JP2808338B2 - 高炉ブリーダー弁開閉制御方法 - Google Patents

高炉ブリーダー弁開閉制御方法

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JP2808338B2
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徹雄 越智
直樹 河部
和幸 永吉
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
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Nisshin Steel Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本発明は、高炉炉頂に設けてあるブリーダー弁の開閉
制御に関するものである。
《従来の技術》 高炉操業において、高炉炉頂圧力を一定圧力に制御す
るためにスクラバー(15)に設けているRSE(リングス
リット.エレメント)と呼ばれる部位に3本の弁棒(12
A.12B.12C)を制御装置(16)を介して油圧シリンダー
(13A.13B.13C)を駆動させて開閉制御を行っている。
この制御の基になる圧力を高炉炉頂からRESの管路に3
個の測定装置(17A.17B.17C)を設けて、この内の1ヵ
所からの信号を制御に用いている。
前記した測定装置(17A.17B.17C)で炉内吹き抜け現
象を検出するが、通常の炉内圧力制御であるRSE弁棒の
開閉制御範囲を越えているためにブリーダー弁を開いて
異常な圧力を大気に放散している。しかし、この開閉制
御は炉内吹き抜け等による急激な圧力上昇によってブリ
ーダー弁を開ける正常な動作でなく、測定装置(17A.17
B,17C)の検出端部の管路の詰まりや、圧力検出器の故
障等による誤信号によってブリーダー弁を開らく操作が
度々発生していた。
《発明が解決しようとする課題》 高炉安定操業や高炉ガス使用設備の保護をはかるため
に、従来は炉頂からRSEまでの管路に設けた3個の圧力
測定装置の内の一測定値が操業圧力設定値+αであれば
炉内異常として、ブリーダー弁を開いていた。しかし測
定異常値、即ち圧力検出端の詰まりや、その他の原因に
よる誤信号によってもブリーダー弁が開き、このために
炉況を悪化させたり、高炉ガスの異常圧によって炉頂発
電機のガスタービンをトリップさせたりしていた。
そこで誤信号によるブリーダー弁の誤動作を無くし、
正確な圧力測定値によって、ブリーダー弁を開閉さす制
御方法を提供する。
《課題を解決するための手段》 以上のような課題に鑑み、本発明者らは高炉炉頂から
RSEの管路内に圧力測定装置を3個以上設け、該測定装
置で圧力を測定する第1工程と、ブリーダー弁を開く条
件である炉頂圧力制御の操業圧力設定値+αの値を設定
する第2工程と、前記操業圧力設定値+αより低い値β
を作成する第3工程と、前記βと第1工程で測定した測
定値とを比較する第4工程と、第4工程で得た比較デー
タを基にして2以上の圧力測定値の異常を検出する第5
工程と、前期圧力測定値の異常が継続していることを監
視する第6工程と、第6工程に基づいて炉頂操業圧力制
御の設定値が前記圧力測定装置で測定した中で高値に設
定値を切り換える第7工程と操業圧力設定値+αと前記
第7工程とを比較する第8工程と第8工程によってブリ
ーダー弁を開閉操作することから成る高炉ブリーダー弁
の開閉制御方法を提供するものである。
《作用》 高炉炉頂よりスクラバーに設けてあるRSEの管路の間
に圧力測定装置を3ケ所設置し、2ケ所以上の測定値が
炉頂圧力制御の操業圧力測定値+βより一定時間継続し
て高いときは、3ケ所の測定値の中で1番高い測定値を
炉頂圧力信号とし、該信号がブリーダー弁を開かす操業
圧力測定値+αより高くなったときにブリーダー弁を開
くようにした。
《実施例》 本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
炉頂圧力測定値が総て正常な値の時はβの値を越える
圧力測定値がないので比較回路1A.1B.1CはOFFとなりAND
回路2A.2B.2CとOR回路3Aは共にOFFでありタイマー5は
作動しない。このためブリーダー弁制御回路へは炉頂圧
力制御の操業圧力設定値が送られる。
次に管路内の圧力測定装置の1つだけの圧力測定値が
βの値を越えた時は比較回路1A.1B.1Cの中で1つの回路
だけONになるのでAND回路2A.2B.2CとOR回路3AはOFFのま
までタイマー5は作動せず、ブリーダー制御回路へは操
業圧力設定値が送られる。また、OR回路3BはONとなりNO
T回路4もONとなっているためAND回路2DがONとなるので
圧力測定値異常警報信号を出す。
更に、2つ以上の圧力測定値がβの値を越えると比較
回路1A.1B.1Cの中で2つ以上ONとなるのでAND回路2A.2
B.2CとOR回路3AはONになりタイマー5は作動し始めこの
状態が一定時間(10秒)継続すると実際に圧力が上昇し
ていると判断してブリーダー弁制御回路へは3つの圧力
測定値の内の最高値をハイセレクター6で選定しこの最
高値の信号を切換選択回路7に送る。切換選択回路7で
は、操業圧力測定信号から、選択した最高圧力信号に切
換へられ、この信号と、操業圧力測定値+αと比較し
て、ブリーダー弁を開閉制御する。
また、OR回路3BはONとなるがNOT回路はOFFとなるので
AND回路2DはOFFとなるため圧力測定値異常警報信号はだ
されない。
《効果》 ブリーダー弁を開く信号を発する高炉炉頂からRSEま
での管路に設けた3個の圧力測定装置の信号の内、2個
の圧力が炉内圧力設定値を越えて且つブリーダーを開く
信号である操業圧力設定値+αより低い値(設定値+α
−β)が2つの測定装置でえられ、更に圧力が操業圧力
測定値+αであればブリーダー弁を開くようにしたた
め、誤信号によるブリーダー弁作動が起きないので高炉
の安定操業ができ、ひいては省エネルギー操業ができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を説明するブロック線図、第2図は高炉
炉頂からRSEまでの概要を説明する図である。第3図は
従来のブロック線図である。 1A.1B.1C.1D……比較回路 2A.2B.2C.2D……AND回路 3A.3B……OR回路 4……NOT回路 5……タイマー 6……ハイセレクター 7……切換選択回路 8A.8B……加算回路 11A.11B.11C.11D……ブリーダー 12A.12B.12C……RSE弁棒 13A.13B.13C……油圧シリンダー 14……高炉本体 15……RSE除塵機 16……油圧制御装置 17A.17B.17C……炉頂圧力測定装置

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高炉炉頂からRSEの管路内に圧力測定装置
    を3個以上設け該測定装置で圧力測定を行う第1工程
    と、ブリーダー弁を開く条件である炉頂圧力制御の操業
    圧力設定値+αの値を設定する第2工程と、前記操業圧
    力設定値+αより低い値βを作成する第3工程と、前記
    βと第1工程で測定した測定値とを比較する第4工程
    と、第4工程で得たデータを基にして2以上の圧力測定
    値の異常を検出する第5工程と、前記圧力測定値の異常
    が継続していることを監視する第6工程と、第6工程に
    基づいて炉頂操業圧力制御の設定値が前記圧力測定装置
    で測定した中で高値に設定値を切り換える第7工程と、
    操業圧力設定値+αと前記第7工程とを比較する第8工
    程と、第8工程によってブリーダー弁を開閉操作するこ
    とから成る高炉ブリーダー弁開閉制御方法。
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