２には機械式過給機
４の上流側に吸気通路２を開閉するスロットル弁１０が
設けられ、これにスロットル弁開度を検出するスロット
ルセンサ１１が付設されている。また、サージタンク３
の下流側には燃料噴射用のインジェクタ１２が設けら
れ、サージタンク３には過給機下流側の吸気圧（ブース
ト圧）すなわち過給圧を検出する圧力センサ１３が設置
されている。
【００１０】 エンジン１の排気通路１４には排気ガス中
の酸素濃度を検出するＯ2センサ１５が設けられてい
る。エンジンコントロールユニット９には、上記Ｏ2セ
ンサ１５の検出信号のほか、図示しない回転センサ，エ
アフローセンサからのエンジン回転信号，吸入空気量信
号等が入力され、また、上記圧力センサ１３から吸気圧
信号が入力される。そして、これらの入力信号に基づい
てエンジンコントロールユニット９によりＡＢＶ７が制
御され、また、インジェクタ１２が制御される。
の酸素濃度を検出するＯ2センサ１５が設けられてい
る。エンジンコントロールユニット９には、上記Ｏ2セ
ンサ１５の検出信号のほか、図示しない回転センサ，エ
アフローセンサからのエンジン回転信号，吸入空気量信
号等が入力され、また、上記圧力センサ１３から吸気圧
信号が入力される。そして、これらの入力信号に基づい
てエンジンコントロールユニット９によりＡＢＶ７が制
御され、また、インジェクタ１２が制御される。
【００１１】 ＡＢＶ７は、スロットル弁開度とエンジン
回転数に応じマップ値として予め設定された目標過給圧
に実際の過給圧が一致するよう圧力偏差に基づいてフィ
ードバック制御される。また、エンジン回転数および吸
入空気量に基づいて燃料の基本噴射量が演算され、それ
に、各種補正と、Ｏ2センサ１５の出力に基づいて空燃
比を目標空燃比に収束させるためのフィードバック補正
が加えられて、演算された噴射量に相当するパルス巾の
噴射パルスがインジェクタ１２に印加され、インジェク
タ１２から燃料が噴射される。
回転数に応じマップ値として予め設定された目標過給圧
に実際の過給圧が一致するよう圧力偏差に基づいてフィ
ードバック制御される。また、エンジン回転数および吸
入空気量に基づいて燃料の基本噴射量が演算され、それ
に、各種補正と、Ｏ2センサ１５の出力に基づいて空燃
比を目標空燃比に収束させるためのフィードバック補正
が加えられて、演算された噴射量に相当するパルス巾の
噴射パルスがインジェクタ１２に印加され、インジェク
タ１２から燃料が噴射される。
【００１２】 また、過給圧のフィードバック制御が行わ
れている時に、目標圧力と圧力センサ１３によって検出
された実際の過給圧の偏差が所定値（設定しきい値）以
上となった状態が継続したかどうかによってＡＢＶ７の
異常が判定される。この判定は、図３に示すようにＡＢ
Ｖ閉まりっぱなしの異常時には吸気管内圧力の負圧域に
おいて正常時と異常時の圧力差が出てくるし、ＡＢＶ開
きっぱなしの異常時には過給域において圧力差が出てく
ることから、ＡＢＶ７が閉まりっぱなしの異常について
は吸気管内圧力の負圧域で判定が行われ、ＡＢＶ７が開
きっぱなしの異常については吸気管内圧力の過給域で判
定が行われる。ただし、目標圧力と実圧力の偏差が所定
値以上かどうかというだけでは吸気系のエア洩れとの区
別ができないので、吸気管内圧力の負圧域において目標
圧力と実圧力の偏差が所定値以上で、かつ、空燃比フィ
ードバック補正の補正値がプラス側に張り付いていない
場合にＡＢＶ７が閉まりっぱなしの異常が発生したと判
定し、過給域において目標圧力と実圧力の偏差が所定値
以上で、かつ、空燃比フィードバック補正の補正値がマ
イナス側に張り付いていない場合にはＡＢＶ７が開きっ
ぱなしの異常が発生したと判定する。また、目標圧力と
実圧力の偏差が所定値以上で、空燃比フィードバック補
正の補正値がプラス側あるいはマイナス側に張り付いて
いる場合は吸気系のエア洩れと判定する。
れている時に、目標圧力と圧力センサ１３によって検出
された実際の過給圧の偏差が所定値（設定しきい値）以
上となった状態が継続したかどうかによってＡＢＶ７の
異常が判定される。この判定は、図３に示すようにＡＢ
Ｖ閉まりっぱなしの異常時には吸気管内圧力の負圧域に
