JPH0678093B2 - 飽和ポリエステル樹脂製壜体 - Google Patents

飽和ポリエステル樹脂製壜体

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JPH0678093B2
JPH0678093B2 JP6935786A JP6935786A JPH0678093B2 JP H0678093 B2 JPH0678093 B2 JP H0678093B2 JP 6935786 A JP6935786 A JP 6935786A JP 6935786 A JP6935786 A JP 6935786A JP H0678093 B2 JPH0678093 B2 JP H0678093B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は飽和ポリエステル樹脂製2軸延伸ブロー成形壜
体に関する。
〔従来の技術〕
飽和ポリエステル樹脂製2軸延伸ブロー成形壜体は優秀
なガスバリヤー性、ガラスライクな透明性、落下させて
も割れない強靱性、衛生面等の多くの利点を有する。
しかしながら、この飽和ポリエステル樹脂製2軸延伸ブ
ロー成形壜体は、通常のガラス壜の形状に成形すると壜
体底部が延伸されないで成形されてしまう。そして底部
が延伸されていないために機械的強度が劣り、内圧の負
荷により変形が生じやすく、且つ高温内容物を充填した
ときに熱収縮に伴なう変形をひきおこし、また、容量変
化を生ぜしめるという問題点を有する壜体が形成されて
しまう。
この欠点を解消するために底部構造に関する種々の発明
がされている。
その1つとして、第23図ないし第26図示の如く底部の凸
出する環状のかかと部分(22)により取囲まれた中央の
凹入部分(20)をもっており、かかと部分(22)の半径
方向内方の縁部は凹入部分(20)に移行せしめられ、凹
入部分(20)の外面を中断するように複数の外方に凸出
する複数のリブ(24)が壜の中心軸のまわりに対称的配
列に且つ各リブ(24)の長手方向を半径方向に向けて分
布せしめられた底部構造が発明されている(特公昭57-5
7330号参照)。
この底部構造においては相隣る各対のリブは凹入部分の
壁の一部により互いに分離されている。又、リブと凹入
部分の外面間の側方縁部は底部構造の隣接する部分に円
滑に移行する形状に形成されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記の既知の発明において、凹入部分は
充分に延伸されないままに残され、耐熱性は充分とはい
えない。そのため、例えばジュース等の内容物をカウン
タープレッシャー方式の充填機で加熱充填するとき、充
填後、室温に冷却され、内容物の体積収縮による減圧が
発生し、壜体底部の形状変形が生じることがある。
そこで本発明が解決しようとする問題点は耐内圧変形性
を有すると共に対熱変形性及び減圧吸収性をそなえた飽
和ポリエステル樹脂製壜体を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者は上記の問題点を解決すべく研究の結果、飽和
ポリエステル樹脂製二軸延伸ブロー成形壜体の構造を床
面に接する環状の底部かかと部を有し、この底部かかと
部の半径方向内側に壜体内側に向けて底上げされた環状
の床面とほぼ平行な平面パネル部を有し、さらにその半
径方向内側に壜体内側に向かう凹入部を有し、該凹入部
の面の主要部は複数の四角錐体が周方向に同心円状に複
数列連続した四角錐体集合体の上面に沿って起伏した凹
凸面形状に形成された構造とし、且つ底部かかと部と平
面パネル部の接続部分及び前記凹入部の半径方向最外側
の四角錐体形状に起伏する部分の半径方向外方へ向く錐
面と平面パネル部間の稜部をコーナー部アール面取りし
て滑らかに移行する構成とすることにより、耐内圧変形
性を有すると共に耐熱変形性及び減圧吸収性をそなえ、
しかも落下強度が高い壜体を得ることができること及び
前記凹入部の半径方向最外側の起伏部分を四角錐体の三
