JPH0677682U - 看護人付シャワ−椅子 - Google Patents

看護人付シャワ−椅子

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JPH0677682U
JPH0677682U JP2388693U JP2388693U JPH0677682U JP H0677682 U JPH0677682 U JP H0677682U JP 2388693 U JP2388693 U JP 2388693U JP 2388693 U JP2388693 U JP 2388693U JP H0677682 U JPH0677682 U JP H0677682U
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chair
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shower
backrest
nurse
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帯刀 神下
忠史 川口
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Aron Kasei Co Ltd
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Aron Kasei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブロ−成形によって2重壁にした座板の椅子
を、看護用シャワ−椅子に適用する。 【構成】 樹脂ブロ−成形によって2重壁にした座板1
の椅子で、座板1の背部に背もたれ部2を設け、座板1
の上面中央に、前後方向の凹状貫通溝3を形成する。患
者を椅子に座らせ、看護人が背部から貫通溝3にシャワ
−ヘッドを入れて、患者の肛門付近の洗浄を行う。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、老人や患者のための看護人付シャワ−椅子に関するものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】
従来より、シャワ−椅子はよく知られているが(例えば、実開平1−1286 91号公報)、そのうち看護人付シャワ−椅子は、老人や患者が着座して看護人 からシャワ−浴を受けるための椅子であって、かかる看護人付シャワ−椅子では 、一般の椅子機能の他、看護のために特殊な体位をとらせる機能や、老人や患者 の気分を安らげたり、安心感を与える機能が要求されている。
【0003】 ところで従来より、ブロ−成形により成形されて2重壁をもつ扁平状座盤と、 この座盤の下面に成形時インサ−トされたボルトまたはナットの取付金具と、こ の取付金具に螺着された門型の金属パイプ製脚と、から構成された一般の椅子は 知られている(例えば、実開平2−3911号公報、実公平2−42202号公 報等参照)。
【0004】 かかる一般の椅子では、座盤がブロ−成形により成形されて中空2重壁のため クッション性があり、保温性もあり、その上、一ぱつ成形により安価に製造でき 、また、軽量のため取扱も容易となり、更に、ブロ−成形のため全体に丸みのあ る座盤となってりエッジ部がなく、身体等に傷を付けたり、着座時にものを引っ 掛けることがない等の多くの長所を有するものの、この椅子を看護人付シャワ− 椅子に用いると、次のような問題のあることが判明した。
【0005】 1)老人または患者用の把持部がないため、シャワ−浴を受けているとき不安 がられ、特に、頭部を前傾すると体位の重心が移り不安となる。もし、肘掛けの ような把持部を形成すれば、シャワ−水の排水の問題や、複雑化して浴場には適 さない問題がある。 2)着座のままでは、肛門近傍の洗浄ができない。つまり、老人や患者に特殊 な体位を要求することになる。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで本考案は、かかる問題を解決するためになされたもので、その要旨とす るところは、1)ブロ−成形により成形されて2重壁をもつ扁平状座盤と、該座 盤の下面側に取付けられた脚と、からなる椅子において、前記座盤の上面中央に 、前後方向に貫通され、かつ、シャワ−ヘッドが出入り可能の大きさの凹状貫通 溝を形成し、座盤の両側に指が挿入可能の大きさの前後に長い長孔を設け、該長 孔により長孔の外側に把持部を形成すると共に、座盤全体を密閉状袋体としたこ とを特徴とする看護人付シャワ−椅子にあり、また、2)座盤の後部にゆるやか なR部を介して背もたれ部を一体的に設け、該背もたれ部の上方に水平に長い長 孔を設け、該長孔を設けたことにより、該長孔の上側に把持部を形成し、背もた れ部を座盤と共に密閉袋体にした請求項1記載の看護人付シャワ−椅子にあり、 また3)脚を1対のクロス状樹脂板で構成し、該樹脂板をブロ−成形により成形 した請求項1記載の看護人付シャワ−椅子にある。
【0007】
【実施例】
本考案を添付図面に示す実施例により詳細に述べる。 図1は本考案の実施例の斜視図、図2の中心線aの左側は図1のA矢視正面図 、同右側は背面図、図3の中心線bの左側は図1における平面図、同右側は図1 における底面図、図4は図3のB矢視要部拡大図である。
