JPH0678477B2 - 成形用熱可塑性ポリエステル組成物 - Google Patents

成形用熱可塑性ポリエステル組成物

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JPH0678477B2
JPH0678477B2 JP28142388A JP28142388A JPH0678477B2 JP H0678477 B2 JPH0678477 B2 JP H0678477B2 JP 28142388 A JP28142388 A JP 28142388A JP 28142388 A JP28142388 A JP 28142388A JP H0678477 B2 JPH0678477 B2 JP H0678477B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は成形用熱可塑性ポリエステル組成物に関する。
より詳しくは、比較的低温において成形加工可能なポリ
シクロヘキサンジメチレンテレフタレート(テレフタル
酸とシクロヘキサンジメタノールとの重縮合によって得
られる)を含むポリエステル組成物に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕
ポリジメチレンシクロヘキサンテレフタレートは繊維、
フィルムとしての性能に優れ、古くから工業化されてい
る。しかし、プラスチック成形用材料としてはまだ種々
な問題点を有している。
成形用材料としてのポリジメチレンシクロヘキサンテレ
フタレートの最大の問題点は、融点が約295℃と高く、
急激な熱劣化を開始する温度が310〜315℃と比較的低い
ことにある。このため、熱劣化を伴わない成形品を得る
ことは極めて困難であった。
従って、本発明の目的はポリシクロヘキサンテレフタレ
ートの劣化がほとんど行われない程度の低温において成
形加工可能なポリシクロヘキサンテレフタレート成形用
組成物を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、ポリジメチレンシクロヘキサンテレフタレー
トの冷却時の結晶化開始温度が250℃付近にあることに
着目し、特定の可塑剤を用いて過冷却状態の溶融粘度を
低下させると、従来の温度(290℃付近)より低い設定
温度(250℃付近)で射出成形が可能となり成形時に受
ける熱劣化を僅少に抑えることができることを見出した
ことに基づくものである。
すなわち、前記目的を達成するための本発明はテレフタ
ル酸を主たる酸成分とし、シクロヘキサンジメタノール
を主たるグリコール成分とする繰返し単位からなり、か
つ少くとも0.5dl/gの固有粘度を有するポリエステル25
〜99重量%及び式 (式中、Rは12〜18個の炭素原子を有するn−アルキル
又はn−アルケニルである) のN置換トルエンスルホンアミド1〜10重量%を含むポ
リエステル組成物である。
本発明で用いられるポリエステルはジメチルテレフタレ
ートとシクロヘキサンジメタノールとを重縮合させるこ
とによって得られるところの前記ポリジメチレンシクロ
ヘキサンテレフタレートである。主たる酸成分はテレフ
タル酸であり、主たるグリコール成分はシクロヘキサン
ジメタノールであるが、他の酸成分及びグリコール成分
がポリジメチレンシクロヘキサンテレフタレートの本来
の性質を害さない程度の量において含まれることは差し
支えない。また、ポリエチレンテレフタレート、ポリブ
チレンテレフタレート等の他のポリエステル、ポリカー
ボネート等を、ポリジメチレンシクロヘキサンテレフタ
レート100重量部に対して約10重量部まで含有すること
ができる。
該ポリシクロヘキサンテレフタレートは少くとも0.5dl/
g(ASTM D−2875に従って測定)の固有粘度を有する
ものが好ましい。固有粘度が0.5dl/gより低いものは、
分子量が小さすぎるため射出成形材料としては不適当で
ある。
本発明で用いられるN置換トルエンスルホンアミドは前
記一般式で表わされるものであって、例えば、特開昭58
−196253号公報に記載されている。前記式において、基
−CH3は、スルホンアミド基に対してオルト位置又はパ
ラ位置のいずれにあってもよい。Rはn−アルキル基又
はn−アルケニル基であって、12〜18個の炭素原子を有
するものが好ましい。Rの炭素数が12個より少い場合に
は揮発性が高いので好ましくない。一方、炭素数が18個
より多い場合には可塑化の効果が少いため好ましくな
い。ただし、炭素数12〜18個のものの中にそれ以外の炭
素数のものが含まれることは差し支えない。前記条件を
満足するN置換トルエンスルホンアミドは本発明の組成
物中に1〜10重量%量で含まれることが好ましい。
なお、特開昭58−196253号公報には成形材料としてのポ
