JPH0677978U - 抵抗溶接機におけるナット心ずれ検出装置 - Google Patents

抵抗溶接機におけるナット心ずれ検出装置

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JPH0677978U
JPH0677978U JP2556792U JP2556792U JPH0677978U JP H0677978 U JPH0677978 U JP H0677978U JP 2556792 U JP2556792 U JP 2556792U JP 2556792 U JP2556792 U JP 2556792U JP H0677978 U JPH0677978 U JP H0677978U
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JP2556792U
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Inventor
光雄 江口
Original Assignee
株式会社三五
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 板状のワーク5の下穴と偏心なくナット6を
溶接するように、ナット6の心ズレを正確に安定して検
出する。又、下部電極1やガイドピン2を交換したとき
の調整を簡単にする。 【構成】 ガイドピン2が下部電極1を貫通して上方に
移動するとき、ナット6の心ズレがあるとガイドピン2
は所定の図示位置まで上昇せず、約2mm図示位置より
下の位置にとどまる。ガイドピンのこの位置は直線位置
センサ13で光学的に検出され電気信号に変換されて、
カウンタ17で計数される。カウンタ17の計数値は正
常品での電極加圧時にゼロリセットして補正しておく。
溶接作業において電極加圧時のカウンタ17の値が零か
ら一定以上食い違っているとナット心ズレと判断する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、電気抵抗溶接機で板状のワークの片面にナットを溶接するときに、 ワークに明けた下穴とナットの心とのずれ(いわゆるナットの心ずれ)を検出す る装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
板状のワーク片面にナットを抵抗溶接するときは、ワークに明けた下穴とナッ トの心がずれないように位置決めして溶接する必要がある。
【0003】 図6に、そのための位置決めの方法を示す。1は抵抗溶接機の下部電極で、そ の中心を上下方向に貫通してガイドピン2が軸線方向に移動可能に設けられてい る。3はガイドピン2を上下に移動させるガイドピン・シフトシリンダで、連結 シャフト4を介してガイドピン2と連結されている。
【0004】 ナットを溶接するには、先ず下部電極1の上面に板状のワーク5を水平にのせ る。このときガイドピン2は図示の位置から下降した状態にあって、ガイドピン 2の上端は下部電極1の上面より下方に引っ込んでいる。
【0005】 ワーク5を下部電極1の上面にのせるときは、その下穴が下部電極1とガイド ピン2の軸線と合致するようにする。 次にガイドピン・シフトシリンダ3を作動させてガイドピン2を図示の位置ま で上昇させる。この状態ではガイドピン2はその先端(上端)がワーク5の下穴 を貫通して上方に突出した図示の状態となる。
【0006】 次に図示されていないナットフィーダ(供給ガン)でナット6を供給し、ナッ ト6の穴がガイドピン2の上部に嵌まるように位置決めする。 この図6の状態で上方から上部電極を下降させ、上部電極の下端でナット6の 上面を下方に押し、通電してナット6をワーク5に溶接する。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
上記の溶接工程で、ワーク5の下穴が下部電極1の軸線、すなわちガイドピン 2の軸線とずれた状態でワーク5が装着され、ガイドピン2を上昇させると、ガ イドピン2は上端小径部2aだけがワーク5の下穴を貫通して上方に突出し、大 径部2bはワーク5の下穴に嵌らない。
【0008】 従って、この状態でナットフィーダでナットを供給し、ナット6をガイドピン 2の上端小径部2aに嵌めて位置決めすると、ワーク5の下穴とナット6の心が 偏心してずれたままとなる。そのため、このまま上部電極を下降させてナット6 をワーク5に溶接すると溶接不良となる。
【0009】 そこで、出願人はナットの心ずれ時には図6の状態までガイドピンが上昇せず 、図6の正規の状態より約2mm下降した状態をとることに着目し、これを図7 のように連結シャフト4に取付けたドグ7と、このドグ7の位置を検出するリミ ットスイッチ8で検知し、ナット心ずれのときにはリミットスイッチ7から制御 信号を出力して、溶接機を止めるようにすることを計画した。