おいて正常時と異常時の圧力差が出てくるし、ＡＢＶ開
きっぱなしの異常時には過給域において圧力差が出てく
ることから、ＡＢＶ７が閉まりっぱなしの異常について
は吸気管内圧力の負圧域で判定が行われ、ＡＢＶ７が開
きっぱなしの異常については吸気管内圧力の過給域で判
定が行われる。ただし、目標圧力と実圧力の偏差が所定
値以上かどうかというだけでは吸気系のエア洩れとの区
別ができないので、吸気管内圧力の負圧域において目標
圧力と実圧力の偏差が所定値以上で、かつ、空燃比フィ
ードバック補正の補正値がプラス側に張り付いていない
場合にＡＢＶ７が閉まりっぱなしの異常が発生したと判
定し、過給域において目標圧力と実圧力の偏差が所定値
以上で、かつ、空燃比フィードバック補正の補正値がマ
イナス側に張り付いていない場合にはＡＢＶ７が開きっ
ぱなしの異常が発生したと判定する。また、目標圧力と
実圧力の偏差が所定値以上で、空燃比フィードバック補
正の補正値がプラス側あるいはマイナス側に張り付いて
いる場合は吸気系のエア洩れと判定する。
【００１３】 なお、この実施例では上記のように異常判
定をまず目標圧力と実圧力の偏差が所定値以上かどうか
によって行っているが、目標圧力と実圧力の偏差が所定
値以上の場合に、実圧力が目標圧力より大きくてその差
が設定しきい値以上の時には過給圧のフィードバック補
正値がマイナス側のマックス値に張り付き、実圧力が目
標圧力より小さくてその差が設定しきい値以上という時
にはフィードバック補正値がマイナス側のマックス値に
張り付くので、圧力偏差を見る代わりに過給圧のフィー
ドバック補正値がマイナス側あるいはプラス側に張り付
いたかどうかで異常判定を行うことも可能である。
定をまず目標圧力と実圧力の偏差が所定値以上かどうか
によって行っているが、目標圧力と実圧力の偏差が所定
値以上の場合に、実圧力が目標圧力より大きくてその差
が設定しきい値以上の時には過給圧のフィードバック補
正値がマイナス側のマックス値に張り付き、実圧力が目
標圧力より小さくてその差が設定しきい値以上という時
にはフィードバック補正値がマイナス側のマックス値に
張り付くので、圧力偏差を見る代わりに過給圧のフィー
ドバック補正値がマイナス側あるいはプラス側に張り付
いたかどうかで異常判定を行うことも可能である。
【００１４】 また、上記判定の結果、ＡＢＶ７が閉まり
っぱなしの異常という場合には、エンジン１および過給
機４の信頼性確保のためエンジン回転数が一定回転数以
上ではインジェクタ１２による燃料噴射が停止され、エ
ンジン回転数が通常時より低く抑えられる。
っぱなしの異常という場合には、エンジン１および過給
機４の信頼性確保のためエンジン回転数が一定回転数以
上ではインジェクタ１２による燃料噴射が停止され、エ
ンジン回転数が通常時より低く抑えられる。
【００１５】 図４は上記実施例における異常判定を実行
するフローチャートである。このフローチャートは、Ｓ
１〜Ｓ１５の各ステップからなるものであって、スター
トすると、Ｓ１でスロットル弁開度，エンジン回転数，
吸気圧といった各種信号を読み込む。そして、Ｓ２でス
ロットル弁開度による領域が図３に示す負圧域側の判定
区間Ａかどうかを判定し、判定区間Ａであれば、Ｓ３へ
進み、ＡＢＶ閉まりっぱなしの異常と判定するための判
定条件Ａ、つまり、吸気管内圧力の目標圧力と実圧力の
偏差が所定値以上の状態が継続した、あるいは、過給圧
のフィードバック補正値がマイナス側に張り付いたとい
う条件が成立したかどうかを見る。
するフローチャートである。このフローチャートは、Ｓ
１〜Ｓ１５の各ステップからなるものであって、スター
トすると、Ｓ１でスロットル弁開度，エンジン回転数，
吸気圧といった各種信号を読み込む。そして、Ｓ２でス
ロットル弁開度による領域が図３に示す負圧域側の判定
区間Ａかどうかを判定し、判定区間Ａであれば、Ｓ３へ
進み、ＡＢＶ閉まりっぱなしの異常と判定するための判
定条件Ａ、つまり、吸気管内圧力の目標圧力と実圧力の
偏差が所定値以上の状態が継続した、あるいは、過給圧
のフィードバック補正値がマイナス側に張り付いたとい
う条件が成立したかどうかを見る。