稜線が交わって形成される凹入部最外部に位置する角部
を面取りした形状に形成することにより凹入部の半径方
向外側領域の延伸度をより高めることができ、耐内圧変
形性,耐熱変形性,耐衝撃性などの特性がさらに向上せ
しめることができることを見いだし、かかる知見にもと
づいて本発明を完成したものである。
即ち、第1の発明の要旨は飽和ポリエステル樹脂製二軸
延伸ブロー成形壜体において、床面に接する環状の底部
かかと部を有し、この底部かかと部の半径方向内側に壜
体内側に向けて底上げされた環状の床面とほぼ平行な平
面パネル部を有し、さらにその半径方向内側に壜体内側
に向かう凹入部を有し、該凹入部の面の主要部は複数の
四角錐体が周方向に同心円状に複数列連続した四角錐体
集合体の上面に沿って起伏した凹凸面形状に形成されて
おり、且つ底部かかと部と平面パネル部の接続部分及び
前記凹入部の半径方向最外側の四角錐体形状に起伏する
部分の半径方向外方へ向く錐面と平面パネル部間の稜部
をコーナー部アール面取りして滑らかに移行する構成と
したことを特徴とする飽和ポリエステル樹脂製壜体であ
る。
次に第2の発明の要旨は飽和ポリエステル樹脂製二軸延
伸ブロー成形壜体において、床面に接する環状の底部か
かと部を有し、この底部かかと部の半径方向内側に壜体
内側に向けて底上げされた環状の床面とほぼ平行な平面
パネル部を有し、さらにその半径方向内側に壜体内側に
向かう凹入部を有し、該凹入部の面の主要部は複数の四
角錐体が周方向に同心円状に複数列連続した四角錐体集
合体の上面に沿って起伏した凹凸面形状に形成されてお
り、且つ底部かかと部と平面パネル部の接続部分及び前
記半径方向最外側の四角錐体形状に起伏する部分の半径
方向外側へ向く錐面と平面パネル部間の稜部をコーナー
部アール面取りして滑らかに移行する構成とし、且つ前
記凹入部の半径方向最外側の起伏部分を四角錐体の三稜
線が交わって形成される凹入部最外部に位置する角部を
面取りした形状に形成したことを特徴とする飽和ポリエ
ステル樹脂製壜体である。
而して本発明において、 『飽和ポリエステル樹脂製二軸延伸ブロー成形壜体』
は、ポリエチレンテレフタレートを用いて射出成形法に
より有底パリソンを成形し、次いで得られた有底パリソ
ンをブロー成形してなる中空成形壜、或は前記中空成形
壜を成形後、形状を保持しつつポリエチレンテレフタレ
ートのガラス転移点以上融点温度以下の温度で熱処理し
てなる中空成形壜を意味するものである。さらに本発明
の『飽和ポリエステル樹脂製二軸成形壜体』は単層の中
空成形壜体に限定されることなく、多層の中空成形壜体
であっても良い。
本発明を適用しうる多層の中空成形壜体の例としてポリ
アリレート、ポリカーボネート、ポリブチレンテレフタ
レート、ポリエステルとポリカーボネートのコポリマ
ー、ポリアセタール、ナイロン、又はこれ等の樹脂とポ
リエチレンテレフタレートとのブレンドからなる樹脂な
どをかくとして射出成形法によりポリエチレンテレフタ
レート/ポリアリレート/ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエチレンテレフタレート/ポリカーボネート/
ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレ
ート/ポリブチレンテレフタレート/ポリエチレンテレ
フタレート、ポリエチレンテレフタレート/ポリエステ
ルとポリカーボネートのコポリマー/ポリエチレンテレ
フタレート、ポリエチレンテレフタレート/ポリアセタ
ール/ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンテレ
フタレート/ナイロン/ポリエチレンテレフタレートな
どの三層の有底パリソン又はポリアリレート、ポリカー
ボネート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエステル
とポリカーボネートのコポリマー、ポリアセタール、ナ