【0010】 ところが、ドクとリミットスイッチでは小さな位置変化量を検出するのに確実 さが欠けて正確に心ずれを検出することが出来ない程、動作が不安定であるばか りでなく、下部電極やガイドピンを新しいものに交換する時の交換部品の寸法の 不揃いがあるため、その都度面倒な調整をしないと作動が不具合になるという問 題点があって実用にならなかった。
【0011】 そこで本考案はかかる問題点を解消し、ナットの心ずれを安定して確実に検出 できる使いやすいナット心ずれ検出装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するために、本考案の抵抗溶接機におけるナット心ずれ検出装 置は、下部電極(1)内を上下に昇降可能のガイドピン(2)が、板状のワーク (5)の下穴(5a)の径よりわずか小径の大径部(2b)と、この大径部(2 b)の径より小径の小径部(2a)を上端に備えていて、ワーク(5)に溶接さ れるナット(6)をガイドピンの上端小径部(2a)に嵌めて位置決めする抵抗 溶接機において、ガイドピン(2)を昇降させる連結シャフト(4)に取付けら れ、連結シャフトの一定の移動量毎に信号を出力する直線位置センサ(13)と 、該直線位置センサ(13)の信号を計数するカウンタ(17)と、カウンタ( 17)の計数値を校正して零に帰零するゼロリセット手段と、前記カウンタ(1 7)の計数値を電極加圧時に監視してその数値が零と一定以上の違いがあると通 電を止めるための所定の制御信号を出力する制御装置(12)とを具備した。
【0013】
【作用】
電極加圧時におけるガイドピン2の位置は、ナット心ずれのない正常時に比較 してナット心ずれのある異常時には約2mm正規位置より下に位置する。
【0014】 そこで、心ずれのない正常時の加圧状態でカウンタ17の計数値を零に帰零し ておく。するとその後の溶接作業でナット心ずれがないときは、電極加圧時のカ ウンタ17の計数値は零に近い値で、異常信号は出ない。心ずれがあると、電極 加圧時のカウンタ17の計数値が零に対して一定以上異なり、制御装置から所定 の制御信号が出力され、電極への通電が止められる。
【0015】 下部電極1やガイドピン2を交換したときは、校正のためナット心ずれの正常 な電極加圧状態でカウンタをゼロリセットし、電極1やガイドピン2の寸法の違 いの補正を行う。
【0016】
【実施例】
図5は抵抗溶接機の全体を示す正面図で、1は下部電極、2はガイドピン、5 は板状のワークで、このワーク5にプロジェクション溶接されるナットは矢印A に示すようにナットフィーダで供給され、ガイドピン2に嵌められる。9はワー ク5を保持するワーク受け、10は上部電極、11は上部電極10を下降(加圧 )、上昇させる上部ガンで、図示されていないナットをワーク5に溶接すると、 ワーク5は矢印Bのように払い出される。12はシーケンスプログラム等を含む 制御装置である。
【0017】 図1は本考案の実施例の一部で1は下部電極、2はガイドピン、3は連結シャ フト4を介してガイドピン2を昇降させるガイドピン・シフトシリンダ、5はワ ーク、6はナット、2a、2bはガイドピンの小径部と大径部、13は連結シャ フトの一定移動量(例えば0.01mm)毎に電気信号を出力する。
【0018】 この直線位置センサとしては光電式や磁気式のもの等が使えるが図4に光電式 の代表例として株式会社ミツトヨ製のリニアスケール(商品名)を示す。 同図(a)のように固定のスケールユニット14にそって光電式のセンサ部1 5が移動可能に配設され、接続コード16でカウンタ17と電気的に接続されて いる。このセンサ部15が、図1の連結シャフト4と共に上下に移動する。
【0019】 同図(b)で、スケールユニット(固定側)にはメインスケール格子目盛18 が刻んであり、このメインスケール格子目盛に対向して移動する光電式のセンサ 部15には、レーザダイオードを用いた光源19と、集光レンズ20と、インデ ックス格子目盛21と、受光素子22等が備えられている。
【0020】 センサ部が移動すると、インデックス格子目盛21を通過する光が目盛のピッ チと同じ周期で明暗を繰り返す。この変化が受光素子22で電子信号に変換され 、90°位相差の2相信号を出力する。カウンタ17はこの信号を分割し、移動 方向を判別して計数する。カウンタ17は必要に応じて手動操作で計数値を零に 帰零するゼロリセット手段を備えている。
【0021】 図1(b)で、17はゼロリセット手段を備えたカウンタ、12は前記制御装 置で、電極加圧時におけるカウンタ17の計数値が一定値以上のときに、電極へ の通電を止めるための所定の制御信号を出力する。
【0022】 ワーク5の下穴に対してナット6の軸線がずれていない正常時は、ガイドピン 2の大径部2bがワーク5の下穴を貫通し、ガイドピン2の小径部に嵌ったナッ ト6の軸線はワーク5の下穴とガイドピン2の両軸線と同心にある。(図2(a ))。
【0023】 ナット心ずれの異常時は、同図(b)のように、ガイドピン2の大径部2bが ワーク5の下穴5aの肩に当たって上方への移動を止められるため、正常時に比 べて符号Dに示す分だけガイドピン2が下降位置にある。そして、ナット6の軸 心はワーク5の下穴5aの軸線に対し、Eだけ心ずれ(偏心)している。