リエチレンテレフタレート混合物が開示されている。こ
の混合物は、ポリエチレンテレフタレートにN置換スル
ホンアミド及びポリオレフィンのNa又はKアイオノマー
を添加し、ポリエチレンテレフタレートの結晶化速度を
促進することによって速いサイクルで均一に結晶化した
成形品を得るためのものである。
本発明のポリエステル組成物は、ガラス繊維、カーボン
繊維、ガラスフレーク、ガラスビーズ、ガラスパウダ
ー、珪酸アルミニウム、炭酸カルシウム、タルク、シリ
カ、珪酸カルシウム、チタン酸カリウム、マイカ等の強
化材及び/又は充填剤を、60重量%まで含むことができ
る。
また、本発明のポリエステル組成物にハロゲン化ポリマ
ー及び/又は酸化アンチモンを添加することによって難
燃性を付与することができる。好ましいハロゲン化ポリ
マーとしては、ブロム化ポリスチレン、(α−ポリスチ
レン、架橋ポリスチレン)、ブロム化エポキシ、ブロム
化ポリカーボネート等を挙げることができる。酸化アン
チモンには三酸化アンチモン及び五酸化アンチモンがあ
る。三酸化アンチモンは60重量%以下のジルコニウム化
合物との混合物として、五酸化アンチモンは10〜30重量
%のアルカリ金属酸化物及び/又はアルカリ土類金属酸
化物との混合物として用いることができる。これらの難
燃剤は、単独又は二種以上の組合せにおいて、ポリエス
テル組成物中に7〜30重量%の量で添加されることが好
ましい。
本発明のポリエステル組成物は、上述の成分の他に、ポ
リエステルに通常使用される添加剤、例えば着色剤、離
型剤、酸化防止剤、核形成剤、熱安定剤等を含有するこ
とができる。
本発明の樹脂組成物を製造するための方法に特に制限は
なく、通常の方法が満足に使用できる。しかしながら一
般に溶融混合方法が望ましい。任意の溶融混合法を、そ
れが溶融した粘稠塊体を処理できるならば使用できる。
方法は回分式又は連続式で用いられる。特に押出機、バ
ンバリーミキサー、ローラー、ニーダー等が例として挙
げられる。
以下、実施例により本発明をより具体的に説明する。
実施例1及び比較例1 表1に示した成分を、表1に示した割合でよく混合した
後、65mm一軸押出機を用いて設定温度300℃、スクリュ
ー回転数80rpmでペレットを作成した。
得られた実施例1及び比較例1の組成を有するペレット
を用いて、JSW40成形機(シリンダーにはホッパーから
順に、Zone 1、Zone 2、Zone 3及びZone 4の加熱域があ
る)を使用し、次の条件A及び条件Bにおいてそれぞれ
成形品(1/4インチ×1/2インチ×5インチの短冊)を作
成した。
〔条件A〕
金型温度:80℃ 圧 力:射出圧830kg/cm2、保圧520kg/cm2 背圧110kg/cm2 射出速度:20cc/秒 滞留時間:+0分又は+4分(成形サイクルを停止して
シリンダー内に滞留させた時間) 〔条件B〕 他の条件は条件Aと同様。
前記ペレット及び条件A及びBにおいて作成した成形品
について射出成形加工時の流動性及びメルトフローイン
デクス(MFI)を測定した。MFIはメルトローインデクサ
ーを用いて測定した。流動性は次式によって求められる
流動量(%)によって評価した。
得られた結果は表2に示す通りである。
以上の結果より、条件Bにおいては、比較例1の組成物
の流動量は30%であるのに対し、本発明の組成物の流動
量は100%と極めて大きな値である。これは、本発明の
組成物が条件B、すなわちシリンダー温度を低く設定し
ても十分に成形加工可能であることを示している。ま
た、ペレットと成形品のMIFの変化をみると、条件Aに
おける場合よりも条件Bにおける場合の方がずっと小さ
いことがわかる。これは条件Bにおける成形品の熱劣化
が非常に少いことを意味している。なお、実施例1のペ
レット及び成形品のMFIが比較例1のペレット及び成形
品のMFIよりも全体的に高くなっているのは、本発明の
添加剤N置換スルホンアミドによる可塑化効果のためと
考えられる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テレフタル酸を主たる酸成分とし、シクロ
    ヘキサンジメタノールを主たるグリコール成分とする繰
    返し単位からなり、かつ少くとも0.5dl/gの固有粘度を
    有するポリエステル25〜99重量%及び式 (式中、Rは12〜18個の炭素原子を有するn−アルキル
    又はn−アルケニルである) のN置換トルエンスルホンアミド1〜10重量%を含むポ
    リエステル組成物。
JP28142388A 1988-11-09 1988-11-09 成形用熱可塑性ポリエステル組成物 Expired - Fee Related JPH0678477B2 (ja)

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