【0008】 本実施例は、浴室等で使用されるシャワ−椅子であって、特に、老人や患者等 (以下、老人と総称する)を着座させて、看護人がシャワ−ヘッドを持ってシャ ワ−浴をさせるためのシャワ−椅子であり、座盤1には背もたれ部2が一体的に 構成されたものである。また、この座盤1は幅約500mm、奥行約370mmの平 面視略四角形に構成されており、これらの座盤1および背もたれ部2は、ポリエ チレン、ポリプロピレン、塩ビ等の熱可塑性プラスチックをブロ−成形したもの である。すなわち、内部に若干の圧力をもたせた、2重の扁平状パリソンが1対 の金型間に降下して成形されるものである。したがって、2重壁をもつ扁平状密 閉袋体となっているので内部に水が入らない。
【0009】 先ず、座盤1について述べる。 座盤1には、その中央部の前後方向に、すなわち、正面側から背もたれ部2を 貫通して、幅d=130mm、深さh=120mmの凹状の貫通溝3が形成されてい る。この貫通溝3は、看護人の片手が出入れ可能の大きさであるのは勿論、通常 のシャワ−ヘッドも出入可能の大きさになっていて、着座した老人の肛門近傍を 背部にいる看護人が洗浄可能にしている。
【0010】 座盤1の左右両側には、短径約30mm、長径約160mmの前後向きの長孔4, 4が形成されて、これらの長孔4の外側を約25mmφの断面円形の把持部5とし ている。この長孔4に老人の指を入れて把持部5を掴持するようになっている。
【0011】 次に、背もたれ部2について述べる。 背もたれ部2は、内側のR1 が50mm、外側のR2 が70mmのゆるいカ−ブを 介して座盤1の後部より立設されている。この背もたれ部2は正面視で下辺の幅 約380mm、上辺の幅約320mm、高さ約300mmの台形になっていて、その上 辺部中心には、短径30mm、長径120mmの1つの背もたれ用水平向きの長孔6 が形成されている。この背もたれ用長孔6の上側を約30mmφの断面円形の背も たれ用把持部7としている。この背もたれ用長孔6を看護人が把持してシャワ− 椅子を安定させるようになっている。勿論、シャワ−椅子の持ち運びにも使用す る。
【0012】 次に、座盤1に脚11を取付ける取付金具について述べる。 前記貫通溝3の下面側にあって、その幅dおよび前後方向の中央に取付ナット 8をブロ−成形時にインサ−トして一体成形している。この取付ナット8の座盤 1の部分では、上下面が接着していてリブ(ウエルド部ともいう)9を形成して いる。そして、この取付ナット8は成形時、ブロ−金型(不図示)に設けたの若 干大きめの突出部に装着されている。したがって、貫通溝3の下面には若干大き めの凹み部10が形成されている。この取付ナット8は、図3に示すように他3 箇所設けられている。そして、この取付ナット8に次に述べる金属パイプ製脚1 1をボルト14によって取付ける。
【0013】 次に、金属パイプ製脚11について述べる。 この金属パイプ製脚11は、2の門型に折り曲げられたパイプ12,12をク ロス状にして構成されている。すなわち、パイプ12は、門型に折り曲げられて 、その門型頂部に前記貫通溝3の外面に沿う凹形部13を形成している。したが って、この凹形部13の垂直部内面が貫通溝3の外面にも接して、座盤1を斜め 前後方向からも支持しているので、座盤1を前後や左右方向に揺すっても、脚1 1によって強固に支持されている。 また、この脚11の門型垂直部は2重パイプ11a,11bにして伸縮自在に 構成し、座盤1の高さを調節できるようになっている。
【0014】 以上述べた座盤1および背もたれ部2は、ブロ−成形により扁平厚さ約25mm に成形されているので、その各コ−ナ部は最小10mmのRで形成されている。例 えば、貫通溝3の前後端は10mmのRで構成され、把持部5や背もたれ用把持部 7は15mmのRで構成されている。そして、成形された座盤1や背もたれ部2の 2重壁の一つの肉厚は4mmになっているので、これらのRに好都合であると共に 、適当なクッション性をもたせることができる。
【0015】 次に、本実施例の作用を述べる。老人をシャワ−椅子に着座させ、把持部5を 軽く掴持させる。看護人がシャワ−ヘッドを持って老人の身体を洗浄する。老人 の頭の洗浄に際しては、老人は把持部5を掴持しているので、そのまま頭部を下 げても安心して洗浄できる。そのとき、看護人は片手で背もたれ用把持部7を掴 持しておれば、シャワ−椅子を倒すことはない。また、肛門近傍を洗浄するには 、背部より貫通溝3に看護人の手やシャワ−ヘッドを入れて行えば、老人は恥ず かしがらずに洗浄できる。
【0016】 なお、本実施例の座盤1および背もたれ部2では、2重壁の外側を内側に凹ま せて接着(ウエルド部)し、外部から押圧力に対抗するように補強してもよい。 また、本実施例の脚部は金属パイプで説明したが、本考案はこれに限らず、図 5に示すように1対の半円状のプラスチック板(2重壁ブロ−成形)14にして 、その円弧上端部に、貫通溝3の外形状に合う凹形部13Aを形成してもよい。
【0017】
【考案の効果】
本考案によれば、2重壁をもつ扁平状座盤であるので、クッション性等の椅子 機能に好都合でありながら、長孔や貫通溝によって、座盤の2重壁のリブに代替 できるので、ブロ−成形品でありながら、外部からの押圧力に対抗する強度が得 られる。 その上、看護用シャワ−椅子として、老人等がこの把持部を把持してシャワ− 浴を受けられるので、安心感を与えると共に、この貫通溝によって特殊な体位を とらせず、肛門近傍が洗浄でき、看護人付シャワ−椅子に好都合となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の斜視図である。
【図2】中心線aの左側は図1のA矢視正面図、同右側
は背面図である。
【図3】中心線bの左側は図1における平面図、同右側
は図1における底面図である。
【図4】図3のB矢視要部拡大図である。
【図5】本考案の別の実施例の要部図である。
【符号の説明】
1…座盤、2…背もたれ部、3…貫通溝、4…長孔、5
…把持部、8…取付ナット、11…金属パイプ製脚