イロンなどの樹脂とポリエチレンテレフタレートとのブ
レンド樹脂を中間層とするポリエチレンテレフタレート
/ブレンド樹脂/ポリエチレンテレフタレートの三層の
有底パリソンを成形し、次いで得られた有底パリソンを
ブロー成形してなる中空成形壜、或は前記中空成形壜を
成形後、形状を保持しつつポリエチレンテレフタレート
のガラス転移点以上融点温度以下の温度で熱処理してな
る中空成形壜があげられる。
次に本明細書において『四角錐体』なる用語は底面が完
全な方形の四角錐体のみならず、底面がひし形、台形、
或は平行四辺形などの異形の四角錐体をも含めたものを
意味するものである。
本発明において凹入部の面の主要部は四角錐体集合体の
上面に沿って起伏した凹凸面形状に形成するが、主要部
以外の凹入部領域を連続する複数の三角錐体の凹凸面形
状に形成しても良い。
〔作用〕
本発明において、凹入部の面を四角錐体集合体の上面に
沿って起伏した凹凸面形状に形成することにより凹入部
の部分が比較的高い延伸度で延伸される。又、三角形の
網の目を構成するように起伏してつながる稜ははりとし
ての機能を奏するものである。
凹入部に壜体の内部圧力が垂直方向に負荷されると各四
角錐体の面に相当する凹入部斜面領域は上下方向に押圧
される。その結果、四角錐体集合体の各稜もしくは接続
部に相当する凹入部稜領域には稜もしくは接続部を介し
て隣接する両四角錐体に相当する凹入部斜面領域から相
互に相反する向きの水平方向の力が負荷される。即ち、
各四角錐体に相当する凹入部面領域は相互に支持し合う
状態となり、高い内部圧力に対しても抗する機能が奏せ
られる。
次に本発明において、平面パネル部はかかと部に対して
斜壁部を介して設けられており、壜体の内部圧力が減圧
したとき、それにともなってちょうつがいに類する変形
をひきおこし、壜体に印加された圧力を緩和する機能を
奏する。
次に本発明において、底部かかと部と平面パネル部の接
続部分及び凹入部の半径方向最外側の四角錐体形状に起
伏する部分の外側錐面と平面パネル部間の稜部をコーナ
ー部アール面取りして滑らかに移行する構成とされてい
ることにより、落下強度が増し、2m,3〜5℃低温垂直落
下で破損しないすぐれた耐落下衝撃性が奏せられるもの
である。特に耐熱性レジンを中間層とする三層の底部を
形成した場合、PETレジン単層の底部に比べ落下強度が
劣り、層間で剥離が発生しやすいが、飽和ポリエステル
樹脂製二軸延伸ブロー成形壜体において、床面に接する
環状の底部かかと部を有し、この底部かかと部の半径方
向内側に壜体内側に向けて底上げされた環状の床面とほ
ぼ平行な平面パネル部を有し、さらにその半径方向内側
に壜体内側に向かう凹入部を有し、該凹入部の面の主要
部は複数の四角錐体が周方向に同心円状に複数列連続し
た四角錐体集合体の上面に沿って起伏した凹凸面形状に
形成された構造とし、且つ底部かかと部と平面パネル部
の接続部分及び前記凹入部の半径方向最外側四角錐体形
状に起伏する部分の半径方向外側へ向く錐面と平面パネ
ル部間の稜部をコーナー部アール面取りして滑らかに移
行する構成とすることにより、落下衝撃により層間剥離
が生ずることは完全に解消される。
さらに本発明において、前記凹入部の半径方向最外側の
起伏部分を四角錐体の三稜線が変わって形成される凹入
部最外部に位置する角部を面取りした形状に形成するこ
とにより、底部の凹入部の半径方向外側領域に存在する
稜線が小部分であるが増え、該領域における延伸効果が
さらに高められ、耐内圧変形性、耐熱変形性がさらに向
上せしめられるものである。
〔実施例〕
以下、本発明につき、図面を参照しながら詳細に説明す
る。
第1図ないし第5図は第1の発明の飽和ポリエステル樹
脂製壜体の第1の実施例を示す。
第1図は第1の発明の第1の実施例に係る壜体の底部の
平面図、第2図は左側は第1図示のOA線で切断した端面
を示し、右側は第1図示のOB線で切断した端面を示す
図、第3図は第2図示のDの部分の拡大端面図、第4図
は第2図示のの部分の拡大端面図、第5図は第2図示
のの部分の拡大端面図である。