【００１６】 Ｓ３で判定条件Ａが成立したというとき
は、Ｓ４へ進み、Ｏ2センサ１５の出力に基づく空燃比
フィードバック制御のフィードバック補正値がプラス側
に張り付いたかどうかを見る。そして、空燃比のフィー
ドバック補正値がプラス側に張り付いたというときは、
Ｓ５で吸気系に洩れが発生したと判定し、Ｓ６でエア洩
れの異常表示を行う。また、Ｓ４の判定で空燃比のフィ
ードバック補正値がプラス側に張り付いていないという
ときは、Ｓ７でＡＢＶ閉まりっぱなしの異常と判定す
る。そして、この場合はＳ８でＡＢＶ異常表示を行うと
ともに、エンジン回転数を一定回転数に抑えるよう燃料
カット制御を行う。
は、Ｓ４へ進み、Ｏ2センサ１５の出力に基づく空燃比
フィードバック制御のフィードバック補正値がプラス側
に張り付いたかどうかを見る。そして、空燃比のフィー
ドバック補正値がプラス側に張り付いたというときは、
Ｓ５で吸気系に洩れが発生したと判定し、Ｓ６でエア洩
れの異常表示を行う。また、Ｓ４の判定で空燃比のフィ
ードバック補正値がプラス側に張り付いていないという
ときは、Ｓ７でＡＢＶ閉まりっぱなしの異常と判定す
る。そして、この場合はＳ８でＡＢＶ異常表示を行うと
ともに、エンジン回転数を一定回転数に抑えるよう燃料
カット制御を行う。
【００１７】 また、Ｓ２で判定区間Ａでないというとき
は、Ｓ９へ進み、図３に示す過給域側の判定区間Ｂかど
うかを判定する。そして、判定区間Ｂであれば、Ｓ１０
へ進み、ＡＢＶ開きっぱなしの異常と判定するための判
定条件Ｂ、つまり、吸気管内圧力の目標圧力と実圧力の
偏差が所定値以上の状態が継続した、あるいは、過給圧
のフィードバック補正値がプラス側に張り付いたという
条件が成立したかどうかを見る。
は、Ｓ９へ進み、図３に示す過給域側の判定区間Ｂかど
うかを判定する。そして、判定区間Ｂであれば、Ｓ１０
へ進み、ＡＢＶ開きっぱなしの異常と判定するための判
定条件Ｂ、つまり、吸気管内圧力の目標圧力と実圧力の
偏差が所定値以上の状態が継続した、あるいは、過給圧
のフィードバック補正値がプラス側に張り付いたという
条件が成立したかどうかを見る。
【００１８】 Ｓ１０で判定条件Ｂが成立したというとき
は、Ｓ１１へ進み、空燃比のフィードバック補正値がマ
イナス側に張り付いたかどうかを見る。そして、空燃比
のフィードバック補正値がマイナス側に張り付いたとい
うときは、Ｓ１２で吸気系に洩れが発生したと判定し、
Ｓ１３でエア洩れの異常表示を行う。また、Ｓ１１の判
定で空燃比のフィードバック補正値がマイナス側に張り
付いた状態でないというときは、Ｓ１４でＡＢＶ開きっ
ぱなしの異常と判定し、Ｓ１５でＡＢＶ異常表示を行
う。
は、Ｓ１１へ進み、空燃比のフィードバック補正値がマ
イナス側に張り付いたかどうかを見る。そして、空燃比
のフィードバック補正値がマイナス側に張り付いたとい
うときは、Ｓ１２で吸気系に洩れが発生したと判定し、
Ｓ１３でエア洩れの異常表示を行う。また、Ｓ１１の判
定で空燃比のフィードバック補正値がマイナス側に張り
付いた状態でないというときは、Ｓ１４でＡＢＶ開きっ
ぱなしの異常と判定し、Ｓ１５でＡＢＶ異常表示を行
う。
【００１９】 なお、上記実施例では過給機が機械式過給
機である場合を説明したが、本発明はターボチャージャ
の場合にも適用可能である。
機である場合を説明したが、本発明はターボチャージャ
の場合にも適用可能である。
【００２０】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、過給圧制御手段の異常を確実に検知でき、また、吸
気系のエア洩れを検知できて、これらの異常発生による
エンジンおよび過給機の耐久性悪化を防止するようにで
きる。
で、過給圧制御手段の異常を確実に検知でき、また、吸
気系のエア洩れを検知できて、これらの異常発生による
エンジンおよび過給機の耐久性悪化を防止するようにで
きる。
【図１】本発明の全体構成図
【図２】本発明の一実施例の全体システム図
【図３】本発明の一実施例におけるＡＢＶ異常判定の特
性図
性図
【図４】本発明の一実施例における異常判定を実行する
フローチャート
フローチャート