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブロ−成形により成形されて2重壁をも
    つ扁平状座盤と、該座盤の下面側に取付けられた脚と、
    からなる椅子において、 前記座盤の上面中央に、前後方向に貫通され、かつ、シ
    ャワ−ヘッドが出入り可能の大きさの凹状貫通溝を形成
    し、座盤の両側に指が挿入可能の大きさの前後に長い長
    孔を設け、該長孔により長孔の外側に把持部を形成する
    と共に、座盤全体を密閉状袋体としたことを特徴とする
    看護人付シャワ−椅子。
  2. 【請求項2】 座盤の後部にゆるやかなR部を介して背
    もたれ部を一体的に設け、該背もたれ部の上方に水平に
    長い長孔を設け、該長孔を設けたことにより、該長孔の
    上側に把持部を形成し、背もたれ部を座盤と共に密閉袋
    体にした請求項1記載の看護人付シャワ−椅子。
  3. 【請求項3】 脚を1対のクロス状樹脂板で構成し、該
    樹脂板をブロ−成形により成形した請求項1記載の看護
    人付シャワ−椅子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017070543A (ja) * 2015-10-08 2017-04-13 アロン化成株式会社 介護用折り畳み椅子

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JPS57179892U (ja) * 1981-05-12 1982-11-15
JPS5921261U (ja) * 1982-07-30 1984-02-09 キヨ−ラク株式会社 椅子
JPH01128691U (ja) * 1988-02-25 1989-09-01
JP3125490U (ja) * 2006-07-11 2006-09-21 輝夫 栗林 折り紙折り具

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