本発明の壜体は飽和ポリエステル樹脂製二軸延伸ブロー
成形壜体であって、床面に接地する環状の底部かかと部
(1)を有し、この底部かかと部の半径方向内側に斜壁
部を介して壜体内側に向けて底上げされた壜状の床面と
ほぼ平面な平面パネル部(2)が設けられている。さら
に平面パネル部(2)の半径方向内側に壜体内側に向か
う凹入部(3)が設けられている。尚、(4)は凹入部
(3)に接続する平面中央部、(5)は底部中央に設け
られた外方に向かった球面凸部を示す。
凹入部(3)の面は多数の底面形状がひし形もしくはひ
し形に類似する四角錐体が周方向に同心円状に複数列連
続した四角錐体集合体の上面に沿って起伏した複数の三
角形平面がつながった凹凸面形状に形成されている。
即ち、四角錐面(四角錐体の上面)A1、A2、A3、………
が角部のところで相互につながるように、環状に配列さ
れ、さらにその内側に四角錐面A1とA2の間にB1が位置
し、A2とA3の間にB2が位置し、以後同様にして隣接する
An、An+1間にBn(n≧3)が位置するようにB1、B2
……が環状に配列されている。
凹入部(3)のこの凹凸曲折面構造により、底部表面積
は、単純な凹入曲面に比べ、非常に拡大される二軸延伸
ブロー成形過程に於て、底部凹入部(3)のこの構造
は、この部分の延伸を促し、延伸効果を与える効果を持
つ。また、四角錐の頂点a1〜a8、b1〜b8が壜体内側に突
出していることにより耐内圧力変形性、及び耐熱変形性
が著しく改善される。
次に平面パネル部(2)は壜体内部が減圧せしめられた
とき、ちょうつがいに類する、変形をひきおこすことに
より、壜体に印加された圧力を緩和する機能を持つ。こ
の機能は、壜体をカウンタープレッシャー方式の充填機
により、高温充填する場合有効に働らく。
すなわち、+0.2〜0.8kg/cm2のカウンター圧がかかった
場合には平面パネル部が下方に変位し、底面に接地する
ことにより、一定量の内容積を増加させ、充填後、カウ
ンター圧を取り去った時、元の位置に遮ることにより内
容積を減少させ、その結果ヘッドスペースを少なくする
ことができる。また、キップシール、冷却後、内容物流
動体の体積減少による減圧に対しては、平面パネル部が
上方に変位し、その結果、内容積が減少し減圧を緩和す
る。
さらに本発明の壜体においては底部かかと部(1)と平
面パネル部(2)の接続部分を第3図示の如く、コーナ
ー部アール面取りして滑らかに移行する構成とし、且つ
凹入部(3)の半径方向最外側の四角錐体形状に起伏す
る部分の半径方向外側へ向く錐面と平面パネル部(2)
間の稜部を第4図及び第5図示の如く、コーナー部アー
ル面取りして滑らかに移行する構成とされているもので
ある。
このように構成されていることによりすぐれた耐落下衝
撃性が奏せられるものである。
第6図ないし第10図は第1の発明の第2の実施例を示
す。
第6図は第1の発明の第2の実施例に係る壜体の底部の
平面図、第7図は左側は第6図示のOA線で切断した端面
を示し、右側は第6図示のOB線で切断した端面を示す
図、第8図は第7図示のの部分の拡大端面図、第9図
は第7図示のの部分の拡大端面図、第10図は第7図示
のの部分の拡大端面図である。
この実施例は各四角錐面が第1の実施例に比して小さ
く、四角錐面の環状配列が同心円状に4列形成されてい
る点が第1の実施例と異なるものである。又、凹入部
(3)は三角形平面のみを接続してなる凹凸曲折面より
形成されている。又、四角錐頂点a1〜a8、b1〜b8、c1
c8、d1〜d8はすべて、壜体内側に向って突出位置してい
る。
第11図ないし第15図は第1の発明の第3の実施例を示
す。
第11図は第1の発明の第3の実施例に係る壜体の底部の
平面図、第12図は左側は第11図示のOA線で切断した端面
を示し、右側は第11図示のOB線で切断した端面を示す
図、第13図は第12図示のの部分の拡大端面図、第14図
は第12図示のの部分の拡大端面図、第15図は第12図示
のの部分の拡大端面図である。
この実施例は第1及び第2の実施例と異なって台形を底