１ エンジン ２ 吸気通路 ４ 機械式過給機 ６ バイパス通路 ７ ＡＢＶ（エアバイパス弁） ９ エンジンコントロールユニット １１ スロットルセンサ １２ インジェクタ １３ 圧力センサ １５ Ｏ2センサ
Claims (2)
- 【請求項１】 エンジンの空燃比を制御する空燃比制御
手段と、該エンジンの空燃比を検出する空燃比センサ
と、前記空燃比センサの出力を受け、該エンジンの空燃
比を目標空燃比に収束させるよう前記空燃比制御手段の
制御にフィードバック補正を加える空燃比フィードバッ
ク補正手段と、エンジンに供給される吸気を過給する過
給機を迂回して吸気通路の過給機上流側と過給機下流側
を連通させるバイパス通路を開閉し過給機下流の吸気圧
をエンジン運転状態に応じた目標圧力に制御する過給圧
制御手段を備えた過給機付エンジンの制御装置であっ
て、 前記過給機下流側の吸気圧を検出する圧力センサと、 前記圧力センサの出力を受け、前記過給機下流側の吸気
圧を前記目標圧力に収束させるよう前記過給圧制御手段
の制御にフィードバック補正を加える過給圧フィードバ
ック補正手段と、過給圧フィードバック補正に係る制御値が所定範囲から
外れた状態が継続した時に、前記空燃比フィードバック
補正手段によるフィードバック補正量が所定範囲内であ
れば過給圧制御手段に異常が生じたと判定し、前記空燃
比フィードバック補正手段によるフィードバック補正量
が所定範囲から外れた状態が継続した時は吸気系に洩れ
が発生したと判定する 異常判定手段を設けたことを特徴
とする過給機付エンジンの制御装置。 - 【請求項２】 過給圧制御手段の異常をバイパス通路が
閉じた状態での異常とバイパス通路が開いた状態での異
常とに区別して判定するよう異常判定手段を構成し、か
つ、前記異常判定手段が前記バイパス通路が閉じた状態
での異常と判定した時にエンジン回転数の増大を抑制す
るエンジン回転数抑制手段を設けた請求項１記載の過給
機付エンジンの制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05034671A JP3094189B2 (ja) | 1993-01-29 | 1993-01-29 | 過給機付エンジンの制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05034671A JP3094189B2 (ja) | 1993-01-29 | 1993-01-29 | 過給機付エンジンの制御装置 |
Publications (2)
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|---|---|
| JPH06229246A JPH06229246A (ja) | 1994-08-16 |
| JP3094189B2 true JP3094189B2 (ja) | 2000-10-03 |
Family
ID=12420898
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP05034671A Expired - Fee Related JP3094189B2 (ja) | 1993-01-29 | 1993-01-29 | 過給機付エンジンの制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3094189B2 (ja) |
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|---|---|---|---|---|
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-
1993
- 1993-01-29 JP JP05034671A patent/JP3094189B2/ja not_active Expired - Fee Related
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|---|---|
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