【0024】 この異常時の、正常時との違いの寸法Dは2.33〜2.87mmである。従 って、正常時の加圧時におけるカウンタ17の計数値をゼロリセットしておいて 、次工程からの作業時に加圧時のカウンタ17の計数値が零から一定値以上異な ると、制御回路12が所定の出力を出すようにしておけば、ナットが心ずれのま ま溶接される虞れはなくなる。
【0025】 このように正常品の加圧時のカウンタの計数値(読み値)を基準(零)にし、 カウンタ17の計数値を制御装置12に取り入れ、加圧時の計数値を予め設定し てあるOK・NG値と比較して合否の判断をし、基準より小さい(つまり正常時 よりガイドピンの下降量が大きい)ときを異常とする。
【0026】 図3の実施例は、ナット6の心ずれの検出の他に、ナットの有無とナットの横 立ちを検出する検出器を上部電極10に関連させて設けたものである。 すなわち、上部電極10は下端に開口する孔10aが設けられ、ナット6が無 いときは、上部電極10の下端がワーク5の上面に当たるまで下降する。又、ナ ット6が横立ちのときは正常時の位置まで上部電極が下降しない。そのため、上 部電極に取付けたドグ23は正常品の電極加圧時にだけリミットスイッチ24を 作動させる。
【0027】 従って、電極加圧時にドグ23がリミットスイッチ24に係合していないとき はナットが無いときか、ナットが横立ちであるとみて異常と判断できる。 25はワーク5を移動させるロボットハンドで、ワーク5にいくつかのナット 6を溶接するときに、ワーク5を移動させ、溶接位置を電極間にもってくる。
【0028】
【考案の効果】
本考案の抵抗溶接機におけるナット心ずれ検出装置は上述のように構成されて いるので、異常時のガイドピンの位置を正確に計数して、正常か異常かの判断を 確実に安定して行うことができ、更に下部電極やガイドピンを交換したときの調 整(校正)も正常品加圧時にカウンタをゼロリセットするだけの簡単な操作でよ いため、実用上の効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の要部の一部縦断正面図(a)
と、電気回路ブロック線図(b)。
【図2】(a)は正常時の、(b)は異常時の状態を説
明する拡大図。
【図3】本考案の他の実施例の正面図。
【図4】(a)は直線位置センサの略図、(b)はその
原理を説明する斜視図。
【図5】電気抵抗溶接機の正面図。
【図6】従来技術の一部縦断正面図。
【図7】従来技術の一部縦断正面図。
【符号の説明】
1 下部電極 2 ガイドピン 2a 小径部 2b 大径部 4 連結シャフト 5 ワーク 5a 下穴 6 ナット 12 制御装置 13 直線位置センサ 17 カウンタ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部電極(1)内を上下に昇降可能のガ
    イドピン(2)が、板状のワーク(5)の下穴(5a)
    の径よりわずか小径の大径部(2b)と、この大径部
    (2b)の径より小径の小径部(2a)を上端に備えて
    いて、ワーク(5)に溶接されるナット(6)をガイド
    ピンの上端小径部(2a)に嵌めて位置決めする抵抗溶
    接機において、ガイドピン(2)を昇降させる連結シャ
    フト(4)に取付けられ、連結シャフトの一定の移動量
    毎に信号を出力する直線位置センサ(13)と、該直線
    位置センサ(13)の信号を計数するカウンタ(17)
    と、カウンタ(17)の計数値を校正して零に帰零する
    ゼロリセット手段と、前記カウンタ(17)の計数値を
    電極加圧時に監視してその数値が零と一定以上の違いが
    あると通電を止めるための所定の制御信号を出力する制
    御装置(12)とを具備した抵抗溶接機におけるナット
    心ずれ検出装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11883908B2 (en) 2014-07-02 2024-01-30 Doben Limited System and method with floating welder for high rate production welding

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62114779A (ja) * 1985-11-15 1987-05-26 Nissan Motor Co Ltd ナツト溶接機におけるナツト欠品検知方法
JPH0221916A (ja) * 1988-07-07 1990-01-24 Sanretsukusu Kogyo Kk フィルタ

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Effective date: 19950808