面とする四角錐体をつなげた四角錐体連続体の上面に沿
って起伏した凹凸面形状に凹入部(3)の面が形成され
ている。台形を底面とする四角錐面A1〜A8の環状配列及
び四角錐面B1〜B8の環状配列が同心円状に形成された、
三角形平面を接続してなる凹凸曲折面からなる。
第16図ないし第20図は第4の実施例を示す。
第16図は第1の発明の第4の実施例に係る壜体の底部の
平面図、第17図は左側は第16図示のOA線で切断した端面
を示し、右側は第16図示のOB線で切断した端面を示す
図、第18図は第17図示のの部分の拡大端面図、第19図
は第17図示のの部分の拡大端面図、第20図は第17図示
のの部分の拡大端面図である。
この実施例においては凹入面(3)は四角錐面A1〜A8
環状配列、四角錐面B1〜B8の環状配列、及び異形の三角
錐面C1〜C8の環状配列が同心円状に形成された、三角形
平面を接続してなる凹凸曲折面からなる。
以上は第1の発明の実施例である。次に第2の発明の実
施例をあげる。
第19図は第2の発明の実施例を示す。
この実施例は凹入部(3)の半径方向最外側の起伏部分
を四角錐体の三稜線が交わって形成される半径方向外方
へ突出する角部を面取りした形状、即ち、四角錐面より
も一面多い形状に形成した点が第1の発明の第1の実施
例と異なるのみでその他の構造は前記した第1の実施例
と同様である。
第20図は第2の発明の別の実施例を示す。
この実施例は凹入部(3)の半径方向最外側の起伏部分
を四角錐体の三稜線が交わって形成される半径方向外方
へ突出する角部を面取りした形状に形成した点が第1の
発明の第2の実施例と異なるのみでその他の構造は前記
した第2の実施例と同様である。
上記した各実施例はさらに次のような長所を有する。
飽和ポリエステル樹脂製二軸延伸ブロー成形壜体の製造
過程において、耐熱性を付与するため、延伸効果を高め
るため、および成形時の応力歪みを少なくするため、底
型温度はPET(ポリエチレンテレフタレート)レジンの
ガラス転移点近くに温調することが望ましい。しかしな
がら、底型を高温にし、ガラス転移点近くにすると離型
時十分な硬度(離型に際して底部に加わる外力に抗する
強度)が得られず変形するが通常である。
ところが、上記各実施例の形状の場合、曲折面の稜もし
くは谷の部分に沿ったエアベント効果が効を奏して離型
がきわめて良好に行なわれ底部の変形がなく、底型を高
温にすることができる。
曲折面を有しないフラット又は半球状の凹入部を有する
底部との比較テストでその有効性は顕著に確認された。
特にPET,ポリアリレートのブレンドからなるUポリマー
(ユニチカ製)を中間層に使用したPET/Uポリマー/PET
の3層構成で上記各実施例を構成した場合、底型はPET
のガラス転移点付近の70℃近くでも変形なく離型できる
ことが判明した。このような高温下で成形離型された底
部の耐熱変形性はきわめて良好である。
〔発明の効果〕
以上述べてきた本発明の壜体は、特公昭57-57330等に述
べられている様な、底部凹入部の内部から、かかと部に
向かって延びる複数のリブを有する壜体とは異なり、凹
入部が、円周方向上に四角錐を連続的に接続して設ける
ことにより、シャープな三角形曲折面を成形しているた
め耐内圧変形性、耐熱変形性が著しく改善できるもので
ある。更には、四角錐頂点が壜体内側に位置し、内方に
凸出している為、延伸成形工程に於て、四角錐頂点部が
シャープに成形され、またこのシャープな四角錐面が多
数交互にあることにより、底部凹入部の耐熱変形性が著
しく改善されるものである。
また、平面パネル部を設けることにより、ホットフィル
に適する減圧、加圧緩和機能を持っている。
又、本発明の壜体の底部の形状は成形底型より離型しや
すい形状であり、底型の温度がPETのガラス転移点付近
の70℃近くでも変形なく離型でき、耐熱変形性のすぐれ
た底部を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は第1の発明の第1の実施例を示
し、第1図は壜体の底部の平面図、第2図は左側は第1
図示のOA線で切断した端面を示し、右側は第1図示のOB
線で切断した端面を示す図、第3図は第2図示のの部
分の拡大端面図、第4図は第2図示のの部分の拡大端
面図、第5図は第2図示のの部分の拡大端面図、第6
図ないし第10図は第1の発明の第2の実施例を示し、第
6図は壜体の底部の平面図、第7図は左側は第6図示の
OA線で切断した端面を示し、右側は第6図示のOB線で切
断した端面を示す図、第8図は第7図示のの部分の拡
大端面図、第9図は第7図示のの部分の拡大端面図、
第10図は第7図示のの部分の拡大端面図、第11図ない
し第15図は第1の発明の第3の実施例を示し、第11図は
壜体の底部の平面図、第12図は左側は第11図示のOA線で
切断した端面を示し、右側は第11図示のOB線で切断した
端面を示す図、第13図は第12図示のの部分の拡大端面
図、第14図は第12図示のの部分の拡大端面図、第15図
は第12図示のの部分の拡大端面図、第16図ないし第20
図は第1の発明の第4の実施例を示し、第16図は壜体の
底部の平面図、第17図は左側は第16図示のOA線で切断し
た端面を示し、右側は第16図示のOB線で切断した端面を
示す図、第18図は第17図示のの部分の拡大端面図、第
19図は第17図示のの部分の拡大端面図、第20図は第17
図示のの部分の拡大端面図、第21図は第2の発明の実
施例の壜体の底部の平面図、第22図は第2の発明の別の
実施例の壜体の底部の平面図、第23図は特公昭57-57330
号に記載の壜形状の容器を示す側面図、第24図は第23図
の壜の底部の拡大された平面図、第25図は第23図の3-3
線による拡大破砕断面図、第26図は第24図の4-4線によ
る第23図示の壜の拡大破砕断面図である。 1……底部かかと部 2……平面パネル部 3……凹入部 A1,A2,A3……四角錐面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】飽和ポリエステル樹脂製二軸延伸ブロー成
    形壜体において、床面に接する環状の底部かかと部を有
    し、この底部かかと部の半径方向内側に壜体内側に向け
    て底上げされた環状の床面とほぼ平行な平面パネル部を
    有し、さらにその半径方向内側に壜体内側に向かう凹入
    部を有し、該凹入部の面の主要部は複数の四角錐体が周
    方向に同心円状に複数列連続した四角錐体集合体の上面
    に沿って起伏した凹凸面形状に形成されており、且つ底
    部かかと部と平面パネル部の接続部分及び前記凹入部の
    半径方向最外側の四角錐体形状に起伏する部分の半径方
    向外方へ向く錐面と平面パネル部間の稜部をコーナー部
    アール面取りして滑らかに移行する構成としたことを特
    徴とする飽和ポリエステル樹脂製壜体。
  2. 【請求項2】飽和ポリエステル樹脂製二軸延伸ブロー成
    形壜体において、床面に接する環状の底部かかと部を有
    し、この底部かかと部の半径方向内側に壜体内側に向け
    て底上げされた環状の床面とほぼ平行な平面パネル部を
    有し、さらにその半径方向内側に壜体内側に向かう凹入
    部を有し、該凹入部の面の主要部は複数の四角錐体が周
    方向に同心円状に複数列連続した四角錐体集合体の上面
    に沿って起伏した凹凸面形状に形成されており、且つ底
    部かかと部と平面パネル部の接続部分及び前記凹入部の
    半径方向最外側の四角錐体形状に起伏する部分の半径方
    向外方へ向く錐面と平面パネル部間の稜部をコーナー部
    アール面取りして滑らかに移行する構成とし、且つ前記
    凹入部の半径方向最外側の起伏部分を四角錐体の三稜線
    が交わって形成される凹入部最外部に位置する角部を面
    取りした形状に形成したことを特徴とする飽和ポリエス
    テル樹脂製壜体。
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